JP2737295B2 - メチルイソブチルケトンの製造方法 - Google Patents

メチルイソブチルケトンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、アセトンと水素とを原料とし、一段の反応
でメチルイソブチルケトンを製造する方法に関するもの
である。
メチルイソブチルケトン(以下、「MIBK」と記すこと
がある。)は有機溶剤、塗料、安定剤等の原料として有
用である。
<従来の技術> MIBKは、通常、アセトンと水素を原料として、次のよ
うな三段法によって工業的に製造されている。
この三段法の特徴は、上式に示される縮合、脱水、お
よび水素添加の工程を順次行なうものである。まず、ア
セトンを水酸化バリウム等の固体塩基触媒を用いて、10
〜20℃、常圧液相で反応させることによりジアセトンア
ルコールを合成し、次に、縮合して得られたジアセトン
アルコールを、硫酸、リン酸等の酸触媒の存在下に、液
相で100〜120℃に加熱して脱水反応を行ない、メシチル
オキシドを得る。続いて、このメシチルオキシドを分離
精製した後、ラネーニッケル触媒等の存在下に水素添加
を行なうことにより、MIBKを製造するという方法であ
る。
この方法は、広く工業的に行なわれているが、縮合、
脱水、水素添加工程と三つの反応工程があり、また、そ
れぞれの工程で、ジアセトンアルコール、メシチルオキ
シド等の中間体の分離精製が必要であり、操作が繁雑で
ある。さらに、アセトンからジアセトンアルコールへの
縮合反応は平衡反応のため、その転化率は15%程度と低
いという問題点がある。
そのために、アセトンと水素から一工程でMIBKを製造
する検討が行なわれている。この方法は、平衡的に有利
であり、1回通過あたりの原料転化率を上げることがで
き、三段法に比して経済的に有利となる。このような一
段法によるMIBKの製造法として従来、酸型イオン交換樹
脂とパラジウム−炭素を触媒として使用する方法(ドイ
ツ特許第1238453号公報)、リン酸ジルコニウムにパラ
ジウムを担持させた触媒を用いる方法(特公昭49−6994
号公報)、H型ゼオライトにパラジウムを担持させた触
媒を用いる方法(特公昭46−2643号公報)等が報告され
ている。
また、本願出願人も、ニオブ酸とパラジウムよりなる
触媒を用いる方法(特開昭61−78745号公報)、アルミ
ナとニオブ酸化物とからなる担体にパラジウムを担持し
た触媒を用いる方法(特開昭63−119436号公報)を提案
している。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、一段法によるMIBKの製造方法において
も、アセトンの転化率は必ずしも十分とはいえず、この
方法を工業的に実施するために、更なる改良が望まれて
いた。
<課題を解決するための手段> かかる現状に鑑み、本発明者らは、工業的に有利に実
施可能な一段法によるMIBKの製造方法を提供することを
主たる目的として、鋭意検討した。その結果、アセトン
と水素を反応させて得られる反応液から分離回収して得
られる、アセトンを主成分とする液(以下、「リサイク
ルアセトン」と記すことがある。)を再度反応に用いる
という着想を得、実験を行ったところ、リサイクルに伴
ない、反応成績、特にアセトン転化率が大きく低下する
ことがわかった。
そこで、リサイクルアセトンを用いた場合の反応成績
の低下原因について、更に検討を行った。その結果、リ
サイクルアセトン中に含まれる水分が、アセトン転化率
低下の原因であることを見い出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、 触媒の存在下、アセトンと水素を反応させて、一段の
反応でメチルイソブチルケトンを製造する方法におい
て、反応に先立ち、原料であるアセトンに含まれる水を
除去することにより、該アセトン中の水の含量を1重量
%以下とすることを特徴とするメチルイソブチルケトン
の製造方法に係るものである。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明方法において、反応に供せられるアセトンは、
反応に先立ち水を除去することにより、水の含量を1重
量%以下としたアセトンである。先にも説明したよう
に、リサイクルアセトン中には、分離回収の条件にもよ
るが、通常1重量%を超える水分が含まれている。
このようなリサイクルアセトンを、そのまま反応用原
料として使用すると、触媒の活性低下をきたし、アセト
ン転化率が大きく低下する。
リサイクルアセトン中の水分を1重量%以下にする方
法については、特に限定されないが、蒸留による方法又
は固体乾燥剤の使用による方法が好ましく用いられる。
本発明方法に用いられる触媒は、特に限定されない
が、好ましくはニオブ酸とパラジウムよりなる触媒また
はアルミナとニオブ酸化物とからなる担体にパラジウム
を担持した触媒が用いられる。
これらの触媒はその調整が容易であり、また触媒の活
性が高く、選択性も良好である。さらに、原料アセトン
中の水分による触媒の活性低下も比較的小さく、安定し
た触媒である。
本発明方法の反応形態としては、触媒を断熱あるいは
等温型反応器に充填し、そこにアセトンと水素とを通じ
るいわゆる固定床流通反応を採用してもよいし、または
触媒をアセトン中に懸濁させ、そこに水素を吹き込んで
反応を行なわしめてもよい。固定床流通反応で反応を行
なう場合、気相で反応させてもよいし、液相で反応させ
てもよいが、好ましくは液相で反応が行なわれる。懸濁
法で反応を行なう場合、反応を回分式または連続式のい
ずれの方法で行ってもよい。
反応温度は通常80〜250℃で行なわれ、好ましくは120
〜200℃で行なわれる。この温度より低い温度では反応
速度が小さくなり、またこの温度より高温ではアセトン
の高縮合生成物が増加する。
反応圧力は通常大気圧〜50気圧で反応が行なわれ、反
応温度にもよるが好ましくは10〜30気圧である。
<実施例> 以下に、実施例によって本発明方法をさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲はこれによって制限を受ける
ものではない。
実施例1 ニオブ酸(CBMM社製,水分含量7重量%,円柱状)を
塩化パラジウムの水溶液に浸漬し、ヒドラジンで還元後
300℃で焼成した。パラジウムの担持量は0.1重量%であ
った。
この触媒100mlを内径28mmの垂直に配置した反応管内
に充填し、温度160℃、圧力20Kg/cm2の条件下、水分含
量を0.1重量%に調製したアセトンを158g/hr(LHSV=
2)、水素256Nml/minの供給速度で反応器に導入し反応
を行ない、第1表に示す結果を得た。
反応結果は反応液のガスクロマトグラフィー分析によ
って得た。
実施例2及び比較例1 実施例1で得られた反応液を蒸留し、2.4重量%の水
を含有するアセトンを回収した。この回収アセトンを原
料として、実施例1と同じ条件で反応を行ったのが比較
例1である。
また、この回収アセトンに脱水剤(モレキュラーシー
ブ)を加えて、水分含量0.2重量%まで水を除去したア
セトンを原料として、実施例1と同じ条件で反応を行っ
たのが実施例2である。なお、反応成績の値は、いずれ
も反応開始10時間後の値である。
実施例3及び比較例2 実施例1で用いたアセトンに水を加え、アセトン中の
水分含量を第3表に記載した値に調製した原料アセトン
を用いて、MIBK合成反応を行い、第3表に示す結果を得
た。
なお、原料アセトンが異なる以外は、すべて実施例1
に記載したのと同じ条件で反応を行った。また、反応成
績の値は、反応開始100時間後の値である。
実施例4 水酸化ニオブ20gを10重量%シュウ酸水溶液400gに加
え、100℃で5時間加温し、水酸化ニオブを溶解させ
た。
この溶液150gに0.5重量%パラジウム担持アルミナ触
媒(日本エンゲルハルド社製)50gを室温で3時間浸漬
した。触媒を溶液から取り出した後150℃で3時間乾燥
した。この触媒を再び水酸化ニオブ水溶液150gに室温で
3時間浸漬した後、150℃で3時間乾燥した。その後350
℃で5時間空気中で焼成した後、水素気流中100℃でパ
ラジウムの還元を行った。
この触媒50gを内径28mmの垂直に配置した反応管内に
充填し、温度100℃、圧力20Kg/cm2の条件下、水分含量
を0.1重量%に調製したアセトンを79g/hr(LHSV=
2)、水素128Nml/minの供給速度で反応器に導入し、反
応を行い、第4表に示す結果を得た。
比較例3 実施例4で用いたアセトンに水を加え、水分含量が2.
0重量%のアセトンを調製した。このアセトンを用いてM
IBK合成反応を行い、下記の結果を得た。
なお、原料アセトンが異なる以外は、すべて実施例4
に記載したのと同じ条件で反応を行った。その結果、ア
セトン転化率26.4%、MIBK選択率89.2%となった。
なお、反応成績は反応開始10時間後の値である。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明により、触媒の存在下、
アセトンと水素を反応させて、一段の反応で、メチルイ
ソブチルケトンが収率よく得られるようになった。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】触媒の存在下、アセトンと水素を反応させ
    て、一段の反応でメチルイソブチルケトンを製造する方
    法において、反応に先立ち、原料であるアセトンに含ま
    れる水を除去することにより、該アセトン中の水の含量
    を1重量%以下とすることを特徴とするメチルイソブチ
    ルケトンの製造方法。
  2. 【請求項2】水を除去すべき原料であるアセトンが、ア
    セトンと水素を反応させて得られる反応液から分離回収
    して得られる、アセトンを主成分とする液である請求項
    (1)記載の方法。
  3. 【請求項3】触媒として、ニオブ酸とパラジウムよりな
    る触媒を用いることを特徴とする請求項(1)又は
    (2)記載の方法。
  4. 【請求項4】触媒として、アルミナとニオブ酸化物とか
    らなる担体に、パラジウムを担持した触媒を用いること
    を特徴とする請求項(1)又は(2)記載の方法。
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