JP2736856B2 - 弦楽器におけるネック矯正器の調整機構 - Google Patents
弦楽器におけるネック矯正器の調整機構Info
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- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10D—STRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G10D3/00—Details of, or accessories for, stringed musical instruments, e.g. slide-bars
- G10D3/06—Necks; Fingerboards, e.g. fret boards
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- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10D—STRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G10D1/00—General design of stringed musical instruments
- G10D1/04—Plucked or strummed string instruments, e.g. harps or lyres
- G10D1/05—Plucked or strummed string instruments, e.g. harps or lyres with fret boards or fingerboards
- G10D1/08—Guitars
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は弦楽器におけるネック矯
正器の調整機構に関するものである。
正器の調整機構に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】周知される様に、弦楽器のネックは張設
された弦の張力によって、ネックのヘッド部がブリッジ
装置側へ引寄せられる態様でネックが所謂順反りに変歪
するのを避けられない。このため弦楽器のネックには、
ネックの順反り状変歪を矯正するべく矯正器が組み込ま
れており、この矯正器は、ネック内に剛性の大きい弾性
杆部材をトラスロッドとして挿通し、ネックに順反りが
発生した時にトラスロッドの長さを縮小してこれにより
ネックに順反りと反対方向への矯正力を印加する様に構
成されている。
された弦の張力によって、ネックのヘッド部がブリッジ
装置側へ引寄せられる態様でネックが所謂順反りに変歪
するのを避けられない。このため弦楽器のネックには、
ネックの順反り状変歪を矯正するべく矯正器が組み込ま
れており、この矯正器は、ネック内に剛性の大きい弾性
杆部材をトラスロッドとして挿通し、ネックに順反りが
発生した時にトラスロッドの長さを縮小してこれにより
ネックに順反りと反対方向への矯正力を印加する様に構
成されている。
【０００３】 而してこの様な矯正器としては、特開平
１−２３１０９８号公報や特開平１−２３４８９８号公
報に開示されている如く、２本の杆部材を用いる構成の
ものと、特開平１−２１３６９７号公報や実開平３−３
３４８８号公報に開示されている如く、１本の杆部材を
用いる構成のものとがある。そして上述矯正器にあって
は、ネック内部に挿通したトラスロッドの長さをネック
内において、縮小せしめるための調整機構が、外部操作
可能に設けられており、この調整機構としては、前記特
開平１−２３４８９８号公報や実開平３−３３４８８号
公報等に開示されている様にネックのヘッド部に形成さ
れた空所内に配置されたものや、或は又実開昭５８−３
８１９２号公報に開示されている様にネックのボデイ側
接合部に配置されたものがあり、此等はいづれもネック
のヘッド部空所やボデイの内部空所から工具を直接トラ
スロッドの端末に挿入して調整作業を行う様に作られて
いる。
１−２３１０９８号公報や特開平１−２３４８９８号公
報に開示されている如く、２本の杆部材を用いる構成の
ものと、特開平１−２１３６９７号公報や実開平３−３
３４８８号公報に開示されている如く、１本の杆部材を
用いる構成のものとがある。そして上述矯正器にあって
は、ネック内部に挿通したトラスロッドの長さをネック
内において、縮小せしめるための調整機構が、外部操作
可能に設けられており、この調整機構としては、前記特
開平１−２３４８９８号公報や実開平３−３３４８８号
公報等に開示されている様にネックのヘッド部に形成さ
れた空所内に配置されたものや、或は又実開昭５８−３
８１９２号公報に開示されている様にネックのボデイ側
接合部に配置されたものがあり、此等はいづれもネック
のヘッド部空所やボデイの内部空所から工具を直接トラ
スロッドの端末に挿入して調整作業を行う様に作られて
いる。
【０００４】しかしながら、弦楽器にはボディに内部空
所を作る事が出来ない型式のものや、或は又ネックの外
観を重視してヘッド部に空所を作りたくない型式のも
の、例えばフェンダータイプのギターがあるから、この
ような型式の弦楽器では、ネックをボディに取付けた状
態でトラスロッドの長さ調節が出来ない。更に又ネック
のヘッド部空所や、ボディに作った空所からレンチを挿
入してトラスロッドを調節する型式のものは、いづれも
調律された弦の間にレンチを挿通して調節作業を行うた
め、弦でレンチの動きが制約されて作業がしずらくなる
と云う欠点がある。このために、ネック内のトラスロッ
ドの長さをネックの胴面から調整出来る様な調整機構が
提案されており、この様な調整機構としては、実開昭５
４−９４２２０号公報や実開平３−２０３９２号公報に
開示されている様に、トラスロッドの端末部にウオーム
ギヤ機構を連結して、これによりトラスロッドを動作せ
しめる構成が採られている。
所を作る事が出来ない型式のものや、或は又ネックの外
観を重視してヘッド部に空所を作りたくない型式のも
の、例えばフェンダータイプのギターがあるから、この
ような型式の弦楽器では、ネックをボディに取付けた状
態でトラスロッドの長さ調節が出来ない。更に又ネック
のヘッド部空所や、ボディに作った空所からレンチを挿
入してトラスロッドを調節する型式のものは、いづれも
調律された弦の間にレンチを挿通して調節作業を行うた
め、弦でレンチの動きが制約されて作業がしずらくなる
と云う欠点がある。このために、ネック内のトラスロッ
ドの長さをネックの胴面から調整出来る様な調整機構が
提案されており、この様な調整機構としては、実開昭５
４−９４２２０号公報や実開平３−２０３９２号公報に
開示されている様に、トラスロッドの端末部にウオーム
ギヤ機構を連結して、これによりトラスロッドを動作せ
しめる構成が採られている。
【０００５】而して上記ウオームギヤ機構を用いた調整
機構は、トラスロッドの端末に形成した螺子部をウオー
ムホイールに螺合すると共に、このウオームホイールに
ウオームを歯合させた構成で、ウオームを外部操作によ
って回転させる事で、トラスロッドの螺子部をウ才一ム
ホイール内で軸方向へ進退させ、これによってトラスロ
ッドの長さを変える構成に作られている。
機構は、トラスロッドの端末に形成した螺子部をウオー
ムホイールに螺合すると共に、このウオームホイールに
ウオームを歯合させた構成で、ウオームを外部操作によ
って回転させる事で、トラスロッドの螺子部をウ才一ム
ホイール内で軸方向へ進退させ、これによってトラスロ
ッドの長さを変える構成に作られている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】この様なウオーム機構
を用いた調整機構は、トラスロッドの長さ調節を精確に
するためにウオームホイールのピッチを小さくする事が
要求されるが、ウオームホイールのピッチを小さくする
と、トラスロッドの長さ調節に当たって印加される弾発
力に耐える事が出来なくなるから実用に適さないばかり
でなく、ウオームホイールは、その内部にトラスロッド
の端末を螺合しているから、トラスロッドの長さ調節に
当たっては、ウオームホイールの内部螺条と外部螺条と
によって２重の減速作用が行われるから、外部操作が軽
快、円滑に行えないと云う問題がある。
を用いた調整機構は、トラスロッドの長さ調節を精確に
するためにウオームホイールのピッチを小さくする事が
要求されるが、ウオームホイールのピッチを小さくする
と、トラスロッドの長さ調節に当たって印加される弾発
力に耐える事が出来なくなるから実用に適さないばかり
でなく、ウオームホイールは、その内部にトラスロッド
の端末を螺合しているから、トラスロッドの長さ調節に
当たっては、ウオームホイールの内部螺条と外部螺条と
によって２重の減速作用が行われるから、外部操作が軽
快、円滑に行えないと云う問題がある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明調整機構１０は、
ネック２１の基部２１１に形成された内室２８にネック
２１の軸方向に対向する前方ブロック１１と後方ブロッ
ク１２とを対向配置すると共に、此等１対のブロック１
１，１２の左右両端間には押圧ブロック１５と螺合ブロ
ック１４とを配置し、更に上記左右１対のブロック１
４，１５に対しては、ネック２１の側面から内室２８に
通じる透孔２８２に挿入された調整螺子１６が挿通して
おり、この調整螺子１６は外部操作可能に作られてい
る。上記前方ブロック１１と後方ブロック１２の中央部
には通孔１１１，１２１が形成されていて、トラスロッ
ド３０の端末は螺子部３１に形成されると共に、上記１
対のブロック１１，１２を挿通して後方ブロック１２の
後方に突出しており、且つこの螺子部３１は後方ブロッ
ク１２の後面に係着する螺子筒１３に螺合されている。
上記調整螺子１６は、押圧ブロック１５に透設された通
孔１５１を挿通して螺合ブロック１４の螺子孔１４１に
螺合すると共に、押圧ブロック１５を押圧する様に構成
されていて、このために押圧ブロック１５と調整螺子１
６の頭部１６２との間には押圧ブロック１５の通孔１５
１より口径の大きい押圧パイプ１７が押圧手段として介
装されている。上記後方ブロック１２の両端には後方に
傾斜する傾斜面１２２，１２２′が夫々同一傾斜角で形
成されており、この各傾斜面１２２，１２２′には夫々
上記押圧ブロック１５の後端面に形成された傾斜面１５
３と上記螺合ブロック１４の後端面に形成された傾斜面
１４３とが密接している。上記前方ブロック１１の後面
１１２は平滑面に形成されていて、これに対する上記押
圧ブロック１５の前端面１５２と上記螺合ブロック１４
の前端面１４２とは夫々平滑面に形成されている。
ネック２１の基部２１１に形成された内室２８にネック
２１の軸方向に対向する前方ブロック１１と後方ブロッ
ク１２とを対向配置すると共に、此等１対のブロック１
１，１２の左右両端間には押圧ブロック１５と螺合ブロ
ック１４とを配置し、更に上記左右１対のブロック１
４，１５に対しては、ネック２１の側面から内室２８に
通じる透孔２８２に挿入された調整螺子１６が挿通して
おり、この調整螺子１６は外部操作可能に作られてい
る。上記前方ブロック１１と後方ブロック１２の中央部
には通孔１１１，１２１が形成されていて、トラスロッ
ド３０の端末は螺子部３１に形成されると共に、上記１
対のブロック１１，１２を挿通して後方ブロック１２の
後方に突出しており、且つこの螺子部３１は後方ブロッ
ク１２の後面に係着する螺子筒１３に螺合されている。
上記調整螺子１６は、押圧ブロック１５に透設された通
孔１５１を挿通して螺合ブロック１４の螺子孔１４１に
螺合すると共に、押圧ブロック１５を押圧する様に構成
されていて、このために押圧ブロック１５と調整螺子１
６の頭部１６２との間には押圧ブロック１５の通孔１５
１より口径の大きい押圧パイプ１７が押圧手段として介
装されている。上記後方ブロック１２の両端には後方に
傾斜する傾斜面１２２，１２２′が夫々同一傾斜角で形
成されており、この各傾斜面１２２，１２２′には夫々
上記押圧ブロック１５の後端面に形成された傾斜面１５
３と上記螺合ブロック１４の後端面に形成された傾斜面
１４３とが密接している。上記前方ブロック１１の後面
１１２は平滑面に形成されていて、これに対する上記押
圧ブロック１５の前端面１５２と上記螺合ブロック１４
の前端面１４２とは夫々平滑面に形成されている。
【０００８】
【作 用】本発明調整機構はこの様なものであるか
ら、ネック２１の側面に開口する透孔２８２から工具を
挿入して調整螺子１６を回転せしめ、これにより調整螺
子１６の螺子部１６１を螺合ブロック１４に深く螺入せ
しめると、螺合ブロック１４と押圧ブロック１５とは相
互に接近する方向に移行し、これに伴って両ブロック１
４，１５の後端面１４３，１５３が後方ブロック１２の
傾斜面１２２，１２２′を押圧して後退せしめる。従っ
て後方ブロック１２に後端を係止されているトラスロッ
ド３０は長溝２６から引出されるから、トラスロッド３
０の長溝２６内における長さが縮小して弾発力、即ち矯
正力が増大する。而してトラスロッド３０の長溝２６内
における縮小量は、上記調整螺子１６の螺子部１６１の
ピッチと、上記後方ブロック１２の傾斜面の傾斜角によ
り決定される。
ら、ネック２１の側面に開口する透孔２８２から工具を
挿入して調整螺子１６を回転せしめ、これにより調整螺
子１６の螺子部１６１を螺合ブロック１４に深く螺入せ
しめると、螺合ブロック１４と押圧ブロック１５とは相
互に接近する方向に移行し、これに伴って両ブロック１
４，１５の後端面１４３，１５３が後方ブロック１２の
傾斜面１２２，１２２′を押圧して後退せしめる。従っ
て後方ブロック１２に後端を係止されているトラスロッ
ド３０は長溝２６から引出されるから、トラスロッド３
０の長溝２６内における長さが縮小して弾発力、即ち矯
正力が増大する。而してトラスロッド３０の長溝２６内
における縮小量は、上記調整螺子１６の螺子部１６１の
ピッチと、上記後方ブロック１２の傾斜面の傾斜角によ
り決定される。
【０００９】
【実施例】図１は本発明調整機構１０を設けたギター２
０を示すもので、このギターのネック２１にはトラスロ
ッド３０が収納されている。上記ギター２０のボディ２
２にはブリッジ装置２３が設けられると共に上記ネック
２１には糸巻具２４が所要数取付けられており、上記ブ
リッジ装置２３と糸巻具２４との間には弦２５が張設さ
れている。
０を示すもので、このギターのネック２１にはトラスロ
ッド３０が収納されている。上記ギター２０のボディ２
２にはブリッジ装置２３が設けられると共に上記ネック
２１には糸巻具２４が所要数取付けられており、上記ブ
リッジ装置２３と糸巻具２４との間には弦２５が張設さ
れている。
【００１０】上記トラスロッド３０は上記ネック２１内
に設けられた長溝２６内に収容されており、この長溝２
６は指板２７により閉覆されている。このトラスロッド
３０は１端を長溝２６内に固定されると共に他端を螺子
部３１に作ってある。上記ネック２１の基部２１１、即
ちネック２１がボディ２２と接続される側の端部には、
上記調整機構１０を収容する内室２８が形成されてお
り、この内室２８には上記ネック２１の底面、即ち上記
弦２５が張設されている面と反対側に開口する切窓２８
１と、上記ネック２１の側面に開口する透孔２８２とが
形成されている。
に設けられた長溝２６内に収容されており、この長溝２
６は指板２７により閉覆されている。このトラスロッド
３０は１端を長溝２６内に固定されると共に他端を螺子
部３１に作ってある。上記ネック２１の基部２１１、即
ちネック２１がボディ２２と接続される側の端部には、
上記調整機構１０を収容する内室２８が形成されてお
り、この内室２８には上記ネック２１の底面、即ち上記
弦２５が張設されている面と反対側に開口する切窓２８
１と、上記ネック２１の側面に開口する透孔２８２とが
形成されている。
【００１１】上記調整機構１０は、図３乃至図５に示さ
れるように、上記トラスロッド３０の端末を挿通すると
共に内室２８の前方壁面２８３に当接する前方ブロック
１１と、この前方ブロック１１と対向すると共に上記ト
ラスロッド３０の端末を挿通する後方ブロック１２と、
上記後方ブロック１２の後面に接して上記トラスロッド
３０の端末螺子部３１を螺合すると共に、外部より操作
される様に、例えば六角レンチを受ける受動部１３１を
設けた螺子筒１３と、上記前方ブロック１１と後方ブロ
ック１２との間に左右対向状に介装された螺合ブロック
１４及び押圧ブロック１５と、上記押圧ブロック１５を
挿通して上記螺合ブロック１４に螺合する調整螺子１６
と、この調整螺子１６に外嵌された押圧手段としての押
圧パイプ１７とで構成されている。上記押圧手段は上記
押圧パイプ１７の部分を上記調整螺子１６と１体的に作
って構成してもよく、又調整螺子１６にフランジ型の押
圧片を設けて構成しても良い。
れるように、上記トラスロッド３０の端末を挿通すると
共に内室２８の前方壁面２８３に当接する前方ブロック
１１と、この前方ブロック１１と対向すると共に上記ト
ラスロッド３０の端末を挿通する後方ブロック１２と、
上記後方ブロック１２の後面に接して上記トラスロッド
３０の端末螺子部３１を螺合すると共に、外部より操作
される様に、例えば六角レンチを受ける受動部１３１を
設けた螺子筒１３と、上記前方ブロック１１と後方ブロ
ック１２との間に左右対向状に介装された螺合ブロック
１４及び押圧ブロック１５と、上記押圧ブロック１５を
挿通して上記螺合ブロック１４に螺合する調整螺子１６
と、この調整螺子１６に外嵌された押圧手段としての押
圧パイプ１７とで構成されている。上記押圧手段は上記
押圧パイプ１７の部分を上記調整螺子１６と１体的に作
って構成してもよく、又調整螺子１６にフランジ型の押
圧片を設けて構成しても良い。
【００１２】上記前方ブロック１１は、中央部に上記ト
ラスロッド３０を緩挿通する通孔１１１を有すると共
に、後方ブロック１２と対向する後面１１２を平滑面に
形成してあり、又上記後方ブロック１２は、その中央部
に上記トラスロッド３０の螺子部３１を緩挿通する通孔
１２１を透設すると共に、上記前方ブロック１１と対向
する前面の両側を後方に向けて同一傾斜角で傾斜する傾
斜面１２２，１２２′に形成してある。
ラスロッド３０を緩挿通する通孔１１１を有すると共
に、後方ブロック１２と対向する後面１１２を平滑面に
形成してあり、又上記後方ブロック１２は、その中央部
に上記トラスロッド３０の螺子部３１を緩挿通する通孔
１２１を透設すると共に、上記前方ブロック１１と対向
する前面の両側を後方に向けて同一傾斜角で傾斜する傾
斜面１２２，１２２′に形成してある。
【００１３】そして又上記螺合ブロック１４は、中央部
に上記調整螺子１６を上記トラスロッド３０と直交せし
めてその螺子部１６１を螺合挿通する螺子孔１４１を透
設すると共に、上記前方ブロック１１に接する前端面１
４２を平滑面に、又上記後方ブロック１２と接する後端
面１４３を上記後方ブロック１２の傾斜面１２２と合致
する傾斜面に形成してある。
に上記調整螺子１６を上記トラスロッド３０と直交せし
めてその螺子部１６１を螺合挿通する螺子孔１４１を透
設すると共に、上記前方ブロック１１に接する前端面１
４２を平滑面に、又上記後方ブロック１２と接する後端
面１４３を上記後方ブロック１２の傾斜面１２２と合致
する傾斜面に形成してある。
【００１４】上記押圧ブロック１５は、中央部に上記調
整螺子１６を緩挿通する通孔１５１を透設すると共に、
上記前方ブロック１１に接する前端面１５２を平滑面
に、又上記後方ブロック１２と接する後端面１５３を、
上記後方ブロック１２の傾斜面１２２′と合致する傾斜
面に形成してある。
整螺子１６を緩挿通する通孔１５１を透設すると共に、
上記前方ブロック１１に接する前端面１５２を平滑面
に、又上記後方ブロック１２と接する後端面１５３を、
上記後方ブロック１２の傾斜面１２２′と合致する傾斜
面に形成してある。
【００１５】上記調整螺子１６は、前述の如く、前部を
螺子部１６１に形成して上記螺合ブロック１４に螺合す
ると共に、上記内室２８の側面透孔２８２から挿入され
て、胴部を上記押圧ブロック１５の通孔１５１に挿通し
ており、且つ後端頭部１６２に外部操作可能な受動手
段、例えば六角レンチを受入れるレンチ孔１６３を設け
てある。
螺子部１６１に形成して上記螺合ブロック１４に螺合す
ると共に、上記内室２８の側面透孔２８２から挿入され
て、胴部を上記押圧ブロック１５の通孔１５１に挿通し
ており、且つ後端頭部１６２に外部操作可能な受動手
段、例えば六角レンチを受入れるレンチ孔１６３を設け
てある。
【００１６】上記押圧ブロック１５は、上記調整螺子１
６に設けた押圧手段によって上記螺合ブロック１４側へ
押圧される様構成されており、このために実施例では上
記調整螺子１６の頭部１６２と押圧ブロック１５との間
には押圧ブロック１５の通孔１５１より口径が大きい押
圧パイプ１７が介装されている。上記ネック２１の内室
２８には、上記螺子筒１３を収容する収納孔２８４が設
けてあり、この収納孔２８４はネック２１の基部２１１
にネック２１の軸方向に向けて透設されると共に、トラ
スロッド３０の湾曲度に沿う様、若干の傾斜度を有して
いる。
６に設けた押圧手段によって上記螺合ブロック１４側へ
押圧される様構成されており、このために実施例では上
記調整螺子１６の頭部１６２と押圧ブロック１５との間
には押圧ブロック１５の通孔１５１より口径が大きい押
圧パイプ１７が介装されている。上記ネック２１の内室
２８には、上記螺子筒１３を収容する収納孔２８４が設
けてあり、この収納孔２８４はネック２１の基部２１１
にネック２１の軸方向に向けて透設されると共に、トラ
スロッド３０の湾曲度に沿う様、若干の傾斜度を有して
いる。
【００１７】上記螺合ブロック１４に接する内室２８の
側方内壁には、図３に示す如く、螺合ブロック１４の通
孔１４１と連通する凹孔２８５が設けてあり、この凹孔
２８５によって螺合ブロック１４から突出する調整螺子
１６の螺子部１６１先端が収容される。
側方内壁には、図３に示す如く、螺合ブロック１４の通
孔１４１と連通する凹孔２８５が設けてあり、この凹孔
２８５によって螺合ブロック１４から突出する調整螺子
１６の螺子部１６１先端が収容される。
【００１８】本発明調整機構１０はこの様なものである
から、ネック２１をボディ２２に取付けるに当っては、
まず調整螺子１６を回転させて、螺合ブロック１４と押
圧ブロック１５とを各ブロックが夫々の移動幅の中間に
位置する様設定する。次に上記螺子筒１３の受動部１３
１をレンチ等の工具で駆動して螺子筒１３を回転させ、
予想されるネックの順反りの矯正に適する様にトラスロ
ッド３０の長溝内長さを減縮する。従ってこの段階で
は、ネック２１は順反りと反対方向へ若干逆反りし、こ
のネック自身の反力で螺子筒１３は後方ブロック１２に
圧接せしめられる。この様にして若干逆反りしているネ
ック２１をボディ２２に取付け、しかる後弦２５を張設
すると共にこれを調律する。この段階でネック２１が順
反りしていれば、調整螺子１６をレンチで正方向へ回転
させ、又逆反りしていれば調整螺子１６を逆方向へ回転
させてネックの反りを調整する。
から、ネック２１をボディ２２に取付けるに当っては、
まず調整螺子１６を回転させて、螺合ブロック１４と押
圧ブロック１５とを各ブロックが夫々の移動幅の中間に
位置する様設定する。次に上記螺子筒１３の受動部１３
１をレンチ等の工具で駆動して螺子筒１３を回転させ、
予想されるネックの順反りの矯正に適する様にトラスロ
ッド３０の長溝内長さを減縮する。従ってこの段階で
は、ネック２１は順反りと反対方向へ若干逆反りし、こ
のネック自身の反力で螺子筒１３は後方ブロック１２に
圧接せしめられる。この様にして若干逆反りしているネ
ック２１をボディ２２に取付け、しかる後弦２５を張設
すると共にこれを調律する。この段階でネック２１が順
反りしていれば、調整螺子１６をレンチで正方向へ回転
させ、又逆反りしていれば調整螺子１６を逆方向へ回転
させてネックの反りを調整する。
【００１９】即ちこの様に調整螺子１６を正方向回転さ
せると、図６に示す如く、螺合ブロック１４が調整螺子
１６によって矢印ａ方向に引寄せられると共に、押圧ブ
ロック１５も押圧パイプ１７で矢印ｂ方向へ押出される
から、後方ブロック１２は上記前方ブロック１１と離隔
する方向へ押出され、これによってトラスロッド３０の
長溝２６内における長さが縮減されるから、トラスロッ
ド３０の弾発力が大きくなってネック２１を順反りと反
対方向に矯正する作用が増大する。
せると、図６に示す如く、螺合ブロック１４が調整螺子
１６によって矢印ａ方向に引寄せられると共に、押圧ブ
ロック１５も押圧パイプ１７で矢印ｂ方向へ押出される
から、後方ブロック１２は上記前方ブロック１１と離隔
する方向へ押出され、これによってトラスロッド３０の
長溝２６内における長さが縮減されるから、トラスロッ
ド３０の弾発力が大きくなってネック２１を順反りと反
対方向に矯正する作用が増大する。
【００２０】以上の処において、本発明調整機構は、ト
ラスロッド３０に他の杆材を平行に取付けた構成の矯正
器についても実施する事が出来、この場合にはトラスロ
ッド３０に対設する他の杆材は従来同様その１端をトラ
スロッド３０の先端に結合すると共に、他端は長溝２６
内に固定すれば良い。
ラスロッド３０に他の杆材を平行に取付けた構成の矯正
器についても実施する事が出来、この場合にはトラスロ
ッド３０に対設する他の杆材は従来同様その１端をトラ
スロッド３０の先端に結合すると共に、他端は長溝２６
内に固定すれば良い。
【００２１】
【発明の効果】本発明調整機構はこの様に調整螺子１６
を外部操作する事で押圧ブロック１５と螺合ブロック１
４とを接離して、これにより後方ブロック１２をネック
２１の軸方向へ移動せしめるものであるから、調整螺子
１６の螺子部１６１のピッチを小さくする事で後方ブロ
ック１２の移行量、従ってトラスロッド３０の長溝２６
内の長さを微調整する事が出来ると共に、上記後方ブロ
ック１２はその傾斜面１２２，１２２′によって移動量
を決定する事が出来るから、傾斜面の傾斜角度を選ぶ事
により更に微調整する事が可能である。そして又本発明
調整機構は、調整螺子１６を直接的に回転操作する事
で、トラスロッド３０の長さ調節を行うものであるか
ら、ウオームギヤと異なり、減速作用が生じる虞もな
く、調整作業が容易であると云う効果もある。従って本
発明調整機構は、ネック２１をボディ２２に取付けた後
においても、ネック２１の反りを正確に矯正する事が出
来ると云う効果がある。
を外部操作する事で押圧ブロック１５と螺合ブロック１
４とを接離して、これにより後方ブロック１２をネック
２１の軸方向へ移動せしめるものであるから、調整螺子
１６の螺子部１６１のピッチを小さくする事で後方ブロ
ック１２の移行量、従ってトラスロッド３０の長溝２６
内の長さを微調整する事が出来ると共に、上記後方ブロ
ック１２はその傾斜面１２２，１２２′によって移動量
を決定する事が出来るから、傾斜面の傾斜角度を選ぶ事
により更に微調整する事が可能である。そして又本発明
調整機構は、調整螺子１６を直接的に回転操作する事
で、トラスロッド３０の長さ調節を行うものであるか
ら、ウオームギヤと異なり、減速作用が生じる虞もな
く、調整作業が容易であると云う効果もある。従って本
発明調整機構は、ネック２１をボディ２２に取付けた後
においても、ネック２１の反りを正確に矯正する事が出
来ると云う効果がある。
【図１】本発明調整機構を設けたギターの斜視図であ
る。
る。
【図２】同ギターのネックを示す側面図である。
【図３】同ギターのネックの一部を示す拡大底面図であ
る。
る。
【図４】図３の４−４線に沿った断面図である。
【図５】本発明調整機構の分解斜視図である。
【図６】同調整機構の動作説明図である。
１０ 調整機構 １１ 前方ブロック １１１ 通孔 １２ 後方ブロック １２１ 通孔 １２２ 後方ブロックの傾斜面 １２２′後方ブロックの傾斜面 １３ 螺子筒 １４ 螺合ブロック １４１ 螺合ブロックの螺子孔 １４２ 螺合ブロックの前端面 １４３ 螺合ブロックの後端面 １５ 押圧ブロック １５１ 押圧ブロックの通孔 １５２ 押圧ブロックの前端面 １５３ 押圧ブロックの後端面 １６ 調整螺子 １６１ 調整螺子の螺子部 １７ 押圧パイプ ２０ ギター ２１ ギターのネック ２２ ギターのボディ ２６ ギターのネックの長溝 ２８ ギターのネックの内室 ２８１ 内室の切窓 ２８２ 内室の透孔 ２８３ 内室の収納孔 ３０ トラスロッド ３１ トラスロッドの螺子部
Claims (1)
- 【請求項１】 弦楽器のネック基部に形成された内室
に、ネックの軸方向に対向する前方ブロックと後方ブロ
ックとを収容すると共に、此等１対のブロックの左右両
端間には押圧ブロックと螺合ブロックとを各別に対向配
置し、上記前方ブロックと後方ブロックとは、その中央
部にトラスロッドの端末を緩挿通する通孔を設けると共
に、上記後方ブロックの後面には上記トラスロッドの端
末に形成された螺子部を螺合する螺子筒を係着し、上記
内室の側面には透孔を形成してこの透孔から調整螺子を
上記トラスロッドと直交する様に挿通し、上記調整螺子
は上記押圧ブロックを挿通すると共に、その先端を螺子
部に作ってこれを螺合ブロックに螺合せしめ、上記調整
螺子は上記透孔を介して外部操作により回転せしめられ
ると共に、上記押圧ブロックを上記螺合ブロック側へ押
圧する押圧手段を備えて構成され、上記後方ブロックの
両端には後方に傾斜する傾斜面を夫々同一傾斜角で形成
すると共に、上記押圧ブロックと上記螺合ブロックと
の、上記後方ブロックの傾斜面に接する後端面は、夫々
上記後方ブロックの傾斜面と同一傾斜角の傾斜面に形成
し、上記調整螺子の回転により上記押圧ブロックと上記
螺合ブロックとを接離方向に移行せしめ、これによって
上記後方ブロックをネックの軸方向に移行させる事で、
上記トラスロッドのネック長溝内における長さを調整す
る様に構成した事を特徴とする弦楽器におけるネック矯
正器の調整機構。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5315747A JP2736856B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 弦楽器におけるネック矯正器の調整機構 |
| TW082110181A TW236021B (en) | 1993-11-10 | 1993-12-02 | Adjusting mechanism of the neck corrector for a stringed instrument |
| KR1019940025971A KR0137074B1 (ko) | 1993-11-10 | 1994-10-11 | 현악기에 있어서의 넥크 교정기의 조정기구 |
| US08/331,949 US5458035A (en) | 1993-11-10 | 1994-10-31 | Adjusting mechanism for neck aligner in stringed instrument |
| CN94118168A CN1047453C (zh) | 1993-11-10 | 1994-11-05 | 弦乐器的琴颈矫正器调节机构 |
| EP94308316A EP0652547B1 (en) | 1993-11-10 | 1994-11-10 | Adjusting mechanism for neck aligner in stringed instrument |
| DE69422884T DE69422884T2 (de) | 1993-11-10 | 1994-11-10 | Verstellvorrichtung für die Halsverstellung für ein Saiteninstrument |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5315747A JP2736856B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 弦楽器におけるネック矯正器の調整機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07134580A JPH07134580A (ja) | 1995-05-23 |
| JP2736856B2 true JP2736856B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=18069060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5315747A Expired - Fee Related JP2736856B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 弦楽器におけるネック矯正器の調整機構 |
Country Status (7)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2736856B2 (ja) |
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| DE (1) | DE69422884T2 (ja) |
| TW (1) | TW236021B (ja) |
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| USD387372S (en) * | 1996-09-09 | 1997-12-09 | Lindert Charles A | Guitar body |
| US6046397A (en) * | 1999-01-28 | 2000-04-04 | Rose; Floyd D. | Stringed instrument having a mechanical control assembly for slidable pick-up |
| US6137039A (en) * | 1999-01-28 | 2000-10-24 | Rose; Floyd D. | Stringed instrument having slidable saddles |
| US6051773A (en) * | 1999-01-28 | 2000-04-18 | Rose; Floyd D. | Stringed instrument having a cover for slidable pick-up |
| US6194645B1 (en) | 1999-01-28 | 2001-02-27 | Floyd D. Rose | Stringed instrument having a hidden tremolo |
| US6198030B1 (en) | 1999-01-28 | 2001-03-06 | Floyd D. Rose | Stringed instrument having improved neck |
| US6111176A (en) * | 1999-01-28 | 2000-08-29 | Rose; Floyd D. | String assembly including one or more anchors for use with a stringed instrument |
| US6046393A (en) * | 1999-01-28 | 2000-04-04 | Rose; Floyd D. | Stringed instrument having a replaceable head stock |
| US6265648B1 (en) | 1999-05-17 | 2001-07-24 | Richard Ned Steinberger | Stringed musical instrument |
| WO2002093545A1 (fr) * | 2001-05-14 | 2002-11-21 | Gotoh Gut Co., Ltd. | Dispositif corrigeant la deformation variable de la partie manche d'un instrument a cordes |
| US6831218B2 (en) * | 2002-01-11 | 2004-12-14 | R. Ned Steinberger | Stringed musical instrument |
| WO2003060874A2 (en) | 2002-01-11 | 2003-07-24 | Rose Floyd D | Tuning systems for stringed musical instruments |
| US7842868B2 (en) | 2006-11-23 | 2010-11-30 | Avant-Garde Guitars Limited | Stringed instrument neck structure adjusting arrangement |
| GB2460245B (en) * | 2008-05-21 | 2010-07-21 | Ibc Trading Ltd | An adjustable neck mounting assembly for a stringed instrument |
| US7816592B2 (en) * | 2008-06-16 | 2010-10-19 | Babicz Jeffrey T | Stringed instrument string action adjustment |
| US8536430B2 (en) | 2009-01-14 | 2013-09-17 | Geoffrey McCabe | Fine tuning means for fulcrum tremolo |
| EP2404109B1 (en) * | 2009-03-06 | 2014-06-11 | Koninklijke Philips N.V. | Peak/flat adjustment |
| US20120312142A1 (en) * | 2010-02-02 | 2012-12-13 | Eko Music Group S.P.A. | Guitar with handle fixed with fast-fixing means |
| IT1398037B1 (it) * | 2010-02-12 | 2013-02-07 | Eko Music Group S P A | Chitarra con manico fissato con mezzi di arresto rapido. |
| US9123312B2 (en) | 2012-01-19 | 2015-09-01 | Geoffrey Lee McCabe | Tuning mechanisms |
| US9053684B2 (en) * | 2013-05-07 | 2015-06-09 | David Johnson | Guitar neck adjustment |
| US9595245B2 (en) | 2015-04-28 | 2017-03-14 | Geoffrey Lee McCabe | Locking bearing mechanisms for fulcrum tremolo |
| US9734804B1 (en) | 2015-10-11 | 2017-08-15 | Geoffrey Lee McCabe | Drop tuner for fulcrum tremolo |
| US9484007B1 (en) | 2015-11-18 | 2016-11-01 | Geoffrey Lee McCabe | Tremolo stop tuner and tremolo stabilizer |
| US9847076B1 (en) | 2016-10-18 | 2017-12-19 | Geoffrey Lee McCabe | Tremolo spring and stabilizer tuner |
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| USD824453S1 (en) * | 2016-06-14 | 2018-07-31 | David Forbes | Guitar |
| US10803840B1 (en) | 2019-06-21 | 2020-10-13 | Dreadnought, Inc. | Linear dovetail neck joint for musical instrument |
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| US4068553A (en) * | 1976-04-07 | 1978-01-17 | John Dopyera | Stringed musical instrument |
| US4147896A (en) * | 1977-12-23 | 1979-04-03 | Storage Technology Corporation | Fixed speech buffer memories for signalling without an order wire |
| JPS5838192A (ja) * | 1981-09-01 | 1983-03-05 | Mita Ind Co Ltd | 感熱発色記録体 |
| US4557174A (en) * | 1983-05-06 | 1985-12-10 | Fender Musical Instruments Corporation | Guitar neck incorporating double-action truss rod apparatus |
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| JPH0333488A (ja) * | 1989-06-30 | 1991-02-13 | Toshiba Corp | 流体圧縮機 |
-
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