JP2736515B2 - 床排水溝と関連設備の造成施工方法 - Google Patents

床排水溝と関連設備の造成施工方法

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JP2736515B2
JP2736515B2 JP7195900A JP19590095A JP2736515B2 JP 2736515 B2 JP2736515 B2 JP 2736515B2 JP 7195900 A JP7195900 A JP 7195900A JP 19590095 A JP19590095 A JP 19590095A JP 2736515 B2 JP2736515 B2 JP 2736515B2
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    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03FSEWERS; CESSPOOLS
    • E03F5/00Sewerage structures
    • E03F5/04Gullies inlets, road sinks, floor drains with or without odour seals or sediment traps
    • E03F2005/0412Gullies inlets, road sinks, floor drains with or without odour seals or sediment traps with means for adjusting their position with respect to the surrounding surface
    • E03F2005/0413Gullies inlets, road sinks, floor drains with or without odour seals or sediment traps with means for adjusting their position with respect to the surrounding surface for height adjustment

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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Sewage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床排水溝の構造及び
その造成施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大規模調理場や食品工場等の床面
に設置されていた排水溝は、コンクリート形成の場合、
これに適用される格子蓋の目や溝蓋の支持縁に食品破
片、残菜等の屑が挟まったり、コンクリート粗面からな
る溝の側壁や底面自体にも屑が付着し、細菌発生の温床
となるため、溝を設置すべき床と同一面を成す両縁によ
りスリットを形成して格子蓋を不要とし、しかもそれら
両縁に連なるように絞られた両側壁、及び円形断面を包
囲する管状壁を備えた言わば逆Ω型断面の溝構造を一枚
の金属板より形成したものが既に開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記一
枚構造の溝においても床コンクリートと縁との接面の
馴染みが悪いために肌別れが生じ、その隙間から廃液や
洗浄水等がしみ込み、コンクリートの酸化(脆弱化)
や、樹脂塗り床の剥離等をもたらす恐れがあり、水上
(上流)側と水下(下流)側の溝断面積が同じであるこ
とから、その断面積の大きさは水量が多くなる水下側を
基準として、水上側の断面積は水量に対して必要以上に
大きくなり無駄であるとともに、溝勾配を取るために床
の厚みを大きくする必要がある。現場工事におけるレ
ベル出しも難しい。床からの流入口(逆Ω型の水平縁
間隔)が25mm程度とかなり大きいために、水以外の
物が管内に入りやすく、しかも管主要部が円形断面であ
るが故にそれらの物が水下側に移動する際に競り合って
詰まりやすく、逆に清掃用の入口として25mm程度の
空き幅では狭いため、特殊な用具が必要である、等の問
題がある。
【0004】本発明の目的は、上記のような従来の一枚
構造の溝における欠点を解消して、床コンクリートと縁
との接面の馴染みがよく、コンクリートの酸化や、樹脂
塗り床の剥離等を生じないようにした縁構造と、断面積
が水上側から水下側にかけて大きくなるようにしたレベ
ル出し容易な溝本体構造を備えた床排水溝の造成施工方
法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は金属板より形成された溝本体部に両側上縁
を連設し、前記両側上縁の各々が、床設置状態において
その床面と平行した面を成す蓋支持段と、前記蓋支持段
の外側縁から蓋の厚さに対応する高さだけ段上げされて
おり床設置状態において前記床面と同一面を成すか又は
僅かに低くなるようにした頂上段と、前記頂上段の外側
縁から前記蓋支持段より低くならない限度で段下げされ
たコーキング用支持段を順次曲折形成してなる溝単体を
床面以下に設置することにより排水溝を造成する施工方
法であって、前記溝単体を用意する工程と、前記蓋支持
段と前記コーキング用支持段との間において、前記頂上
段の下方に形成される下向き溝内にモルタル等のセメン
ト含有材料を充填するとともに、前記コーキング用支持
段上に前記頂上段とほぼ同一レベルで連なる上面を形成
するための目地棒を配置する工程と、前記溝単体を設置
すべき位置の下方においてコンクリート下地を舗設する
工程と、前記溝単体を、前記コンクリート下地の上に配
置して、前記溝単体の外面に直接固定されたレベル設定
板と、この設定板に調整可能に締結された調整ボルトで
あって、下端が前記コンクリート下地に支持されるもの
とを用いてレベル設定する工程と、前記溝単体における
前記両側上縁の各下方、及びその外側で前記頂上段と同
一面を成すか又は僅かに高くなるように設定された床面
レベル以下であって、前記コンクリート下地の上方の空
間に、床コンクリートを打ち込む工程と、前記コーキン
グ用支持段上に配置された前記目地棒を除去する工程、
及び前記目地棒が除去されたことにより空所となった前
記コーキング用支持段上に、隣接する前記頂上段及び床
コンクリート上面または上張床と実質上連続した表面を
有するように樹脂コーキングを施す工程、を実施するも
のである。
【0006】また、本発明においては上記の溝本体を、
同様な上縁構造を有する水下端の排水枡と一体化した排
水構造として一括的に床面以下に設置する方法が次の通
りに構成される。この方法は、金属板より形成された溝
本体部と両側上縁からなり、水下端が前記上縁を切除し
て溝本体部を封蓋し筒状とした床排水溝用の溝単体と、
金属板より形成された枡本体及び四側上縁からなり、前
記枡本体の側面に前記溝単体の水下端が直結されたこと
により前記溝単体と一体化された排水枡とよりなる排水
構造体を、床面以下に設置して床排水構造を造成する施
工方法であって、前記両側及び四側上縁の各々が、床設
置状態においてその床面と平行した面を成す蓋支持段
と、前記蓋支持段の外側縁から蓋の厚さに対応する高さ
だけ段上げされた前記床面と同一面を成すか又は僅かに
低くなるようにした頂上段と、前記頂上段の外側縁から
前記蓋支持段より低くならない限度で段下げされたコー
キング用支持段を順次曲折形成してなるものであり、前
記排水構造体を用意する工程と、前記蓋支持段と前記コ
ーキング用支持段との間において、前記頂上段の下方に
形成される下向き溝内にモルタル等のセメント含有材料
を充填するとともに、前記コーキング用支持段上に前記
頂上段とほぼ同一レベルで連なる上面を形成するための
目地棒を配置する工程と、前記排水構造体における前記
排水枡の下部を包囲すべきコンクリート製枡枠を載置す
べき枡下コンクリート下地と、前記溝単体の下方におい
て前記枡下コンクリート下地より高レベルに位置する溝
下コンクリート下地を舗設する工程と、前記枡下コンク
リート下地上にコンクリート製枡枠を載置する工程と、
前記排水構造体の前記排水枡における本体下部及び前記
溝単体を、それぞれ前記コンクリート製枡枠内及び前記
溝下コンクリート下地上に配置して、前記排水枡及び前
記溝単体の外面に直接固定されたレベル設定板と、この
設定板に調整可能に締結された調整ボルトであって、下
端が前記コンクリート製枡体の上縁面と前記溝下コンク
リート下地にそれぞれ支持されるものとを用いてレベル
設定する工程と、前記排水構造体の前記両側及び四側上
縁の各々の下方、及びその周囲において前記頂上段と同
一面を成すか又は僅かに高くなるように設定された床面
レベル以下であって、前記コンクリート製枡体の上縁面
上及び周囲と、前記溝下コンクリート下地の上方におけ
る空間に、床コンクリートを打ち込む工程と、前記コー
キング用支持段上に配置された前記目地棒を除去する工
程、及び前記目地棒が除去されたことにより空所となっ
た前記コーキング用支持段上に、隣接する前記頂上段及
び床コンクリート上面又は上張床と実質上連続した表面
を有するように樹脂コーキングを施す工程、を実施する
ものである。
【0007】上述した溝本体及び排水構造に関する施工
方法においては、前記頂上段の下方に形成される下向き
溝内にモルタル等のセメント含有材料を充填する工程を
実施する前に、同溝内に補強筋を取り付けることによ
り、上縁構造部における前記頂上段の裏面及びその両側
の垂直片部に対するモルタルの固定を一層強固にするこ
とができる。
【0008】上記した本発明の施工方法によれば、床コ
ンクリート又は樹脂床材と、溝構造の頂上段との間には
コーキング材が適用されるため、継ぎ目での肌別れがな
くなり、廃液や洗浄水等のもれがなくなる。この場合、
上縁構造における頂上段の下方空間に充填されたモルタ
ル等のセメント含有材料は床コンクリートと連なり、従
ってこの上縁構造の裏面全体を定位置において支持する
ものである。
【0009】溝単体は、内底面が実質平面状であるた
め、物が詰まらず水下側にスムーズに移動し、流れがよ
くなる。また、水上側から水下側にかけて断面積が必要
に応じて拡大するものであるため、材料の無駄がなく、
設置工事におけるレベル出しも容易であり、材料費、工
費ともに廉価で工期も短縮できる。これに関連して、土
間設置用に適した上縁構造において傾斜壁及び狭間隔壁
を有するものは、その間の上縁構造を基準とした床面部
分の厚さを変える必要がない点で特に有利である。
【0010】更に、本発明に従って溝単体に、これと類
似の上縁構造を持つ枡構造を一体化したものを床に設置
する方法においては、従来のような単純な枡構造を設置
する場合に要していた複雑な工程でなく、比較的簡単な
作業により行うため、工費節約及び工期短縮は顕著であ
る。すなわち、従来の枡構造設置工法は捨てコンクリ
ートの打ち込み、フロアーハッチ(枡枠)の位置出
し、定位置へのボルト及び調整ナットの組み付け、
型枠の固定、受け枠をボルト上に置き、調整ナットで
レベル設定、必要な補強、コンクリートの養生準
備、コンクリート打ち込み、型枠の除去、という手
順を経ていたが、本発明においては、床下部へのコンク
リート下地の配置、市販のコンクリート枡枠の配置、一
体化排水構造の簡単なレベル設定、コンクリート打ち及
びコーキング材の適用という極めて簡単で且つ工数の少
ない方法となるからである。
【0011】
【実施例】図1は本発明の床排水溝の基本的実施例を示
す横断面図である。床面1以下に設置した床排水溝は、
例えば、ステンレス鋼等の耐食性金属の一枚板から形成
された溝単体2からなり、この溝単体2は実質的に平面
状の底面部3の両側から湾曲側部を経て垂直に延びる両
側壁4、4を形成してなる溝本体部5と、これら両側壁
4、4の上端に連なった上縁構造部6からなっている。
【0012】両側壁4、4の高さは、図1において紙面
の内側に位置する水上(上流)端から紙面上に位置する
水下(下流)端にかけて徐々に大きくしてあり、この溝
単体2を床面1以下に設置し、これら両側壁4、4の上
端縁がその床面1と平行な面内に維持された状態におい
て、底面部3が図のごとく水上側から水下側にかけて下
降傾斜し、水流を形成しうるようになっている。
【0013】上縁構造部6の各側は、この場合溝本体部
の各側壁4の上端縁から他方の側壁側に傾斜して、上方
に延びる傾斜壁部7を有し、それらの傾斜壁部の上端縁
8は互いに一定の間隔に維持されて、両側壁4、4の上
端と平行している。上縁構造部6はさらに傾斜壁部7の
上端縁8から垂直上方に延びる狭間隔壁9を有し、傾斜
壁上端縁8に平行したそれらの上側縁から外側に折り曲
げられた蓋支持段10と、この蓋支持段10から載置す
べき蓋11の厚さに対応する高さだけ段上げされた頂上
段12を折り曲げ形成し、さらにこの頂上段の外側縁か
ら折り下げられた垂直部13、その垂直部13の前記蓋
支持段10よりわずかに高い下端よりさらに外側に折り
曲げられたコーキング用支持段14を有するものであ
る。
【0014】溝単体2は、設置状態において、上縁構造
部6の頂上段12が床面1と同一面又はわずかに低い面
をなす位置に維持される。溝単体2の設置にあたって
は、床面1のレベルより十分低い位置に露出した地盤1
5上に設置用コンクリート下地、ここでは捨コンクリー
ト16を舗設し、溝単体2の水下側及び水上側における
本体裏面に細長いレベル設定板17を横断方向に固定
し、これらのレベル設定板において溝単体の両側壁4、
4よりも外側に突出した両側部にボルト18を調整可能
に締結し、このボルト18の下端ヘッド部を捨コンクリ
ート16上に乗せることによって位置設定される。実際
上このような溝単体の位置設定作業は、後述する枡構造
体との一体化後に行われるものである。
【0015】溝単体2の上縁構造部6における頂上部1
2の下側において、蓋支持段10とコーキング用支持段
14との間に形成される空所には、この溝単体の製造段
階において補強筋24を取り付けるとともに、モルタル
19が充填される。これは、溝単体2を現場に設置した
後、その周囲の床部をコンクリート打ちした場合にそれ
らのコンクリートとよくなじみ、空間なく一体化させる
のに役立てるものである。
【0016】コーキング用支持段14には、溝単体2の
製造段階において、例えば木型角材が目地棒20として
固定され、これは溝単体の現場への設置および床部のコ
ンクリート打ち後において除去され、その除去後の空間
には隣接する頂上段12及びコンクリート床面1又は上
張床と実質上連続した表面を有するように適当な樹脂コ
ーキングが施される。
【0017】図2は図1に示した溝単体の垂直な縦断面
を示すものであり、図の右側に示す水上端は端板21に
おいて終了し、左側に示す水下端は上縁構造部6を切除
して溝本体部5の上面を封蓋し、筒状にした接続用の端
部5’に連なり、上縁構造部そのものは端板22で終了
している。水上端及び水下端における端板21、22に
おいても、両側上縁部と同様な頂上段12’及びコーキ
ング用支持段14’が形成される。また、頂上段12’
の下側における空所には、やはり溝単体の製造段階にお
いて補強筋24を取り付けるとともに、モルタル19が
充填される。
【0018】図3は、前述した溝単体2の筒状端部5’
を側面に受入れ、固定して連通構造とした排水枡23か
らなる床排水構造を上方から見た図であり、上縁構造部
28は溝単体2の蓋支持段10、頂上段12及びコーキ
ング用支持段14とそれぞれ同様な蓋支持段29、頂上
段30、及び、コーキング用支持段31を備えている。
この排水枡には少なくとも1個、図においては2個の溝
単体が連結され、これによって必要な排水構造体が形成
される。
【0019】図4は、溝単体2及び排水枡23を一体化
した排水構造体の床面設置状態を示す垂直横断面図であ
る。図4において、排水枡を設置する部分の素地盤15
は、十分な深さに掘り下げられてあり、この掘り下げ底
面に排水枡用の捨コンクリート29が形成され、この捨
コンクリート29上には、コンクリート製四側壁からな
る枡枠30が載置されるとともに、この枡枠30内に排
水枡23の上部枠26の下端が嵌入される。なお、枡枠
30周囲の土(地盤)15はその載置前に余裕間隙を与
えるため掘削されているが、その載置後に図の如く埋め
込まれる。このコンクリート製枡枠30が載置される
と、その内側の捨コンクリート29面上に基盤コンクリ
ート層31が打ち込まれる。基盤コンクリート層31の
上方には、コンクリート枡枠を突き抜けて排水を導出す
る排水導管32が位置している。基板コンクリート層3
1の上面には、排水導管32の入口に向かって下降傾斜
した枡底33を形成するための底塗りモルタル層25が
形成される。枡底33、及びその上方において露出した
枡枠30の内面には樹脂被覆40を施すことが望まし
い。
【0020】排水構造体の排水枡23は、このようなコ
ンクリート製枡枠に関する準備作業が終了した後、図4
に示す通り、上部枠26の下端がそのコンクリート枡枠
30の上部に嵌入するように位置決め及びレベル設定さ
れる。このレベル設定は上部枡枠26の外側面に固定さ
れたL型レベル設定板17’に調整ボルト18’を垂直
に挿通し、その下端がコンクリート枡枠30の上端に支
持された状態において締結位置を調整することにより行
われる。締結された調整ボルト18’の周囲は固定用モ
ルタル34で固められる。このとき、溝単体2において
も図1に関してすでに説明したと同様のレベル設定及び
調整ボルト18周囲のモルタル34固定が行われ、その
後、排水構造体全体の周りにおける素地盤15上にコン
クリート打ちを行って床面1を完成する。構造体におけ
るすべてのコーキング支持段14、14’、31上に固
定されていた木型角材は、床仕上げ後において除去さ
れ、前述した通りの樹脂コーキングが施される。
【0021】溝単体の蓋支持段10及び排水枡23の蓋
支持段29に載置される蓋11及び11’は、現場にお
いて飛散し、又は、床面上を流れてくる水を溝及び枡内
に通過させると共に、食品破片、残菜等の屑を阻止し得
る程度の網目を持ったスクリーン蓋であり、これは頂上
段12等とほぼ同レベルの上面を有する厚さとし、その
上面は楔形断面を有する複数の金属製ウエッジバー35
における、その楔形状の底面により形成するように、こ
れらのウエッジバーを等間隔に配列し、この列と交差し
た支持平板36により固定したものである。なお、ウエ
ッジバー35の列の両側に支持平板36と同様な形状の
側板37(図4)を必要に応じて装着する。
【0022】図5は、排水溝を構成する溝単体の別の実
施例を示す横断面図である。この実施例における溝単体
52は、図1の実施例におけると同様、水上端から水下
端にかけて高さを順次大きくした両側壁4、4を有する
同様な溝本体部5を有するものであるが、上縁構造部
6’は基本実施例における側壁7、7及び狭間隔壁9、
9を省略して、両側壁4、4の上端から直ちに蓋支持段
10を形成し、以下、同様に頂上段12及びコーキング
支持段14を形成したものである。この溝単体の場合に
は傾斜側壁7及び狭間隔壁9が存在しないため、それら
の分だけ全高が低くなり、したがって、スラブ床等にお
ける限られた床厚に設置するに適したものである。この
ような単体52におけるその他の構造及び設置工法等は
基本実施例と同様である。
【0023】図6は、溝単体52を連結した排水枡2
3’を示すものである。この場合の排水枡は、上部枡枠
26’の高さが低くなる以外は、図3及び図4に示した
排水枡と同様である。
【0024】図7は上記のような排水枡23’と溝単体
52を連結してなる排水構造体を床面に設置した状態を
示す垂直縦断面図である。図7において、スラブ床構造
の下端は金属波板(デッキプレート)53からなり、こ
の排水構造体の設置場所には予めコンクリート下地54
が形成され、設置すべき排水枡の形状に従って角錐斜面
及び開口部(ドレン)55が形成される。コンクリート
下地54上には適当なシート材料からなる防水層56が
敷延される。この実施例においてはコンクリート枡枠を
用いることなく、レベル設定板17’及び調整ボルト1
8’により排水枡を前記防水層56上においてレベル設
定し、排水構造体における防水層56と床面との間に軽
量コンクリート57を打ち込む。その他は前述した実施
例と同様である。
【0025】
【発明の効果】本発明の床排水溝及びその関連設備の造
成施工方法は、以上述べた通りであるため、工事のばら
つき等による排水構造と床面との肌別れ等のおそれがな
く、使用性及び耐久性の優れたものを極めて廉価に、か
つ、短期間で造成、施工し得るものであり、完成した溝
構造は固定物の競り合いによる詰まりのおそれが少ない
ことはすでに述べた通りであるが、溝内等を特に清掃し
ようとする場合でも蓋を除去すれば清掃用具のアクセス
は容易である。
【0026】また、支持段上に載置する蓋は、その構造
上、人の歩行及び台車等の荷重に十分耐え得る堅牢性を
有するものであるが、ウエッジバーの表面に微細な凹凸
加工を施しておくことにより、滑り等の危険をも十分に
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溝単体の基本実施例を示す垂直横断面
図である。
【図2】図1の溝単体の長さ方向における垂直縦断面図
である。
【図3】図1の溝単体と排水枡を接続した排水構造の平
面図である。
【図4】図3の排水構造の設定状態における垂直縦断面
図である。
【図5】溝単体の別の実施例を示す垂直横断面図であ
る。
【図6】図5の溝単体と、これに適した排水枡を連結し
た排水構造体の平面図である。
【図7】図6の排水構造体の設置状態を示す垂直縦断面
図である。
【符号の説明】
1 床本体 2 溝単体 3 底面部 4 側壁 5 溝本体部 6 上縁構造部 7 傾斜壁部 9 狭間隔壁 10 蓋支持段 11 蓋 12 頂上段 14 コーキング用支持段 15 地盤 16 コンクリート下地(捨コンクリート) 17 レベル設定板 18 ボルト 19 モルタル 20 目地棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若竹秀俊 東京都練馬区西大泉2丁目7番8号 (56)参考文献 実開 昭62−18169(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板より形成された溝本体部に両側上
    縁を連設し、前記両側上縁の各々が、床設置状態におい
    てその床面と平行した面を成す蓋支持段と、前記蓋支持
    段の外側縁から蓋の厚さに対応する高さだけ段上げされ
    ており床設置状態において前記床面と同一面を成すか又
    は僅かに低くなるようにした頂上段と、前記頂上段の外
    側縁から前記蓋支持段より低くならない限度で段下げさ
    れたコーキング用支持段を順次曲折形成してなる溝単体
    を床面以下に設置することにより排水溝を造成する施工
    方法であって、 前記溝単体を用意する工程と、 前記蓋支持段と前記コーキング用支持段との間におい
    て、前記頂上段の下方に形成される下向き溝内にモルタ
    ル等のセメント含有材料を充填するとともに、前記コー
    キング用支持段上に前記頂上段とほぼ同一レベルで連な
    る上面を形成するための目地棒を配置する工程と、 前記溝単体を設置すべき位置の下方においてコンクリー
    ト下地を舗設する工程と、 前記溝単体を、前記コンクリート下地の上に配置して、
    前記溝単体の外面に直接固定されたレベル設定板と、こ
    の設定板に調整可能に締結された調整ボルトであって、
    下端が前記コンクリート下地に支持されるものとを用い
    てレベル設定する工程と、 前記溝単体における前記両側上縁の各下方、及びその外
    側で前記頂上段と同一面を成すか又は僅かに高くなるよ
    うに設定された床面レベル以下であって、前記コンクリ
    ート下地の上方の空間に、床コンクリートを打ち込む工
    程と、 前記コーキング用支持段上に配置された前記目地棒を除
    去する工程、及び前記目地棒が除去されたことにより空
    所となった前記コーキング用支持段上に、隣接する前記
    頂上段及び床コンクリート上面または上張床と実質上連
    続した表面を有するように樹脂コーキングを施す工程、
    を実施することを特徴とする床排水溝の造成施工方法。
  2. 【請求項2】 前記頂上段の下方に形成される下向き溝
    内にモルタル等のセメント含有材料を充填する工程を実
    施する前に、同溝内に補強筋を取り付けることを特徴と
    する請求項1記載の施工方法。
  3. 【請求項3】 金属板より形成された溝本体部と両側上
    縁からなり、水下端が前記上縁を切除して溝本体部を封
    蓋し筒状とした床排水溝用の溝単体と、金属板より形成
    された枡本体及び四側上縁からなり、前記枡本体の側面
    に前記溝単体の水下端が直結されたことにより前記溝単
    体と一体化された排水枡とよりなる排水構造体を、床面
    以下に設置して床排水構造を造成する施工方法であっ
    て、前記両側及び四側上縁の各々が、床設置状態におい
    てその床面と平行した面を成す蓋支持段と、前記蓋支持
    段の外側縁から蓋の厚さに対応する高さだけ段上げされ
    た前記床面と同一面を成すか又は僅かに低くなるように
    した頂上段と、前記頂上段の外側縁から前記蓋支持段よ
    り低くならない限度で段下げされたコーキング用支持段
    を順次曲折形成してなるものであり、 前記排水構造体を用意する工程と、 前記蓋支持段と前記コーキング用支持段との間におい
    て、前記頂上段の下方に形成される下向き溝内にモルタ
    ル等のセメント含有材料を充填するとともに、前記コー
    キング用支持段上に前記頂上段とほぼ同一レベルで連な
    る上面を形成するための目地棒を配置する工程と、 前記排水構造体における前記排水枡の下部を包囲すべき
    コンクリート製枡枠を載置すべき枡下コンクリート下地
    と、前記溝単体の下方において前記枡下コンクリート下
    地より高レベルに位置する溝下コンクリート下地を舗設
    する工程と、 前記枡下コンクリート下地上にコンクリート製枡枠を載
    置する工程と、 前記排水構造体の前記排水枡にける本体下部及び前記溝
    単体を、それぞれ前記コンクリート製枡枠内及び前記溝
    下コンクリート下地上に配置して、前記排水枡及び前記
    溝単体の外面に直接固定されたレベル設定板と、この設
    定板に調整可能に締結された調整ボルトであって、下端
    が前記コンクリート製枡体の上縁面と前記溝下コンクリ
    ート下地にそれぞれ支持されるものとを用いてレベル設
    定する工程と、 前記排水構造体の前記両側及び四側上縁の各々の下方、
    及びその周囲において前記頂上段と同一面を成すか又は
    僅かに高くなるように設定された床面レベル以下であっ
    て、前記コンクリート製枡体の上縁面上及び周囲と、前
    記溝下コンクリート下地の上方における空間に、床コン
    クリートを打ち込む工程と、 前記コーキング用支持段上に配置された前記目地棒を除
    去する工程、及び前記目地棒が除去されたことにより空
    所となった前記コーキング用支持段上に、隣接する前記
    頂上段及び床コンクリート上面又は上張床と実質上連続
    した表面を有するように樹脂コーキングを施す工程、を
    実施することを特徴とする床排水構造の造成施工方法。
  4. 【請求項4】 前記頂上段の下方に形成される下向き溝
    内にモルタル等のセメント含有材料を充填する工程を実
    施する前に、同溝内に補強筋を取り付けることを特徴と
    する請求項3記載の施工方法。
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