JP2736326B2 - 単一神経活動電位計測装置 - Google Patents
単一神経活動電位計測装置Info
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/24—Detecting, measuring or recording bioelectric or biomagnetic signals of the body or parts thereof
- A61B5/25—Bioelectric electrodes therefor
- A61B5/279—Bioelectric electrodes therefor specially adapted for particular uses
- A61B5/291—Bioelectric electrodes therefor specially adapted for particular uses for electroencephalography [EEG]
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は神経電気生理実験に
おいて単一神経細胞活動電位を精度よく抽出する単一神
経活動電位計測装置に関するものである。
おいて単一神経細胞活動電位を精度よく抽出する単一神
経活動電位計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】神経活動電位発火パターンから脳機能を
解明しようとする手法は電気生理学における基本的手段
として利用されている。神経集団としての脳機能を解明
する上で個々の神経細胞の機能解明は必要不可欠であ
り、従来、高インピーダンスをもつ微小電極を用いる単
一神経活動計測法があった。単一神経活動計測法は電極
を計測対象となる細胞体に可能な限り近づけ、神経活動
スパイクの振幅あるいは持続時間の違いから特定の神経
細胞の活動だけを抽出するというものである。しかし、
信号雑音比の低い条件下、あるいは細胞体が密集する脳
部位(海馬など)では、単一神経活動スパイクを高精度
で分離することは困難であった。
解明しようとする手法は電気生理学における基本的手段
として利用されている。神経集団としての脳機能を解明
する上で個々の神経細胞の機能解明は必要不可欠であ
り、従来、高インピーダンスをもつ微小電極を用いる単
一神経活動計測法があった。単一神経活動計測法は電極
を計測対象となる細胞体に可能な限り近づけ、神経活動
スパイクの振幅あるいは持続時間の違いから特定の神経
細胞の活動だけを抽出するというものである。しかし、
信号雑音比の低い条件下、あるいは細胞体が密集する脳
部位(海馬など)では、単一神経活動スパイクを高精度
で分離することは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、信号雑音比
の低い条件下や細胞体の密集した脳部位でも、単一神経
活動電位を高精度で分離抽出可能な単一神経活動電位計
測装置を提供することを目的としている。
の低い条件下や細胞体の密集した脳部位でも、単一神経
活動電位を高精度で分離抽出可能な単一神経活動電位計
測装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の単一神経活動電位計測装置は、脳内あるい
は神経束内に挿入されるべき複数の微小電極の束からな
る複合神経活動計測用多チャネル微小電極と、前記多チ
ャネル微小電極から導出された多チャネル同時測定デー
タに基づき、前記複数の微小電極と神経細胞体との距離
に応じた減衰効果を信号雑音比の低下に影響されること
なく空間減衰ベクトルとして評価する空間減衰ベクトル
算出手段と、空間減衰ベクトル算出手段で算出された空
間減衰ベクトルに基づき特定の神経細胞から発生した神
経活動電位を他の神経細胞から発生した神経活動電位と
分離させて抽出する単一神経活動電位分離抽出手段とを
備えたものとして構成される。
め、本発明の単一神経活動電位計測装置は、脳内あるい
は神経束内に挿入されるべき複数の微小電極の束からな
る複合神経活動計測用多チャネル微小電極と、前記多チ
ャネル微小電極から導出された多チャネル同時測定デー
タに基づき、前記複数の微小電極と神経細胞体との距離
に応じた減衰効果を信号雑音比の低下に影響されること
なく空間減衰ベクトルとして評価する空間減衰ベクトル
算出手段と、空間減衰ベクトル算出手段で算出された空
間減衰ベクトルに基づき特定の神経細胞から発生した神
経活動電位を他の神経細胞から発生した神経活動電位と
分離させて抽出する単一神経活動電位分離抽出手段とを
備えたものとして構成される。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいてさらに詳細に説明する。図1は本発明に係る
単一神経活動電位計測装置の構成例を示す図である。図
1を参照すると、この単一神経活動電位計測装置は、複
数の微小電極ワイヤ4を束ねた複合神経活動電位計測用
多チャネル微小電極1と、多チャネル微小電極1の各ワ
イヤ4から導出される神経活動電位をそれぞれに増幅す
る増幅器2と、空間減衰べクトル算出部5と、単一神経
活動電位分離抽出部6とを有している。
に基づいてさらに詳細に説明する。図1は本発明に係る
単一神経活動電位計測装置の構成例を示す図である。図
1を参照すると、この単一神経活動電位計測装置は、複
数の微小電極ワイヤ4を束ねた複合神経活動電位計測用
多チャネル微小電極1と、多チャネル微小電極1の各ワ
イヤ4から導出される神経活動電位をそれぞれに増幅す
る増幅器2と、空間減衰べクトル算出部5と、単一神経
活動電位分離抽出部6とを有している。
【0006】ここで、上記複合神経活動電位計測用多チ
ャネル微小電極1は、複数の微小電極ワイヤ4を束ねた
ものであり、例えば、図2に示すように、直径50ミク
ロンのポリウレタン被覆ステンレスワイヤ4を切断して
束ね、その切断面を神経活動電位導出に用いることがで
きる。なお、後述のように、各電極ワイヤ4は、チャネ
ルとして機能する。
ャネル微小電極1は、複数の微小電極ワイヤ4を束ねた
ものであり、例えば、図2に示すように、直径50ミク
ロンのポリウレタン被覆ステンレスワイヤ4を切断して
束ね、その切断面を神経活動電位導出に用いることがで
きる。なお、後述のように、各電極ワイヤ4は、チャネ
ルとして機能する。
【0007】また、上記空間減衰ベクトル算出部5は、
各増幅器2から出力された各信号(各チャネルの出力)
に対し、各微小電極ワイヤ4から細胞体3までの距離に
よって生じる減衰効果がどの程度であるかを信号雑音比
の低下に影響されることなく評価し、その評価値を要素
として持つベクトルを出力するものである。例えば、各
チャネルから観測された活動電位波形と図3に示すよう
な神経活動電位スパイクのテンプレート波形との間の共
分散を計算し、各チャネルの共分散値を要素としたベク
トルを空間減衰ベクトルとして出力するようになってい
る。なお、ここで、テンプレート波形としては、微小電
極と細胞体とが十分に近く、信号雑音比が高い状況で計
測された活動電位波形を用いるのが良い。
各増幅器2から出力された各信号(各チャネルの出力)
に対し、各微小電極ワイヤ4から細胞体3までの距離に
よって生じる減衰効果がどの程度であるかを信号雑音比
の低下に影響されることなく評価し、その評価値を要素
として持つベクトルを出力するものである。例えば、各
チャネルから観測された活動電位波形と図3に示すよう
な神経活動電位スパイクのテンプレート波形との間の共
分散を計算し、各チャネルの共分散値を要素としたベク
トルを空間減衰ベクトルとして出力するようになってい
る。なお、ここで、テンプレート波形としては、微小電
極と細胞体とが十分に近く、信号雑音比が高い状況で計
測された活動電位波形を用いるのが良い。
【0008】また、上記単一神経活動電位分離抽出部6
は、空間減衰ベクトル算出部5により得られた空間減衰
ベクトルに基づいて神経活動スパイクを分類するもので
ある。例えば、各活動電位について空間減衰ベクトルを
疑似空間にプロットし、空間減衰ベクトルの値の近い神
経活動スパイクは同一の神経細胞体から発生したもので
あるとして分布の集中している箇所と細胞体との対応関
係により、神経活動スパイクを分類するようになってい
る。
は、空間減衰ベクトル算出部5により得られた空間減衰
ベクトルに基づいて神経活動スパイクを分類するもので
ある。例えば、各活動電位について空間減衰ベクトルを
疑似空間にプロットし、空間減衰ベクトルの値の近い神
経活動スパイクは同一の神経細胞体から発生したもので
あるとして分布の集中している箇所と細胞体との対応関
係により、神経活動スパイクを分類するようになってい
る。
【0009】次に、このような構成の装置の処理動作例
について説明する。各チャネル微小電極1が3本の微小
電極ワイヤ4(ch1),4(ch2),4(ch3)
からなっているとし、この微小電極1を脳内あるいは神
経束内の所定部位に挿入したとする。このとき、微小電
極1の近傍には、3つの細胞体3a,3b,3cが存在
するとする。いま、図2において例えば細胞体3aで神
経興奮が発生したとする。この神経細胞体3aは第1チ
ャネルの電極ワイヤ4(ch1)に最も近く第2チャネ
ルの電極ワイヤ4(ch2)に最も遠いので、空間にお
ける減衰効果によって第1チャネル4(ch1)では大
きな活動電位波形、第2チャネル4(ch2)では小さ
な活動電位波形として観測される。これら活動電位波
形、すなわち多チャネル同時測定データは、それぞれ増
幅器2によって一定の増幅率で増幅され、空間減衰ベク
トル算出部5に入力される。空間減衰ベクトル算出部で
は、各電極ワイヤ4と細胞体3との距離による減衰効果
を信号雑音比の低下に影響されにくい評価パラメータ、
ここでは第3図に示したテンプレート波形との共分散と
して算出する。この共分散値は、各チャネル4(ch
1),4(ch2),4(ch3)で観測された活動電
位波形に含まれるテンプレート波形成分の量を表わして
おり、上記の例では、第1チャネル4(ch1)での活
動電位波形からは大きな値、第2チャネル4(ch2)
での活動電位波形からは小さな値として算出される。こ
こで、テンプレート波形として典型的な活動電位波形を
用いることによって、テンプレート波形とは異なった波
形成分をもつランダムノイズやドリフトが評価値に与え
る影響を低減することができる。こうして得られた各チ
ャネルの共分散値をベクトルの要素にして空間減衰ベク
トルとする。例えば、図2の例において、第1、第2、
第3チャネル4(ch1),4(ch2),4(ch
3)の共分散値がそれぞれcov(1),cov
(2),cov(3)のように求まると、空間減衰ベク
トルは、〔cov(1),cov(2),cov
(3)〕となる。この空間減衰ベクトルは、細胞体と微
小電極1との間の位置関係によるものであるから、別の
細胞体では別のベクトル値をとる。すなわち、図2にお
いて、細胞体3aとは異なる細胞体、例えば3bで神経
興奮が発生したときには、空間減衰ベクトルは細胞体3
aの興奮時とは異なるものとなる。このことを利用し
て、単一神経活動電位分離抽出部6では、クラスタリン
グを行い、各細胞体3a,3b,3cごとに神経活動ス
パイクを分類することができる。
について説明する。各チャネル微小電極1が3本の微小
電極ワイヤ4(ch1),4(ch2),4(ch3)
からなっているとし、この微小電極1を脳内あるいは神
経束内の所定部位に挿入したとする。このとき、微小電
極1の近傍には、3つの細胞体3a,3b,3cが存在
するとする。いま、図2において例えば細胞体3aで神
経興奮が発生したとする。この神経細胞体3aは第1チ
ャネルの電極ワイヤ4(ch1)に最も近く第2チャネ
ルの電極ワイヤ4(ch2)に最も遠いので、空間にお
ける減衰効果によって第1チャネル4(ch1)では大
きな活動電位波形、第2チャネル4(ch2)では小さ
な活動電位波形として観測される。これら活動電位波
形、すなわち多チャネル同時測定データは、それぞれ増
幅器2によって一定の増幅率で増幅され、空間減衰ベク
トル算出部5に入力される。空間減衰ベクトル算出部で
は、各電極ワイヤ4と細胞体3との距離による減衰効果
を信号雑音比の低下に影響されにくい評価パラメータ、
ここでは第3図に示したテンプレート波形との共分散と
して算出する。この共分散値は、各チャネル4(ch
1),4(ch2),4(ch3)で観測された活動電
位波形に含まれるテンプレート波形成分の量を表わして
おり、上記の例では、第1チャネル4(ch1)での活
動電位波形からは大きな値、第2チャネル4(ch2)
での活動電位波形からは小さな値として算出される。こ
こで、テンプレート波形として典型的な活動電位波形を
用いることによって、テンプレート波形とは異なった波
形成分をもつランダムノイズやドリフトが評価値に与え
る影響を低減することができる。こうして得られた各チ
ャネルの共分散値をベクトルの要素にして空間減衰ベク
トルとする。例えば、図2の例において、第1、第2、
第3チャネル4(ch1),4(ch2),4(ch
3)の共分散値がそれぞれcov(1),cov
(2),cov(3)のように求まると、空間減衰ベク
トルは、〔cov(1),cov(2),cov
(3)〕となる。この空間減衰ベクトルは、細胞体と微
小電極1との間の位置関係によるものであるから、別の
細胞体では別のベクトル値をとる。すなわち、図2にお
いて、細胞体3aとは異なる細胞体、例えば3bで神経
興奮が発生したときには、空間減衰ベクトルは細胞体3
aの興奮時とは異なるものとなる。このことを利用し
て、単一神経活動電位分離抽出部6では、クラスタリン
グを行い、各細胞体3a,3b,3cごとに神経活動ス
パイクを分類することができる。
【0010】図4は、実際に行った測定結果を用いて第
1チャネル4(ch1)の波形と図3に示したテンプレ
ート波形との共分散値をx軸の値にし、第2チャネル4
(ch2)及び第3チャネル4(ch3)からの共分散
値をそれぞれy軸、z軸の値にして、空間減衰ベクトル
をプロットしたものである。図4より、各細胞体3a
(タイプ3),3b(タイプ1),3c(タイプ2)に
対応した空間減衰ベクトルの集中箇所の生じていること
が確認される。
1チャネル4(ch1)の波形と図3に示したテンプレ
ート波形との共分散値をx軸の値にし、第2チャネル4
(ch2)及び第3チャネル4(ch3)からの共分散
値をそれぞれy軸、z軸の値にして、空間減衰ベクトル
をプロットしたものである。図4より、各細胞体3a
(タイプ3),3b(タイプ1),3c(タイプ2)に
対応した空間減衰ベクトルの集中箇所の生じていること
が確認される。
【0011】図5は、図4の結果に対して単一神経活動
電位分離抽出部6にてクラスタリングを行い、神経活動
スパイクを分類した結果を示す図である。すなわち、図
5は、図4の様に、空間減衰ベクトルに基づきタイプ
1,2,3のクラスタリングが行われた後で、各チャネ
ル4(ch1),4(ch2),4(ch3)から観測
された活動電位波形をタイプごとに重ね合わせ表示した
ものである。この結果から、複数の細胞体から発生した
活動電位波形が細胞体ごとに分類されていることが分か
る。特に、第3チャネルにおいてタイプ1とタイプ3の
活動電位はほぼ同じ波形を持っているため、このチャネ
ルの情報だけでは分類不可能であるが、多チャネル計測
と減衰ベクトルによるクラスタリングによって容易に分
類されていることが確認される。
電位分離抽出部6にてクラスタリングを行い、神経活動
スパイクを分類した結果を示す図である。すなわち、図
5は、図4の様に、空間減衰ベクトルに基づきタイプ
1,2,3のクラスタリングが行われた後で、各チャネ
ル4(ch1),4(ch2),4(ch3)から観測
された活動電位波形をタイプごとに重ね合わせ表示した
ものである。この結果から、複数の細胞体から発生した
活動電位波形が細胞体ごとに分類されていることが分か
る。特に、第3チャネルにおいてタイプ1とタイプ3の
活動電位はほぼ同じ波形を持っているため、このチャネ
ルの情報だけでは分類不可能であるが、多チャネル計測
と減衰ベクトルによるクラスタリングによって容易に分
類されていることが確認される。
【0012】上述の実施の形態では、微小電極1の近傍
に3つの細胞体が存在する場合を例にとって説明した
が、微小電極1の近傍にさらに多くの細胞体がある場合
にも、同様にして、多数の細胞体からの神経活動スパイ
クを細胞体ごとに分類することができる。このような単
一神経活動電位計測装置は、測定対象空間に複数の微小
電極を配置し、各電極と神経細胞体との距離に応じて生
じる減衰効果の違いから神経活動スパイクを分離するも
のである。これにより、測定対象空間内にある複数の神
経細胞体の各々から生じた活動スパイクを信号雑音比の
低い条件下や細胞体の密集した脳部位でも分離すること
ができる。
に3つの細胞体が存在する場合を例にとって説明した
が、微小電極1の近傍にさらに多くの細胞体がある場合
にも、同様にして、多数の細胞体からの神経活動スパイ
クを細胞体ごとに分類することができる。このような単
一神経活動電位計測装置は、測定対象空間に複数の微小
電極を配置し、各電極と神経細胞体との距離に応じて生
じる減衰効果の違いから神経活動スパイクを分離するも
のである。これにより、測定対象空間内にある複数の神
経細胞体の各々から生じた活動スパイクを信号雑音比の
低い条件下や細胞体の密集した脳部位でも分離すること
ができる。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、複合神経活動電位計測用多チャネル微小電極の近傍
に存在する多数の細胞体からの神経活動スパイクを細胞
体ごとに容易に分類することが可能である。信号雑音比
の低い場合や細胞体の密集している場合での神経電気生
理学実験に本発明は有効である。
ば、複合神経活動電位計測用多チャネル微小電極の近傍
に存在する多数の細胞体からの神経活動スパイクを細胞
体ごとに容易に分類することが可能である。信号雑音比
の低い場合や細胞体の密集している場合での神経電気生
理学実験に本発明は有効である。
【図1】本発明に係る単一神経活動電位計測装置の構成
例を示す図である。
例を示す図である。
【図2】微小電極と神経細胞体との距離による減衰効果
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図3】神経活動スパイクのテンプレート波形を示す図
である。
である。
【図4】空間減衰ベクトルの一例を示す図である。
【図5】本発明による活動電位波形分類結果を示す図で
ある。
ある。
1 複合神経活動電位計測用多チャネル微小電極 2 増幅器 3 神経細胞体 4 微小電極ワイヤ 5 空間減衰ベクトル算出部 6 単一神経活動電位分離抽出部
Claims (3)
- 【請求項1】 脳内あるいは神経束内に挿入され細胞体
の近傍に配置される複数の微小電極の束からなる複合神
経活動計測用多チャネル微小電極と、前記多チャネル微
小電極から導出された多チャネル同時測定データに基づ
き、前記複数の微小電極と神経細胞体との距離に応じた
減衰効果を信号雑音比の低下に影響されることなく空間
減衰ベクトルとして評価し、該空間減衰ベクトルを算出
する空間減衰ベクトル算出手段と、空間減衰ベクトル算
出手段で算出された空間減衰ベクトルに基づき特定の神
経細胞から発生した神経活動電位を他の神経細胞から発
生した神経活動電位と分離させて抽出する単一神経活動
電位分離抽出手段とを備えたことを特徴とする単一神経
活動電位計測装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記空
間減衰ベクトル算出手段は、前記多チャネル同時測定デ
ータと神経活動電位のテンプレート波形との間の共分散
を算出し、該共分散を前記空間減衰ベクトルとすること
を特徴とする単一神経活動電位計測装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、前記単
一神経活動電位分離抽出手段は、前記空間減衰ベクトル
を多チャネルに対応した空間にプロットし、このプロッ
トの分布の集中している箇所を識別することによって神
経活動スパイクを分類することを特徴とする単一神経活
動電位計測装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7173080A JP2736326B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 単一神経活動電位計測装置 |
DE69634319T DE69634319T2 (de) | 1995-07-10 | 1996-07-09 | Vorrichtung zum Messen des Aktionspotentials eines Einzelnervs |
EP96111044A EP0753284B1 (en) | 1995-07-10 | 1996-07-09 | Single-nerve-action-potential-measuring apparatus |
US08/677,847 US5692516A (en) | 1995-07-10 | 1996-07-10 | Single-nerve-action-potential-measuring apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7173080A JP2736326B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 単一神経活動電位計測装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0924031A JPH0924031A (ja) | 1997-01-28 |
JP2736326B2 true JP2736326B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=15953842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7173080A Expired - Lifetime JP2736326B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 単一神経活動電位計測装置 |
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