JP2736228B2 - アンダカット部を有する穴を形成する装置 - Google Patents
アンダカット部を有する穴を形成する装置Info
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- JP2736228B2 JP2736228B2 JP6158615A JP15861594A JP2736228B2 JP 2736228 B2 JP2736228 B2 JP 2736228B2 JP 6158615 A JP6158615 A JP 6158615A JP 15861594 A JP15861594 A JP 15861594A JP 2736228 B2 JP2736228 B2 JP 2736228B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- ring
- hole
- spindle
- forming spindle
- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B51/00—Tools for drilling machines
- B23B51/0018—Drills for enlarging a hole
- B23B51/0027—Drills for enlarging a hole by tool swivelling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
- Drilling And Boring (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
- Making Paper Articles (AREA)
- Pens And Brushes (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,旋回支承部内で旋回可
能に支承されている支承スリーブ内で回転可能に支承さ
れている穴形成スピンドルと,旋回装置とを有し,この
旋回装置によって穴形成スピンドルが旋回支承部内の支
承中心点を中心として揺動回転運動(いわゆるすりこぎ
運動)せしめられる形式の,特にセラミック・石・コン
クリートなどから成る建物壁板にアンダカット部を有す
る穴を形成する装置に関する。
能に支承されている支承スリーブ内で回転可能に支承さ
れている穴形成スピンドルと,旋回装置とを有し,この
旋回装置によって穴形成スピンドルが旋回支承部内の支
承中心点を中心として揺動回転運動(いわゆるすりこぎ
運動)せしめられる形式の,特にセラミック・石・コン
クリートなどから成る建物壁板にアンダカット部を有す
る穴を形成する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アンダカット部を有する穴を形成するた
めに,球欠形の凹所を備えた支承ブッシュを有し,この
支承ブッシュ内で,つばを備えた穴形成工具が支えられ
かつ旋回可能に支承されている装置は公知である。穴形
成工具を不正確な手動操作ですりこぎ運動させながら回
転させることによって,穴形成工具に設けられている側
刃によって,穴底の範囲にアンダカット部が形成され,
この穴内に,拡張可能な拡張スリーブを有する拡張せん
を固定することができる。
めに,球欠形の凹所を備えた支承ブッシュを有し,この
支承ブッシュ内で,つばを備えた穴形成工具が支えられ
かつ旋回可能に支承されている装置は公知である。穴形
成工具を不正確な手動操作ですりこぎ運動させながら回
転させることによって,穴形成工具に設けられている側
刃によって,穴底の範囲にアンダカット部が形成され,
この穴内に,拡張可能な拡張スリーブを有する拡張せん
を固定することができる。
【0003】このようなアンダカット部を有する穴は建
物壁板などにも形成することができるが,このような場
合にはアンダカット部は極めて正確に形成しないと,拡
張せんを挿入して拡張させたときに,過度に大きな拡張
圧力が生じることがある。過度に大きな拡張圧力が生じ
ると,建物壁板の一部がはがれ落ちてしまうことがあ
る。正確なアンダカット部を形成するために,これらの
公知の装置は次のように構成されている。すなわち,自
動的な,機械的に制御される穴形成工具の旋回運動が行
われるようになっている。この制御装置は構造が極めて
複雑である。
物壁板などにも形成することができるが,このような場
合にはアンダカット部は極めて正確に形成しないと,拡
張せんを挿入して拡張させたときに,過度に大きな拡張
圧力が生じることがある。過度に大きな拡張圧力が生じ
ると,建物壁板の一部がはがれ落ちてしまうことがあ
る。正確なアンダカット部を形成するために,これらの
公知の装置は次のように構成されている。すなわち,自
動的な,機械的に制御される穴形成工具の旋回運動が行
われるようになっている。この制御装置は構造が極めて
複雑である。
【0004】更に,ダイヤモンド細片を固定した穴形成
ヘッドを有する穴形成工具を使用して,軸方向に送り運
動を行う場合,穴形成機械の駆動軸線と合致して締め込
まれた穴形成工具を建物壁板内に進入させる際に,円す
い台形に構成されている穴形成ヘッドの端面全体が建物
壁板と係合する。このことは穴形成工具の大きな圧着力
を必要とし,このため穴形成工具の端面中心の切削速度
がわずかであることに基づいて,ダイヤモンド細片が早
期に鈍くなる。これによって,穴形成工具の耐用寿命が
著しく短くなる。
ヘッドを有する穴形成工具を使用して,軸方向に送り運
動を行う場合,穴形成機械の駆動軸線と合致して締め込
まれた穴形成工具を建物壁板内に進入させる際に,円す
い台形に構成されている穴形成ヘッドの端面全体が建物
壁板と係合する。このことは穴形成工具の大きな圧着力
を必要とし,このため穴形成工具の端面中心の切削速度
がわずかであることに基づいて,ダイヤモンド細片が早
期に鈍くなる。これによって,穴形成工具の耐用寿命が
著しく短くなる。
【0005】ドイツ連邦共和国特許出願公開第41 1
9 350.4明細書には,建物壁板にアンダカット部
を有する穴を形成する装置が記載されており,この装置
においては,使用される穴形成機械及びこれに取り付け
られているアンダカット部を有する穴を形成する工具が
穴形成中心軸線から旋回せしめられ,揺動回転運動の際
にカム円板に沿って強制的に案内される。しかし制御は
手動で行われ,このため穴形成工具の揺動回転運動はわ
ずかな回転数で行われるにすぎない。
9 350.4明細書には,建物壁板にアンダカット部
を有する穴を形成する装置が記載されており,この装置
においては,使用される穴形成機械及びこれに取り付け
られているアンダカット部を有する穴を形成する工具が
穴形成中心軸線から旋回せしめられ,揺動回転運動の際
にカム円板に沿って強制的に案内される。しかし制御は
手動で行われ,このため穴形成工具の揺動回転運動はわ
ずかな回転数で行われるにすぎない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は,アンダカット部を有する穴を形成する装置
において,アンダカット部を形成するために必要な揺動
回転運動が簡単な手段によって機械的に行われるように
することである。
する課題は,アンダカット部を有する穴を形成する装置
において,アンダカット部を形成するために必要な揺動
回転運動が簡単な手段によって機械的に行われるように
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では,最初に述べた形式の装置におい
て,穴形成スピンドルの支承スリーブが旋回支承部内で
旋回可能にかつ軸方向に移動不能に支承されており,穴
形成スピンドルに対して相対的に回転可能に穴形成スピ
ンドルを同軸的に取り囲んでいる回転リングが設けられ
ており,この回転リングの回転可能な部分の円周の1点
から半径方向で外方に突出している旋回部材が設けられ
ており,この旋回部材は,回転リングに対して同軸的で
軸方向の高さ位置を調節可能かつ固定可能なリング上に
支えられており,回転リングはそれに対して同軸的なリ
ング形のゴム支承部上に支えられており,リングの高さ
位置は,このゴム支承部が旋回部材と直径方向で向き合
う箇所をその弾性的な戻し力に抗して圧縮変形せしめら
れて,他の箇所におけるよりも細くされるように,調節
固定されており,回転リングの回転運動によって,旋回
部材がリング(20)上を循環し,ゴム支承部の圧縮変
形箇所も円周方向で循環し,これによって穴形成スピン
ドルが旋回支承部の中心に位置している支承中心点を中
心として揺動回転するようにした。
に本発明の構成では,最初に述べた形式の装置におい
て,穴形成スピンドルの支承スリーブが旋回支承部内で
旋回可能にかつ軸方向に移動不能に支承されており,穴
形成スピンドルに対して相対的に回転可能に穴形成スピ
ンドルを同軸的に取り囲んでいる回転リングが設けられ
ており,この回転リングの回転可能な部分の円周の1点
から半径方向で外方に突出している旋回部材が設けられ
ており,この旋回部材は,回転リングに対して同軸的で
軸方向の高さ位置を調節可能かつ固定可能なリング上に
支えられており,回転リングはそれに対して同軸的なリ
ング形のゴム支承部上に支えられており,リングの高さ
位置は,このゴム支承部が旋回部材と直径方向で向き合
う箇所をその弾性的な戻し力に抗して圧縮変形せしめら
れて,他の箇所におけるよりも細くされるように,調節
固定されており,回転リングの回転運動によって,旋回
部材がリング(20)上を循環し,ゴム支承部の圧縮変
形箇所も円周方向で循環し,これによって穴形成スピン
ドルが旋回支承部の中心に位置している支承中心点を中
心として揺動回転するようにした。
【0008】
【発明の効果】穴形成スピンドルに対して相対的に回転
可能に穴形成スピンドルを同軸的に取り囲んでいる回転
リングの円周の1点を押し上げる旋回部材によって,穴
形成スピンドルをその鉛直位置から斜めに旋回させるこ
とができる。旋回部材がリング上を循環することによっ
て,ゴム支承部の圧縮変形箇所も円周方向に循環し,こ
れによって穴形成スピンドルが揺動回転運動せしめられ
る。旋回の振幅はリングの高さ位置を変化させることに
よって,簡単に調整することができる。旋回の振幅の調
整は穴形成過程中に行うことができ,したがって所望の
穴深さに達したときに,直ちに揺動回転過程を開始する
ことができる。穴を形成するために,まずわずかな揺動
回転運動で穴を形成し,所望の穴深さに達したときに,
揺動回転運動を大きくして,アンダカット部を形成する
のが有利である。アンダカット部を形成する場合には,
穴形成工具はもはや送り運動を行わない。
可能に穴形成スピンドルを同軸的に取り囲んでいる回転
リングの円周の1点を押し上げる旋回部材によって,穴
形成スピンドルをその鉛直位置から斜めに旋回させるこ
とができる。旋回部材がリング上を循環することによっ
て,ゴム支承部の圧縮変形箇所も円周方向に循環し,こ
れによって穴形成スピンドルが揺動回転運動せしめられ
る。旋回の振幅はリングの高さ位置を変化させることに
よって,簡単に調整することができる。旋回の振幅の調
整は穴形成過程中に行うことができ,したがって所望の
穴深さに達したときに,直ちに揺動回転過程を開始する
ことができる。穴を形成するために,まずわずかな揺動
回転運動で穴を形成し,所望の穴深さに達したときに,
揺動回転運動を大きくして,アンダカット部を形成する
のが有利である。アンダカット部を形成する場合には,
穴形成工具はもはや送り運動を行わない。
【0009】穴形成過程中に揺動回転運動を行わせる
と,穴形成を容易に,したがって工具材料を保護して,
行うことができる。すなわちこのような揺動回転運動を
行わないと,ダイヤモンド細片を固定した穴形成ヘッド
の中心にわずかな切削速度が生じ,ダイヤモンド細片が
早期に鈍くなる。
と,穴形成を容易に,したがって工具材料を保護して,
行うことができる。すなわちこのような揺動回転運動を
行わないと,ダイヤモンド細片を固定した穴形成ヘッド
の中心にわずかな切削速度が生じ,ダイヤモンド細片が
早期に鈍くなる。
【0010】旋回部材は穴形成スピンドルよりもわずか
な回転数で循環させるのが有利である。この場合,穴形
成スピンドルと旋回部材とを別個の駆動モータによって
駆動することができるが,しかしながら,共通の駆動モ
ータから別個のベルト伝動装置又は歯車伝動装置を介し
て異なった回転数で駆動するのが有利である。共通の駆
動モータは別個の駆動モータよりもコンパクトに,軽量
にかつ安価に構成することができる。この場合,重量が
わずかであることは,特に揺動回転運動を生ぜしめるた
めに有利である。なぜなら重量がわずかであると,大き
な揺動回転数を生ぜしめることができるからである。
な回転数で循環させるのが有利である。この場合,穴形
成スピンドルと旋回部材とを別個の駆動モータによって
駆動することができるが,しかしながら,共通の駆動モ
ータから別個のベルト伝動装置又は歯車伝動装置を介し
て異なった回転数で駆動するのが有利である。共通の駆
動モータは別個の駆動モータよりもコンパクトに,軽量
にかつ安価に構成することができる。この場合,重量が
わずかであることは,特に揺動回転運動を生ぜしめるた
めに有利である。なぜなら重量がわずかであると,大き
な揺動回転数を生ぜしめることができるからである。
【0011】旋回部材はリング上を循環するローラある
いは適当な支持部材,例えば4点接触軸受けとして構成
することができる。このような4点接触軸受けはローラ
よりも著しく磨滅がわずかであるが,ローラとして構成
された旋回部材は安価に製作することができる。
いは適当な支持部材,例えば4点接触軸受けとして構成
することができる。このような4点接触軸受けはローラ
よりも著しく磨滅がわずかであるが,ローラとして構成
された旋回部材は安価に製作することができる。
【0012】
【実施例】以下においては図面に示した実施例に基づい
て本発明の構成を具体的に説明する。
て本発明の構成を具体的に説明する。
【0013】図1に示した装置は,送りユニット1と,
駆動ユニット2と,旋回装置3内に支承されている穴形
成スピンドル4とから成っている。
駆動ユニット2と,旋回装置3内に支承されている穴形
成スピンドル4とから成っている。
【0014】送りユニット1は駆動ユニット2を,旋回
装置3及び穴形成スピンドル4と一緒に,鉛直方向に動
かし,これによって,穴形成ヘッド5を下降させて穴を
形成させ,次いで穴形成ヘッド5を穴から引き出すこと
ができる。鉛直方向の送り運動は二重矢印6によって示
されている。
装置3及び穴形成スピンドル4と一緒に,鉛直方向に動
かし,これによって,穴形成ヘッド5を下降させて穴を
形成させ,次いで穴形成ヘッド5を穴から引き出すこと
ができる。鉛直方向の送り運動は二重矢印6によって示
されている。
【0015】駆動ユニット2は駆動モータ7と2つのベ
ルト伝動装置8とから成っており,一方のベルト伝動装
置8はベルト9を介して穴形成スピンドル4を駆動し,
他方のベルト伝動装置8はベルト10を介して,穴形成
スピンドル4を同軸的に取り囲んでいる回転リング11
を駆動する。
ルト伝動装置8とから成っており,一方のベルト伝動装
置8はベルト9を介して穴形成スピンドル4を駆動し,
他方のベルト伝動装置8はベルト10を介して,穴形成
スピンドル4を同軸的に取り囲んでいる回転リング11
を駆動する。
【0016】穴形成スピンドル4は支承スリーブ12内
で支承されており,この支承スリーブ12自体は回転せ
ず,旋回支承部13によって旋回可能にかつ軸方向に移
動不能に支承されている。穴形成スピンドル4を同軸的
に取り囲んでいる回転リング11は玉軸受け14を介し
て支承スリーブ12によって支承されており,支承スリ
ーブ12ひいては穴形成スピンドル4に対して相対的に
回転可能である。支承スリーブ12は保持装置15を介
して駆動ユニット2全体を保持しており,したがって駆
動ユニット2は穴形成スピンドル4と同じように旋回支
承部13によって旋回自在に支承されている。駆動ユニ
ット2の旋回範囲は1点鎖線16によって示されてい
る。穴形成中心軸線17は旋回支承部13の支承中心点
18を通っており,穴形成スピンドル4・支承スリーブ
12・回転リング11及び駆動ユニット2は,後述する
ように,全体としてこの支承中心点18を中心として揺
動回転運動を行う。
で支承されており,この支承スリーブ12自体は回転せ
ず,旋回支承部13によって旋回可能にかつ軸方向に移
動不能に支承されている。穴形成スピンドル4を同軸的
に取り囲んでいる回転リング11は玉軸受け14を介し
て支承スリーブ12によって支承されており,支承スリ
ーブ12ひいては穴形成スピンドル4に対して相対的に
回転可能である。支承スリーブ12は保持装置15を介
して駆動ユニット2全体を保持しており,したがって駆
動ユニット2は穴形成スピンドル4と同じように旋回支
承部13によって旋回自在に支承されている。駆動ユニ
ット2の旋回範囲は1点鎖線16によって示されてい
る。穴形成中心軸線17は旋回支承部13の支承中心点
18を通っており,穴形成スピンドル4・支承スリーブ
12・回転リング11及び駆動ユニット2は,後述する
ように,全体としてこの支承中心点18を中心として揺
動回転運動を行う。
【0017】穴形成スピンドル4の揺動回転運動を生ぜ
しめるために,ローラ19として構成された旋回部材が
設けられている。このローラ19は回転リング11の円
周の1点から半径方向で外方に向かって突出して設けら
れていて,穴形成中心軸線17に対して半径方向に延び
る軸線を中心にして回転可能であり,回転リング11に
対して同軸的で軸方向の高さ位置を調節可能かつ固定可
能なリング20上に支えられている。回転リング11
は,支承スリーブ12から突出している支承フランジ2
1を介して,回転リング11に対して同軸的なOリング
として構成されているゴム支承部22上に支えられてい
る。回転リング11がその円周の1点をローラ19によ
って押し上げられることによって,ゴム支承部22の,
直径方向でローラ19と向き合っている箇所は,その弾
性的な戻し力に抗して,支承フランジ21を介して圧縮
変形せしめられ,細くされる。これによって回転リング
11は片側を持ち上げられ,穴形成スピンドル4と旋回
支承部13によって支承されている駆動ユニット2と
は,わずかに傾倒せしめられる。回転リング11は駆動
モータ7によって,下方のベルト伝動装置8を介して駆
動されるので,ローラ19はリング20上を循環転動
し,これによってリング形のゴム支承部22の圧縮変形
されている箇所も円周方向に循環する。したがって穴形
成スピンドル4は支承中心点18を中心として揺動回転
運動(すりこぎ運動)を行うことになる。
しめるために,ローラ19として構成された旋回部材が
設けられている。このローラ19は回転リング11の円
周の1点から半径方向で外方に向かって突出して設けら
れていて,穴形成中心軸線17に対して半径方向に延び
る軸線を中心にして回転可能であり,回転リング11に
対して同軸的で軸方向の高さ位置を調節可能かつ固定可
能なリング20上に支えられている。回転リング11
は,支承スリーブ12から突出している支承フランジ2
1を介して,回転リング11に対して同軸的なOリング
として構成されているゴム支承部22上に支えられてい
る。回転リング11がその円周の1点をローラ19によ
って押し上げられることによって,ゴム支承部22の,
直径方向でローラ19と向き合っている箇所は,その弾
性的な戻し力に抗して,支承フランジ21を介して圧縮
変形せしめられ,細くされる。これによって回転リング
11は片側を持ち上げられ,穴形成スピンドル4と旋回
支承部13によって支承されている駆動ユニット2と
は,わずかに傾倒せしめられる。回転リング11は駆動
モータ7によって,下方のベルト伝動装置8を介して駆
動されるので,ローラ19はリング20上を循環転動
し,これによってリング形のゴム支承部22の圧縮変形
されている箇所も円周方向に循環する。したがって穴形
成スピンドル4は支承中心点18を中心として揺動回転
運動(すりこぎ運動)を行うことになる。
【0018】リング20の軸方向の高さ位置はシリンダ
23によって調節可能かつ固定可能であり,これによっ
て,穴形成ヘッド5の,より大きなあるいはより小さな
揺動回転運動を生ぜしめることができる。
23によって調節可能かつ固定可能であり,これによっ
て,穴形成ヘッド5の,より大きなあるいはより小さな
揺動回転運動を生ぜしめることができる。
【0019】図2においては,旋回部材として4点接触
軸受け24を有する実施例が示されている。この4点接
触軸受け24は, この場合回転可能な内輪と回転不能
な外輪とに分割されている回転リング11の内輪と外輪
との間に挿入されている。これによって回転リング11
の内輪は外輪に対して相対的に回転可能である。回転リ
ング11の回転不能な外輪はリング20上に不動に支え
られている。回転リング11の回転可能な内輪は更に2
つの内輪部分に分割されていて,これらの内輪部分は内
輪の円周の1点においてレバー25によって互いに連結
されている。回転リング11の内輪が回転せしめられる
と,レバー25は4点接触軸受け24を介してリング2
0上を循環し,これによって,リング形のゴム支承部
の,直径方向でレバー25と向き合っている圧縮変形箇
所も円周方向で循環する。したがってやはり穴形成スピ
ンドル4が旋回支承部の中心に位債する支承中心点を中
心として揺動回転することになる。この場合において
も,リング20の高さ位置の調節及び固定はシリンダ2
3によって行われる。
軸受け24を有する実施例が示されている。この4点接
触軸受け24は, この場合回転可能な内輪と回転不能
な外輪とに分割されている回転リング11の内輪と外輪
との間に挿入されている。これによって回転リング11
の内輪は外輪に対して相対的に回転可能である。回転リ
ング11の回転不能な外輪はリング20上に不動に支え
られている。回転リング11の回転可能な内輪は更に2
つの内輪部分に分割されていて,これらの内輪部分は内
輪の円周の1点においてレバー25によって互いに連結
されている。回転リング11の内輪が回転せしめられる
と,レバー25は4点接触軸受け24を介してリング2
0上を循環し,これによって,リング形のゴム支承部
の,直径方向でレバー25と向き合っている圧縮変形箇
所も円周方向で循環する。したがってやはり穴形成スピ
ンドル4が旋回支承部の中心に位債する支承中心点を中
心として揺動回転することになる。この場合において
も,リング20の高さ位置の調節及び固定はシリンダ2
3によって行われる。
【0020】図3は,建物壁板28にアンダカット部2
7を有する穴26を形成する過程を示す。このために使
用されている穴形成ヘッド5はその端面及び円すい形の
外周面にダイヤモンド細片を固定されている。穴形成ス
ピンドルの回転及び支承中心点18を中心とする揺動回
転運動によって,アンダカット部27が形成される。穴
26の円筒形の区分はやはり揺動回転運動によって形成
される。しかしながらこの揺動回転運動の振幅は,アン
ダカット部27を形成する場合の揺動回転運動の振幅よ
りも小さい。このように最初から揺動回転運動を行わせ
ることによって,穴形成ヘッド5の端面全体が壁面に圧
着されることが回避される。アンダカット部27の形成
の際には穴形成ヘッド5の送りは遮断されている。
7を有する穴26を形成する過程を示す。このために使
用されている穴形成ヘッド5はその端面及び円すい形の
外周面にダイヤモンド細片を固定されている。穴形成ス
ピンドルの回転及び支承中心点18を中心とする揺動回
転運動によって,アンダカット部27が形成される。穴
26の円筒形の区分はやはり揺動回転運動によって形成
される。しかしながらこの揺動回転運動の振幅は,アン
ダカット部27を形成する場合の揺動回転運動の振幅よ
りも小さい。このように最初から揺動回転運動を行わせ
ることによって,穴形成ヘッド5の端面全体が壁面に圧
着されることが回避される。アンダカット部27の形成
の際には穴形成ヘッド5の送りは遮断されている。
【0021】穴形成ヘッド5は,穴形成スピンドル4と
結合されている穴形成工具55(図1)の一部である。
結合されている穴形成工具55(図1)の一部である。
【図1】旋回部材としてローラが使用されている,アン
ダカット部を有する穴を形成する装置を示した図であ
る。
ダカット部を有する穴を形成する装置を示した図であ
る。
【図2】旋回部材として4点接触軸受けを有する装置を
示した図である。
示した図である。
【図3】建物壁板にアンダカット部を有する穴を形成す
る過程を示した図である。
る過程を示した図である。
1 送りユニット, 2 駆動ユニット, 3 旋回装
置, 4 穴形成スピンドル, 5 穴形成ヘッド ,
6 二重矢印, 7 駆動モータ, 8 ベルト伝動装
置, 9及び10 ベルト, 11 回転リング, 1
2 支承スリーブ, 13 旋回支承部, 14 玉軸
受け, 15 保持装置, 16 1点鎖線, 17
穴形成中心軸線, 18 支承中心点, 19 ロー
ラ, 20リング, 21 支承フランジ, 22 ゴ
ム支承部, 23 シリンダ,24 4点接触軸受け,
25 レバー, 26 穴, 27 アンダカット
部, 28 建物壁板, 55 穴形成工具
置, 4 穴形成スピンドル, 5 穴形成ヘッド ,
6 二重矢印, 7 駆動モータ, 8 ベルト伝動装
置, 9及び10 ベルト, 11 回転リング, 1
2 支承スリーブ, 13 旋回支承部, 14 玉軸
受け, 15 保持装置, 16 1点鎖線, 17
穴形成中心軸線, 18 支承中心点, 19 ロー
ラ, 20リング, 21 支承フランジ, 22 ゴ
ム支承部, 23 シリンダ,24 4点接触軸受け,
25 レバー, 26 穴, 27 アンダカット
部, 28 建物壁板, 55 穴形成工具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−217441(JP,A)
Claims (6)
- 【請求項1】 旋回支承部内で旋回可能に支承されてい
る支承スリーブ内で回転可能に支承されている穴形成ス
ピンドルと,旋回装置とを有し,この旋回装置によって
穴形成スピンドルが旋回支承部内の支承中心点を中心と
して揺動回転運動せしめられる形式のアンダカット部を
有する穴を形成する装置において,穴形成スピンドル
(4)の支承スリーブ(12)が旋回支承部(13)内
で旋回可能にかつ軸方向に移動不能に支承されており,
穴形成スピンドル(4)に対して相対的に回転可能に穴
形成スピンドル(4)を同軸的に取り囲んでいる回転リ
ング(11)が設けられており,この回転リングの回転
可能な部分の円周の1点から半径方向で外方に突出して
いる旋回部材(19・24)が設けられており,この旋
回部材は,回転リング(11)に対して同軸的で軸方向
の高さ位置を調節可能かつ固定可能なリング(20)上
に支えられており,回転リング(11)はそれに対して
同軸的なリング形のゴム支承部(22)上に支えられて
おり リング(20)の高さ位置は,このゴム支承部
(22)が旋回部材(19・24)と直径方向で向き合
う箇所をその弾性的な戻し力に抗して圧縮変形せしめら
れて,他の箇所におけるよりも細くされるように,調節
固定されており,回転リング(11)の回転運動によっ
て,旋回部材(19・24)がリング(20)上を循環
し,ゴム支承部(22)の圧縮変形箇所も円周方向で循
環し,これによって穴形成スピンドル(4)が旋回支承
部(13)の中心に位置している支承中心点(18)を
中心として揺動回転するようにしたことを特徴とする,
アンダカット部を有する穴を形成する装置。 - 【請求項2】 穴形成スピンドル(4)の支承スリーブ
(12)から突出している支承フランジ(21)を介し
て回転リング(11)が,ゴム支承部(22)を構成し
ている弾性的なOリング上に支えられていることを特徴
とする,請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 旋回部材(19・24)が穴形成スピン
ドル(4)よりも小さい回転数で駆動されるようにした
ことを特徴とする,請求項1又は2記載の装置。 - 【請求項4】 穴形成スピンドル(4)及び旋回部材
(19・24)が共通の駆動モータ(7)によってそれ
ぞれベルト伝動装置(8)を介して駆動されるようにし
たことを特徴とする,請求項3記載の装置。 - 【請求項5】 旋回部材がローラ(19)あるいは軸受
け部材(24)として構成されていることを特徴とす
る,請求項1から4までのいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項6】 リング(20)ひいては旋回部材(1
9,24)が軸方向の高さ位置を調節可能かつ固定可能
であることを特徴とする,請求項1から5までのいずれ
か1項に記載の装置。
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