JP2736205B2 - セメント瓦の製造装置 - Google Patents

セメント瓦の製造装置

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JP2736205B2
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slipper
cement
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安裕 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セメント瓦の製造装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セメント瓦として表面起伏に富む
いわゆる厚型瓦が、平板状スレート瓦と共に広く使用さ
れている。この厚型瓦の製造装置としては、図3に示す
ように、瓦裏面形状を賦形する表面形状とされたパレッ
トP…PをコンベヤC上に突き合わせて一連に配列し、
このパレットP…P上に、ホッパHからセメント配合物
Sを供給し、ホッパH内のロールRによりセメント配合
物Sを前記パレット上に押圧供給すると共に、製品表面
形状を賦形する裏面形状とされたスリッパTで製品表面
形状を賦形し、これをパレットPごとに裁断し、養生工
程へと搬送して養生硬化させるいわゆるロールスリッパ
成形法が知られている(例えば特開平3-213307号公報
等) 。
【0003】
【従来の技術の問題点】ところで、上記従来のロールス
リッパ成形法においては、材料の圧入及び表面成形を一
組の圧縮ロールR及びスリッパTで行っていたため、材
料配合が制約され、かつ製品厚みもセメント配合中の最
大粒径の骨材の三倍以上が必要であり、軽量、薄肉化を
図りにくい欠点があった。
【0004】即ち、製品強度を上げるためには配合材料
の微粒子化をはかり、材料の高密充填が考えられるが、
余り材料の微粒子化を行うと材料の流動性が良くなりす
ぎロールRに対する摩擦も減少してロールRでの巻き込
み不良が生じ、結果として材料の詰まりが生じる問題が
あった。従って、ロールスリッパ成形法ではいわゆる粗
骨材以上の粒径のものを使用する必要があり強度向上に
限界がある欠点があった。
【0005】従って、必要な製品強度とするにはそれだ
け製品厚みを増す必要があり、骨材として粗骨材を使用
することと相まってセメントマトリックスの十分な結合
強度を得るには、少なくとも骨材の最大粒径の3倍以
上、望ましくは5倍以上の厚さに成形することが必要と
なり、厚さ5mm以下の薄肉軽量で実用的な製品を成形す
るのは殆ど不可能となる問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、配合材料として微粒子化を行っても材料詰まり
を起こすことなくスムーズに成形でき、しかも軽量で高
強度のセメント瓦をロールスリッパ成形法で成形できる
装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明のセメン
ト瓦の製造装置は、瓦裏面形状を賦形する表面形状とさ
れたパレット2…2を一連に移送するコンベヤ3と、前
記パレット上にセメント配合物を供給するホッパ4と、
該ホッパ4内でセメント配合物Sを前記パレット2…2
上に押圧供給するロール5と、押圧供給された前記セメ
ント配合物S表面を圧縮しつつ均す前記ホッパの下端部
4Aに配置された第1のスリッパ6と、前記ホッパに隣
接して前記第1のスリッパにより均された前記セメント
配合物表面を製品表面形状を賦形しつつ押圧する予備成
形ロール7と、該予備成形ロール7で圧縮された賦形体
S’表面をさらに圧縮しつつ均す第2のスリッパ8と、
さらに該第2のスリッパ8により賦形された製品表面を
成形品表面形状に一定な圧力で押圧する最終成形ロール
9と、この最終成形ロール9により成形された製品表面
を成形する第3のスリッパ10とからなることを特徴とす
るものである。
【0008】
【作用】この発明の装置1において、ホッパ4から供給
されるセメント配合物Sは圧縮ロール5から最終成形ロ
ール9及び第3のスリッパ10に至るまで順次圧縮され、
最後に目的の成形品形状に成形されるから、各ロールあ
るいはスリッパでの圧縮量は少なく、従って摩擦抵抗も
少ない。このため、材料配合中に微粒子骨材を添加して
も材料の詰まりなくスムーズに圧縮成形が行われ、また
それだけセメント材料の充填密度を上げることができる
ので高強度な製品の製造が可能となり、従来と同一強度
のものであればそれだけ薄肉化が可能となるのである。
【0009】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。図1は
この発明の実施例の断面図である。この発明のセメント
瓦の製造装置1は、瓦裏面形状を賦形する表面形状とさ
れたパレット2…2を一連に移送するコンベヤ3と、前
記パレット上にセメント配合物を供給するホッパ4と、
該ホッパ4内でセメント配合物Sを前記パレット2…2
上に押圧供給するロール5と、押圧供給された前記セメ
ント配合物S表面を圧縮しつつ均す前記ホッパの下端部
4Aに配置された第1のスリッパ6と、前記ホッパに隣
接して前記第1のスリッパにより均された前記セメント
配合物表面を製品表面形状を賦形しつつ押圧する予備成
形ロール7と、該予備成形ロール7で圧縮された賦形体
S’表面をさらに圧縮しつつ均す第2のスリッパ8と、
さらに該第2のスリッパ8により賦形された製品表面を
成形品表面形状に、例えば油圧シリンダ9A等による押
圧付勢により一定な圧力で押圧する最終成形ロール9
と、この最終成形ロール9により成形された製品表面を
成形する第3のスリッパ10とから構成されている。
【0010】上記実施例において、成形品の最終肉厚t
は最終成形ロール9と第3のスリッパ10により規制さ
れ、それ以前に配置される第2、第1のスリッパ8、6
の間隔t8、t6は上記最終肉厚tを基準として、t8=1.1
〜1.3t、t6=1.3 〜1.6tとされる。また第2のスリッパ
8の予備圧縮ロール7側間隔a8は1.3 〜1.6t、また圧縮
ロール5と第1のスリッパ4との位置関係は、a1=1.5
〜1.8t、 d=10〜20mmとされる。即ち、第1のスリッパ
6より順次後方のスリッパに行くに従い10〜20%の圧縮
が行われるように構成される。
【0011】次に、上記実施例により図2に示す厚型瓦
を実際に成形した場合を説明する。表1の配合1からな
るセメント配合物を上記装置1のホッパに供給し、最小
肉厚が6.5mm の図2に示すような形状をなす瓦を成形し
た。また比較例として、従来配合の一例である表1の配
合2からなるセメント配合物を、ホッパ内に一組の圧縮
ロールとスリッパのみからなる従来装置に供給して最小
肉厚12.5mmの瓦を成形し、その重量、密度及び強度を測
定したところ表2の結果となった。表2から明らかなよ
うに、従来製品に対して厚さが半分近くに薄くなってい
るにも係わらず強度が従来製品に対し約2倍弱に向上し
ており、従来品に対し飛躍的に高強度軽量な製品が製造
できることが確認された。
【0012】
【表1】
【0013】次に表1の配合1により本発明装置1と従
来装置とにより図2に示す瓦を成形し、その物性を測定
したところ表3の結果となった。
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】表3より明らかなように、同一配合材料と
した場合、いずれも実施例品は比較例品に対し強度に優
れ、また実施例品1と同2とを対比すれば明らかなよう
に、最小肉厚を小さくしても強度は低下せず、このこと
より製品の高強度軽量化が容易に達成されることが確認
された。
【0017】
【発明の効果】この発明は以上説明したように従来では
製造することが困難であった薄肉、軽量な製品がロール
パレット法により容易に成形可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の側面図である。
【図2】実施例装置及び比較例装置により成形した瓦の
斜視図である。
【図3】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 セメント瓦の製造装置 2…2 パレット 3 コンベヤ 4 ホッパ S セメント配合物 5 押圧供給ロール 4 ホッパ下端部 6 A第1のスリッパ 7 予備成形ロール 8 第2のスリッパ 9 最終成形ロール 10 第3のスリッパ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瓦裏面形状を賦形する表面形状とされた
    パレット2…2を一連に移送するコンベヤ3と、前記パ
    レット上にセメント配合物を供給するホッパ4と、該ホ
    ッパ4内でセメント配合物Sを前記パレット2…2上に
    押圧供給するロール5と、押圧供給された前記セメント
    配合物S表面を圧縮しつつ均す前記ホッパの下端部4A
    に配置された第1のスリッパ6と、前記ホッパに隣接し
    て前記第1のスリッパにより均された前記セメント配合
    物表面を製品表面形状を賦形しつつ押圧する予備成形ロ
    ール7と、該予備成形ロール7で圧縮された賦形体S’
    表面をさらに圧縮しつつ均す第2のスリッパ8と、さら
    に該第2のスリッパ8により賦形された製品表面を成形
    品表面形状に一定な圧力で押圧する最終成形ロール9
    と、この最終成形ロール9により成形された製品表面を
    成形する第3のスリッパ10とからなることを特徴とする
    セメント瓦の製造装置。
JP15287892A 1992-05-19 1992-05-19 セメント瓦の製造装置 Expired - Lifetime JP2736205B2 (ja)

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JPH05318433A JPH05318433A (ja) 1993-12-03
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