JP2735997B2 - 分離機 - Google Patents

分離機

Info

Publication number
JP2735997B2
JP2735997B2 JP5195494A JP19549493A JP2735997B2 JP 2735997 B2 JP2735997 B2 JP 2735997B2 JP 5195494 A JP5195494 A JP 5195494A JP 19549493 A JP19549493 A JP 19549493A JP 2735997 B2 JP2735997 B2 JP 2735997B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical
separating means
peripheral side
cylindrical drum
cylindrical separating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5195494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0724223A (ja
Inventor
正壽 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AATORESU JUGEN
ESU TEE KENKYUSHO KK
Original Assignee
AATORESU JUGEN
ESU TEE KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AATORESU JUGEN, ESU TEE KENKYUSHO KK filed Critical AATORESU JUGEN
Priority to JP5195494A priority Critical patent/JP2735997B2/ja
Publication of JPH0724223A publication Critical patent/JPH0724223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2735997B2 publication Critical patent/JP2735997B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分離機に関し、詳細に
は、筒型の濾過手段を回転させ、固液あるいは粒径の異
なる固形粒状物、更には性状の異なる液状成分相互等を
分離する分離機に関する。
【0002】
【従来の技術】分離機、特に、固液分離機としては、従
来、種々の産業分野に於いて、さまざまのそれが開発さ
れている。分離機としては、分離する固形物の性状(固
形物のサイズ、形状、粒子径、比重、粘度、固さ及び凝
集性等)により、種々のタイプのものが開発されている
が、大きく分けて、以下の3つのタイプに区分すること
ができる。
【0003】その第一は、スクリーンを用いたものであ
る。即ち、スクリーンを用いたものは、分離対象の固形
物の性状に応じた目開きのスクリーンを、固形物を含む
混濁液の流れの途中に配置し、固形物をスクリーンに引
っ掻けて分離除去する。
【0004】その第二は、櫛やふるい等のシフターを用
いたものである。即ち、シフターを用いたものは、網目
あるいはパンチング板等に固形物を含む混濁液を供給
し、網目やハンチング板を振動させて、混濁液中の固形
物をふるい分ける。
【0005】その第三は、筒型スクリーンを用いたもの
である。筒型スクリーンを用いたものには、濾過用の細
孔の形成された筒型スクリーンの中に、固形物を含む混
濁液を流入し、該筒型スクリーンを回転させることによ
り液体及び細孔を通過する固体を濾別し、該筒形スクリ
ーン内の残留固形物はスパイラル羽根等により掻き出す
もの等がある。
【0006】これらの三タイプのうち筒型スクリーンの
タイプのものとしては、例えば、特開平3−24221
0号公報に記載された筒型固液分離装置がある。この筒
型固液分離装置は、筒型の分離装置本体の周側部に、濾
過孔を有するフィルタエレメントを形成し、このフィル
タエレメントの内面に近接させてスパイラル羽根を有す
るスクリュウ軸を回転自在に挿通配設している。また前
記分離装置本体は、前記スクリュウ軸の回転により生ず
る被処理液の移動方向の上流側部分に被処理液の導入孔
を有し、他の側には濾過残滓を排出する固形分排出機構
の配設された鏡板を備えている。この固形分排出機構
は、前記スパイラル羽根の外縁端部近傍に対応する前記
鏡板の内側面の円周上複数位置から前記スクリュウ軸の
回転方向前向きに前記鏡板を斜めに貫通した複数の開口
として形成されている。
【0007】そして、以上の筒型固液分離装置では、前
記スクリュウ軸を回転させつつ、前記導入孔より固形分
の混濁した被処理液を導入すると、筒型フィルタエレメ
ントの内面に近接するスパイラル羽根の攪拌とスクレー
パ効果及び移送作用により、被処理液中の濾過可能成分
を前記筒型フィルタエレメントの内側から外側に向けて
通過濾過させ、筒型フィルタエレメントの内側に付着あ
るいは残留する濾過残滓をスパイラル羽根により前記固
形分排出機構である複数の開口を有する鏡板方向に移動
させて、該開口から前記分離装置本体の外部に排出させ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の分離装置、特に、特開平3−242210号
公報に記載されたものにあっては、筒型フィルタエレメ
ントの一端側から導入された被処理液を回転するスパイ
ラル羽根により攪拌し、濾過可能成分を該筒型フィルタ
エレメントの内側から外側に通過濾過させるとともに、
該筒型フィルタエレメントの内側に付着あるいは残留し
た濾過残滓を、その内側近傍に位置して回転するスパイ
ラル羽根により該筒型フィルタエレメントの他端側に強
制的に移送させて排出させる構成となっていたため、濾
過残滓は、スパイラル羽根による移送の際に、その一部
が筒型フィルタエレメントの内面に押し付けられること
となる。その結果、濾過残滓の一部が筒型フィルタエレ
メントの濾過用の細孔に塗り込められて目詰りし、分離
装置の分離性能が悪化するという問題がある。
【0009】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであって、簡単な構成で、筒型スクリーンの濾過用
細孔の目詰りの発生を抑え、常に分離性能の良好な状態
を維持し得る分離機を提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の構成の要旨とす
るところは、周側部に複数の濾過用細孔を備えた筒形分
離手段と、該筒形分離手段の内部に配した螺旋誘導壁で
あって、輪切り方向断面が螺旋形で、外端を前記筒形分
離手段の周側部内面に結合し、内端を径方向の中心方向
に延在させてなる螺旋誘導壁と、前記筒形分離手段の径
方向中心部に於いて軸方向に延在する排出機構と、前記
筒形分離手段内に導入された被処理物のうち、前記濾過
用細孔を通過可能な成分については該濾過用細孔を通過
させて排出し、残留成分については前記螺旋誘導壁によ
り前記筒形分離手段の径方向中心付近に集めて前記排出
機構により筒形分離手段外に排出させるように、該筒形
分離手段を回転させる回転駆動機構とを備えた分離機で
あり、これによって前記課題を解決することができる。
【0011】この場合、前記排出機構は、種々な構成を
採用可能であるが、例えば、請求項2に記載したよう
に、前記螺旋誘導壁の内側中心部に軸方向に延在させて
スクリュウを配した構成にすることができる。上記スク
リュウは、同所に回転自在に配し、かつこれに回転駆動
体を接続する構成とすることもできるが、同所に固定し
た固定スクリュウとして構成しても良い。前者のように
回転駆動体を接続した場合には、これを回転させて、当
然、確実に、前記螺旋誘導壁の中心部に移動してきた残
留成分を軸方向に移動させて排出することができるが、
固定スクリュウとした場合でも、筒形分離体の回転にと
もない螺旋誘導壁の中心部に移動してきた残留成分は前
記回転に若干遅れつつも追随して回転動作するので、該
固定スクリュウにより、該残留成分を軸方向に移動させ
て排出することができる。
【0012】また前記筒形分離手段への被処理物の導入
手段としては、自由な構成を採用することができるが、
例えば、請求項3に記載したように、前記筒形分離手段
の軸方向一端側の端壁部に、周側部の内側付近に向けて
被処理物を導入する環状導入孔を開口する構成を採用す
ることができる。更に、前記螺旋誘導壁は、それ自体、
全く濾過用細孔を有しない構成としても良いが、その全
部又は一部を濾過用細孔を有する構成としても良い。
【0013】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、次のよ
うに分離作用が行われる。筒形分離手段が回転すると、
その内部に導入された被処理物のうち、濾過分離可能成
分はそれ自体の重力又は前記回転に伴う遠心力により、
該筒形分離手段の周側部に形成された濾過用細孔を通過
して排出され、他方、残留成分は前記螺旋誘導壁により
筒形分離手段の径方向中心部に集められて、排出機構に
より筒形分離手段外に排出される。
【0014】したがって、残留成分は、筒形分離手段の
周側部では、径方向にのみ移動することとなり、従来の
分離機のように、スパイラル羽根等により筒形分離手段
の周側部で軸方向に移動されることがなく、筒形分離手
段の周側部に形成された濾過用細孔の目づまりを抑える
ことができる。また、例え、濾過用細孔に残留物の一部
が詰った場合であっても、遠心力又は重力による詰りで
あって、スクレーパ等により塗り込められたものではな
いので、容易に除去することができ、分離機の分離性能
を低下させないで済むことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の分離機の一実施例の側面
断面説明図であり、図2は、その筒型ドラムの中央縦断
面説明図である。図1に於いて、分離機1は、フレーム
2に取り付けられており、筒型ドラム3と固定スクリュ
ウ4とを備えている。上記筒型ドラム3は、ベアリング
5、6を介してフレーム2に回転可能に支持されてお
り、筒型ドラム3の周側面3aには、所定の大きさの濾
過用細孔が平均に開口されている。この周側面3aは、
この分離機1の用途に応じて、材質や濾過用細孔のサイ
ズを適宜設定する。
【0016】また、筒型ドラム3には、図2に示すよう
に、その輪切り方向の断面がスパイラル状となっている
螺旋誘導壁3bを備えており、その螺旋誘導壁3bの外
端は前記周側面3aの内面に固着され、かつ内端が筒型
ドラム3の径方向中央方向に延在している。この螺旋誘
導壁3bには、この実施例に於いては、濾過用細孔は、
形成していないが、必要に応じて、濾過用細孔を形成し
ても良い。
【0017】筒型ドラム3は、図2に示すように、例え
ば、その半径Tが250mmであり、その螺旋誘導壁3b
の中央部の半径tが100mmであるが、筒型ドラム3の
サイズや螺旋誘導壁3bの周回数は、被処理物の性状等
により適宜設定する。
【0018】筒型ドラム3の軸方向の一端部、即ち、図
1中、右側端部には、被処理物、例えば、産業廃水や川
砂等を筒型ドラム3内に導入する導入部7が形成されて
おり、導入部7は、筒型ドラム3の該端面の環状の開口
部7dに沿って開口された導入ケース7aと該導入ケー
ス7aの中央孔に、非結合状態で挿入された導入菅7b
とにより形成されている。この導入部7を介して被処理
物が筒型ドラム3内の周側面3a上に導入される。
【0019】筒型ドラム3の軸方向の他端部、即ち、図
1中、左側端部には、ドラムギア8が外装固定されてお
り、このドラムギア8と駆動ギア9との間には伝達チェ
ーン9aが掛け渡されている。この駆動ギア9は、駆動
モータ10の軸10aに固定されており、駆動モータ1
0により回転駆動される。したがって筒型ドラム3は、
フレーム2、ベアリング5、6を介して回転自在に支持
されつつ、軸10a、駆動ギア9、伝達チェーン9a及
びドラムギア8を介して駆動モータ10により回転駆動
され、導入部7から導入された被処理物を後述するよう
に分離処理する。
【0020】筒型ドラム3の上方には、洗浄ノズル11
が配設されており、洗浄ノズル11は、ほぼ筒型ドラム
3の軸方向の長さ全体にわたって配設されている。この
洗浄ノズル11には、図示しない給水装置から洗浄水が
供給され、洗浄ノズル11から筒型ドラム3の周側面3
aの外面に向かって洗浄水が噴出される。
【0021】一方、筒型ドラム3の中心部、詳細には、
螺旋誘導壁3bの中心部には、前記導入部7と反対側の
端部から固定スクリュウ4が挿入されており、該固定ス
クリュウ4は、フレーム2に後記排出口13等を介して
固定的に支持されている。また該固定スクリュウ4は、
図1に示すように、その基端部が筒型ドラム3外に位置
し、その自由端部が螺旋誘導壁3bの中心部を貫通し
て、前記導入ケース7aの直前まで延びている。更に該
固定スクリュウ4は、その周側にスクリュウ羽根4aを
有しており、そのスクリュウ羽根4aは、筒形ドラム3
が回転している時に、螺旋誘導壁3bの中央部まで誘導
され、中央部内壁面上で、その回転に若干遅れつつ追随
している残留成分を基端部側に移動させるように向を定
めて構成されている。
【0022】また筒型ドラム3外のスクリュウ羽根4a
の外周附近には、螺旋誘導壁3bの中心部を延長した案
内筒12が設けられている。加えて固定スクリュウ4の
基端部には、案内筒12で該基端部に移動してきた残留
成分を排出する排出口13が垂下構成されている。更に
また筒型ドラム3の径方向の外方下部には、該筒型ドラ
ム3の濾過用細孔を通過して筒型ドラム3外に排出され
た分離可能成分を分離機1外に排出する受け部材15が
設けられている。
【0023】この実施例では、以上のように構成したの
で、次のように作用する。この実施例の分離機1は、駆
動モータ10により筒型ドラム3を、図2中矢印方向に
回転駆動し、導入部7から産業廃水や川砂利等の被処理
物を該筒型ドラム3内に導入する。
【0024】被処理物は、周側面3aの内面上に導入さ
れ、筒型ドラム3の回転にともない、該被処理物中の分
離可能成分は、周側面3aに形成された濾過用細孔を通
過して、筒型ドラム3外に分離排出される。筒型ドラム
3外に排出された分離可能成分は、受け部材15により
飛散が防止されつつ分離機1外に排出される。
【0025】一方、図2に矢印で示すように、筒型ドラ
ム3が螺旋誘導壁3bの旋回方向と反対方向に回転する
ため、回転にともない、被処理物中の残留成分は、該螺
旋誘導壁3bに沿って、径方向中心に向かって移動し、
螺旋誘導壁3bの中心部に集まる。螺旋誘導壁3bの中
心部に集まった残留成分は、筒形ドラム3の回転にとも
ない、これに遅れつつも若干追随して回転方向にも動
き、このことにより固定スクリュウ4のスクリュウ羽根
4aによりその基端部側に移動させられ、排出口13か
ら排出される。
【0026】また洗浄ノズル11に洗浄水が供給され、
これから筒型ドラム3の周側面3aに洗浄水が噴射さ
れ、筒型ドラム3の周側面3aが洗浄される。該周側面
3aの濾過用細孔は、前記のように、比較的目詰まりし
にくいが、例え、目詰まりした場合にも、排出機構のス
クリュウ羽根4a等で塗り込められたりしている訳では
ないので、前記洗浄のズル11からの噴射洗浄水によっ
て容易に洗い流され、目詰まりを容易に解消することが
できる。
【0027】以上を更に詳しく述べると、この分離機1
によれば、残留成分は、周側面3aの近くでは筒型ドラ
ム3の径方向にのみ移動して中央部に集められ、中央部
に位置する前記固定スクリュウ4によって排出されるも
のであり、この固定スクリュウ4のような排出機構が周
側面3aに接する位置に存在していないので、排出動作
によって残留成分を該周側面3aの濾過用細孔に塗り込
めるようなことはないものである。
【0028】したがって、例え、濾過用細孔に固形物が
入り込んだとしても、それが、固定スクリュウ4のよう
な排出機構により加圧されて塗り込め又は押込められた
ものではないため、前記洗浄ノズル11から噴射される
洗浄水により、容易に取り除かれ、分離機1の分離性能
を低下させることがないものである。
【0029】また、この分離機1は、廃水処理用として
だけでなく、筒型ドラム3の周側面3aを形成する材料
や濾過用細孔の寸法を適宜設定することにより、粒径の
大きなものから小さいものまで被処理物とすることがで
きるとともに、泥状のものやアオコのようなものまで、
幅広く処理することができる。また、処理液中の固形物
を分離するだけでなく、粉体中の粒状物を分離する等の
ように、固相相互の分離処理をも行うことができる。
【0030】次に以上の実施例の分離機1の使用例を示
す。その一は活性汚泥処理余剰汚泥の処理例であり、そ
の二は紙繊維含有水の処理例である。
【0031】先ずその一の活性汚泥処理余剰汚泥につい
て、筒形ドラム3の周側面3aの濾過用細孔のサイズを
50、100、150メッシュと順次変えて処理してみ
た。筒形ドラム3の回転速度は、いずれの場合も、8rp
mとした。この例に於ける処理前の活性汚泥処理余剰汚
泥のSS濃度は1.2%(単位:重量%)で、前処理と
して高分子凝集剤の添加を行った後、この実施例の分離
機1に投入して前記濾過用細孔の各サイズで処理を行っ
た。その結果は、当然でもあるが、後記表1に示したよ
うに、濾過用細孔のサイズの小さい周側面3aを採用し
た場合の分離水のSS濃度が一層低くなり、残留水のS
S濃度が高くなっている。いずれの場合も、処理中に、
筒形ドラム1の周側面3aの濾過用細孔の目詰まりが生
ずることはなく、連続して良好に処理を行うことができ
た。
【0032】
【表1】
【0033】次にその二の紙繊維含有水について、筒形
ドラム3の周側面3aの濾過用細孔のサイズを50、1
00、150メッシュと順次変えて処理してみた。筒形
ドラム3の回転速度は、いずれの場合も、8rpmとし
た。この例に於ける処理前の紙繊維含有水のSS濃度は
0.12%(単位重量%)で、特に前処理は行わず、こ
の実施例の分離機1に投入して、前記濾過用細孔の各サ
イズで処理を行った。その結果は、後記表2に示した通
りである。濾過用細孔のサイズの小さい筒形ドラム1を
採用した場合の分離水のSS濃度が低くなり、残留水の
SS濃度が高くなる傾向は見られるが、濾過用細孔が1
00メッシュより小さなサイズになると、その結果の差
は非常に小さくなるようである。いずれの場合にも、処
理中に筒形ドラム1の周側面3aの濾過用細孔の目詰ま
りが生ずることはなく、連続して良好に処理を行うこと
ができた。
【0034】
【表2】
【0035】前記分離機1は、以上に示した例の外、そ
の用途に応じて筒型ドラム3の周側面3aの材質や濾過
用細孔のサイズ及び筒型ドラム3の回転速度を適宜設定
することにより、次に略述するように、種々の用途に用
いることができる。
【0036】その例として、食品工場廃水中のSS除去
があり、原水槽から処理(生物)槽へ送る原水中のSS
を除去するのに、前記分離機1を用いる。この場合に
は、筒型ドラム3の周側面3aにパンチングにより濾過
用細孔として、1mm×10mmの長孔を形成し、筒型ドラ
ム3を5rpmで回転させる。こうして良好な分離結果を
得た。
【0037】また、取水口でのSS除去があり、荒目ス
クリーンにより粗大夾雑物を取り除いた後、微細目スク
リーンとして前記分離機1を用いる。この場合には、筒
型ドラム3の周側面3aに開口2mmのウェッヂスクリー
ンを用い、筒型ドラム3を2rpmで回転させる。こうし
て効率の良いSS除去が行われた。
【0038】また、川砂の異物除去分級があり、一定粒
径以下の川砂を得る際に、混入している異物を除去する
のに前記分離機1を用いる。この場合、筒型ドラム3の
周側面3aとして10メッシュの網(SUS)を用い、
10rpmで筒型ドラム3を回転させる。
【0039】更に、小物部品の連続洗浄処理があり、プ
レス加工された小物部品を脱脂洗浄する際に、前記分離
機1を三台直列に接続し、連続して、脱脂、水洗及び乾
燥を順次行う。この場合、筒型ドラム3の周側面3aと
しては、開口0.5mmのウェッヂスクリーンを用い、筒
型ドラム3を8rpmで回転させる。良好な脱脂、水洗、
乾燥が行われた。
【0040】
【発明の効果】本発明の分離機によれば、筒形分離手段
を回転させることにより、その内部に導入された被処理
物のうち分離可能成分を、周側部に形成された濾過用細
孔を通過させて排出し、残留成分を、螺旋誘導壁により
筒形分離手段の径方向中心部に集めて排出機構により排
出しているので、残留成分は、筒形分離手段の周側部で
は、径方向にのみ移動し、従来の分離機のように、スパ
イラル羽根等で軸方向に移動させられることがない。そ
れ故、スパイラル羽根等による塗り付け動作が生じるこ
とがあり得ないので、筒形分離手段の周側部に形成され
た濾過用細孔の目づまりを抑えることができる。また、
例え、濾過用細孔に詰りが生じた場合であっても、それ
自体の重力又は遠心力による詰りであって、塗り込めら
れたものではないので、容易に除去することができ、分
離機の分離性能を低下させることなく連続的に処理動作
を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分離機の一実施例の側面断面説明図。
【図2】図1の筒型ドラムの中央縦断面説明図。
【符号の説明】
1 分離機 2 フレーム 3 筒型ドラム 3a 周側面 3b 螺旋誘導壁 4 固定スクリュウ 4a スクリュウ羽根 5 ベアリング 6 ベアリング 7 導入部 7a 導入ケース 7b 導入管 7d 開口部 8 ドラムギア 9 駆動ギア 9a 伝達チェーン 10 駆動モータ 10a 軸 11 洗浄ノズル 12 案内筒 13 排出口 15 受け部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周側部に複数の濾過用細孔を備えた筒形
    分離手段と、 該筒形分離手段の内部に配した螺旋誘導壁であって、輪
    切り方向断面が螺旋形で、外端を前記筒形分離手段の周
    側部内面に結合し、内端を径方向の中心方向に延在させ
    てなる螺旋誘導壁と、 前記筒形分離手段の径方向中心部に於いて軸方向に延在
    する排出機構と、 前記筒形分離手段内に導入された被処理物のうち、前記
    濾過用細孔を通過可能な成分については該濾過用細孔を
    通過させて排出し、残留成分については前記螺旋誘導壁
    により前記筒形分離手段の径方向中心付近に集めて前記
    排出機構により筒形分離手段外に排出させるように、該
    筒形分離手段を回転させる回転駆動機構とを備えた分離
    機。
  2. 【請求項2】前記排出機構として、前記螺旋誘導壁の内
    側中心部に軸方向に延在させてスクリュウを配した請求
    項1の分離機。
  3. 【請求項3】前記筒形分離手段の軸方向一端側の端壁部
    に、周側部付近に被処理物を導入する環状導入孔を開口
    した請求項1又は2の分離機。
JP5195494A 1993-07-13 1993-07-13 分離機 Expired - Lifetime JP2735997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5195494A JP2735997B2 (ja) 1993-07-13 1993-07-13 分離機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5195494A JP2735997B2 (ja) 1993-07-13 1993-07-13 分離機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0724223A JPH0724223A (ja) 1995-01-27
JP2735997B2 true JP2735997B2 (ja) 1998-04-02

Family

ID=16342025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5195494A Expired - Lifetime JP2735997B2 (ja) 1993-07-13 1993-07-13 分離機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2735997B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006134784A1 (ja) * 2005-06-16 2006-12-21 Tsukishima Kikai Co., Ltd. ろ過装置及びろ過方法
JP2006346600A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置及びろ過方法
JP2006346601A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007105587A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007105588A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007105589A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007105586A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007105585A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007160246A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007181783A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007181782A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2008068170A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2008068171A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007330920A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Hiroshi Yamashita ドラムスクリーンとこれを備えた濃縮機
JP4943988B2 (ja) * 2007-10-01 2012-05-30 月島機械株式会社 ろ過装置及びろ過方法
JP5512196B2 (ja) * 2009-08-24 2014-06-04 株式会社フジタ 固液分離装置
EP2707206B1 (de) * 2011-03-18 2019-05-15 Röhren- und Pumpenwerk Bauer Gesellschaft mbH Pressschneckenseparator
CN115583506B (zh) * 2022-10-08 2023-04-21 广东众大智能科技有限公司 一种除尘呼吸装置

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4493024B2 (ja) * 2005-06-16 2010-06-30 月島機械株式会社 ろ過装置
JP2006346600A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置及びろ過方法
JP2006346601A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
CN101198392B (zh) * 2005-06-16 2010-12-08 月岛机械株式会社 过滤装置及过滤方法
JP4518495B2 (ja) * 2005-06-16 2010-08-04 月島機械株式会社 ろ過装置及びろ過方法
WO2006134784A1 (ja) * 2005-06-16 2006-12-21 Tsukishima Kikai Co., Ltd. ろ過装置及びろ過方法
JP4493030B2 (ja) * 2005-10-12 2010-06-30 月島機械株式会社 ろ過装置
JP2007105589A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007105587A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP4518501B2 (ja) * 2005-10-12 2010-08-04 月島機械株式会社 ろ過装置
JP4518500B2 (ja) * 2005-10-12 2010-08-04 月島機械株式会社 ろ過装置
JP4493031B2 (ja) * 2005-10-12 2010-06-30 月島機械株式会社 ろ過装置
JP2007105588A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007105585A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007105586A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP4493032B2 (ja) * 2005-10-12 2010-06-30 月島機械株式会社 ろ過装置
JP2007160246A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP4582712B2 (ja) * 2005-12-15 2010-11-17 月島機械株式会社 ろ過装置
JP4493039B2 (ja) * 2006-01-06 2010-06-30 月島機械株式会社 ろ過装置
JP4493038B2 (ja) * 2006-01-06 2010-06-30 月島機械株式会社 ろ過装置
JP2007181782A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2007181783A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2008068171A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP2008068170A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Tsukishima Kikai Co Ltd ろ過装置
JP4623667B2 (ja) * 2006-09-12 2011-02-02 月島機械株式会社 ろ過装置
JP4623666B2 (ja) * 2006-09-12 2011-02-02 月島機械株式会社 ろ過装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0724223A (ja) 1995-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2735997B2 (ja) 分離機
JPH0258965B2 (ja)
US6500344B1 (en) Method and apparatus for filtering particles out of a liquid
RU2476068C1 (ru) Фильтр для использования при переработке пищевых продуктов
RU2078617C1 (ru) Способ очистки отходов после обработки ферромагнитных материалов и устройство для его осуществления
GB2277044A (en) Removal of metal particles from drilling mud
CN115501667A (zh) 一种外入式圆筒隔渣筛
AU2004281705B2 (en) Dual filter system for filtering of injector fluids
JP2002361489A (ja) 脱水装置
CN117003435A (zh) 一种环保工程废水处理回收利用系统
JP7256945B2 (ja) ろ過装置
JP4609265B2 (ja) ろ過装置およびろ過方法
KR100380225B1 (ko) 싸이클론식 연속여과기의 자동 역세 장치
JP2005014179A (ja) 工作機械のクーラント処理装置
WO1999047277A9 (en) Apparatus for separating unwanted contaminants from fibrous slurry
EP1044713A1 (en) Method and device for clarifying a liquid flow containing finely divided solids
CN111185308A (zh) 一种化工废水分离用离心机
JPH0262282B2 (ja)
JP4688333B2 (ja) 軸流型絞り装置
JP2002153772A (ja) 遠心分離装置
JP3759095B2 (ja) 高粘度廃棄物を含有する洗浄廃液の再生処理装置
JPH08243319A (ja) スクリーン装置
JPH02126908A (ja) 連続式固液分離装置
JP2001277113A (ja) 研削液砥石粒除去方法及び装置
JP3241273B2 (ja) 連続式遠心分離機