JP2734917B2 - 原位置土攪拌工法の施工管理方法 - Google Patents

原位置土攪拌工法の施工管理方法

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JP2734917B2 JP4348026A JP34802692A JP2734917B2 JP 2734917 B2 JP2734917 B2 JP 2734917B2 JP 4348026 A JP4348026 A JP 4348026A JP 34802692 A JP34802692 A JP 34802692A JP 2734917 B2 JP2734917 B2 JP 2734917B2
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柱列杭からなる地中連
続壁の構築等に使用される攪拌方式による原位置土攪拌
工法の施工管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、柱列杭からなる地中連続壁、土壌
改良体等を構築するために、地盤中で掘削土とセメント
ミルク等の固化剤とを強制的に混合・攪拌する原位置土
攪拌工法が採用されている。この原位置土攪拌工法にお
いては、より高い水密性が望まれており、そのために
は、掘削土と固化剤との攪拌状況を適切に管理すること
が必要であるが、混合・攪拌場所が地中にあるため、通
常では攪拌状況を直接確認することが不可能である。そ
のため従来は、高い水密性を有する壁体を構築する場合
には、セメントミルクの注入量を増加させたり、背面に
補助工事を行ったり、あるいは壁体を二重、三重にする
などの対策が必要であった。
【0003】これに対して、本出願人は既に、原位置土
攪拌工法の一つであるSMW工法において、混練軸の先
端部に中性子水分計を取り付け、セメントミルクの注入
量に応じた含水率の変化を中性子水分計(以下、「中性
子センサー」という。)で測定して、掘削土とセメント
ミルクとの攪拌状況を管理する方法を提案している。
(セメント・コンクリート,No.511,Sep
t.,119(1989)参照)。
【0004】しかしながら、この中性子センサーを混練
軸の先端部に取り付ける方式は、SMW工法のように、
攪拌翼径が小さく混練軸が太い攪拌機を用いる場合は問
題がないが、例えば地盤改良に使用される施工機械のよ
うに、混練軸が細く攪拌翼径が大きい機種では対応しき
れず、また測定範囲が混練軸の周囲(軸表面から15c
m以内)に限定されるため、孔径が大きい場合は、その
径方向の範囲を十分カバーすることができないという問
題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
攪拌方式による原位置土攪拌工法の施工管理方法におい
て、掘削される孔の径方向を十分カバーしうる施工管理
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、攪拌方式に
よる原位置土攪拌工法の施工管理方法において、攪拌翼
のほぼ全長にわたる検出部を持つセメントミルク濃度測
定器を攪拌翼内に設置した攪拌機を使用し、掘削される
孔のほぼ全域についての前記セメントミルク濃度測定器
からの検出信号により、掘削土とセメントミルクとの混
合・攪拌条件を制御することを特徴とする原位置土攪拌
工法の施工管理方法、を要旨とする。
【0007】以下、図1〜図6 を参照して、この発明
を詳細に説明する。
【0008】まず、図1は、この発明に使用される掘削
土/セメントミルク混合・攪拌用の攪拌機1の1例の先
端部を示している。攪拌機1は混練軸2に複数の攪拌翼
3を備えており、攪拌翼3により掘削された土壌は、地
上から混練軸2内を経て供給されるセメントミルク等の
固化剤(矢印a)と混合・攪拌され、それにより生成し
たソイルモルタルにより地中壁が形成されることにな
る。攪拌翼3内には、セメントミルク濃度測定器4が設
置されており、該測定器からの検出信号は、伝送ケーブ
ル5により地上に伝送し、データ処理して、セメントモ
ルタル中のセメントミルク濃度を算出し、このセメント
ミルク濃度に応じて、セメントミルクの注入量、掘削速
度、攪拌速度等を調節して、掘削土とセメントミルクと
の混合・攪拌条件を制御する。
【0009】この発明に使用される攪拌翼の形式は、図
1に示すようなロッド状以外にも、背の高い板状等の他
の形式を採用することもでき、攪拌翼の形式は、地盤条
件に応じて適宜選定される。またセメントミルク濃度測
定器は、2個以上の攪拌翼内に設置することもできる。
【0010】図2は図1のA−A断面図で、攪拌翼3内
にセメントミルク濃度測定器として中性子センサー6を
設置した状態を示している。図示するように、中性子セ
ンサー6が攪拌翼3の長手方向に沿い全長にわたって設
置されており、この攪拌翼3が混練軸2の周りを回転す
るので、セメントミルク濃度の測定可能範囲は、斜線部
7で示されるように混練軸2から孔壁8に到るまでの孔
の全域に及ぶ。これに対して、混練軸2の先端部に中性
子センサー9を取り付ける従来の方式では、図3に示す
ように、セメントミルク濃度の測定可能範囲は斜線部1
0で示されるように混練軸2の周辺部に限られ、孔の外
周部のセメントミルク濃度を測定することができない。
【0011】この発明で使用されるセメントミルク濃度
測定器は、中性子センサー6に限定されるものではな
く、pHメーター、電流計等の他の測定器を用いること
もできる。中性子センサー6の場合は、図2に示するよ
うに、攪拌翼3内に長手方向に沿い全長にわたって設置
しておけば、検出部が攪拌翼3の全長にわたることにな
るが、例えばpHメーターや電気伝導度計あるいは電気
導伝率計を用いる場合には、図4に示するように、複数
の検出端子を攪拌翼3表面から露出させ、ソイルセメン
トと直接接触するように設置しなければならない。
【0012】中性子センサー6は、注入されるセメント
ミルク中に予め一定濃度のホウ素を混入しておき、ホウ
素の中性子吸収を利用してホウ素濃度を検出することに
より、セメントミルク濃度を推定するものであり、その
具体例には中性子散乱型中性子センサーがある。このよ
うな中性子センサーは、既に薬液の注入管理(鹿島建設
(株)技術研究所年報,20,65−82(1972)
参照)や地下水調査(土質工学会論文報告集,25
(3),187−196(1985)参照)等に利用さ
れているものである。中性子センサー6で単一の中性子
検出部が攪拌翼3のほぼ全長にわたって設置されている
場合は、中性子強度が平均値として検出される。また、
その中性子検出部を攪拌翼3に沿って複数個設置する場
合は、個々の検出信号を平均化するデータ処理が行われ
る。
【0013】またpHメーターや電気伝導度計あるいは
電気導電率計は、セメントミルクのpHや電気伝導度
(導電率)が土壌のpHや電気伝導度(導電率)とかな
り異なり、生成されたソイルモルタルのpHや電気伝導
度がセメントミルクのpHや電気伝導度並びに土壌のp
Hや電気伝導度と有意の差をもつ場合に使用可能であ
る。pHメーターあるいは電気伝導度計11は、図4に
示すように、孔の径方向のほぼ全長にわたって攪拌翼3
に沿って複数個設置され、個々の検出信号は平均化処理
される。
【0014】図5は、この発明を実施する際の各装置の
全体配置を概念的を例示している。セメントミルク濃度
測定器からの検出信号は、ロータリーコネクター12を
経て演算装置13に伝送され、所要のデータ処理をされ
て、掘削土とセメントミルクとの混合・攪拌状況が表示
装置14に表示される。
【0015】また図6は、この発明におけるデータ処理
概念の例を示している。検出されたセメントミルク濃度
信号は、セメントミルクの注入量を測定する流量計1
5、掘削深度を測定する深度検出器16、リーダ傾斜計
17等からの関連信号とともに演算装置13でデータ処
理されて、表示装置14に数字、グラフ等として表示さ
れ、記録装置18に記録・保存される。記録装置18の
記録形式は紙、ディスク、メモリーカード等から適宜に
選定し、必要に応じてデータの打出しを行う。表示装置
14および記録装置18では、例えば、セメントミルク
濃度測定器で1秒ごとに検出した信号のデータを掘削深
度10cmごとに整理して、表示・記録する。
【0016】この発明の施工管理方法は、地中での攪
拌状況を作業の中断を要せず且つリアルタイムに把握で
き、構築される地中連続壁等の品質向上を図ることがで
きのみならず、従来SMW工法に使用された方式の難
点であった検出範囲の問題も解決することができる。
【0017】この発明の施工管理方法は、柱列式地中連
続壁の構築、土壌液状化防止工事、地盤改良工事等に幅
広く適用することができる。
【0018】
【発明の効果】この発明の原位置土攪拌工法の施工管理
方法によると、特に下記の効果が奏される。
【0019】(1)掘削される孔の深さ方向および径方
向を含めたほぼ全領域について、掘削土とセメントミル
クとの混合・攪拌状況を的確に且つリアルタイムに把握
して、セメントミルクの注入量或は掘削速度を制御する
ことによって、混合・攪拌条件を適切に制御することが
できる。
【0020】(2)異なる作業現場または同一の作業現
場での地盤条件の変化により的確に対応することができ
る。
【0021】(3)したがって、極めて高品質の柱列式
地中連続壁、土壌改良体等を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に使用される攪拌機の先端部を例示す
る側面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】従来の施工管理方法を説明する図2と同様の断
面図である。
【図4】攪拌翼にpHメーター(電気伝導度計,電気導
伝率計)を設置した状態を例示する図である。
【図5】この発明における各装置の全体配置を説明する
概念図である。
【図6】この発明におけるデータ処理を例示する概念図
である。
【符号の説明】
1…攪拌機、2…混練軸、3…攪拌翼、4…セメントミ
ルク濃度測定器、5…伝送ケーブル、6…中性子センサ
ー、7…セメントミルク濃度の測定可能範囲、8…孔
壁、9…中性子センサー、10…セメントミルク濃度の
測定可能範囲、11…pHメーター(電気伝導度計,電
気導電率計)、12…ロータリーコネクター、13…演
算装置、14…表示装置、15…流量計、16…深度検
出器、17…リーダ傾斜計、18…記録装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 攪拌方式による原位置土攪拌工法の施工
    管理方法において、攪拌翼のほぼ全長にわたる検出部を
    持つセメントミルク濃度測定器を攪拌翼内に設置した攪
    拌機を使用し、掘削される孔のほぼ全域についての前記
    セメントミルク濃度測定器からの検出信号により、掘削
    土とセメントミルクとの混合・攪拌条件を制御すること
    を特徴とする原位置土攪拌工法の施工管理方法。
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