JP2734760B2 - 画像表示装置の製造方法 - Google Patents
画像表示装置の製造方法Info
- Publication number
- JP2734760B2 JP2734760B2 JP21285290A JP21285290A JP2734760B2 JP 2734760 B2 JP2734760 B2 JP 2734760B2 JP 21285290 A JP21285290 A JP 21285290A JP 21285290 A JP21285290 A JP 21285290A JP 2734760 B2 JP2734760 B2 JP 2734760B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electron beam
- electrode
- gas
- display device
- image display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は文字、画像等を表示する平板型画像表示装置
に関し、特に画像表示装置の性能改善の為の製造方法に
ついて述べたものである。
に関し、特に画像表示装置の性能改善の為の製造方法に
ついて述べたものである。
従来の技術 我々は、複数本の線状熱陰極から電子ビームを取り出
し、電子ビーム制御電極により制御された電子ビームを
蛍光体に衝突させて、文字、画像等を表示できる平板型
画像表示装置を提案してきた。
し、電子ビーム制御電極により制御された電子ビームを
蛍光体に衝突させて、文字、画像等を表示できる平板型
画像表示装置を提案してきた。
この平板型画像表示装置は第２図に示される様な構成
になっている。図に於いて51は背面電極であり、52イ〜
52ニで示される複数本の線状熱陰極から放出される電子
ビーム72を前面方向に向ける役目をする。53は前記線状
熱陰極52イ〜52ニより電子を取り出す為の電子ビーム取
り出し電極である。この電極53には電子ビーム72が通過
する為の貫通孔62が設けてある。54はビデオ信号を印加
する為の信号電極であり、複数本の制御電極64から構成
され、電子ビーム72が通過する為の貫通孔63を設けてい
る55及び56は電子ビーム72を水平及び垂直方向に集束す
る為の第１集束電極及び第２集束電極である。これらの
電極55,56には電子ビーム72を通過させる為の貫通孔64
及び65を設けている。68は電子ビームを画面の左右方向
に偏向する為の水平偏向電極であり、１組の櫛形電極57
イ及び57ロより構成される。これらの櫛形電極57イ及び
57ロの電極は相互の電極によって電子ビーム72を通過す
る為のスロット67を構成している。71は電子ビーム72を
画面の上下方向に偏向する為の垂直偏向電極であり、１
組の櫛形電極58イ及び58ロより構成される。この櫛形電
極58イ及び58ロは相互の電極によって電子ビーム72が通
過する為のスロット70を構成している。60は表ガラス容
器であり、その容器の内面には、赤、緑、青の三色蛍光
体層と、その間に設けたブラックストライプ層とそれら
の後方に設けたメタルバック層からなるスクリーン73が
構成されている。61は裏容器となる金属板であり、前記
表ガラス容器60とにより真空容器を構成している。
になっている。図に於いて51は背面電極であり、52イ〜
52ニで示される複数本の線状熱陰極から放出される電子
ビーム72を前面方向に向ける役目をする。53は前記線状
熱陰極52イ〜52ニより電子を取り出す為の電子ビーム取
り出し電極である。この電極53には電子ビーム72が通過
する為の貫通孔62が設けてある。54はビデオ信号を印加
する為の信号電極であり、複数本の制御電極64から構成
され、電子ビーム72が通過する為の貫通孔63を設けてい
る55及び56は電子ビーム72を水平及び垂直方向に集束す
る為の第１集束電極及び第２集束電極である。これらの
電極55,56には電子ビーム72を通過させる為の貫通孔64
及び65を設けている。68は電子ビームを画面の左右方向
に偏向する為の水平偏向電極であり、１組の櫛形電極57
イ及び57ロより構成される。これらの櫛形電極57イ及び
57ロの電極は相互の電極によって電子ビーム72を通過す
る為のスロット67を構成している。71は電子ビーム72を
画面の上下方向に偏向する為の垂直偏向電極であり、１
組の櫛形電極58イ及び58ロより構成される。この櫛形電
極58イ及び58ロは相互の電極によって電子ビーム72が通
過する為のスロット70を構成している。60は表ガラス容
器であり、その容器の内面には、赤、緑、青の三色蛍光
体層と、その間に設けたブラックストライプ層とそれら
の後方に設けたメタルバック層からなるスクリーン73が
構成されている。61は裏容器となる金属板であり、前記
表ガラス容器60とにより真空容器を構成している。
この様な構成の平板型画像表示装置の製造方法を第３
図に示す。図に於いて第２図の背面電極51から電子ビー
ム垂直偏向電極71に該当する電極群12を中に納めた後、
表ガラス容器11と金属板13とを用いて真空容器とする為
に、前記表ガラス容器11のフランジ部分14と前記金属板
13の表ガラス容器11のフランジに対向する部分15に非結
晶性フリットガラス16を塗布し、位置合わせした後、線
状熱陰極を保護するための焼成炉17に不活性ガスを導入
し、高温土中で接着していた。この時の接着温度として
は、通常非結晶性フリットガラス16の溶融する温度435
℃以上である。
図に示す。図に於いて第２図の背面電極51から電子ビー
ム垂直偏向電極71に該当する電極群12を中に納めた後、
表ガラス容器11と金属板13とを用いて真空容器とする為
に、前記表ガラス容器11のフランジ部分14と前記金属板
13の表ガラス容器11のフランジに対向する部分15に非結
晶性フリットガラス16を塗布し、位置合わせした後、線
状熱陰極を保護するための焼成炉17に不活性ガスを導入
し、高温土中で接着していた。この時の接着温度として
は、通常非結晶性フリットガラス16の溶融する温度435
℃以上である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、我々の提案した平板型画像表示装置は
前述の如く封着時の電極群12も高温度中に長時間曝され
る。その結果、背面電極51から電子ビーム垂直偏向電極
71までの電極を構成している電極板の材質である鉄板の
表面に酸化が起こり、電子ビームの衝突によりガスを発
生し、管内に真空度を悪くしたり、金属板の表面の膜が
剥がれ電極の目詰りが発生すると言う課題があった。
前述の如く封着時の電極群12も高温度中に長時間曝され
る。その結果、背面電極51から電子ビーム垂直偏向電極
71までの電極を構成している電極板の材質である鉄板の
表面に酸化が起こり、電子ビームの衝突によりガスを発
生し、管内に真空度を悪くしたり、金属板の表面の膜が
剥がれ電極の目詰りが発生すると言う課題があった。
本発明は上記課題に鑑み、電極板を構成する鉄板の酸
化の発生を防止しようとするものである。
化の発生を防止しようとするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記の課題に鑑み、線状熱陰極の基材である
タングステン及び電極材料の酸化を防止すると共に電極
板の材質である鉄板の表面の酸化を防止し、表面の剥が
れや電子ビームの衝突によるガスの発生をなくする為
に、封着温度に応じて封着治具に強制的に導入するガス
の量を制御し、前面ガラスと背面金属板とを接着する製
造方法を提供するものである。
タングステン及び電極材料の酸化を防止すると共に電極
板の材質である鉄板の表面の酸化を防止し、表面の剥が
れや電子ビームの衝突によるガスの発生をなくする為
に、封着温度に応じて封着治具に強制的に導入するガス
の量を制御し、前面ガラスと背面金属板とを接着する製
造方法を提供するものである。
作用 高温中に於ける金属の酸化は、酸素の量に依存してい
る。そのために、表ガラス容器と裏面金属板との接着す
なわち封着には、CO2ガス、Arガス等の不活性ガスを交
互に使用し、タングステン線及び鉄電極の酸化を防止し
ようとするものである。
る。そのために、表ガラス容器と裏面金属板との接着す
なわち封着には、CO2ガス、Arガス等の不活性ガスを交
互に使用し、タングステン線及び鉄電極の酸化を防止し
ようとするものである。
実施例 本発明の実施例を図面を用いて詳しく説明する。第１
図は本発明の一実施例を示す断面図である。図に於い
て、１は表ガラス容器、２は裏面金属板、３は第２図に
於ける、電子ビーム取り出し電極53、電子ビーム制御電
極64、第１及び第２の集束電極55,56水平偏向電極68、
垂直偏向電極71等からなる電極群である。４は封着用治
具であり、ベース基板５と加圧基板６より構成されてい
る。加圧基板６とベース基板５とは相互に位置合わせ機
能を有し、それぞれ表ガラス容器１はベース基板５と裏
面金属板２は加圧基板６と位置合わせ機能を有してい
る。ベース基板５にはガスを導入する為の導入管７が設
けてある。この導入管７は裏面金属板２を通して、表ガ
ラス容器１と裏面金属板２とで作る真空容器内に不活性
ガスを導入する。
図は本発明の一実施例を示す断面図である。図に於い
て、１は表ガラス容器、２は裏面金属板、３は第２図に
於ける、電子ビーム取り出し電極53、電子ビーム制御電
極64、第１及び第２の集束電極55,56水平偏向電極68、
垂直偏向電極71等からなる電極群である。４は封着用治
具であり、ベース基板５と加圧基板６より構成されてい
る。加圧基板６とベース基板５とは相互に位置合わせ機
能を有し、それぞれ表ガラス容器１はベース基板５と裏
面金属板２は加圧基板６と位置合わせ機能を有してい
る。ベース基板５にはガスを導入する為の導入管７が設
けてある。この導入管７は裏面金属板２を通して、表ガ
ラス容器１と裏面金属板２とで作る真空容器内に不活性
ガスを導入する。
次に画像表示装置の製造方法について実施例を用いて
説明する。温度が500℃以上まで上昇可能な焼成炉の中
に外部より導入用配管を設ける。予め裏面金属板及び表
ガラス容器と位置合わせされているベース基板５と加圧
基板６とを位置合わせして封着治具４として設置する。
次に封着治具４のベース基板５に設けたガス導入管７と
焼成炉のガス導入用配管と接続する。焼成炉の温度を第
４図に示す温度特性図に従って上昇せしめ、250℃に達
した時点で真空容器内にCO2ガスを導入し、400℃まで継
続して流し続ける。温度が400℃に達したら、ガスをAr
に切り替え、450℃まで温度上昇し、約30分維持し、ガ
スはそのままで温度を降下させる。温度が約200℃に成
った時点で真空容器内へのガスの導入を中止し、温度を
冷却する。尚、大気中焼成の場合には、意図的に新鮮な
酸素を導入することも可能である。また、CO2ガス、Ar
ガスは、導入管を表ガラス容器の側面につないで真空容
器内に導入するようにしてもよい。
説明する。温度が500℃以上まで上昇可能な焼成炉の中
に外部より導入用配管を設ける。予め裏面金属板及び表
ガラス容器と位置合わせされているベース基板５と加圧
基板６とを位置合わせして封着治具４として設置する。
次に封着治具４のベース基板５に設けたガス導入管７と
焼成炉のガス導入用配管と接続する。焼成炉の温度を第
４図に示す温度特性図に従って上昇せしめ、250℃に達
した時点で真空容器内にCO2ガスを導入し、400℃まで継
続して流し続ける。温度が400℃に達したら、ガスをAr
に切り替え、450℃まで温度上昇し、約30分維持し、ガ
スはそのままで温度を降下させる。温度が約200℃に成
った時点で真空容器内へのガスの導入を中止し、温度を
冷却する。尚、大気中焼成の場合には、意図的に新鮮な
酸素を導入することも可能である。また、CO2ガス、Ar
ガスは、導入管を表ガラス容器の側面につないで真空容
器内に導入するようにしてもよい。
発明の効果 本発明によれば、表ガラス容器と裏面金属板と接着す
る画像表示装置の封着工程における線状熱陰極の基体金
属であるタングステン線及び電極材料である鉄板の酸化
を防止し、電子放出の効率の向上及び電子ビームの衝突
による真空度の低下を防止し、電極の剥がれによる目づ
まりの発生を防止することができる。
る画像表示装置の封着工程における線状熱陰極の基体金
属であるタングステン線及び電極材料である鉄板の酸化
を防止し、電子放出の効率の向上及び電子ビームの衝突
による真空度の低下を防止し、電極の剥がれによる目づ
まりの発生を防止することができる。
第１図は本発明の一実施例の画像表示装置の製造方法を
実現する装置の断面図、第２図は本発明の基となる画像
表示装置の構成を示す斜視図、第３図は従来の画像表示
装置の製造方法を示す断面図、第４図は本発明の実施例
に基づく温度特性図である。 １……表ガラス容器、２……裏面金属板、３……電極、
４……封着治具、５……ベース基板、６……加圧基板、
７……ガス導入管。
実現する装置の断面図、第２図は本発明の基となる画像
表示装置の構成を示す斜視図、第３図は従来の画像表示
装置の製造方法を示す断面図、第４図は本発明の実施例
に基づく温度特性図である。 １……表ガラス容器、２……裏面金属板、３……電極、
４……封着治具、５……ベース基板、６……加圧基板、
７……ガス導入管。
Claims (1)
- 【請求項１】複数本の線状熱陰極と電子ビーム取り出し
電極と、前記線状熱陰極を挟んで前記電子ビーム取り出
し電極と対向して設けた背面電極と、電子ビームを水平
及び垂直に偏向する偏向電極と、電子ビームの衝突によ
り発光する蛍光面とから成る内臓物を、表ガラス容器と
裏面金属板とにより封着し、真空容器を構成する画像表
示装置の製造方法において、前記表ガラス容器の側面又
は、裏面金属板上に設けたチップ管からガスを導入し、
前記導入ガスとして、温度上昇時の250℃から400℃まで
はCO2ガスを、同じく400℃から450℃および温度降温時
の450℃から200℃まではArガスに強制的に切り換えて導
入するようにしたことを特徴とする画像表示装置の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21285290A JP2734760B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 画像表示装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21285290A JP2734760B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 画像表示装置の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0494034A JPH0494034A (ja) | 1992-03-26 |
| JP2734760B2 true JP2734760B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=16629387
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21285290A Expired - Lifetime JP2734760B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 画像表示装置の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2734760B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5697825A (en) * | 1995-09-29 | 1997-12-16 | Micron Display Technology, Inc. | Method for evacuating and sealing field emission displays |
-
1990
- 1990-08-10 JP JP21285290A patent/JP2734760B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0494034A (ja) | 1992-03-26 |
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