JP2734559B2 - 自動伴奏装置 - Google Patents

自動伴奏装置

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JP2734559B2
JP2734559B2 JP63251837A JP25183788A JP2734559B2 JP 2734559 B2 JP2734559 B2 JP 2734559B2 JP 63251837 A JP63251837 A JP 63251837A JP 25183788 A JP25183788 A JP 25183788A JP 2734559 B2 JP2734559 B2 JP 2734559B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子楽器の自動伴奏装置に係り、更に詳し
くはコード進行を指定してベース・コード伴奏を行う自
動伴奏装置に関する。
〔従来の技術〕
電子キーボード、電子管楽器、電子弦楽器等の電子楽
器の普及で、様々な種類の楽音で容易に演奏を楽しむこ
とが可能となってきており、また、1台の電子楽器で多
くの種類の楽音を得ることも簡単にできるようになって
きている。
更に、簡単な操作でバラエティに富んだ演奏効果を得
るために、電子楽器に自動伴奏装置を搭載したものも多
く開発されている。
この場合、自動伴奏の態様としては、リズム楽器音に
よって自動伴奏を行うもの、ベース及びコード(和音)
伴奏によって自動伴奏を行うもの等があり、これらによ
り音楽的表現力を高めている。
ここで、ベース・コード伴奏により自動伴奏を行う自
動伴奏装置において、コード音を発音させるタイミング
では、例えば16ステップ(16分音符に対応する)を1組
とするパターン(以下、これをコードパターンと呼ぶ)
によって指定される。すなわち、1ステップ毎にコード
音を発音させるか否かを指定し、この16ステップのコー
ドパターンを一定のテンポで順次読み出し、各ステップ
毎に発音するか否かを判定・制御しながらコード音の発
音タイミングの制御を行い、これを上記16ステップを繰
り返し読み出しながら演奏させれば音楽的にリズミカル
な伴奏効果を得られる。またベース音を発音させるタイ
ミングも、同様にコードパターンとは独立した例えば16
ステップを1組とするパターン(以下、これをベースパ
ターンと呼ぶ)に基づいて指定し、ベース音の発音タイ
ミングの制御を行えばよい。
このとき上記コードパターンで発音されるコード音の
コード進行の指定、すなわちコード種別を曲の進行に合
わせてどのように指定してゆくかは、演奏者が鍵盤上の
特定の鍵領域(以下、これを伴奏鍵と呼ぶ)を用いて随
時行うか、又は所定のコードメモリに演奏者が予めコー
ド進行を記憶させ、それに基づいて自動伴奏を行うよう
にしている。なお、前記ベースパターンで発音されるベ
ース音のベース進行の指定、すなわちベース音程を曲の
進行に合わせてどのように指定してゆくかは、通常、各
コード進行で指定されるコード種別の根音の音程として
指定する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来例では、演奏者がコード進行の指定
を行わない限り、ベース音程及びコード種別は進行しな
い。この場合、特に初心者等においては、自動伴奏中に
伴奏鍵によってコードを次々に指定してゆくのは非常に
困難であり、期待するような自動伴奏効果を得られない
という問題点を有する。
また、メモリに予めコード進行を記憶させるにして
も、初心者はどのようなコード種別をどのような順序で
指定したらよいかわからず、結局、期待するような自動
伴奏効果を得られないという問題点を有する。
本発明の課題は、初心者にも容易にコード進行を指定
できるようにし、これにより演奏者が期待した通りのベ
ース・コード伴奏による自動伴奏を可能にし、更にこの
場合、多彩なコード進行を簡単な操作で実現できるよう
にすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、所定のベースパターン及びコードパターン
に基づいてベース及びコード音を発音させて自動伴奏を
行う自動伴奏装置を前提とする。ここで、コードパター
ンとは、コード音を発音させるタイミングを指定するた
めの、例えば16ステップ(16分音符に対応する)を1組
とするパターンである。そして、コードパターンにおい
て、1ステップ毎にコード音を発音させるか否かを指定
し、この16ステップのコードパターンを一定のテンポで
順次読み出し、各ステップ毎に発音するか否かを判定・
制御しながらコード音の発音タイミングの制御を行い、
これを上記16ステップを繰り返し読み出しながらコード
音による自動伴奏を行う。また、ベースパターンも同様
に、ベース音を発音させるタイミングを指定するため
の、コードパターンとは独立した例えば16ステップを1
組とするパターンであり、これに基づいてベース音の発
音タイミングの制御を行う。
本願第1発の自動伴奏装置においては、まずコード進
行記憶手段は、通常コード進行データ及び少なくとも1
種類のフィルインコード進行データを記憶する手段であ
る。この場合の各コード進行データは、例えば音階を指
定する音階データと、コード名を指定するコード名デー
タと、該音階データ及びコード名データで定まるコード
音を発音させる長さを指定する音長データと、からなる
データ組の複数組で構成される。
次に前記フィルインコード進行データを選択するフィ
ルインスイッチを有する。
さらに、自動コード進行制御手段は、前記コード進行
記憶手段から、通常時は前記通常コード進行データを読
み出し、前記本コード進行データの読み出し動作時に前
記フィルインスイッチが押された後、前記フィルインコ
ード進行データの読み出し動作に変更し、所定の長さの
前記フィルインコード進行データを読み終わったら、前
記通常コード進行データの読み出し動作に戻り、該読み
出されたコード進行データ、所定のコードパターン及び
ベースパターンに基づいてコード音及びベース音の発音
をさせる手段である。同手段は例えばコード進行記憶手
段から読み出されたコード進行データのうちから、1組
ずつ読み出し、各組毎に音階データ及びコード名データ
で定まるコード音とベース音の音程を前記音長データに
よって定まる長さ分だけ指定する手段である。
そして本願第2発明の自動伴奏装置においては、まず
コード進行記憶手段は、通常コード進行データ及び少な
くとも1種類のイントロコード進行データを記憶する手
段である。この場合の各コード進行データは、例えば音
階を指定する音階データと、コード名を指定するコード
名データと、該音階データ及びコード名データで定まる
コード音を発音させる長さを指定する音長データと、か
らなるデータ組の複数組で構成される。
次に前記イントロコード進行データを選択するイント
ロスイッチを有する。
さらに、自動コード進行制御手段は、前記イントロス
イッチが押されたと同時に、前記コード進行記憶手段か
ら、前記イントロコード進行データの読み出し動作が開
始され、所定の長さの前記イントロコード進行データを
読み終わったら、前記通常コード進行データの読み出し
動作に変更され、該読み出されたコード進行データ、所
定のコードパターン及びベースパターンに基づいてコー
ド音及びベース音の発音をさせる手段である。同手段は
例えばコード進行記憶手段から読み出されたコード進行
データのうちから、1組ずつ読み出し、各組毎に音階デ
ータ及びコード名データで定まるコード音とベース音の
音程を前記音長データによって定まる長さ分だけ指定す
る手段である。
さらに本願第3発明の自動伴奏装置においては、まず
コード進行記憶手段は、通常コード進行データ及び少な
くとも1種類のエンディングコード進行データを記憶す
る手段である。この場合の各コード進行データは、例え
ば音階を指定する音階データと、コード名を指定するコ
ード名データと、該音階データ及びコード名データで定
まるコード音を発音させる長さを指定する音長データ
と、からなるデータ組の複数組で構成される。
次に前記エンディングコード進行データを選択するエ
ンディングスイッチを有する。
さらに、自動コード進行制御手段は、前記コード進行
記憶手段から、通常時は前記通常コード進行データを読
み出し、前記通常コード進行データの読み出し動作時に
前記エンディングスイッチが押された後の所定のタイミ
ングで前記エンディングコード進行データの読み出し動
作に変更し、所定の長さの前記エンディングコード進行
データを読み終わった時点で、読み出し動作を停止させ
るとともに、該読み出されたコード進行データ、所定の
コードパターン及びベースパターンに基づいてコード音
及びベース音の発音をさせる手段である。同手段は例え
ばコード進行記憶手段から読み出されたコード進行デー
タのうちから、1組ずつ読み出し、各組毎に音階データ
及びコード名データで定まるコード音とベース音の音程
を前記音長データによって定まる長さ分だけ指定する手
段である。
〔作用〕
本願第1発明の作用は、次の通りである。
まず、コード進行記憶手段には、予めどのようにコー
ド進行を指定するかを示すコード進行データが記憶され
ている。このコード進行データにより、コード種別(及
びベース音程)だけでなく各コード種別(及びベース音
程)をどれくらいの長さ発音させればよいかまで指定で
きる。更に通常のコード進行データの他にフィルインコ
ード進行データが記憶される。そして、自動コード進行
制御手段が、これらのコード進行データ前記コードパタ
ーン及びベースパターンにしたがってコード音及びベー
ス音の発音を行わせる。
そして、通常は通常コード進行データが読み出される
が、この通常コードの読み出し時に、演奏者がフィルイ
ンスイッチを押すと、その後所定のタイミングでフィル
インコード進行データの読み出しに変更され、コード進
行(ベース進行、以下省略)がワンタッチでフィルイン
のコード進行に切り替わる。なお、フィルインコード進
行は、通常、所定の長さだけ繰り返されたら、通常コー
ド進行に戻る。
また本願第2発明では、コード進行記憶手段には、通
常コード進行データの他に、イントロコード進行データ
が記憶される。
そして、演奏者が例えば演奏開始時にイントロスイッ
チを押すと、イントロコード進行データの読み出しが開
始され、コード進行をイントロ用のコード進行にするこ
とができる。そして、イントロコード進行は所定の長さ
だけ繰り返されたら、通常コード進行に移行する。
さらに本願第3発明では、コード進行記憶手段には、
通常コード進行データの他に、エンディングコード進行
データが記憶される。
この場合、通常は通常コード進行データが読み出され
るが、この通常コードの読み出し時に、演奏者がエンデ
ィングスイッチを押すと、その後所定のタイミングでエ
ンディングコード進行データの読み出しに変更され、コ
ード進行がワンタッチでエンディングのコード進行に切
り替わる。なお、エンディングコード進行は、通常、所
定の長さだけ繰り返されたら、コード進行の読み出しを
終了する。
ここで、前記ベースパターン及びコードパターンも、
1種類だけでなく各々通常パターンと少なくとも1種類
の特殊パターンとを用意し、前記コード進行データの変
化に連動して変化するようにしてもよい。
上記のように、難しいベース・コード進行が全て自動
で行われ、しかも、演奏者は、簡単なスイッチ操作でワ
ンタッチに通常コード進行を特殊コード進行に切換える
ことができ、多彩なコード進行を簡単に指定することが
可能となるため、初心者でも手軽に自動伴奏を楽しむこ
とができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説明す
る。
{実施例の構成} 第1図は、本発明の実施例の構成図である。
中央制御装置(CPU、以下同じ)1は、全体の動作を
制御する制御装置であり、内部にフラグ・カウンタ・レ
ジスタ群(FCR、以下同じ)1011を有する。
CPU101には、鍵盤部104、スイッチ部105、パターンメ
モリ部106、コード進行メモリ部107、コードジャッジ部
108及びタイマークロック発生部102が接続される。ま
た、タイマークロック発生部102からのタイマークロッ
クに基づき+1ずつカウントアップされるリズムカウン
タ(RC、以下同じ)103が接続される。そして、CPU101
は、メロディ音発生部109、伴奏音発生部110及びリズム
音発生部111を制御し、サウンドシステム112を会して楽
音を放音させる。
メロディ音発生部109、伴奏音発生部110及びリズム音
発生部111は、伴奏音発生部110に例示するように、例え
ば音程及び発生楽音の基本波形を決めるDCO(Digital c
ontrolled Oscillator)1101と、その特性の時間的な変
化を決めるエンベロープ発生器1102、DCO1101の出力波
形に対して、その音色を制御するDCW(Digital Control
led Wave)1103と、その音色特性の時間的な変化を決め
るエンベロープ発生器1104、並びにDCW1103の出力波形
に対してその音量を制御するDCA(Digital Controlled
Amplifier)1105と、その音量特性の時間的な変化を決
めるエンベロープ発生器1106等によって構成され、エン
ベロープ発生器1102、1104及び1106等に与えるパラメー
タを変化させることにより、様々な楽音波形の発生を実
現する。なお、上記のような構成に限定されるものでは
なく、例えばリズム音発生部111は、実際のリズム楽器
の楽音波形をメモリに記憶させ、これを後述するリズム
パターンに同期して読み出して出力するPCM音源タイプ
の構成にしてもよい。
サウンドシステム112は、メロディ音発生部109、伴奏
音発生部110及びリズム音発生部111から出力される楽音
波形を増幅し放音する手段であり、例えばアンプ及びス
ピーカ等である。
第2図に、第1図の鍵盤部104の外観を示す。同図に
示すように、複数の鍵1041から構成され、本実施例で
は、0オクターブ(OC=0)のC2から5オクターブ(OC
=5)のC7までの5オクターブ分の音階を発生できる。
このうち、C2〜B3までの伴奏鍵1042は、通常演奏時には
通常の音階指定用の鍵として機能するが、後述する自動
伴奏時のノーマルモードでは、コード指定用の鍵として
機能する。
また、鍵盤部104に隣接して、第1図のスイッチ部105
が第3図に示すように配置される。スイッチ部105は自
動伴奏時の各設定を行うスイッチ群である。
リズムスイッチ(以下、スイッチをSWと表す)1051
は、#1〜#6の6つのスイッチからなり、いずれか1
つを押すことにより自動伴奏時のリズムの指定を行え
る。この場合、#1から#6の各リズムSW1051には、例
えばロック、ワルツ、マーチ、サンバ、フォーク及びフ
ュージョン等の各リズムが割り当てられている。
オートコード進行SW1052は、後述するオートコード進
行モード指定用のスイッチであり、これが押されるとそ
の上部のLEDが点灯する。
スタートSW1054とストップSW1055は、自動伴奏の開始
及び停止用のスイッチである。
イントロSW1053、フィルインSW1056及びエンディング
SW1057は、各々、イントロ演奏、フィルイン演奏及びエ
ンディング演奏開始用のスイッチである。
テンポアップSW1058及びテンポダウンSW1059は、各
々、自動伴奏のテンポのアップ及びダウン用のスイッチ
である。
{実施例の概略動作} 上記構成の実施例の概略動作につき、まず、説明す
る。
始めに、自動伴奏を行わない通常演奏時には、第1図
の鍵盤部104から第4図に示す鍵情報KIが入力する。鍵
情報KIは、押鍵・離鍵を示すON/OFF情報OF、12音階のう
ち1音階を示すキーコードKC及び何オクターブ目かを示
すオクターブコードOCからなる。そして、鍵盤部104上
のいずれかの鍵1041(第3図)が押鍵されると、CPU101
は、上記キーコードKC及びオクターブコードOCを基に、
押鍵された鍵に対応する音高情報を生成してメロディ音
発生部109に供給する。これにより、メロディ音発生部1
09が上記音高情報に基づくメロディ音を発生し、サウン
ドシステム112を介して放音させる。
次に、自動伴奏時には、ノーマルモードとオートコー
ド進行モードの2種類を指定することが可能である。
まず、ノーマルモード時には、演奏者は、ロック、ワ
ルツ、・・・等の6種類のリズムのうち1つを選択する
ことができ、その後、自動伴奏をスタートさせると、第
1図のリズム音発生部111から、複数のリズム楽器音
で、各リズム楽器音毎に独立の16ステップからなるリズ
ムパターンでのリズム伴奏音の発音が開始されて繰り返
される。この場合、16ステップが楽譜上の例えば1小節
に対応し、従って、例えば各小節毎に同じリズムパター
ンが繰り返される。
この状態で演奏者が、第1図又は第2図の鍵盤部104
のC2〜B3の間の任意の伴奏鍵1042を押鍵することによ
り、第1図の伴奏音発生部110から、前記伴奏鍵に対応
した根音で、前記リズムパターンとは異なる16ステップ
からなるベースパターンで、所定のベース音による伴奏
音の発音が開始され繰り返される。これと同時に、第1
図の伴奏音発生部110から、上記伴奏鍵に対応したコー
ドで、前記リズムパターン及びベースパターンとは異な
る16ステップからなるコードパターンで、所定のコード
音色の例えば3音又は4音からなる和音による伴奏者の
発音が開始され繰り返される。
このように、ノーマルモードでは、例えばロックのリ
ズムを選択すれば、複数のリズム楽器音によるロックの
リズムパターンのリズム伴奏の他に、演奏者が第3図の
伴奏鍵1042で指定したコード音に基づいて、ロックのベ
ースパターン・ベース音色のベース伴奏と、ロックのコ
ードパターン・コード音色のコード伴奏とによって、自
動伴奏をさせることができる。このとき演奏者は、第3
図の鍵盤部104のB3より高い音階の鍵1041により、上記
伴奏に合わせて自由にメロディー演奏等を行える。
次に、オートコード進行モード時には、ノーマルモー
ド時と同様に、リズムを選択して自動伴奏をスタートさ
せると、ノーマルモード時と同様にリズム伴奏が開始さ
れ繰り返されると同時に、リズムパターンとは異なるベ
ースパターン及びコードパターンでベース伴奏及びコー
ド伴奏もスタートする。そしてこの場合、ベースパター
ン及びコードパターンは、選択したリズムに対応する所
定の16ステップのパターンが繰り返されるが、このとき
指定されるベース音及びコード音は、選択したリズムに
対応する所定のコード進行が複数小節にわたって自動的
に指定されてゆく。
このように、オートコード進行モードでは、例えばロ
ックのリズムを選択すると、複数のリズム楽器音による
ロックのリズムパターンのリズム伴奏の他に、ロックの
ベースパターン・ベース進行のベース伴奏と、ロックの
コードパターン・コード進行のコード伴奏とによって自
動伴奏をさせることができる。そして、演奏者は、第2
図の鍵盤部104の任意の鍵1041により、上記伴奏に合わ
せて自由にメロディー演奏等を行える。
なお、ノーマルモード及びオートコード進行モードの
いずれにおいても、演奏者は第3図のイントロSW1053、
フィルインSW1056及びエンディングSW1057により多彩な
演奏効果を付加でき、また、演奏中においても、第3図
のリズムSW1051を切換えることができる。
{ノーマルモードの詳細動作} 次に、自動伴奏時のノーマルモードでの詳細な動作に
つき説明する。第5図〜第10図は、CPU101が特には図示
しないプログラムを実行する場合の動作フローチャート
のうち、特に、ノーマルモードに関連するものである。
FCRの説明 まず、第1図のFCR1011を第13図に示し、そのうち、
ノーマルモード時の動作に関連するものを以下に列挙す
る。
リズムナンバーレジスタPR(第13図(a));第3図の
#1〜#6のリズムSW1051のうち、現在どのリズムが指
定されているかを示す3ビットのレジスタ パターンレジスタPR(第13図(b));現在のリズムパ
ターン又はコードパターンは、本パターンか、フィルイ
ンパターンか、イントロパターンか、エンディングパタ
ーンかを示す2ビットのレジスタ プリリズムナンバーレジスタPRR(第13図(c));現
在のリズムが指定される1つ前のリズムナンバーを示す
3ビットのレジスタ 伴奏中フラグBF(第13図(e));現在、自動伴奏中で
あるかオートリズム中であるかを示す1ビットのフラグ テンポデータレジスタTR(第13図(f));現在のテン
ポを示す5ビットのレジスタで、このテンポに基づいて
リズムカウンタRCがカウントアップしてゆく オートコード進行フラグACR(第13図(g));オート
コード進行モードか否かを示す1ビットのフラグ パターンチェンジ待機フラグPTF(第13図(h));リ
ズム切換えがされ、又はエンディングSW1057(第3図)
が押されて、実際にパターンが切換わるまでの間、待機
中であるか否かを示す1ビットのフラグ 以下、第5図〜第10図の動作フローチャートに沿って
ノーマルモードの動作説明を行う。
待機動作 まず、演奏者が、特には図示しない本体の電源を入れ
ることにより、第5図のメイン動作フローチャートがス
タートし、始めにS501でイニシャル処理が行われる。こ
の処理の詳細を第6図に示す。すなわち、同図のS601〜
S610において各種フラグが初期設定される。なお、テン
ポモータレジスタTRの内容を16に初期設定するのは、同
レジスタが後述するように0〜31の値を取り得るため、
テンポをその中間に設定するためである。また、S606及
びS610で設定されるレジスタ等は、後述するオートコー
ド進行モードの動作時に使用される。これらの処理の
後、イニシャル処理を終了する(S609→S610)。
上記第5図S501のイニシャル処理の後、S502〜S506の
処理ループが繰り返される。
まず、S502では、テンポ処理を行う。この処理の詳細
を第7図に示す。すなわち、S701で第3図のテンポアッ
プSW1058が押されたか否かを判定し、同SWが押されたと
判定されたらS704でテンポデータレジスタTRの値を+1
し、テンポを上昇させてテンポ処理を終了する(S704→
S703)。S701の判定がNOの場合、S702で第3図のテンポ
ダウンSW1059が押されたか否かを判定し、同SWが押され
たと判定されたらS705でテンポデータレジスタTRの値を
−1し、テンポを下降させてテンポ処理を終了する(S7
05→S703)。なお、同レジスタの値は、特には図示しな
いが0以下又は31以上にはならないよう制御される。S7
02の判定がNOの場合、テンポ制御は行わずにテンポ処理
を終了する(S702→S703)。
上記第5図S502のテンポ処理の後、S503で初期リズム
切換処理を行う。この処理の詳細を第8図に示す。すな
わち、S801で第3図のリズムSW1051が切換えられたか否
かを判定し、YESの場合には、S801→S802に進み、リズ
ムSW1051のリズムナンバーに対応した値をリズムナンバ
ーレジスタPRにセットしてリズムを切換え、初期リズム
切換処理を終了する(S803→S804)。ここで、第13図
(a)に示すように、リズムナンバー#1〜#6に対応
して(第3図も参照)、0〜5の値が3ビットの2進数
でセットされる。一方、リズムSW1051が切換えられてお
らずS801の判定がNOの場合、何もせずに初期リズム切換
処理を終了する(S801→S804)。
上記第5図S503の初期リズム切換処理の後、S504で第
3図のオートコード進行SW1052が押されたか否かを判定
する。今、ノーマルモードでは同SWは押されないため、
判定はノーである。
続いて、S505で第3図のイントロSW1053が押されたか
否かを判定する。押された場合については後述する。
S505の判定がNOの場合、S506で第3図のスタートSW10
54が押されたか否かを判定する。
スタートSW1054が押されない場合は、上記S502〜S506
の処理を繰り返し、第3図のオートコード進行SW1052、
イントロSW1053又はスタートSW1054のいずれかが押され
るまで待機する。
リズム音のみの再生動作 第5図S502〜S506の待機状態において、演奏者が第3
図のスタートSW1054を押した場合、リズム音のみの再生
動作に入る。
まず、S506の判定がYESとなった後、S509で伴奏中フ
ラグBFの内容が1か否か、すなわち自動伴奏中であるか
オートリズム中であるかが判定される。今、S501のイニ
シャル処理で同フラグは0に初期設定されているため
(第6図S608)、始めはオートリズム中となりS509の判
定はNOとなる。
続いて、演奏者が第2図の伴奏鍵1042を押鍵しなけれ
ばS519の判定もNOとなり、S514のリズム再生処理を行
う。この処理の詳細を第9図に示す。
まず、S901、S902及びS903でパターンレジスタPRの値
が1、2又は3であるか否か、すなわち自動伴奏すべき
パターンがフィルインパターン、イントロパターン又は
エンディングパターンであるか否かが判定される。演奏
者がスタートSW1054を押した状態では、S501のイニシャ
ル処理で同レジスタは0に初期設定されているため(第
6図S605)、始めは本パターンとなり、S901〜S903の判
定は全てNOとなってS904の処理に進む。
S904ではパターンチェンジ待機フラグPTFの値が0か
否かが判定される。このフラグの機能については後述す
るが、始めはS501のイニシャル処理で同フラグは0に初
期設定されているため(第6図S607)、S904の判定はNO
となり、S905の処理に進む。
S905では、リズムナンバーレジスタPRの示すリズムナ
ンバーに対応する16ステップの本リズムパターンのう
ち、第1図のRC(リズムカウンタ)103のカウンタ値の
示すステップを読み出す処理を行う。今、CPU101に接続
されるパターンメモリ部106には、第14図に示すような
構成のリズムパターン(コードパターン及びベースパタ
ーンは後述する)が記憶されている。同図に示すよう
に、リズムパターンは、本パターン、フィルインパター
ン、イントロパターン及びエンディングパターンの4パ
ターンからなり、更に、これら各パターン毎に#1〜#
6のリズム別に各々0〜15の16ステップのパターンで構
成される。第15図(a)に、第14図の各16ステップのリ
ズムパターンを示す。同図に示すように、自動伴奏時
に、各ステップ毎にリズム音を発音するか否かを、8つ
のリズム楽器音別に0又は1の2進数で指定可能であ
る。ここで、BDはバスドラム音、SNはスネアドラム音、
CHはクローズトハイハット音、OHはオープンハイハット
音、T1〜T2はタム1〜タム3音、CYはシンバル音であ
る。これらの構成より、第9図のS905においては、第1
図のCPU101が、パターンメモリ部106に記憶されている
第14図の本リズムパターンのうち、リズムナンバーレジ
スタRRの示す値に対応するリズムナンバー(#1〜#6
のうちいずれか)の本リズムパターンから、第1図のRC
103のカウンタ値に対応するステップを読み出す。
上記動作に続いて第9図のS906で、上記読み出された
ステップで「1」が指定されているリズム音の発音指示
を第1図のリズム音発生部111に対して行う。このと
き、第15図(a)に示すように8種類程度のリズム音を
並列に発音させるため、上記動作も8音色分必要となる
が、これは、第1図のリズム音発生部111が時分割動作
をすることにより、各リズム音独立に行うことができ
る。これにより、リズム音発生部111が各リズム音別に
上記リズムパターンに基づくタイミングでリズム音を発
生し、サウンドシステム112を介して放音させる。
S906の処理が終了するとS907の処理に進み、1ステッ
プ分のリズム音の再生処理を終了する。
第5図のS514で上記1ステップ分のリズム再生処理を
終了すると、S515の繰り返しで第1図のタイマークロッ
ク発生部102からのタイマークロックの入力待ち状態に
なる。
タイマークロックが入力すると、S516で第1図のRC10
3がカウントアップされる。
そして、S517、S518の処理を経た後(後述する)、S5
09、S519の各判定がNOとなって(これらも後述する)、
再びS514のリズム再生処理を行う。この場合、第9図の
S905では、第1図のRC103の値が+1されているため、
第1図のパターンメモリ部106に記憶されている第14図
の本リズムパターンのうち、リズムナンバーレジスタRR
の示す値に対応するリズムナンバー(#1〜#6のうち
いずれか)の本リズムパターンから読み出されるステッ
プは、前回の処理より1つ進む。そして、この読み出さ
れたステップに応じて第9図のS906でリズム音の発音処
理がなされる。
以上のように、第5図のS509→S519→S514→S515〜S5
18→S509のループ処理を繰り返すことにより、第14図の
本リズムパターンのうち、リズムナンバーレンジスタRR
の示す値に対応するリズムナンバー(#1〜#6のうち
いずれか)の16ステップの本リズムパターンが順次読み
出され、それに対応してリズム音が発音される。この場
合、第1図のRC103は16進カウンタであり、ステップ15
までカウントアップした後は再びステップ0に戻るた
め、各リズム音は所定の16ステップ分が繰り返し発音さ
れる。そして、この16ステップが楽譜上の例えば1小節
に対応することになる。すなわち、自動伴奏時の8種類
程度の各リズム音は各小節毎に一定のリズムパターンを
繰り返し演奏する。
リズム音のみの再生動作中にテンポが切換えられた場合 上記リズム音のみの再生動作について、リズム音の発
音スピードは第5図のS516で第1図のRC103がカウント
アップされる速度、すなわちS515で第1図のタイマーク
ロック発生部102からタイマークロックが入力する速度
で決まる。そして、このタイマークロックの入力タイミ
ングは、第1図のCPU101がテンポデータレジスタTRの0
〜31の値に応じて、31段階に決定する。テンポデータレ
ジスタTRの値は、第5図のS501のイニシャル処理で中間
の値16に初期設定されており(第6図S602)、また、自
動伴奏の前に第5図のS502で変更され得る。
この処理の他、前記リズム音再生中にも演奏者が第3
図のテンポアップSW1058又はテンポダウンSW1059を操作
することにより、第5図のS517でテンポデータレジスタ
TRの値は変更できる。この処理は、S502のテンポ処理と
全く同様であり、既に説明した第7図で示される。
上記処理により、演奏者は、自動伴奏中にも発音中の
リズム音のテンポを変更できる。
リズム音のみの再生動作中にリズムが切換えられた場合 上記リズム音のみの再生動作において、第14図の本リ
ズムパターンにおいて、#1〜#5のうちどのリズムナ
ンバーの本リズムパターンが選択されるかは、リズムナ
ンバーレジスタRRの示す値0〜5に対応する#1〜#6
のリズムナンバーのものが選択される。
そして、このリズムナンバーレジスタRRの値は、自動
伴奏開始前に第5図のS503で変更されるが、リズム音の
再生中にも演奏者が第3図の#1〜#6のリズムSW1051
のうち所望のものを選択することにより、リズムパター
ンを任意に変更できる。この動作は、第5図のS518の各
種切換処理の一部処理として実現され、その処理の詳細
を第10図に示す。
まず、S1001〜S1003の判定は全てNOとなり(これは後
述する)、S1004の処理に進む。ここで、第3図のリズ
ムSW1051が切換えられなければS1004の判定はNOとな
り、そのままS1013で第5図のS518の各種切換処理を終
了する。これに対して、同SWが切換えられた場合S1004
の判定がYESとなり、S1005及びS1006の処理に進む。
S1005では今までのリズムナンバーレジスタRRの値を
プリリズムナンバーレジスタPRRにコピーする。次のS10
06ではリズムSW1051のリズムナンバーに対応した値をリ
ズムナンバーレジスタRRにセットしてリズムを切換え
る。
次にS1007において、第1図のRC103のカウンタ値(次
に発音されるべきステップを示す)が0であるか否か、
すなわち16ステップの本リズムパターンのちょうど区切
りのよいタイミングか否かがが判定される。
S1007の判定がYES、すなわちちょうど区切りのよいタ
イミングの場合、S1008に進んでオートコード進行フラ
グACRの値が1か否かが判定される。現在はノーマルモ
ードであり、ACRの内容は第5図のS503のイニシャル処
理で0に初期設定されたままであるため(第6図S60
3)、この判定はNOでS1012の処理に進む。S1012ではパ
ターンチェンジ待機フラグPTFの値が0にセットされた
後、S1013に進んで第5図S518の各種切換処理を終了す
る。すなわち、16ステップの本リズムパターンのちょう
ど区切りのよいタイミングでは、PTFの値が0となる。
一方、S1007の判定がNO、すなわち16ステップの本リ
ズムパターンの途中のタイミングの場合、S1014に進ん
でパターンチェンジ待機フラグPTFの値が1にセットさ
れた後、S1013で第5図S518の各種切換処理を終了す
る。すなわち、16ステップの本リズムパターンの途中の
タイミングでは、PTFの値が1となる。
上記のようにして、リズムナンバーレジスタRRの値の
変更及びパターンチェンジ待機フラグPTFの値の設定が
された後、第5図のS509、S519の判定がNOとなって、再
びS514のリズム再生処理に入る。
ここで、16ステップの本リズムパターンのちょうど区
切りのよいタイミングでリズムが切換わった場合、パタ
ーンチェンジ待機フラグPTFの値は0であるため、第9
図のS901〜S903を経た後、S904の判定はYESとなる。従
って次のS905で、第1図のパターンメモリ部106に記憶
されている第14図の本リズムパターンのうち、リズムが
切換られたことによりリズムナンバーレジスタRRが示す
新たな値に対応するリズムナンバーの本リズムパターン
がステップ0から順次読み出され、これ以後は、変更さ
れたリズムパターンでリズム音が発音される。
一方、16ステップの本リズムパターンの途中のタイミ
ングでリズムが切換わった場合、パターンチェンジ待機
フラグPTFの値は1であるため、第9図のS901〜S903を
経た後、S904の判定はNOとなりS908に進む。
S908では、第1図のパターンメモリ部106に記憶され
ている第14図の本リズムパターンのうち、プリリズムナ
ンバーレジスタPRRの示す値に対応するリズムナンバー
の本リズムパターンから、第1図のRC103のカウント値
に対応するステップを読み出す。ここで、プリリズムナ
ンバーレジスタPRRには、リズムが切換わる前のリズム
ナンバーに対応する値が格納されているため、次のS909
で第1図のRC103の値が15と判定されるまでは、S906に
進んでリズムが切換わる前の本リズムパターンでリズム
音が発音される。
そして、第5図のS509〜S518のループによりS514の上
記リズム再生処理が繰り返され、第9図のS909において
第1図のRC103の値が15になった場合、すなわち次に発
音すべきリズムパターンが最終の15ステップとなったと
きにその判定がYESとなり、次のS910の判定がNOとなっ
た後(ノーマルモードだからACRの値は0である)、S91
3でパターンチェンジ待機フラグPTFの値が0に戻され、
S906に進んでリズムが切換わる前の本リズムパターンの
最終ステップが発音される。この動作の後、第5図のS5
09〜S518のループを回って再びS514のリズム再生処理に
入ると、PTFが0にされたため第9図のS904の判定がYES
となって、S905で第1図のパターンメモリ部106に記憶
されている第14図の本リズムパターンのうち、リズムが
切換られらことによりリズムナンバーレジスタRRが示す
新たな値に対応するリズムナンバーの本リズムパターン
がステップ0から順次読み出され、これ以後は、変更さ
れたリズムパターンでリズム音が発音される。
このように、16ステップの本リズムパターンの途中の
タイミングでリズムが切換わった場合は区切りのよいタ
イミングまでリズムが切換わる前の本リズムパターンで
発音された後に新しい本リズムパターンに切換わる。
リズム音のみの再生動作中にフィルインSWが押された場
合 前記S509〜S518のループによりS514のリズム再生処理
が繰り返されている途中に、演奏者が第3図のフィルイ
ンSW1056を押した場合の動作につき説明する。この場合
は、そのタイミングから15ステップ目までフィルインリ
ズムパターンでリズム音の発音を行い、その後、本リズ
ムパターンに戻る。
このための切換準備処理は、第5図のS518の各種切換
処理において行われる。すなわち、第10図において、S1
001の判定がYESとなることによりS1015の処理に移り、
ここでパターンレジスタPRに値1がセットされ、S1013
で第5図S518の各種切換処理を終了する。
上記のようにして、パターンレジスタPRの値が変更さ
れた後、第5図のS509、S519の判定がNOとなって、再び
S514のリズム再生処理に入る。
そして、第9図で、上記PR=1のためS901の判定がYE
SとなってS914の処理に進む。S914では第1図のパター
ンメモリ部106に記憶されている第14図のフィルインリ
ズムパターンのうち、リズムナンバーレジスタRRが示す
値に対応するリズムナンバーのフィルインリズムパター
ンから、第1図のRC103のカウンタ値に対応するステッ
プを読み出す。
その後、次のS915でRC103の値が15と判定されるまで
は、S906に進んでフィルインリズムパターンでリズム音
が発音される。
上記に示したように、16ステップの本リズムパターン
の途中のタイミングでリズムが切換わった場合でも、即
座にフィルインリズムパターンに変更される。これによ
り、演奏者が第3図のフィルインSW1056を押したタイミ
ングで、発音中のリズム音にフィルイン効果を付加でき
る。
以上の動作に基づいて、第5図のS509〜S518のループ
によりS514のリズム再生処理が繰り返され、第9図のS9
15において第1図のRC103の値が15になった場合、すな
わち次に発音すべきリズムパターンが最終の15ステップ
となったときにS915の判定がYESとなり、S916に進む。
S916ではパターンレジスタPRの内容が0に戻され、本
リズムパターンへの復帰準備がなされる。続いて、S916
〜S919の処理が行われるが、これらの処理は後述するオ
ートコード進行モードでの処理である。これらの処理の
後、S906に進んでフィルインリズムパターンの最終ステ
ップのリズム音が発音される。
上記動作の後、第5図のS509〜S518のループを回って
再びS514のリズム再生処理に入ると、PRが0にされたた
め第9図のS901〜S903の判定がNOとなって、本リズムパ
ターンによる発音動作に戻る。
リズム音のみの再生動作中にエンディングSWが押された
場合 前記S509〜S518のループによりS514のリズム再生処理
が繰り返されている途中に、演奏者が第3図のエンディ
ングSW1057を押した場合の動作につき説明する。この場
合は、本リズムパターンで区切りのよいところまでリズ
ム音の発音をした後、16ステップのエンディングリズム
パターンでリズム音の発音を行い、リズム音による自動
伴奏を終了する。
このための切換準備処理は、第5図のS518の各種切換
処理において行われる。すなわち、第10図において、S1
002の判定がYESとなることによりS1016の処理に移り、
ここでパターンレジスタPRに値3がセットされS1007の
処理に進む。
S1007では第1図のRC103のカウンタ値が0であるか否
か、すなわち16ステップの本リズムパターンのちょうど
区切りのよいタイミングか否かがが判定される。
S1007の判定がYES、すなわちちょうど区切りのよいタ
イミングの場合、S1008の判定がNOでS1012の処理に進
み、パターンチェンジ待機フラグPTFの値が0にセット
された後、S1013で第5図S518の各種切換処理を終了す
る。すなわち、前記リズム音再生動作中のリズム切換の
場合と同様、16ステップの本リズムパターンのちょうど
区切りのよいタイミングでは、PTFの値が0となる。
一方、S1007の判定がNO、すなわち16ステップの本リ
ズムパターンの途中のタイミングの場合、S1014に進ん
でパターンチェンジ待機フラグPTFの値が0にセットさ
れた後、S1013から第5図S518の各種切換処理を終了す
る。すなわち、16ステップの本リズムパターンの途中の
タイミングでは、PTFの値が1となる。これも前記リズ
ム切換の場合と同様である。
上記のようにして、パターンレジスタPRの値の変更及
びパターンチェンジ待機フラグPTFの値の設定がされた
後、第5図のS509、S519の判定がNOとなって、再びS514
のリズム再生処理に入る。
そして、第9図のS903の判定がYESとなって、S920に
進みエンディングリズムパターンの処理に移る。
ここで、16ステップの本リズムパターンのちょうど区
切りのよいタイミングで第3図のエンディングSW1057が
押された場合、パターンチェンジ待機フラグPTFの値は
0であるため、S920の判定はYESとなる。従って、次のS
921で、第1図のパターンメモリ部106に記憶されている
第14図のエンディングリズムパターンのうち、リズムナ
ンバーレジスタRRが示す値に対応するリズムナンバーの
エンディングリズムパターンがステップ0から順次読み
出され、その後、次のS922でRC103の値が15と判定され
るまでは、S906に進んでエンディングリズムパターンで
リズム音が発音される。
そして、第5図のS509〜S518のループによりS514の上
記リズム再生処理が繰り返され、RC103の値が15になっ
た場合、すなわち次に発音すべきリズムパターンが最終
の15ステップとなったときにS922の判定がYESとなり、S
923でエンディングリズムパターンの最終ステップが発
音される。
この動作の後、S923から第5図のS518の各種切換処理
内の第10図の経路を介してS1017の処理にジャンプす
る。そして、S1017の判定はNOとなるため(ノーマルモ
ードではACRの値は0である)、S1017から第5図のS501
内の第6図の経路を介してS603以降の処理にジャンプ
し、自動伴奏を終了する。この処理の後は、第5図S501
のイニシャル処理が行われた後(第6図S603以降の処
理)、S502〜S506の処理を繰り返し、第3図のオートコ
ード進行SW1052、イントロSW1053又はスタートSW1054の
いずれかが押されるまで待機する。なお、第6図のS601
とS602のリズムナンバーレジスタRR及びテンポデータレ
ジスタTRの初期設定は行われず、次にスタートSW1054等
が押された場合には、今までのリズムナンバー及びテン
ポで自動伴奏が始まる。
一方、16ステップの本リズムパターンの途中のタイミ
ングで第3図のエンディングS1057が押された場合、パ
ターンチェンジ待機フラグPTFの値は1であるため、第
9図のS920の判定はNOとなりS924に進む。
S924では、第1図のパターンメモリ部106に記憶され
ている第14図の本リズムパターンのうち、リズムナンバ
ーレジスタRRの示す値に対応するリズムナンバーの本リ
ズムパターンから、第1図のRC103のカウント値に対応
するステップを読み出す。すなわち、次のS909で第1図
のRC103の値が15と判定されるまでは、S906に進んで本
リズムパターンでリズム音が発音される。
そして、第5図のS509〜S518のループによりS514の上
記リズム再生処理が繰り返され、第9図のS909において
第1図のRC103の値が15になった場合、すなわち次に発
音すべきリズムパターンが最終の15ステップとなったと
きにその判定がYESとなり、次のS910の判定がNOとなっ
た後(ノーマルモードだからACRの値は0である)、S91
3でパターンチェンジ待機フラグPTFの値が0に戻され、
S906に進んで本リズムパターンの最終ステップが発音さ
れる。
この動作の後、第5図のS509〜S518のループを回って
再びS514のリズム再生処理に入ると、PTFが0にされた
ため第9図のS920の判定がYESとなって、これ以後の16
ステップ分は、S920→S921→S922→S906の処理により、
エンディングリズムパターンでリズム音が発音される。
そして、リズム音の発音処理を繰り返し、RC103の値
が15になった場合は、S922の判定がNOとなり、S923でエ
ンディングリズムパターンの最終ステップが発音された
後、前記と全く同様にして、自動伴奏の動作を終了す
る。
以上に示したように、演奏者は自動伴奏の終了時に第
3図のエンディングSW1057を押すことにより、リズムパ
ターンにエンディングの結果を容易に付加することがで
きる。
リズム音のみの再生動作開始時にイントロSWでスタート
させた場合 前記S509〜S518のループによりS514のリズム再生処理
を開始させるときに、演奏者が第3図のイントロSW1053
を押してスタートさせた場合の動作につき説明する。こ
の場合は、始めにイントロリズムパターンで16ステップ
分のリズム音の発音をした後、本リズムパターンでのリ
ズム音の発音動作に移行する。
まず、第5図のS502〜S506の処理ループによる待機状
態において、演奏者が第3図のイントロSW1053を押す
と、S505の判定がYESとなって、S507に進みパターンレ
ジスタPRに値2がセットされてイントロリズムパターン
のモードになる。その後は、前記スタートSW1054(第3
図)を押したときと同様にS509及びS519の判定がNOとな
り、S514のリズム再生処理に入る。
この場合、第9図のS902の判定がYESとなりS926に進
む。S926では第1図のパターンメモリ部106に記憶され
ている第14図のイントロリズムパターンのうち、リズム
ナンバーレジスタRRが示す値に対応するリズムナンバー
のイントロリズムパターンをステップ0から順次読み出
す。
その後、次のS927で第1図のRC103の値が15と判定さ
れるまでは、S906に進んでイントロリズムパターンでリ
ズム音が発音される。
以上の動作に基づいて、第5図のS509〜S518のループ
によりS514のリズム再生処理が繰り返され、第9図のS9
27において第1図のRC103の値が15になった場合、すな
わち次に発音すべきリズムパターンが最終の15ステップ
となったときにS927の判定がYESとなり、S928に進む。
S928ではパターンレジスタPRの内容が0に変更され、
本リズムパターンへの移行準備がなされる。この処理の
後、S906に進んでイントロリズムパターンの最終ステッ
プが発音される。
上記動作の後、第5図のS509〜S518のループを回って
再びS514のリズム再生処理に入ると、PRが0にされたた
め第9図のS901〜S903の判定がNOとなって、本リズムパ
ターンによる発音動作に移行する。
以上に示したように、演奏者は自動伴奏開始時に第3
図のイントロSW1053を押すことによって、リズムパター
ンにイントロの効果を容易に付加することができる。
リズム音のみの再生動作中にストップSWが押された場合 前記S509〜S518のループによりS514のリズム再生処理
が繰り返されている途中に、演奏者が第3図のストップ
SW1055を押した場合の動作につき説明する。
この場合、第5図のS518の各種切換処理において、第
10図のS1003の判定がYESとなり、S1017に進む。そし
て、S1017の判定はNOとなるため(ノーマルモードではA
CRの値は0である)、S1017から第5図のS501内の第6
図の経路を介してS603以降の処理にジャンプし、自動
伴奏を終了する。これ以降の処理は、演奏者が第3図の
エンディングSW1057を押した場合の自動伴奏終了時の処
理と同じである。
リズム音のみの再生動作中に伴奏鍵が押鍵された場合 前記S509〜S518のループによりS514のリズム再生処理
が繰り返されている途中に、演奏者第1図の鍵盤部104
において、第2図のC2〜B3 NO間のいずれかの伴奏鍵104
2を押鍵した場合の動作につき説明する。
この場合、鍵盤部104から第1図のCPU101に、押鍵さ
れた伴奏鍵に対応する第4図に示す鍵情報KIが入力す
る。
この入力状態は、リズム音発音中に第5図のS519にお
いて検出され、その判定がYESとなる。
これにより、まず、S520で伴奏中フラグBFが1にセッ
トされ、伴奏モードに移行する。
続いて、S521ではコードジャッジが行われる。これ
は、第1図のCPU101からコードジャッジ部108に鍵情報K
Iが渡されることにより、コードジャッジ部108が鍵情報
KI内のキーコードKC及びオクターブコードOCを判別し、
押鍵された伴奏鍵の根音及びコードを判別する処理であ
る。
次に、S512でベース音再生処理を行う。この処理は、
第1図のコードジャッジ部108で判定された根音の音程
でベース音による伴奏を行う処理であり、音程指定があ
るほかは前記S514でのリズム再生処理と同様の処理を行
う。従って、その詳細も第9図のリズム再生処理の詳細
に準ずるものである。
この場合、第1図のパターンメモリ部106には、第14
図に示すようなリズムパターンの場合と同様の構成のベ
ースパターンが記憶されている。すなわち、ベースパタ
ーンは、本パターン、フィルインパターン、イントロパ
ターン及びエンディングパターンの4パターンからな
り、各パターン毎に#1〜#6のリズム別に各々16ステ
ップのパターンで構成される。第15図(c)に、第14図
の各16ステップのベースパターンを示す。同図に示すよ
うに、自動伴奏時に、各ステップ毎に1種類のベース音
を発音するか否かを、0又は1の2進数で指定可能であ
る。
上記構成と併せて、第5図のS512のベース再生処理が
S514のリズム再生処理に準じて行われることにより、前
記本リズムパターン、フィルインリズムパターン、エン
ディングリズムパターン及びイントロリズムパターンに
基づくリズム音の再生処理に同期して、本ベースパター
ン、フィルインベースパターン、エンディングリズムパ
ターン及びイントロベースパターンに基づくベース音の
再生処理が行われる。すなわち、第3図のフィルインSW
1056、エンディングSW1057、イントロSW1053等に対する
ベース音再生時の動作は、リズム音の再生の場合と全く
同様である。
なお、ベース音(単音である)の発音は、第1図の伴
奏音発生部110で行われるが、後述するコード音の発音
も伴奏音発生部110で行われるため、同発生部110は複数
の楽音を時分割処理により並列して発音可能な構成とな
っている。
次に、S513でコード音再生処理を行う。この処理は、
第1図のコードジャッジ部108で判定されたコードでコ
ード伴奏を行う処理であり、コード指定があるほかは前
記S514でのリズム再生処理と同様の処理を行う。従っ
て、ベース音再生の場合と同様、その詳細は第9図のリ
ズム再生処理の詳細に準ずるものである。
この場合、第1図のパターンメモリ部106には、第14
図に示すようなリズムパターンの場合と同様の構成のコ
ードパターンが記憶されている。第15図(b)に、第14
図の各16ステップのコードパターンを示す。同図に示す
ように、自動伴奏時に、各ステップ毎に1種類のコード
音(3〜4音が同時に和音として発音される)を発音す
るか否かを、0又は1の2進数で指定可能である。
上記構成と併せて、第5図のS513のコード再生処理が
S514のリズム再生処理に準ずることより、前記本リズム
パターン、フィルインリズムパターン、エンディングリ
ズムパターン及びイントロリズムパターンに基づくリズ
ム音の再生処理に同期して、本コードパターン、フィル
インコードパターン、エンディングコードパターン及び
イントロコードパターンに基づくコード音の再生処理が
行われる。すなわち、第3図のフィルインSW1056、エン
ディングSW1057、イントロSW1053等に対するコード音再
生時の動作は、リズム音の再生の場合と全く同様であ
る。
なお、コード音の再生は、前記したように第1図の伴
奏音発生部110で行われる。この場合、コード音は通常
3〜4音構成のため、これら複数音を時分割処理で並列
に発音している。
以上のベース音及びコード音の再生処理において、第
5図のS519で、いったん伴奏鍵1042(第2図)からの鍵
情報KIの入力があった後は、S520で伴奏中フラグBFが1
にセットされるため、次のステップからはS509の判定が
YESとなり、更に、S510の判定はNOとなって(ノーマル
モードであるためACRの値は0である)、S521において
直接コードジャッジを行う。従って、S509〜S518のルー
プの繰り返しによる各ステップでのベース音及びコード
音の再生で、新たな鍵情報KIの入力がなければ同じ根音
の音程及びコードで発音が繰り返され、演奏者が第2図
の伴奏鍵1042を新たに押鍵すれば、それに応じた根音の
音程及びコードに変更される。
以上のように、リズム音再生時に演奏者が第2図の伴
奏鍵1042を押鍵することにより、リズム音、ベース音及
びコード音が各々独立した16ステップのパターンを繰り
返しながら発音され、演奏者が伴奏鍵1042を次々に押鍵
することにより、そのタイミングでベース音の音程及び
コード音のコード種別を変化させながら自動伴奏を行う
ことができる。
{オートコード進行モードの詳細動作} 次に、自動伴奏時のオートコード進行モードでの詳細
な動作につき説明する。前記第5図〜第10図の動作フロ
ーチャートに加え、第11図及び第12図はオートコード進
行モードに関連する動作フローチャートである。
FCRの説明 まず、前記第13図に示された第1図のFCR1011におい
て、前記ノーマルモード時に説明したものに加えて、オ
ートコード進行モードの動作に関連するものを以下に列
挙する。
進行レジスタSR(第13図(d));現在のコード進行デ
ータは、本コード進行か、フィルインコード進行か、イ
ントロコード進行か、エンディングコード進行かを示す
2ビットのレジスタ 音長カウンターOC;コード進行の音長を減算して計数す
るカウンタ コードカウンターOC;コード進行データのアドレスをカ
ウントアップしてゆくカウンタ コード名レジスタCCR;コード名データCDを格納するレジ
スタ 音階コードレジスタOTCR;音階データOTDを格納するレジ
スタ 以下、第5図〜第12図の動作フローチャートに沿っ
て、オートコード進行モードの動作説明を行う。
オートコード進行モード処理 まず、演奏者が特には図示しに本体の電源を入れた場
合、前記ノーマルモードにおいて説明した待機状態、す
なわち、第5図S502〜S506の繰り返し動作において、演
奏者が第3図のオートコード進行SW1052を押すと、S504
の判定がYESとなることによりS508のオートコード進行
モード処理に進む。この処理は、オートコード進行動作
を開始する前の待機状態の処理であり、その詳細を第11
図に示す。
まず、S1101ではオートコード進行フラグACRに、オー
トコード進行モードを示す値1がセットされる。
次のS1102では、第3図のオートコード進行SW1052の
上のLEDを点灯させ、演奏者にオートコード進行モード
になったことを知らせる。
続いてS1103では、伴奏中フラグBFに伴奏中になるこ
とを示す値1をセットする。これは、オートコード進行
モードでは必ずベース音及びコード音による伴奏動作が
行われるためである。
更にS1104では、現在リズムナンバーレジスタRRによ
って指定されているリズムナンバーに対応するテンポデ
ータTDをテンポデータレジスタTRにセットする。いま、
第1図のコード進行メモリ部107には、第16図に示すよ
うなリズムナンバー#1〜#6の各々に対応して、リズ
ムヘッダーとしてテンポデータTDが格納されている。テ
ンポデータTDの詳細を第17図に示す。同図に示すよう
に、テンボデータTDは5ビットの2進データであり、こ
れにより0〜31までのテンポを指定できる。そして、各
リズムナンバーに対応してテンポデータTDを有すること
により、演奏者が第3図のリズムSW1051を切換える毎
に、選択されたリズムナンバーに対応するテンポデータ
TDが第1図のコード進行メモリ部107のリズムヘッダー
から読み出されてテンポデータレジスタTRにセットされ
る。これは、例えばロックは早いテンポを有し、ワルツ
は比較的ゆっくりしたテンポを有することより、リズム
を切換えたときに自動的に最適なテンポが設定されるよ
うにするためである。
上記S1101〜S1104の処理の後、S1105〜S1109の繰り返
しによる各スイッチの入力待ち状態に入る。すなわち、
オートコード進行モードでは、S1106、S1107及びS1108
の各判定処理により、演奏者が第3図のスタートSW105
4、リズムSW1051又はイントロSW1053のいずれかを押す
ことにより、オートコード進行モードがスタートする。
これらについては各々後述する。
ここでS1105は、オートコード進行モードの待機中に
演奏者が第3図のテンポアップSW1058又はテンポダウン
SW1059により、これから自動伴奏を行うときのテンポを
任意に変更できるようにするための処理であり、ノーマ
ルモード待機時の第5図のS502のテンポ処理と同じであ
る(第7図参照)。
また、S1109は、上記オートコード進行モードの待機
中に演奏者が第3図のオートコード進行SW1052にもう一
度押した場合、オートコード進行モードを抜け出て再び
初期状態に戻るための処理である。すなわち、オートコ
ード進行SW1052が押されると、S1109の判定がYESとな
り、これにより、S1115でオートコード進行フラグACRの
値が0に戻されてノーマルモードに復帰し、更に、S111
6で第3図のオートコード進行SW1052の上のLEDが消灯さ
れる。これらの動作の後、S1116から第5図のS501内の
第6図の経路を介してS603移行の処理にジャンプし、
自動伴奏を終了する。これ以降の処理は、ノーマルモー
ド時に演奏者が第3図のエンディングSW1057を押した場
合の自動伴奏終了時の処理と同じである。
オートコード進行処理 第11図S1105〜S1109のオートコード進行モードの待機
中に、演奏者が第3図のスタートSW1054又はリズムSW10
51のいずれかを押した場合、オートコード進行処理に入
る。なお、イントロSW1053が押された場合については、
後述する。
まず、スタートSW1054が押された場合は、S1107の判
定がYESとなり、S1110で第5図S508のオートコード進行
モード処理を終了し、S511のオートコード進行処理に進
む。
また、リズムSW1051のいずれかが押された場合は、S1
108の判定がYESとなり、S1111に進む。S1111では押され
たリズムSW1051のリズムナンバーに対応した値をリズム
ナンバーレジスタRRにセットしてリズムを切換える。ま
た、次のS1112では前記S1104の動作と同様、リズムナン
バーレジスタRRにセットされたリズムナンバーに対応す
るテンポデータTDをテンポデータレジスタTRにセットす
る。これらの処理の後、S1110で第5図S508のオートコ
ード進行モード処理を終了し、S511のオートコード進行
処理に進む。
以上のようにして、スタートSW1054又はリズムSW1051
が押されることにより、第5図S511のオートコード進行
処理に入ると、それ以後は、第1図のタイマークロック
発生部102からのタイマークロックによってRC(リズム
カウンタ)103がカウントアップされる毎に、第5図のS
509〜S518の処理が繰り返される。この場合、S509の判
定は、第11図のS1103で伴奏中フラグBFが1にセットさ
れるためYESとなり、また、S510の判定も、第11図のS11
01でオートコード進行フラグACRが1にセットされるた
めYESとなる。従って、オートコード進行処理では、S50
9→S510→S511〜S518→S509のループ処理が繰り返され
る。以下、この処理について説明する。
まず、S509〜S518のループにおいて、S514のリズム再
生処理は前記ノーマルモード時のリズム再生処理と全く
同様であり、16ステップのリズムパターンでリズム音の
発音が繰り返される。また、S512のベース再生処理及び
S513のコード再生処理は、前記ノーマルモードに演奏者
が第2図の伴奏鍵1042を押鍵した場合の動作と同様であ
り、各々16ステップの独立したベースパターン及びコー
ドパターンでベース音及びコード音による伴奏を繰り返
す。すなわち、例えば1小節毎に同じリズムパターンの
リズム音の発音、同じベースパターンのベース音の発
音、同じコードパターンのコード音の発音が繰り返され
る。なお、リズムパターンと、ベースパターン及びコー
ドパターンは、各々独立したパターンである。
上記動作において、ベース再生処理時の音程及びコー
ド再生処理時のコード種別の指定は、前記ノーマルモー
ド時には演奏者が第2図の伴奏鍵1042で順次指定するこ
とにより行っていたが、オートコード進行モードではそ
れらの指定は複数の小節にわたって自動的に行われ、こ
れにより演奏者の負担が著しく軽減されることが大きな
特徴である。
上記動作を実現するために、第1図のCPU101に接続さ
れるコード進行メモリ部107には、第16図に示すような
構成のコード進行データが記憶されている。同図に示す
ように、コード進行データは、本コード進行、フィルイ
ンコード進行、イントロコード進行及びエンディングコ
ード進行の4種類のコード進行からなり、更に、これら
各コード進行毎に#1〜#6のリズム別に各々0〜31の
32ステップのコード進行データで構成される。
第18図に、第16図の各32ステップのコード進行データ
を示す。音階データOTDは、4ビットの2進データによ
り、A、F等の音階名を指定する。コード名データCD
は、4ビットの2進データにより、マイナー(m)・メ
ジャー(M)・セブンス(7th)等を指定する。従っ
て、各ステップ毎のコード種別は、音階データOTD及び
コード名データCDにより決定される。音長データODは、
4ビットの2進データにより、各コードをどのくらいの
間発音させるかを指定し、その最小単位はリズムパター
ン等の1ステップであり、16分音符、8分音符・・・等
に対応する。そして、各ステップ毎の音長データODは、
後述するように発音中に減算され、0になったら次のス
テップに移行する。なお、31ステップ目までのうち適当
なステップ目の音長データODには、第18図のように(同
図では31ステップ目に示してある)、終了を示す“111
1"(16進表現で“F")のデータが入っており、このステ
ップを除くそれ以下のステップにより任意のステップ長
のコード種別を指定できる。
この場合、第16図又は第18図におけるステップの考え
方は、第14図又は第15図におけるリズムパターン、ベー
スパターン及びコードパターン等のステップとは異な
る。すなわち、コード進行データの1ステップは、前記
したように音長データODによって規定されるリズムパタ
ーン等の複数ステップ分である。以下、これらを区別す
るためにリズムパターン等のステップをパターンステッ
プ、コード進行データのステップをコードステップと呼
ぶことにする。従って、ベースパターン及びコードパタ
ーンは16パターンステップを各小節毎に繰り返すのに対
して、その時のベース音程及びコード種別を規定するコ
ード進行データは、例えば第0コードステップのコード
をC、音長を8、第1コードステップのコードをAm、音
長を8、第2コードステップのコードをF、音長を8、
第3コードステップのコードをC7、音長を4、第4コー
ドステップのコードをC、音長を4、・・・とすれば、
第1小節の始めの8パターンステップはCコード、次の
8パターンステップはAmコード、第2小節の始めの8パ
ターンステップはFコード、次の4パターンステップは
C7コード、最後の4パターンステップはCコード、・・
・というようにコード指定がなされながら、オートコー
ド進行モードによる自動伴奏が進んでゆく。なお、ベー
ス音程の指定は、例えば上記各コードの根音(第1音)
によって指定される。
上記コード指定の動作を実現するための第5図S511の
詳細を第12図に示す。
まず、S1201の判定は、第5図S501のイニシャル処理
で音長カウンターOCが0に初期設定されているため(第
6図S609)、始めはYESの判定となる。
次に、S1202、S1203及びS1204で進行レジスタSRの値
が1、2又は3であるか否か、すなわち自動伴奏すべき
コード進行がフィルインコード進行、イントロコード進
行又はエンディングコード進行であるか否かが判定され
る。演奏者が第3図のスタートSW1054又はリズムSW1051
を押した状態では、第5図S501のイニシャル処理で同レ
ジスタは0に初期設定されているため(第6図S606)、
始めは本コード進行となり、S1202〜S1204の判定は全て
NOとなってS1205の処理に進む。
S1205では第1図のコード進行メモリ部107に記憶され
ている第16図の本コード進行データのうち、リズムナン
バーレジスタRRの示すリズムナンバーに対応する本コー
ド進行データから、コードカウンターCCのカウンタ値の
示すコードステップを読み出す処理を行う。今、コード
カウンターCCは、第5図S501のイニシャル処理でその値
が0に初期設定されているため(第6図S609)、始めは
第0コードステップ目のコード進行データが読み出され
る。
次に、最終ステップになるまでは、S1206の判定はNO
となりS1209に進む。ここでは、まず、第0コードステ
ップの音長データOD(第18図参照)を音長カウンターOC
にセットし、次のS1210では第0コードステップの音階
データOTDを音階コードレジスタOTCRにセットし、続くS
1211ではコード名データCDをコード名レジスタCCRにセ
ットする。これにより、第0コードステップに対応する
コード種別の指定が完了する。
上記処理の後、S1212ではコードカウンターCCのカウ
ンタ値を+1し、S1213で音長カウンターOCのカウンタ
値を−1して、次のS1213で第5図S511のオートコード
進行処理を終了する。
以上の処理の後に、S512でベース再生処理がなされる
が、このときの音階は音階コードレジスタOTCRにセット
されている第0コードステップの音階データOTDに対応
する音階が指定される。
更に、S513でコード再生処理がなされるが、このとき
のモード種別は音階コードレジスタOTCRにセットされて
いる第0コードステップの音階データOTD及び及びコー
ド名レジスタCCRにセットされているコード名データCD
に基づいて指定される。
上記ベース再生処理及びコード再生処理に加えて第5
図のS514でリズム再生処理がなされることにより、1パ
ターンステップ分の自動伴奏が完了する。
その後、S515の繰り返しで第1図のタイマークロック
発生部102からタイマークロックが入力し、S516で第1
図のRC103がカウントアップされる。そして、S517、S51
の処理を経た後(前記した)、S509、S510の各判定がYE
Sとなって、再びS511のオートコード進行処理になる。
この場合、第12図のS1201では、前回で音長カウンターO
Cに第0コードステップの音長データODがセットされた
ため、その値が0になるまではS1201の判定はNOとな
る。この場合、S1213で音長カウンターOCのカウンタ値
を−1する処理のみ行い、S1214で第5図S511のオート
コード進行処理を終了する。従って、第5図のS512のベ
ース再生処理及びS513のコード再生処理では、前回のパ
ターンステップと同様の音階及びコード種別が指定され
る。
上記の状態は、音長カウンターOCの値が減算されて0
になるまで、すなわち、第0コードステップの音長デー
タOD分のパターンステップが繰り返されるまで続く。
そして、第12図のS1201で音長カウンターOCの値が0
と判定されると、S1202〜S1204の判定がYESとなった
後、S1205においてリズムナンバーレジスタRRの示すリ
ズムナンバーに対応する本コード進行データのうち、コ
ードカウンターCCのカウンタ値の示すコードステップを
読み出す処理を行う。今、コードカウンターCCは、第0
ステップの読み出しの最初にS1212で+1されているた
め値1を指しており、従って、ここでは第1コードステ
ップ目のコード進行データが読み出される。そして、前
記第0コードステップ目と同様、S1209〜S1211で音長カ
ウンターOC、音階コードレジスタOTCR、コード名レジス
タCCRの内容が第1コードステップのコード進行データ
に対応する内容に設定され、S1212でコードカウンターC
Cの値が+1され、S1213で音長カウンターOCの値が−1
されて、S1214で第5図のS511のオートコード進行処理
を終了する。
上記処理により、第5図のS512のベース再生処理及び
S513のコード再生処理では、第1コードステップの音階
データOTD及びコード名データCDに基づいて音階及びコ
ード種別が指定され、この状態は第1ステップの音長デ
ータOD分のパターンステップが繰り返されるまで続く。
以上の動作を、本コード進行データの各コードステッ
プを順次読み出しながら繰り返し、第12図S1205で、本
コード進行データの最終コードステップ目が読み出され
ると、前記したようにその音長データODは、16進表現で
“F"となっているため、S1206の判定がYESとなる。これ
により、次のS1207でコードカウンターCCが0リセット
され、S1208で再び第0コードステップ目のコード進行
データが読み出され、S1209以下の処理を繰り返す。
従って、本コード進行データを読み出して、最終コー
ドステップまで達すると、このコードステップ目は読み
出さずに、再び第0コードステップ目に戻って、同じコ
ード進行を繰り返す。
オートコード進行処理時にテンポ又はリズムが切換えら
れた場合 上記オートコード進行処理中において、演奏者は第3
図のテンポアップSW1058又はテンポダウンSW1059を操作
することにより、第5図のS517でテンポデータレジスタ
TRの値を変更できる。この処理は、S502のテンポ処理と
全く同じであり、既に説明した第7図で示される。
次に、オートコード進行処理中に、リズムが切換えら
れた場合の動作について説明する。この処理は、前記リ
ズム音のみの再生動作中にリズムが切換えられた場合の
処理に準ずる。但し、オートコード進行モードにおいて
は、既に説明したように第1図のコード進行メモリ部10
7に第16図のようなリズムヘッダが記憶されており、リ
ズムを切換えた場合には、テンポデータも対応して切換
わる。従って、この処理を付加す必要がある。
すなわち、まず、第10図のS1007の判定がYES、すなわ
ち16ステップの本リズムパターンのちょうど区切りのよ
いタイミングでリズムが切換わった場合は、ノーマルモ
ード時はS1008の判定がNOとなった後、S1012でパターン
チェンジ待機フラグPTFに0をセットしていたが、オー
トコード進行処理時にはS1008の判定がYES、続いてS100
9の判定がNOとなることにより(パターンレジスタPRの
値は現在、本リズムパターンのため0である)、S1010
に進む。ここでは第11図のS1104の動作と同様、第10図
のS1006でリズムナンバーレジスタRRにセットされたリ
ズムナンバーに対応するテンポデータTDをテンポデータ
レジスタTRにセットする。そして、この処理の後に、前
記ノーマルモード時と同様、S1012でパターンチェンジ
待機フラグPTFに0をセットしてS1013で第5図の各種切
換処理を終了する。
一方、16ステップの本リズムパターンの途中のタイミ
ングでリズムが切換わった場合は、ノーマルモード時
は、区切りのよいタイミングまで第9図のS904→S908→
S909→S906の処理が実行されることにより、リズムが切
換わる前の本リズムパターンで発音された後に、区切り
がよいタイミングになると第9図のS909の判定がYESと
なり、更に、S910の判定がNOとなって、S913でパターン
チェンジ待機フラグPTFに0をセットしてリズムを切換
えていたが、オートコード進行処理時では、区切りがよ
いタイミングになると第9図のS909の判定がYESとなっ
た後、S910の判定はYESとなる。更に、S911の判定はNO
となるため(現在PRの値は0だから)、S912に進み第11
図のS1104の動作と同様、第10図のS1006でリズムナンバ
ーレジスタRRにセットされたリズムナンバーに対応する
テンポデータTDをテンボデータレジスタTRにセットす
る。そして、その後S913でパターンチェンジ待機フラグ
PTFに0をセットする。
以上のように、リズムが切換わる場合には、テンポデ
ータレジスタTRの内容が新た値に切換えられ、それ以後
このレジスタの内容に従って第5図のS515でタイマーク
ロックが入力するタイミングが決定され、S517で第1図
のRC103がカウントアップされる速度が決定される。
なお、16ステップの本リズムパターンの途中のタイミ
ングでリズムが切換わった場合は、第5図S514のリズム
再生処理では、区切りのよいタイミングまでリズムが切
換わる前の本リズムパターンで発音された後にリズムが
切換わるように動作し、S512のベース再生処理での本ベ
ースパターン及びS513のコード再生処理での本コードパ
ターンも同様だが、S511のオートコード進行処理での本
コード進行データは、リズムが切換わると第12図のS120
5で即座にリズムナンバーレジスタRRが示す新しいリズ
ムナンバーに対応する本コード進行データに切換わるよ
うに動作する。
オートコード進行時にフィルインSWが押された場合 前記第5図のS509〜S518のループにより、オートコー
ド進行モードの自動伴奏が繰り返されている途中に、演
奏者が第3図のフィルインSW1056を押した場合の動作に
つき説明する。
この場合、第5図S514のリズム再生処理においてはノ
ーマルモード時の場合と同様、第9図S901→S914→S915
→S906の処理が繰り返されることにより、フィルインSW
1056が押されると即座に本リズムパターンからフィルイ
ンリズムパターンになる。S512のベース再生処理及びS5
13のコード再生処理におけるベースパターン及びコード
パターンも同様である。
これに対して、S511のオートコード進行処理において
は、フィルインSW1056が押されただけでは進行レジスタ
SRの内容は変化せず、値0すなわち本コード進行を示し
ている。そして、第9図のリズム再生処理(第5図S51
4)において、フィルインリズムパターンのパターンス
テップが最終の15パターンステップ目になってS915の判
定がYESとなるまでは、SRの内容は0のままのため第12
図における処理状態は変化せず、本コード進行が維持さ
れる。
そして、第9図のリズム再生処理において、フィルイ
ンリズムパターンのパターンステップが最終の15ステッ
プ目になってS915の判定がYESとなると、S916でパター
ンレジスタPRが0にセットされて本リズムパターンに戻
る。これに対して、S917で進行レジスタSRは1にセット
されるためコード進行データはフィルインコード進行に
なる。そして、S918、S919でコードカウンターCC及び音
長カウンターOCのカウンタ値が強制的に0にリセットさ
れる。なお、このとき第5図S512のベース再生処理及び
S513のコード再生処理において、ベースパターン及びコ
ードパターンも本パターンに戻っている。
この結果、第12図のS1201の判定がYESとなり、更に、
S1202の判定がYESとなって、S1215に進む。そして、こ
こではリズムナンバーレジスタRRの示すリズムナンバー
に対応するフィルインコード進行データのうち、コード
カウンターCCのカウンタ値の示すコードステップすなわ
ち第0コードステップを読み出す処理を行う。これ以後
はS1216→S1209→S1210→S1211→S1212→S1213と進み、
フィルインコード進行データの第0コードステップのセ
ット等が行われる。
以下、本コード進行データの場合と全く同様に動作
し、第5図のS512のベース再生処理及びS513のコード再
生処理では、フィルインコード進行データに基づく第0
コードステップの音階データOTD及びコード名データCD
によって音階及びコード種別が指定され、この状態は第
0ステップの音長データOD分のパターンステップが繰り
返されるまで続く。
そして、第12図のS1201で音長カウンターOCの値が0
と判定されると、再びS1201→S1202→S1215と進み、次
の第1ステップのフィルインコード進行データが読み出
され、これに基づいて発音処理がなされる。
以上の動作を、フィルインコード進行データの各コー
ドステップを順次読み出しながら繰り返し、第12図S121
6で、フィルインコード進行データの最終コードステッ
プ目が読み出されると、前記したようにその音長データ
ODは、16進表現で“F"となっているため、S1216の判定
がYESとなる。これにより、次のS1217で進行レジスタSR
が0に戻され、本コード進行モードに戻る。そして、S1
218でコードカウンターCCが0リセットされ、S1205で本
コード進行の第0コードステップ目のコード進行データ
が読み出されて、それ以後は本コード進行となる。
上記フィルイン動作の例を第19図に示す。始めに、リ
ズムパターン、ベースパターン及びコードパターンが同
図のように本パターンで進んでいる。なお、各区切りは
16ステップ毎のパターンステップの区切りを示す。ま
た、コード進行データも本コード進行で進んでいる。各
区切りは音長データODとして“F"が入っているコードス
テップによる区切りを示す。この状態で、同図T1のタイ
ミングでフィルインが発生すると、リズムパターン等は
即座にフィルインパターンに変化するが、コード進行デ
ータの方は依然として本コード進行を維持している。そ
して、T2のタイミングでリズムパターン等が16パターン
ステップの区切りになると、リズムパターン等はそれ以
後本パターンに復帰する。これに対して、コード進行デ
ータの方はT2で強制的にフィルインコード進行に変化
し、T3のコードステップの区切りまでフィルインコード
進行で進んだ後に本コード進行に復帰する。
このように、リズムパターン等のフィルインが先行
し、その後にコード進行データのフィルインが続くよう
にしたのは、音楽的に自然な効果が得られるからであ
る。なお、フィルインコード進行データのコードステッ
プ数を、本コード進行データのそれに比べて短めに設定
することにより、フィルインの効果を高めることができ
る。これは、第16図のフィルインコード進行データにお
いて、31ステップ目まで達しない早いコードステップ目
の音長データODとして終了コード“F"を入れておけばよ
い。
オートコード進行処理時にエンディングSWが押された場
合 前記第5図のS509〜S518のループにより、オートコー
ド進行モードの自動伴奏が繰り返されている途中に、演
奏者が第3図のエンディングSW1057を押した場合の動作
につき説明する。
まず、16コードステップの本リズムパターンのちょう
ど区切りのよいタイミングでエンディングSW1057が押さ
れた場合には、第5図S51の各種切換処理において、第1
0図S1002→S1016と進んでパターンレジスタPRに値3が
セットされ、更に、S1007→S1008→S1009→S1011と進ん
で、音長カウンターOCとコードカウンターCCのカウンタ
値が0にリセットされると共に、進行レジスタSRに値3
がセットされる。そして、S1012に進んでパターンチェ
ンジ待機フラグPTFに0がセットされる。
上記動作により、第5図S514のリズム再生処理におい
ては、パターンチェンジ待機フラグPTFの値が0である
ため、ノーマルモード時の場合と同様、S902→S920→S9
21と進んで、エンディングリズムパターンがパターンス
テップ0から順次読み出される。第5図のS512のベース
再生処理及びS513のコード再生処理におけるベースパタ
ーン及びコードパターンも同様である。
これに対して、S511のオートコード進行処理において
は、第12図でS1201→S1202→S1203→S1204と進んでS120
4の判定がYESとなり、S1219に進む。ここでは第1図の
コード進行メモリ部107に記憶されている第16図のエン
ディングコード進行データのうち、リズムナンバーレジ
スタRRの示すリズムナンバーに対応するエンディングコ
ード進行データから、コードカウンターCCのカウンタ値
の示すコードステップすなわち第0コードステップを読
み出す処理を行う。そして、これ以後はS1220→S1211→
S1212→S1213と進み、エンディングコード進行データの
第0コードステップのセット等が行われる。
以下、本コード進行データの場合と全く同様に動作
し、第5図のS512のベース再生処理及びS513のコード再
生処理では、エンディングコード進行データに基づく音
階・コード種別で発音が行われる。
次に、16コードステップの本リズムパターンの途中の
タイミングで第3図のエンディングSW1057が押された場
合、第5図S518の各種切換処理において、第10図S1002
→S1016と進んでパターンレジスタPRに値3がセットさ
れ、更に、S1007→S1008→S1009→S1010と進んで、パタ
ーンチェンジ待機フラグPTFに1がセットされる。
上記動作により、第5図S514のリズム再生処理におい
ては、パターンチェンジ待機フラグPTFの値が1である
ため、ノーマルモード時の場合と同様、S902→S920→S9
24と進んで、本リズムパターンのステップを読み出す。
第5図のS512のベース再生処理及びS513のコード再生処
理におけるベースパターン及びコードパターンも同様で
ある。
これに対して、S511のオートコード進行処理において
は、進行レジスタSRの値は依然として値0で本コード進
行を示しているため、前記した本コード進行データの読
み出しを続行する。従って、第5図のS512のベース再生
処理及びS513のコード再生処理では、本コード進行デー
タに基づく各コードステップの音階データOTD及びコー
ド名データCDによって音階及びコード種別が指定され発
音される。
そして、第5図のS509〜S518のループによる自動伴奏
処理が繰り返され、第9図のS909において第1図のRC10
3の値が15になった場合にその判定がYESとなり、S910→
S911と進む。そして、パターンレジスタPRの値は第10図
S1016で3とされているため、S911の判定はYESとなりS9
25に進んで、音長カウンターOCとコードカウンターCCの
カウンタ値が0にリセットされると共に、進行レジスタ
SRに値3がセットされる。そして、S913に進んでパター
ンチェンジ待機フラグPTFに0がセットされる。
上記処理の後は、第5図S514のリズム再生処理におい
ては、パターンチェンジ待機フラグPTFの値が0になっ
たため、S902→S920→S921と進んでエンディングリズム
パターンが順次読み出され、第5図のS512のベース再生
処理及びS513のコード再生処理におけるベースパターン
及びコードパターンも同様である。また、S511のオート
コード進行処理においては、第12図でS1201→S1202→S1
203→S1204と進んでS1204の判定がYESとなり、S1219に
進んでエンディングコード進行データを読み出し、第5
図の512のベース再生処理及びS513のコード再生処理で
は、エンディングコード進行データに基づく音階・コー
ド種別で発音が行われる。
そして、第5図のS509〜S518のループにより自動伴奏
処理が繰り返され、第1図のRC103の値が15になった場
合、すなわち次に発音すべきリズムパターンが最終の15
ステップとなったときにS922の判定がNOとなり、S923で
エンディングパターンの最終ステップが発音される。
この動作の後、S923から第5図のS518の各種切換処理
内の第10図の経路を介してS1017の処理にジャンプす
る。なお、エンディングコード進行は、エンディングリ
ズムパターンの終了と共に強制的に終了する。そして、
第10図S1017の判定はYESとなるため(オートコード進行
モードではACRの値は1である)、S1018〜S1023で各種
フラグ・カウンタ・レジスタ類が初期設定し直され、そ
の後は第11図のの経路を介してS1105以降の処理にジ
ャンプし、自動伴奏を終了する。この処理の後は、S110
5〜S1109の処理を繰り返し、第3図のスタートSW1054、
イントロSW1053又はリズムSW1051のいずれかが押される
まで待機する。なお、リズムナンバーレジスタRR及びテ
ンポデータレジスタTRの初期設定は行われず、次にスタ
ートSW1054等が押された場合には、今までのリズムナン
バー及びテンポで自動伴奏が始まる。また、第11図で
は、オートコード進行モードの待機中であるため、オー
トコード進行フラグACR及び伴奏中フラグBFも元のまま
である。
以上のエンディング動作の例を第20図に示す。始め
に、リズムパターン、ベースパターン及びコードパター
ンが同図のように本パターンで進んでおり、また、コー
ド進行データも本コード進行で進んでいる。なお、各区
切りの意味は第19図と同じである。この状態で、同図T4
のタイミングでエンディングが発生すると、リズムパタ
ーン、ベースパターン及びコードパターン共に、16パタ
ーンステップの区切りになるまで、本パターンを維持
し、また、コード進行データもそれに合わせて本コード
進行を維持する。そして、T5のタイミングでリズムパタ
ーン等が16パターンステップの区切りになると、リズム
パターン等はそれ以後エンディングパターンに移行し、
コード進行データの方もT5で強制的にエンディングコー
ド進行に移行させられる。T6のタイミングで、リズムパ
ターン等が16パターンステップ分の発音を終えると自動
伴奏の処理を終了し、これと共にエンディングコード進
行も強制終了させられる。なお、この場合、エンディン
グコード進行データは、実際には第16図のように32コー
ドステップ分は必要なく、数コードステップ目の音長デ
ータODとして終了コード“F"を入れておけばよい。ま
た、16パターンステップのエンディングリズムパターン
を何回か繰り返して終了させるようにすることもでき、
この場合は、エンディングコード進行データを32コード
ステップ分全部記憶させてもよい。
オートコード進行処理開始時にイントロSWでスタートさ
せた場合 第5図S508のオートコード進行モード処理の第11図の
前記S1106〜S1109のループにより、第5図のS511のオー
トコード進行処理を開始させるときに、演奏者が第3図
のイントロSW1053を押してスタートさせた場合の動作に
つき説明する。
この場合、まず、第11図のS1106の判定がYESとなって
S1113に進み、パターンレジスタPR及び進行レジスタSR
に値2がセットされてイントロリズムパターンのモード
になる。その後は、前記スタートSW1054(第3図)を押
したときと同様にS1110を介して第5図S512のオートコ
ード進行処理に進む。
以下、第5図のS509〜S518のループにより、オートコ
ード進行モードの自動伴奏が繰り返されるが、第5図S5
14のリズム再生処理においては、ノーマルモード時の場
合と同様、第9図S902→S926→S927→S906の処理が繰り
返されることにより、イントロリズムパターンで自動伴
奏がスタートする。そして、イントロパターンでの自動
伴奏は、16パターンステップ分繰り返され、RC103(第
1図)の値が15になるとS927の判定がYESとなり、S928
でパターンレジスタPRが0にセットされて本リズムパタ
ーンに移行する。第5図S512のベース再生処理及びS513
のコード再生処理におけるベースパターン及びコードパ
ターンも同様である。
次に、S511のオートコード進行処理においては、イン
トロSW1053が押されることにより進行レジスタSRの値が
2となり、また、スタート時は既に説明したように音長
カウンターOCの値は0であるため、第12図のS1201の判
定がYESとなり、S1202の判定がNOとなった後、S1203の
判定がYESとなって、S1221に進む。そして、ここではリ
ズムナンバーレジスタRRの示すリズムナンバーに対応す
るイントロコード進行データのうち、コードカウンター
CCのカウンタ値の示すコードステップすなわち第0コー
ドステップを読み出す処理を行う。これ以後はS1216→S
1209→S1210→S1211→S1212→S1213と進み、イントロコ
ード進行データの第0コードステップのセット等が行わ
れる。
以下、本コード進行データの場合と全く同様に動作
し、第5図のS512のベース再生処理及びS513のコード再
生処理では、イントロコード進行データに基づく第0コ
ードステップの音階データOTD及びコード名データCDに
よって音階及びコード種別が指定され、この状態は第0
ステップの音長データOD分のパターンステップが繰り返
されるまで続く。
そして、第12図のS1201で音長カウンターOCの値が0
と判定されると、再びS1201→S1202→S1203→S1221と進
み、次の第1ステップのイントロコード進行データが読
み出され、これに基づいて発音処理がなされる。
上記動作を、イントロコード進行データの各コードス
テップを順次読み出しながら繰り返し、第12図S1216
で、イントロコード進行データの最終コードステップ目
が読み出されると、音長データOD(第18図参照)は、16
進表現で“F"となっているため、S1216の判定がYESとな
る。これにより、次のS1217で進行レジスタSRが0に戻
され、本コード進行モードに移行する。そして、S1218
でコードカウンターCCが0リセットされ、S1205で本コ
ード進行の第0コードステップ目のコード進行データが
読み出され、それ以後は本コード進行となる。
以上のイントロ動作の例を第21図に示す。同図のよう
に、タイミングT7でイントロSW1053(第3図)でスター
トすると、リズムパターン、ベースパターン及びコード
パターンはイントロパターンでスタートし、コード進行
データもイントロコード進行でスタートする。この場
合、リズムパターン等は、16パターンステップでイント
ロパターンを終了し、タイミングT8で本パターンに移行
するが、コード進行データの方は、音長データOD(第18
図参照)としてコード“F"が格納されているコードステ
ップまでイントロパターンが繰り返され、タイミングT9
以降本コード進行に移行するため、リズムパターン等の
イントロの長さとコード進行データのイントロの長さは
異なり得る。なお、当然同じ長さになるように設定する
こともできる。
オートコード進行処理時にストップSWが押された場合 前記第5図のS509〜S518のループにより、オートコー
ド進行モードの自動伴奏が繰り返されている途中に、演
奏者が第3図のストップSW1055を押した場合の動作につ
き説明する。
この場合、第5図のS518の各種切換処理において、第
10図S1003の判定がYESとなり、S1017に進む。そして、S
1017の判定はYESとなるため(オートコード進行モード
ではACRの値は0である)、S1018に進む。これ以後は、
エンディングSW1057(第3図)が押された場合の自動伴
奏の終了処理と同様に自動伴奏を終了する。
{他の実施例の動作} 次に、本発明の他の実施例の動作につき説明する。以
下で説明する他の実施例は、オートコード進行処理時に
第3図のフィルインSW1056及びイントロSW1053が押され
た場合の動作に関するものである。この場合、第9図の
リズム再生処理の動作フローチャートが第22図の他の実
施例のものに置き換わり、第12図のオートコード進行処
理の動作フローチャートが第23図の他の実施例のものに
置き換わる。以下、第22図及び第23図において、第9図
及び第12図と異なる処理番号を付した部分を中心に説明
を行う。
オートコード進行処理時にフィルインSWが押された場合 まず、前記第5図のS509〜S518のループにより、オー
トコード進行モードの自動伴奏が繰り返されている途中
に、演奏者が第3図のフィルインSW1056を押した場合の
他の実施例の動作につき第24図の動作説明図に沿って説
明する。
まず、第24図において、リズムパターン、ベースパタ
ーン及びコードパターンが同図のように本パターンで進
んでおり、また、コード進行データも本コード進行で進
んでいる状態において、同図T10のタイミングでフィル
インが発生すると、第5図S514のリズム再生処理におい
て、第22図のS901→S914→S915→S906の処理が第9図と
同じであるため、リズムパターン等は即座にフィルムパ
ターンに変化するが、コード進行データの方は依然とし
て本コード進行を維持する。これは、第19図のT1のタイ
ミングでの動作と同様である。
次に、第24図のT11のタイミングでリズムパターン等
が16パターンステップの区切りになると、第5図S514の
リズム再生処理において、第22図のS915→S916の処理が
第9図と同じであり、現在進行レジスタSRの値は0であ
るためS2201の判定がYESとなり、その後、S917〜S919の
処理は第9図と同じであるため、リズムパターン等はそ
れ以後本パターンに復帰し、コード進行データの方はT1
1で強制的にフィルインコード進行に変化する。その
後、第23図のS1202→S1215→S2301→S1220→S1210の処
理により、フィルインコード進行を持続する。この処理
は、第9図のS1202→S1215→S1216→S1209→S1210の処
理と実質的に同じである。以上により、T11のタイミン
グでの処理は、第19図T2のタイミングでの動作と同じで
ある。
ところが、その後第24図のT12のタイミングでフィル
インコード進行データがコードステップの区切りまでく
ると、前記第12図の実施例ではS1216の判定がYESとなっ
た後、S1217で進行レジスタSRの値が0に戻されたた
め、本コード進行に戻ったが、第23図の他の実施例では
S2301の判定がYESとなった後、進行レジスタSRの値は変
化せず、S2303で再びフィルインコード進行データの第
0コードステップからの読み出しが繰り返される。従っ
て、第19図のT3のタイミングの場合と異なり、第24図の
T12ではフィルインコード進行はそのまま続行される。
この状態は、演奏者がもう一度フィルインSW1056(第3
図)を押すまで繰り返される。
そして、第24図のT13でフィルインSW1056がもう一度
押されると、まず、リズムパターン等は前記と同様に即
座にフィルインパターンに移行し、第24図のT14で16パ
ターンステップの区切りになると、第22図のS915→S916
の処理により、本パターンに戻る。
これに対して、コード進行データの方は、第24図のT1
3でフィルインSW1056が押されても、進行レジスタSRの
値は変化しないため、フィルインコード進行を持続す
る。そして、リズムパターンの方が第24図のT14で16パ
ターンステップの区切りになって本パターンに戻ると、
第22図でS915→S916→S2201→S2202→S2203→S2204と進
んで進行レジスタSRの値が0に戻される。従って、ここ
で初めてコード進行データがフィルインコード進行から
本コード進行に戻る。
以上、第24図に示した如く、フィルインSW1056(第3
図)を1回押すと(T10)、まず、リズムパターン等が
フィルイン状態になり、その後リズムパターンが本パタ
ーンに戻るタイミングで(T11)、コード進行がフィル
イン状態になる。そして、コード進行のフィルイン状態
は持続され、もう一度フィルインSW1056が押されたタイ
ミングで(T13)、リズムパターン等が再びフィルイン
状態になり、その後リズムパターンが本パターンに戻る
タイミングで(T14)、コード進行データが本コード進
行に戻る。
上記動作により、演奏者はフィルインコード進行を持
続させる長さを自由に制御できる。なお、リズムパター
ン等は16ステップで本パターンに戻った方が、音楽的に
良い効果を得られる。
オートコード進行処理開始時にイントロSWでスタートさ
せた場合 次に、第5図S508のオートコード進行モード処理の第
11図の前記S1106〜S1109のループにより、第5図のS511
のオートコード進行処理を開始させるときに、演奏者が
第3図のイントロSW1053を押してスタートさせた場合の
他の実施例の動作につき、第25図に沿って説明する。
この場合、まず、第25図において、T15のタイミング
でイントロSW1053が押されると、前記実施例の場合と同
様、まず、第11図のS1113でパターンレジスタPR及び進
行レジスタSRに値2がセットされてイントロリズムパタ
ーンのモードになる。
以下、第5図のS509〜S518のループが繰り返される
が、まず、S514のリズム再生処理においては、第22図の
S902→S927→S906の処理が第9図と同じであるため、イ
ントロリズムパターンで自動伴奏がスタートする。すな
わち、第25図のT15のタイミングでの処理は、第21図のT
7のタイミングでの動作と同様である。そして、イント
ロパターンでの自動伴奏は、16パターンステップ分繰り
返され、第25図のT16のタイミングでRC103(第1図)の
値が15になると、第22図S927→S928の処理が第9図と同
じであるため、S928でパターンレジスタPRが0にセット
されて本リズムパターンに移行する。これは、第19図の
T8のタイミングでの動作と同様である。
次に、第5図S511のオートコード進行処理において
は、第23図S1203→S1221→S1216→S1209の処理が第12図
と同様であるため、イントロコード進行で自動伴奏がス
タートする。従って、オートコード進行処理に関して
も、第25図T15のタイミングでの処理は第21図T7のタイ
ミングでの処理と同様である。
ところが、その後第25図のT17のタイミングでイント
ロコード進行データがコードステップの区切りまでくる
と、前記第12図の実施例ではS1216の判定がYESとなった
後、S1217で進行レジスタSRの値が0に戻されたため、
本コード進行に移行したが、第23図の他の実施例ではS1
216の判定がYESとなった後、進行レジスタSRの値は変化
せず、S2304で再びイントロコード進行データの第0コ
ードステップから読み出しが繰り返される。従って、第
21図のT9のタイミングの場合と異なり、第25図のT17で
はイントロコード進行はそのまま続行される。この状態
は、演奏者がもう一度フィルインSW1056(第3図)を押
すまで繰り返される。
そして、第25図のT18でフィルインSW1056がもう一度
押されると、まず、リズムパターン等は前記と同様に即
座にフィルインパターンに移行し、第25図のT19で16パ
ターンステップの区切りになると、第22図のS915→S916
の処理により、本パターンに戻る。
これに対して、コード進行データの方は、第25図のT1
8でフィルインSW1056が押されても、進行レジスタSRの
値は変化しないため、イントロコード進行を持続する。
そして、リズムパターンの方が第25図のT19で16パター
ンステップの区切りになって本パターンに戻ると、第22
図でS915→S916→S2201→S2202→S2204と進んで進行レ
ジスタSRの値が0に戻される。従って、ここで初めてコ
ード進行データがイントロコード進行から本コード進行
に戻る。
以上、第25図に示した如く、イントロSW1053(第3
図)でスタートすると(T15)、リズムパターン等とコ
ード進行データ共にイントロ状態になり、その後T16の
タイミングでリズムパターンが本パターンに戻る。一
方、コード進行のイントロ状態は持続され、もう一度フ
ィルインSW1056が押されたタイミングで(T18)、リズ
ムパターン等が再びフィルイン状態になり、その後リズ
ムパターンが本パターンに戻るタイミングで(T19)、
コード進行データが本コード進行に戻る。
上記動作により、演奏者はイントロコード進行を持続
させる長さを自由に制御できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、難しいベース・コード進行が全て自
動で行われ、しかも、演奏者は、簡単なスイッチ操作で
ワンタッチに通常コード進行を特殊コード進行に切換え
ることができ、多彩なコード進行を簡単に指定すること
が可能となるため、初心者でも手軽に自動伴奏を楽しむ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の構成図、 第2図は、鍵盤部の外観構成図、 第3図は、スイッチ部の外観構成図、 第4図は、鍵情報のデータ構成図、 第5図は、メイン動作フローチャート図、 第6図は、イニシャル処理の動作フローチャート図、 第7図は、テンポ処理の動作フローチャート図、 第8図は、初期リズム切換処理の動作フローチャート
図、 第9図は、リズム再生処理の動作フローチャート図、 第10図は、各種切換処理の動作フローチャート図、 第11図は、オートコード進行モード処理の動作フローチ
ャート図、 第12図は、オートコード進行処理の動作フローチャート
図、 第13図(a)〜(l)は、フラグ・カウンタ・レジスタ
群(FCR)の構成図、 第14図は、パターンメモリ部の構成図、 第15図(a)〜(c)は、各パターンのデータ構成図、 第16図は、コード進行メモリ部の構成図、 第17図は、テンポデータのデータ構成図、 第18図は、各コード進行データのデータ構成図、 第19図は、フィルイン動作説明図、 第20図は、エンディング動作説明図、 第21図は、イントロ動作説明図、 第22図は、他の実施例のリズム再生処理の動作フローチ
ャート図、 第23図は、他の実施例のオートコード進行処理の動作フ
ローチャート図、 第24図は、他の実施例のフィルイン動作説明図、 第25図は、他の実施例のイントロ動作説明図である。 101……中央制御装置(CPU)、 102……タイマークロック、 103……リズムカウンタ(RC)、 104……鍵盤部、 105……スイッチ部、 106……パターンメモリ部、 107……コード進行メモリ部、 108……コードジャッジ部、 110……伴奏音発生部、 111……リズム音発生部111、 112……サウンドシステム.

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常コード進行データ及び少なくとも1種
    類のフィルインコード進行データを記憶するコード進行
    記憶手段と、 前記フィルインコード進行データを選択するフィルイン
    スイッチと、 前記コード進行記憶手段から、通常時は前記通常コード
    進行データを読み出し、前記本コード進行データの読み
    出し動作時に前記フィルインスイッチが押された後、前
    記フィルインコード進行データの読み出し動作に変更
    し、所定の長さの前記フィルインコード進行データを読
    み終わったら、前記通常コード進行データの読み出し動
    作に戻り、該読み出されたコード進行データ、所定のコ
    ードパターン及びベースパターンに基づいてコード音及
    びベース音の発音をさせる自動コード進行データ制御手
    段と、 を有することを特徴とする自動伴奏装置。
  2. 【請求項2】通常コード進行データ及び少なくとも1種
    類のイントロコード進行データを記憶するコード進行記
    憶手段と、 前記イントロコード進行データを選択するイントロスイ
    ッチと、 前記イントロスイッチが押されたと同時に、前記コード
    進行記憶手段から、前記イントロコード進行データの読
    み出し動作が開始され、所定の長さの前記イントロコー
    ド進行データを読み終わったら、前記通常コード進行デ
    ータの読み出し動作に変更され、該読み出されたコード
    進行データ、所定のコードパターン及びベースパターン
    に基づいてコード音及びベース音の発音をさせる自動コ
    ード進行データ制御手段と、 を有することを特徴とする自動伴奏装置。
  3. 【請求項3】通常コード進行データ及び少なくとも1種
    類のエンディングコード進行データを記憶するコード進
    行記憶手段と、 前記エンディングコード進行データを選択するエンディ
    ングスイッチと、 前記コード進行記憶手段から、通常時は前記通常コード
    進行データを読み出し、前記通常コード進行データの読
    み出し動作時に前記エンディングスイッチが押された後
    の所定のタイミングで前記エンディングコード進行デー
    タの読み出し動作に変更し、所定の長さの前記エンディ
    ングコード進行データを読み終わった時点で、読み出し
    動作を停止させるとともに、該読み出されたコード進行
    データ、所定のコードパターン及びベースパターンに基
    づいてコード音及びベース音の発音をさせる自動コード
    進行データ制御手段と、 を有することを特徴とする自動伴奏装置。
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