JP2732110B2 - 非共振型ノックセンサ - Google Patents

非共振型ノックセンサ

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JP2732110B2
JP2732110B2 JP3468489A JP3468489A JP2732110B2 JP 2732110 B2 JP2732110 B2 JP 2732110B2 JP 3468489 A JP3468489 A JP 3468489A JP 3468489 A JP3468489 A JP 3468489A JP 2732110 B2 JP2732110 B2 JP 2732110B2
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polarized
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章吾 河尻
昭男 伊藤
克己 山本
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Nippon Tokushu Togyo KK
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Nippon Tokushu Togyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、内燃機関に取り付けられ、そのノッキング
の発生を電気的に検出する非共振型ノックセンサに関す
る。
〈従来技術〉 内燃機関に取り付けられる合成樹脂製ケース内に、表
裏面に電極を備えた環状圧電素子を挟圧状に保持し、該
合成樹脂製ケースに、前記圧電素子の表裏面電極と電気
的に接続される接続端子杆を囲繞する筒状コネクター部
を形成して成る非共振型ノックセンサは、特開昭61−15
3530号等、種々提案されている。
このものは、ノッキングの発生にともない、合成樹脂
製ケース内に挟持された圧電素子に、該ノキング周波数
に対応する厚み方向の歪を付与して、電極間に信号電圧
を発生させ、これをコネクター部の接続端子杆から取り
出すようにしてなるものである。
〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、コネクター部に嵌合する雌カプラで発生す
る振動は、コネクタ部を伝播して、圧電素子に至ること
となる。このため、第6図の様に、この振動に伴いノイ
ズ信号xを生じ、誤検知の原因となるという欠点があっ
た。
本発明は、このコネクター部からの振動によるノイズ
信号xの発生を除去し、ノッキングの発生を正確に知り
得るようにすることを目的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、内燃機関に取り付けられる円筒状合成樹脂
製ケース内に、表裏面に電極を備えた環状圧電素子を挟
圧状に保持すると共に、該合成樹脂製ケースの側面に、
前記圧電素子の表裏面電極と電気的に接続される接続端
子杆を筒壁で囲繞して構成される筒状コネクター部を突
設してなるものにおいて、前記環状圧電素子のコネクタ
ー部に臨む部分に非分極部を形成したことを特徴とする
ものである。
〈作用〉 コネクター部からの振動は、圧電素子に対して方向性
があり、環状圧電素子のコネクター部に臨む部分に振動
が伝播する。
ところで、当該部分は、非分極部となっているから、
該部分に振動を生じても、出力を生じない。
〈実施例〉 第1図について非共振型ノックセンサの一例を説明す
る。
1は合成樹脂製ケースであって、本体部2は円筒状を
しており、その中心に金属製スリーブ4が装着されてい
る。前記金属製スリーブ4は、下部に鍔部5が形成さ
れ、かつ筒部6の上部周囲に螺子7が形成されている。
更に、その筒部6上端と、鍔部5の周囲には、複数の係
合段が形成され、合成樹脂製ケース1との連結強度を向
上させるようにしている。
前記筒部6に外嵌して、鍔部5上には、表裏に電極板
9a,9bを介して表裏面に電極8a,8bが形成された環状圧電
素子8を配置し、該圧電素子8上に、絶縁板10、重り1
1、ワッシャー12を順次積層し、更にその上部に、前記
螺子7に螺合してナット13を配設し、その螺子締めによ
り、前記各部材を鍔部5とナット13間で挟圧保持してい
る。そして、前記金属製スリーブ4の周囲には、合成樹
脂製ケース1がモールド成形される。前記合成樹脂製ケ
ース1には、その本体部2の周面から、筒状のコネクタ
ー部17が形成され、その筒壁16で、内部に突出する二本
の接続端子杆14,14(一本は隠れて見えない)を囲繞し
ている。前記接続端子杆14,14は、合成樹脂製ケース1
内で、内蔵抵抗15を介して前記した圧電素子8の上下の
電極板9a,9bに夫々接続され、ノッキングの発生に伴う
圧電素子8の厚み方向の歪に対応して、電位差を生ず
る。この電位差を信号電圧として取り出すために、前記
コネクター部17には、雌カプラ19が嵌着し、前記接続端
子杆14,14と接続する。
圧電素子8の構成につき更に説明する。
圧電素子8のコネクター部17側に臨む部分には、あら
かじめ、非分極部αが形成されている。この非分極部α
の形成手段を第2図〜第4図で示す。
第2図は、分極用の電極ともなる電極8a,8bのうち電
極8aの当該部分を切除して、電極の無い部分20を形成し
ておいて、該電極8a,8b間に直流電圧を印加して分極し
たものであって、電極の無い部分20に非分極部αを生じ
させたものである。
第3図は、電極8a,8b間に直流電圧を印加し、圧電素
子8の全体を厚み方向に分極しておいて、所要部分を半
田鏝等でキューリ点温度に近い温度(チタン酸鉛の場合
には400℃近辺)に加熱して、消極させたものである。
第4図は、電極8a,8b間に直流電圧を印加し、圧電素
子8の全体を厚み方向に分極しておいて、所要部分の電
極8aにスリット21,21を形成して、独立電極22を形成
し、該独立電極22と電極8b間に逆方向の直流電圧を印加
して、分極を消去したものである。
而して、このように形成した圧電素子8の非分極部α
をコネクター部に臨む位置に配置させると、該コネクタ
部17からの振動は、圧電素子に対して方向性をもって伝
播し、圧電素子8のコネクター部に臨む部分で振動する
が、前記非分極部αにより信号出力を生じないこととな
る。
この様に、非分極部αを圧電素子8に形成し、該非分
極部αをコネクター部17側に配置したものを、非分極部
αの無い従来構成の圧電素子を適用した同様な構造のも
のと、コネクター部17からの振動によく影響を調べた結
果、第6図に示す様に、非分極部αのない従来構成のも
のはノイズ信号xが発生するが、第5図に示す様に、非
分極部αのある本発明に係るものは、ノイズ信号xが除
去されていることが確認された。
〈発明の効果〉 本発明は、上述の様に、圧電素子8のコネクター部17
に臨む部分に、非分極部αを形成したから、コネクター
部からの振動が圧電素子8に伝播しても出力を生ずるこ
とがなく、該振動によるノイズ信号xの発生を抑止でき
て、正確なノッキング検出に寄与し得る等の優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の一実施例を示し、第1図は縦断側面
図、第2図〜第4図は非分極部αの形成手段を示す圧電
素子8の斜視図、第5図は本発明に係る周波数−出力電
圧特性を示すグラフ、第6図は従来構成の同グラフであ
る。 1…合成樹脂製ケース 8…圧電素子、8a,8b…電極 14…接続端子杆 16…筒壁 17…コネクター部 α…非分極部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01M 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に取り付けられる円筒状合成樹脂
    製ケース内に、表裏面に電極を備えた環状圧電素子を挟
    圧状に保持すると共に、該合成樹脂製ケースの側面に、
    前記圧電素子の表裏面電極と電気的に接続される接続端
    子杆を筒壁で囲繞して構成される筒状コネクター部を突
    設してなるものにおいて、前記環状圧電素子のコネクタ
    ー部に臨む部分に非分極部を形成したことを特徴とする
    非共振型ノックセンサ。
JP3468489A 1989-02-14 1989-02-14 非共振型ノックセンサ Expired - Fee Related JP2732110B2 (ja)

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