JP2732064B2 - 糖転移酵素検定用糖鎖及びその製造法 - Google Patents

糖転移酵素検定用糖鎖及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、糖転移酵素検定用糖鎖及びその製造法に関
する。
(従来の技術) 本発明化合物は、文献未記載の新規化合物である。生
体内には様々な糖鎖構造を作り出す種々の糖転移酵素が
多数存在する。
本発明化合物は、特に、N−アセチルグルコサミン転
移酵素IVの基質となり得るものとしては、世界初の合成
例である。
(発明が解決しようとする課題) 最近、細胞機能発現因子としての種々の糖転移酵素を
臓器等から取り出す試みや、遺伝子組換えにより人工的
に糖転移酵素を作り出す試みが行なわれているが、天然
酵素の場合にはその完全精製が、又、人工酵素の場合に
は特異性の検定が課題となっている。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは上記課題の解決の一環として、特に、N
−アセチルグルコサミン転移酵素IVを対象として、アフ
ィニティークロマトグラフィーによる完全精製が可能と
なり、特異性の検定も可能となるように、糖鎖にスペー
サーを導入した形の糖転移酵素検定用糖鎖及びその製造
法を完成させた。
なお、本発明化合物は、ガラクトース転移酵素に関し
ても同様の目的で使用可能である。
本発明の新規な糖鎖は、下記の一般式(III)で表わ
される化合物である。
(式中、R1は低級アルキル基を示し、R2はベンジル基又
は水素原子を示し、R3はアセチル基又は水素原子を示
し、Acはアセチル基を示す。)さらに本発明の新規な化
合物は、下記の一般式(I)及び(II)で表わされるも
のである。
(式中、R1及びR2はベンジル基を示し、R3とR4は共同し
て一つのフタロイル基を示すか、又はR3はアセチル基を
示しかつR4は水素原子を示し、かつR5はアセチル基を示
すか、あるいはR1はアセチル基、水素原子又は−C(=
NH)CCl3基を示し、R2,R3及びR5はアセチル基を示し、
かつR4は水素原子を示す。) (式中、R1は水素原子又はアセチル基を示し、R2はアセ
チル基を示し、Bnはベンジル基を示し、Etはエチル基を
示す。) 以下、本発明を詳細に説明する。
(a)一般式(I)の化合物の合成 一般式(I)で表わされる化合物(12)は、スキーム
1に示すように、公知化合物であるベンジルトリ−O−
ベンジル−α−D−マンノピラノシド(10)〔T.オガワ
ら、カーボハイドレート・リサーチ(Carbohydrate Res
earch)、104(1982)271の方法により製造できる〕を
公知化合物であるN−フタロイルグルコサミニルブロミ
ド(11)〔R.U.レミュー(Lemieux)ら、アメリカン・
ケミカル・ソサイエティー・シンポジウム・シリーズ
(Am.Chem.Soc.Symp.Ser.)、39(1976)90の方法によ
り製造できる〕でグリコシル化することによって製造す
る。このグリコシル化は、例えばCl(CH2)2Clのような溶
媒中、AgOSO2CF3さらにはモレキュラーシーブ(以下MS
という)4Aの存在下で実施することが好ましい。また、
グリコシル化反応は、−20〜50℃の温度で、1分〜60時
間、例えば攪拌することによって実施することが好まし
い。
さらに、化合物(13)は、化合物(12)を脱アセチル
化後、脱フタロイル化し、次いでアセチル化することに
よって合成する。
上記化合物(12)の脱アセチル化は、例えばメタノー
ル等の溶媒中、NaOCH3で処理することによって実施する
ことができる。
また、脱アセチル化後の脱フタロイル化は、脱アセチ
ル化した生成物をメタノール等の溶媒中、n−BuNH2
処理することによって実施することができる。
次いで、脱フタロイル化後のアセチル化は、無水酢酸
/ピリジンで処理することによって実施することができ
る。
さらに、化合物(14)は、化合物(13)を脱ベンジル
化し、次いでアセチル化することによって合成する。
上記化合物(13)の脱ベンジル化は、例えば酢酸等の
溶媒中、Pd−Cのような触媒の存在下、水素還元するこ
とによって実施することができる。
また、脱ベンジル化後のアセチル化は、無水酢酸/ピ
リジンで処理することによって実施することができる。
さらに、化合物(15)は、化合物(14)を部分的に脱
アセチル化することによって合成する。この部分的な脱
アセチル化は、化合物(14)をN,N−ジメチルホルムア
ミド(以下DMFという)のような溶媒中、H2NNH2・CH3CO
2Hで処理することによって実施することが好ましい。
化合物(16)は、化合物(15)をクロルイミデート化
することによって合成する。このクロルイミデート化
は、化合物(15)を塩化メチレン等の溶媒中、NaHとCl3
CCNで処理することによって実施することが好ましい。
さらにクロルイミデート化反応は、−50〜50℃の温度
で、1分〜16時間、例えば攪拌することによって実施す
ることが好ましい。
(b)一般式(II)の化合物の合成 一般式(II)で表わされる化合物(18)及び化合物
(19)は、スキーム2に示すように、公知化合物である
化合物(17)〔T.オガワら、カーボハイドレート・リサ
ーチ(Carbohydrate Research)、152(1986)173の方
法により製造できる〕をアセチル化することによって合
成する。このアセチル化は、例えば塩化メチレン等の溶
媒中、ピリジンと塩化アセチルで処理することによって
実施することが好ましい。
(c)一般式(III)の化合物の合成 一般式(III)で表わされる化合物(20)は、化合物
(18)を化合物(16)でグリコシル化することにより合
成する。このグリコシル化は、例えばジクロロエタン等
の溶媒中、BF3・Et2Oの存在下で実施することが好まし
い。さらにグリコシル化反応は、N2等の雰囲気下、−50
〜50℃の温度で、1分〜24時間、反応系を攪拌しながら
行うことが好ましい。
さらに化合物(21)は、化合物(20)を脱ベンジル化
し、次いで脱アセチル化することよって合成する。
上記化合物(20)の脱ベンジル化は、Pd−Cの存在
下、水素ガス雰囲気中、酢酸等の溶媒中、5〜100℃の
温度で、1分〜24時間実施することが好ましい。
また、脱ベンジル化の次の脱アセチル化は、脱ベンジ
ル化した生成物をメタノール等の溶媒中、NaOCH3で処理
することによって実施することが好ましい。
尚、前記工程において合成される化合物(12)、(1
3)、(14)、(15)、(16)、(18)、(19)、(2
0)、(21)は、いずれも新規化合物である。
(実施例) 以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する
が、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
実施例1〔化合物(10)+(11)→(12)〕 190℃で21時間真空乾燥したMS−4A粉末6gに、AgOSO2C
F31.42g(5.5mモル)と1,2−ジクロロエタン25mlを加
え、系内を窒素置換した。次に、1,2−ジクロロエタン1
0mlに溶解した化合物(10)1.00g(1.8mモル)を加え
て、0℃まで冷却した。そして、1,2−ジクロロエタン1
5mlに溶解した化合物(11)1.21g(2.4mモル)を滴下し
た。反応は0℃→室温で18時間行なった。反応終了後、
CH2Cl2170mlを加えてセライト濾過し、水洗、重曹処理
をして有機層をMgSO4で乾燥した。濾過後、減圧濃縮し
て、その残渣をシリカゲル180gのカラム(CH2Cl2−アセ
トン40:1)に通して精製し、化合物(12)を1.37g得た
(収率77.3%)。
〔化合物(12)の性質〕 TLC Rf=0.58(トルエン−酢酸エチル2:1) 元素分析 C54H55NO15として 計算値 C,67.70;H,5.79;N,1.46 測定値 C,67.53;H,5.79;N,1.42 比旋光度▲〔α〕25 D▼+16.8°(C 1.00,CHCl31 H−NMR(CDCl3)5.495(d,1H,J8.4Hz,H−1′),4.710
(d,1H,J1,8Hz,H−1)13 C−NMR(CDCl3)96.9(1JCH164.8Hz,C−1′),96.6
1JCH168.5Hz,C−1),62.4(C−6′),54.6(C−
2′) 実施例2〔化合物(12)→(13)〕 化合物(12)11.4gをメタノール220mlを溶解し、1N−
NaOHe3mlを加えて、室温で18時間攪拌した。この反応液
を減圧濃縮して、残渣をメタノール600mlに溶解し、n
−ブチルアミン120mlを加えて、浴温100℃で42時間還流
した。この反応液を減圧濃縮して、残渣をピリジン110m
lに溶解し、無水酢酸110mlを加えて、室温で19時間攪拌
した。そして、反応液を減圧濃縮して、その残渣をシリ
カゲル900gのカラム(トルエン−酢酸エチル1:2)に通
して精製し、化合物(13)を9.7g得た(収率93.7%)。
〔化合物(13)の性質〕 TLC Rf=0.48(トルエン−酢酸エチル1:2) 元素分析 C48H55NO14として 計算値 C,66.27;H,6.37;N,1.61 測定値 C,66.25;H,6.35;N,1.54 比旋光度▲〔α〕25 D▼+7.3°(C 1.01,CHCl31 H−NMR(CDCl3)2.018(s,3H,Ac),2.014(s,3H,Ac),
1.997(s,3H,Ac),1.743(s,3H,NAc) 実施例3〔化合物(13)→(14)〕 化合物(13)1.99gを酢酸40mlに溶解し、10%Pd−C2.
00gを加えてH2を封入し、80℃で30分間攪拌した。セラ
イト濾過後、減圧濃縮して、残渣をピリジン20mlに溶解
し、無水酢酸20mlを加えて、室温で17時間攪拌した。そ
して、反応液を減圧濃縮して、その残渣をシリカゲル19
0gのカラム(CHCl3−アセトン3:1)に通して精製し、化
合物(14)を1.33g得た(収率85.8%)。
〔化合物(14)の性質〕 TLC Rf=0.42(CHCl3−アセトン2:1) 元素分析 C28H39NO18として 計算値 C,49.63;H,5.80;N,2.08 測定値 C,49.64;H,5.82;N,2.11 比旋光度▲〔α〕25 D▼−10.0°(C 1.00,CHCl31 H−NMR(CDCl3)5.994(d,1H,J2.2Hz,H−1) 実施例4〔化合物(14)→(15)〕 化合物(14)6.40g(9.4mモル)をDMF16mlに溶解し、
H2NNH2・AcOH932.7mg(10.1mモル)を加え、室温で1.5
時間攪拌した。反応終了後、酢酸エチル600mlを加え、
水洗、重曹処理をして、有機層をMgSO4で乾燥した。濾
過後、減圧濃縮して、その残渣をシリカゲル800gのカラ
ム(CHCl3−メタノール15:1)に通して精製し、化合物
(15)を5.08g得た(収率84.6%)。
〔化合物(15)の性質〕 TLC Rf=0.39(CHCl3−メタノール10:1) 元素分析 C26H37NO17・H2Oとして 計算値 C,47.78;H,6.01;N,2.14 測定値 C,47.66;H,5.76;N,2.15 比旋光度▲〔α〕25 D▼−29.9°(C 1.01,CHCl313 C−NMR(CDCl3)99.1(1JCH158.7Hz,C−1′),92.1
1JCH171.1Hz,C−1),55.4(C−2′) 実施例5〔化合物(15)→(16)〕 化合物(15)2.14g(3.4mモル)をCH2Cl230mlに溶解
し、Cl3CCN3.4mlを加え、0℃まで冷却した。そして、6
0%NaH128.4mg(3.2mモル)を加え、0℃で1時間攪拌
した。反応終了後、CH2Cl280mlを加え、セライト濾過し
て、減圧濃縮し、残渣をシリカゲル150gのカラム(CHCl
3−アセトン2:1)に通して精製し、化合物(16)を2.20
g得た(収率83.8%)。
〔化合物(16)の性質〕 TLC Rf=0.42(CHCl3−アセトン2:1) 元素分析 C28H37N2O17Cl3,3/2H2Oとして 計算値 C,41.67;H,5.00;N,3.47;Cl,13.18 測定値 C,41.94;H,4,70;N,3.49;Cl,13.45 比旋光度▲〔α〕25 D▼+9.2°(C 1.01,CHCl31 H−NMR(CDCl3)8.71(s,1H,C=NH),6.19(d,1H,J1.8
Hz,H−1) 実施例6〔化合物(17)→(18)+(19)〕 化合物(17)3.09g(5.67mモル)をCH2Cl290mlに溶解
し、ピリジン460μl(5.69mモル)と塩化アセチル400
μl(5.63mモル)を加え、−10℃で1時間攪拌後、さ
らに、ピリジン320μl(3.96mモル)と塩化アセチル28
0μl(3.94mモル)を加え、20分間攪拌した。反応終了
後、CH2Cl2200mlを加え、重曹処理をして、有機層をMgS
O4で乾燥し、濾過後、減圧濃縮して、その残渣をシリカ
ゲル400gのカラム(トルエン−酢酸エチル7:1)に通し
て精製し、化合物(18)を2.73g(収率82.0%)、化合
物(19)を0.39g(収率10.9%)得た。
〔化合物(18)の性質〕 TLC Rf=0.57(トルエン−酢酸エチル3:1) 元素分析 C33H46O9・1/2H2Oとして 計算値 C,66.53;H,7.95 測定値 C,66.63;H,7,79 比旋光度▲〔α〕25 D▼−53.1°(C 1.01,CHCl31 H−NMR(CDCl3)2.05(s,3H,6−OAc)13 C−NMR(CDCl3)101.8(1JCH153.8Hz,C−1),63.8
(C−6) 〔化合物(19)の性質〕 TLC Rf=0.64(トルエン−酢酸エチル3:1) 元素分析 C35H48O10・1/2H2Oとして 計算値 C,65.91;H,7.74 測定値 C,66.06;H,7,62 比旋光度▲〔α〕25 D▼−72.6°(C 1.01,CHCl31 H−NMR(CDCl3)2.06(s,3H,6−OAc),1.87(s,3H,3−
OAc)13 C−NMR(CDCl3)101.4(1JCH153.8Hz,C−1),63.6
(C−6) 実施例7〔化合物(16)+(18)→(20)〕 190℃で21時間真空乾燥したモレキュラーシーブAW300
粉末4.5gに1,2−ジクロロエタン20mlを加え、系内を窒
素置換した。次に1,2−ジクロロエタン17mlに溶解した
化合物(18)1103.0mg(1.88mモル)を加えて0℃まで
冷却した。そして、1,2−ジクロロエタン17mlに溶解し
た化合物(16)2624.3mg(3.36mモル)とBF3・Et2O500
μl(4.02mモル)を加え1時間攪拌した後、さらにBF3
・Et2Oを500μl加え1時間攪拌した。反応終了後、CH2
Cl2300mlを加え、セライト濾過し、重曹処理をして、有
機層をMgSO4で乾燥した。濾過後、減圧濃縮して、その
残渣をシリカゲル450gのカラム(CHCl3−アセトン4:1)
に通して精製し、化合物(20)を1585.0mg得た(収率7
0.0%)。
〔化合物(20)の性質〕 TLC Rf=0.45(CHCl3−アセトン3:1) 元素分析 C59H81NO25・H2Oとして 計算値 C,57.97;H,6.85;N,1.15 測定値 C,57.91;H,6.71;N,1.15 比旋光度▲〔α〕25 D▼−46.6°(C 1.01,CHCl313 C−NMR(CDCl3)101.9(1JCH153.8Hz,C−1),100.0
1JCH172.1Hz,C−1′),99.6(1JCH163.6Hz,C−
1″),54.3(C−2″) 実施例8〔化合物(20)→(21)〕 化合物(20)828.3mgを酢酸16mlに溶解し、10%Pd−C
0.4gを加えてH2を封入し、60℃で1.5時間攪拌した。セ
ライト濾過後、減圧濃縮して、残渣をシリカゲル80gの
カラム(CHCl3−アセトン3:2)に通して精製し、得られ
たシロップ663.6mgをメタノール13mlに溶解し、1N−NaO
Me0.5mlを加えて、室温で19時間攪拌した。この反応液
にAMBERLYST15を2ml加えて5分間攪拌して中和し、セラ
イト濾過後、減圧濃縮して、その残渣をゲル濾過(Seph
adex G−25 300ml、H2O)により精製し、凍結乾燥し
て、化合物(21)を389.4mg得た(収率79.1%)。
〔化合物(21)の性質〕 TLC Rf=0.47(酢酸エチル−エタノール−水8:4:2) 元素分析 C30H53NO18・5H2Oとして 計算値 C,44.71;H,7.88;N,1.74 測定値 C,44.86;H,7,65;N,1.70 比旋光度▲〔α〕25 D▼−18.1°(C 1.01,H2O)1 H−NMR(D2O)5.143(s,1H,H−1′),4.647(s,1H,H
−1),4.555(d,1H,J8.5Hz,H−1″),3.698(s,3H,OM
e),2.395(t,2H,J7.3Hz,CH2CO),2.060(s,3H,NAc) (発明の効果) 本発明の3糖(III)は、N−アセチルグルコサミン
転移酵素IVの特異性の検定用基質として、また、アフィ
ニティークロマトグラフィーにる酵素精製のリガンドと
して用いることが可能な糖鎖である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 和昭 埼玉県北葛飾郡吉川町中曽根477

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式(I)で表わされる化合物。 (式中、R1及びR2はベンジル基を示し、R3とR4は共同し
    て一つのフタロイル基を示すか、又はR3はアセチル基を
    示しかつR4は水素原子を示し、かつR5はアセチル基を示
    すか、あるいはR1はアセチル基、水素原子又は−C(=
    NH)CCl3基を示し、R2,R3及びR5はアセチル基を示し、
    かつR4は水素原子を示す。)
  2. 【請求項2】次式(II)で表わされる化合物。 (式中、R1は水素原子を示し、R2はアセチル基を示し、
    Bnはベンジル基を示し、Etはエチル基を示す。)
  3. 【請求項3】次式(III)で表わされる化合物。 (式中、R1は低級アルキル基を示し、R2はベンジル基又
    は水素原子を示し、R3はアセチル基又は水素原子を示
    し、Acはアセチル基を示す。)
  4. 【請求項4】(a)次式 (式中、Bnはベンジル基を示す。)の化合物(10)を次
    (式中、Acはアセチル基を示し、Phthはフタロイル基を
    示す。)の化合物(11)でグリコシル化し、一般式 で表わされる化合物(12)[一般式(I)中、R1及びR2
    はベンジル基を示し、R3及びR4は共同して一つのフタロ
    イル基を示し、R5はアセチル基を示す。]を製造する工
    程、 (b)化合物(12)を脱アセチル化及び脱フタロイル化
    後、アセチル化し、一般式(I)で表わされる化合物
    (13)[一般式(I)中、R1及びR2はベンジル基を示
    し、R3及びR5はアセチル基を示し、R4は水素原子を示
    す。]を製造する工程、 (c)化合物(13)を脱ベンジル化後、アセチル化し、
    一般式(I)で表わされは水素原子を示す。]を製造す
    る工程、 (d)化合物(14)を部分的に脱アセチル化し、一般式
    (I)で表わされる化合物(15)[一般式(I)中、R1
    及びR4は水素原子を示し、R2,R3及びR5はアセチル基を
    示す。]を製造する工程、 (e)化合物(15)をクロルイミデート化し、一般式
    (I)で表わされる化合物(16)[一般式(I)中、R1
    は−C(=NH)CCl3基を示し、R2,R3及びR5はアセチル
    基を示し、R4は水素原子を示す。]を製造する工程、 (f)次式 (式中、Bnはベンジル基を示し、Etはエチル基を示
    す。)の化合物(17)をアセチル化し、次式 (式中、Acはアセチル基を示し、Bnはベンジル基を示
    し、Etはエチル基を示す。)で表わされる化合物(18)
    及び次式 (式中、Acはアセチル基を示し、Bnはベンジル基を示
    し、Etはエチル基を示す。)で表わされる化合物(19)
    を製造する工程、 (g)化合物(18)を化合物(16)でグリコシル化し、
    一般式 で表わされる化合物(20)[一般式(III)中、R1はエ
    チル基を示し、R2はベンジル基を示し、R3はアセチル基
    を示す。]を製造する工程、および (h)化合物(20)を脱ベンジル化及び脱アセチル化
    し、一般式(III)で表わされる化合物(21)[一般式
    (III)中、R1はメチル基を示し、R2及びR3は水素原子
    を示す。]を製造する工程、 の諸工程からなる、糖転移酵素検定用糖鎖の製造法。
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