JP2731861B2 - 椅子用出入台板の緊急変位方法およびその装置 - Google Patents

椅子用出入台板の緊急変位方法およびその装置

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JP2731861B2
JP2731861B2 JP1110676A JP11067689A JP2731861B2 JP 2731861 B2 JP2731861 B2 JP 2731861B2 JP 1110676 A JP1110676 A JP 1110676A JP 11067689 A JP11067689 A JP 11067689A JP 2731861 B2 JP2731861 B2 JP 2731861B2
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C7/00Parts, details, or accessories of chairs or stools
    • A47C7/62Accessories for chairs
    • A47C7/68Arm-rest tables ; or back-rest tables
    • A47C7/70Arm-rest tables ; or back-rest tables of foldable type

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、劇場や会議用の椅子,車両や航空機内或
いは船舶内等の椅子の一部に設置されて、筆記台や食事
台に使用される出入台板(使用時には肘掛け下の凹所内
からその前方外部に引出し、不使用時には前記凹所内へ
収納しておく台板)における緊急時の変位方向およびそ
の装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、劇場や会議用の椅子,車両や航空機内或いは
船舶内等の椅子は、各椅子が横並びに設置され、この横
列設置の状態で前後の方向に多数配置されているため、
椅子設置のスペースが無駄なく有効に活用されている。
この場合前後の方向における各横列椅子間の前部は、そ
の列毎の椅子に着座する際の往路および着座終了後の退
路として使用するための横通路に構成されている。
その際各椅子の一部には、メモを取ったり,食事をし
たりするのに好都合な小域の筆記台や食事台になる出入
台板が設置されていることがある。従来におけるこの種
の出入台板は、使用時に肘掛け等の下側に設けられてい
る凹所内からその前方の外部に引出して、使用中は常時
固定的な水平態を維持するように構成されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の椅子用出入台板には、次のような問題点があっ
た。
使用時における出入台板は、肘掛け等の直前位置に突
出して水平態を維持するため、この台板の使用時におけ
る各椅子の前部にあたる横通路が、台板によってふさが
れることになる。従ってこの出入台板の使用中に、例え
ば地震やボヤ或いは火事等が発生して、着座中の人々が
緊急に退避する必要が起こったとき、横通路に突出して
いる各出入台板が邪魔になり、これによって多くの人身
事故を招く危険性があった。
また従来の出入台板は、通常の使用時に過大な外力が
負荷されると、この台板を支持する関係部材や装置が、
その外力を吸収できないために破壊する恐れがあった。
さらにこの破壊を回避するための装置は、極めて大掛り
なものになり、これによって設備費が高額化した。
この発明は上記の問題点を解決するためになされたも
のであり、その目的は、出入台板の使用中に、例えば地
震やボヤ或いは火事等が発生して着座中の人々が緊急に
退避する必要が生じたとき、横通路に水平態で突出して
いる出入台板を上から強く押圧するだけで、台板の水平
態が消滅し、これによって開放された横通路から迅速に
緊急退避ができるうえ、通常の使用時に仮に過大な外力
が出入台板に負荷されても、これを円滑容易に吸収し
て、関係部材や装置の破壊が回避され、かつ装置を構成
する要部や装置全体も小型化が可能になって、設備費の
軽減化を図ることができるようにした椅子用出入台板の
緊急変位方法およびその装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この発明にらる椅子用
出入台板の緊急変位方法は、係止保証体と連携する係止
手段をもって水平態を維持する使用時の出入台板に、前
記係止手段の支持力を超える過大な外力が負荷したと
き、前記台板を水平態から降下する垂直態の方向へ変位
させるようにしたものである。
次に椅子用出入台板の緊急変位装置としては、使用中
の台板に過大な外力が負荷したとき、この台板を容易に
垂直態に変位させるために、一次係止手段を保有する固
定ガイド板と一体化の態勢にしたスラスト軸の基端側軸
上に、二次係止手段を保有する旋回ガイド板を、一次係
止手段に対する円弧受け溝の着脱をもって固定と規制角
度範囲の回動可能に軸嵌し、スラスト軸の中途軸上に
は、出入台板を旋回と起倒自在に装嵌した台板支持体を
規制角度範囲の回動可能に軸嵌するとともに、台板支持
体には、出入台板の旋回と起倒によって二次係止手段に
着脱する係合片をスラスト軸の軸方向に対する摺動可能
に挿入し、かつスラスト軸の先端軸上には、両ガイド板
の係合態様を支持する係止保証体を装嵌したことによ
り、使用中における台板に過大な外力が負荷したとき、
この台板は容易確実に垂直態に変位できるものである。
使用時における台板が水平態を確実に堅持するため
に、係止保証体は、固定ガイド板側へ付勢するバネ体若
しくはソレノイド等からなるようにすると効果的であ
る。
また使用時における台板の水平態を容易に堅持し、か
つ緊急時の通常の使用時に、この台板に過大な外力が負
荷されたときは、確実に垂直態に変位するように、一次
係止手段と円弧受け溝は、スラスト軸の軸方向に対して
凹凸の嵌合態になるように接面すると良い。
なお一次係止手段と円弧受け溝が多少摩耗しても、定
位置で精度良く接面できるために、双方の凹凸による嵌
合態を、スラスト軸の軸方向に対して磁力線を持つマグ
ネット若しくはソレノイド等からなるようにすると、確
実性が得られる。
〔作用〕
上記の構成による椅子用出入台板の緊急変位装置を用
いて、着座時に出入台板を定位置へ引出して使用した
り、使用時における天災や火災等による変事の発生(例
えば地震やボヤ或いは火事等の発生)で、着座中の人々
が緊急に退避する場合は次のようにして行う。
まず着座時に出入台板を使用するときは、椅子の一部
にあたる定位置(例えば肘掛け下の凹所)内からその前
方へ、出入台板を、スラスト軸を中心にした台板支持体
との一体状による旋回をもって引出すと、台板支持体内
に挿入されている係合片は、出入台板が降下状の垂直態
を維持しているため、固定ガイド板側へ摺動することは
ない。
従って旋回ガイド板は、円弧受け溝が、スラスト軸の
先端側に嵌装されたバネ体等による係止保証体の弾発的
な押圧力をもって固定ガイド板の一次係止手段に強く係
合する態様を維持しているため、係合片付きの台板支持
体と、出入台板だけがスラスト軸を中心に180度の旋回
をし、これによって出入台板を椅子の前方外部に円滑に
引出すことができる。
上記により定位置から180度の前方外部に引出した出
入台板は、それまでの定位置での横向けによる降下状の
垂直態が、この時点では横向けによる起立状の垂直態に
変化しているので、この起立状の垂直態による出入台板
を、自体の支軸を中心にして椅子の直前方向へ倒すと、
この出入台板における90度の倒し操作により、台板支持
体内に挿入されている係合片が出入台板の倒し方向へ摺
動して、その先端が旋回ガイド板の二次係止手段に係合
することになる。
その際旋回ガイド板は、円弧受け溝が、スラスト軸の
先端側に装嵌されたバネ体等による係止保証体の弾発的
な押圧力をもって継続的に固定ガイド板の一次係止手段
に強く係合されているため、固定ガイド板の原姿維持
と、両ガイド板の係合態様を支持する係止保証体の弾発
的な支持力とにより、出入台板を確実な水平度による固
定態をもって使用することができる。
次に出入台板の使用時において、天災や火災等による
変事の発生(例えば地震やボヤ或いは火事等の発生)
で、着座中の人々が緊急に退避する場合は次のようにし
て行う。すなわち使用時の出入板は、水平度を維持した
状態で椅子の直前位置にあたる横通路に突出しているた
め、出入台板の上面に、下向けの押圧力による過大な外
力(両ガイド板の係合態様を支持する係合保証体の弾発
力を超える外力)を与えると、出入台板を支持している
台板支持体と係合片が、スラスト軸を中心にして同方向
へ回動することになる。
このとき旋回ガイド板の二次係止手段に係着している
係合片の回動誘致を受けて、それまで維持されていた両
ガイド板による一次係止手段と円弧受け溝との係合態様
が崩れるので、旋回ガイド板は、係止保証体の弾発力に
抗しながら、係合片を介して台板支持体と一体的に同方
向へ回動することになる。従ってこの台板支持体と一体
的に組着されている出入台板は、使用時におけるそれま
での水平態から降下する垂直態に変位し、これによって
台板の水平態が消滅するため、開放された横通路から容
易に緊急退避することかできる。
また通常の使用時において、出入台板に係止保証体の
弾発力を超える意図しない過大な外力が負荷した場合
は、上記と同様に水平態の台板が降下する垂直態に変位
するため、関係部材や装置の破壊を容易確実に回避する
ことができる。
なお上記により、水平態から垂直態に変位した出入台
板を、その垂直態の位置からスラスト軸を中心にして水
平態の位置まで復元すると、この出入台板と一体的に復
元位置へ戻る台板支持体と一体状の係合片により、旋回
ガイド板も同様に原状位置まで戻るため、再び旋回ガイ
ド板の円弧受け溝が固定ガイド板の一次係止手段に、係
止保証体の弾発力を受けた状態のもとで係合することに
なる。従ってこの時点から出入台板は、安定した固定的
な水平態を回復することになり、これによって再び出入
台板を正常な態様のもとで使用することができる 〔実施例〕 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
まずこの発明において、使用時には水平態を維持し、
緊急時には降下する垂直態に変位するための出入台板5
は、第1図から第3図および第7図に示すように、メモ
を取ったり,食事をしたりするのに好都合な小域の平面
板に形成されている。そしてこの出入台板5の一方側縁
部には、この出入台板5を旋回したり,起倒したりする
際の支持体となる台板軸51が、後向けの突出態により一
体化されている。この台板軸51の先端面には、後記する
係合片6の凸子受け凹部61に嵌合するための偏心凸子52
が設けられている。また台板軸51の中途軸上には、この
台板軸51を後記する台板支持体4の軸受け孔43内へ回動
自在に挿入した際に、出入台板51を精度良く90度の範囲
にといて起倒するための規制体となる円弧堤53が周方向
に突設されている。
なお上記の出入台板5を支持する役割の台板支持体4
は、第1図から第3図および第7図に示すように、装置
全体を椅子10へ取付ける際に、ほぼ方形体に形成された
中の左右面は、椅子10の肘掛け101の前部に取付けると
き、この左右面に隣接することになる後記の固定基体8.
1,8.2の内側縦面と摺接するための垂直面に形成されて
いる。そしてこの左右面には、後記するスラスト軸2へ
の嵌合が可能になる軸孔41が貫設されている。またこの
軸孔41の上位部分にあたる前面側から後面へ掛けて、出
入台板5の台板軸51を遊挿する役割の軸受け孔43が、下
の軸孔41と直交する態様により設けられている。この場
合軸受け孔43の上半部分は、台板軸51の円弧堤53が、90
度の範囲において精度良く回動するための円弧凹部44に
形成されている。この台板支持体4は、装置の要部にな
るものである。
上記の出入台板5を支持し、かつ緊急時に、この出入
台板5を使用時の水平態から降下する垂直態に変位させ
る装置は、次のように構成されている。すなわち第7図
に示すように、まず装置の中心体となるスラスト軸2
は、軸上の基端側に後記する固定ガイド板1の係止部に
係合して、自体を固定的に堅持するためのフランジ部21
が設けられている。また軸部の先端側には、後記する係
止保証体7を装嵌したのちに、ナット締め等により装置
の要部を同軸上に拘束するためのオネジ部22が形成され
ている。
上記によるスラスト軸2のフランジ部21に隣接する基
端側軸上には、次に示す固定ガイド板1が装嵌されてい
る。この固定ガイド板1は、第7図に示すように、円板
面の中心にスラスト軸2に嵌合するための軸孔11が設け
られている。また円板面には旋回ガイド板3の二次係止
手段33と係合するための半円状の凸堤体による一次係止
手段12が、軸孔11の上下位置に垂直状の配置をもって突
設されている。
この場合出入台板5を、第2図とは反対側の肘掛け10
1にも取付けが可能となるように、左右共用の他の一次
係止手段12が、反対側の円板面にも設けられている。従
ってスラスト軸2のフランジ部21は、この反対側の一次
係止手段12に係止することで固定態を堅持できるように
組着されている。さらに円板周面縁部の上部一側には、
この固定ガイド板1を固定基体8.1の段付孔83内に収嵌
した際に、この固定ガイド板1を完全な固定原姿体とし
て維持するための切欠部13が、直角配置により形成され
ている。
この固定ガイド板1は、第7図に示すように、厚みの
持つ扇形の外郭に形成された固定基体8.1の腹部に貫設
されている段付孔83内へ同心状に収嵌されたのち、上面
のネジ孔84から挿入された垂直度調整ネジ9が固定ガイ
ド板1の切欠部13に圧接することにより、この固定ガイ
ド板1を完全な固定原姿体として維持できるように構成
されている。この一方の固定基体8.1は、第1図から第
3図までに示すように、椅子10の一方側にあたる肘掛け
101の前部縦面(図では右側にあたる肘掛け101の前部縦
面)に、ネジ止め等により取付けられている。
一次係止手段12を保有する固定ガイド板1と一体化さ
れたスラスト軸2の基端側軸上には、次に示す旋回ガイ
ド板3が嵌合されている。この旋回ガイド板3は、円板
面の中心にスラスト軸2に嵌合するための軸孔31が設け
られている。また固定ガイド板1と接面することになる
一方の円板面には、固定ガイド板1の一次係止手段12と
係合するための半円状の凹陥体による円弧受け溝32が、
軸孔31の上下位置に垂直状の配置をもって形成されてい
る。円板面の右側位置には、後記する係合片6の挿入と
係合が可能となる縦孔配置の二次係止手段33が貫設され
ている。
この場合出入台板5を、第2図とは反対の図示しない
肘掛け側にも取付けが可能となるように、左右共用とな
る他の二次係止手段33が、円板面の左側にも貫設されて
いる。さらに円弧受け溝32を設けた反対側の円板面に
は、出入台板5を椅子10の袖板102間にあたる凹所103内
から引出したり、または凹所103内へ収納したりする際
に、後記する係合片6の端部が、摺接することなく旋回
が可能となる所定深さのガイド溝34が、上記した左右の
二次係止手段33,33に連通する態様により同心状に形成
されている。
この態様による旋回ガイド板3は、軸孔31を介して固
定ガイド板1に隣接するスラスト軸2の基端側軸上に回
動可能に装嵌されている。また旋回ガイド板3に隣接す
るスラスト軸2の先端側軸上には、前記した台板支持体
4が軸孔41を介して回動可能に装嵌される。この場合出
入台板5を装着する側に遠い位置の左右面には、旋回ガ
イド板3の一方の二次係止手段33と合致するスライド孔
42が、軸孔41と平行する態様により貫設されている。
このスライド孔42内には、短冊形による長方片の一端
側近くに、出入台板5の偏心凸子52が係嵌可能となる所
定深さの凸子受け凹部61を設けた係合片6が、スラスト
軸2の軸方向への摺動自在に挿入されている。そして凸
子受け凹部61に台板軸51の偏心凸子52を係嵌した状態
で、起立状の出入台板5を一方側へ水平状に倒したと
き、台板軸51の偏心凸子52が係嵌している凸子受け凹部
61を介して係合偏6が旋回ガイド板3側へ移動すること
から、この係合片6の先端は、旋回ガイド板3の一方の
二次係止手段33内へ挿入係嵌し、これによって台板支持
体4の固定態様を維持することができるように組着され
ている。
さらにスラスト軸2の先端に形成されたオネジ部22に
は、厚みを持つ扇形体の中心に軸支孔86を貫設し、この
軸支孔86の先にはバネ収納穴85を同心状に形成した他方
の固定基体8.2が、軸支孔86を介して装嵌されている。
そしてバネ収納穴85の内部に露出したスラスト軸2のオ
ネジ部22には、複数の皿バネを対称状に配置することで
なる1組の係止保証体7が装嵌されて、外方からの座金
の嵌合とナットの締付けにより、所定強さの弾発力を、
台板支持体4を介して旋回ガイド板3に付与することが
可能な態様により組着されている。
上記の態様により、出入台板5と一括態に組着された
椅子用出入台板の緊急変位装置は、第1図から第3図ま
でに示すように、椅子10の一方側にあたる肘掛け101の
前端部に対する両固定基体8.1,8.2位置でのネジ止めに
より装着されている。そして不使用時における出入台板
5は、横向けの垂直態にして、肘掛け101の下部にあた
る両袖板102間の凹所103内に、旋回による前方への引出
しが可能となる態様にらり収納されている。
そして出入台板5を使用するときは、この出入台板5
を収納時における垂直態のもとで、スラスト軸2を中心
とする旋回操作により、台板軸51を前方へ向けた水平態
になる位置まで180度宛旋回したのち、この前方への旋
回により起立状の垂直態になった出入台板5を、第2図
に示すように、台板軸51を中心に椅子10の直前方向へ倒
して水平態にすると、この出入台板5の倒し操作で、係
合片6の凸子受け凹部61に収嵌している偏心凸子52が、
同時に右方へ転位するように構成されている。
上記により、それまでは第4図のように係合片6の先
端が、台板支持体4の一方縦面から小突出Δの量だけ
この側の外部に露出していたが、出入台板5の倒し操作
により、係合片6の先端は、第5図に示すように、さら
に外方への移動量を増して大突出Δによる大量露出の
状態となる。この大突出Δにより、係合片6の先端が
旋回ガイド板3の一方の二次係止手段33内へ係嵌する。
従ってこの時点では、出入台板5が、固定ガイド板1の
一次係止手段12に円弧受け溝32を係合し、かつこの係合
態様が皿バネ等による係止保証体7の弾発力をもって継
続的な固定状態にあるため、この台板5を安定的な固定
による水平態を堅持した状態で使用できるように構成さ
れている。
なお出入台板5の使用時において、天災や火災等によ
る変事の発生(例えば地震やボヤ或いは火事等の発生)
により、着座中の人々が緊急に退避する場合は、それま
で水平態のもとで使用してしいた出入台板5の上面に、
下向けの押圧力による過大外力Σ(両ガイド板2,3での
一次係止手段12に対する円弧受け溝32の係合態様を支持
する係止保証体7の弾発力を超える外力)が与えられる
と、出入台板5を支持している台板支持体4と係合片6
が、スラスト軸2を中心にして第6図に示すように、出
入台板5が降下する方向へ回動するため、固定ガイド板
1の一次係止手段12に係止保証体7の弾発力をもって係
合している旋回ガイド板3の円弧受け溝32が、一次係止
手段12との係合態様が解かれて、同方向へ同量宛回動す
ることになる。従ってそれまで水平態にあった出入台板
5は、スラスト軸2を中心にして、前向きの降下する垂
直態に変位し、これによって出入台板5の水平態が消滅
するため、開放された横通路から容易に緊急退避するこ
とができるように構成されている。
また通常の使用時において、出入台板5に係止保証体
7の弾発力を超える意図しない過大外力Σが負荷した場
合は、前記と同様に、水平態の台板5が降下する垂直態
に変位するため、要部となる両ガイド板1,3,台板支持体
4,係合片6,両固定基体8.1,8.2およびこの要部による装
置の破壊を容易確実に回避することができる。
なお上記の実施例においては、係止保証体7に皿バネ
等を使用したが、この発明は上記の実施例に限定するこ
となく、例えば皿バネの代わりに、同じ量の弾発力が発
揮できるソレノイド等を用いても、上記の実施例と同様
の結果が得られるものである。
また上記の実施例では、固定ガイド板1の一次係止手
段12と、旋回ガイド板3の二次係止手段33とを、物理的
な円弧状の凹凸嵌合態に構成したが、この発明は上記の
実施例に限定することなく、例えば同じような凹凸態の
係合でも、この双方を、スラスト軸2の軸方向に対して
磁力線を持つマグネット若しくはソレノイド等により接
面するように構成した場合は、長期使用で仮に双方が多
少摩耗しても、定位置で精度良く接面し、これによって
出入台板5の水平度を確実に保証することができるもの
である。
〔発明の効果〕
この発明は、前述したように構成されているので、以
下に記載するような効果がある。
使用時における出入台板は、固定ガイド板の一次係止
手段に旋回ガイド板の円弧受け溝が係合するとともに、
この旋回ガイド板の二次係止手段には台板支持体内の係
合片が係嵌し、かつこの係合態様を係止保証体の弾発力
をもって支持しているため、この弾発力を超える過大な
外力が負荷されない限り、出入台板を安定した水平態の
もとで円滑に使用することができる。
また出入台板の使用時に天災や火災等が発生して、着
座中の人々が緊急に退避する必要が生じた場合は、使用
中における出入台板の上面に、下向けの押圧力による過
大な外力を与えるだけで、横通路をふさいでいる水平態
の出入台板を円滑に降下する垂直態に変位できるため、
迅速な横通路の開放により、この種の変事に伴う人身事
故等を容易に防止することができる。
なお通常の使用時においても、出入台板に意図意図し
ない過大な外力が負荷した場合は、水平態の台板が降下
する垂直態に変位して、関係部材や装置の破壊が回避さ
れるため、この種装置の安全性と信頼性を高めることが
できる。
さらに装置の各要部は、形状が簡単に構成されていて
小型化が可能であるため、装置の設備費が大幅に軽減さ
れて、経済の利得性を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の緊急変位装置を椅子の一部に備えた
出入台板の収納態様を示す部分斜視図、第2図は同台板
を引出したのちの倒し操作を示す斜視図、第3図は使用
時の出入台板に過大外力が負荷されて水平態から降下す
る垂直態に変位する動作図、第4図は第1図の状態にお
ける係合片の突出量を示す分解斜視図、第5図は第2図
の状態における係合片の突出量を示す分解斜視図、第6
図は第3図の状態における係合片と旋回ガイド板の回動
方向を示す分解斜視図、第7図は出入台板とその支持体
および緊急変位装置を示す分解斜視図である。 1……固定ガイド板、12……一次係止手段 2……スラスト軸、3……旋回ガイド板 32……円弧受け溝、33……二次係止手段 4……台板支持体、5……出入台板 6……係合片、7……係止保証体 Σ……過大外力

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】係止保証体と連携する係止手段により水平
    態を維持する使用時の出入台板に、前記係止手段の支持
    力を超える過大な外力が負荷したとき、前記台板を水平
    態から降下する垂直態の方向へ変位させるようにしたこ
    とを特徴とする椅子用出入台板の緊急変位方法。
  2. 【請求項2】一次係止手段を保有する固定ガイド板と一
    体化の態勢にしたスラスト軸の基端側軸上に、二次係止
    手段を保有する旋回ガイド板を、前記一次係止手段に対
    する円弧受け溝の着脱をもって固定と規制角度範囲の回
    動可能に軸嵌し、スラスト軸の中途軸上には、出入台板
    を旋回と起倒自在に装嵌した台板支持体を規制角度範囲
    の回動可能に軸嵌するとともに、この台板支持体には、
    出入台板の旋回と起倒によって前記の二次係止手段に着
    脱する係合片をスラスト軸の軸方向に対する摺動可能に
    挿入し、かつスラスト軸の先端軸上には、前記両ガイド
    板の係合態様を支持する係止保証体を装嵌したことを特
    徴とする椅子用出入台板の緊急変位装置。
  3. 【請求項3】係止保証体が、固定ガイド板側へ付勢する
    バネ体若しくはソレノイドの装嵌をもってなるようにし
    た請求項2記載の椅子用出入台板の緊急変位装置。
  4. 【請求項4】一次係止手段と円弧受け溝が、スラスト軸
    の軸方向に対して凹凸の嵌合態になるように接面した請
    求項2記載の椅子用出入台板の緊急変位装置。
  5. 【請求項5】一次係止手段と円弧受け溝とによる凹凸の
    嵌合態が、スラスト軸の軸方向に対して磁力線を持つマ
    グネット若しくはソレノイドの接面をもってなるように
    した請求項3記載の椅子用出入台板の緊急変位装置。
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