JP2731694B2 - 筒状成形品の押出成形方法 - Google Patents

筒状成形品の押出成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦樋などの円筒状の筒
状成形品の押出成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の筒状成形品を製造する押出成形装
置としては特開平3−155918号公報で提案された
ものがある。なお、この押出成形装置は、可撓性を有す
るホースなどの筒状成形品を製造するものである。この
押出成形装置では、図13に示すように、原料樹脂ペレ
ットを押出機1のホッパードライヤー2に投入して加熱
溶融させ、押出機1でスクリューの回転により溶融樹脂
4をダイ3から連続的に押し出し、所定内径のサイジン
グダイ5を通して断面円形に成形し、冷却水槽6で冷却
する。このようにして連続的に得られる成形品8を回転
するキャタピラを備えた引取機7で引き取り、引取機7
を出た成形品8は巻取機9により巻取皿などに巻き取
る。
【0003】この押出成形装置では、冷却水槽6と引取
機7の間に成形品8の外径を測定する第1の外径測定器
10を備え、得られた外径測定値をPID制御装置から
なる第1の制御装置11において予め定められた基準値
と比較し、基準値との偏差に応じた制御信号で引取機7
のモーター回転数を変化させることにより、引取速度を
増加または減少させている。なお、引取速度の制御は逐
次行う場合もあるが、最初に適切な引取速度に設定して
一定に保持する場合もある。
【0004】また、押出機1のダイ3とサイジングダイ
5との間の所定位置には第2の外径測定器12を備え、
溶融樹脂4の外径を測定する。外径測定器12で得られ
た外径測定値をPID制御装置からなる第2の制御装置
13において予め定められた基準値と比較し、基準値と
の偏差に応じて押出機1のスクリューの回転数を変化さ
せ、押出機1からの溶融樹脂4の吐出量を増加または減
少させている。
【0005】つまり、この押出成形装置では、冷却後の
成形品8の外径を第1の外径測定器10で測定し、第1
の制御装置11において外径測定値と予め定められた基
準値との偏差を求め、その偏差に応じて引取機7により
成形品8の引取速度を変化させ、成形品8の肉厚を変化
させることにより、成形品8の外径を所望の寸法とす
る。なお、成形品8の外径寸法は溶融樹脂4の吐出量の
微妙な変化の影響を受けるので、第2の外径測定器12
で溶融樹脂4の外径を測定し、第2の制御装置13にお
いてその溶融樹脂4の外径測定値と予め定められた基準
値との偏差を求め、その偏差に応じてダイ3から押し出
される溶融樹脂4の外径を一定としている。すなわち、
溶融樹脂4の外径を一定とすることで、押出機1からの
溶融樹脂4の吐出量を一定とし、成形品8の外径寸法が
変動することを防止してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した押出成形装置
の場合には、基本的には、引取機7による成形品8の引
取速度の増減により、引取機7の成形品8の引張力を変
化させて、成形品8の肉厚を一定にしている。このた
め、外径寸法は必ずしも一定にならず、外径寸法精度を
向上させるという点では効果が少ない。また、上記押出
成形装置の場合には、外径寸法を一定にするために、溶
融樹脂4の吐出量の制御、及び引取機7の引取速度の制
御という夫々別工程の制御が必要であり、このため制御
方法が複雑であるという問題もある。
【0007】さらに、上記押出成形装置では、外径寸法
を一定とするものではあるが、外径寸法を一定としても
偏肉があると、偏肉部とその他の部分との膨張,収縮度
の違いにより、成形品8が曲がるという問題がある。本
発明は上述の点に鑑みて為されたものであり、第1の目
的とするところは、簡単な制御で、外径寸法を高精度に
一定とすることにあり、第2の目的とするところは、成
形品の曲がりを防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記第1の目的を達成するために、冷却後の成形品の外径
寸法を直接あるいは間接的に測定器で測定し、予め設定
さている所望の外径寸法に対応する基準値と上記測定器
の測定結果との偏差を偏差算出器で求め、その偏差に応
じて冷却水槽内の圧力を調整し、成形品の外径寸法を一
定に制御してある。
【0009】請求項2の発明では、上記第1の目的を達
成するために、冷却後の成形品の外径寸法を直接あるい
は間接的に測定器で測定し、予め設定さている所望の外
径寸法に対応する基準値と上記測定器の測定結果との偏
差を偏差算出器で求め、その偏差に応じて成形品内部の
圧力を調整し、成形品の外径寸法を一定に制御してあ
る。
【0010】請求項3の発明では、上記上記第1の目的
を達成するために、冷却後の成形品の外径寸法を直接あ
るいは間接的に測定器で測定し、予め設定さている所望
の外径寸法に対応する基準値と上記測定器の測定結果と
の偏差を偏差算出器で求め、その偏差に応じて冷却水槽
内の圧力及び成形品内部の圧力を調整し、成形品の外径
寸法を一定に制御してある。
【0011】請求項1または請求項3の発明において、
冷却水槽内の圧力を調整する具体的な方法として、請求
項4に示すように、偏差算出器で求められた偏差に応じ
て、冷却水槽内の空気層の空気を排出する真空ポンプの
排気量を可変し、冷却水槽内の圧力を調整するようにす
ればよい。冷却水槽内の圧力を調整する他の具体的な方
法として、請求項5に示すように、偏差算出器で求めら
れた偏差に応じて、冷却水槽内の空気層の空気を排出す
る真空ポンプと冷却水槽とを連結する排気管に設けた排
気調整バルブの開閉量を可変し、冷却水槽内の圧力を調
整するようにしてもよい。
【0012】冷却水槽内の圧力を調整するさらに他の具
体的な方法として、請求項6に示すように、偏差算出器
で求められた偏差に応じて、冷却水槽に冷却水を供給す
る冷却水供給管に設けられた冷却水流入調整バルブの開
閉量を可変し、冷却水槽内の圧力を調整してもよい。請
求項2または請求項3の発明において、成形品内部の圧
力を調整する具体的な方法としては、請求項7に示すよ
うに、偏差算出器で求められた偏差に応じて、成形品内
部に流体を圧出する圧出装置の流体の流入量を可変し
て、成形品内部の圧力を調整すればよい。
【0013】成形品内部の圧力を調整する別の具体的な
方法としては、請求項8に示すように、ダイの溶融樹脂
の吐出面と、このダイの溶融樹脂の吐出面から突設され
成形品内に配置される突出マンドレルとの間に形成され
る成形品の内部空間に、上記偏差算出器で求められた偏
差に応じて、流入量を可変して圧出装置で流体を圧出
し、上記内部空間の圧力を調整するようにしてもよい。
【0014】成形品内部の圧力を調整するさらに別の具
体的な方法としては、請求項9に示すように、ダイの溶
融樹脂の吐出面と、このダイの溶融樹脂の吐出面とから
突設され成形品内に配置される突出マンドレルとの間に
形成される成形品の内部空間に、圧出装置で流体を圧出
し、上記偏差算出器で求められた偏差に応じて、突出マ
ンドレルの成形品の押出方向における排出調整構造によ
る流体の排出量を調整し、上記内部空間の圧力を調整し
てもよい。
【0015】請求項10の発明は、上記第2の目的を達
成するために、測定器で成形品の肉厚または曲がりを測
定し、サイジングダイと成形品との摩擦抵抗を制御し、
成形品の曲がりを防止するようにしてある。請求項11
の発明では、上記第3の目的を達成するために、測定器
で成形品の肉厚または曲がりを測定し、突出マンドレル
と成形品との摩擦抵抗を制御し、成形品の曲がりを防止
している。
【0016】請求項12の発明では、上記第3の目的を
達成するために、測定器で成形品の肉厚または曲がりを
測定し、サイジングダイ及び突出マンドレルと成形品と
の摩擦抵抗を制御し、成形品の曲がりを防止している。
請求項10または請求項12の発明において、サイジン
グダイと成形品との摩擦抵抗を制御する具体的な方法と
しては、請求項13に示すように、サイジングダイを周
方向において複数分割すると共に、夫々の分割サイジン
グダイと成形品との接触圧を制御する複数の真空ポンプ
を備え、上記測定器で測定された肉厚あるいは曲がりに
応じて真空ポンプで分割サイジングダイと成形品との接
触圧を可変し、サイジングダイと成形品との摩擦抵抗を
制御するようにすればよい。
【0017】サイジングダイと成形品との摩擦抵抗を制
御する別の具体的な方法としては、請求項14に示すよ
うに、角度を変化させる角度調整構造をサイジングダイ
が備え、上記測定器で測定された肉厚あるいは曲がりに
応じて、サイジングダイの角度を可変し、サイジングダ
イと成形品との摩擦抵抗を制御してもよい。請求項11
または請求項12の発明において、突出マンドレルと成
形品との摩擦抵抗を制御する具体的な方法としては、請
求項15に示すように、角度を変化させる角度調整構造
を突出マンドレルが備え、上記測定器で測定された肉厚
あるいは曲がりに応じて、突出マンドレルの角度を可変
し、突出マンドレルと成形品との摩擦抵抗を制御するよ
うにすればよい。
【0018】
【作用】請求項1の発明は、上述のように所望の外径寸
法と実際の成形品の外径寸法との偏差を求め、その偏差
に応じて冷却水槽内の圧力を調整することにより、成形
品内の気圧と冷却水槽内の圧力との差で、成形品の外径
寸法を補正して一定する。ここで、冷却水槽内の圧力を
調整して成形品の外径寸法を一定とすると、冷却水槽の
気圧と成形品の内部の気圧との差で、冷却水槽内に浸さ
れた成形品の体積が決まり、成形品の押出方向における
長さは固定的と考えられるから、成形品は冷却水槽内の
圧力と成形品の内部の気圧との差で外径が決まり、冷却
水槽内の圧力を調整して外径寸法を精度良く一定にする
ことが可能である。しかも、冷却後の成形品の外径寸法
に応じて、冷却水槽内の圧力を変化させるだけであるた
め、1工程における制御で済み、制御が簡単になる。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の発明とは逆
に、成形品内部の圧力を調整することにより、成形品内
の圧力と冷却水槽内の気圧との差で、成形品の外径寸法
を補正して一定する。この請求項2の発明でも、請求項
1の発明と同様の原理で、外径寸法を精度良く一定にす
ることが可能である。しかも、冷却後の成形品の外径寸
法に応じて、成形品内部の圧力を変化させるだけである
ので、1工程における制御で済み、制御が簡単になる。
【0020】請求項3の発明は、請求項1と請求項2と
の発明の組み合わせ、つまりは成形品内の圧力と冷却水
槽内の圧力とを共に調整し、外径寸法を精度良く一定に
する。この請求項3の発明では、多少は制御が複雑にな
るが、さらに外径寸法を精度良く一定にすることが可能
である。請求項10の発明は、上述のように測定器で成
形品の肉厚または曲がりを測定し、サイジングダイと成
形品との摩擦抵抗を制御することにより、偏肉部の塑性
変形させて所望の肉厚とし、偏肉部を無くすことで成形
品の曲がりを防止する。
【0021】請求項11の発明では、請求項10の発明
におけるサイジングダイの代わりに突出マンドレルを用
いて、成形品の曲がりを防止する。つまりは、突出マン
ドレルと成形品との摩擦抵抗を制御し、請求項10の発
明と同様の原理で、偏肉部を無くして成形品の曲がりを
防止する。請求項12の発明では、請求項10と請求項
11の発明の組み合わせ、つまりはサイジングダイ及び
突出マンドレルと成形品との摩擦抵抗を共に制御するこ
とにより、偏肉部の塑性変形させて所望の肉厚とし、偏
肉部を無くすことで成形品の曲がりを防止する。この請
求項12の発明では、多少は制御が複雑になるが、さら
にさらに良好に成形品の曲がりを防止することが可能で
ある。
【0022】
【実施例】(実施例1) 図1に請求項1の発明の一実施例を示す。本実施例の押
出成形装置では、冷却水槽6と引取機7との間に冷却後
の成形品8の外径を測定する外径測定器10を設けると
共に、外径測定器10で測定された外径寸法と予め設定
さている所望の外径寸法との偏差を算出する偏差算出器
14を設け、偏差算出器14で求められた偏差に応じて
冷却水槽6内の圧力を調整して、成形品8の外径寸法を
所望の外径寸法に保つようにしてある。
【0023】この種の押出成形装置では、冷却水槽6の
内部に空気層60が設けられ、この空気層60の気圧と
成形品8内部の中空部内の気圧との差により、成形品8
が円筒状に保持される。ここで、空気層60の気圧は、
冷却水槽6の排気口6bに排気管17を介して連結され
た真空ポンプ15で空気層内の空気を排気することによ
り、所定の気圧に保つようにしてある。
【0024】そこで、本実施例では、上記偏差算出器1
4で求めた偏差に応じて真空ポンプ15のモーターの回
転数を変化させ、空気層60内の気圧を調整し、成形品
8の外径寸法を所望の外径寸法に保つようにしてある。
つまり、外径測定器10で測定された成形品8の外径寸
法が、所望の外径寸法よりも小さい場合には、そのとき
の外径寸法の偏差に相当する真空ポンプ15のモーター
の回転数を上げ、空気層60の気圧を下げる。これによ
り、成形品8の中空部内の気圧と空気層60の気圧との
差に応じた空気圧が成形品8の中空部内に加わり、成形
品8の外径が太くなる。逆に、大きな場合には、空気層
60内の気圧を上げ、成形品8の外径を細くするように
作用させる。
【0025】このように、冷却水槽6内の圧力、すなわ
ち空気層60の気圧を調整して、成形品8の外径寸法を
一定とする方法であれば、空気層60の気圧と成形品8
の内部の気圧との差で、冷却水槽6内に浸された成形
8の体積が決まり、成形品8の押出方向における長さは
固定的と考えてよいので、成形品8は空気層60の気圧
と成形品8の内部の気圧との差で外径が決まる。従っ
て、空気層60の気圧を調整して外径寸法を一定にする
ことができる。しかも、上記方法であれば、冷却後の
品8の外径寸法に応じて、冷却水槽6内の圧力を変化
させるだけであるため、1工程における制御で済み、制
御が簡単である。
【0026】ところで、上記押出成形装置では、サイジ
ングダイ5の内部に真空ゾーンが設けられ、真空ゾーン
の負圧状態によりサイジングダイ5の内面に成形品8の
外面を吸引して密着させ、成形品8の外面を滑らかに成
形するようにしてある。このため、サイジングダイ5の
真空ゾーンも上記排気管17を介して真空ポンプ15に
連結し、真空ポンプ15で真空ゾーン内の空気を排気し
て真空状態を得るようにしてある。
【0027】ここで、上記サイジングダイ5内の真空ゾ
ーンの真空度、つまりは成形品8の外面を吸引する力と
なる負圧状態を調整すれば、冷却水槽6内に導入される
前段階における成形品8の肉厚を一定にできる。つま
り、サイジングダイ5内では、外径寸法はサイジングダ
イ5の内径で規制されるので、成形品8の肉厚がほぼ一
定になる。このため、一定の肉厚状態でサイジングダイ
5から導出される成形品8を冷却水槽6で外径寸法を一
定にすることで、良好に成形品8の外径寸法を一定にす
ることができる。
【0028】(実施例2) 図2に請求項1の発明の他の実施例を示す。上述の実施
例1では、真空ポンプ15のモーターの回転数を制御し
て、空気層60の気圧を調整するものであったが、本実
施例では排気管17に排気調整バルブ19を設け、偏差
算出器14で求められた偏差に応じて排気調整バルブ1
9の開閉量を可変して、空気層60内の圧力を調整する
ようにしたものである。このようにしても、実施例1と
同様の効果を得ることができる。
【0029】(実施例3) 図3に請求項1の発明のさらに他の実施例を示す。先の
実施例1及び実施例2では、空気層60からの空気の排
気量を可変して、空気層60内の気圧を調整するもので
あったが、本実施例では冷却水槽6への冷却水の給水量
を可変し、空気層60の気圧を調整するものである。
【0030】この種の押出成形装置の冷却水槽6では、
図3に示すように、排気口6bを部分的にふさぐ形で冷
却水が満たされている。ここで、冷却水槽6内への冷却
水の供給量を可変すると、冷却水槽6内の冷却水の水面
が上下する。このため、空気層60内の気圧が変化する
ことにより、成形品1の外径寸法を調整することが可能
である。なお、排気口6bを冷却水がふさぐ面積が増減
すると、これに伴い空気層60からの排気量が増減し、
それとは逆にサイジングダイ5内の排気量が増減する。
【0031】そこで、本実施例では、冷却水槽6に冷却
水を供給する冷却水供給管16に冷却水流入調整バルブ
21を設け、上記偏差算出器14で求められた偏差に応
じて、冷却水流入調整バルブ21の開閉量を可変して、
冷却水槽6内の圧力を調整している。この場合、実施例
1及び実施例2と同様に空気層60の気圧を変化させ、
且つサイジングダイ5の真空ゾーンの真空度を変化させ
る作用が得られ、成形品8の外径寸法を一定にすること
ができる。
【0032】ところで、上述した実施例1乃至実施例3
では、外径測定器10で実際に成形品8の外径寸法を実
測する場合について説明したが、実際に外径寸法を測定
しなくても外径寸法を一定に制御することは可能であ
る。つまり、冷却水槽6内の圧力と製造される成形品8
の外径寸法との関係は予め求めることができる。そこ
で、空気層60の気圧を測定する圧力計18を設け、こ
の圧力計18で計測された圧力と、所望の成形品8の外
径寸法に応じて予め設定された基準圧力との偏差を偏差
算出器14で求め、その偏差に応じて空気層60の気圧
を調整するようにしてもよい。
【0033】(実施例4) 図4に請求項2の発明の一実施例を示す。上述の実施例
の場合には冷却水槽6内の空気層60の気圧を変化させ
るものであったが、空気層60側の気圧は一定にしてお
き、成形品8の中空部内の圧力を変化させても、先の実
施例と同様の作用で、成形品8の外径寸法を調整するこ
とができる。
【0034】そこで、本実施例では、流体を圧出する圧
出装置23を設け、ダイ3内に通した流体圧出管24を
介して、圧出装置23からの流体を成形品8の中空部内
に圧出するようにしてある。なお、流体圧出管24のダ
イ3に内挿された部分が断熱材25により断熱してあ
る。本実施例の場合には、成形品8の中空部の圧力を、
圧出装置23のモーターの回転数を可変して、流体の流
入量を変化させることで調整し、冷却水槽6の空気層6
0と成形品8の中空部内の圧力差に応じて、成形品8の
外径寸法を可変調整できる。なお、上述のように圧出装
置23からの流体を成形品8の中空部内に圧出すると、
圧出される流体が突出マンドレルと同様の働きをすると
いう効果も得られる。
【0035】(実施例5) 図5に請求項2の発明の他の実施例を示す。上述の各実
施例の場合には、主にサイジングダイ5及び冷却水槽6
を通過する過程で、成形品8の外径寸法を一定に制御す
るものであったが、本実施例の場合にはダイ3から吐出
されサイジングダイ5に導入される過程において成形品
8の外径寸法を一定に制御するものである。
【0036】本実施例では、ダイ3の溶融樹脂4の吐出
面から成形品8内部に挿入される突出マンドレル26を
突設し、この突出マンドレル26とダイ3の吐出面との
間に形成される成形品8の内部空間を、上記実施例と同
様の圧出装置23から流体を圧出する加圧空間として用
いてある。本実施例の場合には、冷却後の成形品8の外
径を外径測定器10で測定し、この外径測定器10で測
定された外径寸法と予め設定さている所望の外径寸法と
の偏差を偏差算出器14で算出し、偏差算出器14で求
められた偏差に応じて圧出装置23による流体の加圧空
間内への流体の流入量を可変する。この場合には、大気
圧と加圧空間内の圧力差に応じた成形品8の外径寸法の
増減調整が行われる。このときに成形品8に加えられた
力は樹脂の性質により記憶され、サイジングダイ5を通
過した後に、外径調整を行った外径寸法に戻る力が作用
する。このため、基本的には、先の実施例の場合と同様
にして、外径寸法を一定に制御することができる。
【0037】しかも、突出マンドレル26とダイ3の吐
出面との間に形成される成形品8の内部空間を、圧出装
置23から流体を圧出する加圧空間とすることにより、
成形品8内部の圧力調整を容易に行え、且つ圧出装置2
3を小型化することができる。 (実施例6) 図6は請求項2の発明のさらに他の実施例であり、上記
実施例5の変形実施例である。本実施例では、圧出装置
23による加圧空間内への流体の流入量は一定とし、突
出マンドレル26側で加圧空間内の圧力調整を行うもの
である。
【0038】具体的には、突出マンドレル26として、
図6(a)に示すように、成形品8の押出方向において
2枚重ねされた第1及び第2のマンドレル片261 ,2
2を備え、夫々のマンドレル片261 ,262 に加圧
空間内に流入される流体を成形品8の押出側に排出する
排出穴26a,26bを形成し、マンドレル片261
モーター27の出力軸にシャフト28で連結して回転さ
せる構造としてある。
【0039】上記モーター14は偏差算出器14の出力
に応じて所定角度内で回動するもので、そのモーター1
4の回転に応じて図6(b)に示すように各マンドレル
片261 ,262 の排出穴26a,26bの重合具合が
変化するようにしてある。つまり、排出穴26a,26
bの重合具合で、圧出装置23による加圧空間に流入さ
れる流体の排出量を調整し、加圧空間内の圧力を調整
し、実施例5の場合とほぼ同様に作用させるものであ
る。
【0040】ところで、請求項2にかかる上記各実施例
においても、成形品8内部の圧力と製造される成形品8
の外径寸法との関係は予め求めることができるので、成
形品8内部あるいは加圧空間内の圧力を測定する圧力計
22を設け、この圧力計22で計測された圧力と、所望
の成形品8の外径寸法に応じて予め設定された基準圧力
との偏差を偏差算出器14で求め、その偏差に応じて成
形品8内部あるいは加圧空間内の圧力を調整するように
してもよい。
【0041】さらに、上記請求項1にかかる発明に関す
る実施例と、請求項2にかかる発明に関する実施例とを
組み合わせてもよいことは言うまでもない。つまりは、
偏差算出器14で求めた偏差に応じて冷却水槽6内の圧
力及び成形品8内部の圧力を共に調整し、成形品8の外
径寸法を一定に制御してもよい。 (実施例7) 請求項10の発明の一実施例を図7及び図8に基づいて
説明する。この種の押出成形においては、成形品8に肉
厚の違いがあると、冷却層水槽6で冷却されたときの収
縮度が部分的に異なり、このため成形品8の曲がりを生
じる。そこで、本実施例は、成形品8が偏肉している場
合に生じる成形品8の曲がりを防止するようにしたもの
である。
【0042】本実施例の押出成形装置では、ダイ3の溶
融樹脂4の吐出面には成形品8内に配置される突出マン
ドレル26を備え、ダイ3と突出マンドレル26との間
に成形品8の肉厚を測定する肉厚測定器29を設けてあ
る。そして、図7(b)に示すように、サイジングダイ
5を周方向において複数個(実施例では4個であるが、
4個に限定されるものではない)に分割したものを用
い、夫々の分割サイジングダイ51 〜54 に真空ゾーン
の真空度を調整する真空ポンプ321 〜324 を設ける
と共に、成形品8と分割サイジングダイ51 〜54 との
接触圧を測定する圧力計311 〜314 を設け、図8に
示すように上記肉厚測定器29で測定された肉厚、及び
圧力計311 〜314 の測定圧力に応じて分割サイジン
グダイ51〜54 と成形品8との接触圧(摩擦抵抗)を
制御する制御出力を与える偏差算出器30を設けてあ
る。
【0043】本実施例の偏差算出器30では、成形品8
の肉厚と分割サイジングダイ51 〜54 と成形品8との
接触圧との関係を示す関係式を備えており、肉厚測定器
29で測定された肉厚から成形品8に加えるべき接触圧
を求め、その接触圧と圧力計311 〜314 で測定され
た現在の分割サイジングダイ51 〜54 と成形品8との
接触圧との偏差を求め、その偏差に応じて真空ポンプ3
1 〜324 のモーターの回転数を変化させて、接触圧
を調整する。これにより、成形品8に偏肉部が所望の肉
厚となるように塑性変形させ、成形品8が曲がることを
防止する。
【0044】なお、曲がりを検出する曲がり測定器を用
い、この曲がり測定器で測定された曲がりに応じて、上
記真空ポンプ321 〜324 のモーターの回転数を変化
させて、接触圧を調整するようにしてもよい。 (実施例8) 請求項10の発明の他の実施例を図9乃至図11を用い
て説明する。本実施例は、通常は図9(a)に示す状態
で取り付けられるサイジングダイ5の角度を、図10に
示すように変化させ、サイジングダイ5と成形品8との
摩擦抵抗を変化させるものである。なお、図10はサイ
ジングダイ5の角度を変化させることを明らかにするた
めに、極端に角度を変化させてあるが、実際にはサイジ
ングダイ5の角度の変化は小さい場合が多い。
【0045】この種の押出成形装置では、サイジングダ
イ5はウレタンゴムなどからなるシール材20を挟んで
冷却水槽6にボルト50で固定してある。ここで、サイ
ジングダイ5は、図9(b)に示すように、一体に形成
された矩形鍔5aの四隅をボルト501 〜504 で固定
し、冷却水槽6に取り付けられている。上記夫々のボル
ト501 〜504 にはボルト駆動モーター341 〜34
4 を設けてあり、夫々のボルト駆動モーター341 〜3
4 の回転によりボルト501 〜504 の締め付け状態
を個別に制御可能としてある。
【0046】そして、本実施例でサイジングダイ5と成
形品8との実際の摩擦抵抗は、サイジングダイ5の内面
側に摩擦力測定センサー33で測定するようにしてあ
る。なお、この摩擦力測定センサー33も各ボルト50
1 〜504 の位置に対応させて図11に示すように4個
設けてある。さらに、本実施例でも、実施例7で説明し
たと同様に、肉厚測定器29を備え、図11に示すよう
に、この肉厚測定器29で測定された肉厚、及び摩擦力
測定センサー331 〜334 の測定摩擦力に応じてサイ
ジングダイ5と成形品8との摩擦抵抗を制御する制御出
力を与える偏差算出器30を設けてある。
【0047】本実施例の偏差算出器30では、成形品8
の肉厚とサイジングダイ5と成形品8との摩擦力との関
係を示す関係式を備えており、肉厚測定器29で測定さ
れた肉厚から成形品8に加えるべき摩擦力を求め、その
摩擦力と摩擦力測定センサー331 〜334 で測定され
た現在のサイジングダイ5と成形品8との摩擦力との偏
差を求め、その偏差に応じてボルト駆動モーター341
〜344 の回転数を変化させて、例えば図10に示すよ
うにサイジングダイ5の角度を変化させ、摩擦抵抗を調
整する。これにより、成形品8に偏肉部が所望の肉厚と
なるように塑性変形させ、成形品8が曲がることを防止
する。
【0048】なお、曲がりを検出する曲がり測定器を用
い、この曲がり測定器で測定された曲がりに応じて、上
記ボルト駆動モーター341 〜344 の回転数を変化さ
せて、摩擦抵抗を調整するようにしてもよい。また、ボ
ルト駆動モーター341 〜344 を用いたサイジングダ
イ5の角度調整に代えて、ヒートボルト法などの別の角
度調整方法を用いてもよい。
【0049】(実施例9) 請求項11の発明に対応する実施例を図12に示す。本
実施例では、突出マンドレル26の角度を変化させ、実
施例8で説明したと同様にして、成形品8の曲がりを防
止するものである。本実施例では、突出マンドレル26
をダイ5の吐出部に耐熱弾性体35を挟んで例えば4つ
のボルト36で取り付けてあり、これらボルト36の締
め付け状態を夫々に対応して設けたボルト駆動モーター
34で駆動し、通常は図12(a)の状態にある突出マ
ンドレル26の角度を同図(b)に示すように変化させ
る。そして、実際の摩擦力は、突出マンドレル26の周
面に夫々のボルト36位置に対応して設けられた摩擦力
測定センサー33を用いて測定するようにしてある。本
実施例の動作は、サイジングダイ5の代わりに突出マン
ドレル26の角度を変化させるだけで、基本的には実施
例8の動作と同じであるので説明は省略する。
【0050】なお、曲がりを検出する曲がり測定器を用
い、この曲がり測定器で測定された曲がりに応じて、上
記ボルト駆動モーター341 〜344 の回転数を変化さ
せて、摩擦抵抗を調整するようにしてもよい。また、ボ
ルト駆動モーター341 〜344 を用いたサイジングダ
イ5の角度調整に代えて、ヒートボルト法などの別の角
度調整方法を用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明は上述のように、冷却後
の成形品の外径寸法を直接あるいは間接的に測定器で測
定し、予め設定さている所望の外径寸法に対応する基準
値と上記測定器の測定結果との偏差を偏差算出器で求
め、その偏差に応じて冷却水槽内の圧力を調整している
ので、成形品内の気圧と冷却水槽内の圧力との差で、
品の外径寸法を補正して一定することができる。ここ
で、冷却水槽内の圧力を調整して成形品の外径寸法を一
定とすると、冷却水槽の気圧と成形品の内部の気圧との
差で、冷却水槽内に浸された成形品の体積が決まり、
品の押出方向における長さは固定的と考えられるか
ら、成形品は冷却水槽内の圧力と成形品の内部の気圧と
の差で外径が決まり、冷却水槽内の圧力を調整して外径
寸法を精度良く一定にすることができる。しかも、冷却
後の成形品の外径寸法に応じて、冷却水槽内の圧力を変
化させるだけであるので、1工程における制御で済み、
制御が簡単になる。
【0052】請求項2の発明は上述のように、冷却後の
成形品の外径寸法を直接あるいは間接的に測定器で測定
し、予め設定さている所望の外径寸法に対応する基準値
と上記測定器の測定結果との偏差を偏差算出器で求め、
その偏差に応じて成形品内部の圧力を調整し、成形品の
外径寸法を一定に制御しているので、成形品内部の圧力
を調整し、成形品内の圧力と冷却水槽内の気圧との差
で、成形品の外径寸法を補正して一定することができ、
請求項1の発明と同様の原理で、外径寸法を精度良く一
定にすることができる。しかも、冷却後の成形品の外径
寸法に応じて、成形品内部の圧力を変化させるだけであ
るので、1工程における制御で済み、制御が簡単にな
る。
【0053】請求項3の発明は、冷却後の成形品の外径
寸法を直接あるいは間接的に測定器で測定し、予め設定
さている所望の外径寸法に対応する基準値と上記測定器
の測定結果との偏差を偏差算出器で求め、その偏差に応
じて冷却水槽内の圧力及び成形品内部の圧力を調整して
いるので、請求項1と請求項2との発明の組み合わせ、
つまりは成形品内の圧力と冷却水槽内の圧力とを共に調
整して、外径寸法を精度良く一定にすることができる。
なお、この請求項3の発明では、多少は制御が複雑にな
るが、さらに外径寸法を精度良く一定にすることが可能
である。
【0054】請求項10の発明は上述のように、測定器
で成形品の肉厚または曲がりを測定し、サイジングダイ
と成形品との摩擦抵抗を制御しているので、サイジング
ダイと成形品との摩擦抵抗を制御することにより、偏肉
部の塑性変形させて所望の肉厚とし、偏肉部を無くすこ
とで成形品の曲がりを防止することができる。請求項1
1の発明では上述のように、測定器で成形品の肉厚また
は曲がりを測定し、突出マンドレルと成形品との摩擦抵
抗を制御しているので、突出マンドレルと成形品との摩
擦抵抗を制御し、偏肉部を無くして成形品の曲がりを防
止することができる。請求項12の発明では、測定器で
成形品の肉厚または曲がりを測定し、サイジングダイ及
び突出マンドレルと成形品との摩擦抵抗を制御している
ので、請求項10と請求項11の発明の組み合わせ、つ
まりはサイジングダイ及び突出マンドレルと成形品との
摩擦抵抗を共に制御することにより、偏肉部の塑性変形
させて所望の肉厚とし、偏肉部を無くすことで成形品の
曲がりを防止することができる。この請求項12の発明
では、多少は制御が複雑になるが、さらにさらに良好に
成形品の曲がりを防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例の要部の構成図であ
る。
【図2】他の実施例の要部の構成図である。
【図3】さらに他の実施例の要部の構成図である。
【図4】請求項2の発明の一実施例の要部の構成図であ
る。
【図5】他の実施例の要部の構成図である。
【図6】(a)はさらに他の実施例の要部の構成図、
(b)は突出マンドレルの流体排出構造の説明図であ
る。
【図7】(a)は請求項10の発明の一実施例の要部の
構成図、(b)は同上のサイジングダイの周辺構成を示
す構成図ある。
【図8】同上の制御系の構成を示すブロック図である。
【図9】(a)は他の実施例の要部の構成図、(b)は
(a)におけるA方向から見た矢視図である。
【図10】同上のサイジングダイの角度可変状態を示す
説明図である。
【図11】同上の制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【図12】(a)は請求項11の発明の一実施例の要部
の構成図、(b)は突出マンドレルの角度可変状態を示
す説明図である。
【図13】従来の押出成形装置の構成図である。
【符号の説明】
1 押出機 3 ダイ 4 溶融樹脂 5 サイジングダイ 6 冷却水槽 7 引取機 8 成形品 10 外径測定器 14 偏差算出器 15 真空ポンプ 16 冷却水供給管 17 排気管 19 排気調整バルブ 20 シール材 21 冷却水流入調整バルブ 23 圧出装置 26 突出マンドレル 26a,26b 排出穴 29 肉厚測定器 30 偏差算出器 311 〜314 圧力計 321 〜324 真空ポンプ 331 〜334 摩擦力測定センサー 341 〜344 ボルト駆動モーター 35 耐熱弾性体 36 ボルト 501 〜504 ボルト

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機内で加熱溶融された樹脂をダイか
    ら連続的に押し出し、サイジングダイを通して所定寸法
    に成形し、冷却水槽で冷却して得られる成形品を引取機
    で引き取る筒状成形品の押出成形方法において、冷却後
    の成形品の外径寸法を直接あるいは間接的に測定器で測
    定し、予め設定さている所望の外径寸法に対応する基準
    値と上記測定器の測定結果との偏差を偏差算出器で求
    め、その偏差に応じて冷却水槽内の圧力を調整し、成形
    品の外径寸法を一定に制御して成ることを特徴とする筒
    状成形品の押出成形方法。
  2. 【請求項2】 押出機内で加熱溶融された樹脂をダイか
    ら連続的に押し出し、サイジングダイを通して所定寸法
    に成形し、冷却水槽で冷却して得られる成形品を引取機
    で引き取る筒状成形品の押出成形方法において、冷却後
    の成形品の外径寸法を直接あるいは間接的に測定器で測
    定し、予め設定さている所望の外径寸法に対応する基準
    値と上記測定器の測定結果との偏差を偏差算出器で求
    め、その偏差に応じて成形品内部の圧力を調整し、成形
    品の外径寸法を一定に制御して成ることを特徴とする筒
    状成形品の押出成形方法。
  3. 【請求項3】 押出機内で加熱溶融された樹脂をダイか
    ら連続的に押し出し、サイジングダイを通して所定寸法
    に成形し、冷却水槽で冷却して得られる成形品を引取機
    で引き取る筒状成形品の押出成形方法において、冷却後
    の成形品の外径寸法を直接あるいは間接的に測定器で測
    定し、予め設定さている所望の外径寸法に対応する基準
    値と上記測定器の測定結果との偏差を偏差算出器で求
    め、その偏差に応じて冷却水槽内の圧力及び成形品内部
    の圧力を調整し、成形品の外径寸法を一定に制御して成
    ることを特徴とする筒状成形品の押出成形方法。
  4. 【請求項4】 上記偏差算出器で求められた偏差に応じ
    て、冷却水槽内の空気層の空気を排出する真空ポンプの
    排気量を可変し、冷却水槽内の圧力を調整して成ること
    を特徴とする請求項1または請求項3記載の筒状成形品
    の押出成形方法。
  5. 【請求項5】 上記偏差算出器で求められた偏差に応じ
    て、冷却水槽内の空気層の空気を排出する真空ポンプと
    冷却水槽とを連結する排気管に設けた排気調整バルブの
    開閉量を可変し、冷却水槽内の圧力を調整して成ること
    を特徴とする請求項1または請求項3記載の筒状成形品
    の押出成形方法。
  6. 【請求項6】 上記偏差算出器で求められた偏差に応じ
    て、冷却水槽に冷却水を供給する冷却水供給管に設けら
    れた冷却水流入調整バルブの開閉量を可変し、冷却水槽
    内の圧力を調整して成ることを特徴とする請求項1また
    は請求項3記載の筒状成形品の押出成形方法。
  7. 【請求項7】 上記偏差算出器で求められた偏差に応じ
    て、成形品内部に流体を圧出する圧出装置の流体の流入
    量を可変して、成形品内部の圧力を調整して成ることを
    特徴とする請求項2または請求項3記載の筒状成形品の
    押出成形方法。
  8. 【請求項8】 ダイの溶融樹脂の吐出面と、このダイの
    溶融樹脂の吐出面から突設され成形品内に配置される突
    出マンドレルとの間に形成される成形品の内部空間に、
    上記偏差算出器で求められた偏差に応じて、流入量を可
    変して圧出装置で流体を圧出し、上記内部空間の圧力を
    調整して成ることを特徴とする請求項2または請求項3
    記載の筒状成形品の押出成形方法。
  9. 【請求項9】 ダイの溶融樹脂の吐出面と、このダイの
    溶融樹脂の吐出面とから突設され成形品内に配置される
    突出マンドレルとの間に形成される成形品の内部空間
    に、圧出装置で流体を圧出し、上記偏差算出器で求めら
    れた偏差に応じて、突出マンドレルの成形品の押出方向
    における排出調整構造による流体の排出量を調整し、上
    記内部空間の圧力を調整して成ることを特徴とする請求
    項2または請求項3記載の筒状成形品の押出成形方法。
  10. 【請求項10】 押出機内で加熱溶融された樹脂をダイ
    から連続的に押し出し、サイジングダイを通して所定寸
    法に成形し、冷却水槽で冷却して得られる成形品を引取
    機で引き取る筒状成形品の押出成形方法において、測定
    器で成形品の肉厚または曲がりを測定し、サイジングダ
    イと成形品との摩擦抵抗を制御し、成形品の曲がりを防
    止して成ることを特徴とする筒状成形品の押出成形方
    法。
  11. 【請求項11】 押出機内で加熱溶融された樹脂をダイ
    から連続的に押し出し、サイジングダイを通して所定寸
    法に成形し、冷却水槽で冷却して得られる成形品を引取
    機で引き取る筒状成形品の押出成形方法において、測定
    器で成形品の肉厚または曲がりを測定し、突出マンドレ
    ルと成形品との摩擦抵抗を制御し、成形品の曲がりを防
    止して成ることを特徴とする筒状成形品の押出成形方
    法。
  12. 【請求項12】 押出機内で加熱溶融された樹脂をダイ
    から連続的に押し出し、サイジングダイを通して所定寸
    法に成形し、冷却水槽で冷却して得られる成形品を引取
    機で引き取る筒状成形品の押出成形方法において、測定
    器で成形品の肉厚または曲がりを測定し、サイジングダ
    イ及び突出マンドレルと成形品との摩擦抵抗を制御し、
    成形品の曲がりを防止して成ることを特徴とする筒状成
    形品の押出成形方法。
  13. 【請求項13】 サイジングダイを周方向において複数
    分割すると共に、夫々の分割サイジングダイと成形品と
    の接触圧を制御する複数の真空ポンプを備え、上記測定
    器で測定された肉厚あるいは曲がりに応じて真空ポンプ
    で分割サイジングダイと成形品との接触圧を可変し、サ
    イジングダイと成形品との摩擦抵抗を制御して成ること
    を特徴とする請求項10または請求項12記載の筒状成
    形品の押出成形方法。
  14. 【請求項14】 角度を変化させる角度調整構造をサイ
    ジングダイが備え、上記測定器で測定された肉厚あるい
    は曲がりに応じて、サイジングダイの角度を可変し、サ
    イジングダイと成形品との摩擦抵抗を制御して成ること
    を特徴とする請求項10または請求項12記載の筒状成
    形品の押出成形方法。
  15. 【請求項15】 角度を変化させる角度調整構造を突出
    マンドレルが備え、上記測定器で測定された肉厚あるい
    は曲がりに応じて、突出マンドレルの角度を可変し、突
    出マンドレルと成形品との摩擦抵抗を制御して成ること
    を特徴とする請求項11または請求項12記載の筒状成
    形品の押出成形方法。
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