JP2731533B2 - ガスバリヤー性包装材の製法 - Google Patents

ガスバリヤー性包装材の製法

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【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、ガスバリヤー性、耐熱性に優れた包装材の
製法に関する。
B.従来の技術 包装材料、特に食品包装材料においては食品の保存期
間を延長したり鮮度を保つためにガスバリヤー性の良好
な材料が要求される。例えば、包装されるものが油成分
を含む食品の場合には酸素の透過により劣化が進行する
ため包装材料としては、酸素のバリヤー性の優れた材料
が望まれ、又、炭酸飲料等の容器においては清涼性を維
持するため炭酸ガスバリヤー性の優れた材料が望まれ
る。このような要求を満たすために各種の材料が開発さ
れてきており、このような材料として、例えば、ポリ塩
化ビニリデン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、
ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられ
る。これらポリマーのフイルムはガスバリヤー性以外の
他の要求(例えば、強度、透湿性、耐候性等)をも満た
すために他のポリマーのフイルムと積層したり、或いは
他種材料を表面にコーテイングする等、いわゆる多層化
することにより更に実用的価値を与えられることが多
い。このような材料の中でポリアミドは優れた加工性、
耐熱性、強度を有しており、包装材料として広く用いら
れている。
しかしながら、ナイロン6やナイロン66はガスバリヤ
ー性および耐熱性については必ずしも充分といえず更に
優れたガスバリヤー性および耐熱性を有する素材の開発
が望まれている。
C.発明が解決しようとする課題 本発明は、ガスバリヤー性および耐熱性に優れたコポ
リアミド製包装材の製法を提供することにある。
D.課題を解決するための手段 本発明は、脂肪族ジカルボン酸と4,4′−メチレンビ
ス(フェニルイソシアネート)から得られる式 を反復単位とするポリアミドからなり、酸素ガス透過度
(20℃、100%RH)が60cc・20μ/m2・day・atm以下の
ガスバリヤー性包装材の製法である。ここでRは脂肪族
ジカルボン酸の炭化水素残基、Xは4,4′−メチレンビ
ス(フェニルイソシアネート)の炭化水素残基を示す。
E.発明のより詳細な説明 本発明において、脂肪族ジカルボン酸とは一般式HOOC
−R−COOH{RはCH2 で示されるアルキレン基
(nは2以上、好適には4〜9)}で示され、具体的に
は例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セベシン酸、ウンデカ
ジオン酸、ドデカジオン酸があげられる。使用に際して
はこれらの脂肪族ジカルボン酸のうち二成分以上のジカ
ルボン酸を同時に用いても構わない。またこれらの脂肪
族ジカルボン酸とともに芳香族ジカルボン酸を本発明の
目的が阻害されない程度の範囲で共重合成分として併用
しても構わない。この芳香族ジカルボン酸として具体的
には、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸、ジフエニルジカルボン酸、ジフエノキシ
エタンジカルボン酸、ジフエニルエーテルジカルボン
酸、ジフエニルスルホンジカルボン酸、ジフエニルケト
ンジカルボン酸、ナトリウム−スルホイソフタル酸、ジ
プロモテレフタル酸があげられる。
本発明で用いるポリアミドは、4,4'−メチレンビス
(フエニルイソシアネート)と前記の脂肪族ジカルボン
酸の脱炭酸反応により得られる。
この脱炭酸反応の方法としては、従来公知の脱炭酸方
法、たとえば反応容器へ、溶媒のスルホランにアゼライ
ン酸を添加し、撹拌しながら昇温後、リン触媒を添加
し、さらにこれにスルホランに4,4'−メチレンビス(フ
エニルイソシアネート)を溶解した液を徐々に加え、添
加終了後反応させ、反応物を水中に投下折出後、洗浄し
て樹脂を得る方法があげられる。この方法は「高分子合
成実験法」(第77頁、東京化学同人、東京)などで紹介
されている方法である。また本発明で用いるポリアミド
は特公昭60-17211号公報にも記載されている。反応生成
物は反復単位 {式中Xは4,4'−メチレンビス(フエニルイソシアネー
ト)の炭化水素残基を示す}から構成されるポリアミド
である。このポリアミドの0.5%のN−メチルピロリド
ン溶液で測定した固有粘度(30℃)ηinhは0.2以上、好
ましくは0.5〜1.7である。
このようにして得られるポリアミドは、とくに高湿度
側において優れたガスバリヤー性を示す。たとえば相対
湿度100%における酸素のガス透過度は60cc・20μ/m2
・day・atm以下であり、この値はナイロン6,6のそれの1
/3以下である。またこのポリアミドは耐熱性も、後述す
る実施例から明らかなように優れており、また吸湿性も
小さい。
本発明のポリアミドからなるガスバリヤー性包装材
は、このような優れた特性を有しているので、食品包装
用、とくに液性食品包装用、さらにはレトルト食品包装
用として有用である。
本発明のポリアミド製包装材としては、例えば延伸を
伴なう成形方法により得られるフイルムやボトル、コツ
プ等の容器が例示される。又、シート又はそれを真空又
は圧空成形したトレイ状のものも含む。又、未延伸の積
層シートを深絞り成形して得られる容器、積層パイプを
有底化して延伸した容器であつてもよい。
またこのポリアミドは単層で包装材として使用するこ
ともできるし、他の樹脂との複層で使用することもでき
る。ここで複層としてはこのポリアミド層をA層、他の
樹脂をB層としたとき、A/B、B/A/B、B/A/B/A、B/A/B/A
/B、A/B/A/B/Aなどの層構成が例示される。ここで他の
樹脂としては、ポリオレフイン(ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、無水マレイン酸などのカルボン酸で変性した
ポリエチレンまたはポリプロピレンなど)、ポリビニル
アルコール系樹脂(ポリビニルアルコール、エチレン−
ビニルアルコール共重合体など)、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂などがあげられる。
このポリアミドからなる包装材は代表的には溶融成形
により得られ、またポリアミド層を含む複合層からなる
包装材は、共押出溶融成形、押出ラミネート成形、ドラ
イラミネート成形などにより得られる。
本発明に用いるポリアミドを製造する際、あるいはポ
リアミドを溶融成形する場合、必要に応じて、種々の添
加剤、たとえば着色剤、螢光増白剤、酸化安定剤、紫外
線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤などを配合することは自
由である。
また本発明のポリアミドからなるガスバリヤー性包装
材は、食品包装用のほかに医療用、農薬用包装材として
も有用である。
以下実施例により本発明を詳細に説明する。なお、酸
素のガス透過度(Po2)は米国モダンコントロール社製O
x-Tran 10/50Aを用いて、20℃で、相対湿度100%で測定
した。また、ガラス転移温度(Tg)は、スイス メトラ
ー社製TA 3000の示差走査熱量計を用い、窒素雰囲気中1
0℃/minの昇温速度により測定した。なおTgは耐熱性の
指標にもなり、Tgが高いほど耐熱性は良好といえる。吸
水率は下式により求めた。
ここで W1は20℃、16hr水中浸漬後のフイルム重量 W0は20℃、16hr水中浸漬後、120℃で1時間乾燥したフ
イルムの重量である。
実施例1 スルホラン50重量部にアゼライン酸5.7重量部を添加
し、撹拌しながら230℃まで昇温後、リン触媒0.01重量
部を添加した。さらにこれにスルホラン20重量部に4,4'
−メチレンビス(フエニルイソシアネート)7.5重量部
を溶融した液を滴下し、添加終了後、約1時間反応させ
た後に、反応物を水中投下、洗浄してポリアミド(ηin
h 1.1)を得た。このポリアミドを300℃のホツトプレス
機により加工してフイルム(厚さ120μ)を得た。この
ポリアミドフイルムのPo2、Tgおよび吸水率の測定結果
を表−1に示す。
実施例2 4,4'−メチレンビス(フエニルジイソシアネート)と
アゼライン酸とイソフタル酸(アゼライン酸/イソフタ
ル酸のモル比は7/3である。)から実施例1と同様脱炭
酸反応によりコポリアミド(ηinh 1.1)を得た。この
ポリアミドを実施例1と同様の方法によりフイルム(厚
さ120μ)とした。このコポリアミドフイルムのPo2,Tg
および吸水率を表−1に示す。
実施例3 4,4'−メチレンビス(フエニルジイソシアネート)と
アゼライン酸とアジピン酸(アゼライン酸/アジピン酸
の比はモル7/3である。)から実施例1と同様脱炭酸反
応によりコポリアミド(ηinh 1.4)を得た。このポリ
アミドを実施例1と同様の方法によりフイルム(厚さ12
0μ)とした。このコポリアミドフイルムのPo2,Tgおよ
び吸水率を表−1に示す。
比較例1 ナイロン66(宇部興産(株)製)について、Po2,Tgお
よび吸水率を測定した。結果を表−1に示す。
比較例2 ジアミン成分としてビス(4−アミノフェニル)メタ
ンを用い、二塩基酸成分としてアゼライン酸を用いて特
開昭60-195126号公報の実施例1に記載の重縮合法に準
じてポリアミドを合成し、Po2、Tg及び吸水率を測定し
た。測定結果を表1に示す。
G.発明の効果 本発明のポリアミドからなる包装材は特に高湿度側に
おいて優れたガスバリヤー性を示す。例えば相対湿度10
0%における酸素のガス透過度は、ナイロン66のそれの
およそ1/3以下であり、特にガスバリヤー性を要求され
るものの包装用として極めて有用である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−195126(JP,A) 特開 平1−252632(JP,A) 特開 昭58−92445(JP,A) 特開 昭51−112694(JP,A) 国際公開88/1283(WO,A1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族ジカルボン酸と4,4'−メチレンビス
    (フェニルイソシアネート)を反応させることを特徴と
    する、下記式(1)を反復単位とするポリアミドからな
    り、酸素ガス透過度(20℃、100%RH)が60cc・20μ/m
    2・day・atm以下であるガスバリヤー性包装材の製法。 {Rは脂肪族ジカルボン酸の炭化水素残基、Xは4,4'−
    メチレンビス(フェニルイソシアネート)の炭化水素残
    基を示す。}
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