JP2731343B2 - ジャッキ - Google Patents

ジャッキ

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JP2731343B2
JP2731343B2 JP5325369A JP32536993A JP2731343B2 JP 2731343 B2 JP2731343 B2 JP 2731343B2 JP 5325369 A JP5325369 A JP 5325369A JP 32536993 A JP32536993 A JP 32536993A JP 2731343 B2 JP2731343 B2 JP 2731343B2
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健治 徳永
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、物を持ち上げるジャ
ッキに係り、特に電動ジャッキの構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図17に示す断面図及び図16に示す斜
視図は、例えば実開昭62−181596号公報に開示
された従来のジャッキの構造を示す。
【0003】この従来のジャッキ1においては電動機2
が着脱自在に取り付けられる。ジャッキ1には一側のべ
べルギヤ4aに歯合された下部べべルギヤ4bの中央に
ねじ切りした心棒5aが形成され、該心棒5aの外側に
は順次昇降されるシリンダ6a、6b及び6cが構成さ
れる。上記電動機2の内部にはモータMが設けられる。
このモータMの駆動力は大、小のギヤ3a、3b、3
c、3d及び3eの歯合により増強され、回転数が減速
される。接合部両側上部においてジャッキ1には結合孔
11が、電動機2には結合具12が各々形成される。結
合孔11に結合具12を差し込み、結合具12の握りを
一方向に回すことにより、ジャッキ1と電動機2との間
の結合が行われる。
【0004】上記の結合孔11は垂直方向に長くすなわ
ち長孔状に穿孔され形成される。結合孔11に対応する
結合具12においては、先端が直角に折曲され、後端に
形成された握りが先端部と直角に形成される。結合具1
2の先端部は結合孔11に結合時に堅固に結合できるほ
どの長さにおいて突出される。
【0005】ジャッキ1においては電動機2との結合、
分離のためにベベルギヤ4aのベベル軸7後端に四角チ
ップ7aが突出され、電動機2においては上記四角チッ
プ7aの対応位置に軸設された回転軸8の先端にソケッ
ト8aが形成される。ソケット8aは、四角チップ7a
部分を受容でき、かつ四角チップ7aと同一の大きさで
四角孔を有する。
【0006】上記の回転軸8には小ギヤ3eと歯合状態
において空回転が可能な連動ギヤ9が軸挿される。連動
ギヤ9の前面の対向位置には鋼板材よりなる円板10が
回転軸8と同時回転可能に固定され、連動ギヤ9と円板
10との間には各内接する押圧板9a、10aを付着し
た動力断続装置が構成される。この動力断続装置はモー
タMの回転力を回転軸8に伝達し又は断絶できる。な
お、図中、符号13は握り、符号14は電源コードであ
る。
【0007】次に、前述のジャッキ1の動作について説
明する。
【0008】自動車のバッテリ電源を使用する場合にお
いて、まずジャッキ1と電動機2との双方の接合部を対
向させ、ジャッキ1の突出された四角チップ7aと電動
機2のソケット8aとを一致させる。そして、四角チッ
プ7aがソケット8aに差し込まれ、結合具12の先端
が結合孔11に差し込まれた後端の握りを90°回せば
結合具12の先端が結合孔11周囲面に堅固に密着さ
れ、単一の電動式ジャッキが構成される。
【0009】次に、自動車のシガーライターに電源コー
ド14のプラグ(図示せず)を接続し、スイッチ(この
ときのスイッチはモータMが時計方向に回転する側を選
択する。)をONすればモータMは時計方向に回転し、
ジャッキ1が作動される。モータMの回転で大、小のギ
ヤ3a、3b、3c、3d及び3eが同時に回転され、
駆動力が増強され回転数が減速されたモータMの回転が
小ギヤ3eに歯合された連動ギヤ9に連動される。連動
ギヤ9の回転により押圧板9aと10aとが強く密着さ
れた状態で円板10が回転されるので固定されている回
転軸8が回転され、その回転力はソケット8aと四角チ
ップ7aとの連結によりベベルギヤ4aに伝達される。
【0010】そして、ベベルギヤ4aが回転されるとこ
れに歯合された下部ベベルギヤ4bが回転され、下部ベ
ベルギヤ4bの中心孔に垂直に固定されねじ切りされた
心棒5aが回転しながら外側に位置するねじ切りしたシ
リンダ6a、6b、6cを順次上昇させる。シリンダが
伸びて最長になり、反対にシリンダを縮小するとき、す
なわち下降する場合には、モータMを反時計方向に回転
させる側のスイッチがONされる。モータMの反時計方
向の回転により各部の回転が反転され、ジャッキ1のシ
リンダ6a、6b、6cが順次下降され、図17に示す
元の位置にシリンダ6a、6b、6cが復帰される。
【0011】上記シリンダ6a、6b及び6cの上昇動
作をより具体的に詳説する。下部ベベルギヤ4bと共に
心棒5aが回転すればその外側に螺合されたシリンダ6
aはシリンダ6bと同時に上方に上昇運動される。1段
階の上昇運動が終われば次の2段階の動作に移行し、心
棒5aと共にその外側のシリンダ6aが同時に回転さ
れ、このシリンダ6aの回転でその外側のシリンダ6b
が垂直上昇運動を行う。シリンダ6bの上昇時に外面下
部の突出段がその外側に位置するシリンダ6c上部の内
面に突設された掛止鍔に掛けられ、シリンダ6cが同時
に上昇させる。完全に上昇されるとシリンダ6cの外面
下部の突出鍔はジャッキ1本体上端の内面に突設した掛
止鍔に掛けられ、それ以上の上昇運動が抑制される。
【0012】一方、モータMが継続して回転されるとシ
リンダ6a、6b、6cが完全に上昇された状態でシリ
ンダ6c外面下部の突出鍔がジャッキ1本体の上端内面
の制止鍔にかかって上昇運動が制御される。モータMの
継続した回転による回転力は大、小のギヤ3a、3b、
3c、3d及び3eを介在し小ギヤ3eに歯合された連
動ギヤ9まで伝達される。ジャッキ1にかかる負荷はベ
ベル軸7まで及ぶことになるが、内面の押圧板9a、1
0aによって生ずるスリーブ作用で連動ギヤ9は空回り
し、モータMには過負荷がかからないので、焼損を防ぐ
ことができる。
【0013】また、ジャッキ1を手動で使用する場合に
おいては、電動機2がジャッキ1より分離された後、ジ
ャッキ1のベベル軸7の後端に突出した四角チップ7a
にハンドルのソケットを結合する。そして、電動式ジャ
ッキとして使用する作動状態と同様に左回転又は右回転
でハンドルを回すことにより、ベベルギヤ4a、4bの
回転でシリンダ6a、6b、6cは上昇又は下降運動を
する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】第1に、従来のジャッ
キは以上のように構成されているので、心棒5aが回転
すればその外側に螺合されたシリンダ6aはシリンダ6
bと同時に上方に上昇運動し、1段階の上昇運動が終わ
れば次の2段階動作で心棒5aと共にその外側のシリン
ダ6aが同時に回転される。このシリンダ6aの回転で
その外側のシリンダ6bは垂直上昇運動をすることにな
るが、シリンダ6aの上昇運動から回転運動への動作変
換がスムースに行われないことがある。この場合、動作
変換時にモータMの駆動力により心棒5a及びシリンダ
6a、6bのねじが増締め状態となり、ねじ山を破損す
る虞があった。
【0015】第2に、ジャッキ1に垂直力と水平力とが
同時に働いたとき、ジャッキ1を延ばすのに必要なトル
クが徐々に増大し、シリンダが伸びきらずに途中で止ま
ってしまうことがあった。
【0016】第3に、ジャッキ1の先端に接する物の面
が傾斜していると、ジャッキ1を延ばすことが困難であ
った。
【0017】第に、心棒5a及びシリンダ6a、6b
のねじ部分に給油を行うことができず、時間が経過する
と潤滑が悪くなりジャッキ1が動作しなくなることがあ
った。 第に、手動でジャッキ1を延ばすとき電動機
を外さなければならず、その手間が煩雑であった。
【0018】第に、シリンダ6a、6b、6cが最大
に伸びた状態又は最も縮んだ状態でモータMの駆動力が
かかると、心棒5a及びシリンダ6a、6bのねじが増
締め状態となり、ねじ山を破損する虞があった。
【0019】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、以下の目的が達成できるジャッ
キの提供を目的とする。
【0020】(1)動作変換時のモータの駆動力による
心棒及びシリンダのねじ山の破損を防止する。
【0021】(2)ジャッキに垂直力と水平力とが同時
に働いたときにもジャッキをスムースに延ばせる。
【0022】(3)シリンダの上昇運動から回転運動へ
の動作変換をスムースに行う。
【0023】()心棒及びシリンダのねじ部分に給油
が行える。
【0024】()手動でジャッキを延ばすときに電動
機を外す手間を省略できる。
【0025】()シリンダが最大に伸びた状態又は最
も縮んだ状態でモータの駆動力がかかった場合において
ねじ山の破損を防止する。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るジャッキは、それぞれ軸方向に移動自在に遊嵌された
小シリンダ、中シリンダ及び大シリンダの少なくとも3
段のシリンダを設け、前記中シリンダの外周面に軸方向
へ延びる第1のキー溝を刻設し、前記小シリンダの外周
面に軸方向へ延びる第2のキー溝を刻設し、前記大シリ
ンダの内周面に前記第1のキー溝に嵌入する第1のキー
を固定し、前記中シリンダの内周面に前記第2のキー溝
に嵌入する第2のキーを固定し、それぞれのシリンダの
回転が規制されるジャッキであって、小スクリュー及び
大スクリューの少なくとも2個の中空スクリューを設
け、前記小スクリューの上部に上側クラッチを配設する
と共に下部に下側クラッチを配設し、前記大スクリュー
の上部に前記小スクリューと 螺合する小フローティング
ナットを固定し、小フローティングナットの上部に上側
クラッチを配設し、下部に下側クラッチを配設し、前記
小シリンダに大スクリューと螺合する大フローティング
ナットを固定した ことを特徴とする。
【0027】請求項2記載の発明に係るジャッキは、請
求項1記載のジャッキにおいて、前記大シリンダと中シ
リンダとの間及び中シリンダと小シリンダとの間にそれ
ぞれ合成樹脂製のリングを配設したことを特徴とする。
【0028】請求項3記載の発明に係るジャッキは、請
求項1記載のジャッキにおいて、前記小シリンダの一端
に球面軸受けを介して持ち上げる相手に当接するパット
を枢支したことを特徴とする。
【0029】請求項記載の発明に係るジャッキは、請
求項記載のジャッキにおいて、前記小スクリューの中
心部分の軸方向へ延びる第1の長孔から小スクリューの
外周面に連通する複数の第1の孔を穿設し、前記大スク
リューの中心部分の第2の長孔から外周面に連通する複
数の第2の孔を穿設し、前記第1の長孔の一端側にグリ
ースニップル用金具を配設し、前記第1の長孔の他端側
にこの第1の長孔の他端を封じると共に前記第2の長孔
の端部を封じるUパッキンを装着し、前記グリースニッ
プル用金具に注入されるグリースが前記小スクリューの
第1の長孔から複数の第1の孔を通して小スクリューと
小フローティングナットとの螺合部分を潤滑し、かつ前
記グリースが大スクリューの第2の長孔から複数の第2
の孔を通して大スクリューと大フローティングナットと
の螺合部分を潤滑することを特徴とする。
【0030】請求項記載の発明に係るジャッキは、請
求項4記載のジャッキにおいて、前記小スクリューに連
結され、この小スクリューを回転するモータと、前記モ
ータの回転位置を検出するカウンタ式リミットスイッチ
と、を備え、カウンタ式リミットスイッチはシリンダを
進出又は縮退する小スクリューの所定回転位置でモータ
を停止することを特徴とする。
【0031】請求項記載の発明に係るジャッキは、請
求項4または請求項5記載のジャッキにおいて、前記モ
ータと小スクリューとの間が前記モータからの駆動力を
伝達しかつ回転数を減速する複数のギヤにより構成され
た減速器を介して連結され、前記減速器の複数のギヤの
うちの何れかのギヤに手動用ハンドルを装着できるソケ
ットを設けたことを特徴とする。
【0032】請求項記載の発明に係るジャッキは、請
求項4から請求項までのうちの何れかの請求項に記載
のジャッキにおいて、前記小スクリューと大スクリュー
とは同一リードの台形ねじで形成されることを特徴とす
る。
【0033】請求項記載の発明に係るジャッキは、請
求項1記載のジャッキにおいて、前記3段のシリンダの
それぞれに外部から給油を行うための給油孔を設けたこ
とを特徴とする。
【0034】
【作用】請求項1記載の発明におけるジャッキは、シリ
ンダが進出する場合、前記小スクリューの下部に配設さ
れた下側クラッチと小フローティングナットの下部に配
設された下側クラッチとが係合して小スクリューの回転
を小フローティングナットへ伝達し、大スクリューが回
転する。一方、シリンダが縮退する場合は、小スクリュ
ーの上部に配設された上側クラッチと小フローティング
ナットの上部に配設された上側クラッチとが係合して小
スクリューの回転を小フローティングナットへ伝達し、
スクリューが回転する。これらにより、スクリューの昇
降運動から回転運動への変換を行う際、ねじ部の増締め
現象の発生が防止される。
【0035】請求項2記載の発明におけるジャッキは、
前記大シリンダと中シリンダとの間及び中シリンダと小
シリンダとの間にそれぞれ配設された合成樹脂製のリン
グによりジャッキに垂直力と水平力が同時に働いても水
平力を偶力としてジャッキの伸縮運動をスムースにでき
る。
【0036】請求項3記載の発明におけるジャッキは、
前記小シリンダに球面軸受けを介して枢支されたパット
にて持ち上げる相手に当接し、持ち上げる相手の当接面
が傾斜していてもジャッキの伸縮運動をスムースにでき
る。
【0037】請求項記載の発明におけるジャッキは、
グリースニップル用金具に注入されるグリースが小スク
リューの第1の長孔から複数の第1の孔を通して小スク
リューと小フローティングナットとの螺合部分を潤滑
し、かつ大スクリューの第2の長孔から複数の第2の孔
を通して大スクリューと大フローティングナットとの螺
合部分を潤滑できる。
【0038】請求項記載の発明におけるジャッキは、
前記カウンタ式リミットスイッチによりモータの回転位
置を検出し、シリンダの進出又は縮退する小スクリュー
の所定回転位置でモータが停止されるので、ねじ部の増
締め現象の発生が防止できる。
【0039】請求項記載の発明におけるジャッキは、
減速器の複数のギヤのうちの何れかのギヤに連結された
ソケットに手動用ハンドルを装着し、減速器のギアを回
動することにより手動でシリンダを昇降できる。
【0040】請求項記載の発明におけるジャッキは、
前記小スクリュー及び大スクリューを同リードの台形ね
じに加工して、全ストローク範囲でシリンダを等速度で
伸縮し得る。
【0041】請求項記載の発明におけるジャッキは、
前記3段のシリンダのそれぞれに設けられた給油孔より
外部から給油を行える。
【0042】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図を用いて説明
する。
【0043】実施例1. ジャッキは図1に示すように駆動源としてのモータ15
を有し、このモータ15にはモータ15の出力軸15a
に連結される減速ギヤ列を内蔵するギヤボックス16が
取り付けられる。この減速ギヤ列はギヤ17、20、2
1、24、25及び29を備える。ギヤ17はモータ1
5の出力軸15aに固定される。ギヤ20はギヤ17と
歯合しかつ軸受け18及び19により回転自在に支持さ
れる。ギヤ21はギヤ20の軸20aに固定され、かつ
ギヤ20と一体に回転する。ギヤ24はギヤ21と歯合
しかつ軸受け22及び23により回転自在に支持され
る。ギヤ25はギヤ24の軸24aに固定されかつギヤ
24と一体に回転する。ギヤ29はギヤ25と歯合し、
かつ軸受け26及び27により回転自在に支持された小
スクリュー28に固定される。
【0044】前記ギヤ20の軸20aにはかさ歯歯車3
0が固定され、このかさ歯歯車30にはカウンタ式リミ
ットスイッチ31の軸に固定されたかさ歯歯車32が歯
合される。前記カウンタ式リミットスイッチ31はかさ
歯歯車30の回転からモータ15の回転位置を検出し、
所定回転位置においてモータ15の回転の停止が行え
る。前記ギヤ24の軸24aの一端には手動用ハンドル
33(図2参照)を装着できるソケット34が配設され
る。前記ギヤボックス16のソケット34に対向する位
置には孔(図示せず)が穿設されており、手動用ハンド
ル33を使用しない場合においてその孔はカバー35で
覆われる。
【0045】前記小スクリュー28は中空で構成され、
第1の長孔としての孔28aの一端にはグリースガンを
装着するグリースニップル用金具36が配設される。前
記ギヤボックス16のグリースニップル用金具36に対
向する位置には孔(図示せず)が穿設され、グリースガ
ンによりグリースアップを行わない場合においてその孔
はカバー37で覆われる。小スクリュー28には長孔2
8aから外周面に連通する複数の第1の孔28dが穿設
される。
【0046】前記小スクリュー28は軸受け27に隣接
する部分28bが膨出された鍔状で構成され、この鍔状
部分28bには図3に詳示する上側クラッチとしての上
側凸型クラッチ38が配設される。また、小スクリュー
28の上側凸型クラッチ38より先端側には台形ねじが
刻設されたねじ部28cが構成される。このねじ部28
cには小フローティングナット39が螺合され、小フロ
ーティングナット39の前記上側凸型クラッチ38に対
向する位置には上側クラッチとしての上側凸型クラッチ
40が配設される。小フローティングナット39の下側
の反対側には下側クラッチとしての下側凸型クラッチ4
1が配設される。
【0047】また、小フローティングナット39には中
空で形成され、かつ小スクリュー28の軸心と一致され
配置された大スクリュー42が固定される。大スクリュ
ー42には中心部の第2の長孔としての孔42aから外
周面に連通する複数の第2の孔42bが穿設される。こ
の大スクリュー42の表面には台形ねじが刻設されたね
じ部42cが構成され、ねじ部42cは前記小スクリュ
ー28のねじ部28cと同一リードで構成される。
【0048】前記小スクリュー28の先端には下側クラ
ッチとしての下側凸型クラッチ43を有するクラッチ部
44が固定される。このクラッチ部44と大スクリュー
42の内側とはUパッキン45で封鎖され、Uパッキン
45は押え金具46により保持される。
【0049】前述のギヤボックス16には小スクリュー
28及び大スクリュー42を内挿し、かつ小スクリュー
28及び大スクリュー42の軸心と一致され配置された
大シリンダ47が固定される。大シリンダ47内には中
シリンダ48が遊嵌されて、中シリンダ48内には小シ
リンダ49が遊嵌される。大シリンダ47と中シリンダ
48との間には合成樹脂製リング50が配設され、同様
に中シリンダ48と小シリンダ49との間には合成樹脂
製リング51が配設される。従って、大シリンダ47と
中シリンダ48との間には合成樹脂製リング50で所定
隙間が保持され、中シリンダ48と小シリンダ49との
間には合成樹脂製リング51で所定隙間が保持され、移
動抵抗が低減される。
【0050】また、前記大シリンダ47の内周面の端部
には、図4に詳示するように、T型キー52を装着する
ための第1のキー溝としての1対の溝47aが刻設され
る。これらの溝47aには第1のキーとしてのT型キー
52がねじSにより固定される。一方、中シリンダ48
の外周面には軸方向に延びる1対の溝48aが刻設され
る。溝48a内にはT型キー52が嵌入される。同様
に、中シリンダ48の内周面の端部には、T型キー52
を装着するための1対の溝が刻設され、この溝にはT型
キー52がねじSにより固定される。小シリンダ49の
外周面には軸方向に延びる第2のキー溝としての1対の
溝が刻設され、溝内に第2のキーとしてのT型キー52
が嵌入される。この様な構造により、それぞれのシリン
ダ47、48、49においては相互に回転が規制され
る。
【0051】前記小シリンダ49には大フローティング
ナット53が固定され、大フローティングナット53は
大スクリュー42のねじ部42cに螺合される。なお、
符号54は中シリンダ48に固定されるストッパであ
り、このストッパ54は中シリンダ48の上下方向への
移動を規制する。また、小シリンダ49の底部には球面
軸受け55を介して持ち上げる相手に当接しかつ当接す
る面に追従して傾斜するパット56が枢支される。
【0052】次に、本実施例のジャッキの動作について
説明する。
【0053】まず、ジャッキを伸ばす場合について説明
する。モータ15の電源をONすると、モータ15の回
転は減速ギヤ列を介して小スクリュー28に伝達され、
小スクリュー28が回転する。この小スクリュー28の
回転により小スクリュー28に螺合している小フローテ
ィングナット39に回転が伝達され、小フローティング
ナット39の回動が開始される。ところが、大フローテ
ィングナット53と大スクリュー42との螺合による抵
抗が大きいため、小フローティングナット39の回転が
規制され、小スクリュー28に沿って小フローティング
ナット39が下降移動される。小フローティングナット
39が小スクリュー28に沿って軸方向に下降移動する
と、小フローティングナット39と共に大スクリュー4
2、大フローティングナット53、中シリンダ48及び
小シリンダ49が一体的に軸方向に下降移動される。
【0054】図5に示すように、前記小フローティング
ナット39が小スクリュー28に沿って軸方向に下降移
動して小スクリュー28の下側凸型クラッチ41と下側
凸型クラッチ43とが結合されてクラッチが動作し、小
フローティングナット39は小スクリュー28と一体的
に回転を開始する。そして、中、小シリンダ48、49
の回転がそれぞれキー51、52で規制されているた
め、大スクリュー42に螺合している大フローティング
ナット53は大スクリュー42に沿って軸方向に下降移
動する。大フローティングナット53が大スクリュー4
2に沿って軸方向に下降移動すると、大フローティング
ナット53と共に中、小シリンダ48、49が一体的に
軸方向に下降移動される。
【0055】さらに、大フローティングナット53が大
スクリュー42に沿って軸方向に下降移動され、図6に
示すようにストッパ54が大シリンダ47の合成樹脂製
リング50を保持している突部57に当接すると、中シ
リンダ48の下降移動が停止される。そして、大フロー
ティングナット53が大スクリュー42に沿って軸方向
に下降移動されると、小シリンダ49が大フローティン
グナット53と一体的に軸方向に下降移動される。この
時、ギヤ17、20及びかさ歯歯車30、32を介して
モータ15の回転位置がカウンタ式リミットスイッチ3
1で検出される。所定回転位置に達した場合(ジャッキ
の全ストロークが伸びた状態(図7参照))、モータ1
5がOFFされる。
【0056】また、ジャッキにおいて全ストロークが伸
びた状態(図7参照)から縮める場合、モータ15は逆
に回転される。モータ15の回転は減速ギヤ列を介して
小スクリュー28に伝達され、回転する。小フローティ
ングナット39が小スクリュー28に沿って軸方向に上
昇移動され、小フローティングナット39、大スクリュ
ー42、大フローティングナット53と共に小シリンダ
49が上昇される。この際、中シリンダ48は静止した
状態にある。そして、大フローティングナット53と大
スクリュー42が上昇移動され続け、図8に示すように
大フローティングナット53がストッパ54と係合され
ると、小シリンダ49の上昇に伴って中シリンダ48が
上昇される。
【0057】前記小フローティングナット39、大スク
リュー42、大フローティングナット53、小シリンダ
49及び中シリンダ48が上昇され、図9に示すように
小フローティングナット39の上側凸型クラッチ40が
小スクリュー28の上側凸型クラッチ38に係合される
と、小スクリュー28の回転が上側凸型クラッチ38、
40を介して小フローティングナット39に伝達され
る。小フローティングナット39の回動が開始される
と、中、小シリンダ48及び49がT型キー52で回転
が規制されているため、大フローティングナット53が
大スクリュー42に沿って軸方向に上昇される。大フロ
ーティングナット53が大スクリュー42に沿って軸方
向に上昇されると、大フローティングナット53と共に
中、小シリンダ48、49が一体的に軸方向に上昇さ
れ、かつ図1に示す位置まで上昇される。この時、ギヤ
17、20及びかさ歯歯車30、32を介してモータ1
5の回転位置がカウンタ式リミットスイッチ31で検出
され、所定回転位置に達した場合(ジャッキの全ストロ
ークが縮んだ状態(図1参照))、モータ15がOFF
される。
【0058】なお、前記小スクリュー28、大スクリュ
ー42のそれぞれの台形ねじが同一リードで形成されて
いるので、ジャッキの全ストロークにおいてジャッキの
伸縮動作が等速度で行われる。また、ジャッキが伸縮す
る際に作用する水平力は合成樹脂製リング51で偶力に
なるので、ジャッキの駆動トルクが減少される。しか
も、合成樹脂製リング51の低摩擦係数効果により、ジ
ャッキの駆動トルクが一層低減される。
【0059】次に、手動操作でジャッキを動作させる場
合について説明する。ギヤボックス16のカバー35を
開放し、ソケット34に手動用ハンドル33を装着す
る。そして、手動用ハンドル33を回転させることによ
り、前述の動作原理に従いジャッキが伸縮される。
【0060】次に、小スクリュー28及び大スクリュー
42のグリースアップについて説明する。
【0061】図10に示すように、ギヤボックス16の
カバー37を開放し、グリースニップル用金具36にグ
リースガン58を装着する。グリースガン58のグリー
ス100は小スクリュー28の長孔28a内に注入さ
れ、小スクリュー28の長孔28a内にグリース100
が満たされる。この満たされたグリース100は複数の
第1の孔28dから小スクリュー28の表面に噴出す
る。この状態においてグリースガン58が取り外され
る。モータ15をONにしジャッキが動作されると小フ
ローティングナット39及び大スクリュー42が下降さ
れ、小スクリュー28と小フローティングナット39と
の螺合部分にグリース100がなじみ、小スクリュー2
8と小フローティングナット39との螺合部分が潤滑さ
れる。
【0062】さらに、小フローティングナット39及び
大スクリュー42が下降されると、小スクリュー28の
表面に噴出したグリース100が図11に示すように充
填領域で圧縮され、複数の第2の孔42bから大スクリ
ュー42の表面にグリース100が噴出される。ジャッ
キの継続動作で大スクリュー42と大フローティングナ
ット53との螺合部分にグリース100が馴染み、大ス
クリュー42と大フローティングナット53との螺合部
分が潤滑される。
【0063】実施例2. 上述した実施例1は3段のシリンダ47、48、49及
び2段のスクリュー28、42でジャッキを構成した
が、実施例2は図12に示すように4段のシリンダ4
7、48、49、59及び3段のスクリュー28、4
2、60でジャッキを構成する。従って、本発明は前記
実施例1で説明したジャッキのシリンダ数及びスクリュ
ー数に限定されない。
【0064】実施例3. 上述した実施例1は第1及び第2のキーとしてT型キー
52をジャッキに使用したが、実施例3は図13に示す
ようにフラットキー61をジャッキに使用する。このフ
ラットキー61を使用する場合、中シリンダ48の外周
面に1対のフラット面48bが形成され、大シリンダ4
7の内周面の端部にフラットキー61がねじSでねじ止
めされる。同様に、小シリンダ49の外周面に1対のフ
ラット面が形成され、中シリンダ48の内周面の端部に
フラットキー61がねじSでねじ止めされる。
【0065】実施例4. 上述した実施例1は上側凸型クラッチ38、40同士で
連結させたジャッキを構成したが、実施例4は図14に
示すように凹型クラッチ62と上側凸型クラッチ40と
で連結されるジャッキを構成する。
【0066】実施例5. 上述した実施例1はスクリュー28、42の長孔28
a、42aを利用してグリース100を供給するジャッ
キを構成したが、実施例5は図15に示すように大シリ
ンダ47と中シリンダ48とに外部から給油を行うため
の給油孔63、64を穿設して外部からグリースガン5
8により直接小スクリュー28及び大スクリュー42に
グリース100を塗布する。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、シリンダが進出する場合、前記小スクリュ
ーの下部に配設された下側クラッチと小フローティング
ナットの下部に配設された上側クラッチとが係合して小
スクリューの回転が小フローテ ィングナットに伝達さ
れ、大スクリューが回転する。一方、シリンダが縮退す
る場合は、小スクリューの上部に配設された上側クラッ
チと小フローティングナットの上部に配設された上側ク
ラッチとが係合して小スクリューの回転を小フローティ
ングナットへ伝達し、大スクリューが回転する。これら
により、スクリューが昇降運動から回転運動への変換を
行う際にねじ部の増締め現象の発生が防止される。
【0068】請求項2記載の発明によれば、前記大シリ
ンダと中シリンダとの間及び中シリンダと小シリンダと
の間にそれぞれ配設された合成樹脂製のリングによりジ
ャッキに作用する水平力が偶力として作用するので、ジ
ャッキの駆動抵抗が減少される。従って、ジャッキの伸
縮運動がスムースにされる。
【0069】請求項3記載の発明によれば、前記小シリ
ンダに球面軸受けを介して枢支されたパットで物を持ち
上げるようにしたので、ジャッキの先端に接する物の面
が傾斜していてもジャッキの伸縮運動がスムースにされ
る。
【0070】請求項記載の発明によれば、グリースニ
ップル用金具からグリースが注入され、小スクリューの
第1の長孔から複数の第1の孔を通して小スクリューと
小フローティングナットとの螺合部分が潤滑される。ま
た、大スクリューの第2の長孔から複数の第2の孔を通
して大スクリューと大フローティングナットとの螺合部
分が潤滑される。
【0071】請求項記載の発明によれば、カウンタ式
リミットスイッチでモータの回転位置が検出され、シリ
ンダの進出又は縮退のときの所定回転位置が検出される
とモータが停止される。従って、シリンダの上昇運動か
ら回転運動への動作変換時にねじ部の増締め現象の発生
が防止される。
【0072】請求項記載の発明によれば、減速器の複
数のギヤのうちの何れかのギヤに連結されたソケットに
手動用ハンドルを装着し、減速器のギアを回動すること
でシリンダを昇降し、手動でジャッキが動作されるの
で、電動機を外す手間が省略され操作性が向上される。
【0073】請求項記載の発明によれば、前記小スク
リュー及び大スクリューを同一リードの台形ねじで加工
したので、全ストローク範囲でシリンダの伸縮が等速度
で行える。
【0074】請求項記載の発明によれば、前記3段の
シリンダのうちの中、小シリンダにそれぞれに設けられ
た給油孔より外部から直接給油が行えるので、簡単な構
成で確実にグリスアップが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るジャッキを示す断面図である。
【図2】この発明に係るジャッキを摺動操作する場合を
示す断面図である。
【図3】この発明に係るジャッキの凸型クラッチを示す
斜視図である。
【図4】この発明に係るジャッキをT型キー及びキー溝
を示す斜視図である。
【図5】この発明に係るジャッキの動作を説明するため
の断面図である。
【図6】この発明に係るジャッキの動作を説明するため
の断面図である。
【図7】この発明に係るジャッキの動作を説明するため
の断面図である。
【図8】この発明に係るジャッキの動作を説明するため
の断面図である。
【図9】この発明に係るジャッキの動作を説明するため
の断面図である。
【図10】この発明に係るジャッキの給油動作を説明す
るための断面図である。
【図11】この発明に係るジャッキの給油動作を説明す
るための断面図である。
【図12】この発明に係るジャッキの他の実施例を示す
断面図である。
【図13】この発明に係るジャッキのフラットキーを示
す斜視図である。
【図14】この発明に係るジャッキの凹型クラッチを示
す斜視図である。
【図15】この発明に係るジャッキの給油動作を説明す
るための断面図である。
【図16】従来のジャッキを示す断面図である。
【図17】従来のジャッキを示す斜視図である。
【符号の説明】
15 モータ 16 ギアボックス 17、20、21、24、25、29 ギア 28 小スクリュー 28a 長孔 28d 孔 31 カウンタ式リミットスイッチ 33 手動用ハンドル 34 ソケット 35、37 カバー 36 グリースニップル用金具 38、40 上側凸型クラッチ 39 小フローティングナット 41、43 下側凸型クラッチ 42 大スクリュー 45 Uパッキン 47 大シリンダ 48 中シリンダ 49 小シリンダ 50、51 合成樹脂製リング 52 T型キー 53 大フローティングナット 54 ストッパ 55 球面軸受け 56 パット 58 グリースガン 61 フラットキー 62 凹型クラッチ 63、64 給油孔 100 グリース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−36866(JP,A) 特開 平4−371497(JP,A) 実開 昭62−59692(JP,U) 実開 昭61−122296(JP,U) 実開 昭61−142788(JP,U) 実開 昭49−4356(JP,U) 実開 昭52−162698(JP,U) 実開 昭57−199286(JP,U) 実開 平4−29331(JP,U) 実開 昭62−181596(JP,U) 実公 昭14−15053(JP,Y1)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ軸方向に移動自在に遊嵌された
    小シリンダ、中シリンダ及び大シリンダの少なくとも3
    段のシリンダを設け、前記中シリンダの外周面に軸方向
    へ延びる第1のキー溝を刻設し、前記小シリンダの外周
    面に軸方向へ延びる第2のキー溝を刻設し、前記大シリ
    ンダの内周面に前記第1のキー溝に嵌入する第1のキー
    を固定し、前記中シリンダの内周面に前記第2のキー溝
    に嵌入する第2のキーを固定し、それぞれのシリンダの
    回転が規制されるジャッキであって、 小スクリュー及び大スクリューの少なくとも2個の中空
    スクリューを設け、 前記小スクリューの上部に上側クラッチを配設すると共
    に下部に下側クラッチを配設し、 前記大スクリューの上部に前記小スクリューと螺合する
    小フローティングナットを固定し、 小フローティングナットの上部に上側クラッチを配設
    し、下部に下側クラッチを配設し、 前記小シリンダに大スクリューと螺合する大フローティ
    ングナットを固定した ことを特徴とするジャッキ。
  2. 【請求項2】 前記大シリンダと中シリンダとの間及び
    中シリンダと小シリンダとの間にそれぞれ合成樹脂製の
    リングを配設したことを特徴とする請求項1記載のジャ
    ッキ。
  3. 【請求項3】 前記小シリンダの一端に球面軸受けを介
    して持ち上げる相手に当接するパットを枢支したことを
    特徴とする請求項1記載のジャッキ。
  4. 【請求項4】 前記小スクリューの中心部分の軸方向へ
    延びる第1の長孔から小スクリューの外周面に連通する
    複数の第1の孔を穿設し、 前記大スクリューの中心部分の第2の長孔から外周面に
    連通する複数の第2の孔を穿設し、 前記第1の長孔の一端側にグリースニップル用金具を配
    設し、 前記第1の長孔の他端側にこの第1の長孔の他端を封じ
    ると共に前記第2の長孔の端部を封じるUパッキンを装
    着し、 前記グリースニップル用金具に注入されるグリースが前
    記小スクリューの第1の長孔から複数の第1の孔を通し
    て小スクリューと小フローティングナットとの螺合部分
    を潤滑し、かつ前記グリースが大スクリューの第2の長
    孔から複数の第2の孔を通して大スクリューと大フロー
    ティングナットとの螺合部分を潤滑することを特徴とす
    る請求項記載のジャッキ。
  5. 【請求項5】 前記小スクリューに連結され、この小ス
    クリューを回転するモータと、 前記モータの回転位置を検出するカウンタ式リミットス
    イッチと、 を備え、 カウンタ式リミットスイッチはシリンダを進出又は縮退
    する小スクリューの所定回転位置でモータを停止するこ
    とを特徴とする請求項4記載のジャッキ。
  6. 【請求項6】 前記モータと小スクリューとの間が前記
    モータからの駆動力を伝達しかつ回転数を減速する複数
    のギヤにより構成された減速器を介して連結され、 前記減速器の複数のギヤのうちの何れかのギヤに手動用
    ハンドルを装着できるソケットを設けたことを特徴とす
    る請求項4または請求項5記載のジャッキ。
  7. 【請求項7】 前記小スクリューと大スクリューとは同
    一リードの台形ねじで形成されることを特徴とする請求
    項4から請求項までのうちの何れかの請求項に記載の
    ジャッキ。
  8. 【請求項8】 前記3段のシリンダのそれぞれに外部か
    ら給油を行うための給油孔を設けたことを特徴とする請
    求項1記載のジャッキ。
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