JP2730499B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2730499B2
JP2730499B2 JP6316397A JP31639794A JP2730499B2 JP 2730499 B2 JP2730499 B2 JP 2730499B2 JP 6316397 A JP6316397 A JP 6316397A JP 31639794 A JP31639794 A JP 31639794A JP 2730499 B2 JP2730499 B2 JP 2730499B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下地の金属膜上に歩
留りよく次の金属膜を接続形成する半導体装置の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の電極,配線材料としてAl
やその合金膜が広く用いられている。この場合、ストレ
スマイグレーション耐性を向上させるために、Alもし
くはAl合金と他の金属を積層して配線に用いることが
多い。ところが、他の金属の上にAl(Al合金)配線
を積層した場合、Al(Al合金)の結晶粒径が小さく
なりやすく、エレクトロマイグレーション耐性を悪化さ
せるという問題がある。
【0003】これを避けるため、Al(Al合金)配線
の上側に他の金属を積層して用いることがある。この他
の金属として代表的な例として、Ti/Al,TiN/
Al,TiW/Alなどがある。ここで、TiやTi
N,Tiタングステンなどは、配線を形成するフォトリ
ソグラフィ工程における露光時の反射防止膜を兼ねるこ
とが多い。
【0004】さて、上述したような積層配線を形成した
後、その上に層間絶縁膜を形成し、多層配線間の電気的
接続をとるためのスルーホールを開口するとき、ドライ
エッチングを用いる場合は、オーバーエッチング量を制
御したり、Al上の金属膜の初期膜厚を厚くしておくこ
とで、この金属膜を少し残す製法をとる場合がある。こ
れにより、多層配線間の電気的接続がAl同士の接触に
よるものにならず、例えば、Al−Ti−Alのように
接続することになり、電気的接続部でのエレクトロマイ
グレーションやストレスマイグレーションが抑制でき
る。
【0005】一方、スルーホールの開口をウエットエッ
チングで行う場合(文献:特開昭58−130544号
公報)、以下に示すようにしている。まず、スルーホー
ルの開口では、Al上に導電性窒化物を保護膜として形
成しておき、下層のAlがエッチングされないようにし
ている。そして、スルーホールを開口してフォトレジス
トを剥離した後、上層配線となるAl膜をスパッタリン
グにより成膜する前に、通常、同一真空中で所定温度で
基板を加熱してスパッタエッチングを行い、成膜面のク
リーニングを行うようにしている。
【0006】基板の加熱は下地段部でのAlの被覆度
(ステップカバレッジ)をよくしたり、基板からのガス
出しを行うのが主な目的である。また、スパッタエッチ
ングは、成膜する表面の変質層やスルーホール形成時の
フォトリソグラフィ工程でのレジストの残渣などをエッ
チング除去して、成膜するAl膜の良好なオーミックコ
ンタクトを得るために行われる。この場合、従来の代表
的なスパッタ装置では、図4(a)に示したように、基
板31はクリーニングチャンバー32内で加熱及びスパ
ッタエッチングされた後、スパッタチャンバー33の位
置Aで保温され、次の位置BでAl,位置Cで導電性窒
化物のスパッタリングによる成膜が行われ、これが1枚
ずつ連続的に繰り返されるようになっている。
【0007】ここで、基板31は以下に示す状態のと
き、チャンバー内に導入されたArなどの不活性ガスの
雰囲気にさらされた状態となっている。まず、クリーニ
ングチャンバー32でスパッタエッチングが完了した
後、スパッタチャンバー33の位置Aに搬送されるまで
の間。つぎに、搬送されてから1枚目の基板が位置B
で、または2枚目の基板が位置Cでスパッタリングによ
る成膜を終了するまで位置Aで保温されながら待機して
いる間。もしくは、1枚後の基板がクリーニングチャン
バー32での処理を終え、スパッタチャンバー33の位
置Dに搬送されてくるまで位置Aで保温されながら待機
している間。
【0008】そして、これら一連の行程は、スパッタチ
ャンバー33の位置Aにターゲットカソードが設置され
ていない装置では、避けることが全くできない。なお、
同図において、36はゲートバルブ、41はロードロッ
クチャンバー、42はバッファーチャンバー、43はカ
ソードである。
【0009】ところで、位置AでAlのスパッタリング
による成膜を行う場合は、上述したような位置Aでの待
機はなくなる。しかし、一般的にヒート部34とスパッ
タエッチング部35で別の基板が同時に処理されるよう
になっているため、基板加熱,スパッタエッチングによ
るクリーニング処理時間とスパッタリングによる成膜処
理時間のインデックスを合わせられない。このため、基
板31はスパッタエッチングの後、スパッタチャンバー
33の位置Aまで搬送される時間以外に、余分な時間ク
リーニングチャンバー32のスパッタエッチング部35
あるいはスパッタチャンバー33の位置Dで待機するこ
とになり、この間、不活性ガスの雰囲気に余分にさらさ
れていることになる。
【0010】クリーニングチャンバー32でスパッタエ
ッチングした後で基板加熱を行うようにした場合は、更
にその時間だけ長く不活性ガスの雰囲気にさらされるこ
とになる。また、上層に導電性窒化物としてTiNを成
膜する場合、これは反応性スパッタリングを用いるのが
普通であり、図4(b)に示したような製造装置では、
AlとTiNはそれぞれ独立したチャンバーでスパッタ
リングによる成膜をされることが多い。
【0011】この場合、基板31は、セパレートチャン
バー37またはプロセスチャンバー45で適度な基板加
熱と、プロセスチャンバー38でスパッタエッチングが
行われる。そして、プロセスチャンバー39でAlが成
膜された後、プロセスチャンバー40でTiNの反応性
スパッタリングによる成膜が行われ、これが1枚ずつ連
続的に繰り返されるようになっている。
【0012】ここで、基板31はプロセスチャンバー3
8でスパッタエッチングした後、セパレートチャンバー
37を経て、プロセスチャンバー39に搬送される。そ
して、スパッタリングによるAlの成膜が開始されるま
でに、各チャンバー間の基板搬送時間以外に、以下に示
す間余分に、Arのような不活性ガスの雰囲気中または
真空中で待機している。すなわち、先先発の基板がプロ
セスチャンバー40での成膜が終了し、セパレートチャ
ンバー37を経てロードロックチャンバー45に回収さ
れ、更に先発の基板がプロセスチャンバー39での成膜
が終了し、セパレートチャンバー37を経てプロセスチ
ャンバー40に搬送されるまでの時間である。
【0013】スパッタエッチングが終了した後に基板加
熱を行う場合は、更にその時間とチャンバー間の基板搬
送時間だけ余分に真空中で待機することになる。なお、
図4(b)において、44はプロセスチャンバー、45
はロードロックチャンバー、46はゲートバルブ、47
はスパッタカソードである。
【0014】以上のようにして、Alやその合金および
その上に金属膜を被着した後、フォトリソグラフィ工程
を経て、上層金属とAlもしくはその合金からなる2層
目の積層配線が形成される。また、別の例として、拡散
層を形成した後、電極を形成する際、拡散層と配線金属
膜との反応を防止するため、TiWやTiNなどのバリ
アメタルが用いられることが覆い。すなわち、コンタク
トホール上にこれらのバリアメタルを形成し、この上に
通常のAlもしくはその合金膜を形成して、一連の基板
加熱,スパッタエッチ,スパッタリング成膜を行うよう
にして、積層配線を形成するようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Ti又
はTi合金からなるバリアメタルが形成されている配線
上に、層間絶縁膜を介して前述したスパッタリング法に
より次の配線となるAlなどの金属を成膜する場合、ス
ルーホール抵抗あるいはコンタクト抵抗が不安定にな
り、製品の歩留りが低下するという問題があった。この
理由として、スパッタ装置のチャンバー内に導入した不
活性ガス中の不純物や、チャンバー内の残留ガス,微小
なリーク、あるいは基板加熱時に基板から発生するガス
が原因と考えられる。
【0016】すなわち、スルーホール部あるいはコンタ
クトホール部に露出しているTi又はTi合金膜の表面
は、スパッタエッチにより一度清浄にしているが、この
面が上述した不純物により汚染されてしまい、この上に
成膜するAl膜のオーミックコンタクトが不安定になる
ためと思われる。この現象は、基板が真空中で待機する
場合、待機するチャンバーの真空度が悪いほど顕著にな
る。例えば、図4(b)に示した製造装置では、基板が
セパレートチャンバー37で待機するとき、その真空度
が悪いほど上述した不良が発生しやすい。Ti又はTi
合金の表面が変質しやすいのは、Tiのゲッターの性質
が関連しているものと考えられる。
【0017】また、加熱を終えた基板がスパッタリング
されるとき、次の基板の加熱が行われるという、基板加
熱とスパッタエッチングが同時に行われる従来の枚葉式
スパッタ装置の成膜手法では、色々なスパッタエッチン
グ,スパッタリングの条件に対して、基板加熱温度を適
切な値に合わせることが非常に困難であるという問題が
あった。例えば、前述したようなオーミックコンタクト
の問題を避けるために、スパッタエッチング前に何もし
ないポーズ時間を設けてインデックスを合わせると、そ
の間に基板温度が下がってしまい、成膜における膜質不
良や、基板の下地段差部でのカバレッジ不良などを引き
起こすという問題があった。
【0018】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、既に形成されている下地
の金属膜上に、歩留りよく次の金属膜を接続形成できる
ようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体装置の
製造方法は、半導体基板を加熱処理部で所定の処理時間
で加熱する第1の工程と、その後直ちに半導体基板をス
パッタエッチング処理部に搬送してスパッタエッチング
を行う第2の工程と、その後直ちに半導体基板を金属膜
成膜処理部に搬送して金属膜を成膜する第3の工程とを
含み、第3の工程で第1の半導体基板を処理している間
に、次に処理される第2の半導体基板を第1あるいは第
2の工程で処理する半導体装置の製造方法において、ま
ず、第1の工程で前記所定の処理時間で処理した場合に
おいて、第3の工程における第1の半導体基板の処理が
終了する予定の第1の予定時刻と、第2の工程における
第2の半導体基板の処理が終了する予定の第2の予定時
刻とを比較し、その比較の結果、第1の予定時刻が第2
の予定時刻より遅い場合、少なくとも第1の予定時刻よ
り第2の予定時刻を引いた時間だけ、第2の半導体基板
の第1の工程における所定の処理時間を増加することを
特徴とする。また、半導体基板上に形成された第1の金
属膜上に設けられ所定領域に開けられその第1の金属
膜が露出した穴を有する絶縁膜を介し、第2の金属膜
形成することを特徴とする。
【0020】
【作用】スパッタエッチングによるクリーニングをした
後、このクリーニングによる効果が発揮されている状態
で、次の成膜処理がなされる。
【0021】
【実施例】以下この発明の1実施例を図を参照して説明
する。 実施例1.図1(a)〜(d)は、本発明における半導
体装置の製造過程を示す断面図である。ここでは簡単の
ために、この発明にかかわる2層配線を有する半導体装
置の配線層部分の製造過程について説明する。図1
(a)は、1層目の配線を形成した状態を示すものであ
り、シリコン基板11上に絶縁のための酸化シリコン膜
12を形成した後、金属配線13を形成し、その上に低
温酸化シリコン膜14,平坦化のためのシリカフィルム
15,低温酸化シリコン膜16が形成される。
【0022】金属配線13は、スパッタリングによりA
l膜とその上にTi膜(第1の金属膜)を成膜した後、
これをフォトリソグラフィとエッチングにより配線パタ
ーンとして形成される。スパッタリングにより成膜した
Al膜は0.6〜1μm程度の膜厚、Ti膜は0.15
μm程度の膜厚である。なお、Al膜の代わりに、Al
合金膜を用いるようにしても良い。また、低温酸化シリ
コン膜14,16はCVD法により成膜され、シリカフ
ィルム15は塗布して加熱することで形成される。
【0023】以上のようにして、1層目の配線が形成さ
れた後、低温シリコン膜14、16の所定部分をエッチ
ング除去してスルーホール17を形成する。このエッチ
ングでは、まず等方的なエッチングにより低温酸化シリ
コン膜16をエッチングした後、RIEなどの異方性エ
ッチングにより低温酸化シリコン膜14をエッチング
し、金属配線13の表面のTi(第1の金属膜)を露出
させる。このエッチングでは、金属配線13の表面のT
iも若干エッチングされ、スルーホール17の領域のT
iは0.1μm程度の膜厚となる。
【0024】この結果、図1(b)に示すように、スル
ーホール17が形成されるとともに、Tiが変質したこ
とによる変質層18と付着物19とが残る。スルーホー
ル17形成において用いた、フォトリソグラフィで形成
した選択エッチングのためのレジストパターンは、通常
レジスト剥離により除去される。しかし、これが完全で
ないために、残ったものがこの付着物19である。
【0025】以上のようにしてスルーホール17が形成
されたら、図1(c)に示すように、この上にAl膜
(第2の金属膜)とTi膜をスパッタリングにより成膜
し、金属膜20を形成する。ここで、この金属膜20の
スパッタリングによる形成に先立って、そのスパッタリ
ングの同一真空中で、スパッタエッチングを行い、スル
ーホール17部分のTi膜上の変質層18や、スルーホ
ール17側壁に残渣する付着物19を除去しておき、金
属膜20と金属配線13とのオーミックコンタクトを安
定させる。このスパッタエッチングを行うにあたって、
シリコン基板11を適度な温度に加熱してから行い、か
つ、スパッタエッチングを行った後は、基板搬送時間以
外の待機時間なしに、直ちにスパッタリングによるAl
の成膜を行う。
【0026】ここで、図4(a)を用いて、上述した待
機時間なしにスパッタリングを行う工程について説明す
る。まず、処理対象の基板31は、クリーニングチャン
バー32のヒート部34で100〜200℃程度に加熱
される。その後、スパッタエッチング部35で、変質層
18および付着物19(図1)を除去するように、スル
ーホール17内に露出している金属配線13の表面など
を100〜200Å程度、スパッタエッチングによりエ
ッチングする。
【0027】このスパッタエッチングは、10-7〜10
-8Torrの高真空に排気したクリーニングチャンバー
32内に、数mTorrの圧力になるようにArなどの
不活性ガスを導入し、高周波放電することにより行われ
る。このスパッタエッチングにおける高周波放電のパワ
ーや放電時間は、変質層18の程度によって適宜設定す
る。
【0028】次に、このスパッタエッチングが終了した
ら、基板31をゲートバルブ36を介して、クリーニン
グチャンバー32と同様に真空排気され数mTorrの
圧力でArなどの不活性ガスが導入されたスパッタチャ
ンバー33に搬入する。そして、位置Aにおいて、直流
放電することにより不活性ガスのプラズマを発生させ、
直ちにAlのスパッタリングによる成膜を行う。そし
て、次に、位置Bまたは位置Cで必要に応じて基板31
を冷却し、Tiのスパッタリングによる成膜を行う。こ
こで、成膜したAlの膜厚は0.8〜1.8μm程度で
あり、Tiは0.15μm程度である。
【0029】このとき、基板加熱とスパッタエッチング
とスパッタリングによる成膜とにおける処理タイミング
を合わせることが重要である。すなわち、図4(a)に
示すスパッタ装置においては、ヒート部34における基
板加熱,スパッタエッチング部35におけるクリーニン
グ,スパッタチャンバー33における成膜が次々と並列
処理できるようになっているが、まず、基板加熱とクリ
ーニングとが同時に行われないようにする。すなわち、
ヒート部34の上に処理基板がある場合は、スパッタエ
ッチング部35に先行している処理基板が存在しないよ
うにする。
【0030】そして、スパッタエッチング部35におけ
るクリーニング処理が終了した時点で、直ちにスパッタ
チャンバー33における次の成膜処理が行えるように、
先行している処理基板の成膜処理状態により、スパッタ
エッチング部35におけるクリーニング処理を開始する
ようにする。ここで、クリーニング処理が終了してスパ
ッタエッチング部35からスパッタチャンバー33に搬
送を開始してから成膜が開始されるまでの時間を、40
秒以内とすることが望ましい。
【0031】ところで、以下のような状態の場合、問題
はあまり起きない。すなわち、スパッタチャンバー33
内の位置Aでのスパッタリング時間、位置Bまたは位置
Cでのスパッタリング時間があまり長くかかるものでは
なく、総合的には、前処理の基板加熱とスパッタエッチ
ングによるクリーニングの段階の方が時間がかかる場合
である。これに対して、その前処理の時間の方が逆に短
く、成膜処理の方が時間がかかる場合、クリーニングチ
ャンバー32におけるヒート部34の加熱処理時間を長
くして、成膜処理のタイミングに合わせる。すなわち、
(成膜処理にかかる時間−通常のクリーニング処理の時
間)だけ、ヒート部34での熱処理時間を増やし、クリ
ーニング後の成膜処理前で、待機時間が発生しないよう
にする。
【0032】この場合、通常の加熱処理時間より超過す
る時間帯は、ヒート部34の設定を基板温度を保持する
ような条件としておく。クリーニングチャンバー32で
処理基板の加熱とスパッタエッチングによるクリーニン
グとを1枚の処理基板毎に連続処理することで、基板温
度の低下を防止できる。図3は、上述したスパッタ装置
における各処理の処理タイミングを示すタイミングチャ
ートである。図3(a)はこの発明によるタイミングを
示し、図3(b)は従来の製造方法におけるタイミング
を示している。
【0033】図3(a)に示すように、本発明によれ
ば、先に処理されている処理基板がまだスパッタによる
成膜処理中で、次の処理基板は成膜処理にすぐには移行
できない場合は、この処理基板をヒート部34で加熱処
理しながら保持するようにしてある。そして、スパッタ
エッチングによるクリーニングがされた処理基板は、搬
送以外の待機時間なしに、直ちに成膜処理がなされる。
【0034】このため、以下に示すような状況でも、こ
の発明によれば、成膜前の下地の表面の汚染を最小限度
に抑えることができ、その結果スルーホール抵抗を安定
化することができる。すなわち、クリーニングチャンバ
ー32,スパッタチャンバー33に導入したスパッタガ
スへの不純物混入や、チャンバー内の残留ガス、および
微小なリークなどが、従来では問題となるほどあった場
合でも、スルーホール抵抗を安定化することができる。
【0035】以上のようにして、金属膜20を形成した
後、フォトリソグラフィにより、この金属膜20上にレ
ジストパタンを形成し、これをマスクとしてエッチング
処理する。このことにより、図1(d)に示すように、
Al膜とTi膜とからなる金属配線20aを、下層の金
属配線13と良好な接続状態で形成できる。
【0036】実施例2.ところで、上記実施例では、金
属配線13や金属配線20aの構成としてAlの上には
Ti膜を形成しておくようにしたが、このTiがTiN
の場合について以下に説明する。TiNをスパッタリン
グにより成膜する場合、そのスパッタガスとしてはAr
ガスなどの不活性ガスに加え、窒素を添加する。このた
め、上記実施例1のように、Alの成膜と同一のチャン
バーを用いることができない。
【0037】このTiNの成膜とAlの成膜は、図4
(b)に示すようなスパッタ装置を用いる。これは、各
チャンバーに接続しているセパレートチャンバー37
と、クリーニングを行うプロセスチャンバー38と、A
lの成膜を行うプロセスチャンバー39と、TiNの成
膜を行うプロセスチャンバー40と、プロセスチャンバ
ー44と、複数枚の処理対象の基板31がセットされた
キャリアが設置されるロードロックチャンバー45と、
各チャンバー間を分離するゲートバルブ46とから構成
され、プロセスチャンバー39,40にはスパッタカソ
ード47があり個別にスパッタリングが行えるようにな
っている。
【0038】このスパッタ装置においては、まず、大気
に解放されているロードロックチャンバー45に基板3
1が入ったキャリアをセットし、ここを大気より遮断し
て真空排気する。ロードロックチャンバー45がセパレ
ートチャンバー37と同程度の真空度になったら、ロー
ドロックチャンバー44のゲートバルブ46を開けて、
基板31をセパレートチャンバー37に搬入する。
【0039】次いで、その基板31をプロセスチャンバ
ー38に搬入して100〜200℃程度に加熱した後、
引き続き、スパッタエッチングを行ってクリーニングす
る。このクリーニングが終了したら、基板31をセパレ
ートチャンバー37を経てプロセスチャンバー39に搬
入する。そして、前述したように、絶縁膜のコンタクト
ホール部で下層配線の表面(TiN:第1の金属膜)が
露出している状態の上に、直ちにスパッタリングによる
Al(第2の金属膜)の成膜を行う。
【0040】Alの成膜が終了したら、再びセパレート
チャンバー37を経て、基板31をプロセスチャンバー
40に搬入する。そして、必要に応じて冷却などした
後、TiNの成膜を行う。この成膜は、Arガスと窒素
ガスとを約2:1の割合としたスパッタガスを用い、こ
れをチャンバ内が10mTorr程度となるように導入
してTiターゲットをスパッタリングすることにより行
う。
【0041】以上に示した一連のプロセスの場合、基板
31の加熱とスパッタエッチングによるクリーニングお
よびスパッタリングによる成膜のそれぞれの工程のイン
デックスを合わせることが重要であり、クリーニングを
した後は、上記実施例1と同様に、搬送以外に待機時間
がないようにすることが重要である。すなわち、プロセ
スチャンバー39でのスパッタリングによる成膜時間
と、プロセスチャンバー40でのスパッタリングによる
成膜時間が、そこでの基板冷却時間を含めても、その前
に行われる基板加熱とクリーニング(スパッタエッチン
グ)の時間より短ければ、クリーニングが終了した時点
では先行している処理基板の成膜処理はすでに終了して
おり、すぐに成膜に移行できるので問題はない。
【0042】これに対して、成膜時間の方がその前に行
われるクリーニングの時間より長い場合は、プロセスチ
ャンバー38での加熱(保温)時間を長くしてここで処
理基板を待機させるようにし、スパッタエッチングをし
た時点では、先行している処理基板の成膜処理が終了し
ているようにする。プロセスチャンバー38における加
熱時間が長くなる分は、加熱温度を下げて、クリーニン
グのための基板温度を保つような条件としておく。この
実施例においても、図3(a)に示すタイミングで各処
理が行われる。
【0043】実施例3.ところで、上記実施例では、A
l(第2の金属膜)をTiまたはTiN(第1の金属
膜)の上に形成する場合について述べたが、これに限る
ものではなく、Tiと他の金属との合金の上にAlを成
膜する場合についても同様である。図2は、この発明の
第3の実施例における半導体装置の製造方法を説明する
ための断面図である。
【0044】まず、図2(a)に示すように、シリコン
基板11上に酸化シリコン膜12を形成した後、この酸
化シリコン膜12に拡散層21に達するコンタクトホー
ル22を形成する。次に、図2(b)に示すように、拡
散層21上に白金シリサイド層23を形成する。白金シ
リサイド層23は、シリコン基板11上に白金を成膜し
て熱処理を行い、拡散層21上の白金をシリサイド化す
ることで形成する。未反応の白金は、シリサイド化をし
た後、エッチング除去する。
【0045】次に、図2(c)に示すように、白金シリ
サイド層23を形成したシリコン基板11上に、TiW
をスパッタリングにより成膜し、フォトリソグラフィと
エッチングによりパターニングしてTiW膜24を形成
する。ここで、TiWを成膜する前に、成膜のスパッタ
リングと同一の真空中でスパッタエッチングして白金シ
リサイド層23表面の酸化層を除去しておくことで、T
iW膜24と白金シリサイド層23とのオーミックコン
タクトを安定させる。
【0046】次に、図2(d)に示すように、Al膜2
5をスパッタリングにより成膜する。この成膜に関して
は、成膜直前に、前述したように、100〜200℃程
度の基板加熱を行った後、スパッタエッチングを行って
TiW膜24表面を50〜100Å程度エッチングする
ことで変質層18を除去しておく。そして、基板搬送以
外の待機時間なしに、直ちにAl膜25の成膜を行う。
このクリーニングからAl膜25の成膜までの間隔は、
基板搬送以外に10秒以内、好ましくは、2秒以内とす
る。
【0047】以上のことにより、Al膜25を成膜する
時点でのTiW膜24表面は、その汚染が最小限に抑え
られ、TiW膜24とAl膜25とのコンタクト抵抗を
安定化させることができる。この後、図示していない
が、フォトリソグラフィとエッチングなどによりAl膜
25を加工して、配線や電極を形成する。
【0048】以上示したように、この発明によれば、ス
パッタエッチングによるクリーニングの後、搬送などの
時間以外に待機時間を設けずに成膜処理を行うようにし
た。この結果、例えば、従来のように、図4(a)に示
したスパッタ装置において、クリーニングの後、位置A
で待機した後、位置Bで成膜処理がなされた場合、45
秒間のスパッタエッチングによるクリーニングをしてい
たときは基板1枚あたりの良品数が平均2.6個,20
秒間のスパッタエッチングによるクリーニングをしてい
たときは基板1枚あたりの良品数が平均0.2個であっ
た。
【0049】これに対して、位置Aですぐに成膜を始め
た場合は、45秒間のスパッタエッチングによるクリー
ニングをしていたときは基板1枚あたりの良品数が平均
2.8個,20秒間のスパッタエッチングによるクリー
ニングをしていたときは基板1枚あたりの良品数が平均
約4個であった。以上に示したように、スパッタクリー
ニングの後、位置Aですぐに成膜される場合に比較し
て、位置Aで保温されることにより位置Bでの成膜まで
に時間を有する場合は、基板1枚あたりの良品数が少な
いことが分かる。また、スパッタクリーニングの時間が
短いほど、基板1枚あたりの良品数が少ないことが分か
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、スパッタクリーニングの後、スパッタリングによる
成膜まで、搬送時間以外に時間が発生するような場合、
スパッタクリーニングの前の加熱処理において待機する
ようにした。このため、どのような場合においても、ス
パッタクリーニングを行った後、搬送の時間以外に余分
な待機時間なく、すぐに成膜を行うことができる。そし
て、スパッタによるクリーニングをしてから成膜を行う
場合、そのクリーニングの効果を有効に発揮でき、異物
混入などの不良発生を抑えて歩留りよく成膜ができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における半導体装置の製造過程を示す
断面図である。
【図2】 この発明の第2の実施例における半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図3】 図3に示したスパッタ装置における各処理の
処理タイミングを示すタイミングチャートである
【図4】 代表的なスパッタ装置の構成を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
11…シリコン基板、12…酸化シリコン膜、13,2
0a…金属配線、14,16…低温酸化シリコン膜、1
5…シリカフィルム、17…スルーホール,18…変質
層,19…付着物,20…金属膜。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱処理部とスパッタエッチング処理部
    と金属膜成膜処理部とを真空チャンバ内に備えたスパッ
    タ装置を用い、半導体基板を前記加熱処理部で所定の処
    理時間で加熱する第1の工程と、その後直ちに前記半導
    体基板を前記スパッタエッチング処理部に搬送してスパ
    ッタエッチングを行う第2の工程と、その後直ちに前記
    半導体基板を前記金属膜成膜処理部に搬送して金属膜を
    成膜する第3の工程とを含み、前記第3の工程で第1の
    半導体基板を処理している間に、次に処理される第2の
    半導体基板を前記第1あるいは第2の工程で処理する半
    導体装置の製造方法において、 前記第1の工程で前記所定の処理時間で処理した場合に
    おいて、前記第3の工程における前記第1の半導体基板
    の処理が終了する予定の第1の予定時刻と、前記第2の
    工程における前記第2の半導体基板の処理が終了する予
    定の第2の予定時刻とを比較し、 その比較の結果、前記第1の予定時刻が前記第2の予定
    時刻より遅い場合、少なくとも前記第1の予定時刻より
    前記第2の予定時刻を引いた時間だけ、前記第2の半導
    体基板の前記第1の工程における前記所定の処理時間を
    増加することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 加熱処理部とスパッタエッチング処理部
    と第1および第2の金属膜成膜処理部とを真空チャンバ
    内に備えたスパッタ装置を用い、半導体基板を前記加熱
    処理部で所定の処理時間で加熱する第1の工程と、その
    後直ちに前記半導体基板を前記スパッタエッチング処理
    部に搬送してスパッタエッチングを行う第2の工程と、
    その後直ちに前記半導体基板を前記第1の金属膜成膜処
    理部に搬送して第1の金属膜を成膜する第3の工程と、
    その後直ちに前記半導体基板を前記第2の金属膜成膜処
    理部に搬送して第2の金属膜を成膜する第4の工程とを
    含み、前記第あるいは第4の工程で第1の半導体基板
    を処理している間に、次に処理される第2の半導体基板
    を前記第1あるいは第2の工程で処理する半導体装置の
    製造方法において、 前記第1の工程で前記所定の処理時間で処理した場合に
    おいて、前記第4の工程における前記第1の半導体基板
    の処理が終了する予定の第1の予定時刻と、前記第2の
    工程における前記第2の半導体基板の処理が終了する予
    定の第2の予定時刻とを比較し、 その比較の結果、前記第1の予定時刻が前記第2の予定
    時刻より遅い場合、少なくとも前記第1の予定時刻より
    前記第2の予定時刻を引いた時間だけ、前記第2の半導
    体基板の前記第1の工程における前記所定の処理時間を
    増加することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置の製
    造方法において、 前記第1の工程で処理がなされているときは、前記第2
    の工程の処理が行われていないことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3いずれか1項記載の半導
    体装置の製造方法において、半導体基板上に形成された第1の金属膜上に設けられて
    所定領域に開けられ前記第1の金属膜が露出した穴を有
    する絶縁膜を介して、前記第2の金属膜を形成する こと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
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