JP2730401B2 - フラットトップ容器の成形充填装置 - Google Patents
フラットトップ容器の成形充填装置Info
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Description
体等の内容物を充填し、さらにその容器頂部を平面状に
折り畳んで、いわゆるフラットトップ形状の容器を成形
する成形充填装置に関する。
て、いわゆるゲーベルトップタイプの容器とフラットト
ップタイプの容器があることは既に知られている。ゲー
ベルトップタイプの容器というのは、図16に示すよう
に、容器頂部Pが断面三角形状に折り畳まれた状態の容
器である。一方、フラットトップタイプの容器というの
は、図15に示すように、容器頂部Pが平面形状に折り
畳まれた状態の容器である。
は、一般に、図10に示すような両端P及びQが開口で
ある偏平状の筒状容器材料1から形成される。その形成
過程を簡単に説明すれば、以下の通りである。なお、第
1端開口Qには、その後、容器底部が形成され、一方、
第2端開口Pには容器頂部が形成されるので、これ以降
の説明では第1端Qを容器底部といい、第2端Pを容器
頂部ということもある。
筒状の容器材料2を形成する(図11)。次いで、容器
材料2の第1端Qを折り畳んで、図12に示すように容
器底部を形成する。次いで、第2端開口Pを矢印B方向
から押し込んで、頂片a及びbを内部へ折り込む。する
と、図13に示すように、容器材料の頂片a,bは容器
の内側へ折り込まれ、一方、頂片a及びbの間に位置す
る他の頂片c,dは、容器の外側へ突出する。これらの
突出部は、一般に、耳部と呼ばれている。図13に示す
折り畳み処理により、容器材料の頂部の接着領域eが接
着される。
印Cのように折り込まれ、そして容器頂部Pの全体が上
方向から押圧されて、図14に示すように容器材料の頂
部Pが平面状に成形される。次いで、容器材料の外側へ
突出する耳部c及びdが矢印Dのように容器材料の側壁
面に向けて折り込まれ、さらに、図15に示すようにそ
れらの耳部c,dが接着剤又は熱溶着によって容器材料
の側壁面に固着される。これにより、目的とするフラッ
トトップタイプの容器が形成される。
程において特徴となるのは、容器材料の側壁面の外側に
突出する耳部c,d(図13,図14)が形成されるこ
とである。これに対し、図16に示したゲーベルトップ
タイプの容器の製造過程においては、容器頂部の各部分
はいずれも内側に折り込まれるので、耳部c,dのよう
に容器材料の側壁面の外側に突出する部分は存在しな
い。
製造を目的とする成形充填装置として、特公昭48−5
712号公報に開示されたものがある。この装置では、
複数の容器材料を並べた状態で間欠的に搬送し、その搬
送中に容器材料への内容物の充填処理、そして容器材料
の頂部の封止処理等の各処理が行われる。この場合、ゲ
ーベルトップタイプの容器においては耳部c,dのよう
に容器材料の外側へ突出する部分がないので、搬送され
る複数の容器材料は互いに近接した状態に並べられる。
を目的とする成形充填装置として、特開昭56−411
07号公報に開示されたものがある。この装置において
も、上記ゲーベルトップタイプの容器の成形充填装置と
同様に、複数の容器材料は互いに並べられた状態で搬送
されながら、内容物の充填処理、容器頂部の封止処理等
の各処理を受ける。しかしながら、フラットトップタイ
プ容器においては、図13又は図14に示したように、
耳部c,dが容器材料の側壁面の外側に突出しており、
通常の成形充填装置においてはそれらの耳部c,dが容
器材料の搬送方向に沿って突出するようになっている。
このため、互いに隣接して搬送される2つの容器材料の
間には、突出する耳部c,dが互いにぶつかることのな
いような広い空間をあけておかなければならなかった。
このように搬送される容器材料の間に広い空間を設けて
おかなければならなかったので、従来のフラットトップ
タイプ容器の成形充填装置は、装置全体の長さが長くな
り、設置スペースを広くとるという問題があった。
ップタイプの容器の成形充填装置における上述した問題
点を解消するためになされたものであって、装置全体の
長さが短く、よって設置スペースを広くとることのない
フラットトップタイプ容器の成形充填装置を提供するこ
とを目的とする。
置は、角筒状の容器材料の第1端に容器底部を形成する
容器底部形成手段と、底部が形成された容器材料にその
第2端開口を介して内容物を充填する内容物充填手段
と、内容物が充填された容器材料の第2端開口を封止す
る容器頂部封止手段と、容器底部形成手段、内容物充填
手段、そして容器頂部封止手段の間で容器材料を搬送す
る容器材料搬送手段とを有している。
口を平面状に折り畳んで容器材料の側壁面の外方へ突出
する耳部を形成し、さらにその耳部を容器材料の側壁面
に向けて折り畳んでその側壁面に接着する。この成形充
填装置は、容器材料搬送手段によって搬送される、既に
容器底部が形成された容器材料を90゜の整数倍だけ回
転させる容器方向変換手段を有しており、その容器方向
変換手段は、容器底部形成手段と内容物充填手段との間
に配設されることを特徴としている。
器材料は、容器材料搬送手段に載って搬送される。この
搬送される容器材料に対して、内容物充填手段による内
容物の充填処理が行われ、さらに容器頂部封止手段によ
る頂部開口の封止処理が行われる。この容器頂部封止処
理において、耳部c,d(図13,図14)が容器材料
の側壁面の外側に突出するように形成される。しかしな
がら容器材料は、容器頂部封止手段の所に搬送される前
に、容器方向変換手段によって90゜の整数倍だけ回転
させられるので、上記耳部の突出方向は容器材料の搬送
方向に対して直角の方向に向けられる。この結果、容器
材料の搬送方向には何等の突出部も存在しなくなり、よ
って、隣接する容器材料間の間隔を狭くしても何等支障
がない。搬送される容器材料間の間隔を狭くできるとい
うことは、成形充填装置の全体の長さを短くできるとい
うことである。
成形充填装置の一例の正面図を、そして図3はその成形
充填装置の平面図を示している。この成形充填装置は、
容器材料の底部を形成する容器底部形成装置3と、容器
搬送手段としてのチェーン搬送装置4と、容器材料の向
きを90゜変化させる容器方向変換装置5と、容器材料
の内部へ内容物、例えば液体を充填する内容物充填装置
6と、内容物充填後の容器材料の頂部を封止する容器頂
部封止装置7とを有している。符号8は、電装関係機器
が格納された電装ユニットである。
に、互いに対向するように並べて配置された2本の環状
チェーン4a及び4bによって構成されている。各チェ
ーン4a,4bは、その左端がそれぞれ駆動スプロケッ
ト13a及び13bによって支持され、その右端がアイ
ドルスプロケット14,14によって支持されている。
動力源であるACモータ9が配設されており、そのモー
タ9の出力軸は、成形充填装置の機枠10の底部を左右
に貫通するドライブシャフト11に接続されている。ド
ライブシャフト11の左端には間欠変換ユニット12が
接続されており、その間欠変換ユニット12の出力軸1
2aがチェーン駆動用の上記スプロケット13a及び1
3bに接続されている。モータ9が作動すると、ドライ
ブシャフト11が回転し、その回転が間欠変換ユニット
12によって間欠回転運動に変換されてスプロケット1
3a,13bに伝えられ、スプロケット13aが図3の
正時計方向へ間欠回転し、一方スプロケット13bが反
時計方向へ間欠回転する。スプロケット13a及び13
bの間欠回転により、一方の搬送チェーン4aが正時計
方向へ環状に回転し、それに対向する搬送チェーン4b
が反時計方向へ環状に回転する。この結果、各搬送チェ
ーン4a及び4bの互いに対向する内側走行部はいずれ
も図の左側に向って間欠移動する。容器材料は、搬送チ
ェーン4a及び4bの内側走行部に挟持されて図の左方
向へ搬送される。図8はその搬送状態を示している。図
8に示すように、容器材料2aは、各搬送チェーン4a
及び4bに取付けた容器搬送爪43によってその4つの
隅部を挟持された状態で搬送される。
は、図1の右端に示すような、8本の角柱形状の心軸、
すなわちマンドレル15を放射状に配列した回転搬送機
16が配設されている。この回転搬送機16は図示しな
い駆動源によって駆動されて、中心軸線Lを中心として
1/8回転づつ間欠的に回転するようになっている。回
転搬送機16の周囲には、周知の容器底部形成機構(図
示せず)が設けられている。
物、例えば液体を収容した液体タンク27と、液体タン
ク27から延びる接続管28に接続された円筒形状の充
填ノズル29とを有している。
頂部封止装置7は、容器材料の頂部を加熱するトップヒ
ータ17と、容器材料の頂部を仮り折りするトップブレ
ーカ18と、容器材料の頂部を下方へ向けて押圧するト
ッププレス19と、容器材料の側壁面の外側に突出する
容器頂部の耳部に折り癖をつける耳部プレス20と、搬
送チェーン4a,4bによって搬送される容器材料の両
脇位置に配置された接着剤噴射ノズル21を備えた接着
剤塗布装置22と、そして容器頂部の耳部を容器材料の
側壁面に押し付けて固着する耳部固着装置23とによっ
て構成されている。
容器頂部の耳部c,d(図14)に対応する位置に設け
らたガイド板24,24と、駆動チェーン25,25に
一定間隔で取り付けられた複数の耳部押圧片26とを有
している。ガイド板24は、ねじられた形状に形成され
ている。また、駆動チェーン25は、図2に示すよう
に、容器搬送用のスプロケット13a,13bと同軸で
ある補助スプロケット27a及び27bによって駆動さ
れ、容器搬送用チェーン4a及び4bと同期して移動す
るようになっている。
作について説明する。
料1が容器底部形成装置3の材料スタッカ30(図2,
図3)に積層状態で収納される。そして図1に示すよう
に、積層された容器材料1のうちの最下位の1枚がスタ
ッカ30から抜き取られる。このとき、容器材料1は角
筒状に押し広げられる(図11)。図1において、角筒
状に広げられた容器材料2は、回転搬送機16の1つの
マンドレル15に挿入され、マンドレル15の回転に従
って間欠的に回転搬送される。この回転搬送中、マンド
レル15のまわりに配設された容器底部形成機構(図示
せず)により、容器材料2の第1端Q(図12)に容器
底部が形成される。
ル15が鉛直下方を向く位置Eまで搬送され、その位置
でマンドレル15から取り外される。取り外された容器
材料2aは、図3において搬送チェーン4aと4bとの
間に形成される直線状の容器搬送路の右端に置かれる。
容器材料2aを受け取った搬送チェーン4a及び4b
は、その後、その容器材料2aを図3の左方向、すなわ
ち図1の矢印F方向に直線的かつ間欠的に搬送する。な
お、搬送チェーン4a及び4bに受け取られた容器材料
2aに関しては、その耳部頂片c及びd(図12)が搬
送方向F方向を向いている。
れる容器材料2aは、まず、容器方向変換装置5(図
3)が配設された方向変換ステージGに送られる。この
方向変換ステージGにおいて、容器材料2aは一旦、容
器搬送路から持ち上げられ、そして矢印Hのように90
゜だけ回転させられ、その後再び容器搬送路へ下ろされ
る。この処理により、容器材料2aの耳部頂片c及びd
は容器搬送方向Fに対して直角の方向を向くようなる。
この容器方向変換処理に関しては、後で詳しく説明す
る。
内容物充填装置6の充填ノズル29の下方位置まで運ば
れてそこに停止する。充填ノズル29は液体タンク27
内の液体を一定量だけ外部へ吐出し、その吐出された液
体が容器材料2aの頂部開口P(図12)を通してその
容器材料2aの内部に充填、すなわち注入される。内容
物が充填された容器材料2aは、その後、トップヒータ
17まで運ばれてそのトップヒータ17によってその頂
部、特に接着領域e(図12)が加熱される。この加熱
により、接着領域eに粘着性が付与される。
18まで搬送される。トップブレーカ18は、図12に
矢印Bで示すように、容器耳部頂片c,dの隣に位置す
る頂片a及びbを側方から内部へ押し付ける。この押し
付け処理により容器材料2aの頂部Pが仮り折りされ
る。この仮り折り時、耳部頂片c及びdは矢印Jのよう
に外部へ突出する。仮り折り処理が終ると、容器材料2
aはトッププレス19へ運ばれる。このトッププレス1
9は、図13に矢印Kで示すように、容器材料の頂部の
接着領域eを両側から押圧し、既に粘着性が付与されて
いるその接着領域eをその粘着性に基づいて互いに接着
する。
その後、耳部プレス20に送られる。この耳部プレス2
0は、図13に矢印Cで示すように、接着領域eを平に
なるように押し込む。このプレス処理により、容器頂部
Pは、図14に示すように平面状に成形される。その
後、容器材料2aは2つの接着剤噴射ノズル21が配設
された接着剤塗布ステージまで運ばれる。これら2つの
接着剤噴射ノズル21は、搬送されてきた容器材料2a
の対向する2つの側壁の上部外周面に接着剤を吹き付け
る。
図1において、対向する2つのガイド板24の間を通過
する。このとき、容器材料2aの頂部耳片c及びdは、
ガイド板24によって案内されながら、図14に矢印D
で示すように容器側壁面fに向って折り曲げられる。そ
してその後、容器材料2aは耳部押圧片26を備えた互
いに対向する2つのチェーン25の間に送り込まれる。
個々のチェーン25に取り付けられた隣り合う耳部押圧
片26間の間隔は、搬送される2つの容器材料2a間の
間隔に正確に一致するように設定されている。従って、
チェーン25,25間に送り込まれた容器材料2aの頂
部耳部c及びdは、それらの耳部押圧片26により、接
着剤が塗布されている部分の容器材料2aの側壁面に押
し付けられる。この場合、耳部押圧片26を搬送するチ
ェーン25の動きと容器材料2aを搬送する搬送チェー
ン4a及び4bの動きは互いに同期しているので、耳部
押圧片26は容器材料2aに対して相対移動することな
く、耳部c,dの一定位置を長時間押し続ける。この長
時間の押し付け処理により、図15に示すように、容器
頂部の耳部c及びdが接着剤によって確実に容器側壁面
fに固着され、製品としてのフラットトップタイプの液
体入り容器が完成する。
費者の手に渡り、その内部の液体を外部へ取り出す際に
は、耳部c及びdの一方又は両方を接着を破って上方へ
引き上げ、その耳部の先端をはさみ等の切断器具を用い
て切断して開口を形成し、その開口を介して液体を外部
へ注ぎ出す。
いては、充填ノズル29による内容物の充填に先立っ
て、底部が形成された容器材料2aの向きを90゜変化
させている。この方向変換により、容器材料の頂部の耳
部c及びdは、容器材料の搬送方向Fに対して直角方向
を向くようになる。
させないものとすれば、耳部c及びdは搬送方向Fを向
いたままである。これらの耳部c及びbは、トップブレ
ーカ18による頂部の仮り折り処理から耳部プレス20
による頂部押圧処理に至る頂部処理を受けることによ
り、容器側壁面の外部へ突出する。従って、耳部c及び
dが搬送方向Fを向いた状態で容器材料2aが搬送され
る状態を考えた場合には、相隣り合う容器材料2aの耳
部c及びdが互いにぶつからないようにすために、各容
器材料2a間の間隔をかなり広くあけておかなければな
らない。しかしながら、このように各容器材料間の間隔
を広く設定すると、成形充填装置の長さが非常に長くな
り、設置スペースを大きくとらなければならない。
変換するようにした本実施例によれば、各容器材料間の
間隔を接近させることができるので、成形充填装置全体
の長さが長くならない。
の具体的な構造を、一例をあげて詳細に説明する。
換装置5の一実施例を示している。この図において、既
に底部が形成された容器材料2aは、矢印F方向へ間欠
的に搬送される。符号31は容器材料2aを下方から支
持するレールである。機枠10の内部には、ドライブシ
ャフト11上に固定されたリフト用カム32が固定され
ており、そのカムの下方位置にリフト用カムレバー33
が配設されている。リフト用カムレバー33は、その一
端33aが機枠10と一体なフレーム35に回転自在に
支持されており、そしてエアシリンダ34によって上方
へ付勢されている。その付勢力により、カムレバー33
と一体なローラ36がカム32の外周面に圧力下で接触
している。
サルジョイント37を介して昇降部材38が接続されて
いる。そして、その昇降部材38の上には、2本の昇降
ロッド39a及び39bが固定されている。これらの昇
降ロッドは、いずれも上方へ延びていて、それぞれが機
枠10に固定されたスライドブッシュ40,40に支持
されている。一方の昇降ロッド39aの上端は、図5に
も示すように、搬送チェーン4a及び4bによって搬送
される容器材料2aの底面近傍まで延びている。そし
て、他方の昇降ロッド39bの上端は、搬送される容器
材料2aの上端よりもさらに高い位置まで延びている。
bの上端にはブラケット41が固定されており、そのブ
ラケット41の先端に押え爪42が固定されている。押
え爪42は、図7に示すように、容器材料2aの1つの
側壁の上に張り出している。
転すると、リフトカム32も回転し、それに追従してリ
フトレバー33が矢印M−M’のように軸端33aを中
心として回転揺動する。リフトレバー33が揺動する
と、レバー先端33bに接続した昇降部材38が昇降
し、それに応じて昇降ロッド39a及び39bが上下方
向へ昇降移動する。
にあるとき、昇降ロッド39aの上端は搬送される容器
材料2aの底面のすぐ下の位置にあり、もう一方の昇降
ロッド39bの上端に固定された押え爪42は搬送され
る容器材料2aの上端のすぐ上の位置にある。両ロッド
39a及び39bが最上位位置まで上昇したとき、昇降
ロッド39aの上端は鎖線Nで示す位置まで上昇し、そ
して押え爪42は鎖線Rで示す位置まで上昇する。
上方位置に、平板によって構成された2つの回転板4
4,44が設けられている。これらの回転板44は、図
6に示すように、支柱45によって支持された天板46
に固定された2つのベアリング47によって、それぞれ
軸線L1及びL2を中心として回転自在に、しかし軸方
向移動不能に支持されている。各回転板44と一体な軸
44aはベアリング47を貫通してその上方へ突出して
おり、その突出端にリンク48,48が接続されてい
る。これらのリンク48は、駆動リンク49によって駆
動されて一体となって揺動する。駆動リンク49はL字
状レバー50を介して昇降ロッド51に接続されてお
り、その昇降ロッド51は、フレーム35に回転自在に
支持れた容器回転用レバー52の一端52bに接続され
ている。容器回転用レバー52の中央に設けられたロー
ラ53は、機枠10とレバー52との間に設けた引張り
バネ54のバネ力により圧力下で容器回転用カム55の
外周面に接触している。容器回転用カム55は、図4に
示したリフト用カム32と同様に、ドライブシャフト1
1上に固定されている。
回転用カム55が回転すると、レバー52が揺動し、昇
降ロッド51が上下方向に昇降移動する。昇降ロッド5
1の昇降移動はL字状レバー50を介して駆動リンク4
9へ伝えられて、その駆動リンク49が往復直線移動す
る。そして、駆動リンク49の直線移動がリンク48,
48を介して回転板44へ伝えられ、回転板44が矢印
のように回転する。この場合回転板44は、図7に示す
ように、実線位置と鎖線位置との間、すなわち90゜の
角度範囲で往復回転するようになっている。
下する2本の支柱56,56の下端に、エアシリンダ5
7,57が固定されている。そして、図7に示すよう
に、これらのエアシリンダ57の出力ロッドの先端にそ
れぞれ2つづつ、ガイドブロック58が固着されてい
る。これらのガイドブロック58は、エアシリンダ57
によって駆動されて、実線で示す待避位置と、鎖線で示
す突出位置との間を往復移動する。
の動作について説明する。
器材料2aが回転板44の下方位置に到達すると、その
容器材料2aの搬送が一旦、停止される。容器材料2a
が搬送されるとき、昇降ロッド39aは最下位位置に下
がっていて、容器材料2aの進行を邪魔しないようにな
っている。容器材料2aが回転板44の下方位置で停止
すると、リフト用カムレバー33の揺動により昇降ロッ
ド39a及び39bが上昇し、特に長さの短い方の昇降
レバー39aによって容器材料2aが上方へ持ち上げら
れる。
転板44を覆い込みながら上方へ移動する。このとき回
転板44は、図7に示すように、容器材料2aの対角線
方向に位置しており、よって容器材料2aの対向する2
つの隅部を案内する。なお、図10のような偏平状の容
器材料1を図11のような角筒状の容器材料2へと押し
広げたとき、容器材料2の断面形状は正確な方形状とは
ならず、容器材料の弾性復元力に起因してかならず平行
四辺形状となる。容器材料2の断面形状が平行四辺形状
に変形する傾向は、その容器材料2が容器底部形成装置
3(図2)による容器底部形成工程を経て本容器方向変
換装置5に送られたときにも持続されている。
角線方向は、平行四辺形断面における長さの短い方の対
角線に合せてある。この結果、容器材料2aが回転板4
4に沿って上方へ押し上げられるとき、その容器材料2
aは回転板44の両側辺によって外側へ押し広げられな
がら上昇することになる。そして、容器材料2aが最上
位位置まで持ち上げられたとき、その容器材料2aは断
面平行四辺形状に戻ろうとする弾性復元力により、回転
板44の両側辺に密着する。このため、何等の固定処理
を施すまでもなく、容器材料2aはずり落ちることなく
回転板44によって保持される。
器材料2aを確実に挿入させるためのテーパ、すなわち
傾斜面が形成されている。また、回転板44の幅は、特
定の値に限定されるものではなく、元の断面形状に復元
しようとする容器材料2aの復原力を十分に大きくさせ
ることのできる幅であれば良い。具体的には、容器材料
2aの断面形状が正方形又は長方形であると仮定したと
きの、その正方形又は長方形の対角線の長さとほぼ同じ
値、あるいはそれより少し大きい値であれば良いと考え
られる。
れると、図6において、容器回転用レバー52が揺動し
て回転板44が90゜回転する。回転板44のこの回転
により、その回転板44に支持された容器材料2aも9
0゜回転する。かくして、容器材料2aの耳部c,d
(図13,図14)が容器搬送方向Fを向く方向からそ
の搬送方向Fに対して直角の方向へと方向変換させられ
る。
において、リフト用レバー33が下方へ回転し、昇降ロ
ッド39a及び39bが降下する。この場合、長さの長
い昇降ロッド39bの降下により、その上端に設けられ
た押え爪42によって容器材料2aが下方へ押し下げら
れる。そして、昇降ロッド39bが最下位位置(実線)
まで降下した時点で、容器材料2aが再び搬送チェーン
4a及び4bによる容器搬送位置、すなわち容器搬送爪
43によって挟持される位置まで降ろされる。
置も講じておかないと、容器材料2aの底面の一部がい
ずれかの容器搬送爪43の上端にぶつかって、容器搬送
爪43の間に正確に挿入できないおそれがある。この問
題を解消するため、押え爪42による容器材料2aの押
し下げが開始されると、図7において、4つのガイドブ
ロック58がエアシリンダ57によって駆動されて突出
位置(鎖線)へ移動する。よって、降下する容器材料2
aは、突出位置へ移動したガイドブロック58によって
案内されて、正確に容器搬送爪43の間に挿入される。
容器搬送爪43の間に挿入された、90゜方向変換され
た状態の容器材料2aは、その後、搬送チェーン4a及
び4bによって搬送されて次の工程、すなわち内容物充
填工程へ送られる。
栓を装着しない形式のフラットトップタイプの容器を対
象とした。しかしながらフラットトップタイプの容器と
しては、そのような口栓なしの形式以外に、図17に示
すような、平面形状の容器頂部Pに口栓59を装着する
形式のものもある。このような口栓を備えた容器を製造
する場合には、図1から図3に示した成形充填装置のい
ずれかの場所に口栓装着のための工程を配設する必要が
ある。
ージを設けた成形充填装置の一実施例を示している。こ
の実施例において、口栓装着ステージSは、容器底部形
成装置3と容器方向変換装置5との間に設けられてい
る。本実施例に係る成形充填装置のそれ以外の構成は、
図3に示した実施例に係る成形充填装置と全く同じであ
る。
60と、口栓溶着装置61とによって構成されている。
口栓仮り装着装置60は、多数の口栓を収容した口栓ホ
ッパ62と、それら多数の口栓を1つづつ給送するパー
ツフィーダ63とによって構成されている。パーツフィ
ーダ63は口栓を1つづつ容器搬送路上に給送し、その
給送された口栓59は、図18に矢印Tで示すように、
容器材料2aの上部に予め設けられた開口64内に容器
材料2aの内側から挿入される。
容器材料2aは搬送チェーン4a及び4bによって搬送
されて口栓溶着装置61まで運ばれる。口栓溶着装置6
1は、例えばそれ自体周知の超音波溶着装置を用いて構
成することができ、この超音波溶着装置を用いた場合に
は、口栓59のフランジ部分65に超音波が付与され、
その超音波に起因する振動によりそのフランジ部分65
が発熱して容器材料2aの側壁内面に溶着される。口栓
59が溶着された後、容器材料2aは容器方向変換装置
5へ送られる。容器方向変換装置5による処理及びそれ
以降の処理は、図3に示した先の実施例の場合と全く同
じであるので、その説明は省略する。
明したが、本発明はその実施例に限定されるものではな
い。例えば、回転板44の回転角度は必ずしも90゜に
限定されることはなく、90゜の整数倍であればよい。
゜又はその整数倍回転させることにより、容器材料の耳
部頂片c,d(図12)を容器搬送方向に対して直角の
方向に向けるようにした。従って、耳部頂片c,dに加
工が加えられてその耳部頂片c、dが容器の側壁面の外
部へ突出する場合でも、容器搬送方向に隣り合う容器材
料の耳部同士がぶつかりあうことがない。そのため、容
器材料間の間隔を狭く設定した状態で容器材料を搬送す
ることができるようになり、よって成形充填装置全体の
長さを短くすることができる。
置における容器製造過程を示す斜視図である。
置の一実施例を示す正面図である。
装置の一実施例を示す斜視図である。
る。
る。
置の他の一実施例の要部を示す平面図である。
す斜視図である。
す斜視図である。
す斜視図である。
た状態を示す斜視図である。
視図である。
視図である。
す斜視図である。
一工程を示す模式図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 角筒状の容器材料の第1端に容器底部を
形成する容器底部形成手段と、底部が形成された容器材
料に第2端開口を介して内容物を充填する内容物充填手
段と、内容物が充填された容器材料の第2端開口を封止
する容器頂部封止手段と、容器底部形成手段、内容物充
填手段、そして容器頂部封止手段の間で容器材料を搬送
する容器搬送手段とを有しており、 容器頂部封止手段は、容器材料の第2端開口を平面状に
折り畳んで容器材料の側壁面の外方へ突出する耳部を形
成し、さらにその耳部を容器材料の側壁面に向けて折り
畳んでその側壁面に接着するようになっているフラット
トップ容器の成形充填装置において、 上記容器搬送手段によって搬送される、既に容器底部が
形成された容器材料を90゜の整数倍だけ回転させる容
器方向変換手段を有しており、その容器方向変換手段
は、容器底部形成手段と内容物充填手段との間に配設さ
れることを特徴とするフラットトップ容器の成形充填装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12558692A JP2730401B2 (ja) | 1992-04-18 | 1992-04-18 | フラットトップ容器の成形充填装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12558692A JP2730401B2 (ja) | 1992-04-18 | 1992-04-18 | フラットトップ容器の成形充填装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05305904A JPH05305904A (ja) | 1993-11-19 |
JP2730401B2 true JP2730401B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=14913847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12558692A Expired - Lifetime JP2730401B2 (ja) | 1992-04-18 | 1992-04-18 | フラットトップ容器の成形充填装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2730401B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-18 JP JP12558692A patent/JP2730401B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05305904A (ja) | 1993-11-19 |
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