JP2730306B2 - 接地装置の動作確認装置 - Google Patents

接地装置の動作確認装置

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JP2730306B2 JP5371191A JP5371191A JP2730306B2 JP 2730306 B2 JP2730306 B2 JP 2730306B2 JP 5371191 A JP5371191 A JP 5371191A JP 5371191 A JP5371191 A JP 5371191A JP 2730306 B2 JP2730306 B2 JP 2730306B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接地装置の動作状態を
確認する、接地装置の動作確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】送電線路などにおいて、送電線や送電機
器の点検、部品交換などの保守作業を実施する場合は、
作業者の感電事故を防止するために、その周辺の開閉器
類を開放して課電を停止した後、さらにこれらの機器に
付属した接地装置を投入操作して、電気的な安全性を確
保してから、所定の作業を行うようにしている。
【0003】このため、従来接地装置の投入確認は、目
視確認やリミットスイッチによる接地ブレードの機械的
動作位置の確認の他、次のように構成された動作確認装
置によってなされている。
【0004】接地装置の上部固定接触部側に、主接触子
の他に主接触子と電気的に接続された検出用補助接触子
をもうける。またこれに対向して、接地ブレード側の先
端に、接地ブレードと絶縁された検出接点をもうける。
この検出接点と、接地ブレードの大地に接地される接地
点との間に、検出用信号電流の注入と投入確認が表示で
きる装置を内蔵した表示部をもうけ、検出接点、表示
部、接地点の各間をケーブルで電気的に接続する。
【0005】このように構成された動作確認装置では、
接地装置が投入されると、表示部、ケーブル、検出接
点、検出用補助接触子、主接触子、接地ブレード、接地
点、ケーブル、表示部というように、電気的な閉回路が
形成される。このため、表示部から注入される検出用信
号電流が還流することによって、電気的な導通により接
地装置の投入確認がなされる(例えば、特公昭56ー5
4649号並びに、実公昭57ー1376号公報参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の動作確認装置
は、固定接触部の主接触子のほかに検出用補助接触子を
必要とし、且つ接地ブレード側は、接地ブレードと絶縁
された検出接点を新たにもうけるなどの必要があり、動
作確認するための接地装置側の追加構成部品も多い。さ
らに、これらの間に検出用信号電流を注入するための、
電源装置も必要であった。このためコスト的にも高くつ
き、経済的ではなかった。特に既設の接地装置に取り付
ける場合は、前記検出用補助接触子や、接地ブレードと
絶縁された検出接点をもうける必要があるなど、接地装
置の大幅な改造が必要となり、現実的には改造取り付け
は不可能で、動作確認装置付きの新しい接地装置に取り
替えなければならないという不都合があった。そこで、
本発明は、接地装置の動作確認装置において、既設の接
地装置に改造を施したり、電気的な導通による動作確認
用の電源装置を設けるなどの必要がなく、著しく経済的
に、かつ確実に、接地装置の投入・開放状態を確認する
事ができるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、送電
線が接続された被接地物を接地する接地装置の接地電流
が流れる電流経路に設けられ、前記送電線に飛来する電
波によって前記電流経路に発生する電流を検出する、広
域周波数帯における電流の検出が可能な電流検出部と、
この電流検出部で検出された電流値とあらかじめ設定さ
れた電流値とを比較して、前記接地装置が開放状態にあ
るか投入状態にあるかを判断する比較判定部と、を備え
ることによって、前期接地装置の投入・開放状態を電気
的に確認する。
【0008】
【作用】空中に飛来する放送電波や、その他さまざまな
電波に対し、被接地物である送電線は、長大な一種の受
信アンテナとなり、これらの電波は送電線に電圧を誘起
させる。したがって、こうした送電線に対して接地装置
を投入動作させれば、送電線に誘起された電圧によっ
て、接地ブレードに接地電流が流れる。上記のように構
成された本発明の動作確認装置においては、この接地電
流が電流検出部で検出されることによって、接地装置に
より送電線が確実に接地されたことが、確認される。
【0009】
【実施例】図1は本発明装置の実施例を示す図である。
以下図1について説明する。1は大地に立脚した架台ベ
ース、2は図示しない開閉器の一部を構成する支持碍
子、3は支持碍子2の上端に固定された端子台で、図示
しない開閉器の一部分である。4は端子台3と、図示し
ない負荷側の機器とを接続する外部送電線である。5は
接地装置の上部固定接触部である。6は架台ベース1に
固着された軸受け金具で、この軸受け金具6に操作軸7
が可回転的に支持されている。8は操作軸7に固着され
た接地ブレードで、操作軸7の回動によって起伏する。
9は接地ブレード8と架台ベース1との間を電気的に接
続する接地リード線で、接地電流を架台ベース1、架台
接地線10を介して大地に流す役割を果たす。
【0010】11はテレビ、ラジオあるいは無線機など
のあらゆる電波で、送電線4に四六時中飛来している。
すなわち、これらの電波11はそれぞれ周波数は異なる
が、送電線4には昼夜を問わず何らかの電波11が常に
飛来している。
【0011】 12は広
域周波数帯における電流の検出が可能な電流検出部で、
接地電流が流れる電流経路となる接地リード線9に取り
付けられている。この電流検出部12は接地リード線9
に流れる電流を検出する変流器、あるいは接地リード線
9に流れる電流によって発生する磁界を検出する磁界セ
ンサーなどで形成される。この電流検出部12には、ケ
ーブル14a、14bを介して比較判定部13が接続さ
れている。
【0012】この比較判定部13は、電流検出部12か
らの出力を増幅する増幅器13a、増幅器13aで得ら
れた電流値とあらかじめ設定された電流値とを比較し
て、前記接地装置が開放状態にあるか投入状態にあるか
を判定する判定器13b、およびこれを表示する表示器
13cから構成されている。
【0013】なお、判定器13bにあらかじめ設定され
た電流値は、次のように設定する。図2は実際の変電所
に設置された接地装置の開放状態および投入状態におけ
る接地リード線9に流れる電流の変化を実測して得られ
たトレンドグラフである。同図の縦軸は電流の大きさを
電荷量(PC;ピコクーロン)で示し、横軸は日数を示
し31日間測定してある。図中、aは接地装置の投入状
態のときに接地リード線9に流れた電流の大きさを示
し、bは接地装置の開放状態のときに接地リード線9に
流れた電流の大きさを示している。
【0014】この図から明らかなように、接地リード線
9には常時電流が流れており、このことは、空中には電
波11が常時飛び交っていることを示している。しか
も、接地リード線9に流れる電流の大きさは、接地装置
が投入状態のときには大きく、接地装置が開放状態のと
きには小さく、両者には大きな差異があるのでこの両者
を区別することが可能である。
【0015】この理由は、接地装置の投入状態において
は、送電線4は電波11に対して長大なアンテナとして
作用するので、電波11は送電線4に大きな電圧を誘起
し、この送電線4に誘起された大きな電圧によって、送
電線4、端子台3、上部固定接触部5、接地ブレード
8、接地リード線9、架台ベース1、架台接地線10を
介して大地に大きな電流が流れるからである。また、接
地装置の開放状態においては、送電線4に比べて短小な
接地ブレード8は短小なアンテナとして作用するので、
電波11は接地ブレード8には送電線4に比べて小さな
電圧を誘起し、この接地ブレード8に誘起された小さな
電圧によって、接地ブレード8、接地リード線9、架台
ベース1、架台接地線10を介して大地に小さな電流が
流れるからである。
【0016】この結果、判定器13bのあらかじめ設定
された電流値は、接地装置の開放状態における接地リー
ド線9に流れる電流値と、接地装置の投入状態における
接地リード線9に流れる電流値との間で、容易に適宜設
定できる。
【0017】次に上記実施例の動作を説明する。図1に
破線で示す接地装置の開放状態においては、上述したよ
うに接地装置の投入状態に比べて小さな電流が接地リー
ド線9に流れる。したがって、この電流は電流検出部1
2で検出され、比較判定部13の増幅器13aで増幅さ
れ、判定器13bであらかじめ設定された電流値と比較
されて接地装置が開放状態であると判定され、表示器1
3cに表示される。
【0018】この接地装置を投入するには、操作軸7を
反時計方向に回動すれば、接地ブレード8も一体に回動
して上部固定接触部5に接触把持されて、図1に示す投
入状態になる。この状態では上述したように接地装置の
開放状態に比べて大きな電流が接地リード線9に流れ
る。したがって、この電流は電流検出部12で検出さ
れ、比較判定部13の増幅器13aで増幅され、判定器
13bであらかじめ設定された電流値と比較されて接地
装置が投入状態であると判定され、表示器13cに表示
される。
【0019】なお、上記実施例では、電流検出部12を
接地リード線9に取り付けたが、取り付け位置は接地ブ
レード8、架台ベース1、あるいは架台接地線10など
接地電流が流れる電流経路であればどの位置でもよい。
また、送電線4はいわゆる送電線のみではなく、母線、
配電線などの電力系統で、空中に飛来する電波11によ
って電圧が誘起される導体であればよい。さらに、接地
装置は接地ブレード8の動作構造が起伏形のものについ
て説明したが、接地ブレード8が上下に伸縮動作するも
のなどにも適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、従来の動作確認装置に比較して、次のよう
な効果を奏する。動作確認用信号源として、空中に飛び
交う電波を利用しているため、信号電流を発生させるた
めの電源装置や、検出用補助接触子、接地ブレードと絶
縁するための絶縁部材、この絶縁部材によって絶縁され
た検出接点などが不要となり、構成がシンプルとなり経
済的である。
【0021】構成部品は、電流検出部と比較判定部、両
者を電気的に接続する2本のケーブルのみであり、電流
検出部を既存の接地装置の構成部品である接地リード線
に取り付けるだけでその機能を発揮し、既存の接地装置
に対する改造はいっさい必要としない。このため、既設
の接地装置に取り付ける場合でも、被接地物側となる送
電線路の停止を必要とせず、取付作業も簡単で経済的で
ある。
【0022】また、従来の目視確認やリミットスイッチ
による、接地ブレードの機械的動作位置の確認ではない
ため、電気的に接地されたかどうかを確実に検出でき、
事故を未然に防止できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す説明図である。
【図2】接地装置の接地リード線に流れる電流の変化を
実測して得たトレンドグラフである。
【符号の説明】
4 送電線 5 接地装置の上部固定接触部 8 接地ブレード 9 接地リード線 11 送電線に飛来する電波 12 電流検出部 13 比較判定部 13b 判定器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送電線が接続された被接地物を接地する接
    地装置の接地電流が流れる電流経路に設けられ、前記送
    電線に飛来する電波によって前記電流経路に発生する電
    流を検出する、広域周波数帯における電流の検出が可能
    な電流検出部と、 この電流検出部で検出された電流値とあらかじめ設定さ
    れた電流値とを比較して、前記電流検出部で検出された
    電流値が前記あらかじめ設定された電流値よりも小さい
    ときには、前記接地装置が開放状態と判定するととも
    に、前記電流検出部で検出された電流値が前記あらかじ
    め設定された電流値よりも大きいときには、前記接地装
    置が投入状態と判定する比較判定部と、 を備えることを特徴とする接地装置の動作確認装置。
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