JP2729667B2 - 紅麹パン - Google Patents
紅麹パンInfo
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Description
紅麹は、健康上の有用性と、鮮紅色という独特の色調を
呈することから酢・味噌・醤油等の醸造調味料への利用
はもとよりパン等の主食への添加物としても利用される
ようになった。
「消食活血」「健脾燥胃」などの効果がある生薬として
知られ、現在でも幅広く利用されている。
ること(特開昭61−197524、62−298598)が注目され、
さらにコレステロールや血糖値低下作用(特公昭60−44
914)も報告されている。
に空気層が出来易い粒状の穀類(例えば精白米)を製麹
原料とするのが一般的である。
原料として製麹された紅麹(以下「米紅麹」と称する)
を加熱処理して紅麹菌の死滅と酵素失活を行なった後、
粉末化してパン原料小麦粉重量に対して約5%を上限と
して添加配合して製造されている。
理由は、粒状の米紅麹をそのまま添加するとパンに米粒
が混入した感じとなり食味を著しく低下させるものであ
った。また、粉末化した米紅麹の添加量が約5%を上限
としている理由は、これより多く添加するとパン生地が
だれてパンの体積が小さくなるためであり、良好なパン
を得るためには米紅麹粉末を原料小麦粉重量の3%まで
とするのが望ましいものであった。
中の有効成分の一日当たりの必要量を摂取するために一
食当たりの喫食量から換算して、米紅麹を使用した場合
には、小麦粉重量に対し約11〜19%程度の米紅麹を添加
することが必要であった。しかし、これだけの量を添加
することは、上記の如く米紅麹では不可能なことであっ
た。
ま添加配合しても、また紅麹中の有効成分の一日当たり
の必要摂取量を一食当たりのパンに添加配合しても体積
が大きく、品質の良好な紅麹パンを得るべく種々研究を
重ねた結果、小麦粉加工物を培地として製麹された紅麹
および/または該紅麹の溶媒抽出物を用いれば、極めて
優れた結果が得られることを見い出し、本発明を完成し
た。
れた紅麹および/または該紅麹の溶媒抽出物を含有する
紅麹パンである。
トルーダーで加熱加圧処理した押出膨化物やパン粉等の
ポーラス状の加工物を指すが、特に押出膨化物が好まし
い。この押出膨化物の製造は、例えば以下のようにして
行なうと好適なものが得られる。
う)、好ましくは30〜45%になるように加水し、生地を
得る。水分が15%未満であると膨化が過度になったり、
コゲ付きを生じ、また50%を超えると膨化が充分に行な
われない。
クストルーダー中で加熱加圧処理を行なう。エクストル
ーダーとしては一軸及び二軸の何れをも使用できる。エ
クストルーダー処理の品温(出口)は90〜200℃、特に1
10〜150℃が好ましい。品温が90℃未満では膨化が不充
分であり、また200℃を超えるとコゲ付きを生ずる。圧
力(出口)は5〜200kg/cm2、特に10〜100kg/cm2が好ま
しく、5kg/cm2未満では膨化が不充分であり、また200kg
/cm2を超えると膨化が過度となる。滞留時間はスクリュ
ー形状、品温及び圧力等の条件によっても異なるが20〜
120秒間が好ましい。
放出される。斯かる操作は単に常圧外気に射出すればよ
く、この操作によってエクストルーダーに供給された小
麦粉生地が膨化した状態となる。この押出膨化物は粒径
約1〜7mmにするのが好ましい。
泡の膜が薄く、気泡が小さく密であり、かつ表面積が大
きいので紅麹菌の繁殖がよく、これを培地として紅麹菌
を接種し、製麹を行なえば従来の培地に比べ短時間に良
質の紅麹を製造することができる。
て、上記のようにして製した小麦粉生地の押出膨化物や
パン粉を使用する以外は常法によって行なわれる。尚、
以下小麦粉生地の押出膨化物を使用した紅麹を「小麦紅
麹」と称し、パン粉を使用した紅麹を「パン粉紅麹」と
称する。
下の通りである。
使用する。製麹は、上記で得た培地又はパン粉を水分含
量35〜50%に調整し、これに紅麹菌、例えば前培養液を
加えて、25〜35℃の温度で通気培養することによって行
なわれる。斯くするとき紅麹色素生産は約5〜7日間で
最高に達する。
菌体量も多く、また赤色色素の含量が多い良質のもので
あり、着色料や健康食品成分として極めて効果的なもの
であり、特に小麦粉紅麹の場合がより顕著である(後記
参考例)。
理(通常120℃以下、好ましくは90〜100℃にて5〜30分
間)して麹菌を死滅せしめると共に、酵素を失活せしめ
る。次いでこれを粒状のままあるいは粉末化して、若し
くはこれを水および/またはエタノールからなる溶媒で
抽出した抽出物として製パン原料中に適宜量添加配合
し、以下常法に従って製パンすることにより得られる。
れば、粒状、粉末状の何れの形態であっても、かつまた
一食当たりのパンに紅麹の有効成分の一日当たりの必要
摂取量を添加しても、パン生地のだれが少なく、体積の
大きいパンが得られるが、粉末状で当該必要摂取量を添
加した場合には添加量が多いため、パン全体が真赤にな
るので、特に外観上の点からは粒状で添加した方が見ば
えがよい。
圧降下作用等を有する有効成分を含有しているもので、
これを溶液のまま、あるいは濃縮し、更には乾燥粉末と
した何れの形態で添加配合しても良い。
好みに応じて適宜選定されるが、小麦粉重量に対して、
小麦紅麹で約3.5〜6.5%、パン粉紅麹で約4〜7.5%程
度添加配合すれば、紅麹の有効成分の一日当たりの必要
摂取量を一食当たりに含有せしめたパンを得ることがで
きる。
小麦粉を基質とするものであるため、パンの主原料たる
小麦粉とのなじみが良く、粉末状のみならず粒状のまま
紅麹を一食当たりのパンに紅麹の有効成分の一日当たり
の必要摂取量を添加配合しても、パン生地がだれたりせ
ず、パン体積が大きく良好なものである。
る。
状の評価については、第1表に示す評価基準表に基づい
て、パネラー数10人により評価しその平均をとった。
部を二軸エクストルーダー(Warner&Pfleiderer社製、
C−37型)に投入し、スクリュー回転300rpm、バレル温
度120℃、出口品温120℃、出口圧力10kg/cm2で押し出し
膨化させた。これを約13cmの長さに切断し、食品用粉砕
機(ミカワ電気製作所製,18RT37型)に入れて粒径約1
〜7mmに粉砕した後、水分含量13%まで乾燥し、紅麹用
小麦培地を得た。
て蒸煮滅菌後さらに滅菌水を加えて水分50%に調整し、
この培地にモナスカス・ピロウサスIFO 4520を無菌的に
接種し、30℃で2日間、その後温度を25℃に下げて5日
間培養して小麦紅麹を得た(参考例1)。また、参考例
2として市販のパン粉(水分50%に調整)を用い、同様
にしてパン粉紅麹を得た。参考例3として米(水分40%
に調整)を用い、同様にして米紅麹を得た。結果を第2
表に示す。
う)、イースト2部、イーストフードー0.1部および水4
2部を加えて混捏して生地を調整した(捏上温度24
℃)。次いでこの生地を容器に入れ、温度27℃、湿度75
%の醗酵室で4時間醗酵を行ない中種を得た。この中種
に、小麦粉30部、砂糖5部、食塩2部、参考例1で得た
小麦紅麹3.0部および水32部を加え充分混捏した後、さ
らにショートニング4部を加えて充分混捏した(捏上温
度27℃)。その後、フロアータイムを20分間とってから
分割を行い、軽くぬるめてベンチタイムを20分間とり、
次いで成型および型詰めを行なった。これを温度38℃、
湿度85%のホイロに入れて醗酵を行なった。この醗酵の
終了の目安は、生地が、型容積の80〜85%程度に膨張し
た時点とした。次いでこれを温度220℃のオーブンに入
れ、約40分間焼成を行ない山型食パンを得た。
にしたものを用いた以外は実施例1と同様にして山型食
パンを得た。
1と同様にして山型食パンを得た。
状にしたものを用いた以外は実施例1と同様にして山型
食パンを得た。
同様にして山型食パンを得た。
したものを用いた以外は実施例1と同様にして山型食パ
ンを得た。
ンの、品質比較の結果は第3表の通りであった。
紅麹の添加量を6.0部とした以外は同様にして山型パン
を得た。これらを実施例5〜8および比較例3〜4とし
て、その結果を第4表に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】小麦粉加工物を培地として製麹された紅麹
および/または該紅麹の溶媒抽出物を含有する紅麹パ
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14040989A JP2729667B2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | 紅麹パン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14040989A JP2729667B2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | 紅麹パン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH034729A JPH034729A (ja) | 1991-01-10 |
JP2729667B2 true JP2729667B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=15268080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14040989A Expired - Lifetime JP2729667B2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | 紅麹パン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2729667B2 (ja) |
-
1989
- 1989-06-02 JP JP14040989A patent/JP2729667B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH034729A (ja) | 1991-01-10 |
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