JP2729662B2 - 電気かみそり等の外刃の製造方法 - Google Patents

電気かみそり等の外刃の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気かみそりや電動式毛玉取り器などの外刃
の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
この種外刃の電鋳技術については、例えば、特公昭51
−44464号公報や特公昭54−24339号公報などの公知であ
る。しかし、電鋳法ではひとつの外刃においてその厚み
を薄くする部分と厚くする部分とをつくることが難しい
ため、それ全面がほぼ均等な厚みに形成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、そのように全面がほぼ均等な厚みに形成さ
れる外刃では、例えば、深剃りを可能とすべく薄く形成
すれば、毛剃り領域以外のべた部分までも薄くなり、外
刃全体の機械的強度を欠きやすくなる。さらに、外刃と
内刃との密着性を向上させるために、外刃の板厚を変化
させることで外刃の曲げ剛性を種々変更させることが考
えられる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、ひとつの
外刃において厚みの薄い部分と厚い部分とを自由に出す
ことのできる外刃の製造方法を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、外刃を電鋳にて製造するに際し、一次電着
から二次電着するまでは前出した従来例の外刃電鋳法と
同様であるが、二次電着後、更に三次電着を行う点が従
来と異なる。その三次電着に際しては、予め二次電着層
の表面の薄くしようとする箇所に対応して第2電気絶縁
膜を形成したうえで、二次電着層の第2電気絶縁膜で覆
われていない表面に三次電着を行い、ついで二次および
三次電着層を一次電着層から剥離し、最後に前記第2電
気絶縁膜を二次および三次電着層から除去し、この二次
および三次電着層を外刃とするものである。
〔作用〕
しかるときは、二次および三次電着層の第2絶縁膜で
覆われていた箇所が薄く、その他の箇所はそれよりも厚
くなる外刃が得られる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、外刃は電鋳するに際し、一次および
二次電着後、更に二次電着層の表面の一部に第2電気絶
縁膜を形成したうえで三次電着を行い、ついで第2電気
絶縁膜を除去するという簡単な手段で、その厚みを薄く
する部分と厚くする部分をもって機械的強度を確保しつ
つ深剃りを可能にし、また曲げ剛性を部分的に変化させ
た外刃をも簡易に量産することができる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図(a)〜(i)および第2
図に基づき説明する。
第2図はロータリ式あるいは往復動式電気かみそりの
外刃を例示しており、これは前後方向中央部に多数の毛
導入孔1を有する毛導入孔領域Aと、毛導入孔領域Aの
前側および後側にそれぞれ毛の導入できない程度の無数
の微細孔2を有する微細孔領域Bとを有してなり、これ
ら領域AおよびBを囲む周辺にはべた部Cを形成してな
る。
上記毛導入孔領域Aでは毛剃り作用をし、微細孔領域
Bでは、この外刃を電気かみそりに装着するに際し毛導
入孔領域Aを内刃にそうべく曲げ剛性を領域Aに比べて
大きくするとともに、その断面二次モーメントを向上さ
せて強度アップを図るところである。
上記毛導入孔領域Aの厚みは40〜45μ、微細孔領域B
の厚みは65〜80μ、べた部Cの厚みは55〜70μである。
次に、このように厚み差をもつ外刃の製造方法の一例
を第1図(a)ないし(i)に基づき説明する。
まず、第1図(a)に示すように、アルミニウムの母
型3の表面に感光性樹脂の電気絶縁膜4を均一に塗布し
て乾燥し、この上に第1図(b)に示すごとき網目模様
のパターンフイルム5を密着させ、焼き付け、現像、乾
燥の各処理を行って、第1図(c)に示すように外刃の
毛導入孔1に相当するパターンの第1電気絶縁膜6を形
成する。ついで、第1電気絶縁膜6が形成された母型3
を電着槽に移し、ニッケル一次電着を行って、第1図
(d)に示すように母型3の第1電気絶縁膜6によって
覆われていない導電表面に、該絶縁膜6の厚さを越える
一次電着層7を形成する。ついで、この母型3を亜セレ
ン酸溶液などに浸漬して一次電着層7の表面に剥離処理
を行ったのち、ニッケル二次電着を行って第1図(e)
に示すごとく一次電着層7の表面上に二次電着層8を形
成する。ついで、二次電着層8および第1電気絶縁膜6
の表面に第2電気絶縁膜を均一に塗布し、この上に陰画
フイルムを密着させ、焼き付け、現像、乾燥の各処理を
行って、第1図(f)に示すごとく薄くせんとする箇所
に対応して第2電気絶縁膜9を形成する。ついで、二次
電着層8の表面を密着処理した後、第1図(g)に示す
ように、二次電着層8の表面にニッケル三次電着を行っ
て三次電着層10を形成する。ついで、第1図(h)に示
すように二次および三次電着層8・10を第2電気絶縁膜
9と共に一次電着層7から剥離する。最後に、アルカリ
性溶液、あるいは絶縁膜剥離溶液中にて超音波で第2電
気絶縁膜9を二次および三次電着層8・10から除去し、
乾燥することによって、第1図(i)に示すように薄い
部分a(毛導入孔領域A)と厚い部分b(微細孔領域
B)をもつ外刃製品(二次および三次電着層8・10)を
得る。なお、上記第2電気絶縁膜9の超音波による除去
に際してアルカリ性溶液を使用する場合は、その除去後
二次および三次電着層8・10を酸で中和したうえで水洗
し、乾燥する。
このように薄く形成された毛導入孔領域Aでは深剃り
を可能とし、該領域Aの厚みよりも厚い微細孔領域Bお
よびべた部Cでもって機械的強度を十分に確保できる。
なお、二次電着、三次電着の時間の差によって電着厚の
差異を所望に変更できる。特に、三次電着の時間を短く
すれば、領域A・Bの厚みの差は小さく、長くすればす
るほどその厚みの差は大きくなる。
第1図(g)に示すごとく三次電着のさい三次電着層
10の第2電気絶縁膜9との接合部において肉盛り部10a
が生じるが、この肉盛り部10aは、髭剃り時に寝た毛や
癖毛を起こす毛起こし作用を発揮する。
〔他の実施例〕
上記実施例では外刃の毛導入孔領域Aと微細孔領域B
とで厚み差をつける場合について説明したが、その他
に、例えば、同じ毛導入孔領域A内において、とくに内
刃との良好な接触状態を保ちかつ皮膚に対し最も接触し
やすい毛導入孔領域Aの中央部分を薄く、それほどでも
ない中央部周辺の他の部分をそれよりも厚く形成するこ
ともできる。
また、第3図に示すごとく薄い部分aと厚い部分bと
を左右方向にわたって交互に配列すること、第4図に示
すごとく薄い部分aと厚い部分bとを前後方向にわたっ
て配列すること、更には第5図に示すごとく薄い部分a
とこの前後の厚い部分bとの境界部が双曲線状になるよ
うに形成することもできる。これらの場合、薄い部分a
と厚い部分bとの曲げ剛性は当然に異なり、外刃をアー
チ状に張設した場合に生じやすいくら形変形の防止も図
ることができる。
更には、第6図および第7図に示すように回転式電気
かみそりの外刃にも同様に適用でき、第6図では薄い部
分aと厚い部分bを同心円状に交互に配列しており、第
7図では薄い部分aと厚い部分bとをうず形に交互に配
列している。
〔その他の実施例〕
第2電気絶縁膜を形成するレジストとしては、上記実
施例以外にフイルムレジスト等種々考えられる。
また、他に第2電気絶縁膜として、セロテープ(登録
商標)などのような絶縁のための薄膜を、板厚を薄くし
たい領域に対応して密着させたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)ないし(i)は本発明による外刃の電鋳工
程順を示す断面図、第2図は外刃の一例を示す平面図で
ある。 第3図ないし第7図はいずれも本発明により得られる外
刃の他例をそれぞれ示す概略的平面図である。 3……母型、6……第1電気絶縁膜、7……一次電着
層、8……二次電着層、9……第2電気絶縁膜、10……
三次電着層、a……薄い部分、b……厚い部分。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母型の表面に、外刃の網目に相当するパタ
    ーンの第1電気絶縁膜を形成する工程と、 母型の第1電気絶縁膜で覆われていない表面に、第1電
    気絶縁膜の厚さを越える一次電着層を形成する工程と、 一次電着層の表面に剥離処理を行う工程と、 剥離処理された一次電着層の表面に二次電着層を形成す
    る工程と、 二次電着層および第1電気絶縁膜の表面の板厚を薄くし
    たい領域に対応して第2電気絶縁膜を形成する工程と、 二次電着層の表面に密着処理を行う工程と、 二次電着層の第2電気絶縁膜で覆われていない表面に三
    次電着層を形成する工程と、 二次および三次電着層を一次電着層から剥離する工程
    と、 第2電気絶縁膜を二次および三次電着層から除去する工
    程と、 からなる電気かみそり等の外刃の製造方法。
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