JP2729198B2 - 重量物水平移動装置 - Google Patents
重量物水平移動装置Info
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- Combustion & Propulsion (AREA)
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- Actuator (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、リフトシリンダー
及び油圧により駆動される移動機構を有する重量物水平
移動装置に関し、主に脱線した機関車や客車等の鉄道車
両を線路上に復帰させる復線技術において用いられる。
及び油圧により駆動される移動機構を有する重量物水平
移動装置に関し、主に脱線した機関車や客車等の鉄道車
両を線路上に復帰させる復線技術において用いられる。
【０００２】
【従来の技術】復線技術における従来の重量物水平移動
装置は、移動シリンダーにより一方向にのみ変移可能な
リフトシリンダーを用いており、移動シリンダーのピス
トンロッドは支持体の側部上端に係合するかぎ爪により
支持体上に支持されている。
装置は、移動シリンダーにより一方向にのみ変移可能な
リフトシリンダーを用いており、移動シリンダーのピス
トンロッドは支持体の側部上端に係合するかぎ爪により
支持体上に支持されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ピストンロッドが完全
に伸びきると、作業者は、支持体に係合しているかぎ爪
を取り外し、ピストンロッドを移動させ、ピストンロッ
ドを移動方向に沿った次の凹みに再係合させなければな
らない。さらに、復線設備は必要な場合、すなわち脱線
の場合だけ急に必要とされるので、例えばドイツ連邦鉄
道では、そのような復線設備は救援車両にだけ装備され
ている。さらに、その場合、ケーブルウインチや機械的
なジャッキが用いられる。しかしながら、場合によって
は走行車輪や機関車又は客車の装備に損傷を与えるおそ
れもある。
に伸びきると、作業者は、支持体に係合しているかぎ爪
を取り外し、ピストンロッドを移動させ、ピストンロッ
ドを移動方向に沿った次の凹みに再係合させなければな
らない。さらに、復線設備は必要な場合、すなわち脱線
の場合だけ急に必要とされるので、例えばドイツ連邦鉄
道では、そのような復線設備は救援車両にだけ装備され
ている。さらに、その場合、ケーブルウインチや機械的
なジャッキが用いられる。しかしながら、場合によって
は走行車輪や機関車又は客車の装備に損傷を与えるおそ
れもある。
【０００４】本発明の目的は、鉄道会社から要請される
救援車両を必要としない小さな脱線事故、すなわち線路
のすぐそばで脱線した場合に用いることができる、簡単
な構造の移動装置を提供することにある。
救援車両を必要としない小さな脱線事故、すなわち線路
のすぐそばで脱線した場合に用いることができる、簡単
な構造の移動装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の重量物水平移動装置は、リフトシリンダ及
び油圧で駆動される移動シリンダを有し、前記リフトシ
リンダにより持ち上げられた負荷の位置を変えることが
できる重量物水平移動装置であって、前記リフトシリン
ダは、水平方向で、かつ相互に反対の２方向に移動可能
な摺動部材により支持され、前記摺動部材は支持体上に
移動可能に設けられ、前記移動シリンダのピストンロッ
ド部が前記支持体に固定され、前記移動シリンダのシリ
ンダ部と前記摺動部材とが連結されており、かつ前記リ
フトシリンダと前記摺動部材との間に、前記摺動部材に
対して相対的に移動可能な摩擦板を設けたことを特徴と
する。
め、本発明の重量物水平移動装置は、リフトシリンダ及
び油圧で駆動される移動シリンダを有し、前記リフトシ
リンダにより持ち上げられた負荷の位置を変えることが
できる重量物水平移動装置であって、前記リフトシリン
ダは、水平方向で、かつ相互に反対の２方向に移動可能
な摺動部材により支持され、前記摺動部材は支持体上に
移動可能に設けられ、前記移動シリンダのピストンロッ
ド部が前記支持体に固定され、前記移動シリンダのシリ
ンダ部と前記摺動部材とが連結されており、かつ前記リ
フトシリンダと前記摺動部材との間に、前記摺動部材に
対して相対的に移動可能な摩擦板を設けたことを特徴と
する。
【０００６】上記構成において、前記移動シリンダの位
置を固定するための固定バルブが設けられていることが
好ましい。また、上記下記構成において、前記移動シリ
ンダとして同期シリンダを用いることが好ましい。また
は、前記移動シリンダとして、伸縮自在の同期シリンダ
を用いることが好ましい。
置を固定するための固定バルブが設けられていることが
好ましい。また、上記下記構成において、前記移動シリ
ンダとして同期シリンダを用いることが好ましい。また
は、前記移動シリンダとして、伸縮自在の同期シリンダ
を用いることが好ましい。
【０００７】また、前記摩擦板は保持突起により前記摺
動部材に係合され、前記保持突起は前記摩擦板に設けら
れ、前記摺動部材に設けられた対応する凹みに係合し、
又は前記保持突起は前記摺動部材に設けられ、前記摩擦
板に設けられた対応する凹みに係合し、前記保持突起に
対する前記凹みの寸法は、前記摩擦板を前記摺動部材の
移動方向に略直交する方向に移動可能なように選択され
ていることが好ましい。また、前記摩擦板の保持突起が
挿入され得る複数の凹みを前記摺動部材上に設けること
が好ましい。
動部材に係合され、前記保持突起は前記摩擦板に設けら
れ、前記摺動部材に設けられた対応する凹みに係合し、
又は前記保持突起は前記摺動部材に設けられ、前記摩擦
板に設けられた対応する凹みに係合し、前記保持突起に
対する前記凹みの寸法は、前記摩擦板を前記摺動部材の
移動方向に略直交する方向に移動可能なように選択され
ていることが好ましい。また、前記摩擦板の保持突起が
挿入され得る複数の凹みを前記摺動部材上に設けること
が好ましい。
【０００８】また、上記各構成において、前記支持体
は、所定の間隔を隔てて設けられ、結合板又は結合部に
より結合された２つの角筒を有し、前記移動シリンダ装
置は２つの角筒の間に位置することが好ましい。また
は、前記支持体はアルミによる一体鋳造物であることが
好ましい。また、前記支持体の各端部にはそれぞれ妻板
が設けられ、前記移動シリンダのピストンロッド部が前
記妻板に固定されていることが好ましい。
は、所定の間隔を隔てて設けられ、結合板又は結合部に
より結合された２つの角筒を有し、前記移動シリンダ装
置は２つの角筒の間に位置することが好ましい。また
は、前記支持体はアルミによる一体鋳造物であることが
好ましい。また、前記支持体の各端部にはそれぞれ妻板
が設けられ、前記移動シリンダのピストンロッド部が前
記妻板に固定されていることが好ましい。
【０００９】また、上記各構成において、所定の構造上
の高さを得るために、固定された土台又は独立したベー
ス部材を設けることが好ましい。また、前記リフトシリ
ンダと前記摩擦板との間にスペーサを挿入することが好
ましい。また、前記支持体と前記摺動部材の間に滑りの
良い材料からなる円盤を設けることが好ましい。
の高さを得るために、固定された土台又は独立したベー
ス部材を設けることが好ましい。また、前記リフトシリ
ンダと前記摩擦板との間にスペーサを挿入することが好
ましい。また、前記支持体と前記摺動部材の間に滑りの
良い材料からなる円盤を設けることが好ましい。
【００１０】また、上記各構成において、前記移動シリ
ンダへの油圧の供給を前記ピストンロッドにより行うこ
とが好ましい。また、前記移動シリンダ及び／又は前記
リフトシリンダの動作はそれぞれ手動式又は電動式ポン
プにより行うことが好ましい。
ンダへの油圧の供給を前記ピストンロッドにより行うこ
とが好ましい。また、前記移動シリンダ及び／又は前記
リフトシリンダの動作はそれぞれ手動式又は電動式ポン
プにより行うことが好ましい。
【００１１】さらに、２点持ち上げを確実にするため
に、上記いずれかの構成を有する重量物水平移動装置を
リンクにより他の駆動されない重量物水平移動装置に連
結し、前記リンクは両重量物水平移動装置にそれぞれ旋
回可能に取り付けられていることが好ましい。
に、上記いずれかの構成を有する重量物水平移動装置を
リンクにより他の駆動されない重量物水平移動装置に連
結し、前記リンクは両重量物水平移動装置にそれぞれ旋
回可能に取り付けられていることが好ましい。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明の重量物水平移動装置の好
適な一実施形態を図面を用いて説明する。図１の（ａ）
及び（ｂ）に示すように、本発明の重量物水平移動装置
（以下、単に移動装置とする）１は、負荷（図示せず）
を略垂直方向に持ち上げるためのリフトシリンダ２と、
リフトシリンダ２により持ち上げられた負荷を略水平方
向に移動させる移動シリンダ３と、結合板２２上に所定
の距離を隔てて配置され、支持体として機能する２つの
角筒４及び５と、角筒４、５の頂面上を摺動可能な摺動
部材６と、摺動部材６とリフトシリンダ２との間に設け
られた摩擦板７と、角筒４，５の頂面に設けられ、摺動
部材６の摺動性を良くするための滑りやすい材料からな
る円盤８と、移動シリンダ３のシリンダ部と摺動部材６
とを連結するための突起９及び１０と、移動シリンダ３
のピストンロッドと角筒４，５とを固定するための妻板
１７及び１８等を具備する。移動装置１の底面には、例
えば金属又は木製のブロック状の独立したベース部材１
２が設けられている。
適な一実施形態を図面を用いて説明する。図１の（ａ）
及び（ｂ）に示すように、本発明の重量物水平移動装置
（以下、単に移動装置とする）１は、負荷（図示せず）
を略垂直方向に持ち上げるためのリフトシリンダ２と、
リフトシリンダ２により持ち上げられた負荷を略水平方
向に移動させる移動シリンダ３と、結合板２２上に所定
の距離を隔てて配置され、支持体として機能する２つの
角筒４及び５と、角筒４、５の頂面上を摺動可能な摺動
部材６と、摺動部材６とリフトシリンダ２との間に設け
られた摩擦板７と、角筒４，５の頂面に設けられ、摺動
部材６の摺動性を良くするための滑りやすい材料からな
る円盤８と、移動シリンダ３のシリンダ部と摺動部材６
とを連結するための突起９及び１０と、移動シリンダ３
のピストンロッドと角筒４，５とを固定するための妻板
１７及び１８等を具備する。移動装置１の底面には、例
えば金属又は木製のブロック状の独立したベース部材１
２が設けられている。
【００１３】図１の（ａ）に示すように、摺動部材６は
下向きに設けられた連続する側辺２８及び２９を有し、
支持体である角筒４、５の長手方向に沿って移動可能で
ある。移動シリンダ３は２つの角筒４，５の間に設けら
れている。移動シリンダ３としては、いわゆる同期シリ
ンダ(synchromous cylinder)、好ましくは伸縮自在の同
期シリンダを用いる。突起９及び１０は、移動シリンダ
３のシリンダ部の頂面上に、かつピストンロッド１１の
軸に平行に互いに前後するように設けられ、摺動部材６
上の凹み１３に係合する。そのため、移動シリンダ３
は、突起９，１０により、摺動部材６を水平方向に動か
すことができる。図１の（ｂ）から明らかなように、移
動シリンダ３のピストンロッド１１の各端部は、軸に直
交する方向に設けられた妻板１７及び１８に結合されて
いる。妻板１７，１８は、同時に２つの角筒４，５の端
部を形成する。
下向きに設けられた連続する側辺２８及び２９を有し、
支持体である角筒４、５の長手方向に沿って移動可能で
ある。移動シリンダ３は２つの角筒４，５の間に設けら
れている。移動シリンダ３としては、いわゆる同期シリ
ンダ(synchromous cylinder)、好ましくは伸縮自在の同
期シリンダを用いる。突起９及び１０は、移動シリンダ
３のシリンダ部の頂面上に、かつピストンロッド１１の
軸に平行に互いに前後するように設けられ、摺動部材６
上の凹み１３に係合する。そのため、移動シリンダ３
は、突起９，１０により、摺動部材６を水平方向に動か
すことができる。図１の（ｂ）から明らかなように、移
動シリンダ３のピストンロッド１１の各端部は、軸に直
交する方向に設けられた妻板１７及び１８に結合されて
いる。妻板１７，１８は、同時に２つの角筒４，５の端
部を形成する。
【００１４】摩擦板７の底部には保持突起１４が設けら
れ、保持突起１４は摺動部材６に設けられた対応する凹
み１５と係合する。凹み１５の寸法は、摩擦板７が摺動
部材６に対して相対的に、摺動部材６の移動方向に略直
交する方向に移動可能なように選択されている。このよ
うな構成により、摩擦板７の保持突起１４のみが、摺動
部材６の頂面の凹み１５に挿入され得る。なお、摺動部
材６の頂面には、移動の多様性を増加させるために、所
定の位置に配列されたその他の凹み（図示せず）を設け
ることも可能である。
れ、保持突起１４は摺動部材６に設けられた対応する凹
み１５と係合する。凹み１５の寸法は、摩擦板７が摺動
部材６に対して相対的に、摺動部材６の移動方向に略直
交する方向に移動可能なように選択されている。このよ
うな構成により、摩擦板７の保持突起１４のみが、摺動
部材６の頂面の凹み１５に挿入され得る。なお、摺動部
材６の頂面には、移動の多様性を増加させるために、所
定の位置に配列されたその他の凹み（図示せず）を設け
ることも可能である。
【００１５】図１の（ｂ）から明らかなように、移動シ
リンダ３は、２つの突起９及び１０により摺動部材６に
結合されている。図２によれば、移動シリンダ３及びリ
フトシリンダ２はそれぞれ独立した手段、すなわち相互
に独立したポンプ１９及び２０により操作される。各ポ
ンプ１９及び２０には、それぞれ移動及び持ち上げ状態
において、負荷を安全に固定するために、固定バルブ２
６及び２１が装備されている。これら２つのポンプ１
９，２０として、手動式ポンプ又は電動式ポンプのいず
れを用いてもよい。
リンダ３は、２つの突起９及び１０により摺動部材６に
結合されている。図２によれば、移動シリンダ３及びリ
フトシリンダ２はそれぞれ独立した手段、すなわち相互
に独立したポンプ１９及び２０により操作される。各ポ
ンプ１９及び２０には、それぞれ移動及び持ち上げ状態
において、負荷を安全に固定するために、固定バルブ２
６及び２１が装備されている。これら２つのポンプ１
９，２０として、手動式ポンプ又は電動式ポンプのいず
れを用いてもよい。
【００１６】また、図２から明らかなように、移動シリ
ンダ３への油圧（加圧された油）の供給は、ピストンロ
ッド１１により軸方向に行われる。移動装置１には、２
つの取っ手１６が横方向に設けられている。移動装置１
は、そのままでも自動車用の移動装置と同程度の大きさ
であるので、この取っ手１６により、移動装置１を容易
に持ち運びすることができる。
ンダ３への油圧（加圧された油）の供給は、ピストンロ
ッド１１により軸方向に行われる。移動装置１には、２
つの取っ手１６が横方向に設けられている。移動装置１
は、そのままでも自動車用の移動装置と同程度の大きさ
であるので、この取っ手１６により、移動装置１を容易
に持ち運びすることができる。
【００１７】次に、図１に示す実施形態の変形として、
鋳物による支持体２７を有する重量物水平移動装置を図
３に示す。図３において、（ａ）は正面図、（Ｂ）は側
面図である。支持体２７は、例えばアルミによる一体鋳
造物であり、端部近傍に設けられた２つの枕上に位置す
る。移動シリンダ３は支持体２７の内部に設けられてい
る。その他の構成は、図１に示す場合とほぼ同じである
ため、その説明を省略する。
鋳物による支持体２７を有する重量物水平移動装置を図
３に示す。図３において、（ａ）は正面図、（Ｂ）は側
面図である。支持体２７は、例えばアルミによる一体鋳
造物であり、端部近傍に設けられた２つの枕上に位置す
る。移動シリンダ３は支持体２７の内部に設けられてい
る。その他の構成は、図１に示す場合とほぼ同じである
ため、その説明を省略する。
【００１８】また、図４は２点持ち上げを可能にするリ
ンク２５で連結された２つの移動装置の配列を示す。一
方の移動装置１が駆動されれば十分であり、他方の移動
装置２４は駆動される必要はない。また、リンク２５は
両移動装置１及び２４にそれぞれ旋回可能に取り付けら
れている。
ンク２５で連結された２つの移動装置の配列を示す。一
方の移動装置１が駆動されれば十分であり、他方の移動
装置２４は駆動される必要はない。また、リンク２５は
両移動装置１及び２４にそれぞれ旋回可能に取り付けら
れている。
【００１９】リフトシリンダ２を所望する高さに調節す
るために、図５に示すように、必要な大きさのスペーサ
２３を摩擦板７とリフトシリンダ２の間に挿入してもよ
い。この目的のために、摩擦板７の頂面に当該スペーサ
を挿入するための空間を設けることが好ましい。
るために、図５に示すように、必要な大きさのスペーサ
２３を摩擦板７とリフトシリンダ２の間に挿入してもよ
い。この目的のために、摩擦板７の頂面に当該スペーサ
を挿入するための空間を設けることが好ましい。
【００２０】本発明によれば、重量物の移動中に作業者
により移動装置の置き直しを行う必要がなく、簡単に持
ち運びでき、取扱が容易な移動装置を得ることができ
る。そのため、関連分野における顕著な有利性を発揮す
ることができる。
により移動装置の置き直しを行う必要がなく、簡単に持
ち運びでき、取扱が容易な移動装置を得ることができ
る。そのため、関連分野における顕著な有利性を発揮す
ることができる。
【００２１】
【発明の効果】以上のように、本発明の重量物水平移動
装置は、リフトシリンダ及び圧力で起動される移動シリ
ンダを有し、リフトシリンダにより持ち上げられた負荷
の位置を変えることができる装置であって、リフトシリ
ンダは、水平方向で、かつ相互に反対の２方向に移動可
能な摺動部材により支持され、摺動部材は支持体の表面
上を移動可能に設けられ、移動シリンダのピストンロッ
ド部が支持体に固定され、移動シリンダのシリンダ部と
摺動部材が連結されている。そのため、上記簡単な装置
により、リフトシリンダで負荷、特に脱線した鉄道車両
等の重量物を持ち上げた状態で移動シリンダを駆動する
ことにより、負荷を移動シリンダのピストンロッドの軸
方向に移動させることができる。そのため、作業者が支
持体に対するピストンロッドの支持位置を変えるために
負荷の真下に入ることなく、負荷を水平方向に安全に移
動させることができる。また、移動シリンダは双方向に
操作することが可能であるので、負荷の移動方向に関係
なく負荷に装置を取り付けることができる。
装置は、リフトシリンダ及び圧力で起動される移動シリ
ンダを有し、リフトシリンダにより持ち上げられた負荷
の位置を変えることができる装置であって、リフトシリ
ンダは、水平方向で、かつ相互に反対の２方向に移動可
能な摺動部材により支持され、摺動部材は支持体の表面
上を移動可能に設けられ、移動シリンダのピストンロッ
ド部が支持体に固定され、移動シリンダのシリンダ部と
摺動部材が連結されている。そのため、上記簡単な装置
により、リフトシリンダで負荷、特に脱線した鉄道車両
等の重量物を持ち上げた状態で移動シリンダを駆動する
ことにより、負荷を移動シリンダのピストンロッドの軸
方向に移動させることができる。そのため、作業者が支
持体に対するピストンロッドの支持位置を変えるために
負荷の真下に入ることなく、負荷を水平方向に安全に移
動させることができる。また、移動シリンダは双方向に
操作することが可能であるので、負荷の移動方向に関係
なく負荷に装置を取り付けることができる。
【００２２】また、移動シリンダの位置を固定するため
の固定バルブが設けられているので、リフトシリンダの
作動中移動シリンダを所定の位置に固定することができ
る。そのため、リフトシリンダにおける負荷の持ち上げ
動作中、負荷の状態を安定させることができ、作業を安
全にすることができる。
の固定バルブが設けられているので、リフトシリンダの
作動中移動シリンダを所定の位置に固定することができ
る。そのため、リフトシリンダにおける負荷の持ち上げ
動作中、負荷の状態を安定させることができ、作業を安
全にすることができる。
【００２３】また、移動シリンダとして同期シリンダ又
は伸縮自在の同期シリンダを用いることにより、これら
のシリンダは双方向に動き得るので、双方向に負荷を移
動させることができる。特に後者の場合、装置の全長さ
よりも移動距離を拡大することができる。
は伸縮自在の同期シリンダを用いることにより、これら
のシリンダは双方向に動き得るので、双方向に負荷を移
動させることができる。特に後者の場合、装置の全長さ
よりも移動距離を拡大することができる。
【００２４】また、リフトシリンダと摺動部材との間
に、摺動部材に対して相対的に移動可能な摩擦板を設け
ることにより、負荷を非直線的に、例えば円弧に沿って
移動させることができる。そのため、ゆがみや、結果と
して生ずる危険や負荷の不安定等を有効に防止すること
ができる。
に、摺動部材に対して相対的に移動可能な摩擦板を設け
ることにより、負荷を非直線的に、例えば円弧に沿って
移動させることができる。そのため、ゆがみや、結果と
して生ずる危険や負荷の不安定等を有効に防止すること
ができる。
【００２５】摩擦板は保持突起により摺動部材に結合さ
れ、保持突起は摺動部材の対応する凹みに係合し又はそ
の逆であり、保持突起に対する凹みの寸法は、摩擦板を
摺動部材の移動方向に略直交する方向に移動可能なよう
に選択されているので、支持体に対する摺動部材の移動
及び摩擦板の支持体に対する移動の組合わせにより、摩
擦板上のリフトシリンダにより持ち上げられた負荷は、
これらの移動の組合わせの範囲内で２次元的に自由に移
動され得る。さらに、複数種類の凹みを摺動部材上に設
け、係る凹みのいずれかを選択して摩擦板の保持突起を
挿入することにより、摩擦板上のリフトシリンダにより
持ち上げられた負荷の移動の自由度を広げることができ
る。
れ、保持突起は摺動部材の対応する凹みに係合し又はそ
の逆であり、保持突起に対する凹みの寸法は、摩擦板を
摺動部材の移動方向に略直交する方向に移動可能なよう
に選択されているので、支持体に対する摺動部材の移動
及び摩擦板の支持体に対する移動の組合わせにより、摩
擦板上のリフトシリンダにより持ち上げられた負荷は、
これらの移動の組合わせの範囲内で２次元的に自由に移
動され得る。さらに、複数種類の凹みを摺動部材上に設
け、係る凹みのいずれかを選択して摩擦板の保持突起を
挿入することにより、摩擦板上のリフトシリンダにより
持ち上げられた負荷の移動の自由度を広げることができ
る。
【００２６】支持体として、所定の間隔を隔てて設けら
れ、結合板又は結合部により結合された２つの角筒を用
い、移動シリンダを２つの角筒の間に位置させる。また
は、支持体として、アルミ鋳造による一体鋳物を用い
る。さらに、支持体の各端部にはそれぞれ妻板を設け、
移動シリンダのピストンロッドを妻板に係合させる。こ
れらいずれかの構成を採用することにより、支持体の重
量を軽減することができるとともに、装置の構成を簡単
にすることができる。
れ、結合板又は結合部により結合された２つの角筒を用
い、移動シリンダを２つの角筒の間に位置させる。また
は、支持体として、アルミ鋳造による一体鋳物を用い
る。さらに、支持体の各端部にはそれぞれ妻板を設け、
移動シリンダのピストンロッドを妻板に係合させる。こ
れらいずれかの構成を採用することにより、支持体の重
量を軽減することができるとともに、装置の構成を簡単
にすることができる。
【００２７】また、固定された土台又は独立したベース
部材上に本発明の重量物水平移動装置を載せて使用する
ことにより、従来の復線装置では横梁に相当する支持体
を形成するレール装置の上端とは無関係に装置の高さを
選択することができる。また、リフトシリンダと摩擦板
との間に種々のスペーサを挿入することにより、高さ調
整方向の隙間（公差）を調節することができる。
部材上に本発明の重量物水平移動装置を載せて使用する
ことにより、従来の復線装置では横梁に相当する支持体
を形成するレール装置の上端とは無関係に装置の高さを
選択することができる。また、リフトシリンダと摩擦板
との間に種々のスペーサを挿入することにより、高さ調
整方向の隙間（公差）を調節することができる。
【００２８】また、支持体と摺動部材の間に滑りの良い
材料からなる円盤を設けることにより、円盤は、一方で
は支持体と摺動部材の間のすべり抵抗を低減させる機能
を奏すると共に、他方では常に支持体表面を清掃する機
能を奏する。
材料からなる円盤を設けることにより、円盤は、一方で
は支持体と摺動部材の間のすべり抵抗を低減させる機能
を奏すると共に、他方では常に支持体表面を清掃する機
能を奏する。
【００２９】また、移動シリンダへの油圧の供給をピス
トンロッドにより行い、移動シリンダ装置及びリフトシ
リンダはそれぞれ手動又はモーターにより駆動されるポ
ンプにより油圧が供給されるので、システムの信頼性が
向上する。
トンロッドにより行い、移動シリンダ装置及びリフトシ
リンダはそれぞれ手動又はモーターにより駆動されるポ
ンプにより油圧が供給されるので、システムの信頼性が
向上する。
【００３０】また、上記いずれかの重量物水平移動装置
をリンクにより他の駆動されない重量物水平移動装置に
連結し、リンクを両重量物水平移動装置にそれぞれ旋回
可能に取り付けることにとり、重量物を２点で持ち上げ
ることができ、移動中の負荷をより安定させることがで
きる。
をリンクにより他の駆動されない重量物水平移動装置に
連結し、リンクを両重量物水平移動装置にそれぞれ旋回
可能に取り付けることにとり、重量物を２点で持ち上げ
ることができ、移動中の負荷をより安定させることがで
きる。
【図１】（ａ）は本発明の重量物水平移動装置の好適な
一実施形態を示す正面断面図、（ｂ）はその部分断面側
面図
一実施形態を示す正面断面図、（ｂ）はその部分断面側
面図
【図２】図１に示す重量物水平移動装置の平面図であ
り、操作目的で設けられたポンプを示す
り、操作目的で設けられたポンプを示す
【図３】摺動部材を含む鋳物による支持体を用いた本発
明の重量物水平移動装置の別の好適な実施形態を示す図
であり、（ａ）はその正面図、（ｂ）はその側面図
明の重量物水平移動装置の別の好適な実施形態を示す図
であり、（ａ）はその正面図、（ｂ）はその側面図
【図４】本発明の重量物水平移動装置の別の好適な実施
形態を示す図であり、２点持ち上げを確実にするための
リンクで連結された２つの移動ユニットを示す側面図
形態を示す図であり、２点持ち上げを確実にするための
リンクで連結された２つの移動ユニットを示す側面図
【図５】本発明の重量物水平移動装置の別の好適な実施
形態を示す図であり、スペーサの使用を概略的に示す図
形態を示す図であり、スペーサの使用を概略的に示す図
１ ：重量物水平移動装置（移動装置） ２ ：リフトシリンダ ３ ：移動シリンダ ４ ：角筒 ５ ：角筒 ６ ：摺動部材 ７ ：摩擦板 ８ ：円盤 ９ ：突起 １０ ：突起 １１ ：ピストンロッド １２ ：ベース部材 １３ ：凹み １４ ：保持突起 １５ ：凹み １６ ：取っ手 １７ ：妻板 １８ ：妻板 １９ ：ポンプ ２０ ：ポンプ ２１ ：固定バルブ ２２ ：結合板 ２３ ：スペーサ ２４ ：他の移動装置 ２５ ：リンク ２６ ：固定バルブ ２７ ：鋳物による支持体 ２８ ：端部 ２９ ：端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 595131824 Ｗｅｉｎｓｔｒａｓｓｅ 39， 91058 Ｅｒｌａｎｇｅｎ， Ｇｅｒｍａｎｙ (56)参考文献 特開 昭60−237000（ＪＰ，Ａ) 実開 昭50−104306（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭48−1569（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭52−116869（ＪＰ，Ｕ)
Claims (15)
- 【請求項１】 リフトシリンダ及び油圧で駆動される移
動シリンダを有し、前記リフトシリンダにより持ち上げ
られた負荷の位置を変えることができる重量物水平移動
装置であって、前記リフトシリンダは、水平方向で、か
つ相互に反対の２方向に移動可能な摺動部材により支持
され、前記摺動部材は支持体上に移動可能に設けられ、
前記移動シリンダのピストンロッド部が前記支持体に固
定され、前記移動シリンダのシリンダ部と前記摺動部材
とが連結されており、かつ前記リフトシリンダと前記摺
動部材との間に、前記摺動部材に対して相対的に移動可
能な摩擦板を設けたことを特徴とする重量物水平移動装
置。 - 【請求項２】 前記移動シリンダの位置を固定するため
の固定バルブが設けられている請求項１に記載の重量物
水平移動装置。 - 【請求項３】 前記移動シリンダとして同期シリンダを
用いた請求項１又は２に記載の重量物水平移動装置。 - 【請求項４】 前記移動シリンダとして、伸縮自在の同
期シリンダを用いた請求項１又は２に記載の重量物水平
移動装置。 - 【請求項５】 前記摩擦板は保持突起により前記摺動部
材に係合され、前記保持突起は前記摩擦板に設けられ、
前記摺動部材に設けられた対応する凹みに係合し、又は
前記保持突起は前記摺動部材に設けられ、前記摩擦板に
設けられた対応する凹みに係合し、前記保持突起に対す
る前記凹みの寸法は、前記摩擦板を前記摺動部材の移動
方向に略直交する方向に移動可能なように選択されてい
る請求項１に記載の重量物水平移動装置。 - 【請求項６】 前記摩擦板の保持突起が挿入され得る複
数の凹みを前記摺動部材上に設けた請求項１に記載の重
量物水平移動装置。 - 【請求項７】 前記支持体は、所定の間隔を隔てて設け
られ、結合板又は結合部により結合された２つの角筒を
有し、前記移動シリンダは２つの角筒の間に位置する請
求項１から６のいずれかに記載の重量物水平移動装置。 - 【請求項８】 前記支持体はアルミによる一体鋳造物で
ある請求項７に記載の重量物水平移動装置。 - 【請求項９】 前記支持体の各端部にはそれぞれ妻板が
設けられ、前記移動シリンダのピストンロッド部が前記
妻板に固定されている請求項１から８のいずれかに記載
の重量物水平移動装置。 - 【請求項１０】 所定の構造上の高さを得るために、固
定された土台又は独立したベース部材を設けた請求項１
から９のいずれかに記載の重量物水平移動装置。 - 【請求項１１】 前記リフトシリンダと前記摩擦板との
間にスペーサを挿入した請求項１から１０のいずれかに
記載の重量物水平移動装置。 - 【請求項１２】 前記支持体と前記摺動部材の間に滑り
の良い材料からなる円盤を設けた請求項１から１１のい
ずれかに記載の重量物水平移動装置。 - 【請求項１３】 前記移動シリンダへの油圧の供給を前
記ピストンロッドにより行う請求項１から１２のいずれ
かに記載の重量物水平移動装置。 - 【請求項１４】 前記移動シリンダ及び／又は前記リフ
トシリンダの動作はそれぞれ手動式又は電動式ポンプに
より行う請求項１から１３のいずれかに記載の重量物水
平移動装置。 - 【請求項１５】 ２点持ち上げを確実にするために、請
求項１から１４のいずれかに記載した重量物水平移動装
置をリンクにより他の駆動されない重量物水平移動装置
に連結し、前記リンクは両重量物水平移動装置にそれぞ
れ旋回可能に取り付けられている重量物水平移動装置。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19502292A DE19502292C1 (de) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | Verschiebeeinrichtung zum horizontalen Verschieben schwerer Lasten |
| DE19502292/0 | 1995-01-26 | ||
| DE1952292/0 | 1995-01-26 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08259200A JPH08259200A (ja) | 1996-10-08 |
| JP2729198B2 true JP2729198B2 (ja) | 1998-03-18 |
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ID=7752316
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8009675A Expired - Fee Related JP2729198B2 (ja) | 1995-01-26 | 1996-01-24 | 重量物水平移動装置 |
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|---|---|
| US (1) | US5682821A (ja) |
| EP (1) | EP0723900B1 (ja) |
| JP (1) | JP2729198B2 (ja) |
| CN (1) | CN1066109C (ja) |
| DE (2) | DE19502292C1 (ja) |
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| CN104340934A (zh) * | 2014-09-17 | 2015-02-11 | 江苏中核利柏特股份有限公司 | 一种设备移动装置 |
| CN106694981A (zh) * | 2015-07-21 | 2017-05-24 | 襄阳博亚精工机器有限公司 | 转塔式碎边剪 |
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| CN113401560B (zh) * | 2020-12-25 | 2023-05-16 | 台州学院 | 一种基于静压气浮式重载工件快速输运装置及检测方法 |
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| US3362351A (en) * | 1965-09-03 | 1968-01-09 | Robertson Thomas | Re-railing apparatus for railway vehicles |
| BE760005A (nl) * | 1969-12-08 | 1971-06-08 | Koninklijke Hoogovens En Staal | Werkwijze en hulpwerktuig voor het terugplaatsen van een ontspoord railvoertuig |
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| DE2233756B2 (de) * | 1972-07-08 | 1978-03-02 | Hoesch Maschinenfabrik Deutschland Ag, 4600 Dortmund | Einrichtung zum Aufgleisen von Schienenfahrzeugen |
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| CN87213850U (zh) * | 1987-09-29 | 1988-07-06 | 铁道部宝鸡工程机械厂附属修配厂 | 复轨器 |
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1996
- 1996-01-11 US US08/584,800 patent/US5682821A/en not_active Expired - Lifetime
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