JP2728059B2 - 反射型液晶表示装置 - Google Patents

反射型液晶表示装置

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JP2728059B2
JP2728059B2 JP7286738A JP28673895A JP2728059B2 JP 2728059 B2 JP2728059 B2 JP 2728059B2 JP 7286738 A JP7286738 A JP 7286738A JP 28673895 A JP28673895 A JP 28673895A JP 2728059 B2 JP2728059 B2 JP 2728059B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に関
し、特に反射型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】低消費電力という特徴を備えた、バック
ライトを必要としない反射型液晶表示装置が各所で盛ん
に開発されている。このような反射型液晶表示装置の従
来技術として、例えば特開平6−337421号公報や
特開平3−223715号公報等を挙げることができ
る。
【0003】これらの従来技術は、いずれも液晶の複屈
折量を印加電圧によって制御するものである。液晶は長
軸を持つ分子であり、図6に示すように、液晶分子13
は、一般的に、基板面外の角度(チルト角)11と基板面
内の角度(ツイスト角)12によって方向が指定できる。
【0004】以下では、従来の反射型液晶の代表例とし
て、文献(J.Glueckその他、“Fast-switching reflect
ive HAN-mode light valves with high pixel density
forcolour TV projection(ファスト−スイッチング
レフレクチブ HAN−モード ライト バルブズ ウ
ィズ ハイ ピクセル デンシティ フォ カラーTV
プロジェクション)”、Displays(ディスプレイ)、
Volume(第16巻)Number 1、第39頁、1995年)
を例にとって説明する。
【0005】これは投射型反射液晶表示であるが、直視
型にも十分適用することができる。上記従来例において
は、液晶層としてHANモードと呼ばれるものを用い
る。HANモードにおいては、図7に示すように、一方
の基板上では液晶分子は垂直配向しており、他方の基板
上で液晶分子は水平配向している。
【0006】従って、液晶分子のチルト角度は、液晶層
3の厚さ方向に対して、概ね90度から概ね0度まで変
化している。
【0007】一方、ツイスト角は液晶層3の厚さ方向に
対して一定であり、液晶分子長軸は基板面内で一定方位
を向いている。以上のような液晶層3が、図7に示すよ
うに、偏光板1と反射板4で挟持されている。但し、偏
光板1の偏光透過軸と液晶層3のツイスト角方位は45
度をなすように配置されている。
【0008】以上のような構成の液晶表示装置に、外光
が垂直に入射した場合の光学特性を説明する。
【0009】偏光板1を通過した外光は直線偏光とな
り、液晶層3に入射する。もし、液晶層3の有する複屈
折量が4分の1波長程度であれば、反射板4直前の光の
偏光状態は円偏光(左円偏光あるいは右円偏光)とな
る。
【0010】この円偏光は、反射板4上で反射すること
によって逆向きの円偏光となる(左円偏光は右円偏光
に、あるいは右円偏光は左円偏光になる)。
【0011】この逆向きの円偏光が再び液晶層3を通過
すれば、液晶層3の出射時点で入射時点の直線偏光方向
と直交する方位の直線偏光となる。この直交した直線偏
光は偏光板1を通過できず、暗表示状態が得られる。
【0012】一方、液晶層3に電圧を印加すれば複屈折
量が低下し、反射板4直前では円偏光ではなくなり、偏
光板1を光が通過できるようになる。これが明状態に対
応する。
【0013】このように、液晶層の複屈折量を電圧で制
御することにより、明暗表示を得ることができる。以上
の説明ではHANモードを用いた。しかし、複屈折量を
制御できるものであればよく、例えば45度のツイスト
角を有するツイステッドネマチックモードやホメオトロ
ピックモード、ホモジニアスモードでも同様の説明を行
うことができる。
【0014】また、図8に示すように、HANモードの
液晶層3に加えて、新たに4分の1波長板14を加えるこ
とも可能である。
【0015】この場合、電圧を印加して液晶層3の複屈
折量を概ね0としたとき、4分の1波長板14が入射直線
偏光を円偏光とする。このとき、前記した説明と同様
に、暗状態が得られる。
【0016】そして、電圧を減じ液晶層の複屈折量を変
化させると明状態を得ることが可能である。最大の明表
示は液晶層3の複屈折量が4分の1波長のときである。
このとき、液晶層3と4分の1波長板14の合計の複屈折
量は半波長となる。
【0017】また、反射板4直前の偏光状態は、入射時
の直線偏光方位と直交した方位の直線偏光状態となる。
【0018】直線偏光状態が反射板4で反射した場合、
直線偏光のまま反射する。この直線偏光は、再び半波長
分の複屈折を経験し、再び直交した偏光方位となり、偏
光板1を通過する。
【0019】従って、HANモードの液晶層3単体とそ
れに4分の1波長板14を付加した場合には、電圧印加時
の明暗が逆転することが判る。以上のような4分の1波
長による電圧−反射率関係の逆転は他の液晶モードでも
可能である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の反射型液晶表示装置は以下のような問題点を有
している。
【0021】従来の反射型液晶表示装置の第1の問題点
を、図9を参照して説明する。室内光あるいは室外光を
利用するとき、通常入射光が斜めから入射することが多
い。このため、実際の光線経路は、図9に示すようなも
のとなる。
【0022】ところが、液晶層3の複屈折量は角度依存
性を有している。従って、暗表示を得るために垂直入射
時に4分の1波長程度の複屈折量を持つように設計して
も、実際の使用時には4分の1波長程度にはならない。
【0023】このため、反射板4直前での偏光状態は円
偏光状態とはならず、完全な暗表示を得ることができな
い。この状況は、図8に示す例において、明表示を得る
ために液晶の複屈折量を制御した場合も同様である。す
なわち、垂直入射時において、出射光が偏光透過軸方位
の直線偏光となるように設計しても、斜め出射時には楕
円偏光状態となる。このため、明るい明表示を得ること
ができない。
【0024】従来の反射型液晶表示装置の第2の問題点
は、明暗表示が着色することである。
【0025】すなわち、ある波長で4分の1波長程度の
複屈折量を持つように調整し、暗状態にしても、他の波
長では4分の1波長程度の複屈折量とならない。このた
め、図7を参照して説明した暗状態は波長依存性を有す
ることになり、従って完全な黒表示を得ることができな
い。
【0026】この状況は、図8に示す、明表示について
も同様であり、このため着色した白表示状態が得られ
る。
【0027】従来の反射型液晶表示装置の第3の問題点
は、拡散光を発生する反射板4によって引き起こされ
る。一般に、反射板4として、鏡面の反射を用いること
はない。
【0028】その理由は、もし、鏡面の反射板を用いた
場合には、明表示状態で光源の像が見えてしまうためで
ある。
【0029】すなわち、使用者が外部の蛍光灯を光源と
して表示画面を見た場合、蛍光灯の形がそのまま表示画
面に映り込むことになる。また、角度によっては、蛍光
灯からの光が使用者の顔で反射した後に液晶表示画面に
入射するため、鏡で自分の顔を見たような状況となる。
【0030】以上のような映り込みを避けるため、鏡面
ではなく表面を少し荒らした拡散板を用いることが必要
とされている。
【0031】反射板4として拡散板が用いられる場合、
図10に示すように、入射角と反射角が等しくない反射
光が表示に使われる。従って、偏光板1から反射板4へ
入射する場合の複屈折量と反射板4から偏光板1へ反射
する場合の複屈折量が等しくなくなる。
【0032】このため、たとえ、入射の経路の複屈折量
を4分の1波長程度に調整したとしても、反射の経路で
はこの関係は成立せず、図7で説明したような逆向きの
円偏光を直線偏光に戻すことができない。従って、暗表
示を得ることができない。また、同様に、図8で説明し
たような往復経路における半波長条件が満たされず、明
るい明表示を得ることができない。
【0033】従って、本発明は上記従来技術の問題点を
解消し、明るい明表示と良好な視角特性を有する反射型
液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、偏光板、液晶層、補償層、及び反射層の
積層、又は偏光板、補償層、液晶層、及び反射層の積層
からなり、液晶層と反射層が以下の関係を満たす液晶表
示装置を提供する。
【0035】すなわち、液晶層の屈折率異方性と補償層
の屈折率異方性とが互いに逆符号であり、電圧無印加時
あるいは任意の電圧印加時の液晶層を、液晶分子長軸の
方位を略一定方向とみなせるN層(Nは正整数)に厚さ
方向にスライスし、最下層より最上層に向かって第1
層、第2層、…、第N層と採番し、第l層の液晶分子長
軸の向きをチルト角θ1,lとツイスト角φ1,l(但
し、l=1,…,N)とする。
【0036】また、補償層もN個の層からなり、最下層
より最上層に向かって第1層、第2層、…、第N層と採
番し、各層内で光学軸方位が略一定として第l層での光
学軸方位を表すチルト角θ2,l及びツイスト角φ2,
l(但し、l=1,…,N)とする。このとき、液晶層
の第l層と補償層の第N−l+1層との間に、概ね θ1,l=θ2,N−l+1 φ1,l=φ2,N−l+1 の関係が成立する。
【0037】また、本発明は、偏光板、上補償層、液晶
層、下補償層、反射層の積層からなり、上補償層と液晶
層とした補償層が以下の関係を満たす液晶表示装置を提
供する。
【0038】すなわち、液晶層の屈折率異方性と上補償
層及び下補償層の屈折率異方性とが互いに逆符号であ
り、上補償層をM個の薄層に、液晶層を(N+M)個の
薄層に、下補償層をn個の薄層に厚さ方向にスライス
し、各層内で光学軸方位が略一定方位であるとする(但
し、N及びMは正整数)。さらに、上補償層、電圧無印
加時あるいは任意の電圧印加時の液晶層、下補償層の各
薄層内の光学軸のチルト角及びツイスト角を、それぞれ
θ1,l、φ1,l、θ2,j、φ2,j、θ3,k、
φ3,k(但し、l=1,…,M、j=1,…,N+
M、k=1,…,N)とすると、概ね θ1,l=θ2,M+N−1 (i=1,…,M) θ1,l=θ2,M+N−1 (i=1,…,M) θ3,l=θ2,N−1+l (i=1,…,N) φ3,l=φ2,N−1+l (i=1,…,N) の関係が成立する。
【0039】さらに、本発明においては、上補償層ある
いは下補償層のいずれかを省略した構成としてもよい。
【0040】また、本発明の液晶表示装置においては、
請求項1のN層から構成される補償層においてツイスト
角の規定を、 φ2,N−1+l=0 と置き換えてもよい。
【0041】本発明(請求項5)は、請求項2のM層か
ら構成される上補償層とN層から構成される下補償層に
おいて、各々のツイスト角の規定を φ1,l=0 (但し、l=1,…,M) φ3,j=0 (但し、j=1,…,N) と置き換えたことを特徴とする液晶表示装置を提供す
る。
【0042】本発明は、上記請求項5において、上補償
層あるいは下補償層のいずれかを省略した構成としても
よい。
【0043】本発明は、請求項4の補償層のチルト角変
化θ2,1、θ2,2、…、θ2,Nをθ2,1、θ
2,2、…、θ2,P(但し、0<P<N)で代表させ
たことを特徴とする。
【0044】さらに、本発明は、請求項5の、上補償層
のチルト角変化θ1,1、θ1,2、…、θ1,Mをθ
1,1、θ1,2、…、θ1,P(但し、0<P<M)
で、下補償層のチルト角変化θ3,1、θ3,2、…、
θ3,Nをθ3,1、θ3,2、…、θ3,Q(但し、
0<Q<N)で代表させたことを特徴とする液晶表示装
置である。
【0045】そして、本発明は、液晶層が、電圧印加時
あるいは無印加時に複数の配向が異なる領域に分割され
ていることを特徴とする。
【0046】また、本発明は(請求項10参照)、液晶
層としてホメオトロピックモードを用いたことを特徴と
する。
【0047】本発明(請求項11参照)は、液晶層とし
て概ね45度ツイストしたツイステッドネマチックモー
ドを用いたことを特徴とする。
【0048】本発明(請求項12参照)は、液晶層とし
てHANモードを用いたことを特徴とする。
【0049】本発明(請求項13参照)は、液晶層とし
て超ねじれツイステッドネマチックモードを用いたこと
を特徴とする。
【0050】本発明(請求項14参照)は、液晶層とし
てホモジニアス配向と概ね360度ツイストした二準安
定状態を有し、電圧無印加時に180度ツイスト状態で
ある双安定性モード用いたことを特徴とする。
【0051】本発明(請求項15参照)は、液晶層とし
て強誘電性液晶を用いたことを特徴とする。
【0052】本発明(請求項16参照)は、液晶層中の
二色性色素あるいは色素を混入したことを特徴とする。
【0053】本発明(請求項17参照)は、4分の1波
長板を付加したことを特徴とする。
【0054】
【作用】請求項1記載の本発明を、図1を参照して以下
に説明する。
【0055】本発明は、偏光板1、補償層2、液晶層
3、及び反射板4の積層構造からなる。この積層構造は
偏光板1、液晶層3、補償層2、及び反射板4の積層構
造でも同等の効果を有する。
【0056】はじめに、液晶層3及び補償層2の光学軸
の方位について説明する。液晶層3内では、厚さ方向に
液晶分子長軸の向きが変化している。既に説明したよう
に、この向きはチルト角と、ツイスト角によって指定す
ることができる。
【0057】もし、液晶層3を十分薄くスライスして考
えた場合には、各スライスした層内で、液晶分子長軸の
方位はほぼ一定方向とみなすことができる。
【0058】以下では、液晶層3をN層にスライスして
説明する(但し、Nは所定の正整数である)。
【0059】そして、最下層より最上層に向かって、第
1層、第2層、…、第N層と採番する。第l層の液晶分
子長軸の向きはチルト角θ1,lとツイスト角φ1,l
で特徴づけることができる(但し、l=1,…,N)。
【0060】一方、補償層2も、図1に示すように、N
個の層からなり、最下層より採番し、各層内で光学軸方
位がほぼ一定として、第l層での光学軸方位を表すチル
ト角θ2,l及びツイスト角φ2,lで特徴づけること
ができる(但し、l=1,…,N)。
【0061】そして、液晶層3の第l層と補償層2の第
N−l+1層の間に次式(1-a)、(1-b)の関係が存在す
る。
【0062】θ1,l=θ2,N−l+1 …(1-a) φ1,l=φ2,N−l+1 …(1-b)
【0063】すなわち、図1に示すスライスした液晶層
3とスライスした補償層2の組合せの第1組、第2組、
…、第3組の組合せにおいて、光学軸方位が平行であ
る。
【0064】また、液晶層3の屈折率異方性(ΔnA)
と補償層2の屈折異方性(ΔnB)とは互いに逆符号で
ある。すなわち、もし液晶層3の屈折率異方性が正であ
るならば、補償層2の屈折異方性は負である。以下、こ
の場合について説明するが、各層の符号が逆であっても
同様の説明は成立する。
【0065】以下では、図1に示した組合せ(光学軸が
平行であり、屈折率異方性が逆符号である2つの層の組
合せ)の光学的性質について、図2を参照して説明す
る。
【0066】図2では、A層6が屈折率異方性(Δn
A)が正の層(液晶層3)を、B層5が屈折率異方性
(ΔnB)が負の層(補償層2)を表している。そし
て、A層6の厚さをdAとし、B層5の厚さをdBとす
る。
【0067】以上のような2層に垂直に光が上方から入
射した場合について説明する(図2の入射方位aの場合
に相当する)。
【0068】層の厚さ方向をz方向とする。そして、光
学軸のツイスト角方位をx方向とし、それに直交した方
位をy方向とする。各層内では、x及びy方向で屈折率
が異なり、位相速度に差が生じる。特に、A層6内では
屈折率異方性が正であるため、x方向の屈折率が大きく
遅相軸となり、y方向は進相軸となる。
【0069】入射光の偏光状態を任意の楕円偏光である
とした場合、A層6では、x方向の偏光とy方向の偏光
に別れて進行する。この結果、A層6は入射楕円偏光を
別の楕円偏光に変形する。この楕円偏光の変形は、概ね
A層6の屈折率異方性とA層6の厚さの積(ΔnA・d
A)によって決まる。
【0070】一方、B層5内では屈折率異方性が負であ
り、x方向が進相軸となり、それにy方向は進相軸とな
る。従って、B層5の屈折率異方性とB層5の厚さの積
の絶対値(|ΔnB・dB|)がΔnA・dAと同じで
あるなら、B層5によって、前記の楕円偏光は元の入射
時の楕円偏光に戻る。結局、入射楕円偏光は、A層6で
別の楕円偏光となるが、B層5で再び元の楕円偏光に戻
る。
【0071】以上の説明は垂直入射時の場合であるが、
斜め入射時でも成立する。
【0072】図2の入射方位bの場合、A層6のΔnA
は大きくなる。一方、B層5の屈折率異方性の絶対値
(|ΔnB|)も同様に大きくなる。両層の光学軸が平
行な場合には、ΔnAと|ΔnB|の増加の仕方も同じ
である。
【0073】このため、入射楕円偏光がA層6で楕円偏
光となり、B層5で再び元の楕円偏光に戻る過程は、入
射方位bでも成立する。
【0074】入射方位がc方位に傾いた場合には、A層
6のΔnAは減少し、B層5の|ΔnB|も同様に減少
する。両者の減少の仕方は同一であるので、入射楕円偏
光がA層6で楕円偏光となりB層5で再び元の楕円偏光
に戻る過程は、やはり成立する。以上のように斜め入射
時においても、入射楕円偏光はA層6で別の楕円偏光と
なり、B層5で再び元の楕円偏光に戻ることが判る。
【0075】再び図1を参照して、本発明について説明
する。
【0076】はじめに垂直入射時の光学特性について説
明する。垂直入射時の各層通過後の偏光状態をPlと表
記する(ここで、l=0,…である)。
【0077】偏光板1を通過し直線偏光状態(P0)と
なった入射光は、補償層2の各層を通過し、偏光状態を
P1,P2,…,と変えながら、液晶層3を通過した直
後には偏光状態PNとなっている。
【0078】この後、液晶層3の第N層に入射し、第N
−1層に入射する直前では、偏光状態はPN+1となっ
ている。実は、この偏光状態PN+1は偏光状態PN−
1と同一状態である。これは、補償層2の第1層と液晶
層3の第N層が、図2に示す関係(上式(1)参照)を満
足しているためである。
【0079】さらに、偏光状態PN+2と偏光状態PN
−2は同一状態である。これは、補償層の第2層と液晶
層の第N−1層が、同様に図2に示すような関係を満た
しているためである。
【0080】図1に示す液晶層3と偏光板1の各スライ
ス層の各組合せに、以上の関係を適用していけば、最終
的には偏光状態P0と偏光状態P2Nが同一状態である
ことが判る。
【0081】従って、入射直線偏光は補償層2で楕円偏
光となった後、液晶層3で元の直線偏光に戻る。
【0082】また、反射板4で反射した後再び液晶層3
で楕円偏光となるが、補償層2で直線偏光に戻る。この
結果、明状態が得られることが判る。この明状態は、偏
光板1手前で直線偏光状態にあり、偏光板1による損失
がないために、非常に明るい明状態であることが判る。
【0083】さらに、以上のような、直線偏光→楕円偏
光→直線偏光という過程は、すべての波長について成立
する。このため、前記の明状態は波長依存性がなく、完
全な白表示を得ることが可能である。
【0084】また、前記した、直線偏光→(補償層2)
→楕円偏光→(液晶層3)→直線偏光→(反射板4)→
直線偏光→(液晶層3)→楕円偏光→(補償層2)→直
線偏光という全体過程は斜め入射時にも成立する。
【0085】なぜならば、前記全体過程が、図2に示
す、楕円偏光→別の楕円偏光→楕円偏光、という要素過
程に基づいており、この要素過程が斜め入射時において
も成立するためである。
【0086】従って、本発明によれば、広い入射角度範
囲で前記全体過程が成立し、明るい明状態を得ることが
できる。
【0087】以上のような構成の、光学補償板と液晶層
の組合せは、透過型液晶表示装置の場合、例えば本発明
者らの一人により特開平7−104284号公報(特願
平5−247667号)において提示されている。
【0088】しかし、透過型液晶表示装置に適用した場
合と比較すると、反射型液晶表示装置に適用した場合に
は別の効果が得られることが判る。
【0089】第1の効果として、透過型液晶表示装置に
適用した場合には高コントラストを得ることができた
が、反射型に適用した場合には明るい着色のない白表示
状態が得られることである。
【0090】第2の効果として、散乱型反射板を使用し
ても、前記第1の効果が得られることである。
【0091】そこで、図3に示すように、入射角と反射
角が異なるような散乱型反射板の場合について説明す
る。
【0092】この場合の往路(入射時)でも、直線偏光
→(補償層)→楕円偏光→(液晶層)→直線偏光とな
る。
【0093】また、復路(反射時)でも、直線偏光→
(液晶層)→楕円偏光→(液晶層)→直線偏光となる。
【0094】しかし、反射板4に入射する直前で必ず直
線偏光状態に戻ることから、往路と復路で受ける複屈折
量が同じである必要はない。このため、入射角と反射角
が異なる散乱型反射板でも、最終的な反射光が楕円偏光
状態になることなく、同様に明るい明表示を得ることが
できる。
【0095】次に、請求項2記載の本発明について、図
4を参照して説明する。
【0096】本発明においては、偏光板、上補償層、液
晶層、下補償層、反射層の積層からなる。
【0097】図4に示すように、上補償層7をM個の薄
層に、液晶層3を(N+M)個の薄層に、下補償層8を
N個の薄層にスライスし、各層内で光学軸方位が一定方
位であるとする(但し、N及びMは正整数)。
【0098】さらに、上補償層7、液晶層3、下補償層
8の各薄層内の光学軸のチルト角及びツイスト角を、そ
れぞれθ1,l、φ1,l、θ2,j、φ2,j、θ
3,k、φ3,kとする(但し、l=1,…,M、j=
1,…,N+M、k=1,…,N)。そして、本発明に
おいては、これらについて以下の関係が成立している。
【0099】 θ1,l=θ2,M+N-1 (l=1,…,M)…(2-a) φ1,l=θ2,M+N-1 (l=1,…,M)…(2-b) θ3,l=θ2,N-1+l (l=1,…,N)…(2-c) φ3,l=φ2,N-1+l (l=1,…,N)…(2-d)
【0100】すなわち、図4に示した各組の薄層内の光
学軸は平行である。
【0101】また、上補償層7と下補償層8の各々の屈
折率異方性Δn1、Δn3と、液晶層の屈折率異方性Δ
n2が逆符号である。
【0102】以上の構成における垂直入射時の光学特性
を図4を参照して説明する。
【0103】光の各偏光状態をP0,…,PN+Mとす
る。偏光板1を通過直後の偏光状態P0は直線偏光状態
であり上補償層7を通過直後に偏光状態PMとなってい
る。
【0104】液晶層3の第M+N層を通過直後の偏光状
態PM+1は、偏光状態PM−1と同一である。これ
は、既に説明した図2の要素過程が原因となっている。
【0105】以下、同様の議論を繰り返せば、偏光状態
PN+1は偏光状態P0と同一であることがわかる。同
様の議論を繰り返すことによって、偏光状態P0と偏光
状態P2M+2N+2は同一状態であることが判る。
【0106】従って、全体として以下のような過程とな
る。
【0107】入射直線偏光は上補償層7によって楕円偏
光となり、液晶層3の上部で元の直線偏光に戻る。次に
液晶層3の下部で楕円偏光となり、下補償層8で元の直
線偏光に戻される。
【0108】次に、直線偏光は反射板4で直線偏光のま
ま反射し、同様の過程を経て、入射時の直線偏光と同一
の状態で最終的に反射される。
【0109】以上の過程は図2の要素過程によって成立
している。従って、本発明の構成によっても、前記し
た、請求項1記載の本発明と同等の効果を得ることがで
きる。
【0110】また、請求項3に記載されるように、本発
明においては、上補償層あるいは下補償層を省略しても
効果は得られる。これは、最終的に反射される反射光
が、液晶層3単体の場合よりも、元の直線偏光状態に近
づくためである。
【0111】また、請求項4から6に記載されるよう
に、各補償層のツイスト角方位を無視しても十分な効果
を得ることができる。特に液晶層内のチルト角が大きい
場合には、液晶層内のツイスト角方位は意味がなくな
る。
【0112】端的な例は、液晶層内のチルト角が90度
の場合であり、このとき液晶層内のツイスト角方位は意
味がなくなる。しかし、例えば液晶内のチルト角が80
度程度であっても、液晶分子長軸の基板面への射影は非
常に小さい。このため、液晶層内のツイスト角方位は無
視することができる。このとき、補償層のツイスト角方
位も無視しても、十分な効果を得ることができる。
【0113】また、請求項7に記載の発明は、請求項4
に記載の発明における補償層のチルト角変化θ2,1、
θ2,2、…、θ2,Nを、θ2,1、θ2,2、…、
θ2,P(但し、0<P<N)で代表させたことを特徴
とする。
【0114】この補償層のチルト角変化を所定の代表値
で代表させる方法として、例えば相加平均をとることが
可能である。また、請求項4に記載の発明における補償
層と同等の複屈折を有するように設計することが可能で
ある。以上のようにして、N層の補償板をより単純な構
造のP層の補償板で近似することが可能である。この場
合でも、十分な効果を得ることが可能である。
【0115】次に、請求項8記載の発明は、請求項5に
記載の発明における上補償層のチルト角変化θ1,1、
θ1,2、…、θ1,Mをθ1,1、θ1,2、…、θ
1,P(但し、0<P<M)で、下補償層のチルト角変
化θ3,1、θ3,2、…、θ3,Nをθ3,1、θ
3,2、…、θ3,Q(但し、0<Q<N)で代表させ
たことを特徴とする液晶表示装置である。この代表の方
法として、例えば相加平均を取ることが可能である。ま
た、請求項5に記載の補償層と同等の複屈折を有するよ
うに設計することが可能である。以上のようにして、N
層及びM層の補償板をより単純な構造のP層あるいはQ
層の補償板で近似することが可能である。この場合で
も、十分な効果を得ることが可能である。
【0116】また、透過型においては視角依存性を改善
するため複数の配向が異なる領域を配置することが広く
行われている。これは、複数の配向方向を設け視角依存
性を平均化することが目的である。
【0117】この場合、2つの方法が考えられる。その
一つは、電圧無印加時に単一配向領域とみなすことがで
き、電圧印加時に複数の配向が異なる領域に分割される
場合である。この例は、文献(“スリーディメンショナ
ル シミュレーション オブマルチ−ドメイン ホメオ
トロピック リキッド クリスタルセルズ”、リエン、
JJAP、33巻、第6240−6244頁、1994
年)において記載されている。
【0118】他方は、逆に電圧無印加時に複数の配向が
異なる領域であり、電圧印加時に単一配向領域とみなせ
る場合も存在する。この例は例えば特開平5−2100
99号公報等に記載されている。
【0119】以上の場合、補償層の光学軸配置を単一配
向領域に適合するように、請求項1から請求項6のいず
れか一に記載の本発明に従って設計することができる。
以上のような構成のとき、単一配向領域を有する状態で
は明状態であり、請求項1から請求項6の本発明の効果
を得ることができる。
【0120】従って、複数の配向が異なる領域を有する
状態では暗状態であり、このときには視角依存性を平均
化した効果を得ることができる。この結果、明るい明状
態と視角依存性の穏やかな暗状態を達成することができ
る。
【0121】また、補償層の光学軸配置を前記複数の配
向が異なる領域に適合させることも可能である。
【0122】この場合には、補償層を液晶層の領域に対
応させて複数の領域に分割させる必要がある。このとき
には、明状態は、請求項1から請求項6のいずれか一に
記載の発明の効果と視角依存性の平均化効果により、よ
り高い視認性を得ることが可能である。以上が、請求項
9記載の発明の作用である。
【0123】以上の説明では、特定の液晶表示モードを
挙げてはいない。これは、請求項1から請求項9に記載
の本発明は任意の液晶表示モードに適用できるためであ
る。
【0124】従って、例えば特に反射型液晶に広く用い
られている各モード、例えば(1)特開平6−33742
1号公報に記載のホメオトロピックモード、(2)特開昭
55−70817号公報に記載の45度ツイステッドネ
マチックモード、(3)特開平6−308482号公報に
記載のホモジニアスモード、(4)特開平6−33742
1号公報に記載のベンド配向、あるいは(5)特開平6−
308479号公報に記載の超ねじれネマチックモー
ド、あるいは(6)文献(1995年春期第42回応用物
理学関係連合講演会講演予稿集、No.3、第1143
頁)に述べられているHANモード、あるいは(7)特開
昭62−6225号公報に記載の強誘電性液晶を用いた
表示モード、あるいは(8)特開平6−235920号公
報に記載のホモジニアス配向と360度ツイストした配
向を準安定状態とする双安定性モード、に適用すること
が可能である。
【0125】さらに、暗状態の反射率を抑制するために
二色性色素を混入すれば、請求項1から請求項8記載の
本発明の効果に加えて、より暗い暗状態を得ることがで
きる。
【0126】また、従来技術で述べたように4分の1波
長板を加えて、請求項1から請求項9記載の本発明の明
暗関係を逆転することもできる。
【0127】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して以下に説明する。
【0128】図5を参照して、本発明の一実施形態を説
明する。基板として、ガラス基板上にアモルファスシリ
コン薄膜トランジスタアレイを作成したもの(以下「T
FT基板9」という)を用いた。このアモルファスシリ
コン薄膜トランジスタアレイの画素サイズは200μm
×50μmであり、表示を行う画素電極はクロム薄膜で
形成した。この画素電極が反射板4を兼ねる。
【0129】また、ITO(酸化インディウム・酸化ス
ズ)薄膜からなる共通電極とクロム薄膜からなる遮光膜
を有する基板を対向基板として用いた。
【0130】TFT基板9上には、ポリイミド薄膜(A
L1051、日本合成ゴム製)を印刷塗布・焼成工程に
より形成し、ラビング処理を施した、ラビング処理方向
は、図5のTFT基板9の上の矢印で示すとおりであ
る。
【0131】一方、対向基板上には、垂直配向を引き起
こす配向膜(SE7511L、日産化学製)を印刷塗布
・焼成工程により形成した。
【0132】この後、5ミクロンのスペーサーを介し
て、両基板を張り合わせた。さらに、真空槽内において
ネマチック液晶(ZLI−4792、メルク社製)を両
基板の間隙に注入し、封孔した。
【0133】この後、対向基板表面に補償板を張り付け
た。この補償板は以下に述べる方法で作成したものであ
る。
【0134】フィルムの厚み方向の屈折率は面内の屈折
率よりも小さい位相差フィルム10(住友化学社製、商
品名VAC−60、約100μm厚)を180℃に加熱
した鉄板に挟みズリ応力を加えた。エリプソメーターを
用いて測定したところ、光学軸がフィルム平面の法線方
向に対して約20°傾いていることが判った。この位相
差フィルム10を、液晶パネル表面に張り付けた。
【0135】さらに、表示信号を供給するための集積回
路を接続し、表示操作をさせた。
【0136】この液晶表示装置に白色照明光を45度方
位より入射させたとき、明表示時で最大反射率45%を
得ることができた。
【0137】一方、位相差フィルム10を取り去り、明
表示時の最大反射率を測定したところ39%の値を得
た。
【0138】これより、本発明の一実施形態に係る液晶
表示装置を用いることにより従来より明るい反射型が得
られることが判明した。
【0139】
【発明の効果】本発明を用いることにより明るい反射型
液晶が得られる。また、視角特性も従来と比較して改善
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理・作用を説明するために断面を模
式的に示す図である。
【図2】本発明の原理・作用を説明するための図であ
る。
【図3】本発明の原理・作用を説明するために断面を模
式的に示す図である。
【図4】本発明の原理・作用を説明するために断面を模
式的に示す図である。
【図5】本発明の一実施形態を説明するために模式的に
示した分解斜視図である。
【図6】液晶分子のチルト角及びツイスト角を説明する
ための概念図である。
【図7】従来のHANモードを説明するための概念図で
ある。
【図8】従来のHANモードと4分の1波長板の組合せ
を説明するための概念図である。
【図9】従来のHANモードの視角依存性を説明するた
めの概念図である。
【図10】粗面反射板を従来のHANモードに用いた場
合の概念図である。
【符号の説明】
1 偏光板 2 補償層 3 液晶層 4 反射板 5 A層 6 B層 7 上補償層 8 下補償層 9 TFT基板 10 位相差フィルム 11 チルト角 12 ツイスト角 13 液晶分子 14 4分の1波長板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/137 500 G02F 1/137 500

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光板、液晶層、補償層、及び反射層の積
    層、又は偏光板、補償層、液晶層、及び反射層の積層か
    らなり、 前記液晶層の屈折率異方性と前記補償層の屈折率異方性
    とが互いに逆符号であり、 電圧無印加時あるいは任意の電圧印加時の前記液晶層
    を、液晶分子長軸の方位を略一定方向とみなせるN層
    (Nは正整数)に厚さ方向にスライスし、最下層より最
    上層に向かって第1層、第2層、…、第N層と採番し、
    第l層の液晶分子長軸の向きをチルト角θ1,lとツイ
    スト角φ1,l(但し、l=1,…,N)とし、 前記補償層もN個の層からなり、最下層より最上層に向
    かって第1層、第2層、…、第N層と採番し、各層内で
    光学軸方位が略一定として第l層での光学軸方位を表す
    チルト角θ2,l及びツイスト角φ2,l(但し、l=
    1,…,N)とした時に、前記液晶層の第l層と前記補
    償層の第N−l+1層との間に、概ね、 θ1,l=θ2,N−l+1 φ1,l=φ2,N−l+1 の関係が成立してなることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】偏光板、上補償層、液晶層、下補償層、及
    び反射層の積層からなり、前記上補償層と前記液晶層と
    前記下補償層が、 前記液晶層の屈折率異方性と前記上補償層及び前記下補
    償層の屈折率異方性とが互いに逆符号であり、 前記上補償層をM個の薄層に、前記液晶層を(N+M)
    個の薄層に、前記下補償層をN個の薄層に厚さ方向にス
    ライスし、各層内で光学軸方位が略一定方位であるもの
    とし(但し、N及びMは正整数)、 さらに、前記上補償層、電圧無印加時あるいは任意の電
    圧印加時の前記液晶層、前記下補償層の各薄層内の光学
    軸のチルト角及びツイスト角を、それぞれθ1,l、φ
    1,l、θ2,j、φ2,j、θ3,k、φ3,k(但
    し、l=1,…,M、j=1,…,N+M、k=1,
    …,N)とすると、概ね、 θ1,l=θ2,M+N−1 (i=1,…,M) θ1,l=θ2,M+N−1 (i=1,…,M) θ3,l=θ2,N−1+l (i=1,…,N) φ3,l=φ2,N−1+l (i=1,…,N) の関係が成立してなることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記上補償層又は前記下補償層のいずれか
    を省略したことを特徴とする請求項2記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のN層から構成される前記補
    償層において、ツイスト角の規定を、 φ2,N−1+l=0 と置き換えたことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載のM層から構成される前記上
    補償層とN層から構成される前記下補償層において、各
    々のツイスト角の規定を φ1,l=0 (但し、l=1,…,M) φ3,j=0 (但し、j=1,…,N) と置き換えたことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記上補償層あるいは前記下補償層のいず
    れかを省略したことを特徴とする請求項5記載の液晶表
    示装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載の前記補償層のチルト角変化
    θ2,1、θ2,2、…、θ2,Nをθ2,1、θ2,
    2、…、θ2,P(但し、0<P<N)で代表させたこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】請求項5記載の、前記上補償層のチルト角
    変化θ1,1、θ1,2、…、θ1,Mをθ1,1、θ
    1,2、…、θ1,P(但し、0<P<M)で、前記下
    補償層のチルト角変化θ3,1、θ3,2、…、θ3,
    Nをθ3,1、θ3,2、…、θ3,Q(但し、0<Q
    <N)で代表させたことを特徴とする液晶表示装置。
  9. 【請求項9】前記液晶層が、電圧印加時あるいは無印加
    時に複数の配向が異なる領域に分割されていることを特
    徴とする請求項1から請求項8のいずれか一に記載の液
    晶表示装置。
  10. 【請求項10】前記液晶層としてホメオトロピックモー
    ドを用いたことを特徴とする請求項1から請求項8のい
    ずれか一に記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】前記液晶層として概ね45度ツイストし
    たツイステッドネマチックモードを用いたことを特徴と
    する請求項1から請求項8のいずれか一に記載の液晶表
    示装置。
  12. 【請求項12】前記液晶層としてHANモードを用いた
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一に
    記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】前記液晶層として超ねじれツイステッド
    ネマチックモードを用いたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項8のいずれか一に記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】前記液晶層としてホモジニアス配向と概
    ね360度ツイストした二準安定状態を有し、電圧無印
    加時に180度ツイスト状態である双安定性モード用い
    たことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一
    に記載の液晶表示装置。
  15. 【請求項15】前記液晶層として強誘電性液晶を用いた
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一に
    記載の液晶表示装置。
  16. 【請求項16】前記液晶層中の二色性色素あるいは色素
    を混入したことを特徴とする請求項1から請求項8のい
    ずれか一に記載の液晶表示装置。
  17. 【請求項17】4分の1波長板を付加したことを特徴と
    する請求項1から請求項8のいずれか一に記載の液晶表
    示装置。
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