JP2002169155A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

Info

Publication number
JP2002169155A
JP2002169155A JP2000368692A JP2000368692A JP2002169155A JP 2002169155 A JP2002169155 A JP 2002169155A JP 2000368692 A JP2000368692 A JP 2000368692A JP 2000368692 A JP2000368692 A JP 2000368692A JP 2002169155 A JP2002169155 A JP 2002169155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal display
layer
display device
polarized light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000368692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002169155A5 (ja
Inventor
Yuzo Hisatake
雄三 久武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000368692A priority Critical patent/JP2002169155A/ja
Publication of JP2002169155A publication Critical patent/JP2002169155A/ja
Publication of JP2002169155A5 publication Critical patent/JP2002169155A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光の利用効率が高く、表示品位の向上した透過
型液晶表示素子、および半透過型液晶表示素子を提供す
る。 【解決手段】アレイ基板21と対向基板との間に液晶層
6が挟持されて、アレイ基板の外面に対向してバックラ
イト7が設けられている。対向基板の外面には観察側の
第1偏光板1が設けられ、アレイ基板の外面には光源側
の第2偏光板2が設けられている。更に、第1偏光板と
液晶層との間には、第1偏光板の吸収軸方位の直線偏光
のみを反射する観察側偏光反射層3が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックライトを具
備した透過型液晶表示素子、および半透過型液晶表示素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示素子は、ノートパソコ
ン、モニター、カーナビゲーション、関数電卓、中小型
TVなど様々な分野に応用されている。なかでもバック
ライトを具備した透過型液晶表示素子、および半透過型
液晶表示素子は高いコントラスト特性といった特長を生
かし、複数の画素を設けた大表示容量向け、具体的には
ノートパソコン、モニター、カーナビゲーション、TV
などに広く応用されている。
【0003】しかしながら、その殆どは高いコントラス
ト特性を得るために偏光板を用いたり、TFT、TFD
といったスイッチング素子を用いたり、カラー表示のた
めにカラーフィルタなどを設けるため、光の利用効率、
透過率が悪く、バックライトの消費電力が大きくなると
いった問題や、十分な表示輝度が得られないといった問
題が生じていた。
【0004】一方、従来の液晶表示素子は、ツイステッ
ドネマティック方式(TN方式)やバーティカルアライ
ン方式(VA方式)など液晶分子が一様に配列し電圧を
印加した状態でも電圧を印加した領域が一様に配列を変
化させるものであって、液晶分子の配列方位に依存した
視角依存性がある。しかし、近年では、これを解決する
手段として、画素内の液晶分子配列を電界の方向や液晶
分子の配列制御を画素内で一様でない(2種以上であ
る)ようにすることにより、液晶分子の配列方位に依存
した視角依存性を平均化し、方位に依存した視角特性を
改善する手法がとられている(以下、このような手法を
画素配向分割と称する)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記画
素配向分割を実施した場合、画素内に液晶分子の配列方
位が異なる部分が存在するため、白表示画素の中にも偏
光板にて吸収される位相差量となる領域が発生し、前記
液晶分子が一様に配列した方式(画素配向分割でない方
式)と比較して、光の利用効率が悪くなるといった問題
が生じていた。
【0006】特に、VA方式の分子配列を電極形状や画
素内突起により画素配向分割したマルチバーティカルア
ライン方式(MVA方式)では、画素内にシュリーレン
組織といった液晶分子配列が一様でない領域が十字形状
に出現する問題が必然的に発生するため、前述したよう
に白表示画素の中にも偏光板にて吸収される位相差量と
なる領域が強く発生し、前記液晶分子が一様に配列した
方式(画素配向分割でない方式)と比較して、光の利用
効率が半分程度になるといった問題が発生していた。こ
のように、従来のバックライトを有する透過型液晶表示
素子、および半透過型液晶表示素子は光の利用効率が悪
いといった問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、光の利用効率が
向上し、表示品位の向上した透過型液晶表示素子、およ
び半透過型液晶表示素子を提供することにある。
【0008】
【問題を解決する手段】上記目的を達成するため、この
発明に係る液晶表示素子は、光源を備えているととも
に、観察者側に位置する第1偏光板と光源側に位置する
第2偏光板との間に駆動用液晶を挟持した液晶表示素子
において、前記第1偏光板と前記駆動用液晶との間に前
記第1偏光板の吸収軸方位の直線偏光のみを反射する観
察側偏光反射層を設けたことを特徴としている。
【0009】このような構成の液晶表示素子によれば、
観察側偏光反射層によって所定の偏光成分を選択的に反
射することにより、光のリサイクル機能を発揮して光を
有効利用することが可能となり、コントラストの低下を
生じることなく、表示輝度が向上する。
【0010】また、この発明に係る液晶表示素子は、複
数の画素を有した電極を備え、前記駆動用液晶は、各画
素内で2種類以上の液晶分子配列を有していることを特
徴としている。
【0011】このような構成の液晶表示素子によれば、
液晶層の位相差を電界によりOから2分の1波長まで変
化させることにより、黒表示と白表示及びその中間状態
とを得ることが可能となる。そして、液晶層の位相差量
が0となる領域の光についても、観察側偏光反射層にて
リサイクル機能を発揮し、表示輝度を向上させることが
できる。各画素内での液晶分子配列を2種類以上とする
ことにより、つまり、画素配向分割構造とした場合、表
示パターンに関係なく黒表示となる領域が画素内に生ず
るため、より大きな作用効果を得ることが可能となる。
【0012】更に、この発明に係る液晶表示素子は、前
記第2偏光板と前記光源との間に、前記第2偏光板の吸
収軸方位の直線偏光のみを反射する光源側偏光反射層を
設けたことを特徴としている。
【0013】上記構成の液晶表示素子によれば、光源側
偏光反射層によって所定の成分の光を選択的に反射する
ことにより、観察側偏光反射層のリサイクル効果に加え
て、更なるリサイクル効果を得ることができ、より光利
用効率が向上する。
【0014】また、この発明に係る液晶表示素子は、前
記駆動用液晶と前記第2偏光板との間に前記第2偏光板
の透過軸方位の直線偏光のみを反射する中間偏光反射層
を設けたことを特徴としている。上記構成の液晶表示素
子によれば、中間偏光反射層によって所定の成分の光を
選択的に反射することにより、観察側偏光反射層のリサ
イクル効果に加えて、更なるリサイクル効果を得ること
ができ、より光利用効率が向上する。
【0015】更に、この発明に係る液晶表示素子によれ
ば、前記観察側偏光反射層と前記駆動用液晶との間に設
けられ、入射した光の位相を4分の1波長ずらす第1位
相差層と、前記駆動用液晶と前記第2偏光板の間に設け
られ、入射した光の位相を4分の1波長ずらす第2位相
差層と、第2位相差層と前記駆動用液晶との間に設けら
れ、光源からの光を前記第2偏光板及び第2位相差層を
透過することにより得られる円偏光の極性と同じ極性の
円偏光のみを反射する円偏光反射層と、を備え、前記駆
動用液晶は、入射した光の位相のずれ量を電界にて制御
するように構成されていることを特徴としている。
【0016】また、前記円偏光反射層は、コレステリッ
ク液晶、若しくはカイラルネマティック液晶をポリマー
化した液晶層で形成されていることを特徴としている。
【0017】このような構成の液晶表示素子は、右円偏
光若しくは左円偏光を選択的に反射する偏光反射層を設
けた半透過型の液晶表示素子に前述した構成を適用した
場合の最適な構造を得ることができる。また、偏光反射
層を円偏光反射層とすることによって、コレステリック
液晶若しくはカイラルネマティック液晶をポリマー化し
た層とすることができ、ガラス面上に偏光反射層を形成
することが容易となる。従って、偏光反射層を液晶層に
隣接させる、つまり、液晶セル内面に形成することが可
能となり、外光に対する表示機能(反射モード)におい
て視差による表示2重像現象を防ぐことが容易となる。
【0018】また、この発明に係る液晶表示素子によれ
ば、前記観察側、光源側、あるいは中間偏光反射層は、
屈折率異方性媒体と等方性媒体とを複数積層して形成さ
れていることを特徴とする。更に、この発明に係る液晶
表示素子によれば、前記観察側、光源側、あるいは中間
偏光反射層は、1/4波長板と円偏光反射層とからなる
ことを特徴とする。
【0019】偏光反射層を得る手段としては、直線偏光
を直接反射させる手段として常光屈折率が等方性媒体の
屈折率と等しい屈折率異方性媒体を等方性媒体と積層
し、これを異方性媒体の位相軸が平行となるよう多数積
層させ、更に、前記位相軸方位の直線偏光のみ各層での
界面反射を発生させ、所望の直線偏光反射を得る方法が
製法上容易となる。他の手段としては、円偏光を反射す
る手段とこれを直線偏光に変換する1/4波長板とを組
合せることにより、前述した円偏光反射層と同様の手法
を適用させる方法も有効である。
【0020】また、この発明に係る液晶表示素子は、T
FT素子を設けた構造に対しても容易に適用でき、前記
駆動用液晶をTFT素子を用いて駆動することにより高
コントラスト特性を得ることができる。
【0021】更に、この発明に係る液晶表示素子は、カ
ラーフィルタを具備することによりカラー表示を実現す
ることが可能となる。この場合、望ましくは、観察側偏
光反射層をカラーフィルタと液晶層との間に設けるのが
よい。これにより、前述したリサイクルは、カラーフィ
ルタを経由せずになされため、リサイクルの光路上にカ
ラーフィルタによる光吸収が生じない。その結果、高い
光の利用効率を維持することできる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る種々の実施
の形態について詳細に説明する。まず、この発明の第1
の実施の形態に係る透過型の液晶表示素子の基本構成お
よびその動作を説明する。図1に示すように、この液晶
表示素子は、顧察者側に位置する第1偏光板1と光源側
に位置する第2偏光板2とを備え、これらの偏光板間に
は、ITO等の透明電極からなる画素電極9および対向
電極9間に挟持された状態で画素電極駆動用の液晶層6
が設けられている。
【0023】これらの透明電極9には、電源10により
制御用の電圧が印加される。白表示画素において、電源
10から電圧が印加され、液晶層6は、R=λ/2の位
相差量の液晶層6Wとなり、電圧が印加されていない黒
表示画素において、液晶層6はR=0の位相差量の液晶
層6Kとなる。
【0024】また、第2偏光板2の外側には、光源とし
てのバックライト7が対向配置されている。バックライ
ト7は、例えばアクリル等の透光性の板からなる導光体
8と、導光体の側面に配置された線状光源50と、導光
体の裏面に設けられた反射層51とを備えている。更
に、第1偏光板1と液晶層6との間には、第1偏光板の
吸収軸方位の直線偏光のみを反射する観察側偏光反射層
3が設けられている。
【0025】上記構成の液晶表示素子において、第1偏
光板1は、検光子(入射した光を偏光状態に応じて透過
若しくは透過しないを選択する機能を持つもの)として
作用する。
【0026】従来のように偏光板のみであれば黒表示を
選択した画素は、この偏光板で光を吸収し黒表示とする
が、図1に示す液晶表示素子の場合、白表示を選択した
画素(図1(a)参照)の偏光成分は、観察側偏光反射
層3を透過し、黒表示を選択した画素(図1(b)参
照)の偏光成分は、観察側偏光反射層3で反射される。
【0027】仮に、観察側偏光反射層3の偏光反射率が
100%でないとしても、黒表示を選択した画素の偏光
成分は、第1偏光板1にて吸収されるため、従来の偏光
反射層を有しない構成のものと比べてコントラスト特性
が低下することはない。
【0028】観察側偏光反射層3で反射された偏光は、
第2偏光板2を透過しバックライト7に戻る。バックラ
イト7に戻った光は、バックライトの反射層51で反射
し、再び液晶層6側に出射する(以下、これをリサイク
ル機能Aと称す)。この際、バックライト7を出射する
光は、バックライト内の拡散板などで散乱するため、黒
表示を選択した画素の分だけ黒表示の表示パターンに関
係なく面内一様にリサイクル機能Aが機能し、面内一様
に表示輝度が向上する。
【0029】また、観察者側から液晶表示素子に入射し
た光、つまり外光、に対して、第1偏光板1は偏光子
(入射した光を意図する直線偏光、円偏光などに変換す
る機能を持つもの)として作用する。第1偏光板1を透
過した光は、第1偏光板の透過軸を透過した直線偏光で
あって、観察側偏光反射層3を透過する。逆に言えば、
観察側偏光反射層3にて反射し得る偏光成分は、第1偏
光板1にて吸収されるため外光が反射されることはな
く、これによるコントラストの低下は生じない。
【0030】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
透過型の液晶表示素子の基本構成およびその動作を説明
する。図2に示すように、この液晶表示素子は多数の画
素を備えて構成され、液晶層6は、駆動する画素電極の
形状、配向制御する配向膜、配向処理の形状、方法など
により、各画素内の分子配列が一様でなく、2種以上の
分子配列を有するように構成されている。他の構成は上
述した第1の実施の形態と同一である。
【0031】図2(a)、(b)は、画素配向分割した
方式の一画素の液晶分子配列を模式的に示したものであ
って、図2(a)が黒表示を選択した状態、(b)が白
表示を選択した場合をそれぞれ示している。
【0032】一般に、液晶表示素子は、黒表示の面内輝
度ムラや輝度の温度依存性を避けるため、液晶層6の位
相差や旋光性がゼロ、若しくはゼロに近い値にて黒表示
とする設計としている。逆に言えば、液晶層の位相差が
4分の1波長、2分の1波長、若しくは90度の旋光角
度をなした状態で白表示となる設計としている。
【0033】図2において、液晶層6の位相差を電界に
より0から2分の1波長まで変化させることにより、黒
表示と白表示、及びその中間状態とを得る設計を仮定し
ている。白表示は、液晶分子13が面内方向に配列した
ときに得られる。この白表示および白と黒との中間状態
においては、液晶分子13の傾く方位が一様であると視
角特性に方位依存が生じるため、図示するように配向分
割する。
【0034】方位依存を完全に解消するには、少なくと
も4方位(東西南北、若しくは上下左右)に液晶分子1
3を配列する必要があるが、こうした場合、4方位の中
間に位置する液晶分子13はその中間の方位に配列せざ
るをえない。仮に、配列方位を4方位のみとし画素14
内に配列の不連続な境界を設けると、ディスクリネーシ
ョン欠陥が生じ表示に影響を及ぼす。これを避けるた
め、境界部を遮光すると光利用効率は悪くなる。従っ
て、中間の方位に配列する分子が存在することとなる。
【0035】4方位に配列した液晶分子13(図2
(b)中A、B、C、D)の領域の位相差を2分の1波
長とした場合、中間の方位に配列した液晶分子6E(図
2(b)中、E、F、G、H)は、偏光子、検光子の偏
光軸11、12と平行となるため位相差は発生しない。
つまり、位相差量は0となる。
【0036】図2(c)、(d)は、液晶分子13が図
2(a)の状態、及び図2(b)のABCD、EFGH
の状態におけるそれぞれの光路を示している。液晶層6
の位相差量がR=0となる領域6Kの光は、従来の液晶
表示素子では、検光子で吸収されていたが、本実施の形
態の場合、観察側偏光反射層3にてリサイクルされ、表
示輝度を向上させる。画素配向分割をした液晶表示素子
の場合、表示パターンに関係なく黒表示となる領域が画
素14内に生ずるため、本実施の形態の効果はより絶大
となる。
【0037】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
透過型の液晶表示素子の基本構成およびその動作を説明
する。図3に示すように、この液晶表示素子によれば、
第2偏光板2とバックライト7との間に、第2偏光板の
吸収軸方位の直線偏光にみを反射する光源側偏光反射層
4が設けられている。他の構成は上述した第1の実施の
形態と同一である。
【0038】上記構成の液晶表示素子によれば、本来、
第2偏光板2は偏光子として作用するものであり、偏光
を得るために入射した光の半分以上を吸収する。しかし
ながら、バックライト7を出射した光のうち第2偏光板
2の吸収軸方位の直線偏光成分は、光源側偏光反射層4
にて反射され、リサイクル(以下、リサイクルBと称
す)される。そのため、上述した第1および第2の実施
の形態で得られる効果(リサイクルA)にリサイクルB
の効果が加わり、より光利用効率が向上する。
【0039】続いて、この発明の第4の実施の形態に係
る液晶表示素子の基本構成およびその動作を説明する。
図4に示すように、この液晶表示素子によれば、液晶層
6と第2偏光板2との間に、第2偏光板の透過軸方位の
直線偏光にみを反射する中間偏光反射層5rが設けられ
ている。第4の実施の形態は、第1、2、3の実施の形
態を、偏光反射層を用いた半透過型液晶表示素子に適用
した場合の最適な構成を提供するものである。他の構成
は上述した第1の実施の形態と同一である。
【0040】第4の実施の形態において、中間偏光反射
層5rは、バックライト7を出射し第2偏光板2を透過
した偏光成分を反射する。この反射率を100%としな
い限り、一部の光は中間偏光反射層5rを透過する。透
過した光は液晶層6の位相差量、旋光角度の量(旋光角
0°の液晶層6k2、旋光角90°の液晶層6T)に応
じて中間偏光反射層5r、および第1偏光板1を透過す
るか、あるいは中間偏光反射層5rにて反射される。そ
して、中間偏光反射層5rにて反射した光は、リサイク
ルされ光利用効率を向上させる(リサイクルA)。
【0041】更に、中間偏光反射層5rにて反射された
光は、第2偏光板2を透過するため、再度リサイクルさ
れ(以下、リサイクルCと称する)、光利用効率を向上
させる。
【0042】外光が入射した場合、観察側偏光反射層3
を透過した光は、図示するように、バックライト7を出
射し観察側偏光反射層3および第1偏光板1を透過する
場合の光路と逆の光路となる。そのため、図4(b)に
示すように、バックライト7を出射した光を白表示とす
る場合、中間偏光反射層5rに入射する光の偏光状態
は、中間偏光反射層5rにて反射される直線偏光とな
り、この中間偏光反射層で反射される。そして、反射さ
れた偏光は、直線偏光であり位相は変化しないため、バ
ックライト7を出射し観察側偏光反射層3および第1偏
光板1を透過する場合と同様の光路をたどり白表示とな
る。
【0043】また、中間偏光反射層5rを透過した成分
はバックライト7に向かい、バックライトの反射層51
で反射し、バックライトの光強度を高めるよう作用す
る。バックライト7を出射し観察側偏光反射層3にて反
射される状態の画素において、観察側偏光反射層3を透
過した光は、液晶層6にて中間偏光反射層5rを透過す
る直線偏光となり、第2偏光板2で吸収される。従っ
て、図4(a)に示すように、バックライト7を出射し
た光を黒表示とした画素では、外光に対しても黒表示と
なり、図4(b)に示すように、白表示とした場合には
外光に対しても白表示となり、なおかつ第1の実施の形
態で示したリサイクル効果(リサイクルA)が得られる
こととなる。
【0044】上述した第4の実施の形態において、中間
偏光反射層5rの反射率は、10%以上、90%以下に
設定されていることが望ましい。述したように、中間偏
光反射層5rは、白表示を選択した画素において、外光
を反射させ且つバックライト7の出射光の一部を透過さ
せる必要がある。リサイクルCの効果を十分に引き出す
には、バックライト7内での光吸収による減衰をなるべ
く換える必要があり、必要以上に中間偏光反射層5rの
反射率を高めることはできない。逆に低すぎると、外光
に対する反射率が低くなり照度の高い環境下での明るさ
が不充分となる。
【0045】発明者らが主観的な評価を行なった結果、
中間偏光反射層5rに少なくとも必要な反射率は10%
であった。また、バックライト7での減衰量は、界面反
射などを含めて少なくとも10%程度は有るため、1回
の透過光量は少なくとも10%以上とすることが望まし
い。従って、中間偏光反射層5rの偏光反射率は、10
%以上、90%以下とするのが最適である。
【0046】続いて、この発明の第5の実施の形態に係
る液晶表示素子の基本構成およびその動作を説明する。
図5に示すように、この液晶表示素子によれば、観察側
偏光反射層3と液晶層6との間には、入射した光の位相
を4分の1波長ずらす第1位相差層として、第1の1/
4波長板15aが設けられ、また、液晶層6と第2偏光
板2との間には、入射した光の位相を4分の1波長ずら
す第2位相差層として第2の1/4波長板15cが設け
られている。
【0047】第2の1/4波長板15bと液晶層6との
間には、バックライト7からの光を第2偏光板2及び第
2の1/4波長板15bを透過することにより得られる
円偏光の極性と同じ極性の円偏光(右円偏光若しくは左
円偏光)のみを反射する円偏光反射層5cが設けられて
いる。そして、液晶層6は、入射した光の位相のずれ量
を電界にて制御するように構成されている。この円偏光
反射層5cは、コレステリック液晶若しくはカイラルネ
マティック液晶及びこれらをポリマー化して形成されて
いる。他の構成は上述した第1の実施の形態と同一であ
る。
【0048】第5の実施の形態に係る液晶表示素子は、
右円偏光18若しくは左円偏光19を選択的に反射する
円偏光反射層を設けた半透過型液晶表示素子に、前述し
た第1、2、3の実施の形態を適用した場合の最適な構
成を提供するものである。
【0049】すなわち、第5の実施の形態は、前述した
第4の実施の形態に係る液晶表示素子と比較して、中間
偏光反射層5rが円偏光反射層5cとなっている点で相
違している。偏光反射層を円偏光反射層5cとすること
によって中間偏光反射層をコレステリック液晶若しくは
カイラルネマティック液晶をポリマー化したものとする
ことができ、ガラス面上に偏光反射層を形成することが
容易となる。
【0050】従って、円偏光反射層5cを液晶層6に隣
接させる、つまり、セル内面に形成することができ、外
光に対する表示機能(反射モード)において視差による
表示2重像現象を防ぐことが容易となる。
【0051】また、中間偏光反射層5rを円偏光反射層
5cとするには、中間偏光反射層5rに入射する光を円
偏光とする必要がある。そこで、円偏光反射層5cと第
1偏光板1との間、および第2偏光板2との間には、そ
れぞれ1/4波長板15a、15bが必要となる。
【0052】また、1/4波長板を液晶層6に隣接させ
ることは容易でなく、液晶ポリマーなどを用いて実現し
てもコストが高くなる。そのため、1/4波長板は、観
察側偏光反射層3と液晶層6との間、及び円偏光反射層
5cと第2偏光板2との間に設け、液晶層6は円偏光を
主導する方式とすることが望ましい。そのため、液晶層
6は、入射した光の位相のずれ量を電界にて制御するも
の、具体的には、VA方式やホモジニアス方式(HOM
O方式)、インプレーンスイッチング方式(IPS方
式)、強誘電性液晶方式(FLC方式)、ハイブリッド
アライン方式(HAN方式)、ツイステットネマティッ
クエレクトリカリイコントロールドバイリブリジェンス
方式(TN−ECB方式)などを用いることが望まし
い。
【0053】前述した第4の実施の形態と同様に、円偏
光反射層5cの円偏光反射率は、10%以上、90%以
下が最適である。
【0054】なお、前述した各実施の形態において、観
察側偏光反射層、光源側偏光反射層、および中間偏光反
射層は、屈折率異方性媒体と等方性媒体とを複数積層し
たもので形成することができる。
【0055】次に、上述した種々の基本構成を適用して
形成した液晶表示素子について詳細に説明する。図6に
示すように、第6の実施の形態に係る液晶表示素子は、
前述した第1および第2の実施の形態で説明した基本構
造を有して構成されている。すなわち、この液晶表示素
子は、ガラス基板20aを有したTFTアレイ基板21
と、ガラス基板20bを有した対向基板と、を備え、こ
れらの基板間に液晶層6を挟持して構成されている。
【0056】TFTアレイ基板21のガラス基板20a
の内面上には、駆動素子としての多数のTFT素子2
6、および多数の画素電極9aが設けられ、更に、画素
電極上には、配向膜24aが全面に亘って形成されてい
る。また、ガラス基板20aの外面に第2偏光板2が設
けられ、この第2偏光板と対向してバックライト7が設
けられている。
【0057】対向基板を構成するガラス基板20bの内
面上には、カラーフィルタ22、対向電極9b、配向膜
24bが順に設けられている。また、ガラス基板20b
の外面上には、観察側偏光反射層3および第1偏光板1
が順に設けられている。
【0058】ガラス基板20a、20bとしては、コー
ニング製の無アルカリガラスを用いている。画素電極9
aと対向電極9bとの間に電圧を印加した際、各画素の
分子配列を画素内で多方位とするため、各配向膜24
a、24bに画素内に突出した複数の突起23を形成し
ている。
【0059】駆動用の液晶層6として誘電異方性が負の
ネマティック液晶MLC2038(メルクジャパン製)
を用いている。また、電圧を印加しない状態での液晶分
子配列が一様に基板20a、20bに対して垂直となる
ように、配向膜としてJALS−204−R14(JS
R製)を用い、電圧を印加することにより液晶分子が基
板に対し水平方向に多方位に傾くようにした画素配向分
割型のVA方式の液晶セルを作成した。
【0060】液晶層6の△ndは、550nmの波長に
て350nmに設定してあり、電圧を印加しない状態で
は位相差量がO、電圧を十分印加した状態では、およそ
入射光波長の2分の1波長の位相差が得られるようにし
てある。
【0061】以下、本実施の形態に用いた光学フィルム
の光軸を、図2(a)、図2(b)に示す液晶分子配列
の方位角に基づいて説明する。第1偏光板1としてSE
G1425(日東電工製)を吸収軸が0°となるよう配
置し、観察側偏光反射層3として位相差が殆どないベー
スフィルムを用いたDBEF(3M製)をその吸収軸1
1が0°方位の直線偏光を反射するように配置した。こ
こでは、ベースフィルムを用いたが、偏光板にD、B、
E、Fの母材を直接貼り付けるなどしてベースフィルム
なしの構成としてもよい。また、第2偏光板2として
は、SEG1425(日東電工製)をその吸収軸12が
90°方位となるよう配置し、第6の実施の形態に係る
半透過型の液晶表示素子を得た。
【0062】比較の対象として、第6の実施の形態に係
る液晶表示素子から観察側偏光反射層3を除いた従来構
成の液晶表示素子も作成した。両者の光学特性を比較し
た結果を表1に示す。表1から分かるように、本実施の
形態に係る液晶表示素子は、透過率、コントラスト比と
もに従来構成のものより格段に良い結果を得た。
【0063】
【表1】
【0064】また、第6の実施の形態で示した液晶表示
素子において、図3に示した基本構成となるよう、第2
偏光板2とバックライト7との間に光源側偏光反射層4
を設け、D、B、E、Fを0°方位の直線偏光を反射す
るように配置した。この液晶表示素子によれば、白ベタ
表示の透過率を測定したところ、14.02%、黒ベタ
表示の透過率を測定したところ0.031%となり、光
源側偏光反射層4の第6の実施の形態と比較してコント
ラスト比は同等で白の透過率がおよそ1.5倍改善され
ることを確認した。
【0065】図7に示すように、第7の実施の形態に係
る液晶表示素子は、前述の第4の実施の形態(図4)で
説明した基本構造を有して構成されている。すなわち、
この液晶表示素子は、ガラス基板20aを有したTFT
アレイ基板21と、ガラス基板20bを有した対向基板
と、を備え、これらの基板間に液晶層6を挟持して構成
されている。
【0066】TFTアレイ基板21のガラス基板20a
の内面上には、駆動素子としての多数のTFT素子2
6、および多数の画素電極9aが設けられ、更に、画素
電極上には、配向膜25aが全面に亘って形成されてい
る。また、ガラス基板20aの外面に第2偏光板2が設
けられ、この第2偏光板と対向してバックライト7が設
けられている。
【0067】更に、基板20aと第2偏光板2との間に
は、中間偏光反射層5rが設けられ、糊を介して基板2
0aの裏面には貼り付けられている。この中間偏光反射
層5rとして、可視光波長に対する偏光反射率がほぼ7
0%のDBEF(3M製)を用いている。
【0068】対向基板を構成するガラス基板20bの内
面上には、カラーフィルタ22、対向電極9b、配向膜
25bが順に設けられている。また、ガラス基板20b
の外面上には、観察側偏光反射層3および第1偏光板1
が順に設けられている。
【0069】ガラス基板20a、20bとしては、コー
ニング製の無アルカリガラスを用いている。駆動用の液
晶層6として、誘電異方性が正のネマティック液晶ZL
14792(メルクジャパン製)にカイラル材S811
(メルクジャパン製)を0.1wt%添加したものを用
いた。
【0070】画素電極9aと対向電極9bとの間に電圧
を印加しない状態での液晶分子配列が20a、20b基
板に対して一様に水平となるように、配向膜25a、2
5bとして、AL3456(JSR製)を用い、TFT
アレイ基板21、対向基板ともにラビング処理をして9
0°ツイストしたTN方式の液晶セルを作成した。
【0071】液晶層の△ndは、550nmの波長にて
470nmとなるように設定してあり、電圧を印加しな
い状態では旋光量がおよそ90°、電圧を十分印加した
状態では旋光量が0°となるよう構成している。
【0072】第1偏光板1として、SEG1425(日
東電工製)を吸収軸が対向基板のラビング方向と平行と
なるよう配置し、観察側偏光反射層3として、位相差が
殆どないベースフィルムを用いたDBEF(3M製)を
対向基板のラビング方向と平行な方位の直線偏光を反射
するように配置した。ここでは、DBEFは、可視光波
長に対する偏光反射率がほぼ100%のものを用いてい
る。第2偏光板2として、SEG1425(日東電工
製)を吸収軸がTFTアレイ基板21のラビング方向と
平行な方位となるよう配置した。このようにして、第7
の実施の形態に係る半透過型の液晶表示素子を得た。
【0073】また、比較の対象として、第7の実施の形
態に係る液晶表示素子から観察側偏光反射層3を除いた
従来構成の液晶表示素子も作成した。両者の光学特性を
比較した結果を表2に示す。この表2から分かるよう
に、本実施の形態に係る液晶表示素子は、透過率、反射
率、コントラスト比ともに従来構成のものより格段に良
い結果を得た。
【0074】
【表2】
【0075】図8に示すように、第8の実施の形態に係
る液晶表示素子は、前述の第5の実施の形態(図5)で
説明した基本構造を有して構成されている。すなわち、
この液晶表示素子は、ガラス基板20aを有したTFT
アレイ基板21と、ガラス基板20bを有した対向基板
と、を備え、これらの基板間に液晶層6を挟持して構成
されている。
【0076】TFTアレイ基板21のガラス基板20a
の内面上には、カラーフィルタ22、駆動素子としての
多数のTFT素子26、および多数の画素電極9aが設
けられ、更に、画素電極上には、配向膜24aが全面に
亘って形成されている。また、ガラス基板20aの外面
上には、第1の1/4波長板15a、観察側偏光反射層
3、および第1偏光板1が順に設けられている。
【0077】対向基板を構成するガラス基板20bの内
面上には、円偏光反射層5c、対向電極9b、配向膜2
5bが順に設けられている。また、ガラス基板20bの
外面上には、第2の1/4波長板15bおよび第2偏光
板2が順に設けられ、更に、第2偏光板と対向してバッ
クライト7が設けられている。
【0078】ガラス基板20a、20bとして、コーニ
ング製の無アルカリガラスを用いた。液晶層6として
は、誘電異方性が負のネマティック液晶MLC2038
(メルクジャパン製)を用いた。
【0079】そして、画素電極9aおよび対向電極9b
間に電圧を印加しない状態での液晶分子配列がガラス基
板20a、20bに対して一様に垂直となるように、配
向膜24a、24bとして、JALS−204−R14
(JSR製)を用い、電圧を印加することにより液晶分
子がパネル上下方位に傾くよう上下のガラス基板をアン
チパラレル方向にラビングし、VA方式の液晶セルを作
成した。
【0080】液晶層6の△ndは、550nmの波長に
て350nmに設定してあり、電圧を印加しない状態で
は位相差量は0、電圧を十分印加した状態では、およそ
入射光波長の2分の1波長の位相差が得られるように構
成した。
【0081】第1偏光板1として、SEG1425(日
東電工製)を吸収軸がアレイ基板21のラビング方向と
右回りに45°となるよう配置し、観察側偏光反射層3
として位相差が殆どないベースフィルムを用いたDBE
F(3M製)を第1偏光板1の吸収軸方位の直線偏光を
反射するように配置した。
【0082】更に、第1の1/4波長板15aとして、
リターデーション値が270nmのアートン樹脂製の一
軸延伸フィルムと、リターデーション値が140nmの
アートン樹脂製の一軸延伸フィルムとを積層したものを
用い、可視光波長域全体の波長に対して1/4波長の位
相差が得られるフィルム(日東電工製)を第1偏光板1
の透過軸から左回りに45°の方位に合成光軸(前記積
層した一軸延伸フィルムトータルの光軸)がくるよう配
置し、第1偏光板1と合わせて左円偏光板として機能さ
せた。
【0083】第2偏光板2として、SEG1425(日
東電工製)を吸収軸が対向基板のラビング方向と左回り
に45°となるように配置した。また、第2の1/4波
長板15bとして、第1の1/4波長板15aと同等の
ものを、第2偏光板2の透過軸から右回りに45°の方
位に合成光軸(前記積層した一軸延伸フィルムトータル
の光軸)がくるよう配置し、第2偏光板2と合わせて右
円偏光板として機能させた。
【0084】対向基板の基板20bと対向電極9bとの
間に設けられた円偏光反射層5cは、可視光波長全域に
対して右円偏光を70%反射する。この円偏光反射層5
cは、400、450、500、550、600、65
0、700nmの波長を中心として、バンド幅50nm
程度の右円偏光選択反射を得るコレステリック液晶ポリ
マー(メルク製)をプレーナ配向にて積層させた構成と
した。
【0085】また、円偏光反射層5cは、反射率を70
%に制御するため、膜厚を各層とも捻れ角が10回転に
なるように制御してある。更に、ガラス基板20aの内
面上に形成するため、光架橋性の材料にて配向させ、U
V照射によりポリマー化してある。このようにして、第
8の実施の形態に係る半透過型の液晶表示素子を得た。
【0086】また、比較の対象として、第8の実施の形
態に係る液晶表示素子から観察側偏光反射層3を除いた
従来構成の液晶表示素子も作成した。両者の光学特性を
比較した結果を以下の表3に示す。
【0087】この表3から分かるように、第8の実施の
形態に係る液晶表示素子は、透過率、反射率、コントラ
スト比ともに従来構成の液晶表示素子より格段に良い結
果を得た。また、円偏光反射層5cを液晶セル内面に形
成することにより、視差のない精細度感の高い表示品位
が得られた。
【0088】
【表3】
【0089】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能
である。例えば、上述した実施の形態では、駆動素子と
してTFT素子を用いたが、これに限らず、ダイオード
素子を用いたTFDやマルチフレックス駆動のよる単純
マトリクス方式でも同様の効果が得られる。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
光の利用効率が高まり、明るく、コントラスト比の高い
表示品位が向上した透過型液晶表示素子、半透過型液晶
表示素子を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る液晶表示素
子の基本構造、基本動作を模式的に示す図。
【図2】この発明の第2の実施の形態に係る画素配向分
割した液晶表示素子において、黒表示時の一画素の液晶
分子配列を模式的に示した平面図、白表示時の一画素の
液晶分子配列を模式的に示した平面図、および上記液晶
表示素子の基本構造および基本動作を模式的に示した
図。
【図3】この発明の第3の実施の形態に係る液晶表示素
子の基本構造、基本動作を模式的に示す図。
【図4】この発明の第4の実施の形態に係る液晶表示素
子の基本構造、基本動作を模式的に示す図。
【図5】この発明の第5の実施の形態に係る液晶表示素
子の基本構造、基本動作を模式的に示す図。
【図6】この発明の第6の実施の形態に係る液晶表示素
子を示す断面図。
【図7】この発明の第7の実施の形態に係る液晶表示素
子を示す断面図。
【図8】この発明の第8の実施の形態に係る液晶表示素
子を示す断面図。
【符号の説明】
1…第1偏光板 2…第2偏光板 3…観察側偏光反射層 4…光源側偏光反射層 5、5r…中間偏光反射層 5c…円偏光反射層 6…液晶層 7…バックライト 8…導光板 9…透明電極 10…駆動電源 11…第1偏光板の吸収軸 12…第2偏光板の吸収軸 13…液晶分子 14…画素 15a…第1の1/4波長板 15b…第2の1/4波長板 16…直線偏光 17…直線偏光16と直交する方位の直線偏光 18…右円偏光 19…左円偏光 20a、20b…基板 21…TFTアレイ基板 22…カラーフィルタ 23…突起 26…TFT素子 A,B,C,D…偏光板偏光軸と45°の角をなす方位
に分子長軸を配列する液晶分子 E,F,G,H…偏光板偏光軸と平行な方位に分子長軸
を配列する液晶分子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA03 BA05 BA07 BA42 BA43 BB03 BC22 2H091 FA02Y FA07X FA07Z FA08X FA08Z FA11X FA11Z FA12X FA12Z FA14X FA14Z FA23Z FA42Z FB02 FD07 GA01 GA13 HA07 LA16 LA30

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源を備えているとともに、観察者側に位
    置する第1偏光板と光源側に位置する第2偏光板との間
    に駆動用液晶を挟持した液晶表示素子において、 前記第1偏光板と前記駆動用液晶との間に前記第1偏光
    板の吸収軸方位の直線偏光のみを反射する観察側偏光反
    射層を設けたことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】複数の画素を有した電極を備え、前記駆動
    用液晶は、各画素内で2種類以上の液晶分子配列を有し
    ていることを特徴とする請求項1の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】前記第2偏光板と前記光源との間に、前記
    第2偏光板の吸収軸方位の直線偏光のみを反射する光源
    側偏光反射層を設けたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】前記駆動用液晶と前記第2偏光板との間に
    前記第2偏光板の透過軸方位の直線偏光のみを反射する
    中間偏光反射層を設けたことを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】前記中間偏光反射層の反射率は、10%以
    上、90%以下であることを特徴とする請求項4に記載
    の液晶表示素子。
  6. 【請求項6】前記観察側偏光反射層と前記駆動用液晶と
    の間に設けられ、入射した光の位相を4分の1波長ずら
    す第1位相差層と、 前記駆動用液晶と前記第2偏光板の間に設けられ、入射
    した光の位相を4分の1波長ずらす第2位相差層と、 第2位相差層と前記駆動用液晶との間に設けられ、光源
    からの光を前記第2偏光板及び第2位相差層を透過する
    ことにより得られる円偏光の極性と同じ極性の円偏光の
    みを反射する円偏光反射層と、を備え、 前記駆動用液晶は、入射した光の位相のずれ量を電界に
    て制御するように構成されていることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
  7. 【請求項7】前記円偏光反射層は、コレステリック液
    晶、若しくはカイラルネマティック液晶をポリマー化し
    た液晶層で形成されていることを特徴とした請求項6に
    記載の液晶表示素子。
  8. 【請求項8】前記円偏光反射層の反射率は、10%以
    上、90%以下であることを特徴とする請求項6又は7
    に記載の液晶表示素子。
  9. 【請求項9】前記観察側偏光反射層、光源側偏光反射
    層、あるいは中間偏光反射層は、屈折率異方性媒体と等
    方性媒体とを複数積層して形成されていることを特徴と
    する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の液晶表示
    素子。
  10. 【請求項10】前記観察側偏光反射層、光源側偏光反射
    層、あるいは中間偏光反射層は、入射した光の位相を4
    分の1波長ずらす位相差層と円偏光反射層とで形成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1
    項に記載の液晶表示素子。
  11. 【請求項11】前記駆動用液晶を駆動するTFT素子を
    備えていることを特徴とする請求項1ないし10のいず
    れか1項に記載の液晶表示素子。
  12. 【請求項12】カラーフィルタを具備したことを特徴と
    する請求項1ないし11のいずれか1項に記載の液晶表
    示素子。
JP2000368692A 2000-12-04 2000-12-04 液晶表示素子 Pending JP2002169155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000368692A JP2002169155A (ja) 2000-12-04 2000-12-04 液晶表示素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000368692A JP2002169155A (ja) 2000-12-04 2000-12-04 液晶表示素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002169155A true JP2002169155A (ja) 2002-06-14
JP2002169155A5 JP2002169155A5 (ja) 2008-02-14

Family

ID=18838862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000368692A Pending JP2002169155A (ja) 2000-12-04 2000-12-04 液晶表示素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002169155A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004177591A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Seiko Epson Corp 表示装置及びこれを備えた電子機器
JP2005275044A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Casio Comput Co Ltd 半透過反射式液晶表示装置。
JP2007517240A (ja) * 2003-11-24 2007-06-28 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ディスプレイ内蔵ミラー
JP2008512731A (ja) * 2004-09-13 2008-04-24 ローム アンド ハース デンマーク ファイナンス エーエス 暗状態光リサイクル膜及びディスプレイ
JP2009031439A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置
JP2012220853A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Keiwa Inc メガネ用位相差フィルム、3dメガネ用光学シート及び3dメガネ
KR101232328B1 (ko) * 2005-06-22 2013-02-13 삼성디스플레이 주식회사 액정표시장치
JPWO2016088683A1 (ja) * 2014-12-01 2017-10-19 合同会社Snパートナーズ 空中像表示装置
JP2019040096A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 国立大学法人電気通信大学 空中像形成光学系及び空中像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000047193A (ja) * 1998-07-27 2000-02-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示装置
JP2000171789A (ja) * 1997-12-25 2000-06-23 Toshiba Corp 表示素子
JP2000221481A (ja) * 1999-01-28 2000-08-11 Toshiba Corp 表示素子
JP2000292788A (ja) * 1999-04-09 2000-10-20 Hitachi Ltd 液晶表示装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000171789A (ja) * 1997-12-25 2000-06-23 Toshiba Corp 表示素子
JP2000047193A (ja) * 1998-07-27 2000-02-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示装置
JP2000221481A (ja) * 1999-01-28 2000-08-11 Toshiba Corp 表示素子
JP2000292788A (ja) * 1999-04-09 2000-10-20 Hitachi Ltd 液晶表示装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004177591A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Seiko Epson Corp 表示装置及びこれを備えた電子機器
JP2007517240A (ja) * 2003-11-24 2007-06-28 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ディスプレイ内蔵ミラー
JP4927557B2 (ja) * 2003-11-24 2012-05-09 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ディスプレイ内蔵ミラー
JP2005275044A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Casio Comput Co Ltd 半透過反射式液晶表示装置。
JP4581450B2 (ja) * 2004-03-25 2010-11-17 カシオ計算機株式会社 半透過反射式液晶表示装置。
JP2008512731A (ja) * 2004-09-13 2008-04-24 ローム アンド ハース デンマーク ファイナンス エーエス 暗状態光リサイクル膜及びディスプレイ
KR101232328B1 (ko) * 2005-06-22 2013-02-13 삼성디스플레이 주식회사 액정표시장치
JP2009031439A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置
JP2012220853A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Keiwa Inc メガネ用位相差フィルム、3dメガネ用光学シート及び3dメガネ
JPWO2016088683A1 (ja) * 2014-12-01 2017-10-19 合同会社Snパートナーズ 空中像表示装置
JP2019040096A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 国立大学法人電気通信大学 空中像形成光学系及び空中像形成装置
JP7051077B2 (ja) 2017-08-25 2022-04-11 国立大学法人電気通信大学 空中像形成光学系及び空中像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7209205B2 (en) Liquid crystal display device
KR101299575B1 (ko) 트랜스플렉티브 액정 디스플레이와 그 제조방법, 컴퓨터
JP3445284B2 (ja) 積層位相差板及びそれから構成される液晶表示装置
KR20020090906A (ko) 액정 표시 소자
US7889292B2 (en) Liquid crystal display device
KR20060125516A (ko) 액정 표시 소자
WO2003019276A2 (en) Transflective liquid crystal display
JP5252335B2 (ja) 液晶表示装置、および端末装置
KR20040051578A (ko) 액정표시소자의 제조방법
JP2014026058A (ja) 液晶表示素子
JP2728059B2 (ja) 反射型液晶表示装置
US8253888B2 (en) Liquid crystal display device
US20070236629A1 (en) Transflective liquid crystal display device
JP2000029010A (ja) 液晶表示装置
JP2000075285A (ja) 反射型液晶表示装置
JP2005292709A (ja) 液晶表示素子
JP2006146088A (ja) 液晶表示装置
KR20040031858A (ko) 액정표시장치
JP2002169155A (ja) 液晶表示素子
JPH1010487A (ja) 液晶表示装置
US6567142B1 (en) Reflective liquid crystal display device including a retardation film of two uniaxial films
JP3807503B2 (ja) 液晶表示装置および電子機器
KR20010066252A (ko) 위상차 필름을 포함하는 반사형 액정표시장치와반사투과형 액정표시장치
JP2000047194A (ja) 液晶表示装置
US9007548B2 (en) Wide view angle liquid crystal display device operating in normally white mode

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110628