JP2727924B2 - 高能率多値変調波復調装置 - Google Patents
高能率多値変調波復調装置Info
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- JP2727924B2 JP2727924B2 JP5213282A JP21328293A JP2727924B2 JP 2727924 B2 JP2727924 B2 JP 2727924B2 JP 5213282 A JP5213282 A JP 5213282A JP 21328293 A JP21328293 A JP 21328293A JP 2727924 B2 JP2727924 B2 JP 2727924B2
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高能率多値変調波復調装
置に関し、特に無線搬送波の位相偏移の他に振幅偏移に
もディジタル情報を担わせる高能率多値変調方式により
変調されフェージングひずみを補償するためのフレーム
シンボルが挿入された変調波を受信し振幅レベルを自動
制御してディジタルデータに復調する復調装置に関す
る。
置に関し、特に無線搬送波の位相偏移の他に振幅偏移に
もディジタル情報を担わせる高能率多値変調方式により
変調されフェージングひずみを補償するためのフレーム
シンボルが挿入された変調波を受信し振幅レベルを自動
制御してディジタルデータに復調する復調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、陸上移動通信では、伝搬路のフェ
ージングによって受信信号の包絡線(振幅)が大きく変
動するため、QAM(Quadrature Ampl
itude Modulation:直交振幅変調)等
の位相偏移の他に振幅偏移にも情報を担わせる高能率多
値変調方式は適用できなっかたが、伝送路特性測定用フ
レームシンボルを挿入してフェージングひずみを補償す
る方式(三瓶政一氏の論文「陸上移動通信用16QAM
のフェージングひずみ補償方式」:電子情報通信学会論
文誌(B−II)、VOL.J72−B−II、NO.1、
pp.7−15(1989年1月)参照)の採用によ
り、実現できるようになった。
ージングによって受信信号の包絡線(振幅)が大きく変
動するため、QAM(Quadrature Ampl
itude Modulation:直交振幅変調)等
の位相偏移の他に振幅偏移にも情報を担わせる高能率多
値変調方式は適用できなっかたが、伝送路特性測定用フ
レームシンボルを挿入してフェージングひずみを補償す
る方式(三瓶政一氏の論文「陸上移動通信用16QAM
のフェージングひずみ補償方式」:電子情報通信学会論
文誌(B−II)、VOL.J72−B−II、NO.1、
pp.7−15(1989年1月)参照)の採用によ
り、実現できるようになった。
【0003】陸上移動通信において16QAM変調を利
用した時分割多重ディジタル無線通信伝送の一例を、以
下図面によって説明する。
用した時分割多重ディジタル無線通信伝送の一例を、以
下図面によって説明する。
【0004】図1はディジタル陸上移動通信のシステム
構成図である。無線の送信機および受信機をそれぞれ有
する無線基地局10と3つの移動局a20〜移動局c2
2とが1波の時分割多重ディジタル無線回線で接続され
ている。下り回線(無線基地局から移動局群への回線)
は時分割で3つの通信スロットに分割され、それぞれ、
移動局a20、移動局b21および移動局c22に専用
に割り振られている。また、上り回線(移動局群から無
線基地局への回線)は、下り回線に同期を取り、各移動
局a22〜c22がそれぞれ専用の通信スロットで通信
している。
構成図である。無線の送信機および受信機をそれぞれ有
する無線基地局10と3つの移動局a20〜移動局c2
2とが1波の時分割多重ディジタル無線回線で接続され
ている。下り回線(無線基地局から移動局群への回線)
は時分割で3つの通信スロットに分割され、それぞれ、
移動局a20、移動局b21および移動局c22に専用
に割り振られている。また、上り回線(移動局群から無
線基地局への回線)は、下り回線に同期を取り、各移動
局a22〜c22がそれぞれ専用の通信スロットで通信
している。
【0005】図2はFMアナログ変調(定包絡線変調
波)が陸上移動通信の伝搬路によるフェージングを受け
た受信波の変動の状況である。移動局の受信波は、同図
(A)に占すように受信電圧C(t)が時刻tとともに
激しく変動するので、信号の包絡線R(t)が同図
(B)のように変動してしまう。この変動周波数は、搬
送波周波数が800MHzで移動局の移動速度が100
Km/sの場合で約80Hz(12.5ms)程度であ
ると言われている。
波)が陸上移動通信の伝搬路によるフェージングを受け
た受信波の変動の状況である。移動局の受信波は、同図
(A)に占すように受信電圧C(t)が時刻tとともに
激しく変動するので、信号の包絡線R(t)が同図
(B)のように変動してしまう。この変動周波数は、搬
送波周波数が800MHzで移動局の移動速度が100
Km/sの場合で約80Hz(12.5ms)程度であ
ると言われている。
【0006】図3は、下り回線及び上り回線の通信スロ
ット構成を示す。通信スロットの開始位置を示す同期シ
ンボル(SW)がデータシンボル群の先頭に付加され、
フレームシンボル挿入型フェージングひずみ補償を行な
うためのフレームシンボル(P)が一定時間(例えば1
ms)ごとに各データシンボル群(データ1〜3)に割
り込んで挿入されている。
ット構成を示す。通信スロットの開始位置を示す同期シ
ンボル(SW)がデータシンボル群の先頭に付加され、
フレームシンボル挿入型フェージングひずみ補償を行な
うためのフレームシンボル(P)が一定時間(例えば1
ms)ごとに各データシンボル群(データ1〜3)に割
り込んで挿入されている。
【0007】図7は移動局および固定局の受信機に用い
られる16QAM復調装置の一例を示すブロック図であ
る。対向する送信機から送信された電波信号による16
QAM信号は空中線を通して無線部310に入力され、
内蔵する利得制御可能な信号増幅器で増幅される。AG
C制御回路340は、電波伝搬路のフェージングによる
受信入力の変動で無線部310からの16QAM信号R
Sの振幅レベルが変動した場合、QAM復調部320の
入力信号振幅レベルを一定の範囲内に保つために、16
QAM信号RSの電圧レベルを検出して無線部310の
信号増幅器の利得を制御する自動利得制御信号(AGC
電圧)をフィードバックする。AGC制御回路340に
より一定範囲に調整された16QAM信号RSは、QA
M復調部320で直交する2周波に分離されアナログ・
ディジタル(A/D)変換されてパラレル信号(ICH
およびQCH)になり、制御部330に入力される。制
御部330は、入力信号に対して演算処理を行い、同期
シンボル及びフレームシンボルを検出しデータシンボル
の受けたフェージングひずみ量を推定し受信データを補
正して送信データを再生する。
られる16QAM復調装置の一例を示すブロック図であ
る。対向する送信機から送信された電波信号による16
QAM信号は空中線を通して無線部310に入力され、
内蔵する利得制御可能な信号増幅器で増幅される。AG
C制御回路340は、電波伝搬路のフェージングによる
受信入力の変動で無線部310からの16QAM信号R
Sの振幅レベルが変動した場合、QAM復調部320の
入力信号振幅レベルを一定の範囲内に保つために、16
QAM信号RSの電圧レベルを検出して無線部310の
信号増幅器の利得を制御する自動利得制御信号(AGC
電圧)をフィードバックする。AGC制御回路340に
より一定範囲に調整された16QAM信号RSは、QA
M復調部320で直交する2周波に分離されアナログ・
ディジタル(A/D)変換されてパラレル信号(ICH
およびQCH)になり、制御部330に入力される。制
御部330は、入力信号に対して演算処理を行い、同期
シンボル及びフレームシンボルを検出しデータシンボル
の受けたフェージングひずみ量を推定し受信データを補
正して送信データを再生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この従来の復調装置で
は、QAM復調部への信号振幅レベルを一定範囲に保つ
ため、無線部出力の16QAM信号の振幅成分をダイオ
ード等の半導体で検波し、その電圧が一定になるように
前段の無線部の信号増幅器の利得を制御(AGC制御)
することで、16QAM信号の変動を抑える方法が取ら
れてきた。
は、QAM復調部への信号振幅レベルを一定範囲に保つ
ため、無線部出力の16QAM信号の振幅成分をダイオ
ード等の半導体で検波し、その電圧が一定になるように
前段の無線部の信号増幅器の利得を制御(AGC制御)
することで、16QAM信号の変動を抑える方法が取ら
れてきた。
【0009】しかし、16QAM等の高能率多値変調方
式では、図4に示すように情報シンボル振幅成分は一定
でないため、例えばS0が数シンボル続いた後にS5が
数シンボル続くような情報データがあると16QAM信
号の振幅成分は変化するので、誤ったAGC制御をする
可能性があり、情報シンボルの配列による振幅成分の変
化では応答しないような時間の長い(1フェージング周
期(12.5ms)以上)フェージング変動に対するA
GC制御しかできなかった。したがって、陸上移動通信
の伝搬路で発生する時間の短い(12.5ms以下)フ
ェージング変動を補償するために、フレームシンボルに
よるひずみ補償の補償範囲(変動幅)を広める必要があ
る。これがQAM復調部で行なうA/D変換の量子化範
囲(ダイナミックレンジ)および精度を上げ、かつ、制
御部で行なう演算精度及び演算量を増やす結果となる。
また、QAM信号の振幅成分検波に用いる半導体やA/
D変換器の温度特性によるAGC制御の誤差も制御部で
の演算精度及び演算量を増やすことになる。
式では、図4に示すように情報シンボル振幅成分は一定
でないため、例えばS0が数シンボル続いた後にS5が
数シンボル続くような情報データがあると16QAM信
号の振幅成分は変化するので、誤ったAGC制御をする
可能性があり、情報シンボルの配列による振幅成分の変
化では応答しないような時間の長い(1フェージング周
期(12.5ms)以上)フェージング変動に対するA
GC制御しかできなかった。したがって、陸上移動通信
の伝搬路で発生する時間の短い(12.5ms以下)フ
ェージング変動を補償するために、フレームシンボルに
よるひずみ補償の補償範囲(変動幅)を広める必要があ
る。これがQAM復調部で行なうA/D変換の量子化範
囲(ダイナミックレンジ)および精度を上げ、かつ、制
御部で行なう演算精度及び演算量を増やす結果となる。
また、QAM信号の振幅成分検波に用いる半導体やA/
D変換器の温度特性によるAGC制御の誤差も制御部で
の演算精度及び演算量を増やすことになる。
【0010】したがって、本発明の目的は、A/D変換
器の量子化範囲および精度を上げず、それによりディジ
タルデータ復調の演算精度及び演算量を増やすことなく
精度のよいフェージングひずみ補償を行うことを可能と
する高能率多値変調波復調装置を提供することにある。
器の量子化範囲および精度を上げず、それによりディジ
タルデータ復調の演算精度及び演算量を増やすことなく
精度のよいフェージングひずみ補償を行うことを可能と
する高能率多値変調波復調装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに異るビ
ット列を示す複数のシンボル対応に搬送波の位相偏移及
び振幅偏移を行う高能率多値変調方式により、前記複数
のシンボルのうち送信データのビット列に対応するシン
ボルをデータシンボルとし特定のシンボルまたはその組
合せを前記データシンボル全体の同期及びフレーム単位
の同期をとるための同期シンボル及びフレームシンボル
として付加して変調した変調波をフェージングひずみの
発生する伝搬路を通して受信し、前記シンボルを復調し
前記同期シンボル及びフレームシンボルに基づいて前記
データシンボルから前記送信データを復元する高能率多
値変調波復調装置において、 前記伝搬路により受けるフ
ェージングひずみの周期よりも短い一定周期を有する前
記フレームシンボルが付加された前記変調波を受信し利
得制御信号の値に応じた振幅利得制御を行い振幅制御さ
れた変調波として出力する振幅利得制御手段と、 前記振
幅制御された変調波を互いに直交する位相対応に同期検
波し各位相における受信シンボルのアナログ信号の振幅
を所定の量子化レベルで量子化し対応する振幅レベル値
を示す第1および第2のディジタル復調信号としてそれ
ぞれ出力する復調手段と、 前記第1および第2のディジ
タル復調信号の値に基づいて所定の演算処理を行い算出
したビット列に従って受信シンボルが前記複数のシンボ
ルのいずれであるか識別するとともに、当該シンボルが
前記同期シンボル,前記フレームシンボル,および前記
データシンボルのいずれであるか判定し、データシンボ
ルの場合に対応する前記送信データを復元する復元制御
手段と、 前記復元制御手段により検出された前記フレー
ムシンボルに対応する前記復調手段からの前記第1およ
び第2のディジタル復調信号の示す振幅レベル値に応じ
て前記利得制御信号の値を決定する第1の利得制御手段
と、 前記振幅利得制御手段からの前記振幅制御された変
調波を包絡線検波し前記フレームシンボルの前記一定周
期よりも長い時間範囲内の振幅レベル値に応じて前記利
得制御信号の値を決定する第2の利得制御手段と、 前記
伝搬路からの前記変調波の受信開始時点では前記第2の
利得制御手段の出力を、前記復元制御手段による前記フ
レームシンボルの検出開始時点以降は前記第1の利得制
御手段の出力を前記利得制御信号として選択し前記振幅
利得制御手段へ入力させる選択手段とを備えている。
ット列を示す複数のシンボル対応に搬送波の位相偏移及
び振幅偏移を行う高能率多値変調方式により、前記複数
のシンボルのうち送信データのビット列に対応するシン
ボルをデータシンボルとし特定のシンボルまたはその組
合せを前記データシンボル全体の同期及びフレーム単位
の同期をとるための同期シンボル及びフレームシンボル
として付加して変調した変調波をフェージングひずみの
発生する伝搬路を通して受信し、前記シンボルを復調し
前記同期シンボル及びフレームシンボルに基づいて前記
データシンボルから前記送信データを復元する高能率多
値変調波復調装置において、 前記伝搬路により受けるフ
ェージングひずみの周期よりも短い一定周期を有する前
記フレームシンボルが付加された前記変調波を受信し利
得制御信号の値に応じた振幅利得制御を行い振幅制御さ
れた変調波として出力する振幅利得制御手段と、 前記振
幅制御された変調波を互いに直交する位相対応に同期検
波し各位相における受信シンボルのアナログ信号の振幅
を所定の量子化レベルで量子化し対応する振幅レベル値
を示す第1および第2のディジタル復調信号としてそれ
ぞれ出力する復調手段と、 前記第1および第2のディジ
タル復調信号の値に基づいて所定の演算処理を行い算出
したビット列に従って受信シンボルが前記複数のシンボ
ルのいずれであるか識別するとともに、当該シンボルが
前記同期シンボル,前記フレームシンボル,および前記
データシンボルのいずれであるか判定し、データシンボ
ルの場合に対応する前記送信データを復元する復元制御
手段と、 前記復元制御手段により検出された前記フレー
ムシンボルに対応する前記復調手段からの前記第1およ
び第2のディジタル復調信号の示す振幅レベル値に応じ
て前記利得制御信号の値を決定する第1の利得制御手段
と、 前記振幅利得制御手段からの前記振幅制御された変
調波を包絡線検波し前記フレームシンボルの前記一定周
期よりも長い時間範囲内の振幅レベル値に応じて前記利
得制御信号の値を決定する第2の利得制御手段と、 前記
伝搬路からの前記変調波の受信開始時点では前記第2の
利得制御手段の出力を、前記復元制御手段による前記フ
レームシンボルの検出開始時点以降は前記第1の利得制
御手段の出力を前記利得制御信号として選択し前記振幅
利得制御手段へ入力させる選択手段とを備えている。
【0012】
【0013】また上記構成において、前記第1の利得制
御手段が、前記フレームシンボルの振幅レベルの基準値
をあらかじめ記憶した第1のメモリと、前記フレームシ
ンボル検出手段により前記フレームシンボルを検出する
ごとに対応する前記第1および第2のディジタル復調信
号の示す振幅レベル値と前記第1のメモリ内の前記基準
値とを比較し誤差を検出する手段と、前記フレームシン
ボルの検出開始時点の前記第2の利得制御手段の出力値
を初期値として前記利得制御信号の値を記憶する第2の
メモリと、前記誤差の値に応じて前記第2のメモリ内の
記憶値を加減し前記利得制御信号として出力する手段と
を有する構成、さらに、前記第1の利得制御手段が、前
記誤差を検出する手段からの前記誤差の値を記憶する第
3のメモリを有し、前記フレームシンボルを検出するご
とに今回検出の誤差の値と前回検出の誤差の値とに応じ
て前記第2のメモリ内の記憶値を加減し前記利得制御信
号として出力する構成とすることができる。
御手段が、前記フレームシンボルの振幅レベルの基準値
をあらかじめ記憶した第1のメモリと、前記フレームシ
ンボル検出手段により前記フレームシンボルを検出する
ごとに対応する前記第1および第2のディジタル復調信
号の示す振幅レベル値と前記第1のメモリ内の前記基準
値とを比較し誤差を検出する手段と、前記フレームシン
ボルの検出開始時点の前記第2の利得制御手段の出力値
を初期値として前記利得制御信号の値を記憶する第2の
メモリと、前記誤差の値に応じて前記第2のメモリ内の
記憶値を加減し前記利得制御信号として出力する手段と
を有する構成、さらに、前記第1の利得制御手段が、前
記誤差を検出する手段からの前記誤差の値を記憶する第
3のメモリを有し、前記フレームシンボルを検出するご
とに今回検出の誤差の値と前回検出の誤差の値とに応じ
て前記第2のメモリ内の記憶値を加減し前記利得制御信
号として出力する構成とすることができる。
【0014】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0015】図5は本発明の一実施例を示すブロック図
である。本実施例は、従来例と同様に、図1に示すディ
ジタル移動通信システムの無線基地局10および移動局
a20〜移動局c22の各々の受信機に適用した例であ
り、図3および図4に示すような通信スロット構成およ
びシンボル構成の電波信号による16QAM信号を受信
し復調して送信データを復元する。図5において、本実
施例の復調装置は;無線回線上の通信スロットを制御し
空中線211を通してフェージングひずみを受けた16
QAM電波信号を受信し、中間周波数に変換し外部から
のAGC電圧により利得制御可能な信号増幅器212に
より増幅し振幅レベル調整された16QAM信号RSと
して出力する無線部210と;乗算器223,224、
低域フィルタ(LPF)225,226、搬送波同期回
路221、90°(π/2)位相偏移器222およびア
ナログ・ディジタル(A/D)変換器227,228を
有し、無線部210からの16QAM信号RSを互いに
位相が直交する2つの復調搬送波を用いて同期検波を行
い各シンボルのアナログ信号の位相および振幅に応じて
ICHおよびQCHの2系統のディジタルデータ(各1
2ビット)を復調するQAM復調部220と;同期シン
ボル検出回路231およびフレームシンボル検出回路2
32とを有し、ICHおよびQCHのデータと基準デー
タとの比較,演算を行い同期シンボルを検出してフレー
ムシンボルおよびデータシンボル位置を認識し送信デー
タを復元するデータ復元制御部230と;無線部210
の16QAM信号RSの電圧レベルまたはQAM復調部
220のフレームシンボルのICH,QCH上の振幅レ
ベルに応じて無線部210の利得制御を行いフェージン
グひずみ量を補償するAGC制御部240とを備えてい
る。
である。本実施例は、従来例と同様に、図1に示すディ
ジタル移動通信システムの無線基地局10および移動局
a20〜移動局c22の各々の受信機に適用した例であ
り、図3および図4に示すような通信スロット構成およ
びシンボル構成の電波信号による16QAM信号を受信
し復調して送信データを復元する。図5において、本実
施例の復調装置は;無線回線上の通信スロットを制御し
空中線211を通してフェージングひずみを受けた16
QAM電波信号を受信し、中間周波数に変換し外部から
のAGC電圧により利得制御可能な信号増幅器212に
より増幅し振幅レベル調整された16QAM信号RSと
して出力する無線部210と;乗算器223,224、
低域フィルタ(LPF)225,226、搬送波同期回
路221、90°(π/2)位相偏移器222およびア
ナログ・ディジタル(A/D)変換器227,228を
有し、無線部210からの16QAM信号RSを互いに
位相が直交する2つの復調搬送波を用いて同期検波を行
い各シンボルのアナログ信号の位相および振幅に応じて
ICHおよびQCHの2系統のディジタルデータ(各1
2ビット)を復調するQAM復調部220と;同期シン
ボル検出回路231およびフレームシンボル検出回路2
32とを有し、ICHおよびQCHのデータと基準デー
タとの比較,演算を行い同期シンボルを検出してフレー
ムシンボルおよびデータシンボル位置を認識し送信デー
タを復元するデータ復元制御部230と;無線部210
の16QAM信号RSの電圧レベルまたはQAM復調部
220のフレームシンボルのICH,QCH上の振幅レ
ベルに応じて無線部210の利得制御を行いフェージン
グひずみ量を補償するAGC制御部240とを備えてい
る。
【0016】次に動作を説明する。
【0017】無線基地局10および移動局a20〜移動
局c22の各々は図6に示すような送信機を設けてい
る。伝送すべき情報データのビット列(a1 ,a2 ,a
3 ,a4 ,…)は、シリアル/パラレル変換器110で
2系統の(ICH,QCH)の2ビット単位のパラレル
信号(a1 a2 →Ai1 ,a5 a6 →Ai2 ,…とa3
a4 →Aq1 ,a7 a8 →Aq2 ,…)に変換され、そ
れぞれセレクタ120,121を経てQAM変調部13
0で直交変調される。このときセレクタ120および1
21では通信スロットの先頭にあらかじめ規定した同期
シンボル(例えば図4のS0,S2,Saの連結)を付
加し、一定時間(例えば1ms)ごとにあらかじめ規定
したフレームシンボル、通常は情報シンボルの最大振幅
成分を持つ固定したシンボル(例えば、図4のS8)を
伝送情報データに割込み挿入することで図3に示す構成
の16QAM信号SSを生成する。無線部140は、無
線回線の通信スロットを制御し、16QAM信号SSを
無線搬送波周波数に変換し空中線141を通して電波信
号として送信する。この電波信号は図2に示すようなフ
ェージングを受けながら対向する局の受信機の空中線2
11を通して高能率多値変調波復調装置の無線部210
へ入力される。
局c22の各々は図6に示すような送信機を設けてい
る。伝送すべき情報データのビット列(a1 ,a2 ,a
3 ,a4 ,…)は、シリアル/パラレル変換器110で
2系統の(ICH,QCH)の2ビット単位のパラレル
信号(a1 a2 →Ai1 ,a5 a6 →Ai2 ,…とa3
a4 →Aq1 ,a7 a8 →Aq2 ,…)に変換され、そ
れぞれセレクタ120,121を経てQAM変調部13
0で直交変調される。このときセレクタ120および1
21では通信スロットの先頭にあらかじめ規定した同期
シンボル(例えば図4のS0,S2,Saの連結)を付
加し、一定時間(例えば1ms)ごとにあらかじめ規定
したフレームシンボル、通常は情報シンボルの最大振幅
成分を持つ固定したシンボル(例えば、図4のS8)を
伝送情報データに割込み挿入することで図3に示す構成
の16QAM信号SSを生成する。無線部140は、無
線回線の通信スロットを制御し、16QAM信号SSを
無線搬送波周波数に変換し空中線141を通して電波信
号として送信する。この電波信号は図2に示すようなフ
ェージングを受けながら対向する局の受信機の空中線2
11を通して高能率多値変調波復調装置の無線部210
へ入力される。
【0018】復調装置が受信を開始した時点ではまだフ
レームシンボルを検出しておらず、AGC制御部240
のAGCタイミング制御回路251がAGC系切替信号
を出力していないので、切替器242の入力が信号振幅
検出回路241側に接続されており、無線部210の出
力16QAM信号RSに対し信号振幅検出回路241で
振幅成分を電圧検出(包絡線検波)し、切替器242を
通して無線部210の信号振幅器212へのAGC電圧
とする。このときのAGC制御精度は、QAM復調部2
20でフレームシンボルを受信できる程度の簡易な制御
でよい。フレームシンボルは、図4の情報シンボルの信
号空間配置で最大振幅成分を持つ1情報シンボル(S
8)と仮定すると、QAM復調部220ではフレームシ
ンボルの抽出を行なうのに、ひずみ量の補償範囲(変動
幅)が限定できるので、アナログ・ディジタル変換器2
27,228の量子化範囲(ダイナミックレンジ)およ
び精度を上げる必要はない。また、信号振幅検出回路2
41の出力はアナログ・ディジタル(A/D)変換器2
43で信号振幅の数値データ、すなわちAGC電圧の数
値データとなりAGCデータ記憶回路245に記憶され
る。このAGCデータ記憶回路245は、AGC系切替
信号を受信しない間はA/D変換器243からのデータ
記憶を許容しAGCデータ演算回路246からのデータ
記憶を禁止する。AGCデータ記憶回路245の記憶デ
ータはディジタル・アナログ(D/A)変換器244で
AGC電圧となる。このAGC電圧は信号振幅検出回路
241の出力AGC電圧よりも若干遅延しているが同一
のレベルである。しかしこの時点ではまだ無線部210
へのAGC電圧としては信号振幅検出回路241の出力
が選択されている。
レームシンボルを検出しておらず、AGC制御部240
のAGCタイミング制御回路251がAGC系切替信号
を出力していないので、切替器242の入力が信号振幅
検出回路241側に接続されており、無線部210の出
力16QAM信号RSに対し信号振幅検出回路241で
振幅成分を電圧検出(包絡線検波)し、切替器242を
通して無線部210の信号振幅器212へのAGC電圧
とする。このときのAGC制御精度は、QAM復調部2
20でフレームシンボルを受信できる程度の簡易な制御
でよい。フレームシンボルは、図4の情報シンボルの信
号空間配置で最大振幅成分を持つ1情報シンボル(S
8)と仮定すると、QAM復調部220ではフレームシ
ンボルの抽出を行なうのに、ひずみ量の補償範囲(変動
幅)が限定できるので、アナログ・ディジタル変換器2
27,228の量子化範囲(ダイナミックレンジ)およ
び精度を上げる必要はない。また、信号振幅検出回路2
41の出力はアナログ・ディジタル(A/D)変換器2
43で信号振幅の数値データ、すなわちAGC電圧の数
値データとなりAGCデータ記憶回路245に記憶され
る。このAGCデータ記憶回路245は、AGC系切替
信号を受信しない間はA/D変換器243からのデータ
記憶を許容しAGCデータ演算回路246からのデータ
記憶を禁止する。AGCデータ記憶回路245の記憶デ
ータはディジタル・アナログ(D/A)変換器244で
AGC電圧となる。このAGC電圧は信号振幅検出回路
241の出力AGC電圧よりも若干遅延しているが同一
のレベルである。しかしこの時点ではまだ無線部210
へのAGC電圧としては信号振幅検出回路241の出力
が選択されている。
【0019】次に、QAM復調部220から出力する
I,Qデータから同期シンボル検出回路231で同期シ
ンボルを検出した後にフレームシンボル検出回路232
でフレームシンボルを検出すると、AGCタイミング制
御回路251にトリガ信号が送られる。AGCタイミン
グ制御回路251はトリガ信号を受けるとAGC系切替
信号を出力するとともに、フレームシンボルの受信タイ
ミングに同期したクロックを出力し、振幅誤差検出回路
253,振幅誤差推定回路255,AGCデータ演算回
路246をそのクロックに同期させて動作させる。振幅
誤差検出回路253はQAM復調部220からのフレー
ムシンボルのI,Qデータの振幅レベル値とあらかじめ
フレームシンボル基準値回路252に記憶された基準値
とを比較し誤差を算出する。例えば図4において、フレ
ームシンボルS8の振幅の基準値はI,Qともに“3”
であるが、無線部210の利得が大き過ぎればQAM復
調部220の出力の振幅値は“4”、小さ過ぎれば
“2”となり、これらの差“1”あるいは“−1”が誤
差となる。この誤差データは振幅誤差推定回路255で
振幅誤差記憶回路254に記憶された1つ前のフレーム
シンボルの振幅誤差データとの間で外挿演算され、次の
フレームシンボル受信時点前後にデータ信号が受けるフ
ェージングひずみ量を推定させる。AGCデータ演算回
路246はこの推定ひずみ量とAGCデータ記憶回路2
45内に記憶されている現在のAGC電圧数値データと
から理想的なAGC電圧の数値データをフレームシンボ
ル受信タイミングごとに演算する。
I,Qデータから同期シンボル検出回路231で同期シ
ンボルを検出した後にフレームシンボル検出回路232
でフレームシンボルを検出すると、AGCタイミング制
御回路251にトリガ信号が送られる。AGCタイミン
グ制御回路251はトリガ信号を受けるとAGC系切替
信号を出力するとともに、フレームシンボルの受信タイ
ミングに同期したクロックを出力し、振幅誤差検出回路
253,振幅誤差推定回路255,AGCデータ演算回
路246をそのクロックに同期させて動作させる。振幅
誤差検出回路253はQAM復調部220からのフレー
ムシンボルのI,Qデータの振幅レベル値とあらかじめ
フレームシンボル基準値回路252に記憶された基準値
とを比較し誤差を算出する。例えば図4において、フレ
ームシンボルS8の振幅の基準値はI,Qともに“3”
であるが、無線部210の利得が大き過ぎればQAM復
調部220の出力の振幅値は“4”、小さ過ぎれば
“2”となり、これらの差“1”あるいは“−1”が誤
差となる。この誤差データは振幅誤差推定回路255で
振幅誤差記憶回路254に記憶された1つ前のフレーム
シンボルの振幅誤差データとの間で外挿演算され、次の
フレームシンボル受信時点前後にデータ信号が受けるフ
ェージングひずみ量を推定させる。AGCデータ演算回
路246はこの推定ひずみ量とAGCデータ記憶回路2
45内に記憶されている現在のAGC電圧数値データと
から理想的なAGC電圧の数値データをフレームシンボ
ル受信タイミングごとに演算する。
【0020】一方、最初にフレームシンボルが検出され
た時点でAGCタイミング制御回路251から送出され
たAGC系切替信号により、切替器242の入力がD/
A変換器244側へ切替えられるとともに、AGCデー
タ記憶回路245へのA/D変換器243からのデータ
記憶が禁止され、AGCデータ演算回路246からのデ
ータ記憶が許容されるようになる。これによりAGCデ
ータ記憶回路245に記憶されるAGC電圧の数値デー
タは、フレームシンボルを最初に検出した時点に信号振
幅検出回路241で検出していた数値データを基準にし
て、フレームシンボルの受信タイミングごとにその振幅
の誤差に応じて加減される。上述したように、このAG
Cデータ記憶回路245に記憶された数値データに応じ
てD/A変換器244でAGC電圧を発生し、切替器2
42を通して無線部210へ供給する。このAGC電圧
は、次にフレームシンボルが受信できるまでの一定期間
(1フレームシンボル間隔(1ms))保持される。
た時点でAGCタイミング制御回路251から送出され
たAGC系切替信号により、切替器242の入力がD/
A変換器244側へ切替えられるとともに、AGCデー
タ記憶回路245へのA/D変換器243からのデータ
記憶が禁止され、AGCデータ演算回路246からのデ
ータ記憶が許容されるようになる。これによりAGCデ
ータ記憶回路245に記憶されるAGC電圧の数値デー
タは、フレームシンボルを最初に検出した時点に信号振
幅検出回路241で検出していた数値データを基準にし
て、フレームシンボルの受信タイミングごとにその振幅
の誤差に応じて加減される。上述したように、このAG
Cデータ記憶回路245に記憶された数値データに応じ
てD/A変換器244でAGC電圧を発生し、切替器2
42を通して無線部210へ供給する。このAGC電圧
は、次にフレームシンボルが受信できるまでの一定期間
(1フレームシンボル間隔(1ms))保持される。
【0021】なお、AGC制御部240において、切替
器242を設けず、無線部210のAGC電圧としてD
/A変換器244の出力を直接入力するようにしてもよ
い。この場合、信号振幅検出回路241により検出され
た16QAM信号RSの振幅成分の電圧値そのものをA
GC電圧値とする必要がなく、A/D変換器243およ
びD/A変換器244の変換特性を適切に設定すること
により無線部210のAGC制御特性の自由度が高くな
る。
器242を設けず、無線部210のAGC電圧としてD
/A変換器244の出力を直接入力するようにしてもよ
い。この場合、信号振幅検出回路241により検出され
た16QAM信号RSの振幅成分の電圧値そのものをA
GC電圧値とする必要がなく、A/D変換器243およ
びD/A変換器244の変換特性を適切に設定すること
により無線部210のAGC制御特性の自由度が高くな
る。
【0022】また、データ復元制御部230は、QAM
復調部220からのICHおよびQCHのデータに対し
レベル判定演算を行い2ビット単位のパラレル信号と
し、その組み合わせの値に応じて16ビットのシリアル
信号に変換し、これを繰返すことにより送信情報データ
のビット列を復元し出力する。
復調部220からのICHおよびQCHのデータに対し
レベル判定演算を行い2ビット単位のパラレル信号と
し、その組み合わせの値に応じて16ビットのシリアル
信号に変換し、これを繰返すことにより送信情報データ
のビット列を復元し出力する。
【0023】無線部210の出力がフレームシンボルに
よる誤差信号でAGC制御されている状態では、陸上移
動通信の伝搬路によるフェージング周期(1/80Hz
=12.5ms)に対し、フレームシンボルは約1/1
0の間隔(約1m)で挿入されているので、図2(B)
のように伝搬路の1フェージングを時間軸で10等分し
たことになり、16QAM復調部に入力するフェージン
グひずみ量は、1フェージング量(R(12.5m
s))を10分割(R(1ms))した振幅となるの
で、QAM復調部220のA/D変換器227,228
のダイナミックレンジ(量子化範囲)は16QAM信号
の振幅変動量程度に縮小され、データ復元制御部230
の出力ビット再生処理の演算量も抑えられる。実験によ
れば例えば、A/D変換器227,228の量子化ビッ
ト数として、従来技術では16ビット必要としていたの
ものが、本発明を用いることにより振幅変動量を1/1
0以下に抑えることができ8〜12ビットで済ませられ
ることが確認できた。
よる誤差信号でAGC制御されている状態では、陸上移
動通信の伝搬路によるフェージング周期(1/80Hz
=12.5ms)に対し、フレームシンボルは約1/1
0の間隔(約1m)で挿入されているので、図2(B)
のように伝搬路の1フェージングを時間軸で10等分し
たことになり、16QAM復調部に入力するフェージン
グひずみ量は、1フェージング量(R(12.5m
s))を10分割(R(1ms))した振幅となるの
で、QAM復調部220のA/D変換器227,228
のダイナミックレンジ(量子化範囲)は16QAM信号
の振幅変動量程度に縮小され、データ復元制御部230
の出力ビット再生処理の演算量も抑えられる。実験によ
れば例えば、A/D変換器227,228の量子化ビッ
ト数として、従来技術では16ビット必要としていたの
ものが、本発明を用いることにより振幅変動量を1/1
0以下に抑えることができ8〜12ビットで済ませられ
ることが確認できた。
【0024】
【発明の効果】本発明の高能率多値変調波復調装置は、
移動通信等の伝搬路によるフェージングひずみを受けた
QAM信号等の高能率多値変調方式による変調波の復調
手段への入力レベルを所定範囲内に調整する振幅利得制
御手段の利得制御信号を作成するためのフィードバック
経路をフレームシンボルの検出の前後で自動的に切替
え、フレームシンボル検出前は変調波の包絡線検波によ
る振幅レベルに応じて利得制御信号の値を決定するの
で、従来と同様のフェージングひずみ補償によりフレー
ムシンボルを検出することができ、フレームシンボル検
出後はフレームシンボルの振幅レベルに応じて利得制御
信号の値を決定するので、フレームシンボルの周期を適
切に設定することによりフェージングひずみの補償をそ
の周期より極めて短い時間単位で行うことができ、情報
シンボルのディジタル復調信号への復調手段のA/D変
換器の量子化範囲および精度を抑え、復元制御手段のデ
ィジタルデータのビット列演算精度および演算量を少な
くすることができ、コストを低減することができる。ま
た、変調波の包絡線検波に用いられる半導体は温度変化
により出力値が変動し易いが、フレームシンボル検出後
はこの出力を使用しないため温度に影響されない高精度
の振幅利得制御が可能となる。
移動通信等の伝搬路によるフェージングひずみを受けた
QAM信号等の高能率多値変調方式による変調波の復調
手段への入力レベルを所定範囲内に調整する振幅利得制
御手段の利得制御信号を作成するためのフィードバック
経路をフレームシンボルの検出の前後で自動的に切替
え、フレームシンボル検出前は変調波の包絡線検波によ
る振幅レベルに応じて利得制御信号の値を決定するの
で、従来と同様のフェージングひずみ補償によりフレー
ムシンボルを検出することができ、フレームシンボル検
出後はフレームシンボルの振幅レベルに応じて利得制御
信号の値を決定するので、フレームシンボルの周期を適
切に設定することによりフェージングひずみの補償をそ
の周期より極めて短い時間単位で行うことができ、情報
シンボルのディジタル復調信号への復調手段のA/D変
換器の量子化範囲および精度を抑え、復元制御手段のデ
ィジタルデータのビット列演算精度および演算量を少な
くすることができ、コストを低減することができる。ま
た、変調波の包絡線検波に用いられる半導体は温度変化
により出力値が変動し易いが、フレームシンボル検出後
はこの出力を使用しないため温度に影響されない高精度
の振幅利得制御が可能となる。
【図1】本発明を適用するディジタル移動通信システム
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図2】図1のシステムの電波伝搬路によるフェージン
グの様子を示す図であり、分図(A)は受信電圧の変動
を、分図(B)はその包絡線の変動を示す。
グの様子を示す図であり、分図(A)は受信電圧の変動
を、分図(B)はその包絡線の変動を示す。
【図3】図1のシステムの無線回線上の通信スロットの
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図4】16QAMの情報シンボンルの信号空間配置例
を示す図である。
を示す図である。
【図5】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図6】16QAMの送信機の一例を示すブロック図で
ある。
ある。
【図7】従来の16QAMの復調装置の一例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
210 無線部 212 信号増幅器 220 QAM復調部 227,228 アナログ・ディジタル変換器 230 データ復元制御部 232 フレームシンボル検出回路 240 AGC制御回路 241 信号振幅検出回路 242 切替器 243 アナログ・ディジタル変換器 244 ディジタル・アナログ変換器 245 AGCデータ記憶回路 246 AGCデータ演算回路 251 AGCタイミング制御回路 252 フレームシンボル基準値回路 253 振幅誤差検出回路 254 振幅誤差記憶回路 255 振幅誤差推定回路
Claims (3)
- 【請求項1】 互いに異るビット列を示す複数のシンボ
ル対応に搬送波の位相偏移及び振幅偏移を行う高能率多
値変調方式により、前記複数のシンボルのうち送信デー
タのビット列に対応するシンボルをデータシンボルとし
特定のシンボルまたはその組合せを前記データシンボル
全体の同期及びフレーム単位の同期をとるための同期シ
ンボル及びフレームシンボルとして付加して変調した変
調波をフェージングひずみの発生する伝搬路を通して受
信し、前記シンボルを復調し前記同期シンボル及びフレ
ームシンボルに基づいて前記データシンボルから前記送
信データを復元する高能率多値変調波復調装置におい
て、 前記伝搬路により受けるフェージングひずみの周期より
も短い一定周期を有する前記フレームシンボルが付加さ
れた前記変調波を受信し利得制御信号の値に応じた振幅
利得制御を行い振幅制御された変調波として出力する振
幅利得制御手段と、 前記振幅制御された変調波を互いに直交する位相対応に
同期検波し各位相における受信シンボルのアナログ信号
の振幅を所定の量子化レベルで量子化し対応する振幅レ
ベル値を示す第1および第2のディジタル復調信号とし
てそれぞれ出力する復調手段と、 前記第1および第2のディジタル復調信号の値に基づい
て所定の演算処理を行い算出したビット列に従って受信
シンボルが前記複数のシンボルのいずれであるか識別す
るとともに、当該シンボルが前記同期シンボル,前記フ
レームシンボル,および前記データシンボルのいずれで
あるか判定し、データシンボルの場合に対応する前記送
信データを復元する復元制御手段と、 前記復元制御手段 により検出された前記フレームシンボ
ルに対応する前記復調手段からの前記第1および第2の
ディジタル復調信号の示す振幅レベル値に応じて前記利
得制御信号の値を決定する第1の利得制御手段と、 前記振幅利得制御手段からの前記振幅制御された変調波
を包絡線検波し前記フレームシンボルの前記一定周期よ
りも長い時間範囲内の振幅レベル値に応じて前記利得制
御信号の値を決定する第2の利得制御手段と、 前記伝搬路からの前記変調波の受信開始時点では前記第
2の利得制御手段の出力を、前記復元制御手段による前
記フレームシンボルの検出開始時点以降は前記第1の利
得制御手段の出力を前記利得制御信号として選択し前記
振幅利得制御手段へ入力させる選択手段とを備えること
を特徴とする高能率多値変調波復調装置。 - 【請求項2】 前記第1の利得制御手段が、前記フレー
ムシンボルの振幅レベルの基準値をあらかじめ記憶した
第1のメモリと、前記フレームシンボル検出手段により
前記フレームシンボルを検出するごとに対応する前記第
1および第2のディジタル復調信号の示す振幅レベル値
と前記第1のメモリ内の前記基準値とを比較し誤差を検
出する手段と、前記フレームシンボルの検出開始時点の
前記第2の利得制御手段の出力値を初期値として前記利
得制御信号の値を記憶する第2のメモリと、前記誤差の
値に応じて前記第2のメモリ内の記憶値を加減し前記利
得制御信号として出力する手段とを有することを特徴と
する請求項1記載の高能率多値変調波復調装置。 - 【請求項3】 前記第1の利得制御手段が、前記誤差を
検出する手段からの前記誤差の値を記憶する第3のメモ
リを有し、前記フレームシンボルを検出するごとに今回
検出の誤差の値と前回検出の誤差の値とに応じて前記第
2のメモリ内の記憶値を加減し前記利得制御信号として
出力することを特徴とする請求項2記載の高能率多値変
調波復調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5213282A JP2727924B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 高能率多値変調波復調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5213282A JP2727924B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 高能率多値変調波復調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0766844A JPH0766844A (ja) | 1995-03-10 |
JP2727924B2 true JP2727924B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=16636532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5213282A Expired - Fee Related JP2727924B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 高能率多値変調波復調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2727924B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP5213282A patent/JP2727924B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0766844A (ja) | 1995-03-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971111 |
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