JP2727093B2 - 紙おむつ - Google Patents

紙おむつ

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JP2727093B2
JP2727093B2 JP63297818A JP29781888A JP2727093B2 JP 2727093 B2 JP2727093 B2 JP 2727093B2 JP 63297818 A JP63297818 A JP 63297818A JP 29781888 A JP29781888 A JP 29781888A JP 2727093 B2 JP2727093 B2 JP 2727093B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、排泄物の吸収特性の向上した紙おむつに関
する。
[従来の技術] 一般に、紙おむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に
おいては、吸収特性、特に吸収速度と体液等の逆流防止
の2点の改善を目的として数多くの提案がなされてき
た。
具体的には、例えば吸収体の素材を従来の吸収紙の綿
状パルプのような体液保持力の小さい素材を用いる代わ
りに、高分子吸収材(吸収性ポリマー)を使用して吸収
力の向上と上記逆流の防止を図ったり、透液性シートの
素材を、従来一般に使用されていたレーヨン(親水性)
に代えて、疎水性素材であるポリプロピレン、ポリエス
テル等に変更することで、体液の逆戻りを防ぎ、おむつ
使用表面のベタツキの防止を図ったものなどがあった。
これらの提案により、確かに紙おむつの吸収特性およ
び逆戻り性は向上した。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、吸収体や透液性シートの素材を改良し
ても、おむつ着用時に着用者の肌に透液性シートが密着
している以上、吸収特性および逆戻り性の向上には限度
があった。すなわち、吸収特性が向上するとしても、着
用者の圧力が紙おむつ(特に吸収体)に作用した場合、
一旦浸み込んだ尿が逆戻りし、着用者に不快感を与え
る。そこで透液性シートの材質を改善することで、尿の
逆戻りをある程度防止できるとしても、着用者により強
い圧力が紙おむつに作用した場合、逆戻りを完全に防止
できない。しかも、単に尿のみであれば、問題は少ない
ものの、軟便の排出があった場合、透液性シートを軟便
が透過できずその上にほとんど軟便が滞留し、不快感や
便カブレを招く。これは、従来の透液性シートが専ら尿
を透過させることのみを考えて設計されていたからであ
る。
そこで本発明の主目的は、表面シートが着用時透液性
シートより浮き上がる構成として、着用者による吸収体
に対する押圧を防ぐことにより、逆戻りを確実に防止す
るとともに、尿のほか軟便を速やかに表面シートを透過
させ、吸収体や透液性シートの素材の如何にかかわら
ず、尿および軟便を速やかに着用者の肌から離し、もっ
て着用者に接する表面シートを常に乾燥した状態に保持
できる紙おむつを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するための本発明は、不透液性シート
上に吸収体が設けられた紙おむつにおいて、少なくとも
紙おむつの長手方向および幅方向の中間部の吸収体上方
に、径が1mm以上の多数の透孔を有し、かつ少なくとも
前後方向に弾性伸縮性を有する表面シートを設け、この
表面シートは長手方向両端部のみおむつに固着され、着
用者へ装着したとき表面シートの収縮力により展開状態
より浮き上がるようにしたことを特徴とするものであ
る。
[作用] 本発明の紙おむつは、表面シートをその長手方向両端
部においてのみおむつ本体に固着し、着用時表面シート
が吸収体またはその上の透液性シートから離間するよう
にしたものであるから、着用時に着用者の肌が吸収体あ
るいは透液性シートを介して吸収体と直接接触しないか
ら、そして表面シートの透孔径が1mm以上であるから、
尿のみならず軟便も速やかに透過し、かつ着用者の動き
によって吸収体に圧力が作用することがなく、逆戻りが
ないので、快適な使用感が得られ、尿の逆戻りに伴う肌
のカブレなどを未然に防止できる。さらに、軟便の滞留
に伴う便カブレも防止できる。
一方、本出願人は、特願昭63−218026号として、バリ
ヤーカフス間に表面シートを設けることによって、バリ
ヤーカフスによって軟便の横漏れを防止するとともに、
表面シートと透液性シート間に軟便溜め空間を設けるこ
とによって、便カブレを防止するものを提案した。しか
し、このものは軟便の横漏れ防止にきわめて有効である
としても、バリヤーカフス内の弾性伸縮部材によって脚
回りが締付けられることになるので、肌が敏感な者にと
っては負担が大きい。しかるに本発明においては、表面
シートの弾性伸縮性によって表面シートが浮き上がり、
かつ表面シート全体が着用者の股全体に当たるので、圧
迫感がなく、着用感に優れる。
[実施例] 次に本発明を図面に示す実施例により、具体的に詳説
する。
第1図は本発明に係る紙おむつの平面図である。図
中、1はポリエチレン等からなる不透液性シート、2は
不織布等からなる透液性シート、3は両シート1、2間
に介在される綿状パルプ等からなる吸収体であり、また
吸収体3の側縁外方のフラップ部には、透液性シート2
と不透液性シート1との間にフィット用弾性伸縮部材と
してたとえば糸ゴム4が、片フラップ当り1本または図
示のように複数本長手方向(第1図上下方向)に沿って
介在され、シート1、2と一体化されている。
他方、透液性シート2上の幅方向(第1図左右方向)
中央には、多数の透孔を有する表面シート5が配されて
いる。この表面シート5は図示例では長手方向両端まで
延在している。なお、やや目の粗いハッチングがホット
メルト接着剤等による固着部分を示している。
6はカバーシートで、不織布にシリコン系材料により
撥水処理したものや、表面側を不織布としたポリラミ不
織布等の非透過性シートとされ、外側縁部が透液性シー
ト2にホットメルト接着剤等により固定され、内側縁部
は表面シート5上に覆い被さっている。好ましくは、内
側縁部には、前後方向に沿ってカバーシート6の下面に
糸ゴム等のカバーシート張設用伸縮弾性体7が1本また
は望ましくは複数本固着される。
8は疎水性ポケットシートで、表面シート5の全幅を
覆って、しかも横方向に延在し、かつ長手方向について
は紙おむつの端と一致している。このポケットシート8
は図示のように、長手方向中央に向いたU字状に周囲が
固定され、第2図のようにポケット8aが形成されてい
る。9は好ましくは通気性でかつ非透液性のポリウレタ
ン発泡体等からなる弾性伸縮性の腰バンドでシート1、
2間に介在されている。10は止着テープである。
上記のように構成された紙おむつでは、製品形態とし
ての折り畳み状態から展開し、着用者に装着すると、表
面シート5が自己の紙おむつ前後方向の収縮力により平
面化しようとする。しかるにシート1、2および吸収体
3は腰から背方向に屈曲し、吸収体3がある程度の剛性
をもっており、ほとんど収縮力が作用しないから、結局
第3図のように、表面シート5が透液性シート2から浮
き上がるようになり、軟便溜空間Sが形成される。
この状態で尿の排出があると、尿は表面シート5を通
り、かつ透液性シート2を通って吸収体3内に吸収保持
される。また軟便の排出があると、表面シート5の大き
な透孔を通過して軟便溜空間Sに速やかに侵入するが、
吸収体3に達するのは液体分だけで、軟便の固形分につ
いては、透液性シート2を通過できず前記空気Sに溜ま
る。いずれにしても軟便は表面シート5を抜けるので、
その固形分が表面シート上に残ることがなく、もって便
カブレが防止される。また尿または軟便の液分は横方向
にも移行しようとするが、糸ゴム4が紙おむつのフラッ
プ部を脚回りに好適にフィットするため、これが堰とな
って液分の横漏れを防止できる。
さらに、カバーシート6、6が設けられると、表面シ
ート5の側部またはその側縁と透液性シート2との間に
おいて軟便が逆戻りまたは横漏れすることを防止でき
る。しかもカバーシート6に伸縮弾性体7が設けられる
と、カバーシート6の内側縁部が着用時においてたる
み、ペラペラとなることを防止でき、あるいは表面シー
ト5と一体的となって着用者の動きに良好に追従する。
なお、軟便対策が不要な場合、カバーシート6および
伸縮弾性体7は必須ではない。
本発明における表面シートは、その目の粗さが透液性
シート2の目の粗さより大きく、軟便の固形ぶんを通過
できる程度の透孔を多数有するものである。この場合の
透孔の開口率としては50%以上が好ましく、かつ透孔の
形状は丸、三角、四角、菱形等の適宜の形状でよい。1
つは透孔径は1mm以上、望ましくは3〜30mm、特に好ま
しくは、10〜15mmであり、1つの開口面積は9〜900mm2
が好ましい。その材質はナイロン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリウレタン、ポリブチレンテレフタレート
等の糸を、横編、丸編、縦編で平織、早織、斜子織とし
たネット状のものが好ましく、さらにそのネットが少な
くとも長手方向(紙おむつの前後方向)、より好適には
横方向にも伸縮可能であることが、着用者への表面シー
ト5のフィット性を高める上で望ましい。この種のもの
は、東レ(株)等から入手可能である。その他、フィル
ムまたはシートに打ち抜き孔を形成して、本発明にいう
透孔を形成したものも使用可能である。
表面シートが、特にフィルムまたはシートにより打ち
抜き孔をもったものが、紙おむつの前後方向に弾性伸縮
性を有しない場合、第5図のように、表面シート5′の
一方の面、好ましくは下面に展張用の伸縮弾性体10を複
数本設けて、表面シート5′が着用時透液性シート2か
ら浮き上がるようにすることができる。伸縮弾性体10
は、表面シート5′に固着するのが好ましいけれども、
その固着のためのホットメルト接着剤の表面がわへの浸
出が懸念されるのであれば、表面シート5′に固着しな
くてもよい。ただ、伸縮弾性体10は少なくとも前後端部
は紙おむつ本体に固着されることを要する。
表面シート5または5′において、前記の透孔は、全
面に必要ではなく、少なくとも便の排出部、すなわち長
手方向中央よりやや後部にあればよい。したがって、第
6図のように、後部がわのみ大径透孔5Aと前部がわは小
径透孔5Bとの組合せによってもよい。この場合の小径透
孔5Bは径が1mm以下であってもよい。
表面シート5または5′は尿または便の排出部のみ存
在すればよく、前後方向およびまたは幅方向の寸法より
短くてもよい。形状も長方形である必要はない。また前
後の固定部が幅方向に全面に亘ることなく散点状に固定
されていてもよい。
なお、本発明において、透液性シートは必須ではな
く、第5図のように吸収体3上面の一部を透液性シート
が存在しないようにしたり、透液性シートを全く用いな
くてもよい。
第7図に他の実施例を示す。この例では、おむつ本体
の断面形状を図のようなターンナップ形状とすることに
よって、前記空間Sをより大きく形成したものである。
[発明の効果] 以上の通り、本発明によれば、体液の逆戻りを低減さ
せ、表面でのベトツキが改善されかつ軟便による便カブ
レを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る紙おむつの平面図、第2図は同斜
視図、第3図はIII−III線矢視図、第4図はIV−IV線矢
視図、第5図〜第7図は他の実施例を示す図である。 1…不透液性シート、2…透液性シート、3…吸収体、
4…糸ゴム、5、5′…表面シート、8…疎水性ポケッ
トシート、9…腰バンド、10…止着テープ、S…軟便溜
空間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不透液性シート上に吸収体が設けられた紙
    おむつにおいて、少なくとも紙おむつの長手方向および
    幅方向の中間部の吸収体上方に、径が1mm以上の多数の
    透孔を有し、かつ少なくとも前後方向に弾性伸縮性を有
    する表面シートを設け、この表面シートは長手方向両端
    部のみおむつに固着され、着用者へ装着したとき表面シ
    ートの収縮力により展開状態より浮き上がるようにした
    ことを特徴とする紙おむつ。
JP63297818A 1988-11-25 1988-11-25 紙おむつ Expired - Lifetime JP2727093B2 (ja)

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