JP2726167B2 - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP2726167B2
JP2726167B2 JP3055438A JP5543891A JP2726167B2 JP 2726167 B2 JP2726167 B2 JP 2726167B2 JP 3055438 A JP3055438 A JP 3055438A JP 5543891 A JP5543891 A JP 5543891A JP 2726167 B2 JP2726167 B2 JP 2726167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、目標の捜索および追
尾を行いながら特定の目標を検出するレーダ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のレーダ装置の特定目標を検
出するための構成を示すブロック図である。図におい
て、1は特定目標の方位、仰角および距離を出力する目
標処理部、2は特定目標の方位および仰角を予測する特
定目標方位予測部、4Aは特定目標を中心とした複数ビ
ームを発生するために必要なビーム指令信号を出力する
特定方向ビーム発生部、5は送受信タイミングおよび所
定の制御信号を発生する基準信号発生部、6は送信信号
を出力する送信部、7はビームの指向する方向を指令す
る信号を作成するビーム制御部、8は送受信信号を切換
えるサーキュレータ、9は送信波を出力するとともに反
射波を受信する送受信アンテナ部、10は受信信号の増
幅および検波を行う受信部、11は受信信号から目標を
検出する処理を行う信号処理部である。
【0003】また、21は特定目標を指定する指定信
号、22は目標処理部1の出力信号、24は特定目標方
向予測部2の出力信号、26は特定方向ビーム発生部4
Aが出力するビーム指令信号、27はビーム制御部7に
与えられる第1のタイミングおよび制御信号、28は送
信部6に与えられる第2のタイミングおよび制御信号、
29は送信部6が発生した送信信号、30はサーキュレ
ータ8を通過した送信信号、31はビーム制御部7の出
力信号、32は空間に送出される送信波、33は特定目
標等からの反射波、34は受信信号、35はサーキュレ
ータを通過した受信信号、36は受信部10の出力信
号、37は信号処理部11の出力信号を示している。
【0004】次に動作について説明する。レーダ装置が
有する捜索、捕捉機能によって目標を捕捉し、それらの
目標のうちのある特定目標の検出率を改善しようとする
場合には、以下のような処理がなされる。
【0005】特定目標を指定する指定信号21が目標処
理部1に入力されると、特定目標の方位および仰角を示
す情報が目標処理部1の出力信号22として出力され
る。特定目標方向予測部2は、目標処理部1の出力信号
22をもとに、特定目標にビームを指向させるタイミン
グにおける特定目標の方位および仰角を予測し、それら
を出力信号24として出力する。
【0006】特定方向ビーム発生部4Aは、特定目標方
向予測部2の出力信号24をもとに、予測された方向を
中心として複数ビームを発生するために必要な信号をビ
ーム指令信号26として出力する。基準信号発生部5
は、特定目標方向予測部2が出力したビーム指令信号2
6をもとに、所定のタイミングでビームを所定方向に指
向させるための第1のタイミングおよび制御信号27と
所定のタイミングで送信信号29を出力するための第2
のタイミングおよび制御信号28とを出力する。
【0007】送信部6は、第2のタイミングおよび制御
信号28に従ったタイミングで送信信号29を発生す
る。この送信信号29はサーキュレータ8を通過して送
受信アンテナ部9に入力する。一方、ビーム制御部7
は、第1のタイミングおよび制御信号27に従って、ビ
ームの指向する方向を指令する信号を出力信号31とし
て出力する。そして、送受信アンテナ部9は、送信信号
30を指令された方向に順次送信波32として出力す
る。このようにして、予想された特定目標の方向を中心
とした複数のビームが順次送出される。
【0008】特定目標等からの反射波33は、送受信ア
ンテナ部9で受信され、サーキュレータ8を介して受信
信号35が受信部10に与えられる。受信部10は、受
信信号35を増幅および検波して出力信号36として出
力する。そして、信号処理部11は、受信部10の出力
信号36から目標を検出しこれを出力信号37として出
力する。目標処理部1は、この出力信号をもとに特定目
標に対する所定の処理を行って特定目標の検出を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーダ装置は以
上のように構成されているので、予測された方向を中心
として方位および仰角方向に常に同じ数の複数ビームを
発生するために、位置の変化が少ない特定目標について
は必要以上の検出時間を要していた。すなわち、位置変
化が少ない目標の場合には目標の移動による見込角の変
化が小さいので、目標の追尾品質が悪い場合であって
も、移動による見込角の変化が大きい目標に比べて狭い
範囲にビームを指向させても目標検出率の低下は小さい
にもかかわらず、移動の程度が大きい目標についても検
出率が低下しないように常に広い範囲にビームを指向さ
せているので、必要以上の検出時間を要する場合がある
という課題があった。
【0010】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、目標の追尾品質が悪い場合であっ
ても、特定目標の検出率を低下させずに短時間で特定目
標の検出ができるレーダ装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るレーダ装
置は、複数のビームにより目標の捜索および追尾を行い
ながら特定の目標を検出するレーダ装置において、目標
に対して電波を送受信する送受信アンテナ部と、この送
受信アンテナ部を介して受信した受信信号から目標の捕
捉処理を行う捕捉手段と、この捕捉手段により捕捉され
た目標の中から特定の目標を指定し、その特定目標の方
位および仰角を予測する特定目標方向予測部と、上記方
位および仰角が予測された特定目標の運動方向と速度と
を予測する特定目標運動予測部と、この特定目標運動予
測部で予測された運動方向と速度とから上記特定目標に
対して指向させるビームの数を定め、上記特定目標運動
予測部で予測された上記特定目標の方位および仰角から
上記ビームの指向方向を定める特定方向ビーム発生部
と、この特定方向ビーム発生部の指令に基づいて上記送
受信アンテナ部を制御し、上記運動方向と速度とから定
めた数の複数のビームを上記特定目標の方位および仰角
方向を中心として指向させるビーム制御部とを設けたも
のである。
【0012】
【作用】この発明における特定目標運動予測部は、指定
された特定目標の運動状態を予測し、予測した運動状態
に応じた方向および個数のビームを発生させることを可
能にし、特定目標の検出率を一定値以上に保ちつつその
特定目標に対して適切な個数のビームで済ませることを
可能にする。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、3は目標処理部1の第2の出力信
号23に基づいて特定目標の運動状態を予測する特定目
標運動予測部、4は特定目標方向予測部2の出力信号2
4と特定目標運動予測部3の出力信号25とを参照して
ビーム指令信号26を作成する特定方向ビーム発生部で
ある。その他のものは同一符号を付して図2に示したも
のと同一のものである。
【0014】次に動作について説明する。レーダ装置が
有する捜索、捕捉機能によって目標を捕捉し、それらの
目標のうちある特定目標の検出率を改善しようとすると
きに、この場合には以下のような処理がなされる。
【0015】特定目標を指定する指定信号21が目標処
理部1に入力されると、特定目標の方位、仰角および距
離を示す情報が目標処理部1の出力信号22として出力
される。また、特定目標の位置を示す情報が目標処理部
1から第2の出力信号23として出力される。特定目標
方向予測部2は、目標処理部1の出力信号22をもと
に、特定目標にビームを指向させるタイミングにおける
特定目標の方位および仰角を予測し、それらを出力信号
24として出力する。また、特定目標運動予測部3は、
目標処理部1から与えられた特定目標の位置の情報とこ
の目標の過去の位置の情報とから、この目標の運動状態
すなわち運動方向と速度とを予測する。予測された情報
は、出力信号25として特定方向ビーム発生部4に出力
される。
【0016】特定方向ビーム発生部4は、特定目標方向
予測部2の出力信号24による情報と特定目標運動予測
部3の出力信号25による情報とから、予測された特定
目標の方位および仰角を中心として、予測された運動状
態に基づいて例えば検出率の低下が一定値以下になるよ
うな方向範囲内に複数ビームを発生するために必要な信
号をビーム指令信号26として出力する。例えば、運動
状態における速度が小さい場合にはビームが送出される
方向範囲は狭くてよい。すなわち、ビームの数は少なく
てよい。
【0017】基準信号発生部5は、従来の場合と同様に
第1のタイミングおよび制御信号27および第2のタイ
ミングおよび制御信号28を作成しそれらを出力する。
そして、送信部6が発生した送信信号は、ビーム制御部
31の出力信号31に従って指向された方向に送信波3
2として送出される。以後の処理は従来の場合と同様で
あるが、この場合には、送出されたビームの数は、特定
目標の運動状態に応じて定められているので、状況に応
じて検出率を一定値以上に保ちつつ最短時間で処理を完
了させることが可能である。
【0018】なお、上記実施例では、特定目標の方向を
中心として複数のビームを方位および仰角についてとも
に発生するようにしているが、発生するビームのビーム
幅や検出対象に合わせて、方位のみ、または仰角のみに
ついてビームを発生するようにしてもよい。また、上記
実施例では、送受信アンテナ部9を設けた構成とした
が、送受別々のアンテナとしてもよく、さらに、送信装
置と受信装置とを分離した構成としてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数
のビームにより目標の捜索および追尾を行いながら特定
の目標を検出するレーダ装置において、目標に対して電
波を送受信する送受信アンテナ部と、この送受信アンテ
ナ部を介して受信した受信信号から目標の捕捉処理を行
う捕捉手段と、この捕捉手段により捕捉された目標の中
から特定の目標を指定し、その特定目標の方位および仰
角を予測する特定目標方向予測部と、上記方位および仰
角が予測された特定目標の運動方向と速度とを予測する
特定目標運動予測部と、この特定目標運動予測部で予測
された運動方向と速度とから上記特定目標に対して指向
させるビームの数を定め、上記特定目標運動予測部で予
測された上記特定目標の方位および仰角から上記ビーム
の指向方向を定める特定方向ビーム発生部と、この特定
方向ビーム発生部の指令に基づいて上記送受信アンテナ
部を制御し、上記運動方向と速度とから定めた数の複数
のビームを上記特定目標の方位および仰角方向を中心と
して指向させるビーム制御部とを設けたので、目標の予
測位置と真の位置との差が大きい場合であっても、必ず
いずれかのビームに目標が入るようにでき、かつ、不
な数のビームの指向を減らすことができるので、指定し
た特定目標を検出できる確率を一定以上に保ちつつ短時
間で特定目標を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるレーダ装置を示すブ
ロック図である。
【図2】従来のレーダ装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 目標処理部 2 特定目標方向予測部 3 特定目標運動予測部 4 特定方向ビーム発生部 5 基準信号発生部 6 送信部 7 ビーム制御部 9 送受信アンテナ部 10 受信部 11 信号処理部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のビームにより目標の捜索および追
    尾を行いながら特定の目標を検出するレーダ装置におい
    て、目標に対して電波を送受信する送受信アンテナ部
    と、この送受信アンテナ部を介して受信した受信信号
    ら目標の捕捉処理を行う捕捉手段と、この捕捉手段によ
    り捕捉された目標の中から特定の目標を指定し、その特
    定目標の方位および仰角を予測する特定目標方向予測部
    と、上記方位および仰角が予測された特定目標の運動方
    向と速度とを予測する特定目標運動予測部と、この特定
    目標運動予測部で予測された運動方向と速度とから上記
    特定目標に対して指向させるビームの数を定め、上記特
    定目標運動予測部で予測された上記特定目標の方位およ
    び仰角から上記ビームの指向方向を定める特定方向ビー
    ム発生部と、この特定方向ビーム発生部の指令に基づい
    て上記送受信アンテナ部を制御し、上記運動方向と速度
    とから定めた数の複数のビームを上記特定目標の方位お
    よび仰角方向を中心として指向させるビーム制御部とを
    備えたことを特徴とするレーダ装置。
JP3055438A 1991-02-28 1991-02-28 レーダ装置 Expired - Lifetime JP2726167B2 (ja)

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JPH04273084A JPH04273084A (ja) 1992-09-29
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JPS5745477A (en) * 1980-09-02 1982-03-15 Mitsubishi Electric Corp Target acquisition system
JPS62237373A (ja) * 1986-04-07 1987-10-17 Japan Radio Co Ltd フエ−ズドアレイ方位角レ−ダ
JPS649386A (en) * 1987-07-01 1989-01-12 Mitsubishi Electric Corp Search radar
JPH02103400A (ja) * 1988-10-11 1990-04-16 Mitsubishi Electric Corp 飛しょう体

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