JPH04348295A - 誘導装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は飛翔体に設けられる誘導
装置に関し、特に電波を放射し、目標で反射された反射
波を受信して目標に到達するように飛翔体を誘導する誘
導装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の誘導装置では、装備され
ている空中線の指向方向を変化させながら目標に対して
放射させ或いは反射されてくる電波の送受信を行って目
標を捜索している。そして、目標で反射波されてきた電
波の受信レベルが予め設定してあるレベル以上になると
、空中線の指向方向内に目標が探知されたものとして目
標の捜索を中止し、その反射波の到来方向、即ち目標に
向けて飛翔体を誘導するための誘導信号を出力する動作
切り替えを行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の誘導装
置は、自身が送信した電波の目標の反射波成分だけに着
目して目標を探知し、捜索動作から目標方向への誘導動
作へと切り替えを行っているため、この種の誘導装置を
備える複数の飛翔体の夫々の捜索範囲が一部分重複しか
つ該重複域に目標が存在する場合には、その同一目標に
複数の飛翔体が向かってしまうことになる。このため、
例えば飛翔体がミサイルである場合はオーバーキルを起
こすおそれがある。本発明の目的は複数の飛翔体が同一
目的に向けられることを防止した誘導装置を提供するこ
とにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の誘導装置は、少
なくとも空中線から放射する電波の時間間隔を制御する
送信間隔制御信号発生手段と、空中線で受信した信号に
基づいて第１及び第２の目標探知信号を夫々出力する第
１及び第２の目標探知手段と、これら第１及び第２の目
標探知信号に基づいて継続受信信号を出力する時間判定
手段と、第１及び第２の目標探知信号に基づいて別目標
受信信号を出力する目標間距離判定手段と、前記各信号
に基づいて目標の捜索の継続或いは目標への飛翔を切り
替える手段とを備えている。

【０００５】

【作用】本発明によれば、異なる複数の飛翔体が夫々送
信波を照射して同一の目標を探知したときに、第１目標
探知信号と第２目標探知信号が一定の時間間隔で出力さ
れるため、別目標受信信号が送信間隔制御信号発生器に
おける送信波の時間間隔を変更させる。このため、各飛
翔体の送信波は非同期となり、第１及び第２の各目標探
知信号の時間間隔は一定でなくなり、別の目標を探知す
るようになる。

【０００６】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の一実施例を示すブロック図である。 目標１は電波反射体であって飛翔体（被誘導体）を誘導
する標的である。飛翔体には空中線２，３が設けられ、
各空中線２，３は電波を送受信し、かつ夫々の指向パタ
ーン４，５を有している。ここでは捜索制御信号発生器
６からスイッチ７を介してサーボ８に捜索信号１０１が
出力され、捜索信号１０１によってサーボ８が空中線２
，３を可動させ、これに伴って方向が変化した指向パタ
ーン４，５が目標１を捕らえた状態を示している。

【０００７】送信機９で生成される送信波１０２はサー
キュレータ１０，１１を介して空中線２，３から電波と
して空間に放射される。空間に放射された電波の一部は
目標１で反射する。目標１で反射された反射波の一部が
空中線２，３で捕らえられてサーキュレータ１０，１１
を介して受信機１２，１３に送られる。受信機１２，１
３に送られた２つの反射波１０３，１０４は検波され、
夫々電力に対応した直流電圧信号１０５，１０６に変換
されて測角演算器１４、第１目標探知器１５、第２目標
探知器１６に送られる。

【０００８】測角演算器１４は２つの直流電圧信号１０
５，１０６の比から空中線２，３の中心方向に対する受
信反射波の到来角φに対応する電圧信号１０７を測角出
力として第１目標角抽出器１７及び第２目標角抽出器１
８に送る。又、第１目標探知器１５及び第２目標探知器
１６は直流電圧信号１０５，１０６のレベルが予め設定
してある値以上になった場合、第１目標探知信号１０８
及び第２目標探知信号１０９を夫々第１目標角抽出器１
７，第２目標角抽出器１８，第１測距演算器２０，第２
測距演算器２１に夫々出力する。

【０００９】第１目標角抽出器１７及び第２目標角抽出
器１８は測角演算器１４から刻々出力される電圧信号１
０７で示される測角値の中から、第１目標探知信号１０
８及び第２目標探知信号１０９の出力されるタイミング
に同期して測角値を抽出し、これを保持して時間判定器
１９に夫々出力する。時間判定器１９は、第１目標角抽
出器１７及び第２目標角抽出器１８が夫々保持している
測角値が略同一である時間幅が、予め設定してある時間
長を越えると継続受信信号１１０および測角信号１１３
を出力する。

【００１０】一方、第１測距演算器２０及び第２測距演
算器２１は送信間隔制御信号発生器２２から出力される
送信間隔信号１１１で、送信波１０２が放射されてから
第１目標探知信号１０８及び第２目標探知信号１０９が
出力されるまでの時間を計測し時間値として保持し、こ
れを目標間距離判定器２３に出力する。目標間距離判定
器２３は第１測距演算器２０及び第２測距演算器２１が
それぞれ保持している時間値の差が一定である時間幅が
、予め設定してある時間長を越えると別目標受信信号１
１２を前記送信間隔制御信号発生器２２及びスイッチ切
替器２４に夫々出力する。

【００１１】送信間隔制御信号発生器２２は別目標受信
信号１１２を受けると今まで出力していた送信間隔信号
１１１とは別の送信間隔信号１１１を出力して送信波１
０２が放射される時間間隔を変更する。又、スイッチ切
替器２４は、前記第１目標探知信号１０８、第２目標探
知信号１０９、継続受信信号１１０及び別目標受信信号
１１２を受けて第１目標探知信号１０８、第２目標探知
信号１０９、第１目標探知信号１０８のいずれかのみ、
或いは第２目標探知信号１０９及び別目標受信信号１１
２のみが得られるとスイッチ７，２５を図１に示す状態
から逆の状態に切り替える。この切替制御により目標１
の反射波到来角に対応した測角値がサーボ８に送られて
空中線２，３の方向がφを零とするように変えられ、ま
たその測角値は誘導信号出力端子２６から誘導信号とし
て出力される。

【００１２】今、図１の誘導装置と同一構成の他の誘導
装置が目標１を探知して送信波を照射している状態で、
本誘導装置が目標の捜索を行って図１に示す状態になり
、送信機９の目標１による反射波は第１目標探知器１５
で探知され、他の誘導装置による反射波は第２目標探知
器１６で探知されるとする。初めは夫々の誘導装置が同
期して送信波を放射しているため第１目標探知信号１０
８と第２目標探知信号１０９は出力され、その出力され
る時間間隔は一定で別目標受信信号１１２が出力される
。

【００１３】しかし、送信間隔制御信号発生器２２は別
目標受信信号１１２を受けると今まで出力していた送信
間隔信号１１１とは別の送信間隔信号１１１を出力して
送信波１０２が放射される時間間隔を変更するため、そ
れぞれの誘導装置は非同期で送信波を放射することにな
り第１目標探知信号１０８と第２目標探知信号１０９の
出力される時間間隔は一定でなくなり別目標受信信号１
１２は出力されない。したがって、スイッチ切替器２４
は設定条件を満たさず切替制御を行わなず、この誘導装
置は目標の捜索を継続して行って目標１に向けての飛翔
が行われないため、複数の飛翔体が同一目標に誘導され
るのを防止する。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、目標が探
知されたときに、自分の送信波による反射波以外の電波
成分が受信されているかどうかを判定して継続捜索また
は追尾の動作切替を決定しているから、既に他の誘導装
置が探知している目標を自分の目標として探知し追尾す
ることを防止でき、特にミサイルの誘導装置として用い
る場合にはオーバーキルを防止できるという効果がある
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の概略構成を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１　　目標 ２，３　　空中線 ６　　捜索制御信号発生器 ７，２５　　スイッチ ９　　送信機 １２，１３　　受信機 １４　　測角演算器 １５　　第１目標探知器 １６　　第２目標探知器 １７　　第１目標角抽出器 １８　　第２目標各抽出器 １９　　時間判定器 ２０　　第１測距演算器 ２１　　第２測距演算器 ２２　　送信間隔制御信号発生器 ２３　　目標間距離判定器 ２４　　スイッチ切替器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　空中に放射した電波の反射波を受信し
   て目標の捜索を行い、この反射波の受信レベルが一定以
   上となったときに目標を探知したものとみなして捜索動
   作を停止して前記目標に向けて被誘導体を誘導する誘導
   装置において、電波の送受信を行う空中線と、この空中
   線の向きを変える空中線駆動手段と、この空中線駆動手
   段に制御信号を出力して前記空中線の向きを変化させて
   指向方向を変え目標の捜索の動作をさせる捜索制御信号
   発生手段と、前記空中線が放射する電波を発生する送信
   手段と、この送信手段に送信間隔制御信号を出力して前
   記送信手段が発生する電波の時間間隔を制御する送信間
   隔制御信号発生手段と、前記空中線を介して電波を受信
   する受信手段と、この受信手段の受信出力から前記空中
   線の指向中心に対する到来角を求める測角手段と、前記
   受信手段の受信出力に基づいて本誘導装置から目標まで
   の距離を求める測距手段と、前記受信出力が予め設定し
   てある値以上であると第１目標探知信号を出力する第１
   目標探知手段と、前記受信出力とは別の受信出力が予め
   設定してある値以上であると第２目標探知信号を出力す
   る第２目標探知手段と、前記第１目標探知手段において
   第１目標探知信号を出力するときの電波と前記第２目標
   探知手段において第２目標探知信号を出力するときの電
   波との夫々の到来角が略同一である時間が予め設定して
   ある時間幅を越えると継続受信信号を出力する時間判定
   手段と、前記第１目標探知手段において第１目標探知信
   号を出力するときの目標と前記第２目標探知手段におい
   て第２目標探知信号を出力するときの目標との間の距離
   が一定であるときに別目標受信信号を出力する目標間距
   離判定手段と、前記第１目標探知信号と前記第２目標探
   知信号と前記継続受信信号と前記別目標受信信号とを受
   けて前記第１目標探知信号のみ又は前記第２目標探知信
   号のみ又は前記第１目標探知信号、前記第２目標探知信
   号、前記継続受信信号、及び前記別目標受信信号の全て
   が得られると前記空中線駆動手段に供給する信号を前記
   捜索制御信号発生手段が出力する制御信号から前記測角
   手段から出力される前記目標探知信号に対応する受信電
   波の測角信号に切り替えると共にこの測角信号を誘導信
   号として出力する切替手段とからなることを特徴とする
   誘導装置。