JP2725445B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気テープ等の磁気記録媒体の製造方法に
関する。
従来の技術 従来、磁気テープ等の磁気記録媒体の製造方法として
は、PETフィルム等の長尺の非磁性支持体(以下支持体
と略す)をその長手方向に連続搬送しながら、この支持
体上に磁性粒子を分散させてなる磁性塗料を塗布し、次
いでこの磁性塗料を乾燥固化させる方法が一般的であ
る。
この製造方法においては、磁気記録媒体の出力の向上
およびS/N比の向上を目的として、磁性粒子を支持体搬
送方向にそろえる配向処理が行なわれており、この技術
については例えば特開昭60−70532号公報,特開昭54−1
49606号公報,特開昭61−267933号公報,特開昭60−760
23号公報に示されたものが知られている。
これらの技術は、乾燥炉中で、支持体上に塗布された
磁性塗料に支持体搬送方向の磁界を印加することによ
り、磁性塗料中の磁性粒子を支持体搬送方向にそろえな
がら磁性塗料を乾燥固化し、その磁性塗料中の磁性粒子
を支持体搬送方向に配向させて磁性塗膜の角形比(残留
磁束密度/飽和磁束密度)の値を大きくし、磁気記録媒
体の出力およびS/N比を向上させるものである。また磁
性塗料の予備乾燥を行なってから、磁場を印加し磁性粒
子を配向させることにより高い角形比を得るものもあ
る。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の製造方法における磁性粒子
を支持体搬送方向にそろえるために乾燥炉中で磁性塗膜
に磁界を印加して磁性塗膜を乾燥固化する配向方法で
は、乾燥効率が低いため高速度で磁性塗膜の固化を行な
うためには、支持体搬送方向に非常に長い乾燥炉中に配
向磁界発生装置を配置して用いなければならず、高速度
生産への対応が困難であるという課題があった。
また近年、磁気記録媒体は高密度化が要求され、非常
に高い表面平滑性を得ることが必要となってきており、
乾燥炉中で磁性粒子を配向する従来の方法では、風量や
温度のきめ細かな設定が困難で、磁性塗膜の表面荒れ現
象を起こし、乾燥後の磁性塗膜表面の凹凸が激しくなる
ため短波長領域の信号の記録再生が困難であるという課
題がある。
さらに、出力およびS/N比の向上を目的として、非常
に微細な磁性粒子を使用するが、これらの磁性粒子を支
持体搬送方向に配向させるために磁界を瞬時的に印加
し、その後磁界の作用をなくすか、または急激に減衰さ
せてから磁性塗膜を乾燥した場合には、磁性粒子相互の
反発力により配向の戻り現象を起こし、十分に配向させ
た磁性塗膜を得ることが困難である。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであ
り、処理後の磁性塗膜の表面平滑性が極めて良好でかつ
非常に微細な磁性粒子を十分に配向することができる磁
気記録媒体の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、非磁性支持体上
に磁性塗料を塗布した後、その磁性塗料が未乾燥である
間に非磁性支持体をその搬送方向に平行な磁界を発生さ
せた複数個のソレノイドコイル内を通過させながら、ソ
レノイドコイルの間に設けた複数個の送風ノズルから熱
風を吹き付ける際に、支持体の入り口側で温度が低く、
風量が少なく、出口側に近づくほど温度が高く、風量が
多くなるように制御して、磁性塗料を乾燥させるもので
ある。
作用 したがって本発明によれば、未乾燥の磁性塗料を塗布
した非磁性支持体を複数個のソレノイドコイル内を通過
させることにより磁界を印加しながら、ソレノイドコイ
ルの間に設けた風量や温度等の送風条件をそれぞれ適当
に選定した複数個の送風ノズルから熱風を吹き付けて乾
燥することにより、表面荒れの極めて少ない、かつ配向
の戻り現象の抑えられた高い配向性と表面平滑性を有す
る磁性塗膜を得ることができ、したがって電磁変換特性
に優れた磁性記録媒体が得られるものである。
実施例 以下、本発明の一実施例について磁気テープの製造を
例として図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の一実施例における製造方法を示すも
ので磁気テープ製造工程の一部である。図に示すように
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等の非磁
性支持体1は原反ロール2から送り出され、塗布機3で
PETフィルム1上に磁性塗料4が塗布される。その後フ
ィルム搬送方向に磁界を発生しているソレノイドコイル
5a〜5e内を通過させながら送風ノズル6a〜6fにより熱風
を吹き付け、フィルム搬送方向への配向を保持しながら
磁性塗料4を乾燥させて塗布済原反ロール7a,7b,7cを作
成する。
(実施例1) 実施例で用いた磁性塗料4は下記の成分をもつもの
で、各成分の部数は全て重量部を示す。
磁性塗料4の調整 上記の組成物をボールミルおよびサンドミルを用いて
混練分散を行なった後、ポリイソシアネートを5部添加
して得られた混練物を、平均孔径1μmのフィルターで
濾過し、磁性塗料4を準備した。
磁性塗料4を2軸延伸した厚さ10.5μmのPETフィル
ム1の上に第1図に示した塗布機3で塗布し、フィルム
搬送方向に1個ソレノイドコイルがそのコイルの中心部
で8000ガウス、そのコイルの両端部で4300ガウスの磁界
を発生しているソレノイドコイル5a〜5eの内側を通過さ
せながら、送風ノズル6a〜6fから熱風を吹き付けること
により乾燥し、厚さ2.8μmの磁性塗膜を有する塗布済
原反ロール7aを得た。
なお、塗布速度および送風条件は次の表に示す条件1
とした。
(実施例2) 送風条件を上記表に示す条件2とした他は、実施例1
と全く同様にして塗布済原反ロール7bを作成した。
(実施例3) 塗布速度および送風条件を上記表に示す条件3とした
他は、実施例1と全く同様にして塗布済原反ロール7cを
作成した。
(比較例1) 第3図に示すように、第1図に示したソレノイドコイ
ル5a〜5eおよび送風ノズル6a〜6fを除去し、フィルム搬
送方向にそのコイルの中心部で8000ガウス、そのコイル
の両端部で4300ガウスの磁界を発生している1個のソレ
ノイドコイル8を、熱風を熱風導入口9aより導入し、排
気口9bより排気している乾燥炉10内に1台配置した他は
実施例1と全く同様にして塗布済原反ロール11aを作成
した。
なお、乾燥炉10内への送風条件は上記表に示す条件4
とした。
(比較例2) 塗布速度および送風条件を表に示す条件5とした他
は、比較例1と全く同様にして塗布済原反ロール11bを
作成した。
以下の各実施例および比較例で得られた磁気テープ試
料を用いて磁気特性(角形比)および表面粗さ(中心線
平均粗さ:Ra)を測定し、上記表中における結果を得
た。
なお、角形比は最大磁場強度10000ガウスの条件で測
定したときの磁気特性を示している。
また第2図(a)および(b)に本実施例に用いたソ
レノイドコイル5a〜5eと送風ノズル6a〜6fの位置関係と
コイル内側のフィルム通過部におけるフィルム搬送方向
の磁界分布を示した。
また第4図(a)および(b)は比較例に用いた従来
の製造方法におけるソレノイドコイルと乾燥炉の位置関
係とコイル内側のフィルム通過部におけるフィルム搬送
方向の磁界分布を示している。
表から明らかなように、複数個のソレノイドコイル5a
〜5eにより磁界を印加しながら、ソレノイドコイル5a〜
5e間にそれぞれ設けた送風ノズル6a〜6fにより磁性塗料
4を乾燥した方が角形比の高い配向性の良好な磁性塗膜
が得られる。また複数個のソレノイドコイル5a〜5eによ
り配向した場合でも、風量の大きい送風ノズルを3台用
いて磁性塗料4の乾燥を行なうよりも、風量を絞った6
台の送風ノズル6a〜6fを用いて乾燥を行なった方が磁性
塗膜の表面荒れを避けることができるため、その表面性
は向上する。
さらに本発明による製造方法によれば、高速塗布にお
いても送風条件の設定を変えることにより角形比の値が
大きく、配向性が良好で、かつ表面平滑性の高い最適な
乾燥条件が得られるので、高速生産にも十分対応でき
る。
このように上記実施例によれば、複数個のソレノイド
コイル5a〜5eと複数個の送風ノズル6a〜6fを用いること
により、磁性塗料4が未乾燥である間に配向させながら
乾燥しているために、優れた角形比と表面平滑性を有す
る磁気テープを製造することができる。
発明の効果 本発明は上記実施例より明らかなように、磁性塗料を
塗布した非磁性支持体を磁界を発生させている複数個の
ソレノイドコイル内を通過させて磁性塗膜中の微細な磁
性粒子に磁界を作用させながら、各ソレノイドコイル間
に配置した送風条件をそれぞれ適当に選定した複数個の
送風ノズルから熱風を吹き付けることにより乾燥、すな
わち送風ノズルから熱風を吹き付ける際に、支持体の入
り口側で温度が低く、風量が少なく、出口側に近づくほ
ど温度が高く、風量が多くなるように制御して、磁性塗
料を乾燥させるものであり、磁性塗料中の磁性粒子を十
分に配向し、磁性粒子の配向の戻り現象を抑えることが
でき、したがって角形比の値が大きく、配向性が良好で
かつ磁性塗膜の表面平滑性の非常に高い磁性記録媒体を
得ることができ、また高速生産にも十分対応することが
可能であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における磁気記録媒体の製造
方法を実施するために使用する装置の概略正面図、第2
図(a),(b)は本発明の一実施例におけるソレノイ
ドコイルと送風ノズルの位置関係を示す配置図および位
置関係に対応した磁界分布を示す特性図、第3図は比較
例の製造のために使用した装置の概略正面図、第4図
(a),(b)は比較例を製造する工程におけるソレノ
イドコイルと乾燥炉の位置関係を示す配置図および位置
関係に対応した磁界分布を示す特性図である。 1……PETフィルム(非磁性支持体)、4……磁性塗
料、5a〜5e……ソレノイドコイル、6a〜6f……送風ノズ
ル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に磁性塗料を塗布した後、
    その磁性塗料が未乾燥である間に前記非磁性支持体をそ
    の搬送方向に平行な磁界を発生させた複数個のソレノイ
    ドコイル内を通過させながら、前記ソレノイドコイルの
    間に設けた複数個の送風ノズルから熱風を吹き付ける際
    に、前記支持体の入り口側で温度が低く、風量が少な
    く、出口側に近づくほど温度が高く、風量が多くなるよ
    うに制御して、前記磁性塗料を乾燥させることを特徴と
    する磁気記録媒体の製造方法。
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