JP2725320B2 - 樹脂モールドモーター - Google Patents

樹脂モールドモーター

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はステータを樹脂製モールド材で覆った樹脂モ
ールドモーターに関するものである。
従来の技術 従来、この種の樹脂モールドモーターは第3図に示す
ような構成が一般的である。以下その構成を第3図に基
づいて説明する。すなわち、1はステータの一部となる
固定子鉄心、2はステータコイル、3はステータコイル
等を覆った樹脂製モールド材、4は軸受5を保持する軸
受ハウジング、6はロータ、7はシャフトである。以上
の構成において、ステータコイル2に通電することによ
り、固定子鉄心1と所定の間隙を有したロータ6が回転
してシャフト7を回転するようになっている。
発明が解決しようとする課題 しかし、このような構造では、樹脂製モールド材3を
覆うときに固化していない状態の樹脂の流れにより、ス
テータコイル2を軸受ハウジング4の圧入部分まで押し
やり、充電部と軸受ハウジング4との絶縁耐圧や雷サー
ジ電圧が規格を満足しなかったり、ときにはステータコ
イル2が軸受ハウジング接触面まで押し出されて、軸受
ハウジングを圧入する際にステータコイル2を傷つける
等の課題を有していた。
本発明は上記課題に鑑み、樹脂製モールド材の流れに
より、ステータコイルが押されても軸受ハウジングと一
定間隔を保つことを目的とする。
課題を解決するための手段 そして上記の目的を達成するために本発明はステータ
コイルおよびその端子部を含むステータ全体を樹脂製の
モールド材にて覆うとともに、モールド形成の際に、ス
テータコイルと軸受ハウジングとが対向する部分のステ
ータコイル側に、軸受ハウジングとステータコイルの絶
縁距離を確保できる程度の深さの複数の溝がシャフトと
略平行に形成されるように成形する樹脂モールドモータ
ーである。
作用 上記構成により、樹脂モールド加工する際、溝を形成
する金型により、コイルは溝の底部で止められ、軸受ハ
ウジングとは溝の深さの間隔をもって固定される。した
がって、絶縁耐圧や雷サージを十分満足する設計ができ
る。
実施例 以下、本発明の一実施例を第1図および第2図にもと
づいて説明する。図において、ステータの主要部分であ
る固定子鉄心8にステータコイル9を巻回してステータ
を構成し、このステータ全体を樹脂製モールド材10にて
覆っている。また、ロータ11を圧入したシャフト12を保
持するための軸受13を軸受ハウジング14にて保持し、樹
脂製モールド材10の中央部に圧入している。そしてその
軸受ハウジング14が樹脂製モールド材10に接触する部分
に溝15を複数個設けている。
以上のように構成された樹脂モールドモーターについ
てその動作を説明する。第2図に示すように、ステータ
コイル9等を樹脂製モールド材10でモールド成形する場
合、樹脂製モールド材10の流れによって、ステータコイ
ル9が内周部へ押し出されやすい。そこで、モールド成
形する際に軸受ハウジング14と接触する部分の金型の周
囲に複数個の凸部を設けて成形することにより、ステー
タコイル9は凸部で流れは止まり、軸受ハウジング14と
の接触面まで押し出されない。すなわち、ステータ完成
品の状態では溝15の底部でステータコイル9の流れは止
まる。
発明の効果 以上の実施例から明らかなように本発明によれば、軸
受ハウジングの接触する部分の樹脂製モールド材の部分
に溝を設けることにより、ステータコイルは溝の底部で
止まり、軸受ハウジングとステータコイルの絶縁距離を
確保することができよって、絶縁耐圧、雷サージに対し
て、十分満足する設計ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における樹脂モールドモータ
ーの平面図、第2図は同一部破断正面図、第3図は従来
の樹脂モールドモーターの一部破断正面図である。 8……固定子鉄心、9……ステータコイル、10……樹脂
製モールド材、11……ロータ、12……シャフト、13……
軸受、14……軸受ハウジング、15……溝。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータコイルおよびその端子部を含むス
    テータ全体を樹脂製のモールド材にて覆うとともに、モ
    ールド形成の際に、ステータコイルと軸受ハウジングと
    が対向する部分のステータコイル側に、軸受ハウジング
    とステータコイルの絶縁距離を確保できる程度の深さの
    複数の溝がシャフトと略平行に形成されるように成形す
    る樹脂モールドモーター。
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