JP2725135B2 - 内装材および該内装材の製造方法 - Google Patents
内装材および該内装材の製造方法Info
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- JP2725135B2 JP2725135B2 JP5124942A JP12494293A JP2725135B2 JP 2725135 B2 JP2725135 B2 JP 2725135B2 JP 5124942 A JP5124942 A JP 5124942A JP 12494293 A JP12494293 A JP 12494293A JP 2725135 B2 JP2725135 B2 JP 2725135B2
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- Japan
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- resin foam
- urethane resin
- rigid
- semi
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】 本発明は主として自動車の天井
材、ドアトリム、リヤパーセル等に用いられる内装材お
よび該内装材の製造方法に関するものである。
材、ドアトリム、リヤパーセル等に用いられる内装材お
よび該内装材の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】 従来、この種の内装材としては図６に
示すようなコルゲート芯材(1A)の両面にライナー(1B)を
貼着した段ボール(1) が用いられていたが、該段ボール
(1) は紙を材料とするために伸びがなく、成形性に乏し
く、深絞り成形部分では亀裂やしわを生じ、該亀裂やし
わが表皮材を介して凹 凸として外部より感知され、外観
や感触を悪くしていた。そこでこのような段ボール(1)
の亀裂やしわを吸収し外部より隠蔽するために、図６に
示すように段ボール(1) に樹脂含浸フェルトや、樹脂含
浸軟質ウレタン樹脂発泡体のような緩衝材(2) を積層
し、該緩衝材(2) 表面に表装材(3) を貼着する構成が開
示されている。更に段ボールに代えて成形性の良い軟質
ウレタン樹脂発泡体に樹脂を含浸させて成形した内装材
も提供されているけれども、上記樹脂含浸ウレタン樹脂
発泡体の成形物は剛性に乏しいので、ガラス繊維層等の
補強層を表面に積層して補強することが必要である。
示すようなコルゲート芯材(1A)の両面にライナー(1B)を
貼着した段ボール(1) が用いられていたが、該段ボール
(1) は紙を材料とするために伸びがなく、成形性に乏し
く、深絞り成形部分では亀裂やしわを生じ、該亀裂やし
わが表皮材を介して凹 凸として外部より感知され、外観
や感触を悪くしていた。そこでこのような段ボール(1)
の亀裂やしわを吸収し外部より隠蔽するために、図６に
示すように段ボール(1) に樹脂含浸フェルトや、樹脂含
浸軟質ウレタン樹脂発泡体のような緩衝材(2) を積層
し、該緩衝材(2) 表面に表装材(3) を貼着する構成が開
示されている。更に段ボールに代えて成形性の良い軟質
ウレタン樹脂発泡体に樹脂を含浸させて成形した内装材
も提供されているけれども、上記樹脂含浸ウレタン樹脂
発泡体の成形物は剛性に乏しいので、ガラス繊維層等の
補強層を表面に積層して補強することが必要である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら上記従
来技術にあっては段ボールの亀裂やしわをとるために緩
衝材が必要であり、その分重量増につながりかつコスト
アップになるしまた緩衝材積層の手間がかゝり、樹脂含
浸軟質ウレタン樹脂発泡体を使用すればガラス繊維層等
の補強層のために重量増かつコストアップになり、また
積層時ガラス繊維層の場合はガラス繊維小片が作業場に
散乱して作業員の皮膚を刺激し、作業環境を著しく悪化
させると云う問題点がある。
来技術にあっては段ボールの亀裂やしわをとるために緩
衝材が必要であり、その分重量増につながりかつコスト
アップになるしまた緩衝材積層の手間がかゝり、樹脂含
浸軟質ウレタン樹脂発泡体を使用すればガラス繊維層等
の補強層のために重量増かつコストアップになり、また
積層時ガラス繊維層の場合はガラス繊維小片が作業場に
散乱して作業員の皮膚を刺激し、作業環境を著しく悪化
させると云う問題点がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】 本発明は上記従来の課
題を解決するための手段として、コルゲート芯材(11A)
の片面にライナー(11B) を貼着した片面段ボール(11)
と、該片面段ボール(11)のコルゲート芯材(11A) 側に該
芯材 (11A) を埋めるようにして形成された硬質または半
硬質ウレタン樹脂発泡体層(12)と、該硬質または半硬質
ウレタン樹脂発泡体層(12)側に重合された表 装材(13)と
からなり、所定形状に成形されている内装材(10)を提供
するものであり、上記内装材(10)を製造するには、上記
片面段ボール(11)のコルゲート芯材(11A) 側に該芯材を
埋める硬質または半硬質ウレタン樹脂発泡体原料(12A)
を塗布し、加熱成形によって所定形状に成形するととも
に該ウレタン樹脂発泡体原料(12A) を発泡硬化せしめて
硬質または半硬質ウレタン樹脂発泡体層(12)とし、該硬
質または半硬質ウレタン樹脂発泡体層(12)形成側には 表
装材(13)を重合する方法が適用される。
題を解決するための手段として、コルゲート芯材(11A)
の片面にライナー(11B) を貼着した片面段ボール(11)
と、該片面段ボール(11)のコルゲート芯材(11A) 側に該
芯材 (11A) を埋めるようにして形成された硬質または半
硬質ウレタン樹脂発泡体層(12)と、該硬質または半硬質
ウレタン樹脂発泡体層(12)側に重合された表 装材(13)と
からなり、所定形状に成形されている内装材(10)を提供
するものであり、上記内装材(10)を製造するには、上記
片面段ボール(11)のコルゲート芯材(11A) 側に該芯材を
埋める硬質または半硬質ウレタン樹脂発泡体原料(12A)
を塗布し、加熱成形によって所定形状に成形するととも
に該ウレタン樹脂発泡体原料(12A) を発泡硬化せしめて
硬質または半硬質ウレタン樹脂発泡体層(12)とし、該硬
質または半硬質ウレタン樹脂発泡体層(12)形成側には 表
装材(13)を重合する方法が適用される。
【０００５】
【作用】 本発明の内装材においては、片面段ボール(1
1)は硬質または半硬質ウレタン樹脂発泡体原料(12A) の
キャリアとなる。そして加熱成形によって該ウレタン樹
脂発泡体原料(12A) は発泡硬化するとともに所定形状に
成形されるが、該ウレタン樹脂発泡体原料(12A) は流動
性を有するので、硬化前においてはどのような形状にも
対応することが出来、また片面段ボール(11)が成形中に
亀裂やしわを生じても、該片面段ボール(11)の芯材(11
A) は形 成されたウレタン樹脂発泡体層(12)によって埋
められた状態となっており、 該ウレタン樹脂発泡体層(1
2)の表面は平滑になるから、表装材(13)の表面に は該亀
裂やしわに起因する凹凸は形成されなくなる。上記硬質
または半硬質ウレタン樹脂発泡体層(12)は片面段ボール
(11)によって補強されて剛性も大きな内装材(10)を与え
る。
1)は硬質または半硬質ウレタン樹脂発泡体原料(12A) の
キャリアとなる。そして加熱成形によって該ウレタン樹
脂発泡体原料(12A) は発泡硬化するとともに所定形状に
成形されるが、該ウレタン樹脂発泡体原料(12A) は流動
性を有するので、硬化前においてはどのような形状にも
対応することが出来、また片面段ボール(11)が成形中に
亀裂やしわを生じても、該片面段ボール(11)の芯材(11
A) は形 成されたウレタン樹脂発泡体層(12)によって埋
められた状態となっており、 該ウレタン樹脂発泡体層(1
2)の表面は平滑になるから、表装材(13)の表面に は該亀
裂やしわに起因する凹凸は形成されなくなる。上記硬質
または半硬質ウレタン樹脂発泡体層(12)は片面段ボール
(11)によって補強されて剛性も大きな内装材(10)を与え
る。
【０００６】
【実施例】 本発明を図１〜図５に示す一実施例によっ
て説明すれば、片面段ボール(11)はコルゲート芯材(11
A) と、該芯材(11A) の片面に貼着されているライナー
(11B) とからなり、該片面段ボール(11)の芯材(11A) 側
には硬質または半硬質ウレタン樹脂発泡体の原料(12A)
がスプレーガン(14)によって塗布される。上記原料の塗
布量は通常２００〜２５０ｇ／ｍ2 である。
て説明すれば、片面段ボール(11)はコルゲート芯材(11
A) と、該芯材(11A) の片面に貼着されているライナー
(11B) とからなり、該片面段ボール(11)の芯材(11A) 側
には硬質または半硬質ウレタン樹脂発泡体の原料(12A)
がスプレーガン(14)によって塗布される。上記原料の塗
布量は通常２００〜２５０ｇ／ｍ2 である。
【０００７】 上記片面段ボール(11)において芯材(11
A) は例えば紙、不織布等からなり、該紙、不織布等に
はアクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等が含浸されても
よく、またライナー(11B) は例えば紙、不織布、コルク
シート等からなり、芯材(11A) と同様な樹脂が含浸され
てもよい。
A) は例えば紙、不織布等からなり、該紙、不織布等に
はアクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等が含浸されても
よく、またライナー(11B) は例えば紙、不織布、コルク
シート等からなり、芯材(11A) と同様な樹脂が含浸され
てもよい。
【０００８】 上記原料(12A) は例えばポリエーテルポ
リオール、ポリエステルポリオール、ポリアクリルポリ
オール等のポリオール、ＴＤＩ，ＭＤＩ等のジイソシア
ナートとの混合物、末端水酸基を有するウレタンプレポ
リマーとジイソシアナートとの混合物、末端イソシアナ
ート基を有するウレタンプレポリマーとポリオールとの
混合物等であり、上記混合物には水、あるいは硬化促進
剤等が添加されてもよい。
リオール、ポリエステルポリオール、ポリアクリルポリ
オール等のポリオール、ＴＤＩ，ＭＤＩ等のジイソシア
ナートとの混合物、末端水酸基を有するウレタンプレポ
リマーとジイソシアナートとの混合物、末端イソシアナ
ート基を有するウレタンプレポリマーとポリオールとの
混合物等であり、上記混合物には水、あるいは硬化促進
剤等が添加されてもよい。
【０００９】 上記原料(12A) を塗布された片面段ボー
ル(11)は芯材(11A) 側に表装材(13)を重合された上で図
２に示すように下型(15A) と上型(15B) とからなるプレ
ス成形型(15)にセットされ、通常７０〜１００℃程度の
低温加熱成形が行なわれ、図３に示すように所定形状に
成形される。上記加熱成形によって上記原料(12A) が発
泡しかつ高分子化反応および架橋反応によって硬化し
て、図４に示すように硬質または半硬質ウレタン樹脂発
泡体層(12)が形成され、該芯材(11A) は該硬質または半
硬質ウレタン樹脂 発泡体層(12)中に埋められた状態とな
る。
ル(11)は芯材(11A) 側に表装材(13)を重合された上で図
２に示すように下型(15A) と上型(15B) とからなるプレ
ス成形型(15)にセットされ、通常７０〜１００℃程度の
低温加熱成形が行なわれ、図３に示すように所定形状に
成形される。上記加熱成形によって上記原料(12A) が発
泡しかつ高分子化反応および架橋反応によって硬化し
て、図４に示すように硬質または半硬質ウレタン樹脂発
泡体層(12)が形成され、該芯材(11A) は該硬質または半
硬質ウレタン樹脂 発泡体層(12)中に埋められた状態とな
る。
【００１０】 上記成形中に片面段ボール(11)に図４に
示すように亀裂ＣやしわＷが発生しても、該発泡体原料
(12A) は流動性を有しているので、該亀裂ＣやしわＷは
該発泡体層(12)に吸収されてしまい、該発泡体層(12)の
表面は平滑なものとなり、それに対応して表装材(13)の
表面には該亀裂やし わによる凹凸が形成されなくなる。
また該発泡体原料(12A) は硬化前においては如何なる形
状にも対応出来る。このようにして例えば図５に示すよ
うな自動車の成形天井(10)が得られる。
示すように亀裂ＣやしわＷが発生しても、該発泡体原料
(12A) は流動性を有しているので、該亀裂ＣやしわＷは
該発泡体層(12)に吸収されてしまい、該発泡体層(12)の
表面は平滑なものとなり、それに対応して表装材(13)の
表面には該亀裂やし わによる凹凸が形成されなくなる。
また該発泡体原料(12A) は硬化前においては如何なる形
状にも対応出来る。このようにして例えば図５に示すよ
うな自動車の成形天井(10)が得られる。
【００１１】
【発明の効果】 したがって本発明においては、軽量で
成形作業性の非常に良く、しかも外観に優れかつ剛性が
大きい内装材が提供される。
成形作業性の非常に良く、しかも外観に優れかつ剛性が
大きい内装材が提供される。
図１〜図５は本発明の一実施例を示すものである。
【図１】 ウレタン樹脂発泡体原料塗布工程の説明図
【図２】 プレス成形工程前の説明図
【図３】 プレス成形工程後の説明図
【図４】 内装材の部分拡大断面図
【図５】 成形天井の斜視図
【図６】 従来例の部分断面図
10 成形天井 11 片面段ボール 11A 芯材 11B ライナー 12 ウレタン樹脂発泡体層 12A ウレタン樹脂発泡体原料13 表装材
Claims (2)
- 【請求項１】コルゲート芯材の片面にライナーを貼着し
た片面段ボールと、該片面段ボールのコルゲート芯材側
に該芯材を埋めるようにして形成された硬質または半硬
質ウレタン樹脂発泡体層と、該硬質または半硬質ウレタ
ン 樹脂発泡体層側に重合された表装材とからなり、所定
形状に成形されていることを特徴とする内装材 - 【請求項２】コルゲート芯材の片面にライナーを貼着し
た片面段ボールのコルゲート芯材側に硬質または半硬質
ウレタン樹脂発泡体原料を塗布し、加熱成形によって所
定形状に成形するとともに該ウレタン樹脂発泡体原料を
発泡硬化せしめて該芯材を埋める硬質または半硬質ウレ
タン樹脂発泡体層とし 、該硬質または半硬質ウレタン樹
脂発泡体層形成側には表装材を重合することを特徴とす
る内装材の製造方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5124942A JP2725135B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 内装材および該内装材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5124942A JP2725135B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 内装材および該内装材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06312474A JPH06312474A (ja) | 1994-11-08 |
| JP2725135B2 true JP2725135B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=14898014
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5124942A Expired - Lifetime JP2725135B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 内装材および該内装材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2725135B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07195595A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-01 | Ikeda Bussan Co Ltd | 段ボール基材の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02121455U (ja) * | 1989-03-20 | 1990-10-02 |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP5124942A patent/JP2725135B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06312474A (ja) | 1994-11-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971104 |