JP2724920B2 - スロットマシン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ゲームの開始操作によ
り変化する多数の絵柄を有する複数の可変表示手段と、
各可変表示手段の正面側に配設された窓面部と、該窓面
部から透視できる前記可変表示手段の絵柄の変化を停止
させる停止手段とを有するスロットマシンに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のスロットマシンとして
は、例えば、特開平２−５２６８３に示すようなものが
ある。

【０００３】すなわち、スロットマシン内に設けられた
絵柄を有する回転ベルトを外から透視できるようケース
の正面側に形成した表示窓の下方に、回転ベルトの回転
を停止させる操作ボタンを配設している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスロットマシンでは、回転ベルトを外側から
透視する表示窓と、回転ベルトの回転を停止させる操作
ボタンとの間隔が離れているから、表示窓から回転ベル
トの絵柄の変化を観察する遊技者が回転ベルトの停止操
作を意識した瞬間と、実際に手で操作ボタンを押す瞬間
との間にズレが生じやすく、遊技者の欲求に反する結果
を招き、ゲームの面白みに欠けるという問題点があっ
た。

【０００５】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、回転ベルトなどの可変表示手段の
絵柄の変化を観察しながらでも、遊技者が所望する瞬間
に可変表示手段の絵柄の変化を停止させる操作ができ、
面白みに富んだゲームを行なうことができるスロットマ
シンを提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、 １ ゲームの開始操作により変化する多数の絵柄を有す
る複数の可変表示手段と、各可変表示手段の正面側に配
設された窓面部と、該窓面部から透視できる前記可変表
示手段の絵柄の変化を停止させる停止手段とを有するス
ロットマシンにおいて、前記停止手段を、押すことによ
って前記可変表示手段の絵柄の変化を停止させることが
できる停止スイッチにするとともに、該停止スイッチを
前記窓面部と一体的に構成したことを特徴とするスロッ
トマシン。 ２ 前記窓面部は、前記複数の可変表示手段に対応して
複数の区分窓面部に分割され、該複数の区分窓面部を前
記複数の可変表示手段の絵柄の変化を別々に停止させる
ことができる個々の停止スイッチとして構成したことを
特徴とする１項記載のスロットマシン。に存する。

【０００７】

【作用】スロットマシンのゲーム開始操作をするとゲー
ムが開始され、例えば、複数のドラムや回転ベルトなど
で構成された可変表示手段が回転し初めて、それぞれの
可変表示手段の多数の絵柄が別々に変化する。

【０００８】可変表示手段の絵柄の変化を窓面部からじ
っと透視する遊技者は、可変表示手段の絵柄の変化を所
望する瞬間に、停止手段により停止させることができ
る。この場合に、前記停止手段は、押すことによって前
記可変表示手段の絵柄の変化を停止させることができる
停止スイッチにするとともに、該停止スイッチを前記窓
面部と一体的に構成する。

【０００９】窓面部と停止スイッチとを一体的に構成す
ることにより、表示窓から可変表示手段の絵柄の変化を
じっと透視する遊技者が絵柄の変化の停止を意識した瞬
間に、即座に操作ボタンを手で押すことが可能であり、
遊技者の欲求を満たし面白くゲームを行なうことができ
る。

【００１０】スロットマシンの窓面部を、複数の可変表
示手段に対応させて複数の区分窓面部に分割し、該複数
の区分窓面部を前記複数の可変表示手段の絵柄の変化を
別々に停止させることができる個々の停止スイッチとし
て構成することもできる。

【００１１】それにより、各区分窓面部と一体的に構成
された個々の停止スイッチを次々に手で押しながら、各
可変表示手段の絵柄の変化を順次停止させるできること
になり、面白く変化に富んだゲームを行なうことができ
る。

【００１２】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。

【００１３】図１から図４は本発明の一実施例を示して
いる。図１に示すように、スロットマシン１０の正面部
は長方形をしており、正面部の略中央には矩形状の窓面
部が形成されている。ケース１１の内部には、３個の可
変表示手段である回転ベルト２０，２０…が、それぞれ
上側ドラム２１と下側ドラム２２との間に掛け渡されて
いる。それぞれの回転ベルト２０，２０…には、多数の
各種絵柄２０ａ，２０ａ…が表示されている。

【００１４】窓面部は、３個の回転ベルト２０，２０…
に対応して３個の区分窓面部３０，３０…に分割されて
いる。それぞれの区分窓面部３０，３０…には透視窓３
１，３１…が設けられており、各透視窓３１には透明な
プラスチック板が取付けられている。各区分窓面部３０
の透視窓３１は、それぞれの回転ベルト２０，２０…に
対応して各回転ベルト２０の多数の各種絵柄２０ａ，２
０ａ…の一部を透視できるように配設されている。

【００１５】それぞれの区分窓面部３０，３０…は、ケ
ース１１に設けられたハンドル１２を操作することによ
り作動する駆動機構（図示せず）によって回転する各回
転ベルト２０の回転を止める停止機構（図示せず）を別
々に作動させるための停止スイッチ３０ａとして構成さ
れている。

【００１６】さらに詳しく言えば、区分窓面部３０と一
体的に構成された停止スイッチ３０ａは、その上端部が
枢軸１５によりケース１１側に枢支されており、図３に
示すように枢軸１５を中心として下端部が前方へ突出す
るＯＦＦ位置と、図４に示すように下端部が引っ込むＯ
Ｎ位置とに揺動可能に設けられている。

【００１７】区分窓面部３０と一体的に構成された停止
スイッチ３０ａは、回転ベルト２０が回転している際に
はＯＦＦ位置に係止されており、ＯＦＦ位置にあるとき
に下端部を手で押すことによってＯＮ位置に変位し、停
止機構（図示せず）を作動させるよう設けられている。

【００１８】また、スロットマシン１０は、制御装置４
０を備えている。制御装置４０は、停止機構（図示せ
ず）の作動によって回転が停止した各回転ベルト２０の
各種絵柄２０ａ，２０ａ…が、図２に示すように、Ａな
いしＥの５通りの当たりライン上で所定の組み合わせに
なれば、所定の払い出し率に応じてメダル受皿１３への
メダルの払い出しを賞出手段（図示せず）などに指示す
る装置である。制御装置４０は、マイクロコンピュータ
などで構成される。次に作用を説明する。メダル投入口
１４にメダルを投入してハンドル１２を操作することに
よりゲームが開始される。ゲームの開始とともに駆動機
構（図示せず）の作動よって３個の回転ベルト２０，２
０…がそれぞれ別々に回転し、ケース１１の各区分窓面
部３０に設けられた透視窓３１から覗くことができる各
回転ベルト２０の多数の各種絵柄２０ａ，２０ａ…が順
に移動して変化する。

【００１９】各回転ベルト２０の各種絵柄２０ａ，２０
ａ…の変化を区分窓面部３０の透視窓３１からじっと観
察する遊技者は、各回転ベルト２０の各種絵柄２０ａ，
２０ａ…の変化を所望する瞬間に、それぞれ区分窓面部
３０，３０…と一体的に構成された停止スイッチ３０
ａ，３０ａ…の下端を次々に押して、対応するそれぞれ
の回転ベルト２０，２０…の各種絵柄２０ａ．２０ａ…
の変化を順次停止させることかできる。

【００２０】さらに詳しく言えば、それぞれの回転ベル
ト２０，２０…が回転しているとき、各停止スイッチ３
０ａは、図３に示すように枢軸１５を中心として下端部
が前方へ突出するＯＦＦ位置に係止されており、ＯＦＦ
位置にある停止スイッチ３０ａの下端部を手で押すこと
によって、図４に示すように下端部が引っ込むＯＮ位置
に変位させる。それにより、停止機構（図示せず）が作
動して、各回転ベルト２０の回転が別々に停止する。

【００２１】区分窓面部３０と停止スイッチ３０ａとを
一体的に構成することにより、窓面部３０と停止スイッ
チ３０ａとを別々に構成する場合に比べて、透視窓３１
から各回転ベルト２０の各種絵柄２０ａ，２０ａ…の変
化をじっと透視する遊技者が各種絵柄２０ａ，２０ａ…
の変化の停止を意識した瞬間に、反射的に各停止スイッ
チ３０ａを手で押すことが可能であり、遊技者の欲求を
満たし面白くゲームを行なうことができる。

【００２２】停止スイッチ３０ａを押し、停止機構（図
示せず）の作動によって回転が停止したそれぞれの回転
ベルト２０，２０…の各種絵柄２０ａ，２０ａ…が、例
えば、図２に示すように当たりラインＡの上で数字の７
が一列に並んでいるの場合には、制御装置４０によって
当たりと判断され、制御装置４０の指示に従って賞出手
段（図示せず）などにより、メダル受皿１３に所定の払
い出し率に応じてメダルが払い出される。

【００２３】また、従来のスロットマシンのように、停
止スイッチをケースに窓面部と別々に設ける必要が無く
なり、スロットマシンをシンプルな構造にすることがで
きるから、製造コストを低減させたり、電飾パネルなど
を取付けるためのスペースを確保することもできる。

【００２４】なお、前記実施例において、可変表示手段
はドラム２１，２２の回転によって回転する回転ベルト
２０により構成したが、可変表示手段はこれに限るもの
ではなく、例えば、７セグメントＬＥＤなどを用いて電
気的に動作するものや、ルーレットによって複数の表示
のうちの１つを指示するものなどでもよい。

【００２５】

【発明の効果】本発明にかかるスロットマシンによれ
ば、可変表示手段の絵柄の変化を停止させる停止手段
を、押すことによって可変表示手段の絵柄の変化を停止
させることができる停止スイッチにするとともに、該停
止スイッチを窓面部と一体的に構成したから、可変表示
手段の絵柄の変化に注意を奪われながらでも、遊技者が
所望する瞬間に即座に可変表示手段の絵柄の変化を停止
させる操作ができ、遊技者の欲求を満たし面白みに富ん
だゲームを行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のスロットマシンを示す斜視
図である。

【図２】本発明の一実施例のスロットマシンを示す正面
図である。

【図３】本発明の一実施例のスロットマシンを示す側面
図である。

【図４】本発明の一実施例のスロットマシンを示す側面
図である。

【符号の説明】

１０…スロットマシン、２０…回転ベルト（可変表示手
段）、２０ａ…絵柄、３０…区分窓面部、３１…透視
窓、３０ａ…停止スイッチ、４０…制御装置

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ゲームの開始操作により変化する多数の絵
   柄を有する複数の可変表示手段と、各可変表示手段の正
   面側に配設された窓面部と、該窓面部から透視できる前
   記可変表示手段の絵柄の変化を停止させる停止手段とを
   有するスロットマシンにおいて、前記停止手段を、押す
   ことによって前記可変表示手段の絵柄の変化を停止させ
   ることができる停止スイッチにするとともに、該停止ス
   イッチを前記窓面部と一体的に構成したことを特徴とす
   るスロットマシン。
2. 【請求項２】前記窓面部は、前記複数の可変表示手段に
   対応して複数の区分窓面部に分割され、該複数の区分窓
   面部を前記複数の可変表示手段の絵柄の変化を別々に停
   止させることができる個々の停止スイッチとして構成し
   たことを特徴とする請求項１記載のスロットマシン。