JP2724766B2 - 鱗片形に堆積する印刷製品を加工する方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は鱗片形に堆積する、特に、多葉の折畳まれた
印刷製品（例えば、新聞、定期刊行物、etc.）を加工す
る方法および装置に関する。

（従来の技術・発明が解決しようとする課題） この種の装置は、例えば、西ドイツ特許公報第282095
7号およびスイス国特許公報第566925号明細書から公知
である。印刷製品は、ベルトコンベヤによって、各印刷
製品が先行の印刷製品に載った鱗片形状体として加工ス
テーションに送られる。加工ステーションは、トング状
分岐要素を備えベルトコンベヤの上方に設けた方向変更
装置を有する。上記分岐要素は、鱗片形状体から各印刷
製品または複数の重り合う印刷製品（特に、試し刷り）
を引出すため、下降させて鱗片形状体に差込み、引出す
べき印刷製品の送り方向に直角な縁に下方から係合でき
る。次いで、分岐要素によって上方へ方向変更された印
刷製品を加速ベルトで把持して搬出する。鱗片形状体
は、印刷製品の前縁を露出するため、ベルトコンベヤを
して案内できる。

印刷製品の引出終了時、最後に方向変更された印刷製
品が下面に係合する次の印刷製品から引離され、分岐要
素が印刷製品に対する作用範囲から除去されるよう、方
向変更装置を上昇しなければならない。鱗片形状体から
引出されない印刷製品は、ベルトコンベヤによって、相
互位置不変の状体で加工ステーションを通過させる。加
速ベルトの速度および方向変更装置の上昇は、印刷製品
の送り速度、寸法および重畳度に正確に同調、同期させ
なければならない。更に、この装置は、各印刷製品の前
縁が先行の印刷製品によって被われた状体の鱗片形状体
の加工には不適である。

ヨーロッパ特許公報第0096228号明細書または対応す
る米国特許公報第4,538,161号明細書にも、鱗片形に堆
積する印刷製品を加工する装置が記載されている。この
場合、印刷製品は、送り方向に直角をなす前縁において
コンベヤのグリッパで把持され、後縁が台上に載せられ
る。この場合、後縁の範囲に記入（宛名記入）が行われ
る。

ヨーロッパ特許公報第0,300,179号明細書には、印刷
製品を加工する方法および対応する装置が記載される。
印刷製品は、送り方向へ見て各印刷製品が先行の印刷製
品に載り、印刷製品の前縁または後縁が送り方向に直角
に延び、側縁が相互に配列された状体の鱗片形状体とし
て加工ステーションに供給される。加工ステーション
は、印刷製品に機械的に作用して印刷製品を個々に別け
る加速装置と、個々に別けた印刷製品を加工ステーショ
ンに続く２つのベルトコンベヤの１つに向ける分岐装置
とを有する。ベルトコンベヤに向けられた各印刷製品
は、再び、供給された鱗片形状体に対応する鱗片形状体
を形成する。加工ステーションにおいて、印刷製品は、
送り方向に関して姿勢を保持する。鱗片形状体として供
給された印刷製品を方向変更できるよう、まず、印刷製
品を個々に分離して露出しなければならず、この場合、
著しく経費がかかり、すべての場合、加工のために供給
された鱗片形状体が崩壊される。

印刷製品のコーナ範囲を仮綴じする装置は、西ドイツ
特許公報第590480号明細書から公知である。多葉の印刷
製品は、鱗片形状体として、星形の分配ホイルによって
ホイル軸線に45゜をなすベルトコンベヤ上に載せる。鱗
片形状体内で、各印刷製品は、先行の印刷製品上に載
り、印刷製品の縁は、ベルトコンベヤの送り方向に関し
て傾斜する。印刷製品の露出してベルトコンベヤから側
方へ突出するコーナ範囲をミシンによって縫合し（仮綴
じ）、次いで、縫合された重り合う印刷製品の間の糸を
切断する。以降の加工のため、印刷製品を方向変更し
て、前縁が送り方向に直角をなす鱗片形状体を形成す
る。

更に、鱗片形状体として供給された印刷全紙または新
聞を分岐する装置は、西ドイツ特許公報第3,335,140号
および西ドイツ特許公報第2,027,422号の各明細書から
公知である。上記鱗片形状体内で、送り方向へ見て印刷
製品の前縁は送り方向に直角に向き、側縁は相互に配列
される。分岐すべき印刷製品は、移行範囲において、ほ
ぼ対角線方向へ送られるので、送り方向に関して傾斜さ
れる。この傾斜は、供給方向に平行な送り方向を有する
後段のコンベヤにおいて分岐された印刷製品からもとの
鱗片形状体に対応する鱗片形状体を形成するのに役立
つ。

更に、鱗片形状体として供給されたラベルを光重検知
機構によって非接触で計数する装置は、米国特許公報第
3,239,676号明細書から公知である。この装置は、第１
ベルトコンベヤを有し、ラベルは、各ラベルが先行のラ
ベル上に載り、ラベル側縁が上記ベルトコンベヤの送り
方向に平行に相互に配列される鱗片形状体として上記ベ
ルトコンベヤ上に配置される。第１コンベヤベルトの端
部において、ラベルは、第２ベルトコンベヤ上に落下す
る。この第２ベルトコンベヤは、水平面で見て第１ベル
トコンベヤの送り方向に対して45゜ずれた送り方向を有
し、第１ベルトコンベヤの送り速度よりも大きい送り速
度を有する。即ち、第２ベルトコンベヤ上には、ラベル
縁が上記第２ベルトコンベヤの送り方向に関して45゜を
なし、上下に隣接するラベルの相互に対応する縁の間隔
が増大する状態の鱗片形状体が形成される。かくして上
記鱗片形状体の鋸歯状縁の範囲には、光重検知機構が設
けてあり、この機構の光束は、上記縁の歯を形成するラ
ベルのコーナ範囲によって遮断される。第２ベルトコン
ベヤの端部において、ラベルは、第１ベルトコンベヤ送
り方向に平行な送り方向および第１ベルトコンベヤの送
り速度と等大の送り速度を有する別のベルトコンベヤ上
に落下し、かくして、第１ベルトコンベヤから供給され
た鱗片形状体に正確に対応する鱗片形状体を形成する。

西ドイツ特許公報第3,335,140号、西ドイツ特許公報
第2,027,422号および米国特許公報第3,239,676号の各明
細書から公知の上記のすべての装置の場合、何れも、全
紙または新聞の縁が瞬間的送り方向に関して傾斜した範
囲において、形成を妨害せず、供給された鱗片形状体に
対応する鱗片形状体としての搬出を保証する作用は取ら
れてない。

そこで本発明の目的は、公知の方法を改良し、印刷製
品を鱗片形状体内の印刷製品の相互位置に関係なく簡単
に問題なく確実に加工できる方法および対応する装置を
創生することにある。

（課題を解決するための手段・作用） この目的は、請求項第1,8項および請求項第9,12項の
特徴記載部分の特徴によって達成される。

印刷製品の傾斜にもとづき、４つのすべての縁を含
み、印刷製品の各平坦側に２つの隣接縁に沿う細長い面
範囲を含む周縁範囲が露出される。即ち、印刷製品は、
鱗片形状体内で、送り方向へ見て側方へ露出したコーナ
範囲においてグリッパまたは手で把持して鱗片形状体か
ら容易に引出すことができる。一方、印刷製品の前縁が
送り方向に直角をなし、側縁が相互に配列された状態の
鱗片形状体の場合は、引出すには、印刷製品の周縁範囲
を個々に分離するか露出しなければならず、煩瑣であ
り、同じく、鱗片形状体を崩壊する必要がある。印刷製
品を鱗片形状体から引出さずに２つの縁に沿って露出面
範囲に機械的作用を加えることができ（例えば、宛名記
入）、一方、側縁を相互に配列した通常の鱗片形状体の
場合、前縁または後縁に沿って機械的作用を加え得るに
すぎない。更に、上記面範囲の縁または部分にも機械作
用を加えることができる。

本発明に係る方法および本発明に係る装置の好ましい
実施例を従属請求項に関示した。

（実施例） 図示の実施例を参照して以下に本発明を詳細に説明す
る。

第1,2図に、周知のベルトコンベヤ12の送り方向Ｆへ
循環駆動される無端コンベヤベルト10の移送ループの一
部の側面図および平面図を示した。コンベヤベルト10上
には、多葉の折畳まれた印刷製品14（例えば、新聞、定
期刊行物、その一部、etc.）が、各印刷製品14が送り方
向Ｆへ見て先行の印刷製品14に載った状態の鱗片形状体
14として載っている。印刷製品14の折畳線を16で示し、
この縁に続く双方の側縁を18,20で示し、折畳縁16にそ
れぞれ対向する開放縁（いわゆる花）を22で示した。縁
16〜22は、送り方向下に対して傾斜しており、折畳縁16
は、送り方向Ｆに対して角度α（図示の実施例では45
゜）をなす。この角度αは、もちろん、任意であるが、
10〜80゜であるのが好ましい。各縁16〜22から、隣接の
印刷製品14で表われてないまたは上記製品の縁16〜22と
同列をなす部分16′〜22′が露出している（特に第２図
参照）。更に、印刷製品14の平坦な上面には、折畳縁16
および側縁18に沿って延びる細長い面範囲26が露出す
る。印刷用紙14の平坦な下面24′には、縁20,22に沿う
対応する面範囲26′が露出しており、少くともコンベヤ
ベルト10外のその範囲には自由に触手できる。自由に触
手できる面範囲26,26′および縁16〜22または部分16′
〜22は、露出面範囲を形成する。側部コーナ範囲27,2
7′では、双方の露出面範囲26,26′は相互に重り合う。
印刷製品14は、上部面範囲26に、折畳縁16または側縁18
に沿って延びる標識（見出し）28,28′（例えば、ラベ
ル）を備えている。14′で示した印刷製品は、ベルトコ
ンベヤ12によって決定される送り面29内で、鱗片形状体
Ｓの別の印刷製品14に関して送り方向Ｆに直角な方向Ａ
へずらしてある。

コンベヤベルト10は、矢印Ａの個所に設けた加工ステ
ーション30を通過する。この加工ステーションにおい
て、特定の標識28を有する各印刷製品14を鱗片形状体Ｓ
から矢印Ａの方向へ引出し、所定の場所に置く。一方、
標識のないまたは関係のない標識28′を有する印刷製品
14は、鱗片形状体Ｓ内に残り、コンベヤベルト10によっ
て矢印Ｆの方向へ更に移送される。鱗片形状体Ｓから各
印刷製品14を引出すため、部分18′22′から形成された
コーナ範囲27を把持できる。更に、印刷製品14の傾斜に
もとづき、印刷製品14の２つの縁16,18に沿う標識28,2
8′を容易に確認できる。即ち、折畳縁16に直角にまた
は平行に延びる標識28,28′（例えば、印刷製品14のタ
イトル）を有し鱗片形状体Ｓに多様に配置された印刷製
品14を分類できる。

第3,4図の実施例の場合、印刷製品14は同じく、ベル
トコンベヤ12のコンベヤベルト10（部分的に示した）の
移送ループ上に鱗片形状体Ｓとして載っている。コンベ
ヤベルト10は、矢印Ｆの方向へ循環駆動される。各印刷
製品14は、送り方向へ見て次の印刷製品14上に載る。矢
印Ｆの方向へ見て前方の折畳縁16および側縁18は、それ
ぞれ、先行の印刷製品14で部分的に被われる。何故なら
ば、縁16〜22が、同じく、送り方向Ｆに対して傾斜して
いるからである。縁16〜22の露出部分を16〜22′で示し
た。印刷製品14の露出面範囲26には標識28,28′が設け
てある。

加工ステーション30は、コンベヤベルト10の上方に、
読取装置32（模式的に示した）を有する。この読取装置
は、印刷製品14の標識28,28′を読取り、対応する信号
を加工ステーション30の把持装置34（模式的に示した）
に送る（第４図）。この把持装置は、読取装置32から出
力された信号に依存して印刷製品14′のコーナ範囲27を
把持し、送り面29にはぼ平行で送り方向Ｆに直角な矢印
Ａの方向へ鱗片形状体Ｓから引出すか、当該の印刷製品
14を鱗片形状体Ｓ内に残す制御自在のグリッパ34′を有
する。第3,4図の実施例の場合、第1,2図の装置において
作業者によって実施される活動は、読取装置32および把
持装置34によって行われる。作業者または把持装置34に
よって鱗片形状体Ｓから引出されなかった印刷製品14
は、送り方向Ｆに関して姿勢を保持し、ベルトコンベヤ
12によって、例えば、別の加工ステーションに送られ
る。

第5,6図および第7,8図の実施例の場合、印刷製品14
は、第1,2図および第3,4図に対応する鱗片形状体Ｓとし
てコンベヤベルト10上に配置されている。従って、第５
〜８図の理解に必要な程度に双方の鱗片形状体Ｓを説明
する。部分的に示した無端コンベヤベルト10は、送り方
向へ駆動される。第5,6図の鱗片形状体Ｓにおいて、各
印刷製品14は、送り方向Ｆへ見て先行の印刷製品14上に
載る。この場合、双方の前縁、即ち、折畳縁16および側
縁18に沿う面範囲26が露出する。コンベヤベルト10の上
方には、各印刷製品14に、例えば、印刷製品の受了者の
宛名を含む、ラベル40を公知の態様で接着する接着装置
38（模式的に示した）が設けてある。

面範囲26内の任意の個所にラベル40を設置できる。例
えば、側縁を相互に配列した鱗片形状体の場合、次の印
刷製品によって被われる側縁に沿ってラベルを設置する
こともできる。この場合、印刷製品14は、鱗片形状体Ｓ
内で姿勢を変えずに、加工ステーション30の接着装置38
を通過させる。

第7,8図の鱗片形状体Ｓの場合、送り方向Ｆへ見て、
各印刷製品14は、次の印刷製品14上に載る。即ち、上部
の露出面範囲26は、先行の印刷製品14によって被われて
ない双方の後縁20,22に沿って延びる。即ち、送り方向
Ｆへ見て双方の前縁、即ち折畳縁16および側縁18から部
分16′,18′も露出される。ベルトコンベヤ12の上方に
は、加工ステーション30の範囲に、印刷製品14の面範囲
26に側縁20に沿って標識44（例えば、印刷製品の受了者
の宛名）を附すプリンタ42（模式的に示した）が設けて
ある。標識44は、選択的に、全面範囲26に附すことがで
き、例えば、折畳縁16を送り方向Ｆに直角に配置した鱗
片形状体の場合に先行の印刷製品14で被われる側縁20に
沿って附すこともできる。印刷製品14は、鱗片形状体Ｓ
として加工ステーション30を通過させ、別の加工ステー
ションに供給する。

もちろん、前縁16,18の１つに作用し得る方向変更要
素によって印刷製品14を矢印Ａの方向へシフトすること
もできる。

（発明の効果） 本願発明は上記のように構成したので、先行の印刷製
品によって覆われた鱗片形状体の印刷製品に、その鱗片
形状を崩すことなく宛名記入などの加工を容易に施すこ
とができ、作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は印刷製品によって形成された鱗片形状体の側面
図、第２図は第１図に示す鱗片形状体の平面図、第３図
は第１図と異る状態を示す鱗片形状体の側面図、第４図
は第３図に示す鱗片形状体の平面図、第５図は第１図の
印刷製品に見出しを附した場合を示す側面図、第６図は
第５図に示す鱗片形状体の平面図、第７図は第５図と異
る状態を示す鱗片形状体の側面図、第８図は第７図に示
す鱗片形状体の平面図である。 14……印刷製品 16,16′,18,18′20,20′,22,22′,26,26′……露出周縁
範囲 30……加工ステーション Ｆ……送り方向 Ｓ……鱗片形状体

Claims (12)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】鱗片形に堆積する多葉の折畳まれた印刷製
   品を加工する方法であって、印刷製品（14）を送り方向
   （Ｆ）へ相互に重ね合わせて加工ステーション（30）に
   供給し、上記ステーションで鱗片形状体（Ｓ）から引出
   すため印刷製品（14）の露出範囲（16,16′,18,18′20,
   20′）に作用を加え、引出されない印刷製品（14）は、
   送り方向（Ｆ）に関する姿勢を保持して、加工ステーシ
   ョン（30）を通過させる形式のものにおいて、印刷製品
   （14）は、送り方向（Ｆ）に関して縁（16,18,20,22）
   を傾斜させて加工ステーション（30）に供給し、鱗片形
   状体（Ｓ）から引出す印刷製品（14）は、傾斜したため
   露出している周縁範囲（16,16′,18,18′20,20′,22,2
   2′,26,26′）に作用することによって引出すことを特
   徴とする方法。
2. 【請求項２】鱗片形状体（Ｓ）から引出す印刷製品（1
   4）の露出した周縁範囲（16,16′,18,18′20,20′,22,2
   2′,26,26′）を個々に把持することを特徴とする請求
   項１記載の方法。
3. 【請求項３】鱗片形状体（Ｓ）から引出す印刷製品（1
   4）を送り方向（Ｆ）に対して直角な方向（Ａ）へ且つ
   鱗片形状体（Ｓ）の送り面（29）に平行に移動すること
   を特徴とする請求項１または２記載の方法。
4. 【請求項４】加工ステーション（30）を通過させる印刷
   製品（14）は、不変の相互姿勢で通過させることを特徴
   とする請求項１ないし３の１つに記載の方法。
5. 【請求項５】引出す印刷用紙（14）の露出した周縁範囲
   （26,26′,27,27′）を把持することを特徴とする請求
   項１ないし４の１つに記載の方法。
6. 【請求項６】鱗片形状体から引出す印刷製品（14）の送
   り方向（Ｆ）へ見て好ましくは前部の縁（16,18,20,2
   2）の露出部分（16′,18′,20′,22′）に作用を加える
   ことを特徴とする請求項１ないし５の１つに記載の方
   法。
7. 【請求項７】印刷製品114）を把持する前に、印刷製品
   （14）の露出面範囲（26,26′）にある標識（28,28′）
   を読取り、標識（28,28′）に応じて当該の印刷製品（1
   4）を引出すか鱗片形状体（Ｓ）内に残すことを特徴と
   する請求項１ないし６の１つに記載の方法。
8. 【請求項８】鱗片形に堆積する多葉の折畳まれた印刷製
   品を加工する方法であって、印刷用紙（14）を送り方向
   （Ｆ）へ相互に重ね合わせて加工ステーション（30）に
   供給し、送り方向（Ｆ）に関して姿勢を本質的に保持し
   て加工ステーションを通過させ、加工ステーション（3
   0）で印刷製品（14）の露出面範囲（26,26′）に標識を
   附す形式のものにおいて、送り方向（Ｆ）に関して縁
   （16,18,20,22）を傾斜させて印刷製品（14）を加工ス
   テーション（30）に供給し、印刷製品（14）の傾斜にも
   とづき露出された面範囲（26,26′）に印刷を行うか、
   印刷製品の露出面（26,26′）に印刷物（40）を貼付す
   ることを特徴とする方法。
9. 【請求項９】鱗片形に堆積する多葉の折畳まれた印刷製
   品を加工する装置であって、鱗片形状体（Ｓ）から引出
   すため印刷製品（14）の露出範囲（16,16′,18,18′20,
   20′,22,22′,26,26′）に作用を加え得るオン・オフ自
   在の方向変更装置（34）を備えた加工ステーション（3
   0）に移送装置（12）の送り方向（Ｆ）へ相互に重り合
   う印刷製品（14）を供給し、鱗片形状体（Ｓ）から引出
   さない印刷製品（14）を送り方向（Ｆ）に関して本質的
   に不変の姿勢で加工ステーション（30）を通過させる移
   送装置（12）を有する形式のものにおいて、移送装置
   （12）が、送り方向（Ｆ）に関して縁（16,18,20,22）
   を傾斜させて印刷製品（14）を供給するのに役立ち、方
   向変更装置（34）が、傾斜にもとづき露出された周縁範
   囲（16,16′,18,18′20,20′,22,22′,26,26′）に作用
   するのに役立つことを特徴とする装置。
10. 【請求項１０】方向変更装置が、鱗片形状体（Ｓ）から
    引出される印刷製品（14）を露出周縁範囲（16,18,20,2
    2,26,26′）側部コーナ範囲（27,27′）において個々に
    把持して搬出する把持装置（34）を有することを特徴と
    する請求項９記載の装置。
11. 【請求項１１】把持装置（34）が、送り方向（Ｆ）に対
    して直角で移送装置（12）の移送平面（29）にほぼ平行
    な方向（Ａ）へ可動であることを特徴とする請求項10記
    載の装置。
12. 【請求項１２】鱗片形に堆積する多葉の折畳まれた印刷
    製品を加工する装置であって、印刷製品（14）の露出面
    範囲（26,26′）に標識を附す装置を備えた加工ステー
    ション（30）に移送装置（12）の送り方向（Ｆ）へ相互
    に重り合う印刷製品（14）を供給し、印刷製品（14）を
    送り方向（Ｆ）に関して本質的に不変の姿勢で加工ステ
    ーション（30）を通過させる移送装置（12）を有する形
    式のものにおいて、移送装置（12）が、送り方向（Ｆ）
    に関して縁（16,18,20,22）を傾斜させて印刷製品（1
    4）を供給するのに役立ち、加工装置が印刷製品（14）
    の平坦面（24,24′）との傾斜にもとづき露出した面範
    囲（26,26′）に印刷する印刷要素（42）およびまたは
    上記面範囲に印刷物（40）を取付ける貼付装置（38）を
    有することを特徴とする装置。