JP2724230B2 - ホーン型スピーカ - Google Patents

ホーン型スピーカ

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JP2724230B2 JP2011941A JP1194190A JP2724230B2 JP 2724230 B2 JP2724230 B2 JP 2724230B2 JP 2011941 A JP2011941 A JP 2011941A JP 1194190 A JP1194190 A JP 1194190A JP 2724230 B2 JP2724230 B2 JP 2724230B2
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和則 香川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、有限長のホーンと称される音響管の一端に
スピーカを取り付け、このスピーカからの音波を音響管
の他端から放散させるホーン型スピーカの改良に関す
る。
〔従来の技術〕
従来のこの種の音響管の共鳴を利用して、低音を効率
良く再生するためのホーン型スピーカの一例を第8図に
示す。
同図において、1はホーン、2はこのホーン1の閉鎖
端に取り付けられたスピーカユニットで、スピーカユニ
ット2から出た音波は、ホーン1の開口部1aから放散さ
れる。
このホーン1が、ストレートに近く、広がり率が小さ
い形状である場合には、開口部1aで音波は反射され、共
鳴現象を起す。
この場合の基本共鳴周波数f1は、 f1=C/4l C:音速 l:管長 となる。
ホーン1内においては、音波は反射を繰り返して干渉
し合い、定常波ができるが、この定常波による共鳴は、
ホーン1の長さを1/4波長、3/4波長、5/4波長……とす
る固有の周波数において起こる。
そして、この周波数で高い出力音圧が得られるもので
ある。
しかし、前述の基本共鳴周波数f1のみを利用して、低
音の再生帯域を広げようとする場合には、f=3f1,5
f1,7f1……のような第9図の不要な高次の共鳴による出
力音圧のピークを減少させる必要がある。
そのため、第10図のように、ホーン1の内面に、ピー
クに当る位置に吸音材3や共鳴体を設置し、高次共振を
減衰させていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような高次の共振の減衰方法は、基本共鳴周波数
f1をも、第11図点線のように減衰させてしまう欠点があ
った。
〔発明の目的〕
本発明は、従来のように基本共鳴周波数f1を減衰させ
ることなく、特定の高次の共振を減衰させることによ
り、その高次の共振周波数において、フラットな音圧周
波数特性を得ることを目的とする。
〔発明の概要〕
本発明は、前述の目的を達成するためのホーン型スピ
ーカの手段に関し、一端を開放端とすると共に、他端を
閉鎖端として、閉鎖端に本体スピーカを取り付けた有限
長の音響管内の高次共振音圧が最大かつ閉鎖端と逆位相
となる位置の側面に、前記本体スピーカと同位相で駆動
される打消スピーカを取り付けることにより、その目的
は達成される。
〔発明の実施例〕
次に、本発明の実施の一例を、第1図について説明す
る。
この実施例は、ホーン1の長さlの4倍の波長λの周
波数f1の再生を良好に行い、3f1の周波数のピークを減
衰するためのものである。
このホーン型スピーカにおいても、本体スピーカ4か
ら出た3f1の音波は、第2図に示すように、本体スピー
カ4から2/3lの点において逆位相となる。
即ち、この実施例における本体スピーカ4によるホー
ン1内の音圧は、3次共振周波数3f1においては第3図
(a)、基本共振周波数f1においては同図(b)のよう
になる。
このようなホーン1の本体スピーカ4から2/3lの位置
に、打消スピーカ5を取り付け、本体スピーカ4と同位
相で駆動する。
この打消スピーカ5によるホーン1内の音圧は、3次
共振周波数3f1においては第3図(c)、基本共振周波
数f1においては同図(d)となる。
そのため、ホーン1内の合成音圧は、3次共振周波数
3f1においては第3図(e)、基本共鳴周波数f1は同図
(f)のようになり、3次共振周波数3f1における共鳴
は打消されるにも拘らず、基本共振周波数f1において
は、減衰されることはない。
本発明の他の実施例を、第4図に示す。
この実施例は、基本共振周波数f1に対し、3次及び5
次共振周波数を減衰させるためのものである。
この実施例のホーン1の長さl=4mであり、その開口
部1aの有効径は380mm、本体スピーカ4、打消スピーカ
5は、その振動板の径が180mmと公称されるもので、打
消スピーカ5はホーンlの長さの中間点に設置されてい
る。
この打消スピーカ5による作用は、前実施例の3次共
振周波数3f1の減衰に対し、3次及び5次共振周波数の
減衰がなされるものである。
この実施例に対し、第5図に示す第4図の打消スピー
カ5のないホーン型スピーカと比較すると、第7図の周
波数音圧特性において、第5図のホーン型スピーカの特
性Aに対し、この実施例においては第7図のBのよう
に、70Hz〜130Hz間のピークを減衰することができる。
そして、基本共振周波数f1の30〜50Hz付近の特性は、
変化を生じていない。
第6図は、ホーン1を折畳みホーンとしたキャビネッ
トタイプの実施例である。
このキャビネットの高さ1295mm、巾436mm、奥行650m
m、板厚18mmである。
この実施例の音圧周波数特性を第7図のCに示す。
この特性からも打消スピーカ5によって、3次及び5
次共振周波数のピークが減衰され、基本共振周波数f1
レベルは変らないことがわかる。
〔発明の効果〕
本発明は叙上のように、閉鎖端に本体スピーカを取り
付けたホーン内の閉鎖端音圧に対して減衰しようとする
高次共振周波数が逆位相となる位置に、打消スピーカを
取り付け、本体スピーカと同位相で駆動することによ
り、高次共振周波数におけるピークを、基本周波数にお
ける音圧を減衰させることなく、減衰させるものであ
る。
従って、低音の音域を拡張する低音用のホーン型スピ
ーカにおいて、その高調波で発生するピークを減衰し
て、低音域がフラットで、良好に再生できるホーン型ス
ピーカとすることできるものである
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の断面図、 第2図はその基本共鳴周波数に対する3次共振周波数の
ホーン内の音圧図、 第3図はその基本共鳴周波数と3次共振周波数との関係
を示す音圧図、 第4図は他の実施例の断面図、 第5図は第4図の実施例に相当する従来のホーン型スピ
ーカの断面図、 第6図は他の実施例の断面図、 第7図は第4図〜第6図の音圧周波数特性図、 第8図は従来のホーン型スピーカの断面図、 第9図はその音圧周波数特性図、 第10図は高次共振を減衰させた従来のホーン型スピーカ
の断面図、 第11図はその音圧周波数特性図である。 1…ホーン、4…本体スピーカ、5……打消スピーカ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 裕之 東京都新宿区大久保3―4―1 早稲田 大学理工学部内 (56)参考文献 特開 昭64−57897(JP,A) 実公 平1−29901(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端を開放端とすると共に、他端を閉鎖端
    として、該閉鎖端に本体スピーカを取り付けた有限長の
    音響管内の高次共振音圧が最大かつ閉鎖端と逆位相とな
    る位置の側面に、前記本体スピーカと同位相で駆動され
    る打消スピーカを取り付けたことを特徴とするホーン型
    スピーカ。
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