JP2580383B2 - スピーカシステム - Google Patents
スピーカシステムInfo
- Publication number
- JP2580383B2 JP2580383B2 JP2287432A JP28743290A JP2580383B2 JP 2580383 B2 JP2580383 B2 JP 2580383B2 JP 2287432 A JP2287432 A JP 2287432A JP 28743290 A JP28743290 A JP 28743290A JP 2580383 B2 JP2580383 B2 JP 2580383B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- sound
- partition plate
- speaker
- acoustic tube
- Prior art date
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- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、スピーカの振動板の前面に音波を導く音響
管を配置したスピーカシステムに関するものである。
管を配置したスピーカシステムに関するものである。
従来の技術 従来、スピーカの振動板の前面部にホーンや音響管を
設け、振動板から発生した音波を開口部まで導く方法
は、ホーンや音響管を用いない場合に比べて出力音圧が
大きく得られ、また音の方向付けが行なえることから多
用されている。そして、このようなホーンや音響管の付
いたスピーカシステムでは、そのホーンや音響管の長さ
が扱う再生帯域の波長より十分長ければ再生音圧周波数
特性は平坦な特性が得られるようになっている。
設け、振動板から発生した音波を開口部まで導く方法
は、ホーンや音響管を用いない場合に比べて出力音圧が
大きく得られ、また音の方向付けが行なえることから多
用されている。そして、このようなホーンや音響管の付
いたスピーカシステムでは、そのホーンや音響管の長さ
が扱う再生帯域の波長より十分長ければ再生音圧周波数
特性は平坦な特性が得られるようになっている。
しかしながら、このような構成のスピーカシステムに
おいて、機器に組み込むため十分なホーン長を確保する
ことが出来ない場合には、再生音圧周波数特性はホーン
長に応じてピークディップが大きく山谷の多い特性(第
4図B参照)となる。即ち、短い長さのホーンや音響管
では、その開口端の音響インピーダンス変化により反射
波が大きいため、ホーン長或いは管長で決まる開口端共
振現象が発生しピークディップが現われることになる。
おいて、機器に組み込むため十分なホーン長を確保する
ことが出来ない場合には、再生音圧周波数特性はホーン
長に応じてピークディップが大きく山谷の多い特性(第
4図B参照)となる。即ち、短い長さのホーンや音響管
では、その開口端の音響インピーダンス変化により反射
波が大きいため、ホーン長或いは管長で決まる開口端共
振現象が発生しピークディップが現われることになる。
そのため、このような短い長さのホーンや音響管を有
するスピーカシステムにおいても、共振によるピークデ
ィップのない平坦な再生音圧周波数特性(第4図A参
照)が得られるよう、例えば第3図に示すようにその音
響管(1)の内部に、スピーカ(2)の振動板(3)の
前面部から開口部に近づくにしたがって広がるように配
され、且つ前記音響管(1)の開口部分と、前記スピー
カ振動板(3)の前面から音響管長さの1/3の部分とに
スリット(4)(4′)があるような仕切板(5)
(5′)を有し、この仕切板(5)(5′)と音響管
(1)側壁とスピーカ(2)が取り付けられるバッフル
板(6)の間に吸音材(7)を配置し、仕切板(5)
(5′)のスリット(4)(4′)から音波の一部、即
ちピークを持つ周波数の音波だけを吸音材(7)にて吸
音させることで、ピークディップをなくすようにしてい
る。尚、(8)はバックキャビディである。
するスピーカシステムにおいても、共振によるピークデ
ィップのない平坦な再生音圧周波数特性(第4図A参
照)が得られるよう、例えば第3図に示すようにその音
響管(1)の内部に、スピーカ(2)の振動板(3)の
前面部から開口部に近づくにしたがって広がるように配
され、且つ前記音響管(1)の開口部分と、前記スピー
カ振動板(3)の前面から音響管長さの1/3の部分とに
スリット(4)(4′)があるような仕切板(5)
(5′)を有し、この仕切板(5)(5′)と音響管
(1)側壁とスピーカ(2)が取り付けられるバッフル
板(6)の間に吸音材(7)を配置し、仕切板(5)
(5′)のスリット(4)(4′)から音波の一部、即
ちピークを持つ周波数の音波だけを吸音材(7)にて吸
音させることで、ピークディップをなくすようにしてい
る。尚、(8)はバックキャビディである。
発明が解決しようとする課題 ところが、このような従来構成のスピーカシステムに
おいては、比較的その構成が複雑なため、作業数が多く
なり、コストも上昇する傾向にあった。
おいては、比較的その構成が複雑なため、作業数が多く
なり、コストも上昇する傾向にあった。
本発明は、このような問題を解決したスピーカシステ
ムを提供することを目的とする。
ムを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明は、バッフル板に取り
付けられたスピーカの振動板の前面に音波を導く音響管
を配置したスピーカシステムにおいて、前記スピーカを
その振動板が前記音響管の一方の端に寄って位置するよ
うバッフル板に取り付けると共に、前記音響管の内部
に、前記振動板の前面部ではその振動板の外形より外側
で一方の端によって配され開口部に近づくにしたがって
他方の端に向かって広げられた仕切板を有するもので、
更には前記振動板の前面と後面に放射される音波の一部
を吸収する音響フィルタを有する構成としたものであ
る。具体的に、前記音響フィルタは、前記仕切板とこの
仕切板と共に密閉部を形成する音響管側壁とに夫々穴を
形成し、少なくともこの仕切板側の穴を吸音材で覆って
構成されているものである。
付けられたスピーカの振動板の前面に音波を導く音響管
を配置したスピーカシステムにおいて、前記スピーカを
その振動板が前記音響管の一方の端に寄って位置するよ
うバッフル板に取り付けると共に、前記音響管の内部
に、前記振動板の前面部ではその振動板の外形より外側
で一方の端によって配され開口部に近づくにしたがって
他方の端に向かって広げられた仕切板を有するもので、
更には前記振動板の前面と後面に放射される音波の一部
を吸収する音響フィルタを有する構成としたものであ
る。具体的に、前記音響フィルタは、前記仕切板とこの
仕切板と共に密閉部を形成する音響管側壁とに夫々穴を
形成し、少なくともこの仕切板側の穴を吸音材で覆って
構成されているものである。
作 用 このような構成によると、スピーカの振動板で発生し
た音波は仕切板と音響管により開口部まで導かれて放射
されることになり、その際音響管の開口部で大きな放射
角が得られることになるので、反射波の発生が抑えられ
てピークディップが小さくなる。更に、振動板の前面と
後面に放射される音波の一部、ピークをもつ周波数の音
波を音響フィルタにより吸収する。
た音波は仕切板と音響管により開口部まで導かれて放射
されることになり、その際音響管の開口部で大きな放射
角が得られることになるので、反射波の発生が抑えられ
てピークディップが小さくなる。更に、振動板の前面と
後面に放射される音波の一部、ピークをもつ周波数の音
波を音響フィルタにより吸収する。
実 施 例 以下、本発明の一実施例について図面と共に説明す
る。
る。
第1図において、(10)はスピーカ、(11)はスピー
カ(10)を取り付けるバッフル板、(12)はスピーカ
(10)の振動板(13)前面に発生した音波の導く音響管
で、スピーカ(10)はその振動板(13)が音響管(12)
の一方の端に寄って(この場合、上方に)位置するよう
バッフル板(11)に取り付けられている。(14)は音響
管(12)内部に配されスピーカ振動板(13)の前面部で
はその振動板(13)の外形より外側で一方の端に寄って
位置し、開口部(15)に近づくにしたがって他方の端
(この場合、下方)に向かって広がる仕切板、(16)は
仕切板(14)とバッフル板(11)に垂直になった音響管
(12)側壁とで画される音導部である。そして、(17)
は音響フィルタで、仕切板(14)とこの仕切板(14)と
共に密閉部を形成する音響管(12)側壁とに夫々穴(1
8)(19)を形成し、その仕切板(14)側の穴(この場
合、スリット)(18)を吸音材(20)で覆って構成され
ている。ここで、(21)はこのようなスピーカシステム
が組み込まれる機器のキャビネット本体で、このキャビ
ネット本体(21)がスピーカ(10)のバックキャビティ
としての役目を果たすことになる。
カ(10)を取り付けるバッフル板、(12)はスピーカ
(10)の振動板(13)前面に発生した音波の導く音響管
で、スピーカ(10)はその振動板(13)が音響管(12)
の一方の端に寄って(この場合、上方に)位置するよう
バッフル板(11)に取り付けられている。(14)は音響
管(12)内部に配されスピーカ振動板(13)の前面部で
はその振動板(13)の外形より外側で一方の端に寄って
位置し、開口部(15)に近づくにしたがって他方の端
(この場合、下方)に向かって広がる仕切板、(16)は
仕切板(14)とバッフル板(11)に垂直になった音響管
(12)側壁とで画される音導部である。そして、(17)
は音響フィルタで、仕切板(14)とこの仕切板(14)と
共に密閉部を形成する音響管(12)側壁とに夫々穴(1
8)(19)を形成し、その仕切板(14)側の穴(この場
合、スリット)(18)を吸音材(20)で覆って構成され
ている。ここで、(21)はこのようなスピーカシステム
が組み込まれる機器のキャビネット本体で、このキャビ
ネット本体(21)がスピーカ(10)のバックキャビティ
としての役目を果たすことになる。
従って、このような構成のスピーカシステムでは、音
響管(12)の一方の端に位置するようスピーカ(10)を
寄せて取り付け、その振動板(13)の前面に放射される
音波を音響管(12)とその内部の仕切板(14)により開
口部(15)まで導くようにしているので、音響管(12)
の開口部での開き角(放射角)をその中心軸(バッフル
板(11)と垂直)に対して十分大きく取ることが出来、
その放射の際の反射波の発生を少なくすることが出来
る。更に、振動板(13)の前面と後面に放射される音波
を、音響フィルタ(17)を通じてピークを持つ周波数の
音波を付ち消すようにしているので、反射波による音響
管(12)内での定在波の発生を打ぐことが出来る。
響管(12)の一方の端に位置するようスピーカ(10)を
寄せて取り付け、その振動板(13)の前面に放射される
音波を音響管(12)とその内部の仕切板(14)により開
口部(15)まで導くようにしているので、音響管(12)
の開口部での開き角(放射角)をその中心軸(バッフル
板(11)と垂直)に対して十分大きく取ることが出来、
その放射の際の反射波の発生を少なくすることが出来
る。更に、振動板(13)の前面と後面に放射される音波
を、音響フィルタ(17)を通じてピークを持つ周波数の
音波を付ち消すようにしているので、反射波による音響
管(12)内での定在波の発生を打ぐことが出来る。
以上述べた本実施例では、スピーカの後面がキャビネ
ット本体によって画される空間と連通するようになって
いるが、キャビネット本体内に別途仕切板を設けて後面
を密閉するようにしても良い。
ット本体によって画される空間と連通するようになって
いるが、キャビネット本体内に別途仕切板を設けて後面
を密閉するようにしても良い。
発明の効果 上述した如く本発明によれば、短いホーン長或いは音
響管長のスピーカシステムにおいても、音響管開口部の
開き角が大きくなるように仕切板とスピーカを配し、更
にその仕切板と該仕切板と共に密閉部を形成する音響管
側壁とに夫々穴を形成し、少なくとも前記仕切板側の穴
を吸音材で覆って、前記振動板の前面と後面に放射され
る音波の一部を吸収する音響フィルタを形成したので、
従来みられた定在波による再生音圧周波数特性のピーク
ディップのレベルを十分に抑え込み中高域まで平坦な特
性を得ることが出来るという効果がある。
響管長のスピーカシステムにおいても、音響管開口部の
開き角が大きくなるように仕切板とスピーカを配し、更
にその仕切板と該仕切板と共に密閉部を形成する音響管
側壁とに夫々穴を形成し、少なくとも前記仕切板側の穴
を吸音材で覆って、前記振動板の前面と後面に放射され
る音波の一部を吸収する音響フィルタを形成したので、
従来みられた定在波による再生音圧周波数特性のピーク
ディップのレベルを十分に抑え込み中高域まで平坦な特
性を得ることが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す構造断面図、第2図は
その要部正面図、第3図は従来例を示す構造断面図、第
4図はその再生音圧周波数特性図である。 (10)……スピーカ,(11)……バッフル板, (12)……音響板,(13)……振動板,(14)……仕切
板, (17)……音響フィルタ,(18)(19)……穴, (20)……吸音材。
その要部正面図、第3図は従来例を示す構造断面図、第
4図はその再生音圧周波数特性図である。 (10)……スピーカ,(11)……バッフル板, (12)……音響板,(13)……振動板,(14)……仕切
板, (17)……音響フィルタ,(18)(19)……穴, (20)……吸音材。
Claims (1)
- 【請求項1】バッフル板に取り付けられたスピーカの振
動板の前面に音波を導く音響管を配置したスピーカシス
テムにおいて、前記スピーカをその振動板が前記音響管
の一方の端に寄って位置するようバッフル板に取り付け
るとともに、前記音響管の内部に、前記振動板の前面部
ではその振動板の外形より外側で一方の端に寄って配さ
れ開口部に近づくにしたがって他方の端に向かって広げ
られた仕切板を設け、前記仕切板と該仕切板と共に密閉
部を形成する音響管側壁とに夫々穴を形成し、少なくと
も前記仕切板側の穴を吸音材で覆って、前記振動板の前
面と後面に放射される音波の一部を吸収する音響フィル
タを構成したことを特徴とするスピーカシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2287432A JP2580383B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | スピーカシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2287432A JP2580383B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | スピーカシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04160999A JPH04160999A (ja) | 1992-06-04 |
JP2580383B2 true JP2580383B2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=17717246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2287432A Expired - Lifetime JP2580383B2 (ja) | 1990-10-25 | 1990-10-25 | スピーカシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580383B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4043539B2 (ja) * | 1996-08-21 | 2008-02-06 | 松下電器産業株式会社 | スピーカ装置の製造方法 |
JP2010081165A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Victor Co Of Japan Ltd | 音声出力装置 |
US7720216B1 (en) * | 2008-11-20 | 2010-05-18 | Microsoft Corporation | Acoustic pass through for handsets |
KR20230151817A (ko) * | 2022-04-26 | 2023-11-02 | 삼성전자주식회사 | 음향 출력 장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6161597A (ja) * | 1984-09-03 | 1986-03-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 音響装置 |
JPH0834644B2 (ja) * | 1987-11-20 | 1996-03-29 | 松下電器産業株式会社 | スピーカシステム |
-
1990
- 1990-10-25 JP JP2287432A patent/JP2580383B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04160999A (ja) | 1992-06-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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