JP2724126B2 - ベルト装置 - Google Patents
ベルト装置Info
- Publication number
- JP2724126B2 JP2724126B2 JP7230229A JP23022995A JP2724126B2 JP 2724126 B2 JP2724126 B2 JP 2724126B2 JP 7230229 A JP7230229 A JP 7230229A JP 23022995 A JP23022995 A JP 23022995A JP 2724126 B2 JP2724126 B2 JP 2724126B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- belt unit
- roller
- set position
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動ローラを含む
少なくとも2本のローラにより無端状ベルトを支持する
ようにしたベルト装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記形式のベルト装置は、周知であり、
例えば複写装置の感光体ベルト、転写ベルト、紙搬送用
ベルト等に用いられている。この種のベルト装置では、
種々の理由によりベルトをローラから取り外し、そして
再び取り付けたりしなければならないときがある。この
場合、ベルトが伸縮性のよいゴム等の弾性を持つもので
あれば、ベルトを引伸した状態で取り付け、取り外しが
できる。しかし、例えばマイラー(商品名)或いはゴム
質等でも伸び少ないもの等で作られたベルトはそれを交
換する際、ベルト支持装置に解除機構を付設する必要が
あった。 【0003】このため、従来ではローラのうち少なくと
も1本を移動させて交換したり、支持装置を2つ以上に
分割し、そのうちの1つを回転、スライド等可能にして
支持する周長をベルト周長よりも小さくなる解除位置へ
移動し交換を行なっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の支持装置ではベルト支持位置での状態を保持するロッ
ク装置が必要としていたので、コスト高となっていた。
しかも、ロック解除等の操作手順も多く、作業が繁雑と
なる問題もあった。 【0005】本発明は、上述した従来の問題を解消し、
ロック機構を用いずともベルトをセット位置で保持で
き、低コストで交換等の作業が簡素化できるベルト装置
を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を、一端側に前
記駆動ローラを支承した第1ベルトユニット部と、該第
1ベルトユニット部の他端側と連結軸を介して一端側が
回動自在に連結され、セット位置と解除位置との間で回
動可能な第2ベルトユニット部と、該第2ベルト部ユニ
ットの他端側に移動可能に支承され、前記ベルトが巻掛
けられるローラと、該ローラに対し前記ベルトに張力を
与える方向への移動力を付勢する加圧部材と、前記第1
ベルトユニット部の他端側と前記第2ベルトユニット部
の一端側とに夫々設けられ、第2ベルトユニット部をセ
ット位置で停止させる位置合せ手段とを有し、前記第2
ベルトユニット部がセット位置にあるとき、前記加圧部
材により生ずるモーメントが前記第2ベルトユニット部
に対し解除位置へ回動する方向に逆向きに働くように前
記加圧部材の作用線と連結軸の軸線とをずらして配置し
ていることにより達成した。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は、本発明のベルト装置が適用可能な画像
記録装置の一例としてのカラー複写機を示す。図1にお
いて、複写機は原稿読み取りのためのスキャナー部1
と、スキャナー部1よりデジタル信号として出力される
画像信号を電気的に処理する画像処理部2と、画像処理
部2よりの各色の画像記録情報に基づいて画像を複写紙
上に形成するプリンタ部3とを有する。スキャナー部1
は、原稿載置台4の上の原稿を走査照明するランプ5、
例えば蛍光灯を有する。蛍光灯5により照明されたとき
の原稿からの反射光は、ミラー6,7,8により反射さ
れて結像レンズ9に入射される。結像ケレンズ9によ
り、画像光はダイクロイックプリズム10に結像され、
例えばレッドR,グリーンG,ブルーBの3種類の波長
の光に分光され、各波長光ごとに受光器11、例えばレ
ッド用CCD11R,グリーン用CCD11G,ブルー
用CCD11Bに入射される。各CCD11R,11
G,11Bは、入射した光をデジタル信号に変換して出
力し、その出力は画像処理部2において必要な処理を施
して、各色の記録色情報、例えばブラック(以下Bkと
略称),イエロー(Yと略称),マゼンタ(Mと略
称),シアン(Cと略称)の各色の記録形成用の信号に
変換される。 【0008】図1にはBk,C,M,Yの4色を形成す
る例を示すが、3色だけでカラー画像を形成することも
できる。その場合は図1の例に対し記録装置を1組減ら
すこともできる。 【0009】画像処理部2よりの信号は、プリンタ部3
に入力され、夫々の色のレーザ光出射装置12Bk,1
2C,12M,12Yに送られる。プリンタ部には、図
の例では4組の記録装置13Bk,13C,13M,1
3Yが並んで配置されている。各記録装置13は夫々同
じ構成部材より成っているので、説明を簡単化するため
C用の記録装置について説明し、他の色については省略
する。尚各色用について、同じ部分には同じ符号を付
し、各色の構成の区別をつけるために、符号に各色を示
す添字を付す。 【0010】記録装置13Cはレーザ光出射装置12C
の外に感光体14、例えば感光体ドラムを有する。感光
体14Cには、帯電チャージャ15C、レーザ光出射1
2Cによる露光装置、現像装置16C、転写チャージャ
17C等が公知の複写装置と同様に付設されている。 【0011】帯電チャージャ15Cにより一様に帯電さ
れた感光体14Cは、レーザ光出射装置12Cによる露
光により、シアン光像の潜像を形成し、現像装置16C
により現像して顕像を形成する。給紙コロ18により給
紙部19、例えば2つの給紙カセットの何れかから供給
される複写紙は、レジストローラ20により先端を揃え
られタイミングを合わせて転写ベルト装置21に送られ
る。転写ベルト装置21により搬送される複写紙は、そ
れぞれ顕像を形成された感光体14Bk,14C,14
M,14Yに順次送られ、転写チャージャ17の作用下
で顕像を転写される。転写された複写紙は、定着ローラ
22により定着され、排紙ローラ23により排紙され
る。 【0012】複写紙は、転写ベルト装置21の転写ベル
ト24に静電吸着されることにより、転写ベルト24の
走行速度で精度よく搬送されることができる。転写ベル
ト装置21は、図2及び図3に示すように転写ベルト2
4が駆動ローラ25と従動ローラ26とに巻き掛けられ
ている。駆動ローラ25は、第1ベルトユニット部27
(以下第1ベルト部という)に、また従動ローラ26は
第2ベルトユニット部28(以下第2ベルト部という)
に夫々支持されている。第1ベルト部27は、第1前側
板29、第1後側板30を有し、これら第1前後側板2
9,30の一端側に駆動ローラ25が回転自在に支持さ
れ、図示していない駆動装置と駆動連結されている。 【0013】他方、第2ベルト部28は第2前側板31
および第2後側板32を有し、これら側板に矢印A及び
B方向に延びた長孔33が形成されている。この長孔3
3に軸受34を介して従動ローラ26が矢印A,B方向
へ摺動可能に支持されている。そして、従動ローラ26
には加圧スプリング35として構成された加圧部材によ
って矢印A方向へ付勢され、転写ベルト24に張力を与
えている。この加圧スプリング35は、従動ローラ26
を図3における水平方向へ押圧している。 【0014】第1及び第2ベルト部27,28は、第1
前後側板間及び第2前後側板間に図示していないステー
が各々渡され、夫々が枠体を構成している。この第1及
び第2ベルト部27,28は連結軸36を介して回動可
能に連結され、第2ベルト部28が第1ベルト部1に対
し図4の実線で示すセット位置と鎖線で示す解除装置と
の間で回動可能となっている。この場合、連結軸36は
第1前後側板29,30と第2前後側板31,32の各
上部に設けられている。第1ベルト部27と第2ベルト
部28の対向する端部には、セット位置で互いに圧接す
るストッパー部37,38として構成された位置合せ手
段が設けられている。このストッパー部37,38の圧
接作用は、後に詳述するように上記加圧スプリング35
によって与えられる。尚、転写ベルト装置21には各感
光体に対向したチャージャ17と転写ベルト除電用のチ
ャージャ39が設けられている。 【0015】かく構成された転写ベルト装置におけるベ
ルト取り外し、取り付け動作について説明する。転写ベ
ルト24を取り外す場合、第2ベルト部28を連結軸3
6の回りに反時計方向へ回動し、解除位置へ移動させ
る。このとき、転写ベルト24の前長がベルト装置の略
外周よりも長くなるため、ベルト24は容易に取り外す
ことができる。 【0016】次に、転写ベルト24を取り付ける場合に
は第2ベルト28を解除位置に位置させ、図4の鎖線の
如くベルト24を駆動及び従動ローラ25,26間にま
たがるようにセットする。そして、解除位置にある第2
ベルト部28をセット位置へ回動させると、転写ベルト
の周長と駆動ローラ25と従動ローラ26が形成する仮
想周長とが等しくなるため、加圧スプリング35による
張力が転写ベルト24に与え始める。そして、駆動ロー
ラ25の中心と連結軸36の軸線36aと従動ローラ2
6が一直線上になったとき加圧スプリング35の加圧力
が最大となりその後、その加圧が若干低下するとともに
ストッパー部37,38が圧接し、第2ベルト部28が
セット位置で保持される。このとき、加圧スプリング3
5により生ずるモーメントは第2ベルト部28が解除位
置へ回動する方向と逆向きに働く。即ち、ストッパー部
37,38が圧接してセット位置を保持するように働
き、この現象を図5を用いて説明する。 【0017】図5において、セット位置における加圧ス
プリング35の固定側に働く力、即ちベルト24を加圧
する力と逆向き反作用の力をP、加圧スプリング35に
よる力Pの作用線からの連結軸36の軸線36aの図3
に示す水平方向のずれ量をaとし、軸線36aと加圧点
の水平方向距離をLとすると、第2ベルト部28には 【0018】 【数1】 【0019】のモーメントが図中時計方向に働く。この
モーメントによって、第2ベルト部28のストッパー部
38が第1ベルト部27がストッパー部37に圧接され
第2ベルト部28がセット位置で保持される。なお、角
度θは作用点と支点とを結ぶ直線と水平線とでなす角度
である。また、a,Lとも大きくすれば、それだけ保持
力(モーメント)も大きくなる。 【0020】かくして、第2ベルトは上記ずれ量aを設
けたのでセット位置でストッパー部37,38が互いに
圧接する。従って、ロック装置を用いずとも各ベルト部
を確実に保持できる。しかも、この作用はベルト24を
緊張するための加圧スプリング35によって与えられ
る。 【0021】以上、本発明を転写ベルト装置について説
明したが、本発明は感光体ベルト等の無端状のベルトを
複数のローラで支持するものにも適用できる。 【0022】 【発明の効果】本発明に係るベルト装置は、上述の如く
構成され、ロック装置が不用になるので低コストであ
り、しかもベルトの取り外し、取り付け作業が容易にな
った。
少なくとも2本のローラにより無端状ベルトを支持する
ようにしたベルト装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記形式のベルト装置は、周知であり、
例えば複写装置の感光体ベルト、転写ベルト、紙搬送用
ベルト等に用いられている。この種のベルト装置では、
種々の理由によりベルトをローラから取り外し、そして
再び取り付けたりしなければならないときがある。この
場合、ベルトが伸縮性のよいゴム等の弾性を持つもので
あれば、ベルトを引伸した状態で取り付け、取り外しが
できる。しかし、例えばマイラー(商品名)或いはゴム
質等でも伸び少ないもの等で作られたベルトはそれを交
換する際、ベルト支持装置に解除機構を付設する必要が
あった。 【0003】このため、従来ではローラのうち少なくと
も1本を移動させて交換したり、支持装置を2つ以上に
分割し、そのうちの1つを回転、スライド等可能にして
支持する周長をベルト周長よりも小さくなる解除位置へ
移動し交換を行なっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の支持装置ではベルト支持位置での状態を保持するロッ
ク装置が必要としていたので、コスト高となっていた。
しかも、ロック解除等の操作手順も多く、作業が繁雑と
なる問題もあった。 【0005】本発明は、上述した従来の問題を解消し、
ロック機構を用いずともベルトをセット位置で保持で
き、低コストで交換等の作業が簡素化できるベルト装置
を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を、一端側に前
記駆動ローラを支承した第1ベルトユニット部と、該第
1ベルトユニット部の他端側と連結軸を介して一端側が
回動自在に連結され、セット位置と解除位置との間で回
動可能な第2ベルトユニット部と、該第2ベルト部ユニ
ットの他端側に移動可能に支承され、前記ベルトが巻掛
けられるローラと、該ローラに対し前記ベルトに張力を
与える方向への移動力を付勢する加圧部材と、前記第1
ベルトユニット部の他端側と前記第2ベルトユニット部
の一端側とに夫々設けられ、第2ベルトユニット部をセ
ット位置で停止させる位置合せ手段とを有し、前記第2
ベルトユニット部がセット位置にあるとき、前記加圧部
材により生ずるモーメントが前記第2ベルトユニット部
に対し解除位置へ回動する方向に逆向きに働くように前
記加圧部材の作用線と連結軸の軸線とをずらして配置し
ていることにより達成した。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は、本発明のベルト装置が適用可能な画像
記録装置の一例としてのカラー複写機を示す。図1にお
いて、複写機は原稿読み取りのためのスキャナー部1
と、スキャナー部1よりデジタル信号として出力される
画像信号を電気的に処理する画像処理部2と、画像処理
部2よりの各色の画像記録情報に基づいて画像を複写紙
上に形成するプリンタ部3とを有する。スキャナー部1
は、原稿載置台4の上の原稿を走査照明するランプ5、
例えば蛍光灯を有する。蛍光灯5により照明されたとき
の原稿からの反射光は、ミラー6,7,8により反射さ
れて結像レンズ9に入射される。結像ケレンズ9によ
り、画像光はダイクロイックプリズム10に結像され、
例えばレッドR,グリーンG,ブルーBの3種類の波長
の光に分光され、各波長光ごとに受光器11、例えばレ
ッド用CCD11R,グリーン用CCD11G,ブルー
用CCD11Bに入射される。各CCD11R,11
G,11Bは、入射した光をデジタル信号に変換して出
力し、その出力は画像処理部2において必要な処理を施
して、各色の記録色情報、例えばブラック(以下Bkと
略称),イエロー(Yと略称),マゼンタ(Mと略
称),シアン(Cと略称)の各色の記録形成用の信号に
変換される。 【0008】図1にはBk,C,M,Yの4色を形成す
る例を示すが、3色だけでカラー画像を形成することも
できる。その場合は図1の例に対し記録装置を1組減ら
すこともできる。 【0009】画像処理部2よりの信号は、プリンタ部3
に入力され、夫々の色のレーザ光出射装置12Bk,1
2C,12M,12Yに送られる。プリンタ部には、図
の例では4組の記録装置13Bk,13C,13M,1
3Yが並んで配置されている。各記録装置13は夫々同
じ構成部材より成っているので、説明を簡単化するため
C用の記録装置について説明し、他の色については省略
する。尚各色用について、同じ部分には同じ符号を付
し、各色の構成の区別をつけるために、符号に各色を示
す添字を付す。 【0010】記録装置13Cはレーザ光出射装置12C
の外に感光体14、例えば感光体ドラムを有する。感光
体14Cには、帯電チャージャ15C、レーザ光出射1
2Cによる露光装置、現像装置16C、転写チャージャ
17C等が公知の複写装置と同様に付設されている。 【0011】帯電チャージャ15Cにより一様に帯電さ
れた感光体14Cは、レーザ光出射装置12Cによる露
光により、シアン光像の潜像を形成し、現像装置16C
により現像して顕像を形成する。給紙コロ18により給
紙部19、例えば2つの給紙カセットの何れかから供給
される複写紙は、レジストローラ20により先端を揃え
られタイミングを合わせて転写ベルト装置21に送られ
る。転写ベルト装置21により搬送される複写紙は、そ
れぞれ顕像を形成された感光体14Bk,14C,14
M,14Yに順次送られ、転写チャージャ17の作用下
で顕像を転写される。転写された複写紙は、定着ローラ
22により定着され、排紙ローラ23により排紙され
る。 【0012】複写紙は、転写ベルト装置21の転写ベル
ト24に静電吸着されることにより、転写ベルト24の
走行速度で精度よく搬送されることができる。転写ベル
ト装置21は、図2及び図3に示すように転写ベルト2
4が駆動ローラ25と従動ローラ26とに巻き掛けられ
ている。駆動ローラ25は、第1ベルトユニット部27
(以下第1ベルト部という)に、また従動ローラ26は
第2ベルトユニット部28(以下第2ベルト部という)
に夫々支持されている。第1ベルト部27は、第1前側
板29、第1後側板30を有し、これら第1前後側板2
9,30の一端側に駆動ローラ25が回転自在に支持さ
れ、図示していない駆動装置と駆動連結されている。 【0013】他方、第2ベルト部28は第2前側板31
および第2後側板32を有し、これら側板に矢印A及び
B方向に延びた長孔33が形成されている。この長孔3
3に軸受34を介して従動ローラ26が矢印A,B方向
へ摺動可能に支持されている。そして、従動ローラ26
には加圧スプリング35として構成された加圧部材によ
って矢印A方向へ付勢され、転写ベルト24に張力を与
えている。この加圧スプリング35は、従動ローラ26
を図3における水平方向へ押圧している。 【0014】第1及び第2ベルト部27,28は、第1
前後側板間及び第2前後側板間に図示していないステー
が各々渡され、夫々が枠体を構成している。この第1及
び第2ベルト部27,28は連結軸36を介して回動可
能に連結され、第2ベルト部28が第1ベルト部1に対
し図4の実線で示すセット位置と鎖線で示す解除装置と
の間で回動可能となっている。この場合、連結軸36は
第1前後側板29,30と第2前後側板31,32の各
上部に設けられている。第1ベルト部27と第2ベルト
部28の対向する端部には、セット位置で互いに圧接す
るストッパー部37,38として構成された位置合せ手
段が設けられている。このストッパー部37,38の圧
接作用は、後に詳述するように上記加圧スプリング35
によって与えられる。尚、転写ベルト装置21には各感
光体に対向したチャージャ17と転写ベルト除電用のチ
ャージャ39が設けられている。 【0015】かく構成された転写ベルト装置におけるベ
ルト取り外し、取り付け動作について説明する。転写ベ
ルト24を取り外す場合、第2ベルト部28を連結軸3
6の回りに反時計方向へ回動し、解除位置へ移動させ
る。このとき、転写ベルト24の前長がベルト装置の略
外周よりも長くなるため、ベルト24は容易に取り外す
ことができる。 【0016】次に、転写ベルト24を取り付ける場合に
は第2ベルト28を解除位置に位置させ、図4の鎖線の
如くベルト24を駆動及び従動ローラ25,26間にま
たがるようにセットする。そして、解除位置にある第2
ベルト部28をセット位置へ回動させると、転写ベルト
の周長と駆動ローラ25と従動ローラ26が形成する仮
想周長とが等しくなるため、加圧スプリング35による
張力が転写ベルト24に与え始める。そして、駆動ロー
ラ25の中心と連結軸36の軸線36aと従動ローラ2
6が一直線上になったとき加圧スプリング35の加圧力
が最大となりその後、その加圧が若干低下するとともに
ストッパー部37,38が圧接し、第2ベルト部28が
セット位置で保持される。このとき、加圧スプリング3
5により生ずるモーメントは第2ベルト部28が解除位
置へ回動する方向と逆向きに働く。即ち、ストッパー部
37,38が圧接してセット位置を保持するように働
き、この現象を図5を用いて説明する。 【0017】図5において、セット位置における加圧ス
プリング35の固定側に働く力、即ちベルト24を加圧
する力と逆向き反作用の力をP、加圧スプリング35に
よる力Pの作用線からの連結軸36の軸線36aの図3
に示す水平方向のずれ量をaとし、軸線36aと加圧点
の水平方向距離をLとすると、第2ベルト部28には 【0018】 【数1】 【0019】のモーメントが図中時計方向に働く。この
モーメントによって、第2ベルト部28のストッパー部
38が第1ベルト部27がストッパー部37に圧接され
第2ベルト部28がセット位置で保持される。なお、角
度θは作用点と支点とを結ぶ直線と水平線とでなす角度
である。また、a,Lとも大きくすれば、それだけ保持
力(モーメント)も大きくなる。 【0020】かくして、第2ベルトは上記ずれ量aを設
けたのでセット位置でストッパー部37,38が互いに
圧接する。従って、ロック装置を用いずとも各ベルト部
を確実に保持できる。しかも、この作用はベルト24を
緊張するための加圧スプリング35によって与えられ
る。 【0021】以上、本発明を転写ベルト装置について説
明したが、本発明は感光体ベルト等の無端状のベルトを
複数のローラで支持するものにも適用できる。 【0022】 【発明の効果】本発明に係るベルト装置は、上述の如く
構成され、ロック装置が不用になるので低コストであ
り、しかもベルトの取り外し、取り付け作業が容易にな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能なカラー複写機の説明図であ
る。 【図2】転写ベルト装置の平面図である。 【図3】転写ベルト装置の正面図である。 【図4】ベルト部を解除動作を説明する説明図である。 【図5】セット位置の作用を説明する説明図である。 【符号の説明】 21 転写ベルト装置 24 転写ベルト 25 駆動ローラ 26 従動ローラ 27 第1ベルト部 28 第2ベルト部 35 加圧スプリング 36 連結軸 37,38 ストッパー部
る。 【図2】転写ベルト装置の平面図である。 【図3】転写ベルト装置の正面図である。 【図4】ベルト部を解除動作を説明する説明図である。 【図5】セット位置の作用を説明する説明図である。 【符号の説明】 21 転写ベルト装置 24 転写ベルト 25 駆動ローラ 26 従動ローラ 27 第1ベルト部 28 第2ベルト部 35 加圧スプリング 36 連結軸 37,38 ストッパー部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 駆動ローラを含む少なくとも2本のローラにより無端状
ベルトを支持するようにしたベルト装置において、 一端側に前記駆動ローラを支承した第1ベルトユニット
部と、該第1ベルトユニット部の他端側と連結軸を介し
て一端側が回動自在に連結され、セット位置と解除位置
との間で回動可能な第2ベルトユニット部と、該第2ベ
ルトユニット部の他端側に移動可能に支承され、前記ベ
ルトが巻掛けられるローラと、該ローラに対し前記ベル
トに張力を与える方向への移動力を付勢する加圧部材
と、前記第1ベルトユニット部の他端側と前記第2ベル
トユニット部の一端側とに夫々設けられ、第2ベルトユ
ニット部をセット位置で停止させる位置合せ手段とを有
し、 前記第2ベルトユニット部がセット位置にあるとき、前
記加圧部材により生ずるモーメントが前記第2ベルトユ
ニット部に対し解除位置へ回動する方向に逆向きに働く
ように前記加圧部材の作用線と連結軸の軸線とをずらし
て配置していることを特徴とする前記ベルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7230229A JP2724126B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | ベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7230229A JP2724126B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | ベルト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0869238A JPH0869238A (ja) | 1996-03-12 |
JP2724126B2 true JP2724126B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=16904571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7230229A Expired - Lifetime JP2724126B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | ベルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724126B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4060838B2 (ja) | 2004-09-28 | 2008-03-12 | シャープ株式会社 | 転写ベルト装置及び画像形成装置 |
JP3992704B2 (ja) | 2004-09-28 | 2007-10-17 | シャープ株式会社 | 転写ベルト装置及び画像形成装置 |
US7746444B2 (en) | 2006-06-26 | 2010-06-29 | Lg Display Co., Ltd. | Array substrate, liquid crystal display device having the same, and manufacturing method thereof |
JP5696930B2 (ja) * | 2010-12-09 | 2015-04-08 | 株式会社リコー | ベルトユニット及び画像形成装置 |
US8929774B2 (en) | 2010-12-09 | 2015-01-06 | Ricoh Company, Ltd. | Belt unit and image forming apparatus employing same |
JP6173079B2 (ja) * | 2013-07-09 | 2017-08-02 | キヤノン株式会社 | ベルトユニット及び画像形成装置 |
JP6376070B2 (ja) * | 2015-07-30 | 2018-08-22 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 中間転写ユニット及びそれを備えた画像形成装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0538369Y2 (ja) * | 1985-10-14 | 1993-09-28 |
-
1995
- 1995-09-07 JP JP7230229A patent/JP2724126B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0869238A (ja) | 1996-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4580889A (en) | Color image reproduction apparatus | |
JPH07261628A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2724126B2 (ja) | ベルト装置 | |
US7738144B2 (en) | Document reading device and image forming apparatus using the same | |
JPH08272224A (ja) | 多色画像形成装置および中間転写体の張力調整方法 | |
JPS62229264A (ja) | カラ−複写機 | |
JP2763884B2 (ja) | カラー画像形成装置 | |
JPH0537951Y2 (ja) | ||
JPH0561316A (ja) | 多色画像形成装置 | |
JP2502154Y2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2602258B2 (ja) | カラー画像形成装置 | |
JPH0546024Y2 (ja) | ||
JPH04318576A (ja) | 転写紙搬送装置 | |
JPH0739900Y2 (ja) | 画像形成装置の搬送ベルト装置 | |
JP2690735B2 (ja) | デジタルカラー画像形成装置 | |
JPH0749485Y2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2001166554A (ja) | タンデム型画像形成装置 | |
JP2887268B2 (ja) | 画像形成装置における多重転写装置 | |
JPH0710362Y2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0683210A (ja) | 転写装置 | |
JP2877478B2 (ja) | 転写紙搬送装置 | |
JP2559141Y2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH068606Y2 (ja) | 画像記録装置の転写紙搬送装置 | |
JPH02156278A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH07152216A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071128 Year of fee payment: 10 |