JP2723861B2 - 入力回路 - Google Patents

入力回路

Info

Publication number
JP2723861B2
JP2723861B2 JP7282951A JP28295195A JP2723861B2 JP 2723861 B2 JP2723861 B2 JP 2723861B2 JP 7282951 A JP7282951 A JP 7282951A JP 28295195 A JP28295195 A JP 28295195A JP 2723861 B2 JP2723861 B2 JP 2723861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
signal
differential amplifier
input
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7282951A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09130158A (ja
Inventor
匡暢 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON DENKI AISHII MAIKON SHISUTEMU KK
Original Assignee
NIPPON DENKI AISHII MAIKON SHISUTEMU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON DENKI AISHII MAIKON SHISUTEMU KK filed Critical NIPPON DENKI AISHII MAIKON SHISUTEMU KK
Priority to JP7282951A priority Critical patent/JP2723861B2/ja
Publication of JPH09130158A publication Critical patent/JPH09130158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2723861B2 publication Critical patent/JP2723861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入力回路に関し、特
に赤外線などを利用した光受信器の入力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、TV,VTR等のリモコンに
は赤外線を用いた光受信器が広く用いられている。
【0003】従来の光受信器用AGC回路101を図7
を参照して説明すると、この従来の光受信器用AGC回
路101は、光信号を受けて光信号電流Idに変換する
受光素子1と、電流を電圧に変換する電流電圧変換回路
30と、差動増幅回路34および35と、差動増幅回路
35の信号を受けて利得を制御する可変利得増幅器32
と、可変利得増幅器32の出力信号Voを検波するピー
ク検波器33と、受光素子1の増倍率を制御する高電圧
発生回路36とから構成される。また、電流電圧変換回
路30は、光信号電流Idを増幅する前置増幅器31と
帰還抵抗Rfとから構成され、この前置増幅器31の非
反転端子は電圧源3により基準電圧Vrにバイアスされ
る。さらに、差動増幅回路34,35および高電圧発生
回路36は、電圧源4,5および6によりそれぞれ基準
電圧を供給される。また、可変利得増幅器32,ピーク
検出器33,差動増幅回路34および35はAGCルー
プを形成し、可変利得増幅器32は電流電圧変換回路3
0の出力信号Vo1を差動増幅回路35の出力によっ
て、一定の信号レベルに増幅する。
【0004】次に、図7を参照して従来の光受信器用A
GC回路101の動作を詳細に説明する。
【0005】最初に、受光素子1は光信号を光信号電流
Idに変換し、この光信号電流Idを電流電圧変換回路
30の反転端子に供給する。電流電圧変換回路30は、
光信号電流を電圧に変換し電流電圧変換回路30の出力
信号Vo1を可変利得増幅器32に供給する。可変利得
増幅器32は、差動増幅回路35の出力信号によって決
定される利得で電流電圧変換回路の出力信号Vo1を増
幅し、光受信器用AGC回路101の出力信号Voを出
力端子2に出力するとともに、ピーク検出器33にも供
給する。
【0006】差動増幅回路34はピーク検出器33で検
波された信号を増幅し、出力信号を差動増幅回路35に
供給するとともに高電圧発生回路36にも供給する。差
動増幅回路35は、差動増幅回路34の出力信号を増幅
し可変利得増幅器32の利得を制御する。すなわち、光
信号Idが小さいときは可変利得増幅器32の利得を大
きくし、逆に光信号Idが大きいときはこの利得を下
げ、光信号Idの大きさによらず出力信号Voが一定に
なるように可変利得増幅器の利得を制御する。
【0007】また、高電圧発生回路36は差動増幅回路
34の出力信号を受けて受光素子1のカソードに供給す
る電圧を制御する。すなわち、光信号電流Idが小さく
なって差動増幅回路34の出力信号が小さくなったとき
は高電圧発生回路36の出力電圧を大きくする。このと
き、受光素子1のアノードとカソード間に印加される電
圧が増大するために光信号電流Idは大きくなり、この
結果受光素子1の増倍率は大きくなる。また、光信号電
流Idが大きくなると、高電圧発生回路36はこの出力
電圧を小さくするので受光素子の増倍率は小さくなる。
このように、高電圧発生回路36は、光受信器用AGC
回路101の出力信号Voをピーク検出器33および差
動増幅回路34を介して受光素子1のカソード電圧に帰
還させることにより出力信号Voを一定とするように動
作する。
【0008】次に、図8を参照して従来の光受信器用A
GC回路101の動作上の問題点について説明する。
【0009】受光素子1に光信号が入力しない場合に
は、高電圧発生回路36から受光素子1のカソードに印
加される電圧は、受光素子1の降伏電圧付近まで上昇し
受光素子1の増倍率は最大となり、また可変利得増幅器
32の利得も同様に最大となる。いま、図8(a)に示
すように、時刻t=t0で暗電流I0を有する受光素子
1に光信号が入射し光信号電流Idが発生すると、前置
増幅器31および可変利得増幅器32は瞬時に飽和状態
になる。従って、電流電圧変換回路30の出力信号Vo
1および光受信器用AGC回路101の出力信号Vo
は、図8(b)および(c)に示すように時刻t0から
t1までの期間飽和状態となり、その後AGC動作を開
始する。このため、AGC回路の応答時間が遅くなると
いう問題がある。
【0010】次に、図9を参照して光受信器用AGC回
路101の他の動作上の問題点について説明する。
【0011】図9(a)に示すように、時刻t=t0で
太陽光などによるノイズ光によって発生した直流成分を
含んだ光信号が受光素子1に入射すると、光信号電流I
dはノイズ光による直流電流I1に交流信号を重畳した
電流になる。ノイズ光による直流電流I1と交流信号の
大きさの比は、ノイズ光源の明るさおよびLEDなどの
光信号源と受光素子との距離により大きく変化するが、
一例としてノイズ光源が太陽光などの場合、直流電流I
1の方が交流信号に較べて2桁以上大きくなる。
【0012】このため、図9(b)に示すように電流電
圧変換回路30の出力信号Vo1は、前置増幅器31が
飽和しているため斜線で示す本来出力すべき信号の一部
が失われてしまう。この信号が可変利得増幅器32に供
給されると、可変利得増幅器32,ピーク検出器33,
差動増幅回路34および35で形成されるAGC回路の
利得は主としてノイズ光による直流信号によって決定さ
れるため、図9(c)に示すように交流信号は増幅され
ないという問題が生じる。
【0013】上記の光受信器用AGC回路101の応答
速度を改善するために、特開昭63−178613号公
報において、図10に示すように光受信器用AGC回路
201が提案されている。図10の光受信器用AGC回
路201は図7に示す従来例の構成に較べて、可変利得
増幅器32の出力信号を利得1で振幅制限するリミッタ
回路37、リミッタ回路37の出力信号のピーク値を検
出するピーク検出器38、ループフィルタ39,ピーク
検出器38およびループフィルタ39の出力信号を増幅
する差動増幅回路40と差動増幅回路34,40の出力
信号を増幅する差動増幅回路41とを設けている。さら
にこの光受信器用AGC回路201は、ピーク検出器3
3の出力信号と電圧源7から供給される基準電圧とを比
較し、可変利得増幅器32が飽和した場合に、受光素子
1に印加する電圧を強制的に下げるコンパレータ42と
コンパレータ40の出力信号を電圧変換するレベルシフ
ト回路43とを設けている。
【0014】ここで、可変利得増幅器32,リミッタ回
路37,ピーク検出器38,差動増幅回路40,41お
よび35でAGC回路を構成し、電圧源5から供給され
る基準電圧によりAGC回路の切り換え点を設定すると
ともに、ループフィルタ39でAGC回路の応答速度を
制御している。
【0015】次に、改善された光受信器用AGC回路2
01の動作について説明する。
【0016】図8に示すように時刻t0において、光信
号が受光素子1に入射すると、電流電圧変換回路30は
光信号電流Idを電圧に変換し出力電圧Vo1を可変利
得増幅器32に供給する。可変利得増幅器32は、出力
電圧Vo1を増幅しピーク検出器33に増幅した信号を
出力する。ピーク検出器33は、光信号の入力時t0に
おける前置増幅器31および可変利得増幅器32の飽和
状態を検出し、この検出した出力をコンパレータ42お
よびレベルシフト回路43を介して高電圧発生回路36
に入力する。これにより、高電圧発生回路36は、前置
増幅器31および可変利得増幅器32の飽和状態を解消
するまで受光素子1のカソードに供給する電圧を降下さ
せる。
【0017】その後、光受信器用AGC回路201は、
前置増幅器31および可変利得増幅器32の飽和状態が
解消した後に第1のAGC動作を開始する。すなわち、
ピーク検出器33の出力信号が電圧源7から供給される
基準電圧以下になると、ピーク検出器33の出力を差動
増幅回路34,41および35で増幅し、可変利得利得
増幅器32の利得を制御する。
【0018】次に、可変利得増幅器32の出力が減少し
その出力Voの振幅値がリミッタ回路37の制限振幅値
以下になると、リミッタ回路37の出力は変化し始め、
第2のAGC動作が開始する。すなわち、ピーク検出器
38はリミッタ回路37の出力信号を検波し、第2のA
GCループの応答速度を決定するループフィルタ39
と、差動増幅回路40に検波した信号を出力する。差動
増幅回路40,41,35はループフィルタ39の出力
信号とピーク検出器38の出力信号の差を増幅し可変利
得増幅器32の利得を制御する。
【0019】このように、本従来例による光受信器用A
GC回路201では、可変利得増幅器32の出力振幅値
によって、第1のAGCループと第2のAGCループを
切り替えることによりAGC回路の過渡応答速度を高速
化している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した2つの光受信
器用AGC回路101および201では、ノイズ光源か
ら受光素子1に入射して発生するノイズ電流と本来の光
信号による光信号電流Idとを区別せずに電流電圧変換
回路30に入力して電圧Vo1に変換した後、可変利得
増幅器32で増幅しピーク検出器33で検波する。この
ため、ノイズ電流と光信号電流Idが同程度になると、
ノイズ電流により前置増幅器31および可変利得増幅器
32が飽和状態になり、受光素子1の増倍率を低下させ
るように高電圧発生回路36の出力電圧が低下するとと
もに、可変利得増幅器32の利得が減少する結果、本来
増幅しようとする光信号電流Idを増幅することができ
ないという問題があった。
【0021】さらに、ノイズはランダム周期で受光素子
1に入射するだけでなく、太陽光のように定常的に入射
する場合もあり、このため光受信器用AGC回路201
内の2つのAGC回路の応答速度を用いて、ノイズ電流
と光信号電流を分離し信号電流のみを増幅することは困
難であった。
【0022】また、BPF(バンドパスフィルタ)を用
いて本来の信号とノイズ信号を分離しようとすると、B
PFのQ値を大きくしなければならないためBPFのダ
ンピング係数が大きくなり、BPFにパルス信号が入力
した場合、BPFが振動して回路が安定しなくなるとい
う別の問題が発生する。
【0023】このため、本発明の目的はノイズ電流が光
信号電流と同程度に大きくなった場合においても光信号
電流のみを増幅することができる入力回路を提供するこ
とにある。
【0024】また、本発明の他の目的は、直流電流から
光信号電流の周波数近くまでの周波数を有するノイズ光
が受光素子1に入射しても回路が飽和せずに光信号電流
を増幅する入力回路を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】このため、本発明による
入力回路は、エミッタを共通接続して入力端子としたベ
ース接地型の第1および第2のトランジスタと、これら
第1および第2のトランジスタのコレクタにそれぞれエ
ミッタを接続したベース接地型の第3および第4のトラ
ンジスタと、前記第1のトランジスタのコレクタと基準
電位端との間に接続したコンデンサとを含み、前記第1
のトランジスタのコレクタと前記第3のトランジスタの
エミッタとの共通接続点と、前記第2のトランジスタの
コレクタと前記第4のトランジスタのエミッタとの共通
接続点とからそれぞれ出力信号を取り出すようにしたこ
とを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0027】図1は、本発明の一つの実施の形態を示す
回路図である。本実施形態の入力回路は、バイアス回路
10および差動増幅回路50から構成され、バイアス回
路10の出力信号は接点101,102を介して差動増
幅回路50に入力する。また、受光素子1のカソードは
バイアス回路10の入力端子103に接続されるととも
に、NPNトランジスタ11,12の各エミッタは入力
端子103に接続され、各々のコレクタはそれぞれNP
Nトランジスタ13,14のエミッタに接続されてい
る。また、NPNトランジスタ11,12のベースはと
もに電圧源16に接続され、NPNトランジスタ13,
14のベースはともに電圧源17に接続され、これらの
トランジスタのコレクタはともに電源に接続されてい
る。さらに、NPNトランジスタ11のコレクタはコン
デンサ15の一端に接続され、このコンデンサ15の他
端は接地されている。
【0028】差動増幅回路50は、差動トランジスタ5
1とカレントミラー回路52と抵抗54と電圧源55と
定電流源56とから構成され、差動トランジスタ51の
ベースはそれぞれ接点101,102に接続され、差動
トランジスタのエミッタはともに定電流源56の一端に
接続され、定電流源56の他端は接地されている。ま
た、差動トランジスタ51の一方のコレクタは電源に、
他方のコレクタはカレントミラー回路52の入力端子に
接続され、カレントミラー回路を構成するPNPトラン
ジスタのエミッタはともに電源に接続されている。カレ
ントミラー回路52の出力端子は抵抗54の一端に接続
されるとともに差動増幅回路50の出力端子53に接続
され、抵抗54の他端は電圧源55に接続され、電圧源
55の他端は接地されている。
【0029】なお、NPNトランジスタ12,14に付
してある×nの記号は、NPNトランジスタ12,14
のエミッタ面積がNPNトランジスタ11,13のエミ
ッタ面積に較べてそれぞれn倍大きいことを意味してい
る。この記号の意味することは図2以降でも同様であ
る。
【0030】次に、本発明の実施の形態の入力回路の動
作について図2を参照して説明する。
【0031】図2(a)に示す時刻t0において受光素
子1に照射された光信号によって、光信号電流Idが受
光素子1を介して端子103から接地に流れる。NPN
トランジスタ11および12のエミッタ面積を1:nと
すると、光信号電流IdはNPNトランジスタ11,1
2によって1:nに分流される。これらのコレクタ電流
をそれぞれI11,I12とすると、I11,I12は
それぞれ次式で与えられる。
【0032】 I11=α・Id/(1+n) I12=α・Id・n/(1+n) ここでαはベース接地の電流増幅率である。
【0033】上式によって定まるコレクタ電流の変化分
は、コレクタ電流がそれぞれNPNトランジスタ13,
14を流れることによりNPNトランジスタ13,14
のエミッタ・ベース間電圧Vbeの変化分△Vbeとし
てそれぞれ対数圧縮される。従って、光信号電流Idが
大きくなってもバイアス回路10が飽和することがない
ため従来回路で不可欠なAGC回路が不要となるだけで
なく、AGC回路による遅延がないため入力信号に対す
る応答速度が早くなる。
【0034】NPNトランジスタ13,14のエミッタ
面積比は、NPNトランジスタ11,12と同じく1:
nに設定されているため、NPNトランジスタ13,1
4の△Vbeは両方とも同じ大きさで変化しようとする
が、NPNトランジスタ11のコレクタとNPNトラン
ジスタ13のエミッタとの接続点にコンデンサ15を接
続してNPNトランジスタ13のエミッタ電圧を平滑し
ているため、図2(c)に示すようにNPNトランジス
タ13の△Vbeはゼロである。図2において、V17
は電圧源17のバイアス電圧、V101バーはコンデン
サ15によりNPNトランジスタ13のエミッタ電圧が
平滑されて接点101に出力された直流電圧、V10
1,V102はそれぞれ接点101,102の電圧であ
る。接点102の電圧V102は、図2(b)に示すよ
うに電圧源17のバイアス電圧V17からNPNトラン
ジスタ14のエミッタ・ベース間電圧Vbeを引いた電
圧に信号を重畳した電圧となる。従って、光信号電流I
dの変化は、NPNトランジスタ14の△Vbeとして
バイアス回路10の出力に接続される差動増幅回路50
に接点102を通して入力される。
【0035】いま、太陽光または白熱灯から発生した光
が受光素子1に入射して、ノイズ電流Inが端子103
から受光素子1を介して接地電位に流れるとする。太陽
光の周波数はほぼ直流であり、白熱灯の光周波数は50
Hzもしくは60Hzであるため、ノイズ光源である太
陽光または白熱灯の光の周波数は赤外線リモコンの光信
号周波数40KHzよりも大幅に低い。
【0036】NPNトランジスタ13,14のエミッタ
・ベース間電圧をそれぞれVbe13,Vbe14とす
ると、Vbe13,Vbe14およびこれらの差△Vb
e1は次式で与えられる。
【0037】 Vbe13=(k・T/q)・ln(α・In)/(1+n)・Is Vbe14=(k・T/q)・ln(α・In)・n/(1+n)・n・Is △Vbe1=Vbe14−Vbe13= 0 ここで、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子
電荷絶対値、Isは逆飽和電流である。上記の式からわ
かるように、NPNトランジスタ13,14のエミッタ
面積比はNPNトランジスタ11,12のエミッタ面積
比により決まるこれらのコレクタ電流分配比と同じに設
定しており、ノイズ電流はNPNトランジスタ13,1
4に同相で入力するので、ノイズ電流は差動増幅回路5
0で増幅されない。すなわち、本実施の形態による入力
回路は、太陽光または白熱灯からの光のように低周波の
ノイズ光源の影響を受けないという特徴がある。
【0038】次に、差動増幅回路50はバイアス回路1
0の出力信号を接点101,102を介して差動トラン
ジスタ51で増幅し、カレントミラー回路52で信号を
折り返した後、図2(d)に示すように入力回路の出力
信号を出力端子53に出力する。ここで、図2(d)に
示すV53は出力端子53の電圧、V55は電圧源55
のバイアス電圧である。
【0039】本発明による入力回路に図3(a)に示す
ノイズ電流が時刻t0で入力した場合の動作について説
明すると、まず同図(a)でI1は暗電流I0を含むノ
イズ電流であり、このノイズ電流I1に信号電流が重畳
している。ノイズ電流I1はNPNトランジスタ13,
14で対数圧縮されてノイズ電圧Vnとなるので、同図
(b),(c)に示すように接点101,102の電圧
V101,102は電圧源17のバイアス電圧V17か
らNPNトランジスタ13,14のエミッタ・ベース間
電圧Vbeとノイズ電圧Vnだけ降下した電圧を基準に
して端子102側には信号電圧が出力し、端子101側
にはコンデンサ15で信号およびノイズが平滑されるた
め一定電圧が出力する。接点101,102の端子電圧
V101,V102を差動増幅回路50に入力すると、
出力端子53に同図(d)に示すようにノイズ光源がな
い場合の出力信号図2(d)と同様な信号が出力され
る。この出力信号は、図9(c)に示す出力信号のよう
なノイズ光源による信号振幅の制限を受けておらず、ノ
イズがない場合と同様に光信号電流を増幅した信号であ
る。
【0040】次に、図4を参照して本発明の第2の実施
の形態について説明する。なお、図1と共通の構成要素
には共通の参照文字/数字を付してある。
【0041】本実施の形態による入力回路を構成するバ
イアス回路20は、図1のバイアス回路10と較べて、
NPNトランジスタ13,14のベースにそれぞれベー
スが接続しているPNPトランジスタ20,21と、N
PNトランジスタ13のベースとPNPトランジスタ2
0のベースの共通接点と接地間に接続しているコンデン
サ24と、PNPトランジスタ20,21のエミッタと
電源間にそれぞれ接続している抵抗22,23とを設け
ている。
【0042】次に、本実施の形態による入力回路の回路
動作について説明すると、入力端子103から受光素子
1を介して接地に流れる信号電流Idは、NPNトラン
ジスタ11,12によって1:nに分流され、NPNト
ランジスタ11,12のコレクタ電流となる。NPNト
ランジスタ13,14のベース電流は、hFEをエミッ
タ接地電流増幅率とするとNPNトランジスタ11,1
2のコレクタ電流の約1/hFEとなり、hFEを10
0程度とすればコレクタ電流の約1/100となる。こ
のため、コンデンサ24の値を数百pFにすることがで
き半導体集積回路に内蔵することが可能となる。すなわ
ち、信号周波数を40KHzとしNPNトランジスタ1
3とコンデンサ24から構成されるLPF(ローパスフ
ィルタ)の遮断周波数を信号周波数の1/10とする
と、遮断周波数fcは(1)より得られる。
【0043】 fc=4KHz=1/2πR・C (1) ここで、Cはコンデンサ24の容量値、抵抗RはNPN
トランジスタ13のベースからエミッタ側をみたときの
インピーダンスであり(2)から求められる。
【0044】 R=k・T・hFE/q・I (2) ここで、IはNPNトランジスタ13のエミッタ電流で
ある。(1)、(2)より(3)を得る。
【0045】 C=(1/2π)・(1/4KHz)・(q・I/k・T・hFE)(3) (3)からわかるように、コンデンサCの値は第1の実
施例よりも1/hFEだけ小さくすることができる。
(3)でI=10μA,hFE=100,T=300
[絶対温度]とするとC=150pFとなり、コンデン
サ24をコストアップせずに集積回路に搭載できる。
【0046】差動増幅回路50Aは、バイアス回路20
で対数圧縮された光信号を接点101,102を介して
ダーリントン接続された差動トランジスタ57に入力し
て増幅した後、カレントミラー回路52で信号を折り返
し出力端子53に出力する。
【0047】次に、図5を参照して本発明の第3の実施
の形態について説明する。
【0048】本実施の形態による入力回路は、受光素子
1で発生した光信号電流Idを対数圧縮して電圧に変換
するバイアス回路60と、バイアス回路60の出力信号
を増幅する差動増幅回路50Bと、ノイズ信号のみを通
過させるハイパスフィルタからなるフィルタ44と、フ
ィルタ44から出力されるノイズ信号を検波するピーク
検出器33と、差動増幅回路45と、差動増幅回路45
に基準電圧を供給する電圧源46とから構成される。こ
こでバイアス回路60の回路としては、図1に示すバイ
アス回路10または図4に示すバイアス回路20のどち
らを使用してもよい。
【0049】次に、受光素子1に40KHzの周波数を
有する光信号と、100KHzの周波数を有するノイズ
信号が入射した場合の回路動作について説明する。
【0050】第1の実施の形態の説明からわかるよう
に、バイアス回路60は光信号に重畳した低周波のノイ
ズ成分は除去するものの、高周波ノイズについては除去
できずに差動増幅回路50Bに信号とともにノイズ信号
を入力する。差動増幅回路50Bは信号とこれに重畳さ
れた信号を増幅し、出力端子53に出力するとともにフ
ィルタ44に出力信号を供給する。フィルタ44は、バ
イパスフィルタまたはノッチフィルタで構成され信号に
重畳されたノイズ信号のみを通過させてピーク検出器3
3に供給する。ピーク検出器33は、ノイズ信号を検波
して差動増幅回路45に入力し、差動入力増幅器45は
ノイズ信号が大きくなってピーク検出器からの検波信号
が大きくなると、NPNトランジスタ58のベースに供
給する電圧を降下させ、NPNトランジスタ58および
抵抗59からなる定電流回路を流れる電流値を小さく
し、差動増幅回路50Bの利得を低下させる。
【0051】このようなAGC動作を行うことにより、
大振幅の高周波ノイズが受光素子1に入射しても、バイ
アス回路10および差動増幅回路50Bは飽和すること
なく信号を増幅することができる。
【0052】次に、図6を参照して本発明の第4の実施
の形態について説明する。
【0053】入力回路を構成するバイアス回路60,差
動増幅回路50B,ピーク検出器33,差動増幅回路4
5,電圧源46は第3の実施の形態と同様であるが、フ
ィルタ47はローパスフィルタまたはバンドパスフィル
タから構成され、さらに減算回路48が設けられてい
る。
【0054】差動増幅回路50Bから信号に重畳された
高周波ノイズがフィルタ47に入力すると、フィルタ4
7は信号成分のみを通過させこの信号を減算回路48に
供給する。減算回路48は、差動増幅回路50Bから出
力される信号と信号に重畳したノイズ信号から信号を減
算して、ノイズ信号のみをピーク検出器33に供給す
る。このようにして、本実施の形態による入力回路は第
3の実施の形態と同じくAGC動作を実行する。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による入力
回路は、ノイズ光が受光素子に入射して発生するノイズ
電流が信号電流と較べて大きくなっても、バイアス回路
および差動増幅回路が飽和せずに信号を増幅することが
できる。
【0056】また、ノイズ信号が低周波の場合はバイア
ス回路でノイズ信号を除去できるため、差動増幅回路は
信号のみを増幅し、ノイズが入力しても安定な回路動作
をすることができる。
【0057】さらに、ノイズ信号が高周波の場合は差動
増幅回路の利得をノイズの大きさにより可変とすること
でAGC動作を行い、差動増幅回路を飽和させずに信号
を増幅できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図2】ノイズ光を含まない光信号が入射した場合の本
発明による入力回路の動作を説明するための信号波形図
である。
【図3】低周波数のノイズ光を含んだ光信号が入射した
場合の本発明による入力回路の動作を説明するための信
号波形図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図7】第1の従来例を示す回路図である。
【図8】ノイズ光を含まない光信号が入射した場合の第
1の従来例による光受信器用AGC回路の動作を説明す
るための信号波形図である。
【図9】低周波数のノイズ光を含んだ光信号が入射した
場合の第1の従来例による光受信器用AGC回路の動作
を説明するための信号波形図である。
【図10】第2の従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 受光素子 2,49,53 出力端子 3〜7,16,17,46,55 電圧源 8 電源 10,20,60 バイアス回路 11〜14,20,21,58 トランジスタ 15,24 コンデンサ 22,23,54,59,Rf 抵抗 30 電流電圧変換回路 31 前置増幅器 32 可変利得増幅器 33,38 ピーク検出器 34,35,40,41,45,50,50A,50B
差動増幅回路 36 高電圧発生回路 37 リミッタ回路 39 ループフィルタ 42 コンパレータ 43 レベルシフト回路 44,47 フィルタ 48 減算回路 51 差動トランジスタ 52 カレントミラー回路 56 定電流源 57 ダーリントン接続された差動トランジスタ 101,102,103 端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタを共通接続して入力端子とした
    ベース接地型の第1および第2のトランジスタと、 これら第1および第2のトランジスタのコレクタにそれ
    ぞれのエミッタを接続したベース接地型の第3および第
    4のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのコレクタと基準電位端子との
    間に接続したコンデンサとを含み、 前記第1のトランジスタのコレクタと前記第3のトラン
    ジスタのエミッタとの第1の共通接続点と、前記第2の
    トランジスタのコレクタと前記第4のトランジスタのエ
    ミッタとの第2の共通接続点とからそれぞれ出力信号を
    取り出すようにしたことを特徴とする入力回路。
  2. 【請求項2】 エミッタを共通接続して入力端子とした
    ベース接地型の第1および第2のトランジスタと、 これら第1および第2のトランジスタのコレクタにそれ
    ぞれエミッタを接続しコレクタをともに電源端子に接続
    した第3および第4のトランジスタと、 前記第3および前記第4のトランジスタのベースにそれ
    ぞれベースを接続しコレクタをともに基準電位端子に接
    続した前記第3および前記第4のトランジスタとは逆極
    性の第5および第6のトランジスタと、 前記第3および前記第5のトランジスタのベースと基準
    電位端子との間に接続したコンデンサと、 前記第5および前記第6のトランジスタのそれぞれのエ
    ミッタと前記電源端子にそれぞれ接続した第1および第
    2の抵抗とを含み、 前記第5のトランジスタのエミッタと前記第1の抵抗と
    の第1の共通接続点と前記第6のトランジスタのエミッ
    タと前記第2の抵抗との第2の共通接続点とからそれぞ
    れ出力信号を取り出すようにしたことを特徴とする入力
    回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の共通接続点および前記第2の
    共通接続点から出力される各出力信号が各入力端子にそ
    れぞれ印加される第1の差動増幅回路を備えた請求項1
    または2記載の入力回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の差動増幅回路の出力信号を入
    力信号としノイズの高周波成分を通過させるハイパスフ
    ィルタと、 前記フィルタの出力信号の振幅を検波するピーク検出器
    と、 前記ピーク検出器の出力信号と参照電圧とをそれぞれ入
    力信号とする第2の差動増幅回路とを含み、 前記第1の差動増幅回路の出力信号を出力端子にとりだ
    し前記第2の差動増幅回路の出力信号を前記第1の差動
    増幅回路に供給し、前記ノイズ信号の大きさにより前記
    第1の差動増幅回路の利得を制御した請求項3記載の入
    力回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の差動増幅回路の出力信号を入
    力信号とし信号成分を通過させるローパスフィルタまた
    はバンドパスフィルタと、 前記第1の差動増幅回路の出力信号と前記フィルタの出
    力信号の差をとりノイズ成分を出力する減算回路と、 前記減算回路の出力信号の振幅を検波するピーク検出器
    と、 前記ピーク検出器の出力信号と参照電圧とをそれぞれ入
    力信号とする第2の差動増幅回路とを含み、 前記フィルタの出力信号を出力端子にとりだし前記第2
    の差動増幅回路の出力信号を前記第1の差動増幅回路に
    供給し、前記ノイズ信号の大きさにより前記第1の差動
    増幅回路の利得を制御した請求項3記載の入力回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の差動増幅回路は、差動形式に
    接続されそれぞれのベースに前記第1の共通接続点と前
    記第2の共通接続点とを接続した第7および第8のトラ
    ンジスタと、 電流入力端子と電流出力端子とを有し該電流入力端子を
    前記第8のトランジスタのコレクタに接続したカレント
    ミラー回路と、 前記カレントミラー回路の出力端子を一端に接続し他端
    をバイアス電圧源に接続した抵抗と、 ベースに前記第2の差動増幅回路の出力信号が供給さ
    れ、コレクタを前記第7および第8のトランジスタの各
    エミッタに接続しエミッタを抵抗を介して基準電位端子
    に接続した第9のトランジスタとを備え、前記カレント
    ミラー回路の電流出力端子から出力信号をとりだすよう
    にした請求項4または5記載の入力回路。
JP7282951A 1995-10-31 1995-10-31 入力回路 Expired - Fee Related JP2723861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7282951A JP2723861B2 (ja) 1995-10-31 1995-10-31 入力回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7282951A JP2723861B2 (ja) 1995-10-31 1995-10-31 入力回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09130158A JPH09130158A (ja) 1997-05-16
JP2723861B2 true JP2723861B2 (ja) 1998-03-09

Family

ID=17659241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7282951A Expired - Fee Related JP2723861B2 (ja) 1995-10-31 1995-10-31 入力回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2723861B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09130158A (ja) 1997-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100279546B1 (ko) 수광 증폭 장치
US4492926A (en) Amplitude modulation detector
JPH10511453A (ja) 超低ノイズ光学レシーバ
JP3999168B2 (ja) キャリア検出回路およびそれを用いる赤外線通信装置
JP2723861B2 (ja) 入力回路
JP3192295B2 (ja) 光受信装置
EP0126427B1 (en) Level detector for use with a differential amplifier circuit
JP2003152509A (ja) コンパレータ回路および赤外線信号受信装置
US4612662A (en) Control circuit
JPH0793540B2 (ja) 光受信器
JP3179838B2 (ja) ノイズ検出回路
US4471311A (en) Detector circuit having AGC function
JP3450975B2 (ja) 積分器付コンパレータ回路および赤外線受光装置
JP2510520Y2 (ja) 光受信器用プリアンプ
JP3207341B2 (ja) リモートコントロール信号処理回路
JPH08125697A (ja) Ask変調における復調回路
JPH08139679A (ja) 光受信器の自動利得回路
JPS6121855Y2 (ja)
JPS596018Y2 (ja) 光通信装置用受光回路
JPS6119529Y2 (ja)
JPH05191355A (ja) 光受信増幅器
JPH04259105A (ja) 増幅回路
JPH0326331B2 (ja)
JPS6018023A (ja) Amラジオ受信機の自動利得制御装置
JPH07212674A (ja) テレビジョン音声信号の処理回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971021

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees