JP2723644B2 - 高炉原料の装入方法 - Google Patents
高炉原料の装入方法Info
- Publication number
- JP2723644B2 JP2723644B2 JP6438590A JP6438590A JP2723644B2 JP 2723644 B2 JP2723644 B2 JP 2723644B2 JP 6438590 A JP6438590 A JP 6438590A JP 6438590 A JP6438590 A JP 6438590A JP 2723644 B2 JP2723644 B2 JP 2723644B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coke
- blast furnace
- ore
- under
- sieve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Manufacture Of Iron (AREA)
- Blast Furnaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高炉原料の装入方法に関する。
高炉の操業において鉱石中にコークスの一部を混入し
て混合装入を行う技術が知られている。例えば、特開昭
50−35883号公報、特開昭60−149707号公報、特開昭61
−243107号公報などが開示されている。これらはいずれ
も、鉱石とコークスの2つの炉頂ホッパの排出弁を同時
に開き、高炉内に鉱石、コークスの混合層を形成させる
技術である。
て混合装入を行う技術が知られている。例えば、特開昭
50−35883号公報、特開昭60−149707号公報、特開昭61
−243107号公報などが開示されている。これらはいずれ
も、鉱石とコークスの2つの炉頂ホッパの排出弁を同時
に開き、高炉内に鉱石、コークスの混合層を形成させる
技術である。
このような旋回シュート上で混合された鉱石とコーク
スの混合装入物は、炉内において炉中心側に流れ込みを
起こすので、その結果鉱石とコークスは偏析を起こす。
特に、コークスとして篩下コークスを使用ると、第8図
に示すように篩下コークス13が混合装入物12層上部の炉
中心側に集まり、炉中心のLo/Lc(鉱石層とコークス層
の層厚比)が上昇し、炉中心部の通気抵抗が増大し、炉
全体の圧力損失も大となる。炉中心部のコークス粒径が
小さくなると炉芯不活性となり、円滑な高炉操業が阻害
され、生産低下を招来することとなる。
スの混合装入物は、炉内において炉中心側に流れ込みを
起こすので、その結果鉱石とコークスは偏析を起こす。
特に、コークスとして篩下コークスを使用ると、第8図
に示すように篩下コークス13が混合装入物12層上部の炉
中心側に集まり、炉中心のLo/Lc(鉱石層とコークス層
の層厚比)が上昇し、炉中心部の通気抵抗が増大し、炉
全体の圧力損失も大となる。炉中心部のコークス粒径が
小さくなると炉芯不活性となり、円滑な高炉操業が阻害
され、生産低下を招来することとなる。
本発明は、鉱石に篩下コークスを混入して混合装入を
行うに当たり、上記問題点を排除して高能率の高炉操業
を可能とする改善を行うものである。
行うに当たり、上記問題点を排除して高能率の高炉操業
を可能とする改善を行うものである。
本発明は上記問題を解決するために次の技術手段を講
じたものである。
じたものである。
ベルレス高炉に3個以上の炉頂ホッパを備えるこ
と。
と。
各炉頂ホッパにコークス、鉱石、篩下コークスを装
入すること。
入すること。
炉頂ホッパから鉱石を排出する工程中、旋回シュー
トから落下する鉱石の落下位置が高炉の無次元半径の0.
7倍以上の位置にある期間中に、篩下コークスを同時排
出して高炉内に混合装入すること。
トから落下する鉱石の落下位置が高炉の無次元半径の0.
7倍以上の位置にある期間中に、篩下コークスを同時排
出して高炉内に混合装入すること。
本発明では、炉頂ホッパを3個以上備え、鉱石と篩下
コークスとをそれぞれ炉頂ホッパに装入し、鉱石と篩下
コークスとを混合装入する。その時の篩下コークスの混
入割合を排出時期に応じて変化させる。すなわち、篩下
コークスを旋回シュートの傾動角が大きいとき(水平に
近いとき)に混入する。
コークスとをそれぞれ炉頂ホッパに装入し、鉱石と篩下
コークスとを混合装入する。その時の篩下コークスの混
入割合を排出時期に応じて変化させる。すなわち、篩下
コークスを旋回シュートの傾動角が大きいとき(水平に
近いとき)に混入する。
篩下コークスは高炉内の炉壁近傍に装入されるので、
高炉内で装入原料の高炉中心側への流れ込みが起きて
も、高炉の中心部に堆積する篩下コークスの量は従来の
混合装入に比べて少なくなる。
高炉内で装入原料の高炉中心側への流れ込みが起きて
も、高炉の中心部に堆積する篩下コークスの量は従来の
混合装入に比べて少なくなる。
旋回シュートが高炉内に原料を散布するとき、傾動角
が大きい方(旋回シュートが水平に近い方)から小さい
方(旋回シュートが垂直に近い方)へ変化する場合は、
鉱石装入工程の前半に篩下コークスを装入する。この場
合、装入前半に装入された混合装入物が高炉中心方向に
流れ込んで堆積した上に鉱石が装入されるので、流れ込
み時に偏析した篩下コークスを鉱石が巻き込んで混合層
が形成される。
が大きい方(旋回シュートが水平に近い方)から小さい
方(旋回シュートが垂直に近い方)へ変化する場合は、
鉱石装入工程の前半に篩下コークスを装入する。この場
合、装入前半に装入された混合装入物が高炉中心方向に
流れ込んで堆積した上に鉱石が装入されるので、流れ込
み時に偏析した篩下コークスを鉱石が巻き込んで混合層
が形成される。
旋回シュートが傾動角の小さい方から大きい方へ変化
するように操作するときは、鉱石装入工程の後半に篩下
コークスを装入する。
するように操作するときは、鉱石装入工程の後半に篩下
コークスを装入する。
以上のようにして、鉱石中に篩下コークスを混入する
と通気阻害等のトラブルを生じないので、従来使用され
ていなかった粉粒の篩下コークスをコークス源として有
効に利用することができるようになった。
と通気阻害等のトラブルを生じないので、従来使用され
ていなかった粉粒の篩下コークスをコークス源として有
効に利用することができるようになった。
並列3ホッパーを有する内容積4000m3のベルレス高炉
を用いて行った本発明法による試験結果について示す。
を用いて行った本発明法による試験結果について示す。
第1図及び第2図には、旋回シュートの傾動角を26〜
52゜まで6段階変更しながら12旋回で1回の混合層の装
入を行った時の充填調査結果を示した。装入は第6図に
示すように、壁側から中心側に向かって行う方法(旋回
シュートを傾動角が大きい方から小さい方へ動かす方
法:方法)と、第7図に示すように、中心から壁に向
かって行う方法(方法)の2つの方法で行った。また
篩下コークスの炉頂ホッパ排出ゲートの開度及びゲート
開時刻を調節して、篩下コークスが落下する高炉内最小
半径位置を第5図に示すように、落下点31〜32間を変更
した。
52゜まで6段階変更しながら12旋回で1回の混合層の装
入を行った時の充填調査結果を示した。装入は第6図に
示すように、壁側から中心側に向かって行う方法(旋回
シュートを傾動角が大きい方から小さい方へ動かす方
法:方法)と、第7図に示すように、中心から壁に向
かって行う方法(方法)の2つの方法で行った。また
篩下コークスの炉頂ホッパ排出ゲートの開度及びゲート
開時刻を調節して、篩下コークスが落下する高炉内最小
半径位置を第5図に示すように、落下点31〜32間を変更
した。
第1図は、横軸に篩下コークスが落下する最小無次元
半径位置をとり、縦軸に無次元半径が0.5以内の部分に
堆積した篩下コークス量の全篩下コークス量に対する割
合をとって、両者の関係を示したものである。使用した
コークスの粒度分布を第4図に示した。全体コークス粒
度は第4図の曲線21、篩下コークスは−25mmの曲線22で
ある。この場合、篩下コークスの比率は0.176、鉱石/
篩下コークス比は21.6の条件下となる。また方法、方
法は上記の旋回シュートの運動方法による区別であ
る。
半径位置をとり、縦軸に無次元半径が0.5以内の部分に
堆積した篩下コークス量の全篩下コークス量に対する割
合をとって、両者の関係を示したものである。使用した
コークスの粒度分布を第4図に示した。全体コークス粒
度は第4図の曲線21、篩下コークスは−25mmの曲線22で
ある。この場合、篩下コークスの比率は0.176、鉱石/
篩下コークス比は21.6の条件下となる。また方法、方
法は上記の旋回シュートの運動方法による区別であ
る。
従来法による混合装入方法では、篩下コークスと鉱石
の排出時間(ゲート開時間)が等しいか又は大きな違い
がないために、中心側に約70%の篩下コークスが流れ込
みにより堆積した。これに対し、本発明による方法では
10〜50%に抑制することができることが第1図より分
る。
の排出時間(ゲート開時間)が等しいか又は大きな違い
がないために、中心側に約70%の篩下コークスが流れ込
みにより堆積した。これに対し、本発明による方法では
10〜50%に抑制することができることが第1図より分
る。
第2図には篩下コークスが落下する最小無次元半径位
置と無次元半径0.1以下の範囲内に堆積した平均コーク
ス粒径▲▼(mm)との関係を示した。篩下コークス
比率、鉱石/篩下コークス比、旋回シュートの運動方向
等は第1図と同様である。篩下コークスを混入しないと
きはコークスの平均粒径▲▼は55mm前後であるのに
対し、篩下コークスを鉱石層に混合して装入する混合装
入を従来法で行うと、コークスの平均粒径▲▼は45
mm程度に低下していた。本発明によればこれを50〜55mm
に回復させることができる。
置と無次元半径0.1以下の範囲内に堆積した平均コーク
ス粒径▲▼(mm)との関係を示した。篩下コークス
比率、鉱石/篩下コークス比、旋回シュートの運動方向
等は第1図と同様である。篩下コークスを混入しないと
きはコークスの平均粒径▲▼は55mm前後であるのに
対し、篩下コークスを鉱石層に混合して装入する混合装
入を従来法で行うと、コークスの平均粒径▲▼は45
mm程度に低下していた。本発明によればこれを50〜55mm
に回復させることができる。
試験中の平均的な試験条件を第1表に示す。期間中こ
れらの条件はほとんど一定であった。
れらの条件はほとんど一定であった。
第3図に試験中の固定ゾンデによる中心ガス温度、炉
底芯温度差、滓指数の推移を示した。固定ソンデ中心ガ
ス温度は従来法と本発明では530℃から750℃に上昇して
おり、中心の通気性が本発明により十分確保されたこと
がわかる。炉底芯温度は54℃から80℃に上昇しており、
炉心の活性化が本発明により達成されたことがわかる。
また滓指数も0.45から0.58に改善されており、これも炉
芯の活性化がなされたことを示している。
底芯温度差、滓指数の推移を示した。固定ソンデ中心ガ
ス温度は従来法と本発明では530℃から750℃に上昇して
おり、中心の通気性が本発明により十分確保されたこと
がわかる。炉底芯温度は54℃から80℃に上昇しており、
炉心の活性化が本発明により達成されたことがわかる。
また滓指数も0.45から0.58に改善されており、これも炉
芯の活性化がなされたことを示している。
以上の結果により、本発明法によれば混合装入による
従来の問題点を解決し、高炉を安定に操業できるように
なった。
従来の問題点を解決し、高炉を安定に操業できるように
なった。
〔発明の効果〕 本発明方法によれば、鉱石と篩下コークスの混合層が
整然と形成され、高炉中心部の鉱石層とコークス層の比
が上昇し、炉芯コークス粒径の低下を防止し、高炉中心
部の通気性の低下、炉芯の不活性化を防止することがで
きる。
整然と形成され、高炉中心部の鉱石層とコークス層の比
が上昇し、炉芯コークス粒径の低下を防止し、高炉中心
部の通気性の低下、炉芯の不活性化を防止することがで
きる。
第1図、第2図は本発明の効果を示すグラフ、第3図は
操業推移を示すチャート、第4図はコークスの篩分け粒
度を示すグラフ、第5図は旋回シュートからの落下位置
の説明図、第6図、第7図は旋回シュートの傾動角の経
時変化を示すチャート、第8図は従来の炉内堆積を示す
模式断面図である。 1……高炉 2……旋回シュート 11……コークス層 12……混合層 13……篩下コークス
操業推移を示すチャート、第4図はコークスの篩分け粒
度を示すグラフ、第5図は旋回シュートからの落下位置
の説明図、第6図、第7図は旋回シュートの傾動角の経
時変化を示すチャート、第8図は従来の炉内堆積を示す
模式断面図である。 1……高炉 2……旋回シュート 11……コークス層 12……混合層 13……篩下コークス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤 義孝 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社技術研究本部内 (72)発明者 江渡 卓穂 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社技術研究本部内
Claims (1)
- 【請求項1】ベルレス高炉に3個以上の炉頂ホッパを備
え、各炉頂ホッパにコークス、鉱石、篩下コークスを装
入し、炉頂ホッパから排出している鉱石の旋回シュート
からの落下位置が高炉の無次元半径の0.7倍以上の位置
にある期間中に、該篩下コークスを同時排出して混合装
入することを特徴とする高炉原料の装入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6438590A JP2723644B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 高炉原料の装入方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6438590A JP2723644B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 高炉原料の装入方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03267308A JPH03267308A (ja) | 1991-11-28 |
JP2723644B2 true JP2723644B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=13256797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6438590A Expired - Fee Related JP2723644B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 高炉原料の装入方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2723644B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111996323B (zh) * | 2020-09-22 | 2023-11-28 | 中冶赛迪工程技术股份有限公司 | 用于高炉群的联合式矿焦槽布置工艺 |
-
1990
- 1990-03-16 JP JP6438590A patent/JP2723644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03267308A (ja) | 1991-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000178624A (ja) | 高炉の炉頂バンカ及びその使用方法 | |
JP2723644B2 (ja) | 高炉原料の装入方法 | |
JPS60208404A (ja) | 高炉原料装入方法およびその装置 | |
JPS5528308A (en) | Operating method for blast furnace | |
JP7073962B2 (ja) | ベルレス高炉の装入方法 | |
JP5135959B2 (ja) | 高炉への原料装入方法及び原料装入装置 | |
JPS63140006A (ja) | 高炉原料装入方法 | |
JP2808342B2 (ja) | 高炉の原料装入方法 | |
JPH1088208A (ja) | ベルレス式高炉装入物の装入方法 | |
JP2994026B2 (ja) | ベルレス高炉における原料装入方法 | |
JP3874319B2 (ja) | ベルレス高炉への装入物少量仕分け装入方法及び装入装置 | |
JPS61227109A (ja) | 高炉装入物の装入方法 | |
JPH0225507A (ja) | ベルレス式高炉における原料の装入方法および装置 | |
JPS63100113A (ja) | 高炉のベルレス装入装置 | |
JPS6017005A (ja) | ベルレス式高炉における原料装入方法 | |
JPH0354388Y2 (ja) | ||
JPH02305911A (ja) | 竪型炉のベルレス式原料装入方法 | |
JPS60251208A (ja) | 高炉への原料装入方法 | |
JP2968410B2 (ja) | 高炉におけるスクラップ装入法 | |
JP2892065B2 (ja) | ベルレス式高炉原料装入方法 | |
RU2095420C1 (ru) | Способ загрузки доменной печи | |
RU2023012C1 (ru) | Загрузочное устройство доменной печи | |
JPH04304305A (ja) | 高炉の原料装入方法 | |
JP4139578B2 (ja) | 高炉への原料装入方法 | |
JP2808343B2 (ja) | 高炉の原料装入方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |