JP2723362B2 - 窓型ルームエアコンの接地装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、窓型ルームエアコンの接地装置に係わり、
特に、外部ケースの底面の両側に形成されるレールに、
接地突起を形成して、ユニットの挿入時ベース底面に外
部ケースが直接接地されるように構成した、窓型ルーム
エアコンの接地装置に関するものである。

【従来の技術】

エアコンは、冷凍サイクルを利用して、室内空気を冷
却する。該冷凍サイクルには、圧縮式冷凍機を使用す
る。冷媒は、圧縮機によって高温／高圧にて圧縮され、
凝縮器において送風器による強制冷却方式によって液化
され、毛細管を通じて減圧され、蒸発器において室内空
気より熱を吸収して気化する。この時、室内空気は送風
機によって吸入され、前記蒸発器を経て冷たくなった後
に、室内に排出される。 そのような窓型ルームエアコンは、一般的に、第１図
及び第３図におけるように、四角函体状にて成る、外部
ケース10内において、蒸発器を設けて室内側に配置され
た、区域（compartment）と、圧縮機と凝縮器を設け、
室外側に配置された区域と、前記区域等を相互分離させ
る区画板（partition）にて構成されるものであり、前
記外部ケース10の前方には、室内空気を吸入させる吸入
口21と、蒸発器を通じて熱交換された空気を、更に、室
内に吐出させる吐出口22を形成した前面板20が構成され
る。 蒸発器においては、冷媒と室内空気が熱交換されるこ
とにより、室内空気の温度が下降されると共に、室内空
気に含まれた水分が、結露現象によって凝縮するように
なる。 特に、湿度が高い夏の季節には、蒸発器より凝縮され
る水分の量が多くなって、エアコンの電気絶縁状態が不
完全となって、圧縮機に印加される電流が転嫁接続点を
通じて、漏洩される。 更に、エアコンの電池装置よりも誘起され、外部ケー
スに陽極性の電流が帯電される。このような漏電を防止
するために、従来のエアコンは、外部ケースを地面と通
電させ、接地せしめることができるべく、別途の接地線
を外部ケースとユニットに接地させるか、別途の金属性
締結部材を利用して、接地せしめることができる構造に
て成される。 このような従来の接地装置において、締結部材を利用
した接地装置を、更に、具体的に説明すれば、該接地装
置は第１図の“A"部と、第２図、第３図におけるよう
に、外部ケース10と、ユニットベース30の側壁等に締結
孔11、31を形成させ、外部ケース締結孔11の外側に、ワ
ッシャー41を嵌めた後、締結部材40によって外部ケース
10とユニットベース30を一体に結合させたものである。 従って、外部ケース10とユニットベース30は、電気的
に接続され、更に、外部ケース10は地面に接地されるも
のである。このような接地装置を設ける代表的な例が、
日本実用公開昭60−4826号に開示されている。 これは、電気的に接続されるように接地線を、空気調
和器電装品箱等の外壁と外部ケースとの間に、着脱が自
由になるように連結させたものである。

【発明が解決しようとする課題】

ところが、前記におけるような、従来の接地構造は、
多くの部品が所用されるのは勿論、組立てと分解作業が
煩わしいし、製造原価を上昇せしめるようになる欠陥が
あった。 ここに、本発明は前述したところのような、従来の諸
般欠陥を勘案して成されたもので、本発明の目的は、外
部ケースとユニットの組立て及び分解作業を容易に成し
ながら、接地が簡単に成される、窓型ルームエアコンの
接地装置を提供するものである。 本発明の他の目的は、その構造を簡単にして製造原価
を節減することができるように成す、窓型ルームエアコ
ンの接地装置を提供することにある。 本発明による接地装置は、外部ケースの内側（inne
r）底面の両側に形成されるレール上面に、接地突起を
形成して、ユニットを外部ケース挿入時、前記接地突起
がユニットベースの底面の塗装層を剥がすことにより、
ユニットベースと外部エースの金属部分が、互いに相接
して電気的に接地され得るように成すものである。

【実施例】

以下添付図面に拠り本発明の１実施例の構成を詳細に
説明すれば次の通りである。 第１図は一般的な窓型ルームエアコンの斜視図であ
り、第３図は、前記ルームエアコンの１内部を図示した
図面であり、第４図は、本発明が適用される、外部ケー
スの斜視図である。 窓型ルームエアコンは、一般的に、四角函体状にて成
る外部ケース10内に蒸発器を設け、室内側に設ける区域
と、圧縮機と凝縮器を設け、室外側に配置される区域に
成された、ユニット29にて構成されるものであり、前記
外部ケース10の前面には、室内空気を吸入せしめる吸入
口21と、蒸発器を通じて熱交換され、冷却された空気を
更に室内に吐かせる吐出口22を設けた前面板20が構成さ
れる。 第４図に図示されたところのように、前記外部ケース
10の両側に形成された支え台12の上面には、ユニット29
を外部ケース10に挿脱することができるように、長さ方
向にユニットベース30の底面32と接触され、ユニット29
を前後方へ自由に案内することができるように成す、レ
ール13が構成される。前記のレール13はその断面がドー
ム（Dome）形状に膨らんで形成される。 このような窓型ルームエアコンにおいて、本発明の接
地装置は、該レール13の前方に先が尖って所定の高さに
て突設される接地突起14を形成させたものである。 前記と結合構成された本発明の組立て過程と、作用効
果を説明すれば次の通りである。 先ず、室内側区域と室外側区域が、各々前、後方に配
置されたユニット29の後方を外部ケース10の前方開口部
41に位置せしめ、支え台12のレール13にユニットベース
30を搭載させる。 続いて、支え台12に搭載されたユニット29を、外部ケ
ース10の後方に押すようになれば、レール13に沿って移
動すると同時に、ユニットベース30の底面に形成された
塗装層32が接地突起14の尖った端部によって削られて剥
がれるようになる。 このように接地突起14を通過してユニットベース30の
底面の塗装層32が剥がれるようになれば、ユニットベー
ス30の金属と外部ケース10の金属が相互接触して、冷房
運転時ユニット29と外部ケース10の間に、漏洩された電
流が地面に通電されるものである。外部ケース10のレー
ル13上に形成された、前記の接地突起14は、前記レール
13の所定の位置に一定なる間隔にて設置して、電気的な
接触を更に確実に成すこともできる。

【発明の効果】

従って、本発明は、外部ケースの底面両側に形成され
る、レールに形成された設置突起がユニットの挿入時、
ベース底面と外部ケースが直接電気的に接地されるべく
作用することにより、簡単に漏洩された電流を外部に通
電させるものである。 更に、前記のような簡単な構造に因り、外部ケースと
ユニットの組立て及び分解作業を容易に成すと共に、構
造の簡素化にて、製造原価を節減することができる効果
があるものである。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】窓型ルームエアコンにおいて、 前記エアコンユニットを収納するように、前記エアコン
   ユニットの外部を囲む外部ケースと、 前記外部ケースの底に両軸に設置された支え台と、 前記支え台の上に長さ方向にて形成され、断面が半円形
   状であるレールと、 前記レールの前方に形成され、前記エアコンユニットを
   前記レールに沿って前記外部ケース内部に装着する際、
   前記ユニットのベース面に形成された塗装層を剥がして
   前記外部ケースを前記ユニットベースの導体と電気的接
   触状態にする先が尖っている接地突起と、を備えて構成
   されていることを特徴とする窓型ルームエアコンの接地
   装置。
2. 【請求項２】前記接地突起は、前記レール上に所定の間
   隔にて多数形成されたことを特徴とする、請求項１記載
   の窓型ルームエアコンの接地装置。