JP2722948B2 - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜磁気ヘッドに関し、
特に薄膜磁気ヘッドを外部装置と接続する端子部の信頼
性の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の薄膜磁気ヘッドの正面図、
図6はこの薄膜磁気ヘッドの主要部の平面図、図7は図
6のI―I線断面図、図8は図5のII―II線断面図
である。各図で同一の部分を示すものは同一の符号を付
してある。図5において、10は例えば磁気ディスク等
の磁性媒体、11は薄膜磁気ヘッドのコアを構成する上
部磁性膜、12は上部磁性膜11をも含む電磁変換素子
部、13は後述するコイル引き出し電極の酸化を防止す
るためにその表面に形成されるNiFeメッキ膜、14
は薄膜磁気ヘッドを図示しない外部装置に接続するため
の端子、15は薄膜磁気ヘッドを保護する保護膜であ
る。図6において、16は薄膜磁気ヘッドを固定して保
持及び移動等を行うための基板、17は基板16上に形
成される磁性膜等との絶縁を目的とする下部絶縁膜、1
8は上部磁性膜11と共に薄膜磁気ヘッドのコアを構成
する下部磁性膜である。
【0003】次に、図7においては図面右方向を上方向
として以後説明する。19は下部コイル絶縁膜、20は
下部コイル絶縁膜19上にリング状に形成される導電材
からなるコイル、21は下部コイル絶縁膜19及びコイ
ル20上に形成される上部コイル絶縁膜である。以上の
下部磁性膜18、下部コイル絶縁膜19、コイル20、
上部コイル絶縁膜21、上部磁性膜11から構成されて
いる電磁変換素子部12(図5及び図6)が薄膜磁気ヘ
ッドの主要部である。図8において、22はコイル20
と端子14とを接続するためのコイル引き出し電極であ
る。23は端子14の下に生じる空洞であり、後で詳細
に説明する。
【0004】まず、このような従来の薄膜磁気ヘッドの
製造工程を説明する。下部絶縁膜17上にNiFeメッ
キ膜からなる下部磁性膜18を形成した後、フォトレジ
ストからなる下部コイル絶縁膜19をフォトリソグラフ
ィ工程により下部磁性膜18上及びその右側方に形成す
る。加熱処理をして下部コイル絶縁膜19を固くした
後、その上にCuメッキ工程によりコイル20を下部磁
性膜18と上部磁性膜11とからなるコアの回りに巻い
たような形状に形成する。コイル20と同時にコイル引
き出し電極22をコイル20と端子14とを電気的に接
続するような形に形成する。
【0005】次に、フォトレジストからなる上部コイル
絶縁膜21をフォトリソグラフィ工程によりコイル20
上に形成し、加熱処理をして固くした後、上部コイル絶
縁膜21上にNiFeメッキ膜からなる上部磁性膜11
を形成する。コイル引き出し電極22上にその酸化を防
ぐためのNiFeメッキ膜13を上部磁性膜11と同時
に形成する。なお、下部磁性膜18の左端と上部磁性膜
11の左端との間に図示しないギャップ膜をスパッタ工
程によって3000〜4000Åの厚さで形成してお
り、これが薄膜磁気ヘッドのコアのギャップである。
【0006】図8に示す端子部においては、NiFeメ
ッキ膜13上にフォトレジストで端子14の形成部を除
いて全面を覆ったパターンを15μmの厚さで形成し、
端子14をCuメッキ工程により電磁変換素子部12と
同等以上の厚さになるように50〜60μmの厚さに形
成する。形成の際、端子14の断面形状は上部が左右に
広がる傘状になる。その理由は、フォトレジストの厚さ
までは垂直に端子14を形成できるが、フォトレジスト
以上の厚さの部分は端子14がパターン上にはみ出して
しまうためである。フォトレジストを除去した後、保護
膜15を電磁変換素子部12上をすべて覆うように形成
する。その後、端子14が保護膜15の表面上に露出す
るまで表面を研磨して薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0007】このような薄膜磁気ヘッドにおいて磁気記
録時は、端子14に接続されたコイル20に図示しない
外部装置から交流電流を流してコアのギャップから磁界
を発生し、図7の矢印方向に移動する磁性媒体10上に
電流変化を残留磁束密度の変化として記録する。磁気再
生時は、磁性媒体10の磁束の変化がコイル20に微弱
な誘導電圧として発生し、発生した誘導電圧を端子14
から図示しない外部装置に出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】保護膜15は、磁性媒
体10と対向する面の加工等により保護膜15のみが偏
って削れて、磁性媒体10と対向する面の保護膜15の
削れた部分にゴミが溜まるのを防ぐため、基板16と同
等の固さが必要とされる。よって、保護膜15はアルミ
ナからなり、スパッタ工程によって垂直方向に形成され
る割合が高く左右に広がらないので、傘の下部に形成さ
れることがない。その結果、傘の下部に空洞23ができ
る。
【0009】端子14を保護膜15の表面上に出すため
の上記の研磨工程及び取扱い等による外部からの衝撃が
端子14に加えられた場合、空洞23の下部付近のコイ
ル引き出し電極22とNiFeメッキ膜13とに力が加
えられる。基板16、下部絶縁膜17、保護膜15が固
く、かつコイル引き出し電極22、NiFeメッキ膜1
3が各々4μmと薄いので、この力によってコイル引き
出し電極22とNiFeメッキ膜13とにクラックが発
生する。したがって、コイル引き出し電極22と端子1
4との電気的接続が不安定になり、交流電流と誘導電圧
とからなる信号の入出力の信頼性が十分ではなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、下部絶縁膜上
に形成される端子台座膜と、端子台座膜上にまで延びる
ような形状でコイル引き出し電極上に形成されるNiF
eメッキ膜と、端子台座膜が形成される部分のNiFe
メッキ膜上に形成される端子とを有することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明によれば、薄膜磁気ヘッドの端子の下層
に絶縁膜を形成して所望の高さを得ることによって端子
のメッキ厚を薄くすることができるので、端子下部での
空洞の発生を防ぐことができる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す薄膜磁気ヘッドの端
子部の断面図である。電磁変換素子部12については従
来例の図6、図7と同様である。1はコイル引き出し電
極、2は端子の厚さを薄くするために所定の高さに形成
されるフォトレジストからなる端子台座膜、3は上部磁
性膜11と同時に形成されるNiFeメッキ膜、4は端
子である。従来例を示す図8と同様の部分には同一の符
号が付してある。
【0013】まず、本発明の薄膜磁気ヘッドの端子部の
製造工程を説明する。コイル20と同時に形成されるコ
イル引き出し電極1は図8の例と異なり、端子4の下層
には形成されない。この理由は、端子4の下層まで形成
されても端子台座膜2がその上部に形成されるので、コ
イル引き出し電極1が隠されてNiFeメッキ膜3と電
気的に接続されることがないためである。
【0014】上部コイル絶縁膜21を形成した後、端子
台座膜2を下部絶縁膜17上の端子4の下層となる部分
にレジストを塗布してフォトレジスト露光技術によって
形成する。フォトレジストの膜厚は少なくとも10〜1
5μmにする。前記工程で形成された端子台座膜2を2
00〜300℃の温度で加熱処理をして固くする。この
ときに端子台座膜2の断面形状は、加熱処理されること
により下部が広がった台形状になる。
【0015】コイル引き出し電極1及び端子台座膜2上
にNiFeメッキ膜3を上部磁性膜11の形成と同時
に、コイル引き出し電極1と端子4とを電気的に接続す
るような形状に形成する。端子台座膜2を形成した部分
のNiFeメッキ膜3上に端子のフォトレジストパター
ンをフォトレジスト露光技術で形成し、Cuメッキによ
り端子4を形成する。端子のフォトレジストパターンの
膜厚は15μm以上とし、端子4のCuメッキ膜厚は端
子台座膜2の厚さの分だけ少なくてすむため20μm程
度とする。端子4がNiFeメッキ膜3の上に形成され
ることによりコイル引き出し電極1と端子4とが電気的
に接続される。フォトレジストパターンを除去した後、
保護膜17をその上から形成する。完成した薄膜磁気ヘ
ッドは端子4のメッキ膜厚が薄く、かつ端子台座膜2の
断面形状が台形なので、端子4下部及び端子台座膜2側
面での空洞の発生を防ぐことができる。
【0016】図2は本発明の他の実施例を示す薄膜磁気
ヘッドの端子部の断面図である。この実施例は、図1の
実施例の薄膜磁気ヘッドと比べてNiFeメッキ膜3が
端子台座膜2をすべて覆う構造となっている。この場合
は端子台座膜2の台形状の側面における空洞の発生を更
に抑えられるので、より信頼性を向上することができ
る。
【0017】図3は本発明の他の実施例を示す薄膜磁気
ヘッドの端子部の断面図である。下部磁性膜18の形成
までは図7と同工程であるが、第1の端子台座膜2aを
下部コイル絶縁膜19と同時に形成する。加熱処理をし
た後、コイル引きだし電極1を図1の実施例と同様に形
成する。次に、第2の端子台座膜2bを上部コイル絶縁
膜21と同時に形成する。再び加熱処理した後の工程は
図1の実施例と同様である。本実施例では、第2の端子
台座膜2bは第1の端子台座膜2aより小さく、その各
々が台形状に形成されており、第1の端子台座膜2a及
び第2の端子台座膜2bを合わせた全体としても台形状
になって図1の例と同様の効果を得ている。また、第1
の絶縁膜2aと第2の絶縁膜2bとを、下部コイル絶縁
膜19と上部コイル絶縁膜21と各々同時に形成するこ
とにより、図1のように絶縁膜2の形成及び加熱処理を
新規の独立した工程とする必要がなく、図1の実施例と
比べて工程数を減らすことができる。
【0018】図4は本発明の他の実施例を示す薄膜磁気
ヘッドの端子部の断面図である。図2と同様に、第1の
端子台座膜2a,第2の端子台座膜2bをすべてNiF
eメッキ膜3で覆う構造であり、図3の構造に比べてよ
り信頼性を向上することができる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明のように本発明によれば、端
子下部の空洞の発生を防ぐことができるので、外部から
端子に衝撃が加えられてもNiFeメッキ膜及びコイル
引き出し電極にクラックが発生せず、交流電流と誘導電
圧とからなる信号の入出力の信頼性が高い薄膜磁気ヘッ
ドができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの一実施例におけ
る端子部の断面図である。
【図2】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの他の実施例にお
ける端子部の断面図である。
【図3】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの他の実施例にお
ける端子部の断面図である。
【図4】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの他の実施例にお
ける端子部の断面図である。
【図5】従来例の薄膜磁気ヘッドの正面図である。
【図6】従来例の薄膜磁気ヘッドの主要部の平面図であ
る。
【図7】図6のI―I線断面図である。
【図8】図5のII―II線断面図である。
【符号の説明】
1 コイル引き出し電極 2 端子台座膜 2a 第1の端子台座膜 2b 第2の端子台座膜 3 NiFeメッキ膜 4 端子 10 磁性媒体 11 上部磁性膜 12 電磁変換素子部 15 保護膜 16 基板 17 下部絶縁膜 18 下部磁性膜 19 下部コイル絶縁膜 20 コイル 21 上部コイル絶縁膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の下部絶縁膜上に形成される下部磁
    性膜と、前記下部磁性膜上に形成される下部コイル絶縁
    膜と、前記下部コイル絶縁膜上に形成されるコイルと、
    前記コイルと接続されるコイル引き出し電極と、前記コ
    イル上に形成される上部コイル絶縁膜と、前記上部コイ
    ル絶縁膜上に形成される上部磁性膜と、前記各構成要素
    を保護する保護膜とを有する薄膜磁気ヘッドにおいて、 前記下部絶縁膜上に形成される端子台座膜と、前記端子
    台座膜上にまで延びるような形状で前記コイル引き出し
    電極上に形成されるNiFeメッキ膜と、前記端子台座
    膜が形成される部分の前記NiFeメッキ膜上に形成さ
    れる端子とを有することを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の薄膜磁気ヘッドにおい
    て、前記端子台座膜は前記下部絶縁膜上に形成される第
    1の端子台座膜と、前記第1の端子台座膜上に形成され
    る第2の端子台座膜とからなることを特徴とする薄膜磁
    気ヘッド。
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