JP2722712B2 - バックタック縫製可能なオーバーロックミシン - Google Patents

バックタック縫製可能なオーバーロックミシン

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JP2722712B2
JP2722712B2 JP23783589A JP23783589A JP2722712B2 JP 2722712 B2 JP2722712 B2 JP 2722712B2 JP 23783589 A JP23783589 A JP 23783589A JP 23783589 A JP23783589 A JP 23783589A JP 2722712 B2 JP2722712 B2 JP 2722712B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は縫製終了時に加工布に連なる糸の空環を針落
下点の布送り出し側へ向って吸引する吸引装置と、その
吸引装置によって吸引された糸の空環を切断する切断装
置とを備えたオーバーロックミシンに関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 従来、例えば特開昭53−128443号公報(昭和53年11月
9日公開)に記載されたミシンでは、縫製終了時に針落
下点よりも布送り出し側において加工布に連なる糸の空
環を切断した後、ノズルから吹出されるエアによって空
環切断端を針落下点よりも布送り込み側へ吹き返し、針
落下点よりも布送り込み側において加工布支持面よりも
上方に開口を備えた吸気装置によって前記空環切断端を
吸引した後、加工布支持面上に上下動可能に突出された
ブレードにより、前記空環切断端を加工布支持面上に押
圧して把持し、その空環切断端を次に縫製される加工布
に縫い込むようになっている。
ところが、上記のミシンでは、空環切断端を針落下点
よりも布送り込み側において把持するためのブレードや
吸気装置が、加工布支持面上に突出配置されているた
め、加工布支持面に加工布をセットしたり、その加工布
を移送したりする際に、邪魔になって、加工布の取り扱
いを円滑に行い得ないという問題がある。
また、針落下点よりも布送り込み側において、加工布
支持面上に開口を形成可能な一対の挟持片を有する空環
挟持装置を設けると共に、加工布支持面よりも上方にエ
ア吹出装置を配設し、縫製終了後に前記一対の挟持片を
作動させて開口を形成した状態で、針落下点の布送り出
し側から布送り込み側へ向かい、エアによって吹き返さ
れた空環切断端を、前記エア吹出装置によって開口へ向
って吹付け、次いで前記一対の挟持片により開口を閉鎖
して空環を挟持するようにした装置が提案されている。
(PCT,WO088/02039) ところが、この装置では空環の吹き返し及び吹付けが
共に空気流によって行われるにもかかわらず、開口の面
積が狭く設定されているため動作が不確実になり易く、
挟持ミスが頻発して空環切断端が所定位置に保持されな
くなる虞れがあった。
また、空環は空気流によって吹付けられた位置におい
て、その切断端を挟持されるのみで十分な張力が付与さ
れないため、空環の針板爪への引掛かりを生じたり、空
環の弛みのために空環幅が広くなり、あるいは空間が蛇
行して配置されることにより、バックタック縫製時に空
環が縫目からはみ出してしまい、縫い上がりが一定しな
いという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は、空環切断端を針落下点よりも布送り込み側で
保持するに際して、加工布支持面よりも上方へ常に突出
する部材を設ける必要がなく、加工布の取り扱いを容易
に行うことができると共に、空環切断端の保持を確実に
行い、しかも空環に適度な張力を付与して縫い上がりを
一定させることができるバックタック縫製可能なオーバ
ーロックミシンを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために本発明は、針落下点よりも
布送り出し側に配置され、エアを噴出することにより、
切断装置によって切断された空環を針落下点よりも布送
り込み側へ移動させる移動手段と、針落下点よりも布送
り込み側にて加工布支持面上に突出し、前記移動手段に
より移動された空環に当接してその空環の位置を規制す
る規制位置と、加工布支持面内に倒伏し、空環を加工布
支持面に係止する係止位置とに切換え配置可能に設けら
れた係止部材と、前記移動手段による空環の移動時に前
記係止部材を規制位置に配置させると共に、空環の移動
動作後に係止位置へ切り換える第一駆動手段と、針落下
点よりも布送り込み側にて前記係止部材によって位置規
制された空環から離間する退避位置と、前記係止部材に
よって係止された空環に係合してその空環に張力を付与
する係合位置とに切換え位置可能に設けられた張力付与
部材と、前記係止部材が係止位置に配置された後に、張
力付与部材を退避位置から係合位置へ切り換える第二駆
動手段とを備えている。
[作用] 縫製が終了すると、吸引装置が作動されて、加工布に
連なる糸の空環が針落下点の布送り出し側へ向って吸引
され、その空環が切断装置によって切断される。切断後
の空環は移動手段から噴出されるエアにより針落下点よ
りも布送り込み側へ吹き返される。この時、第一駆動手
段により、係止部材が加工布支持面上に突出する規制位
置に配置されていると、前記空環がその係止部材に当接
して位置規制される。続いて、第一駆動手段により、係
止部材が加工布支持面内に倒伏する係止位置に配置され
ると、空環が加工布支持面上に係止される。更に、第二
駆動手段により、張力付与部材が退避位置から係合位置
へ配置されると、張力付与部材が係止部材によって位置
規制された空環に係合して張力を付与し、空環の弛みを
防止する。
[実施例] 以下に、本発明を具体化した一実施例について図面に
従って説明する。
第1図に示すように、ミシン本体のベッド部1の加工
布支持面2上には針通過孔3a、糸輪形成用の針板爪3b及
び送り歯用開口3cを備えた針板3が装着され、この針板
3の上方には押え足4が配置されている。針5は針通過
孔3aを貫通するように上下動可能に設けられ、針板3の
下方には送り歯用開口3cを通って針板3上に出没される
送り歯6が設けられている。そして、この送り歯6と押
え足4との協働により、加工布支持面2上の加工布に対
しP矢印方向への送りが付与され、これに伴う針5とル
ーパー(図示略)との協働により、針板爪3b上にて加工
布にはその辺縁に沿うオーバーロック縫目が形成され
る。
針落下点よりも布送り込み側において、ベッド部1に
は縫目形成に先立って加工布の辺縁を切断するための一
対の切刃7a,7bを備えたカッター装置7が装着されてい
る。また、針落下点よりも布送り出し側において、ベッ
ド部1上には、ほぼ布送り方向に沿って延びる空気通路
10を備えた支持体11が装着され、その上面はカバー12に
よって覆われている。前記空気通路10の後方端部(図示
略)には、加工布の端部に連なる糸の空環Rを吸入する
ための吸入空気流を空気通路10内に発生させる吸引管
と、前記空環Rを布送り込み側へ吹き返すための噴出空
気流を空気通路内に発生させる噴出管とが設けられてい
る。
カバー12の内側においてラッパ形に拡開する空気通路
10の開口部10aには、固定刃13が配設されると共に可動
刃14が往復動可能に配設され、両者13,14によって空環
切断装置15が構成されている。そして、空気通路10に吸
入された空環Rが前記可動刃14の往復動に伴って、固定
刃13との協働により切断される。尚、前記空環切断装置
15は、本出願と同一の出願人による実公昭58−22705号
公報(昭和58年5月14日公告)に記載されたものと同一
の構成である。
第1図に示すように、針板6の布送り込み側におい
て、ベッド部1に設けた支持部材20には摺動プレート22
が、その摺動プレート22上において左右方向に並設され
た一対の長孔23と、前記支持部材20に設けられた一対の
軸21との係合を介して左右方向へ摺動可能に支持されて
いる。そして、前記支持部材20の左端軸には切断用エア
シリンダ24が設けられ、そのピストン24aの先端が摺動
プレート22の一端部に連結されている。摺動プレート22
は切断用エアシリンダ24のピストン24aの突出時に右端
位置に配置され、ピストン24aの没入時に左端位置(実
線位置)に配置される。
第1〜3図に示すように、摺動プレート22の上部右端
には支持ブロック25が一体摺動可能に設けられ、支持ブ
ロック25の上面には凹所25aが形成されている。第2図
に示すように、支持ブロック25の上部後端は係止部材26
が軸27にて回動可能に支持され、この係止部材26には支
持ブロック25の上方に延びる係止片26aと、支持ブロッ
ク25の右側面に配置される二叉部26bとがそれぞれ形成
されている。そして、この係止部材26は、前記凹所25a
に倒伏して、加工布支持面2内に位置すると共に、空環
Rを凹所25a上に係止する係止位置(二転鎖線で示す)
と、係止片26が凹所25aから離間して加工支持面2上に
突出すると共に、前記空気通路10からの噴出空気流によ
って吹き返される空環Rを当接させてその空環Rの位置
を規制する規制位置(実線で示す)とに切換え配置され
る。
前記支持ブロック25の下部前面に設けられた突出部25
bには、糸掴み用エアシリンダ30が装着され、そのピス
トン30a上には係合ピン31aを有する連結具31が取着され
ている。また、前記支持ブロック25の中央部右側面には
連結リンク28がその中央部にて軸29により回動可能に支
持されている。この連結リンク28の前端部には二叉部28
aが形成されて前記係合ピン31aに係合されると共に、連
結リンク28の後端部には係合突起28bが設けられ、前記
係止部材26の二叉部26bに係合されている。
そして、糸掴み用エアシリンダ30のピストン30aの没
入時には、連結具31、連結リンク28を介して係止部材26
が規制位置に配置され、ピストン30aの突出時には、係
止部材26が係止位置に配置される。尚、連結リンク28、
糸掴み用エアシリンダ30及び連結具31により第一駆動手
段が構成されている。
一方、第3図に示すように、前記支持ブロックの上部
左側面には張力付与部材35が軸36により回動自在に支持
されている。この張力付与部材35の側縁には前記係止部
材26によって凹所25a上に係止された空環Rに係合する
係合部35aが形成されており、張力付与部材35の先端部
には前記係止部材26の係止片26aの外側に位置する突片3
5bが形成されている。また、張力付与部材35には前記支
持ブロック25の上部左側に切欠き形成された切欠凹部25
c内に向けて突出する係合突起35cが設けられている。そ
して、この張力付与部材35は、第3,4図に示すように、
加工布支持面2上に突出すると共に、突片35bが規制位
置に配置された係止部材26の係止片26aよりも後方に配
置される退避位置と第5図に示すように、係止部材26が
係止位置に配置された状態において凹所25aに倒伏する
と共に、係止部材26によって係止された空環Rを、その
空環Rと係合部35aとの係合により最初の係止位置から
更に布送り込み側へ押出して空環Rに張力を付与する係
合位置とに切換え配置される。
第1図に示すように、前記摺動プレート22上には張力
付与エアシリンダ39が設けられている。一方、第3図に
示すように、前記支持ブロック25の左側面には、作動杆
37がそれに透設された長孔37aと支持ブロック25上に突
設された軸38との係合を介して上下動可能に支持され、
作動杆37の下端部が前記張力付与エアシリンダ39のピス
トン39aに連結されている。作動杆37の上端部には、前
記支持ブロック25の切欠凹部25c内にて移動可能な伝達
部材40が装着され、その先端部には二叉部40aが形成さ
れて、前記張力付与部材35の係合突起35cに係合してい
る。
そして、第3,4図に示すように、張力付与エリアシリ
ンダ39のピストン39aの突出時には、作動杆37及び伝達
部材40が一体上動され、前記二叉部40aと係合突起35cと
の係合に基づき張力付与部材35が退避位置に配置され
る。また、第5図に示すように、係止部材26が係止位置
に配置された状態において、ピストン39aが没入された
時には、作動杆37及び伝達部材40は一体下動されて第3
図の二点鎖線位置に配置され、張力付与部材35が係合位
置に配置される。この際、張力付与部材35の突片35bと
係止片26aとの間には間隙が保持され、張力付与部材35
が係合位置にあっても係止部材26が前記間隙の範囲内で
微回動することができ、空環Rの係止を緩めることがで
きる。尚、作動杆37、張力付与エアシリンダ39及び伝達
部材40により第二駆動手段が構成されている。
また、本実施例のミシンは、第6図に示す制御装置を
備えている。即ち、中央処理装置(以下、CPUという)4
4にはミシンの制御プログラムを記憶したROM45及び作業
用メモリとしてのRAM46が電気的に接続されている。ま
た、CPU44には前記切断用エリアシリンダ24、糸掴み用
エアシリンダ30及び張力付与エアシリンダ39がそれぞれ
開閉用のバルブ47,48,49を介して接続され、更に、ミシ
ン駆動用のミシンモータ50、空環Rを吸引するため空気
通路10内に吸入空気流を発生させる吸引バルブ51及び空
環Rを移動するため空気通路10内に噴出空気流を発生さ
せる噴出バルブ52が接続されている。尚、空気通路10、
吸引バルブ51等により吸引装置が構成され、空気通路1
0、噴出バルブ52等により移動手段が構成されている。
次に、上述のように構成されたミシンの作用について
説明する。
ミシン運転中においては、摺動プレート22は左端位置
に配置され、係止部材26及び張力付与部材35は、第5図
に示すように、それぞれ係止位置及び係合位置に配置さ
れている。また、吸引バルブ51の作動に基づき、空気通
路10内には吸入空気流が形成され、加工布支持面2上の
加工布が押え足4により送り歯6に押圧されている。そ
して、両者4,6の協働によって加工布が第1図のP矢印
方向へ移送され、カッター装置7によって加工布の辺縁
が切断された後に、針落下点において針5とルーパーと
の協働により縫目が形成される。
加工布の布送り込み側端部までの縫製が終了すると、
一端にて加工布に連なると共に、他端にて針板爪3bを介
して針5に連なる空環Rが形成される。そして、この空
環Rが所定長さに達した時、前記吸入空気流により、空
環Rが空気通路10内に吸引され、その状態で空環切断装
置15が作動されて空環Rが加工布から切り離される。
その後、CPU44はミシンモータ50を停止させてミシン
の運転を針上位置で停止させると共に、押え足4を加工
布支持面2から上方へ離間させる。CPU44は吸引バルブ5
1を介して吸引空気流の形成を停止させると共に、張力
付与バルブ49を介して張力付与エアシリンダ39のピスト
ン39aを突出させ、張力付与部材35を第3図に示す退避
位置に配置する。更に、CPU44は糸掴み用バルブ48を介
して糸掴み用エアシリンダ30のピストン30aを没入さ
せ、係止部材26を第3図に示す規制位置に配置し、その
係止片26aを加工布支持面2より上方へ突出させる。
続いて、CPU44は噴出バルブ52を介して空気通路10内
に噴出空気流を形成する。この空気流はラッパ形に拡開
する開口部10aの形状に従って、第1図のA矢印方向へ
噴出されるため、空環Rは針落下点よりも布送り込み側
へ吹き返され、所定時間後にCPU44により噴出バルブ52
を介して空気流の噴出が遮断されると、空環Rの切断端
が針落下点を中心とする円弧を描くように第1図のB矢
印に沿って移動し、前記係止片26aの下側へ達すると共
に、係止片26aによって移動を規制されて、凹所25a上に
載置される。
その後、CPU44は糸掴み用バルブ48を介して糸掴み用
エアシリンダ30のピストン30aを突出させ、第4図に示
すように、係止部材26を規制位置から係止位置へ切換え
配置すると共に、空環Rの端部を凹所25aと係止片26aと
の間に係止する。次に、CPU44は張力付与バルブ49を介
して張力付与エアシリンダ39のピストン39aを没入さ
せ、第5図に示すように、張力付与部材35を退避位置か
ら係合位置へ切換え配置する。この張力付与部材35の切
換えに伴い、張力付与部材35の係合部35aが空環Rの一
部に係合して、その空環Rが針落下点から離間する方向
へ押し出される。この押し出しにより、係止部材26によ
って係止された空環Rの係止部位を固定端として空環R
の弛みが除かれると共に、空環Rには適度な張力が付与
されて、針落下点付近において針板爪3bに引掛からない
位置に空環Rが確実に配置される。この状態において
は、第1図に二点鎖線で示すように、針板爪3bと張力付
与部材35の係合部35aとを繋ぐ空環Rの経路は、カッタ
ー装置7の切刃7a上には配置されない。
この後、新な加工布を加工布支持面2上に配置して再
び縫製動作を行えば、加工布の送り動作に伴って、前記
空環Rは加工布の辺縁に縫い込まれる。縫製再開に際
し、ミシンモータ50の起動から所定時間経過後、CPU44
は切断用バルブ47を介して切断用エアシリンダ24のピス
トン24aを突出させ、摺動プレート22と共に支持ブロッ
ク25を右端位置(第1図二点鎖線位置)に移動させる。
この移動に伴い、針板爪3bと張力付与部材35の係合部35
aとを繋ぐ空環Rの経路は、カッター装置7の切刃7a上
に配置され、カッター装置7による加工布辺縁の切断と
同時に空環Rが切断される。こうして、新な加工布に縫
い込まれる空環Rの長さが所定長さに設定された後、摺
動プレート22及び支持ブロック25は左端位置に復帰され
る。
上述のように、本実施例では、通常の縫製時や、空環
切断端を保持した場合には、係止部材26及び張力付与部
材35が加工布支持面2上に突出していないため、それら
が加工布の取扱いの邪魔にならず、加工布のセットや送
りを円滑に行うことができる。また、従来とは異なり、
空環切断後に、その端部をエアによって加工布支持面2
上の開口に導入する必要がないため、空環切断端を所要
の位置に確実に保持することができる。
更に、空環切断端を係止部材26にて保持した状態で、
張力付与部材35により空環Rを更に布送り込み側へ押出
することができるため、空環Rの弛みを除くことがで
き、また、空環Rに適度な張力を付与して、針落下点付
近において空環Rが針板爪3bに引掛からないように位置
決めすることができる。従って、空環Rを加工布に対
し、確実にかつ安定して縫い込むことができる。
また、支持ブロック25を摺動プレート22と共に一体移
動可能にすると共に、右端位置へ移動した時に空環Rが
カッター装置7によって切断されるようにしたことによ
り、支持ブロック25の移動タイミングを変更するという
簡単な調整操作で、加工布に縫い込まれる空環Rの長さ
を所望の長さに設定することができる。
尚、本実施例は前記実施例に限定されるものではな
く、各エアシリンダに代えて電磁ソレノイドを使用する
ことも可能である。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、空環切断端を針
落下点よりも布送り込み側で保持するに際して、加工布
支持面よりも上方へ常に突出する部材を設ける必要がな
く、加工布の取り扱いを容易に行うことができると共
に、空環切断端の保持を確実に行い、しかも空環に適度
な張力を付与して縫い上がりを一定させることができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を具体化したミシンの一部切欠平面図、
第2図は要部右側面図、第3図は要部左側面図、第4図
及び第5図は作動状態を示す説明図、第6図はミシンの
電気的構成を示すブロック図である。 2……加工布支持面、10……空気通路、15……空環切断
装置、26……係止部材、28……連結リンク、30……糸掴
み用エアシリンダ、31……連結具(前記28,30,31により
第一駆動手段が構成される)、35……張力付与部材、37
……作動杆、39……張力付与エアシリンダ、40……伝達
部材(前記37,39,40により第二駆動手段が構成され
る)、51……吸引バルブ(前記10,51等により吸引装置
が構成される)、52……噴出バルブ(前記10,52等によ
り移動手段が構成される)、R……空環。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縫製終了時に加工布に連なる糸の空環
    (R)を針落下点の布送り出し側へ向って吸引する吸引
    装置(10,51)と、その吸引装置(10,51)によって吸引
    された糸の空環(R)を切断する切断装置(15)とを備
    えたオーバーロックミシンにいて、 前記針落下点よりも布送り出し側に配置され、エアを噴
    出することにより、前記切断装置(15)によって切断さ
    れた空環(R)を針落下点よりも布送り込み側へ移動さ
    せる移動手段(10,52)と、 針落下点よりも布送り込み側にて加工布支持面(2)上
    に突出し、前記移動手段(10,52)により移動された空
    環(R)に当接してその空環(R)の位置を規制する規
    制位置と、加工布支持面(2)内に倒伏し、空環(R)
    を加工布支持面(2)上に係止する係止位置とに切換え
    配置可能に設けられた係止部材(26)と、 前記移動手段(10,52)による空環(R)の移動時に前
    記係止部材(26)を規制位置に配置させると共に、空環
    (R)の移動動作後に係止位置へ切り換える第一駆動手
    段(28,30,31)と、 針落下点よりも布送り込み側にて前記係止部材(26)に
    よって位置規制された空環(R)から離間する退避位置
    と、前記係止部材(26)によって係止された空環(R)
    に係合してその空環(R)に張力を付与する係合位置と
    に切換え配置可能に設けられた張力付与部材(35)と、 前記係止部材(26)が係止位置に配置された後に、張力
    付与部材(35)を退避位置から係合位置へ切り換える第
    二駆動手段(37,39,40)と を備えたことを特徴とするバックタック縫製可能なオー
    バーロックミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103103699B (zh) * 2011-11-11 2016-01-20 顾飞龙 包缝机自动剪线装置

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