JP2722562B2 - エンジン燃焼室内の火炎位置検知装置 - Google Patents

エンジン燃焼室内の火炎位置検知装置

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JP2722562B2 JP63293436A JP29343688A JP2722562B2 JP 2722562 B2 JP2722562 B2 JP 2722562B2 JP 63293436 A JP63293436 A JP 63293436A JP 29343688 A JP29343688 A JP 29343688A JP 2722562 B2 JP2722562 B2 JP 2722562B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車等のエンジンの燃焼室内で発生する
火炎の位置を検知するための装置に関する。
[従来の技術] 従来、自動車等のエンジンの燃焼室内で発生する燃焼
光(火炎)を検知する装置としては、第12図に示すよう
なものがある。この装置では、指向性のない広角の球面
レンズ100が燃焼室内の壁面上に設けられ、この球面レ
ンズ100後方に光の有無を検知するフォトダイオード101
が配置されており、フォトダイオード101からの受光信
号が、計測器102により表示出力されるようになってい
る。
このような装置が光を感知する領域は第12図に斜線で
示すような範囲であり、この領域内で燃焼光が発生する
と、その燃焼光の存在が、球面レンズ100を通してフォ
トダイオード101により検知される。
そして、従来、上述のような燃焼光検知装置により得
られた計測結果に基づきエンジンの最適点火時期,最適
燃料量等を得る燃焼光処理装置(特開昭62−214272号公
報)や、上述のような燃焼光検知装置により燃焼室内の
燃焼光の発光期間を計測して燃焼の速度を予想し吸気加
熱制御の判断基準とする装置(実開昭62−154264号公
報)などが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上述した従来の燃焼光検知装置では、燃焼
室内において発光を生じたか板かの検知は行なえるが、
その発光の位置、つまり燃焼光の元である火炎の位置を
連続的に検知し、燃焼室内における火炎の存在位置の変
化を検知することは不可能である。
エンジンの燃焼室内においては、通常、点火プラグ付
近にて着火して生じた火炎体は、その着火点から燃焼室
壁面に向かって伝播している。このような火炎伝播の状
態、つまり火炎の位置を連続的に検知し、燃焼室内にお
ける火炎の存在位置の変化を検知することは、エンジン
の燃焼状態(火炎伝播期間,燃焼期間,火炎帯の幅等)
を理解する上で、また、よりきめ細かいエンジン制御
(ノッキング制御等)を行なっていく上で極めて重要で
あり、燃焼室内で発生する火炎位置を検知する装置を実
現することが望まれている。
なお、その他、エンジン燃焼室内の燃焼光検知装置と
して、例えば特開昭61−55312号公報に開示された技術
も提案されているが、この技術も、火炎の位置を連続的
に検知し、燃焼室内における火炎の存在位置の変化を検
知することはできない。
本発明は、上述のような課題を解決しようとするもの
で、燃焼室内の火炎位置の連続的な検知を可能にして、
燃焼状態を詳細に把握できるとともにきめの細かいエン
ジン制御を実現できるようにした、エンジン燃焼室内の
火炎位置検知装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このため、請求項(1)記載の本発明のエンジン燃焼
室内の火炎位置検知装置は、エンジンの燃焼室内で発生
する火炎の像を同火炎の存在位置に応じた上記燃焼室外
の適当な位置に結像しうる凸レンズを、上記燃焼室の壁
部に設け、この凸レンズにより上記燃焼室外に結像され
る上記火炎の像の位置を上記燃焼室内における上記火炎
の存在位置として連続的に検知し、上記燃焼室内におけ
る火炎の存在位置の変化を検知する検知手段を設けたこ
とを特徴としている。
また、請求項(1)記載の本発明のエンジン燃焼室内
の火炎位置検知装置は、エンジンの燃焼室内で発生する
火炎の像を同火炎の存在位置に応じた上記燃焼室外の適
当な位置に結像しうる凸レンズが上記燃焼室の壁部に設
けられるとともに、上記凸レンズから所定の距離の位置
に上記凸レンズの光軸に対して交叉するように設けられ
且つ2次元的拡がりをもった面上に複数の受光素子を配
置された受光手段を用いて上記火炎の像の拡がり位置を
連続的に検知し、この火炎の像の拡がり位置を上記燃焼
室内における上記火炎の存在位置として連続的に検知
し、上記燃焼室内における火炎の存在位置の変化を検知
する検知手段が設けられたことを特徴としている。
[作用] 上述の請求項(1)記載の本発明のエンジン燃焼室内
の火炎位置検知装置では、凸レンズが、この凸レンズと
光源との距離および焦点距離に応じて光源の像を光源と
は反対側の適当な位置に結像させる特性を有しているこ
とを利用しており、燃焼室の壁部に設けた凸レンズによ
って、燃焼室内で発生する火炎の像が燃焼室外に取り出
される。燃焼室外に結像される火炎の像の位置は燃焼室
内における火炎の存在位置に対応しているので、検知手
段にて火炎の結像位置を連続的に検知することにより、
燃焼室内の火炎位置の変化を検知することが可能にな
る。
また、請求項(2)記載の本発明のエンジン燃焼室内
の火炎位置検知装置では、凸レンズが、この凸レンズと
光源との距離および焦点距離に応じて光源の像を光源と
は反対側の適当な位置に結像させる特性を有しているこ
とを利用しており、燃焼室の壁部に設けた凸レンズによ
って、燃焼室内で発生する火炎の像が燃焼室外に取り出
される。燃焼室外に結像される火炎の像の拡がり位置は
燃焼室内における火炎の存在位置に対応しているので、
凸レンズから所定の距離の位置に凸レンズの光軸に対し
て交叉するように設けられ且つ2次元的拡がりをもった
面上に複数の受光素子を配置された受光手段を用いて火
炎の像の拡がり位置を連続的に検知し、検知手段にて燃
焼室内における火炎の存在位置の変化を検知することに
より、燃焼室内の火炎位置の検知が可能になる。
[実 施 例] 以下、図面により本発明の実施例について説明する。
第1〜5図は本発明の第1実施例としてのエンジン燃
焼室内の火炎位置検知装置を示すもので、第1図はその
概略構成図、第2図は本実施例の装置により検知した火
炎存在位置を筒内圧および熱発生率と対応させて示す
図、第3〜5図はいずれもその具体的な利用例を説明す
るためのフォトダイオード受光信号のタイミングチャー
トである。
本実施例の装置では、第1図に示すように、自動車の
エンジンの燃焼室8の壁部1に形成された適当な径の開
口1aに凸レンズが2が嵌め込まれている。この凸レンズ
2は、燃焼室8内で発生する火炎の像をこの火炎の存在
位置に応じた燃焼室8外の適当な位置に結像しうるもの
であり、凸レンズ2の光軸Lは、水平に、且つ、光軸L
上に燃焼室8内の点火プラグ6の着火点(第1図の鎖線
参照)もしくは着火点の近傍(第1図の実線参照)に位
置するように配置されている。また、凸レンズは点火プ
ラグ6からなるべく遠い壁部1に配置される。
なお、凸レンズ2は、燃焼室8内の燃焼に伴う高熱に
耐えうるいように耐熱性の材質で形成されている。ま
た、第1図においては、開口1aや凸レンズ2が点火プラ
グ6の大きさに対し拡大して示されており、実際には、
強度上問題がなく且つ火炎の像を確実にとらえることが
できる大きさに形成される。
そして、燃焼室8外において、凸レンズ2の光軸L上
には、半透明ロッド3およびマスク7が配置されてい
る。
半透明ロッド(半透明媒質)3は、凸レンズ2の光軸
L上で燃焼室8内の火炎の像が結像されうる範囲に配置
され、燃焼室8内の火炎の像が結像され光が集中すると
その部分で光を散乱光に変えるものである。このような
半透明ロッド3は、例えば、セラミックファイバや、透
明な材質中に多数の疲労破壊面,アルミ箔を設けたもの
などで形成される。
マスク7は、凸レンズ2の近傍に配置されており、凸
レンズ2の中心部付近を部分的に覆うことにより光軸L
方向の空間分解能を確保している。
また、半透明ロッド3に沿って、8個のフォトダイオ
ード10〜17からなる高指向性1次元フォトダイオードア
レイ4が配置されている。各フォトダイオード10〜17
は、第1図に示すように、それぞれ位置P0′〜P7′に半
透明ロッド3と対向するように配置され、各フォトダイ
オード10〜17と対向する半透明ロッド3の部分(位置
P0′〜P7′)で火炎の像の結像に伴う散乱光が発生して
いるか否かを検知し、フォトダイオード受光信号S0〜S7
として出力するものである。
ここで、位置P0′〜P7′は、それぞれ、燃焼室8内に
おける位置P0〜P7にて火炎が存在する場合に凸レンズ2
の作用によりその火炎の像が結像する位置に対応してい
る。なお、位置P0は点火プラグ6の着火位置、位置P7
燃焼室8の壁部1側の位置で、各位置P1〜P6は位置P0
P7との間を等分割した位置である。
さらに、高指向性1次元フォトダイオードアレイ4に
は計測器5が接続されており、各フォトダイオード10〜
17からのフォトダイオード受光信号S0〜S7は計測器5へ
出力され、この計測器5において、フォトダイオード受
光信号S0〜S7に基づき、半透明ロッド3からの散乱光を
受光しているフォトダイオード10〜17が識別され、燃焼
室8内の火炎の存在位置(P0〜P7)が検知される。つま
り、各位置P0′〜P7′におけるフォトダイオード10〜17
からのフォトダイオード受光信号S0〜S7がHighレベルで
あれば、それぞれ、半透明ロッド3上の位置P0′〜P7
に火炎の像が結像しており、燃焼室8内の位置P0〜P7
火炎が存在していると判断する。
これらの高指向性1次元フォトダイオードアレイ4お
よび計測器5から、凸レンズ2により燃焼室8外の半透
明ロッド3上に結像された火炎の像の位置を燃焼室8内
における火炎の存在位置として検知する検知手段が構成
されている。
本発明の第1実施例としてのエンジン燃焼室内の火炎
位置検知装置は上述のごとく構成されているので、次の
ように動作する。
燃焼室8内において火炎が発生すると、凸レンズ2
は、この凸レンズ2と燃焼室8内における火炎の存在位
置との距離および凸レンズ2の焦点距離に応じて、燃焼
室8外の半透明ロッド3上の適当な位置に火炎の像を結
像し、燃焼室8内で発生する火炎の像が燃焼室8外に取
り出される。
燃焼室8外で結像された火炎の像の位置P0′〜P7
は、燃焼室8内における実際の火炎の存在位置P0〜P7
対応している。
例えば、燃焼室8内の位置P3において火炎が存在して
いる場合には、この位置P3における火炎の像が、凸レン
ズ2の作用により半透明ロッド3上の位置P3′に結像す
る。半透明ロッド3は、火炎の像が結像するとその結像
位置で散乱光を発するため、高指向性1次元フォトダイ
オードアレイ4のフォトダイオード13により、半透明ロ
ッド3からの散乱光が検知され、Highレベルのフォトダ
イオード受光信号S3が計測器5へ出力される。これによ
り、半透明ロッド3上の位置P3′に火炎の像が結像した
こと、即ち、燃焼室8内の位置P3に火炎が存在している
ことが検知される。燃焼室8内の位置P3以外の位置P0
P2,P4〜P7に火炎が存在する場合にも、上述と同様にし
て、高指向性1次元フォトダイオードアレイ4および計
測器5により、その位置P0〜P2,P4〜P7が検知される。
本実施例の装置により、燃焼室8で発生した火炎の存
在位置を検知すると、例えば第2図に示すようになる。
この第2図において、火炎の存在位置は、クランク角に
応じて示されるとともに、燃焼室8内における筒内圧お
よび熱発生率とも対応させて示されている。この第2図
から明らかなように、管内圧上昇および温度上昇に対応
して、火炎は、プラグ6側から燃焼室8の壁部1側へ向
けて伝播していることが判る。
次に、第3〜5図により、本実施例の装置の具体的な
利用例について説明する。
火炎伝播期間のセンシング 第3図に示すように、フォトダイオード10からの受光
信号S0の立上がり時刻(即ち点火プラグ6の位置で火炎
が発生した時刻)から、最も燃焼室8の壁部1側にある
フォトダイオード17からの受光信号S7の立上がり時刻ま
での間をタイマでカウントすることにより、火炎の伝播
期間を検出できる。
燃焼期間のセンシング 第3図に示すように、フォトダイオード10からの受光
信号S0の立上がり時刻から、最も燃焼室8の壁部1側に
あるフォトダイオード17からの受光信号S7の立下がり時
刻までの間をタイマでカウントすることにより、燃焼室
8内の燃焼期間を検出できる。
火炎帯の幅の測定 (a)フォトダイオード10〜17のうち、連続する複数の
フォトダイオードが同時にHighレベルの受光信号を出力
している場合、その両端のフォトダイオードがそれぞれ
検知する火炎位置の距離から、火炎帯の幅を概ね判定で
きるが、この場合、各フォトダイオード10〜17の配置間
隔つまりセンシング分解能で誤差範囲が左右される。
例えば、第3図においては、フォトダイオード10〜12
からの受光信号S0〜S2が連続的に且つほぼ同時にHighレ
ベルになっていることから、燃焼室8内の位置P0〜P2
亘って火炎帯があり、その幅はほぼ▲▼である
と判定できる。
(b)また、上述した両端のフォトダイオードの受光信
号について、火炎前端側(壁部1側)の受光信号の立上
がり時刻と、火炎後端側(点火プラグ6側)の受光信号
の立下がり時刻とをセンシングして、これらの時刻間時
間を求める。一方、両端のフォトダイオードからの受光
信号の立上がり時刻(もしくは立下がり時刻)と、両端
のフォトダイオードに隣接するフォトダイオードからの
受光信号の立上がり時刻(もしくは立下がり時刻)との
時間差に基づいて火炎伝播速度を求める。そして、前述
した時刻間時間および火炎伝播速度により、項目(a)
において求めた火炎帯等の幅を補正してもよい。
例えば、第3図においては、受光信号S2の立上がり時
刻と受光信号S0の立下がり時刻とをセンシングして、こ
れらの時刻間時間Δt1を求めるとともに、受光信号S0
立下がり時刻と受光信号S2の立下がり時刻との時間差Δ
t2と、フォトダイオード10,11に対応する位置間距離▲
▼とから火炎伝播速度 を求める。そして、時刻間時間Δt1および火炎伝播速度
P0P1/Δt2より、項目(a)において求めた火炎帯の幅
▲▼を、 と補正する。これによって、火炎帯の幅をより精度高く
測定できる。
プレイグニションの判別 第4図に示すように、点火信号が発生する以前に、フ
ォトダイオード10〜17の受光信号S0〜S7のいずれかがHi
ghレベルになったのを検知した場合に、プレイグニショ
ンが発生したと判断できる。
自着火によるノッキングの判別 通常、燃焼室8内の火炎伝播は点火プラグ6から壁部
1側へ向かってし高していくので、フォトダイオード10
〜17の受光信号S0〜S7は順に立ち上がっていくが、自着
火によるノッキングが発生すると、例えば、第5図に示
すように、受光信号S0〜S7の立上がりに不連続性が認め
られる。これを検知することにより、自着火によるノッ
キングの判別が行なわれる。
このように、本発明の第1実施例の火炎位置検知装置
によれば、燃焼室8内の火炎の存在位置を連続的に検知
することが可能になり、連続的に検知した火炎の存在位
置の変化に求づいて、燃焼室8内の燃焼状態、例えば、
第3図に示すように火炎伝播期間,燃焼期間,火炎帯の
幅などを測定できるようになる。従って、本実施例の装
置は、エンジンの作動状態を試験するための試験装置な
どにおいて有効に利用できる。
また、検知した火炎の存在位置に基づいて、第4,5図
に示すように、プレイグニションや自着火によるノッキ
ングを判別することができ、この判別結果に基づき点火
時期等を制御することで、きめの細かいエンジン制御を
実現できる。
なお、本実施例の装置は、火炎の像が位置P0′〜P7
に結像しているか否かをフォトダイオード10〜17により
検知して火炎位置を検知するものであり、受光レベル
(光強度)と関係ないので、特に凸レンズ2が汚れて完
全に受光不能とならない限り、凸レンズ2の多少の汚れ
が位置検知結果に影響を及ぼすことはない。
次に、第6図により本発明の第2実施例としてのエン
ジン燃焼室内の火炎位置検知装置について説明すると、
第6図はその概略構成図であり、この第2実施例も第1
実施例の装置とほぼ同様に構成されているが、この第2
実施例では、第6図に示すように、半透明ロッド3の位
置P0′〜P7′と、各フォトダイオード10〜17との間に、
それぞれ光ファイバ20〜27の束が配設されている。つま
り半透明ロッド3の各位置P0′〜P7′において火炎の像
の結像により散乱光が発生すると、その光が、それぞれ
光ファイバ20〜27により受光されてフォトダイオード10
〜17まで案内されるようになっている。
このような構成により、本発明の第2実施例の装置に
よっても、上述した第1実施例と同様の作用効果が得ら
れるほか、この第2実施例では、光ファイバ20〜27は高
指向性を有しているので、第1実施例のように半透明ロ
ッド3からの散乱光をフォトダイオード10〜17により直
接受光するよりも、正確に散乱光の発光位置つまりは火
炎の存在位置を検知できるようになる。また、光ファイ
バ20〜27を用いることで、フォトダイオード10〜17の設
置位置を自由に設定することができる。
また、第7図により本発明の第3実施例としてのエン
ジン燃焼室内の火炎位置検知装置について説明すると、
第7図はその概略構成図であり、この第3実施例では、
第7図に示すように、第1,2実施例の装置における半透
明ロッド3が省略されている。つまり、第3実施例で
は、火炎の結像位置P0′〜P7′に、それぞれ球面レンズ
30〜37が配置され、位置P0′〜P7′において火炎の像が
結像した際に、その光が、各球面レンズ30〜37により、
高指向性1次元フォトダイオードアレイ4内の各フォト
ダイオード10〜17へ案内されるようになっている。
このような構成により、本発明の第3実施例の装置に
よっても、上述した第1実施例と同様の作用効果が得ら
れる。
そして、第8〜11図により本発明の第4実施例として
のエンジン燃焼室内の火炎位置検知装置について説明す
ると、第8図はその概略構成図、第9図はそのフォトダ
イオードアレイの平面図、第10,11図はいずれもその作
用を説明するためのフォトダイオード出力例を示すグラ
フである。
この第4実施例では、第8図に示すように、燃焼室8
内の位置P0に火炎が存在する場合に凸レンズ2によりそ
の像が結像される位置P0′に、第9図に示すような円環
状フォトダイオードアレイ(受光手段)4Aが凸レンズ2
の光軸Lに対して直交するように配置されている。
円環状フォトダイオードアレイ4Aは、第9図に示すよ
うに、2次元的拡がりをもった面状に配置された8個の
円環状フォトダイオード(受光素子)40〜47から構成さ
れており、フォトダイオード40が、位置P0′における凸
レンズ2の光軸L上に配置されている。
そして、本実施例では、燃焼室8内における火炎の存
在位置を、位置P0′における火炎の像の拡がり位置とし
て連続的に検知すべく、各円環状フォトダイオード41〜
47が、フォトダイオード40の外周に順次配置されてい
る。外円環状フォトダイオード41〜47の配置される位置
は、燃焼室8内における位置P1〜P7にて火炎が発生した
場合に、凸レンズ2の作用により位置P0′で写し出され
た火炎の像の最縁周位置に対応している。凸レンズ2に
より写し出された火炎の像の最縁周位置が、各円環状フ
ォトダイオード40〜47に到達すると、Highレベルの受光
信号S0〜S7が計測器5へ出力される。
計測器5においては、受信信号S0〜S7の出力分布に基
づいて円環状フォトダイオードアレイド4A上における火
炎の像の拡がり位置を検知することにより、燃焼室8内
における火炎の存在位置が判別される。つまり、燃焼室
8内の点火プラグ6側に火炎が存在する場合には、受信
信号S0〜S7の出力分布は、第10図に示すように、中心の
フォトダイオード40付近に集中する一方、燃焼室8内の
壁部1側に火炎が存在する場合には、受光信号S0〜S7
出力分布は、第11図に示すように、フォトダイオード40
〜47に全体的に拡がる。なお、円環状フォトダイオード
アレイ4Aと計測器5とから検知手段が構成される。
このように、本発明の第4実施例の装置によっても、
検知手段としての円環状フォトダイオードアレイ4Aおよ
び計測器5により燃焼室8内の火炎の存在位置を連続的
に検知することが可能になり、上述した第1実施例と同
様の効果が得られるほか、この第4実施例では、凸レン
ズ2の光軸L方向に沿って半透明ロッド3等を配置する
必要がなく、位置P0′に円環状フォトダイオードアレイ
4Aを配置すればよいので、装置の光軸L方向長さを短く
することができ、スペースの限定される自動車内に搭載
する上で有利である。
なお、上記第2〜4実施例のいずれにおいても、前述
の第1実施例で説明したような本装置の具体的な利用
(火炎伝播期間のセンシング,燃焼期間のセンシング,
火炎帯の幅の測定,プレイグニションの判別,自着火に
よるノッキングの判別等)が可能である。
また、上述したいずれの実施例においても、8個のフ
ォトダイオードを用いて燃焼室8内のP0〜P7の8点に火
炎が存在するか否かを検知しているが、フォトダイオー
ドの数は任意に設定でき、その数を増やすことにより火
炎位置の検知精度を向上させることができる。
さらに、上記実施例では、自動車におけるエンジン燃
焼室内の火炎位置を検知する場合について説明したが、
本発明は、これに限定されるものでなく、他の種々のエ
ンジンの燃焼室内の火炎位置を検知する場合にも上述と
同様に適用され上述と同様の作用効果が得られる。
[発明の効果] 以上詳述したように、請求項(1)記載のエンジン燃
焼室内の火炎位置検知装置によれば、エンジンの燃焼室
内で発生する火炎の像を同火炎の存在位置に応じた上記
燃焼室外の適当な位置に結像しうる凸レンズを、上記燃
焼室の壁部に設け、この凸レンズにより上記燃焼室外に
結像される上記火炎の像の位置を上記燃焼室内における
上記火炎の存在位置として連続的に検知し、上記燃焼室
内における火炎の存在位置の変化を検知する検知手段を
設けるという極めて簡素な構成により、燃焼室内の火炎
の存在位置を連続的に検知し、燃焼室内における火炎の
存在位置の変化を検知することが可能になり、検知した
火炎の存在位置の変化に基づいて燃焼室内の燃焼状態
(火炎伝播期間,燃焼期間,火炎帯の幅等)を詳細に把
握できるほか、プレイグニションや自着火によるノッキ
ングを判別することも可能で、その判別結果に基づき点
火時期等を制御することにより、きめの細かいエンジン
制御を実現できる効果もある。
また、請求項(2)記載の本発明のエンジン燃焼室内
の火炎位置検知装置によれば、エンジンの燃焼室内で発
生する火炎の像を同火炎の存在位置に応じた上記燃焼室
外の適当な位置に結像しうる凸レンズが上記燃焼室の壁
部に設けられるとともに、上記凸レンズから所定の距離
の位置に上記凸レンズの光軸に対して交叉するように設
けられ且つ2次元的拡がりをもった面上に複数の受光素
子を配置された受光手段を用いて上記火炎の像の拡がり
位置を連続的に検知し、この火炎の像の拡がり位置を上
記燃焼室内における上記火炎の存在位置として連続的に
検知し、上記燃焼室内における火炎の存在位置の変化を
検知する検知手段を設けるという極めて簡素な構成によ
り、上述の請求項(1)記載の本発明のエンジン燃焼室
内の火炎位置検知装置と同様に、燃焼室内の火炎の存在
位置を連続的に検知し、燃焼室内における火炎の存在位
置の変化を検知することが可能になり、検知した火炎の
存在位置の変化に基づいて燃焼室内の燃焼状態(火炎伝
播期間,燃焼期間,火炎帯等の幅等)を詳細に把握でき
るほか、プレイグニションや自着火によるノッキングを
判別することも可能で、その判別結果に基づき点火時期
等を制御することにより、きめの細かいエンジン制御を
実現できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本発明の第1実施例としてのエンジン燃焼
室内の火炎位置検知装置を示すもので、第1図はその概
略構成図、第2図は本実施例の装置により検知した火炎
存在位置を筒内圧および熱発生率と対応させて示す図、
第3〜5図はいずれもその具体的な利用例を説明するた
めのフォトダイオード受光信号のタイミングチャートで
あり、第6図は本発明の第2実施例としてのエンジン燃
焼室内の火炎位置検知装置を示す概略構成図、第7図は
本発明の第3実施例としてのエンジン燃焼室内の火炎位
置検知装置を示す概略構成図、第8〜11図は本発明の第
4実施例としてのエンジン燃焼室内の火炎位置検知装置
を示すもので、第8図はその概略構成図、第9図はその
フォトダイオードアレイの平面図、第10,11図はいずれ
もその作用を説明するためのフォトダイオード出力例を
示すグラフであり、第12図は従来の燃焼光検知装置を示
す概略構成図である。 1……燃焼室の壁部、1a……開口、2……凸レンズ、3
……半透明ロッド、4……高指向性1次元フォトダイオ
ードアレイ(検知手段)、4A……円環状フォトダイオー
ドアレイ(受光手段,検知手段)、5……計測器(検知
手段)、6……点火プラグ、7……マスク、8……燃焼
室、10〜17……フォトダイオード、20〜27……光ファイ
バ、30〜37……球面レンズ、40〜47……円環状フォトダ
イオード(受光素子)、L……光軸。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの燃焼室内で発生する火炎の像を
    同火炎の存在位置に応じた上記燃焼室外の適当な位置に
    結像しうる凸レンズが上記燃焼室の壁部に設けられると
    ともに、 上記凸レンズにより上記燃焼室外に結像される上記火炎
    の像の位置を上記燃焼室内における上記火炎の存在位置
    として連続的に検知し、上記燃焼室内における火炎の存
    在位置の変化を検知する検知手段が設けられたことを特
    徴とする、エンジン燃焼室内の火炎位置検知装置。
  2. 【請求項2】エンジンの燃焼室内で発生する火炎の像を
    同火炎の存在位置に応じた上記燃焼室外の適当な位置に
    結像しうる凸レンズが上記燃焼室の壁部に設けられると
    ともに、 上記凸レンズから所定の距離の位置に上記凸レンズの光
    軸に対して交叉するように設けられ且つ2次元的拡がり
    をもった面上に複数の受光素子を配置された受光手段を
    用いて上記火炎の像の拡がり位置を連続的に検知し、こ
    の火炎の像の拡がり位置を上記燃焼室内における上記火
    炎の存在位置として連続的に検知し、上記燃焼室内にお
    ける火炎の存在位置の変化を検知する検知手段が設けら
    れたことを特徴とする、エンジン燃焼室内の火炎位置検
    知装置。
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