JP2722389B2 - 止水材料 - Google Patents

止水材料

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JP2722389B2
JP2722389B2 JP25434388A JP25434388A JP2722389B2 JP 2722389 B2 JP2722389 B2 JP 2722389B2 JP 25434388 A JP25434388 A JP 25434388A JP 25434388 A JP25434388 A JP 25434388A JP 2722389 B2 JP2722389 B2 JP 2722389B2
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悦雄 細川
武男 塩野
康子 老田
正忠 福島
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、短時間でゲル状に固化する2液混合型の止
水材料に関する。
(従来の技術) 従来から、洞道、トンネル、地下鉄道等のコンクリー
ト壁面等の水漏れは、アクリル酸等が配合された速乾性
のコンクリートを、水漏れ箇所に塗布することによって
止水されている。
しかし、このようなコンクリートでは、水漏れ箇所が
拡大した場合に止水が不完全になるばかりでなく、一度
固化したものは弾力性に乏しく、機械的な力が加わると
クラックを生じてしまうという欠点がある。そのため水
漏れ箇所が拡大しても止水効果が低下せず、かつ外力が
加わってもクラック等が生じない止水材の開発が要望さ
れている。
近年、このような止水材として、ポリアクリルアミド
を主成分とするような吸水性高分子樹脂の使用が考えら
れている。
しかしながら、このような吸水性高分子樹脂において
は、アクリルアミドが強い毒性を有するため、地下水等
に溶け込んだ場合は非常に危険であり、安全性が極めて
低いという問題があった。また、これらは水を吸収する
と体積が100〜200倍に膨張するため、使用量の調節が難
しく、さらに粉末のため水漏れ箇所の内部まで注入でき
ないという欠点も有している。
また、このような吸水性高分子樹脂にエチレングリコ
ールやグリセリンのような水溶性の多価アルコールを混
合した流動性の止水材料も開発されている。
しかし、この止水材料は吸水性は大きいが、吸水によ
って膨張し、さらに流動に至るおそれがあり、機械的強
度の高い固化物が得られないとともに、前述のような毒
性の問題も有している。また、乾燥に弱く、乾燥によっ
て固化物の体積が著しく減少するため、乾燥と出水とが
繰り返される箇所には使用することができなかった。
(発明が解決しようとする課題) 以上の点に鑑みて本発明は、水漏れ箇所の内部まで注
入することができ、短時間で固化し、しかも固化物が弾
力性に富み、乾燥による体積変化が小さいとともに、毒
性が全く無い安全性に優れる止水材料を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は即ち、ポリエチレングリコールジメタクリレ
ートにエチレングリコールを配合したA液と、前記ポリ
エチレングリコールジメタクリレートに対する架橋触媒
の水溶液または、前記水溶液にエチレングリコールを配
合した水溶液からなるB液とを混合して用いることを特
徴とする止水材料に関する。
本発明はポリエチレングリコールジメタクリレートに
架橋触媒を混合することにより、短時間で固化し、かつ
無毒であり、さらにこれにエチレングリコールを併用す
るので止水材として必要な弾力性と機械的強度を付与す
るものである。
本発明におけるA液の主成分であるポリエチレングリ
コールジメタクリレート水溶液は、架橋触媒を加えると
直ちに架橋して含水性のゲル状固化物となる。しかしこ
のようにして生成されるゲル状固化物は、弾力性と機械
的強度に乏しいため、これにエチレングリコールを併用
することによりこれらの特性を充分に引上げることがで
きる。エチレングリコールを含んだポリエチレングリコ
ールジメタクリレートは、架橋触媒で架橋すると吸水性
に富み止水剤として充分な効果を奏する。エチレングリ
コールA液にのみ添加して使用することもできるが、A
液およびB液の両方にできるだけ等分にして使用する
と、2液を同時に注入する際に溶液内での分散が良くな
りより望ましい。エチレングリコールはポリエチレング
リコールジメタクリレート樹脂100重量部に対し、合計
で1〜400重量部が望ましく、1重量部未満では上述の
効果が殆ど無く、また添加量を増やすにつれてその効果
も大きくなっていくが、400重量部を越えるとゲル状固
化物として取込みきれないエチレングリコールが流出す
ることになり望ましくない。
本発明において架橋触媒の水溶液としては過硫酸アン
モニウムの水溶液が好適する。過硫酸アンモニウムは、
ポリエチレングリコールジメタクリレート樹脂100重量
部に対し0.3重量部以上添加すれば樹脂は架橋してゲル
化する。添加量を増やすつれてゲル化速度は大きくな
り、ゲルの硬化度も高くなるので用途に応じて適宜添加
量を変えれば良いが、32重量部以上添加すると、得られ
るゲルが瞬時に硬化してしまうとともに、未反応の過硫
酸アンモニウムが粒状になって残るので好ましくない。
具体的には、ポリエチレングリコールジメタクリレート
樹脂100重量部に対し過硫酸アンモニウム8%水溶液を1
5〜100重量部程度添加するのが好ましい。15重量部未満
では架橋反応が遅く、得られるゲルも固く、また100重
量部を越えるとゲルのまとまりが悪くなり吸水性も低下
する。
また、架橋反応時間をさらに速めるために、反応促進
剤としてトリエタノールアミンを添加することもできる
が、この場合には反応促進作用を妨害するFe3+イオンを
除去するために硫酸マグネシウムを併用することが望ま
しい。
なお、本発明の止水材には、得られるゲルの硬度等の
調整の目的でアスファルト、カットバックアスファル
ト、セメント、タール、ビチューメン等の液体、砂、粘
土粉、セメント、石粉、炭素粉等の粉体、墨、顔料等の
着色剤を添加することもできる。
本発明の止水材料をコンクリートの亀裂部分等に充填
する場合には、A液とB液の両液をノズル等を用いて同
時に注入してやれば良い。
(実施例) 本発明の実施例について説明する。
実施例1〜 表に示す配合でA液とB液をそれぞれ調整した。そし
て両液を混合してゲル状固化物を得、次のようにして試
験した。
硬化時間…A液10mlとB液10mlを同時に混合し、完全に
硬化し液分が無くなるまでの時間をストップウォッチで
測定した。
水吸収後体積…ゲル状固化物約1gを蒸留水中に入れて密
封し、1週間後の体積を測定して、吸収前の体積との比
率を示した。
乾燥後体積…ゲル状固化物約1gを23℃の恒温槽に入れ、
1週間後の体積を測定して、乾燥前の体積との比率を示
した。
(発明の効果) 以上本発明は、アクリルアミド系化合物を用いないの
で無毒で地下水等を汚染することが無く、ポリエチレン
グリコールジメタクリレート樹脂に架橋触媒を混合する
ことにより、短時間で固化し、さらにこれにエチレング
リコールを併用するので止水材として必要な弾力性、を
大幅に向上さらに水吸収後と乾燥後の体積変化を極めて
小さくすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02D 3/12 E02D 3/12 審査官 川上 美秀 (56)参考文献 特開 昭62−22882(JP,A) 特開 昭61−221281(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレングリコールジメタクリレート
    にエチレングリコールを配合したA液と、前記ポリエチ
    レングリコールジメタクリレートに対する架橋触媒の水
    溶液または、前記水溶液にエチレングリコールを配合し
    た水溶液からなるB液とを混合して用いることを特徴と
    する止水材料。
JP25434388A 1988-10-07 1988-10-07 止水材料 Expired - Lifetime JP2722389B2 (ja)

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