JP2841212B2 - 止水材料 - Google Patents

止水材料

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、機械的強度が大きくかつ弾力性と吸水性に
優れたゲルを形成する止水材料に関する。
(従来の技術) 従来から洞道、トンネル、地下鉄道などの裏込め注入
材等として、ポリアクリルアミドなどの高吸水性ポリマ
ーを主体とする止水材料が広く使用されている。
しかしこのような止水材料は、脆くて機械的強度が小
さいため、荷重を支えることができないうえに、水圧等
の外圧がかかると潰れたり抜けたりするという問題があ
った。
またアクリルアミドのような親水性のポリマーを形成
するモノマーに、重合触媒やその他の添加剤などを配合
した止水材料も開発されているが、アクリルアミドは有
毒物質であるため、環境に多量に流出するようなことが
あると好ましくない。
一方アスファルト舗装道路の亀裂補修には、従来から
溶融アスファルトあるいはアスファルト乳剤を流し込む
という方法が採られているが、溶融アスファルトは亀裂
部に入ると直ちに冷却固化してしまうため、亀裂の先端
部まで充分に充填することができず、しかも強度が小さ
く再度亀裂を生じやすいうえに、使用できる温度範囲が
狭いという難点があった。
またアスファルト乳剤は、乾燥および固化に、1週間
以上を要し、かつ水分の含有率が約50重量%と高いた
め、固化後の体積減少が著しいという問題があった。
(発明の解決しようとする課題) このように止水や亀裂補修のために従来から各種の材
料が開発されているが、注入充填性、機械的強度および
弾力性が大きく、適当な固化時間を有す材料は得られて
いないのが現状であった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたも
ので、注入充填性が高く、適当な時間で固化し、かつ弾
力性、吸水性、耐熱・耐寒性、耐荷重性等が良好で、機
械的強度が大きいゲルを形成する止水材料を提供するこ
とを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) すなわち本発明の止水材料は、(a)N−メチロール
プロペンアミドを主体とし、これにアクリル酸塩モノマ
ーまたはメタクリル酸塩モノマーを配合してなる親水性
の線状ポリマー形成成分と、(b)前記親水性の線状ポ
リマー形成成分の重合触媒と、必要に応じて(c)水溶
性の多価アルコールとを、水に溶解または分散させてな
ることを特徴としている。
以下、上記各成分について説明する。
本発明に使用される(a)の親水性の線状ポリマー形
成成分のうち、主成分であるN−メチロールプロペンア
ミドは、アクリルアミドのオリゴマーであるが、アクリ
ルアミドに比べてはるかに毒性が低く、かつ重合して機
械的強度や膨潤性が大きく固化時間の短いゲルを形成す
る。
またN−メチロールプロペンアミドとともに配合する
アクリル酸塩モノマーまたはメタクリル酸塩モノマーと
しては、ナトリウムアクリレート、マグネシウムジアク
リレート、カルシウムジアクリレート、アルミニウムジ
アクリレート、ジンクジアクリレート、スタナスアクリ
レート、ナトリウムメタクリレート、マグネシウムジメ
タクリレートのような、アクリル酸またはメタクリル酸
のアルカリ金属、アルカリ土類金属等の金属塩が例示さ
れる。特にナトリウム塩またはマグネシウム塩の金属成
分は土壌の構成成分であるので環境汚染の問題を引き起
すことがなく本発明に適している。
(b)の前記親水性の線状ポリマー形成成分の重合触
媒としては、渦硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、
過硫酸カリウム等が例示されるが、これらの中でも特に
過硫酸アンモニウムが適している。
なお重合反応の時間を短縮するために、亜硫酸アンモ
ニウム、あるいは亜硫酸カリウムのような反応促進剤を
転化するようにしてもよい。またジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、ヒドラジンのような還元剤を転
化することによって、重合反応をより一層速めることが
でき、さらに鉄イオン系等の酸化剤を添加することによ
って、重合反応を遅らせることも可能である。
(c)の水溶性の多価アルコールは、ゲル状固化物に
弾力性を持たせ、かつ凍結防止や乾燥時の体積減少の防
止のために必要に応じて配合される成分である。このよ
うな多価アルコールとしては、例えばエチレングリコー
ル、グリセリン、イソプロピルアルコール等があげられ
る。
本発明においてはこれらの各成分の他に、トリエタノ
ールアミン、N・N−メチレンビスアクリルアミドのよ
うに、前記(a)成分から形成された親水性の線状ポリ
マーに架橋部位を形成する成分を添加することができ
る。
次に上記各成分の配合量について説明する。
(a)のアクリル酸塩モノマーまたはメタクリル酸塩
モノマーは、ゲルの弾力性や吸水性をさらに高めるため
に配合される成分であり、その配合量は、N−メチロー
ルプロペンアミド100重量部(以下単に部と示す。)に
対して0.6〜120部の範囲とすることが望ましい。アクリ
ル酸塩モノマー等の配合量が0.6部より少ないと、ゲル
が固くなりすぎて弾力性に乏しくなり、反対に120部よ
り多いと、ゲルのまとまりが悪くなるばかりでなくゲル
中に気泡が生じるので好ましくない。
また(b)の重合触媒は、通常2〜10%の水溶液で使
用され、固形分換算で、N−メチロールプロペンアミド
100部に対して0.5〜10部配合される。
また(c)NO水溶性の多価アルコールの配合量は、N
−メチロールプロペンアミド100部に対して400部以下と
することが望ましい。多価アルコールの配合量が400部
を越えると、ゲルの上部に取込みきれない過剰な多価ア
ルコールが遊離して溜り好ましくない。
以上の各成分の配合量は、それぞれ所望の特性が得ら
れるように、他の成分の配合量を勘案しながら上記範囲
内で適宜増減される。
本発明の止水材料は、通常(a)の親水性の線状ポリ
マー形成成分を水に溶解または分散させたA液と、
(b)の重合触媒を含み必要に応じて(c)の水溶性の
多価アルコールを加えたB液との2液に調整され、使用
直前に混合して用いられる。このとき特性の良好なゲル
を形成するために、A、B両液の混合で5〜50%の範囲
で水を含有するように調整することが望ましい。また混
合、注入の作業性を良くするために、A液とB液とをほ
ぼ1:1の体積皮で混合することができるように、各成分
の固形分濃度を調整することが望ましい。
なお本発明の止水材料には、以上の各成分の他にセメ
ント、スラグ、砂、石粉(炭酸カルシウム粉末)、木炭
粉、砕石粉、砂利、粘土、ミノソイル、ベントナイト、
クレーなどの骨材や充填剤、あるいはピッチ、タール、
ビチューメン、アスファルト乳剤のどの添加剤を、本発
明の効果をそこなわない範囲、例えば全体の10%以下の
割合で添加することもできる。
(作用) 本発明の止水材料は、(a)N−メチロールプロペン
アミドを主体とし、これにアクリル酸塩モノマーまたは
メタクリル酸塩モノマーを配合してなる親水性の線状ポ
リマー形成成分が、(b)の重合触媒によって、水を包
含した状態で、充填された洞道、トンネル、地下鉄道な
どの裏側や亀裂内部でゲル化する。
そしてこのゲルは吸水性であり、水を吸収して膨潤す
るため、水の漏出や浸入を防止する働きをする。また、
弾力性に富みかつ耐荷重性が良好なので、クラックが発
生することがなく、水圧がかかっても離脱することがな
い。
さらにこのとき、(c)の水溶性の多価アルコールを
ともに配合すると、蒸気圧が高くなって乾燥時の体積減
少の防止など乾燥に対する耐性を向上させることができ
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1、2 表に示す配合組成のA液とB液とを、ほぼ1:1の体積
比で混合して固化させた。また比較のために、マグネシ
ウムジアクリレートを配合しないで調製したA液に、実
施例では使用したB液を混合して固化させた。
次いで得られたゲルを使用して、直径4cm高さ0.7cmの
円盤状の試料片をそれそれ作製し、その弾力性を調べ
た。
またこれらの試料片を100mlの蒸溜水中に浸漬し、吸
水による体積の経日変化を測定した。
さらに、5日間浸漬後の体積を測定し、元の体積に対
する倍率を求めるとともに、吸水後の試験片の弾力性を
調べた。
また、この試料片を標準状態の雰囲気の中で乾燥して
事実上平衡したときの体積を測定した。
これらの測定結果を、それぞれ表下欄および図面のグ
ラフに示す。なお、配合組成は「部」で示した。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の止水材料は、機械的強
度、耐荷重性、耐熱耐寒性、耐薬品性等に優れており、
また弾力性、吸水性が良好であるので、洞道、トンネ
ル、地下鉄道等の裏込め注入材あるいはアスファルト舗
装道路の亀裂補修材として好適している。
【図面の簡単な説明】
図面は、実施例および比較例によって得られたゲルから
なる試料片について、吸水による体積の経日変化を測定
した結果を表すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 信彦 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 塩野 武男 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 3/10 C08F 226/02 C08F 220/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)N−メチロールプロペンアミドを主
    体とし、これにアクリル酸塩モノマーまたはメタクリル
    酸塩モノマーを配合してなる親水性の線状ポリマー形成
    成分と、(b)前記親水性の線状ポリマー形成成分の重
    合触媒とを、水に溶解または分散させてなることを特徴
    とする止水材料。
  2. 【請求項2】(a)N−メチロールプロペンアミドを主
    体とし、これにアクリル酸塩モノマーまたはメタクリル
    酸塩モノマーを配合してなる親水性の線状ポリマー形成
    成分と、(b)前記親水性の線状ポリマー形成成分の重
    合触媒と、(c)水溶性の多価アルコールとを、水に溶
    解または分散させてなることを特徴とする止水材料。
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