JP2721798B2 - Pc板窓枠用サッシ押え型枠 - Google Patents

Pc板窓枠用サッシ押え型枠

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JP2721798B2
JP2721798B2 JP6715994A JP6715994A JP2721798B2 JP 2721798 B2 JP2721798 B2 JP 2721798B2 JP 6715994 A JP6715994 A JP 6715994A JP 6715994 A JP6715994 A JP 6715994A JP 2721798 B2 JP2721798 B2 JP 2721798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に住宅建築の外壁な
どのPC板(プレキャストコンクリート板の略)を工場
生産する際に、養生ベッド上面に予め位置決めされる窓
枠用サッシを上側から全周に亘り押え付けるのに利用さ
れるPC板窓枠用サッシ押え型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、住宅建築の外壁等の窓枠用サッ
シ付きPC板の製作は、通常、次の手順で行われる。つ
まり、その手順を図5及び図6を参照して簡単に述べる
と、工場内に据付けた鉄板等の養生ベッド1の上面並び
に周囲型枠(図示省略)の清掃を行って剥離剤を塗布す
る。その養生ベッド1の上面に山形鋼を用いた下部固定
枠2を組立てながら載せてボルト等の締結具3により該
養生ベッド1に締結固定すると共に、その周囲所要箇所
に図示しないが鉄骨や鉄筋を組み入れる。また必要な電
線管や電気ボックスやその他の設備品を組み付ける。更
に所要の窓枠用サッシ(アルミサッシ)4を前記養生ベ
ッド1の上面に寝かせながら前記下部固定枠2に当てが
って位置決めセットする。なお、この際、窓枠用サッシ
4の外周下部には、室内側額縁装着用溝を成形するため
の木製等の型枠5を接着固定する。
【0003】こうした状態で、更に前記窓枠用サッシ4
の上側に重い窓枠用サッシ押え型枠6を載せるように取
り付け、これで該窓枠用サッシ4をこの上側から全周に
亘り押え付けて浮き上がらないようにする。この窓枠用
サッシ押え型枠6は背が高く次のコンクリート7の打設
時の型枠を兼ねている。
【0004】そうした状態で養生ベッド1の上面の窓枠
用サッシ4及びこの上側の押え型枠6の周囲にコンクリ
ート7を打設し、その表面7aの仕上げを行って検査す
る。そのまま養生ベッド1をボイラー等から導かれる蒸
気を用いて下側から60〜80℃程度に加熱すると共
に、上面全域に養生カバー(図示せず)を被せ、コンク
リート7を適度に加熱しながら養生促進する。
【0005】こうして所定経時後に、一時的に、養生カ
バーを剥がし、且つ上側の窓枠用サッシ押え型枠6を取
り外し、コンクリート7の表面7aや窓周面7bを左官
補修(手直し)を行う。そして、再度、前記窓枠用サッ
シ押え型枠6を嵌め込むようにして窓枠用サッシ4上に
載せ直すと共に、養生カバーを被せ直して養生促進す
る。こうして所定時間養生してから、養生カバーを剥が
して上側の窓枠用サッシ押え型枠6や下部固定枠2や周
囲型枠などを取り外して脱型し、窓枠用サッシ付きPC
板8を得る。
【0006】ここで、前記PC板8の製作にあたり利用
する前述の窓枠用サッシ押え型枠6は、鋼板6a,6
b,6cを溶接して断面コ字形状に組み上げると共に、
内部に補強鋼板6dを適当ピッチで溶接し、こうした組
立て部材を4本四辺形状に連接して溶接結合し、更に各
コーナー部に補強鋼板6eを溶接すると共に十字状に連
結補強材6fを溶接固定した、非常に重く強固な構造物
とされて、コンクリート打設時に窓枠用サッシ4の浮き
上がりを確実に防止すると共にコンクリート7の打設時
の型枠を兼ねようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来のPC板窓枠用サッシ押え型枠6は、大型でしかも前
述の如く鋼板性で非常に重い構造であるので、取り扱え
が不便で、人力では持ち上げることができず、PC板製
作の際、養生ベッド1上に位置決めセットされた窓枠用
サッシ4の上側に該サッシ押え型枠6を最初に取り付け
るときや、養生途中でコンクリート面の左官補修(手直
し)を行うために、該サッシ押え型枠6を一時取り外し
て再取り付けすときや、最後の取り外しのときなど、い
ずれもクレーンを使用しなければならず、それらの作業
が面倒で能率低下を招く。
【0008】また、窓枠用サッシ押え型枠6は、大型重
量物であるので、清掃がやりにくく、クレーンで吊り上
げて立て掛けるなどして清掃しなければならず面倒であ
ると共に、前述の如く養生途中で取り外した際の一時保
管場所や、PC板製作終了時に取り外した際の保管場所
に多くのスペースが必要で工場内の設備のレイアウトに
苦慮する。また大型で重量物を扱う作業による安全上の
問題もあった。
【0009】更に、窓枠用サッシ押え型枠6は、鋼板を
用いた強固部材であるので、窓枠用サッシ4上に載せた
り取り外したりする際に、アルミサッシである該窓枠用
サッシ4の表面に傷を付けやすく、PC板製品の不良を
招いたり、作業員が手などをぶつけて怪我をする問題が
ある。
【0010】また、前述の従来の窓枠用サッシ押え型枠
6は、個々に寸法が固定的で、各種異なるサイズの窓枠
用サッシ4に対応ができず、個々に寸法を合わせて製作
しなければならず、製作が面倒であると共にコスト高を
招いている。
【0011】本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、軽量な非金属製で且つ分割型で取り扱
えが楽であって、PC板養生ベッドの上面に位置決めセ
ットした窓枠用サッシ上に対し、作業員がクレーンを使
用せずに人力で手軽に取り付けたり取り外したりでき、
作業能率及び安全性の向上が図れると共に、該窓枠用サ
ッシを上側から確実に押え付けることができ、特にPC
板養生途中での一時的な取り外し・再取り付けが簡単に
でき、いつでもコンクリート面の左官補修(手直し)を
簡便にでき、また窓枠用サッシに傷を付けたり作業員が
怪我をすることがなくなり、しかも取り外した際の保管
場所のスペースが少なくて済むと共に、清掃が簡単且つ
綺麗にでき、更には各種異なるサイズの窓枠用サッシに
対応し易いなど、非常に使い勝ってが良いPC板窓枠用
サッシ押え型枠を安価に提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、PC板養生ベッドの上面に寝かせて下部
固定枠により位置決めセットされる窓枠用サッシを、コ
ンクリート打設時に上側から押え付けるPC板窓枠用サ
ッシ押え型枠において、軽量非金属製の角形棒状の型枠
部材を複数本連接して前記下部固定枠上に締結具を介し
着脱可能に締結することで窓枠用サッシを上側から全周
に亘り押え付け得る構成としたことを特徴とする。前記
PC板窓枠用サッシ押え型枠の型枠部材は、硬質ゴム製
の中空角形棒状で、且つ空気抜き孔を有することが望ま
しい。
【0013】
【作用】前記構成のPC板窓枠用サッシ押え型枠であれ
ば、各型枠部材が硬質ゴム等の軽量な非金属製の複数本
の型枠部材を用いた分割型構造であるので、取り扱いが
楽であって、PC板養生ベッドの上面に位置決めセット
した窓枠用サッシ上に対し、作業員がクレーンを使用せ
ずに人力で手軽に取り付けたり取り外したりでき、作業
能率及び安全性の向上が図れるようになると共に、各型
枠部材を連接して下部固定枠に締結具により締結するの
で、窓枠用サッシを上側から押え付けてコンクリート打
設時に該窓枠用サッシの浮き上がりを確実に防止し、且
つ打設コンクリートの型枠の役目をなすようになる。
【0014】また、各型枠部材は締結具を緩めることで
手軽に脱着できるので、クレーン等の準備をせずに、P
C板養生途中のいつでも手軽に一時的な取り外し・再取
り付けが簡単にできて、コンクリートの窓周面の左官補
修(手直し)を適切な時期に簡便にできるようになる。
【0015】更に、各型枠部材が硬質ゴム等の軽量な非
金属製であるので、窓枠用サッシに傷を付けたり作業員
が怪我をすることがなくなり、しかも分割型構造である
ので、取り外した際の保管場所のスペースが少なくて済
むと共に、清掃が簡単且つ綺麗にでき、更には各種異な
るサイズの窓枠用サッシに対し各型枠部材の長さなどを
選定して組み合わせすることで楽に対応できて、従来の
鋼板製の窓枠用サッシ押え型枠の如く個々に製作しなく
ても済み、コストの低減が図れるようになる。
【0016】また、各型枠部材を、硬質ゴム製の中空角
形棒状で、且つ空気抜き孔を有する構成とすることで、
前述の作用に加え、更に軽量化が図れて取り扱えが楽と
なると共に、PC板の養生中に加熱されても、中空で且
つ空気抜き孔を有するので熱膨張による変形が生じ憎
く、仮に曲りなどの変形が生じても、その修正が簡単に
できるようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1及び図2を
参照しながら説明する。なお、図1(a)は図2のW−
W線に沿う一部省略した断面図、図1(b)は図2のX
−X線に沿う一部省略した断面図、図2はPC板窓枠用
サッシ押え型枠と下部固定枠との平面図である。
【0018】まず、従来同様のPC板8の製作用の養生
ベッド1の上面にコンクリート7の打設前に窓枠用サッ
シ4を位置決め固定するものとして、前後左右の4辺部
に一個ずつの下部固定枠12が設けられる。これら下部
固定枠12は、従来の山形鋼に代えて、それぞれ鋼板を
溶接結合して組み立てたものである。つまり、鋼板12
a,12b,12cを溶接して断面略コ字形状に組み上
げると共に、内部に補強鋼板12dを適当ピッチで溶接
した強固な構造体で、上下高さHが養生ベッド1上への
窓枠用サッシ4のセット高さ(上面)と同等に設定され
ている。
【0019】これら下部固定枠12が図2に示す如く前
後左右の4辺部に配してボルト等の締結具13により養
生ベッド1にそれぞれ締結固定され、これらの外側に当
てがうように前記窓枠用サッシ(アルミサッシ)4を前
記養生ベッド1の上面に寝かせながら位置決めセットで
きるようにしている。この際、窓枠用サッシ4の外周下
部に室内側額縁装着用溝を成形するための型枠15を接
着固定し、これにて窓枠用サッシ4を養生ベッド1上面
から2mm程度浮かせる状態に支持する。この型枠15は
本実施例では硬質ゴム製のものとしたが、従来同様に木
製のものでも良い。
【0020】ここで、前記窓枠用サッシ4を上側から押
え付けて浮き上がを防止すると共に打設コンクリート7
の型枠となる窓枠用サッシ押え型枠16が取り付けられ
る。この窓枠用サッシ押え型枠16は、軽量非金属製の
角形棒状の複数本の型枠部材、好ましくは硬質ゴム(N
BR)製一体成形品よりなる複数本(図示の実施例では
4本)の中空角形棒状の型枠部材17,18,19,2
0を用いたもので、これらの型枠部材17〜20を個々
に図1に示す如く前記窓枠用サッシ4上面及び下部固定
枠12上面に跨がって載せて、それら型枠部材17〜2
0を図2に示す如く四辺形状に連接し、この状態で各型
枠部材17〜20を各々適当ピッチ(例えば200mm 〜40
0mm 程度のピッチ)で穿設した取付穴17a,18a,
19a,20aを介しボルト・ナットの締結具21によ
り該下部固定枠12に締結して取り付けることで、窓枠
用サッシ4を上側からこの全周に亘り押え付け得る構成
となっている。これら各型枠部材17〜20は前記締結
具21を操作すことで下部固定枠12に対し着脱可能で
ある。なお、その下部固定枠12の上面部には各型枠部
材17〜20の曲り防止及び位置決め用の小角棒状のガ
イド部材22が設けられている。
【0021】また、これら硬質ゴム製の中空角形棒状の
型枠部材17〜20は、PC板8の蒸気養生中に加熱さ
れても膨脹しないように、上面の適当複数箇所に(一本
につき2箇所以上)に小径な空気抜き孔17b,18
b,19b,20bが形成されている。
【0022】また、各型枠部材17〜20は、この各々
の外側コンクリート型面部17c、18c、19c、2
0cが外広がり状に傾斜せしめられて、打設コンクリー
ト7の窓周面7bからの脱型が容易になるようにされて
いる。なお、その各型枠部材17〜20は硬質ゴム製の
中空角形棒状をなして多少の変形が可能であるので、各
々の外側コンクリート型面部17c、18c、19c、
20cが垂直であっても打設コンクリート7の窓周面7
bからの脱型は可能である。
【0023】しかし、窓枠用サッシ4の図1(b)の左
端に示す下辺部(敷居部)を上側から押え付ける型枠部
材20は、雨水侵入防止のために打設コンクリート7の
窓周面7bに傾斜を付ける必要があることから、少なく
ともこの外側コンクリート型面部20cだけは外広がり
状に傾斜せしめている。また、窓枠用サッシ4の上辺部
と左右辺部の三方のサッシ部は略同一断面形状をなす
が、前記下辺部(敷居部)は他のものと異なる断面形状
をなすので、この下辺部を上側から押え付ける型枠部材
20はこの外側コンクリート型面部20cの下部に突条
部20dを一体に突設している。
【0024】こうした構成の窓枠用サッシ押え型枠16
を用いて、住宅建築の外壁等の窓枠用サッシ付きPC板
の製作を行う手順をのべると、工場内に据付けた鉄板等
の養生ベッド1の上面並びに周囲型枠(図示省略)の清
掃を行って剥離剤を塗布する。その養生ベッド1の上面
に4本の前記下部固定枠12を締結具13により締結す
ることで所定位置に周配する状態に固定すると共に、そ
の周囲所要箇所に図示しないが鉄骨や鉄筋を組み入れ
る。また必要な電線管や電気ボックスやその他の設備品
を組み付ける。更に所要の窓枠用サッシ(アルミサッ
シ)4を前記養生ベッド1の上面に寝かせながら前記下
部固定枠12に当てがって位置決めセットする。この
際、窓枠用サッシ4の外周下部に室内側額縁装着用溝を
成形するための型枠15を接着固定する。
【0025】こうした状態で、更に前記窓枠用サッシ4
の上側に前述の窓枠用サッシ押え型枠16を載せるよう
に取り付ける。つまり、作業員が手作業で窓枠用サッシ
押え型枠16の硬質ゴム製の中空角形棒状の型枠部材1
7,18,19,20を一本ずつ個々に図1に示す如く
前記窓枠用サッシ4上面及び下部固定枠12上面に跨が
って載せ、それら型枠部材17〜20を図2に示す如く
四辺形状に連接し、この状態で各型枠部材17〜20を
取付穴17a,18a,19a,20aを介してボルト
・ナットの締結具21により該下部固定枠12に締結し
て取り付ける。これで窓枠用サッシ押え型枠16により
窓枠用サッシ4をこの上側から全周に亘り押え付けて浮
き上がらない状態とする。
【0026】こうした状態で養生ベッド1の上面の窓枠
用サッシ4及びこの上側の押え型枠16の周囲にコンク
リート7を打設し、その表面7aの仕上げを行って検査
する。そのまま養生ベッド1をボイラー等から導かれる
蒸気を用いて下側から60〜80℃程度に蒸気加熱する
と共に、上面全域に養生カバー(図示せず)を被せ、コ
ンクリート7を適度に加熱しながら養生促進する。
【0027】こうして所定経時後に、一時的に、養生カ
バーを剥がし、且つ上側の窓枠用サッシ押え型枠16を
取り外し、即ち、作業員が各型枠部材17,18,1
9,20の締結具21を抜き外して、それら型枠部材1
7〜20を一本ずつ作業員が人力で個々に取り外す。
【0028】こうしてコンクリート7の表面7aや窓周
面7bを左官補修(手直し)を行う。そして、再度、前
記窓枠用サッシ押え型枠16の各型枠部材17〜20を
前述同様にして窓枠用サッシ4上面及び下部固定枠12
上面に取り付け、養生カバーを被せ直して養生促進す
る。こうして所定時間養生してから、養生カバーを剥が
して上側の窓枠用サッシ押え型枠16や下部固定枠12
や周囲型枠などを取り外して脱型し、窓枠用サッシ付き
PC板8を得る。
【0029】こうした窓枠用サッシ押え型枠16であれ
ば、硬質ゴム等の軽量な非金属製の複数本の型枠部材1
7〜20を用いた分割型構造であるので、取り扱えが楽
であって、PC板養生ベッドの上面に位置決めセットし
た窓枠用サッシ4上に対し、作業員がクレーンを使用せ
ずに人力で手軽に取り付けたり取り外したりでき、作業
能率及び安全性の向上が図れるようになる。また各型枠
部材17〜20が硬質ゴム等の軽量な非金属製であって
も、それぞれ中空断面角棒状をなして連接する状態で下
部固定枠12上に締結具21によりしっかり締結固定で
きるので、窓枠用サッシ4を上側から押え付けてコンク
リート打設時に該窓枠用サッシ4の浮き上がりを確実に
防止し、且つ打設コンクリート7の型枠としても満足し
た機能を果たす。
【0030】また、各型枠部材17〜20は締結具21
を緩めることで手軽に脱着できるので、クレーン等の準
備をせずに、PC板養生途中のいつでも手軽に一時的な
取り外し・再取り付けが簡単にできて、コンクリート7
の窓周面7bの左官補修(手直し)を適切な時期(例え
ば早めに)に簡便にできるようになる。
【0031】更に、各型枠部材17〜20が硬質ゴム等
の軽量な非金属製であるので、窓枠用サッシ4に傷を付
けたり作業員が怪我をすることがなくなり、しかも分割
型構造であるので、取り外した際の保管場所のスペース
が少なくて済むと共に、清掃が簡単且つ綺麗にできるよ
うになる。
【0032】また、各型枠部材17〜20を、硬質ゴム
製の中空角形棒状で、且つ空気抜き孔を有する構成とし
たので、更に軽量化が図れて取り扱えが楽となると共
に、PC板の養生中に加熱されても、中空で且つ空気抜
き孔を有するので熱膨張による変形が生じ憎く、仮に曲
りなどの変形が生じても、その修正がゴム製であるので
簡単にできるようになる。
【0033】更には、窓枠用サッシ押え型枠16が硬質
ゴム等の軽量な非金属製の複数本の型枠部材17〜20
を用いた分割型構造であるので、それら型枠部材17〜
20の長さを適当に選定するだけで、各種異なるサイズ
の窓枠用サッシ4に対し対応可能で、従来の鋼板製の窓
枠用サッシ押え型枠の如く個々に製作しなくても済み、
コストの低減が図れるようになる。
【0034】次に、本発明の他の実施例を図3及び図4
により説明する。まず、図3に前記実施例よりも更に細
分割構造とした窓枠用サッシ押え型枠26を例示する。
つまり、この例の窓枠用サッシ押え型枠26では、前述
のように窓枠用サッシ4の下辺部(敷居部)を上側から
押え付ける型枠部材20はその他のものと断面形状が異
なるので、前記実施例と全く同様1本ものとし、その
他、窓枠用サッシ4の上辺部と左右辺部の三方のサッシ
部を押え付ける型枠部材は、それぞれ2分割した直の型
枠部材27A,27B,28A,8B,29A,29B
で構成されている。
【0035】また、図4に例示する窓枠用サッシ押え型
枠36は、前記同様に窓枠用サッシ4の下辺部(敷居
部)を上側から押え付ける型枠部材20はその他のもの
と断面形状が異なるので、前記実施例と全く同様1本も
のとし、その他、窓枠用サッシ4の上辺部と左右辺部の
三方のサッシ部を押え付ける型枠部材は、左右一対のL
字形のコーナー型枠部材37A,37Bと、これら相互
間と前記型枠部材20との間とをつなぐ各々直な型枠部
材38,39,40とで構成されている。
【0036】なお、その図3及び図4に示した分割型の
窓枠用サッシ押え型枠25,36の全ての型枠部材2
0,27A,27B,28A,8B,29A,29Bや
37A,37B,38,39,40は,前記図1に示し
た実施例と同様の断面形状をなす硬質ゴム製の中空角形
棒状のものであり、それぞれ前述同様に取付穴を介しボ
ルト・ナットの締結具21により下部固定枠12に対し
個々に脱着可能に取り付けできると共に、各々の2箇所
以上に小径な空気抜き孔を有している。
【0037】こうした図3及び図4に示す分割型の窓枠
用サッシ押え型枠25,36であれば、各種型枠部材を
適当に選定組み合わせることで、各種異なるサイズの窓
枠用サッシ4に対し更に楽に対応可能となる。
【0038】なお、前記実施例の窓枠用サッシ押え型枠
では、各々の型枠部材を硬質ゴム製の中空角形棒状とし
たが、これのみに限定されることなく、ゴム以外の例え
ば塩化ビニール等の合成樹脂製成形品としてもよく、ま
た、その断面形状も中空角形以外に断面コ字形など各種
断面形状の棒状のもとしても良い。
【0039】
【発明の効果】本発明のPC板窓枠用サッシ押え型枠
は、前述の如く構成したので、軽量な非金属製で且つ分
割型で取り扱いが楽であって、PC板養生ベッドの上面
に位置決めセットした窓枠用サッシ上に対し、作業員が
クレーンを使用せずに人力で手軽に取り付けたり取り外
したりでき、作業能率及び安全性の向上が図れると共
に、該窓枠用サッシを上側から確実に押え付けることが
でき、特にPC板養生途中での一時的な取り外し・再取
り付けが簡単にでき、いつでもコンクリート面の左官補
修(手直し)を簡便にでき、また窓枠用サッシに傷を付
けたり作業員が怪我をする心配がなく、しかも取り外し
た際の保管場所のスペースが少なくて済むと共に、清掃
が簡単且つ綺麗にでき、更には各種異なるサイズの窓枠
用サッシに対応し易いなど、非常に使い勝ってが良く且
つコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPC板窓枠用サッシ押え型枠の一実施
例を示し、(a)は使用状態の一部省略した断面図(図
2のW−W線に沿う断面図)、(b)は同じく使用状態
の一部省略した断面図(図2のX−X線に沿う断面
図)。
【図2】同上実施例のPC板窓枠用サッシ押え型枠と下
部固定枠との平面図。
【図3】本発明のPC板窓枠用サッシ押え型枠の他の実
施例を示す平面図。
【図4】本発明のPC板窓枠用サッシ押え型枠の更に異
なる実施例を示す平面図。
【図5】従来のPC板窓枠用サッシ押え型枠の平面図。
【図6】同上従来例のPC板窓枠用サッシ押え型枠の使
用状態を示し、(a)は図5のY−Y線に相当する部分
の一部省略した断面図、(b)は図5のZ−Z線に相当
する部分の一部省略した断面図。
【符号の説明】
1…PC板養生ベッド、4…窓枠用サッシ、7…コンク
リート、8…PC板、12…下部固定枠、16、26、
36…窓枠用サッシ押え型枠、17〜20,27A〜2
9B,37A〜40…型枠部材、17b〜20b…空気
抜き孔、21…締結具。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC板養生ベッドの上面に寝かせて下部
    固定枠により位置決めセットされる窓枠用サッシを、コ
    ンクリート打設時に上側から押え付けるPC板窓枠用サ
    ッシ押え型枠において、軽量非金属製の角形棒状の型枠
    部材を複数本連接して前記下部固定枠上に締結具を介し
    着脱可能に締結することで窓枠用サッシを上側から全周
    に亘り押え付け得る構成としたことを特徴とするPC板
    窓枠用サッシ押え型枠。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のPC板窓枠用サッシ押え
    型枠において、型枠部材は、硬質ゴム製の中空角形棒状
    で、且つ空気抜き孔を有することを特徴とするPC板窓
    枠用サッシ押え型枠。
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