JP2721752B2 - 誤り制御方法 - Google Patents

誤り制御方法

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JP2721752B2
JP2721752B2 JP2405447A JP40544790A JP2721752B2 JP 2721752 B2 JP2721752 B2 JP 2721752B2 JP 2405447 A JP2405447 A JP 2405447A JP 40544790 A JP40544790 A JP 40544790A JP 2721752 B2 JP2721752 B2 JP 2721752B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誤り訂正符号及び誤り
検出符号の組み合わせ符号を用いた誤り制御方法に関す
る。データ伝送の信頼性を向上するための誤り制御方法
では、データ部に誤り訂正符号及び誤り検出符号を加え
た符号語を送信する。受信側では、まず誤り訂正符号を
復号し、訂正可能な誤りがあると判断されたら、訂正処
理を行い、訂正不可能と判断されたら処理を終了する。
誤り訂正符号に誤りなし又は訂正可能と判断された場合
には、次に誤り検出符号の復号を行う。誤り検出信号の
復号結果から誤りがなければ受信後の復号結果を受け入
れ、誤りが検出されば復号結果は使用しない。しかし
受信された誤り訂正符号や誤り検出符号のみに誤りが生
じていた場合、データ部が正常であっても誤りと判断し
て再受信や再読み込みを行っており、データ部が正しい
ことを判断して可能な限り受け入れることが望まれる。
【0002】
【従来の技術】従来のデータ通信やデータ伝送にあって
は、データの信頼性向上のために誤り訂正符号や誤り検
出符号を使用した誤り制御方式が広く用いられている。
また伝送するデータに対し誤り訂正符号を付加する誤り
制御方式以外に、誤り訂正符号と誤り検出符号を組み合
わせる誤り制御方式も良く行われている。
【0003】このように誤り訂正符号と誤り検出符号を
組み合わせる誤り制御方式にあっては,図15に示すよ
うに、送信側において、kシンボルのデータ部に対し、
データ部に基づくmシンボルの誤り訂正用検査シンボ
ル、更にdシンボルの誤り検出用検査シンボルを加えた
nシンボル(n=k+m+d)からなる符号語を構成す
る符号化処理を行う。ここで、1シンボルとは所定のb
ビットから構成されるデータの単位とする。
【0004】このような送信側での符号化処理に対し、
受信側での復号時には次のような処理を行う。 (1)まず復号対象となった受信語に対し誤り訂正符号
の復号を行い,誤りが無ければ,次の処理へ進む。 (2)訂正可能な誤りがあると判断されたら,訂正処理
を行う。 (3)訂正不可能と判断されたら,次の誤り検出処理を
止める。 (4)訂正可能と判断された場合,次に誤り検出符号の
復号を行う。 (5)誤り検出符号の復号結果から誤りなしと判断され
たら受信語の復号結果を正しいデータとして受け入れ
る。 (6)誤りが検出されれば,復号結果のデータは使用し
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな復号を行う従来の誤り制御出方式においては、誤り
検出用検査シンボルに誤りが発生すると,データや誤り
訂正用検査シンボルに誤りが無くても,誤りが検出され
たと見做してデータは受け入れられない。また、復号を
簡単にするために、誤り訂正用検査シンボルに誤りが発
生しても誤りは訂正しないという復号方式もあるが、こ
の方式では誤り訂正訂正用検査シンボルに生じた誤りだ
けで受信語全体が受け入れられなくなる場合がある。
【0006】このように従来の誤り制御方式では、誤り
検出用検査シンボルや誤り訂正用検査シンボルのみに誤
りが生じている場合のデータ部の取扱いについて考慮さ
れておらず、データそのものには誤りがない場合でも、
本来必要ではない受信語の再受信や再読み込みが行われ
ることになり、復号処理時間の増加を招くという問題が
あった。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、誤り訂正用検査シンボルや誤り訂正
用検査シンボルのみに発生した誤りに対しデータ部の使
用を可能にして再受信や再読出しを必要最小限に抑える
ようにした効率のよい誤り制御方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、データ部1に誤り訂正符号2
及び誤り検出符号3を組み合わせた符号を用いた誤り制
方法を対象とする。このような誤り制御方法につき本
発明にあっては、誤り訂正符号2の復号時の訂正状況と
誤り検出符号3の復号状況から、誤り訂正用検査シンボ
ルや誤り検出用検査シンボルにのみ許容値以下の誤りが
あると判断された場合には、受信後のデータ部1の復号
結果は正しいものとして受け入れることを特徴とする。
【0009】即ち本発明にあっては、kシンボルのデー
タに対して、データから求められるmシンボルの誤り訂
正用検査シンボルとdシンボルの誤り検出用シンボルを
付加したものを、一つの符号語として誤り訂正及び誤り
検出の単位とする。この符号語を送信または記録し、そ
れを受信または読出したものを受信語と呼び、復号処理
の対象とする。
【0010】受信語のデータ部と誤り訂正用検査シンボ
ルを復号することによって、以下のように分類できる。 (1)誤りなし (2)データ部と誤り訂正用検査シンボルの両方または
片方に訂正可能な誤りがある。
【0011】(3)訂正不可能な誤りがある。 このような分類に対する処理は次のようになる。まず訂
正不可能な誤りありの場合は、受信語は誤っていると判
断して、再受信等の処理を行う。また誤りなしの場合
は、次の処理へ進む。更に訂正可能な誤りの場合は、デ
ータ部の誤りは訂正し、検査シンボルの誤りは、その有
無と個数を記憶して次の処理へ進む。
【0012】次の誤り訂正用検査シンボルの復号で誤り
なし或いは訂正可能な誤りありとの結果が得られた場
合、次に誤り検出符号の復号を行い、受信語から得られ
た誤り検出用検査シンボルと復号で得られた検査シンボ
ルを比較する。この時、不一致のものが無ければ、誤り
が検出されなかったと判断して復号を終了する。不一致
の場合、不一致の個数と第一段階での誤り訂正用検査シ
ンボルの復号結果に基づき、誤りがデータ部ではなく、
誤り訂正用検査シンボルと誤り検出用検査シンボルの片
方または両方に規定の個数以下の誤りであると判定され
たら、復号を終了してデータ部のデータは正しいものと
する。それ以外の場合は、受信後は誤っているとして再
受信等の処理を行う。
【0013】また本発明の誤り制御方法にあっては、誤
り訂正符号2の復号時の訂正状況と誤り検出符号3の復
号状況から、誤り訂正用検査シンボルや誤り検出用検査
シンボルにのみ許容値以下のバースト誤りがあると判断
された場合には、受信後のデータ部3の復号結果は正し
いものとして受け入れることを特徴とする。
【0014】
【作用】このような構成を備えた本発明の誤り制御にあ
っては、誤り訂正符号の復号時の訂正状況と誤り検出符
号の復号状況から、誤り訂正用検査シンボルや誤り検出
用検査シンボルにのみ許容値以下の誤りがあると判断さ
れた場合には、受信語のデータ部の復号結果は正しいも
のとして受け入れられ、誤り訂正用検査シンボルや誤り
検出用検査シンボルだけに発生した誤りによってデータ
部が使用できなくなってしまう問題を解消し、再受信や
再読み込み等の処理を必要最小限に抑える効率の良い誤
り制御ができる。
【0015】
【実施例】図2は本発明の一実施例を示した実施例構成
図である。図2において、符号器10のバッファ11に
入力されたデータに対し、図3(a)に示すように、k
シンボル毎に誤り検出用検査シンボル生成回路12でm
シンボルの誤り訂正用検査シンボルが求められ、また誤
り検出用検査シンボル生成13でdシンボルの誤り検出
用検査シンボルが求められ、これらが付加されてインタ
フェ−ス制御装置14を介して通信路/記憶媒体30に
送りだされる。15はデータ符号化を制御する制御装置
である。
【0016】データを通信路/記憶媒体30から取り出
す場合には、復号器20のインタフェ−ス制御装置21
を通じて受信語をバッファ22に取り入れ、バッファ2
2の受信語から誤り訂正用シンドローム生成回路23で
誤り訂正用シンドロームを求め、また誤り検出用シンド
ローム生成回路24で誤り検出用シンドロームを求め、
復号を実行する。
【0017】復号器20全体を制御する制御装置25内
には、MPU26、制御記憶27、レジスタ28が設け
られ、復号のための情報やシンドロームなどを取り扱
う。受信語を復号したのち、許容できる範囲内の誤りの
みが発生していると判定された場合は、訂正されたデー
タを出力し、それ以外の場合は、受信語の再読み込み等
を実行する。誤り訂正用シンドローム生成回路23の詳
細は図5に示され、誤り検出用シンドローム生成回路2
4の詳細は図4に示される。
【0018】以下の説明では、 データ部 k=20 誤り訂正用検査シンボルm=8 誤り検出用検査シンボルd=4 1シンボル =8ビット の場合を例とって説明する。
【0019】まず20シンボルのデータ部は、図3
(b)に示すように、1シンボルおきにインターリーブ
し、10シンボルずつのj=1,j=0の二つのグルー
プに分け、各グループにGF(28 )上の短縮化RS符
号に拡大RS符号の検査シンボルを二つ加えたものを誤
り訂正符号とする。この符号は、1バイトのデータをG
F(28 )上の元として符号化/ 復号化を行う。
【0020】GF(28 )を生成する原始多項式を P(X)=X8 +X7 +X5 +X3 +1 とし、その原始元をαとする。ここで、データシンボル
Ii (i=0,1, ‥,19)、検査シンボルWij,W3j,Woj
(i,j=0,1) はGF(28 )の元である。データシンボル
から検査シンボルWijを求めるために, 次の多項式Ij
(X)(j=0,1) を定義しておく。
【0021】
【数1】
【0022】また検査シンボルWijは、RS符号の生成
多項式を
【0023】
【数2】
【0024】として
【0025】
【数3】
【0026】と表すことができる。拡大RS符号の検査
シンボルX3jは、
【0027】
【数4】
【0028】として
【0029】
【数5】
【0030】である。拡大RS符号の検査シンボルXoj
は、データシンボルとRS符号の検査シンボルをEX−
ORしていくことで生成される。拡大RS符号の検査シ
ンボルX3jと誤り検出用シンボルはEX−ORの対象と
はしない。拡大RS符号の検査シンボルXojは、次式の
ように与えられていると見做せる。
【0031】
【数6】
【0032】更に誤り検出用としてDi (i=1,2,3,4)が
付加される。Diを生成するための多項式は、
【0033】
【数7】
【0034】であり、これで入力データを除算しながら
加えていく。iは、インターリーブJ=0/1の両方
の全てのデータを入力データとする。検査シンボルは、
入力データを”00”として演算する。データはこれら
の検査シンボルが付加されて符号化される。復号は読み
取った受信語のインターリーブ単位で行う。インターリ
ーブ単位の受信語をRj(X)(j=0,1)とする
と、復号は先ず次のシンドロームS1,S2,S3を求
めることから始まる。
【0035】
【数8】
【0036】誤りがなければ、S1=S2=S3=0で
ある。次に受信語のデータシンボルか、RS符号の検査
シンボルに単一誤りEmが生じるとシンドロームは以下
のようになる。
【0037】
【数9】
【0038】また誤りパターンEmは、上式から
【0039】
【数10】
【0040】となる。シンドロームSiにα-i(i=1,2,
3) を乗じていき、すべての結果が等しくなったとき、
それが誤りパターンEmを与える。誤り位置は乗じた回
数から求められる。拡大RS符号の検査シンボルで、単
一誤りが生じるとシンドロームは S1=S2=0 (2) S3=Em (3) となる。 そこで、
【0041】
【数11】
【0042】のときには、拡大RS符号の検査バイトで
単一誤りが発生したとみなし、訂正は行わない。受信語
に二重以上の誤りが発生すると、式(1)または式
(2),(3)の条件に当てはまることがないので、二
重以上の誤りを検出することができる。受信語全体の復
号処理は以下の手順で実行される。 (1)1つの受信語を受け取ると、誤り訂正符号のチェ
ックをし、その結果(及びシンドローム)を格納してお
く。結果は、誤りなし、単一誤り検出、二重以上の誤り
検出の三つに分かれる。 (2)誤り検出用検査シンボルまで受け取った時に、誤
りがあったことが示されていれば、エラー訂正処理を開
始する。 (3)まず単一誤りが検出されていれば、格納されてい
るシンドロームに基づいてデータを訂正する。 (4)訂正を行うたびに、拡大RS符号の検査シンボル
Xojと誤り検出符号から得られるシンドロームSoj(j=
0,1) ,SDi(i=1,2,3)を更新する。Sojには使用した
誤りパターンをEX−ORしていく。シンドロームSD
iには、訂正が行われたことによって、取り除かれた影
響分を減じていく。 (5)単一誤りをすべて訂正した後、二重以上の誤りを
検出している部分の訂正に入る。そのシンドロームS
1,S2,S3と、拡大RS符号の検査シンボルXojか
ら得られるシンドロームを合わせると、インターリーブ
単位で二つのシンボルの誤りの訂正ができる。その復号
手順を以下に示す。
【0043】符号語Cj (X)を送り、誤りEj (X)
が加わって、 Rj (X)=Cj (X)+Ej (X) が得られたとする。まず、次のシンドロームS0,S
1,S2,S3を求める。S1,S2,S3は、前述の
シンドロームと同じであり、S0=Sojである。
【0044】
【数12】
【0045】ここでCj (αi )=0(i=0,1,2,3) であ
るから
【0046】
【数13】
【0047】となる。即ち、シンドロームは、誤りだけ
の関数なので、誤りがなければ、これらのシンドローム
はすべて0である。二重誤りが生じた場合、即ち、誤り
EmとEnが発生した場合、シンドロームは、
【0048】
【数14】
【0049】となる。二重誤りを訂正するには、式
(4)〜(7)から、m,nとEm,Enを求めればよ
い。ここで、誤り位置多項式として、次式を用いること
にする。
【0050】
【数15】
【0051】式(8)おいて、X=σ1 Yと一次変換し
た次式を考える。
【0052】
【数16】
【0053】式(9)の二つの根Y1,Y2は、ρの値
より定めることができる。また、σ1,σ2 はシンドロー
ムと次のような関係がある。
【0054】
【数17】
【0055】式(8)〜(11)式より、シンドローム
Siからσ1 ,σ2 を求め、σ1 とσ2 からρを計算
し、ρの値から Y1,Y2(=1+Y1) が求められれば、 X=σ1 Y なる関係から、式(8)の2根
【0056】
【数18】
【0057】を求めることができる。ρとY1の関係
は、予め求めておき記憶しておく。αのm乗とαのn乗
が求められれば、式(4)(5)を用いてEm,Enが
決定できる。
【0058】
【数19】
【0059】ところで、二重誤りの片方として、拡大R
S符号の検査シンボルXojに誤りEnが発生した場合に
は、シンドロームS0〜S3は次のようになる。
【0060】
【数20】
【0061】そこでシンドロームS1,S2から誤りE
mを求めると
【0062】
【数21】
【0063】となって、 S0=Em となる。検査シンボルXojに発生した誤りは訂正する必
要がないので、誤り位置mに発生した誤りEmのみを訂
正する。訂正後、S0とSD1〜Sd4の更新も行う。
【0064】以上のような符号化と復号によって、デー
タに生じたインターリーブ当たり2個までの誤りシンボ
ルを訂正することが可能であり、受信語に生じたインタ
ーリーブ当たり2個、全体でc(=4)個以下の誤りでは、
受信語は正しいと判断するものとする。復号にあっては
図6〜図10のフローチャートに示す第1段階の処理が
まず行われる。
【0065】まず、図6のステップ100(以下「ステ
ップ」は省略)に示すように、誤り訂正用検査シンボル
に発生した誤りの個数を示すNEmと、誤り検出用検査
シンボルに発生した誤りの個数(不一致個数)を示すN
Ed を、NEm=0,NEd=0にセットしておく。次
に101で誤り検出符号のシンドロームを生成する。S
3以降の処理はインターリーブj=0,1のそれぞれに
ついて実行し、終了後それぞれのデータ部に誤りが有っ
たことを示すフラグf1jと、検査シンボルに誤りが有
ったことを示すフラグf2jを求めておく。
【0066】ここでインタリーブJ=0のフラグf10
とf11の論理和をf1、インタリーブj=1のフラグ
f20とf21の論理和をf2として、図12の復号結
果の処理フローチャートで使用する。インターリーブj
=0,1の各々において、最初に104で誤り訂正符号
のシンドロームS0〜S3を生成する。続いて105で S1=S2=S3=0 且つ S0=0 なら誤りが無いものとして、107でフラグfij,f
2jをオフd、108でインタリーブjを1つ増やして
103に戻る。尚、103でインタリーブj=0,1の
処理の終了が判別されると112に進む。
【0067】
【数22】
【0068】ならば、105,106から108に進
み、単一誤りが拡大RS符号の検査シンボルXojにあっ
たとして、誤り訂正は行わず、フラグfijはオフ、f
2jはオンにセットし、更に109で誤り訂正用シンボ
ルの誤り個数を示すNEmに1を加える。
【0069】
【数23】
【0070】ならば、単一誤りが拡大RS符号の検査シ
ンボルX3jにあったとして108に進み、誤り訂正は行
わず、フラグfijはオフ、f2jはオンにセットし、
誤り個数NEmに1を加える。これ以外の場合には、図
7に進んで単一誤りの発生を調査する。図7において
は、まず113で誤り位置を示すmをにセットした後に
114を介して115に進み、シンドロームS1,S
2,S3に
【0071】
【数24】
【0072】を乗じていき、116で一致するかどうか
調べる。一致しなければ単一誤りではないとして117
に進んでmを1つインクリメントし、再び114に戻
る。116で一致を判別した場合は、位置mに誤り
【0073】
【数25】
【0074】が発生していると判断して118に進む。
この時、118でm<2が判定されれば、誤りは誤り訂
正用検査シンボルW1j, Wojに発生した誤りであるから
訂正は実行せず、119に進んでフラグfijをオフ、
f2jをオンにセットし、120で誤り個数NEmに1
を加える。118でmが2以上ならば、123に進んで
位置mの誤りを訂正し、123でフラグfijをオン、
f2jをオフにセットする。さらに124で訂正を行っ
たことによる影響を誤り検出符号のシンドロームから減
じておく。最後に121において、誤り位置mの値に関
係なくシンドロームS0jに誤りパターンEmを加え
る。
【0075】一方、114で誤り位置mが(b+2)以
上であった場合には、図8に進んで二重誤りの片方が拡
大RS符号の検査シンボルXojに発生しているかどうか
を確かめる。図8において、まず125から126に進
んで(S2/S1)の対数を誤り位置mにセットし、1
27を介して128に進んで、誤りパターンEmを
【0076】
【数26】
【0077】として求め、129で誤りパターンEmが
シンドロームS0と等しければ、誤りの一方はXojに発
生しているので130に進む。130でm<2であれ
ば、誤り訂正用検査シンボルW1j, Wojに発生した誤り
であるから、訂正は実行せず、131でフラグfijを
オフ、f2jをオンにセットし、132で誤り個数NE
mに2を加える。誤り位置mが2以上ならば、134に
進んで位置mの誤りを訂正し、135フラグf1j,f
2jをオンにセットし、訂正を行ったことによる影響を
136で誤り検出符号のシンドロームから減じ、更に1
37で誤り個数NEmを1つインクリメントする。最終
的に133でシンドロームSOjに誤り個数Emを加え
る。二重誤りの片方が拡大RS符号の検査シンボルXoj
に発生していない場合は125から図9の処理に進む。
【0078】二重誤りの訂正を行うために、図9の13
8でDN,N1,N2を計算する。続いて139,14
0,141においてDN,N1,N2いずれかの値が0
であれば、148で訂正不可能な誤りが発生したとして
復号を終了し、受信語全体を受け入れないものとする。
この場合は受信語を再度、通信路または記憶媒体から取
り出す等の処理を行う。
【0079】139,140,141においてDN,N
1,N2が全て非零であれば、142に進んで(N1/
DN)からσ1 を計算する。また誤り位置mとρの対応
を示す記憶情報からY1を得る。143でρに対応した
Y1が無いことが判別されると、148で訂正不可能な
誤りを検出したとして復号を終わる。143で有効なY
1が得られた場合には、144に進んでY1とσ1 より
誤り位置を示すαのm乗、αのn乗及び誤りパターンを
与えるEm、Enを計算する。ここでm又はnのいずれ
か一方が(b+2)以上であることが146,147で
判別されると、148に進んで訂正不可能な誤りを検出
したとして復号を終わる。(b+2)により小さい有効
なm及びnが得られた場合には、図10に進んで誤りの
訂正を行う。
【0080】図10の誤り訂正にあっては、149でm
が2より小さければ訂正は行わず、155でブグfij
をオフ、f2jをオンし、160で誤り個数NEmに1
を加える。この点は154でnが2より小さい場合も同
じであり、訂正を行わずに161でフラグf2jをオン
し、162で誤り個数NEmに1を加える。一方、mが
2以上ならば、149から150に進んで誤り位置mの
誤りパターンEmを訂正し、151でフラグfijをオ
ン、f2jをオフし、152で誤り検出符号のシンドロ
ームを更新し、更に153でシンドロームSOj に誤り
パターンEmを加える。同様に156でnが2以上なら
ば、155に進んで誤り位置nの誤りパターンEnを訂
正し、156でフラグfijをオンし、157で誤り検
出符号のシンドロームを更新する。
【0081】以上の図6〜図10に示した第1段階の処
理が終了すると、図11に示す第2段階の処理が行われ
る。図11において、まず200では第1段階の処理を
受けたデータ部から誤り検出用検査シンボルを求め、受
信語の誤り検出用検査シンボルからデータ部の訂正があ
った時の影響を除いたものと比較する。この時、201
で不一致のものが判別されると203に進んでf3をオ
ンにセットして不一致の個数NEd を求める。一致して
いた場合には、202に進んでフラグf3をオフにリセ
ットし、不一致の個数NEd を0にセットする。
【0082】続いて203で求めた不一致の個数NEd
を第1段階の処理で求めた誤り個数NEmと加算し、2
04で許容値cと比較する。加算値(NEm +NEd)が
許容値cより大きければ、206に進んで許容値c以上
の誤りの発生を示すフラグf4をオンにをセットし、許
容値c以下ならずば205に進んでフラグf4をオフに
リセットする。
【0083】図11に示す第2段階の処理が終了した
ら、図12に示す復号結果の処理を行う。図12におい
て、まず300で許容値c以上の誤りの発生を示すフラ
グf4がオンにセットされていることを判別すると、3
08に進んで受信語を受け入れないことにする。300
でフラグf4がオフであれば301に進み、受信語のデ
ータ部から求めた誤り検出用検査シンボルと復号した誤
り訂正用検査シンボルとの比較で不一致があったことを
示すフラグf3を調べる。
【0084】フラグf3がオフにリセットされている時
には、誤り検出用検査シンボルの不一致の数NEd が0
なので、誤りが検出されなかったとして302に進んで
復号されたデータを受け入れる。フラグf3がオンにセ
ットされているときには、303に進んでフラグf1を
調べる。フラグf1がオフなら続いて304でフラグf
2を調べ、それもオフならば、306に進んで誤り検出
用検査シンボルの不一致数NEd と許容値cを比較す
る。不一致数NEd が許容値c以下ならば302に進ん
でデータを受入れ、許容値cより大きければ308に進
んでデータは受け入れない。
【0085】フラグf1がオフで且つフラグf2がオン
ならば、303,304から305に進み、不一致個数
NEd と許容値c1 (≦c)を比較する。この時、誤り検
出用検査シンボルの不一致に加えて、誤り訂正用検査シ
ンボルにも誤りが検出されているので、誤りの許容でき
る値c1は、誤り検出用検査シンボルに不一致のものが
存在するだけの場合の許容値cより厳しくなる。306
で不一致個数NEd が許容値c1以下ならば302でデ
ータを受入れ、許容値c1より大きければ308でデー
タは受け入れない。
【0086】303でフラグf1がオンの場合は、30
7で不一致個数NEd と許容値c2(≦c1) を比較す
る。この時は不一致を許容できる条件は、データ部に誤
りがないフラグf1がオフの場合よりも制限が強い。3
07で不一致個数NEd が許容値c2以下ならば、30
8でデータを受入れ、許容値c2より大きければ302
でデータは受け入れない。302でデータを受け入れる
ことになったら、バッファ内の訂正済の受信語からデー
タを取り出す。308で受け入れない時には、受信語の
再受信や再読出し等の処理を行う。
【0087】以上のような処理を行うことで、誤り検出
用検査シンボルや誤り訂正用検査シンボルに生じた誤り
によって、復号結果のデータ部が不必要に受け入れられ
なくなることを少なくすることが出来る。次に、図13
に示すようにバースト誤りだけが発生するような場合を
考えると、図14のフローチャートに示すように、復号
処理は更に簡単になる。
【0088】まず図6〜図10に示した第1段階の処理
はバースト誤りの場合も同じであるが、フラグのセット
・リセットを以下のように変更する。バースト誤りが発
生するとき、誤りが誤り検出符号の検査シンボルにも生
じるのは、図13(a)(b)に示す場合だけである。
すると、一般に誤り位置mは許容値cに対しm>cであ
るから、cシンボル以下のバースト誤りが発生し、誤り
検出用検査シンボルに誤りが生じているなら、同時にデ
ータ部に誤りがあることは起きないため、第1段階での
フラグf1のセット/ リセットは不要である。
【0089】また、誤り訂正符号用検査シンボルの誤り
の有無に関係なく、誤り訂正符号用検査シンボルの誤り
個数NEm と、誤り検出用検査シンボルの不一致の個数
NEd の和が、c以下であれば、許容値以下と判断でき
るので、第1段階の処理におけるフラグf2のセット/
リセットも不要である。第2段階の処理は図11に示し
たと同様にして行う。この第2段階の処理おいては、誤
り検出符号用検査シンボルの不一致の有無によって、復
号結果のデータの受入れが決定できるので、フラグf3
のセット/リセットは必要である。また、検査シンボル
中の誤りの個数、即ち不一致個数NEd と許容値cとの
比較結果を示すフラグf4も同様にセット/リセットさ
れなければならない。
【0090】次にバースト誤りが発生した場合の復号結
果の処理は、図13に示すように、まず400でフラグ
f3を調べ、オフであれば404でデータを受け入れ
る。フラグf3がオンならば、402でフラグf4を調
べ、オフならば404でデータを受入れ、そうでなけれ
ば403で受け入れない。404でデータを受け入れる
ことになったら、バッファ内の訂正済の受信語からデー
タを取り出す。また403で受け入れない時には、受信
語の再受信や再読出し等の処理を行う。
【0091】以上のような処理を行うことで、誤り検出
用検査シンボルや誤り訂正用検査シンボルに生じたバー
スト誤りによって、復号結果のデータ部が不必要に受け
入れられなくなることを防ぐことができる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、受
信語を復号した際に、誤り訂正符号や誤り検出符号の検
査シンボルだけに生じた誤りが、許容される範囲内の個
数であると判断されたら、受信語の中のデータは、正し
いものとして使用することができ、検査シンボルのみの
誤りで受信語全体が正しくないとすることで引き起こさ
れる再受信や再読み込みの処理を不要にし、復号処理全
般の処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の実施例構成図
【図3】本発明の符号語の構成及び形式説明図
【図4】図2の誤り検出用シンドローム生成回路の実施
例構成図
【図5】図2の誤り訂正用シンドローム生成回路の実施
例構成図
【図6】本発明の誤り制御における第1段階の処理を示
したフローチャート
【図7】本発明の誤り制御における第1段階の処理を示
したフローチャート(続き)
【図8】本発明の誤り制御における第1段階の処理を示
したフローチャート(続き)
【図9】本発明の誤り制御における第1段階の処理を示
したフローチャート(続き)
【図10】本発明の誤り制御における第1段階の処理を
示したフローチャート(続き)
【図11】本発明の誤り制御における第2段階の処理を
示したフローチャート
【図12】本発明の誤り制御における復号結果に基づく
処理を示したフローチャート
【図13】本発明で処理するバースト誤りパターンの説
明図
【図14】本発明のバースト誤りを受けた受信語の復号
結果に基づく処理を示したフローチャート
【図15】符号語の構成図
【符号の説明】
10:符号器 11,22:バッファ 12:誤り検出用検査シンボル生成回路 13:誤り訂正用検査シンボル生成回路 14,21:インタフェース制御装置 15,25:制御装置 20:復号器 23:誤り検出用シンドローム生成回路 24:誤り訂正用シンドローム生成回路 26:MPU 27:制御記憶 28:レジスタ 30:通信路/記憶媒体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ部に誤り訂正符号及び誤り検出符
    組み合わせた二重符号化を用いた誤り制御方法に於い
    て、 受信語に対して誤り訂正のための復号をした結果と、受
    信語に対して誤り検出のための復号をした結果とから、
    当該受信語に誤りが存在するか否かを判断し、 当該誤りが誤り訂正用検査シンボルあるいは誤り検出用
    検査シンボルのいずれか一方のみ又は両方のみである場
    合には、前記受信語の訂正を行わずに受信語に含まれる
    データ部を出力して復号し、また、 前記受信語のデータ部と誤り訂正符号を復号した結果、 (a)訂正不可能な誤りを判断した場合は、再受信又は
    再読み出し等のリトライ処理を行い、 (b)データ部のみに訂正可能な誤りがあると判断した
    場合は、データ部の誤りを訂正した後に復号結果を出力
    して復号を終了し、 (c)データ部と誤り訂正用検査シンボルの両方または
    誤り訂正用検査シンボルに訂正可能な誤りがあると判断
    した場合は、 (c1)データ部に誤りがあればデータ部の誤りは訂正
    し、誤り訂正符号用検査シンボルの誤りは訂正せずに誤
    りの有無と誤りの個数を記憶し、 (c2)次に、受信語の誤り検出符号用シンボルを復号
    すると共に受信語から新たに誤り検出用検査シンボルを
    求めて両者を比較し、 (c3)前記比較により一致した場合は、誤りなしと判
    断してデータ部の復号結果を出力して復号を終了し、 (c4)前記比較により不一致の場合は、不一致の個数
    と前記訂正用検査シンボルの復号結果に基づき、誤りが
    データ部でなく且つ誤り訂正用検査シンボルと誤り検出
    用検査シンボルの片方または両方に規定の個数以下の誤
    りがあると判定した場合は、受信語のデータ部は正しい
    ものとして復号結果を出力して復号を終了し、誤りがデ
    ータ部にもあると判定した場合は、訂正処理を行って結
    果を出力し、 (c5)前記誤り訂正用検査シンボルと誤り検出用検査
    シンボルの片方また は両方に規定の個数を超える誤りが
    あると判定した場合は受信語のデータ部は誤っていると
    して再受信または再読み出し等のリトライ処理を行う
    とを特徴とする誤り制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の誤り制御方法に於いて、前記符号を受信して復号した際に、該受信語から復号し
    た前記誤り訂正符号の復号時の訂正状況と前記誤り検出
    符号の復号状況から、誤り訂正用検査シンボルと誤り検
    出用検査シンボルの少なくともいずれかに許容値以下の
    バースト誤りがあると判断された場合には、前記受信語
    のデータ部の復号結果は正しいものとして出力して復号
    を終了することを 特徴とする誤り制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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今井秀樹 「符号理論」初版、電子情報通信学会編、平成2年3月15日、P.224−225,P.235−237

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