JP2721561B2 - 生産進行予測方法、並びに生産進行予測シミュレータ - Google Patents

生産進行予測方法、並びに生産進行予測シミュレータ

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JP2721561B2 JP1271872A JP27187289A JP2721561B2 JP 2721561 B2 JP2721561 B2 JP 2721561B2 JP 1271872 A JP1271872 A JP 1271872A JP 27187289 A JP27187289 A JP 27187289A JP 2721561 B2 JP2721561 B2 JP 2721561B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は機械加工職場における製品の進度と製造設備
の能力をもとに各製品の製造設備別の処理開始時刻と終
了時刻(スケジュール)ならびに製品の完成日時と各製
造設備の稼動率を離散系シミュレーショで予測してCRT
ディスプレイ上に表示する生産進行予測方法、更には、
生産進行予測シミュレータに係り、特に顧客対応の多品
種少量品を生産する製造現場を対象としてシミュレーシ
ョン結果をCRTディスプレイ上のマルチウインドウで多
角的に階層的にアニメーション表示することにより、製
造現場の管理者に視覚的に将来の生産状況(製品の進度
と製造設備の稼動率等)を伝達することに好適な生産進
行予測方法、更には、生産進行予測シミュレータに関す
る。
〔従来の技術〕
従来の製造現場における各製品のスケジュールを作成
する装置としては、特開昭62−26510号公報に記載のよ
うに各工程における製品別の最遅着手日までの日数の少
ない製品から着工するようにスケジュールするものがあ
った。また製造現場においてリアルタイムに各製造設備
の処理の開始終了時刻を収集してCRTディスプレイ上に
マルチウインドウを用いて表示する方法としては、特開
昭61−100807号公報に記載されているものがあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は特に近年に進んでいる顧客対応化に伴
う製品の多品種少量化と短納期化に対応できず、多くの
品種の製品を効率よく短い期間で生産することを支援で
きるように十分に配慮がされていなかった。すなわち前
者のスケジュールを作成する装置はスケジューリングル
ールとして製品ごとの最遅着手可能日までの日数の少な
い製品から優先に着手するというルールをとっていたた
め、製品の多品種少量化に伴い製造設備の段取り(製造
準備やNCデータのローディング等)時間の増大を招くと
ともに、製造設備の稼動率等の設備管理について十分な
配慮がなされていないという問題があった。また後者の
CRTディスプレイ上にマルチウインドウで処理結果を表
示する方法は設備のリアルタイム管理に重さが置かれて
いるが設備のスケジューリングや製品の日程管理につい
ては考慮がされておらず、そのため顧客対応の多品種少
量品を生産する製造現場の生産管理システムに用いるに
は機能不足であり、特に顧客対応のために重要となる納
期管理等の表示機能が不足している問題があった。
本発明の目的は上記従来技術に欠けている点について
も取り扱えるようにして、スケジューリングルール(着
工ルール)として製造設備の段取りを考慮したルールも
取り入れて製造設備の稼動率の向上を図り、また製品の
工程別の仕掛り量といった進度管理上の立場から見た現
時点での状態把握ができるようにし、また製品には個々
に納期が決められているので製品の納期を守れるか否か
を予測するようにして、また予測した納期に対して製品
の完成予定日が間に合わない場合には、その製品を優先
的に生産して製品の納期を守れるようにし、さらにCRT
ディスプレイ上のマルチウインドウを利用して設備の管
理と製品の納期管理等に関する情報を多角的に表示し、
特にマクロ情報からミクロ情報へ(全体情報から詳細情
報へ)表示することにより製造現場の管理者へ情報を素
早く容易に伝達できるようにする生産進行予測方法、更
には、生産進行予測シミュレータを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明による生産進行予
測方法では、予測時点での最新の製品の進度情報と各設
備の段取り状態を含む状態とに基づいて、各設備での現
状の段取りと各設備の前で処理を待っている製品の納期
とを考慮して優先的に着工すべき製品を決定することに
より、各設備別の着工順序を予測結果として生成した
上、該予測結果をCRTディスプレイ上にマルチウインド
ウを用いて、製品の設備別の仕掛り量や各設備での製品
の処理時間等を多角的に表示し、上記マルチウインドウ
を構成している各ウインドウで統計的な集約情報である
マクロ情報を表示した後、生産現場の将来の状態を階層
的に表示すべく、マクロ情報の一部が選択された場合に
は、当該マクロ情報の詳細情報であるミクロ情報が表示
されるようにしたものである。また、本発明による生産
進行予測シミュレータは生産進行予測手段として、製品
ごとの工程フロー(工程の処理順序)および工程ごとの
平均処理時間と、各製品の納期と、各製品の属性(製品
の外形等のデータで設備の段取り替えを考慮するための
製品固有の情報)と、各製品の進度状況(製品が工程フ
ロー中のどこまで進んでいるのかという情報と製品が処
理中の場合の処理経過時間)と、各製造設備の製品属性
変更に伴う段取り替え時間と、各製造設備の状態(稼動
中や製品待ちや故障中といった場合と現在の設備の段取
り状態)と、着工ルール(各工程で待っている製品の中
から次に着工すべき製品を選び出すロジック)等とをも
とにした生産現場の現時点の製品と設備の状況から将来
の生産状況を予測する手段を設け、この生産進行予測手
段により段取り替えの多発による製造設備の稼動率の低
下も防止した着工スケジュールを立案できると同時に、
現時点から将来にかけての各製品の進行(各工程での処
理の開始終了時刻と完成予定日時)を求めたり各工程で
の製品の仕掛り量の推移を求めたりできるようにしたも
のである。
また着工順序指示手段として、上記生産進行予測手段
で立案して予測結果として記憶してある各工程での着工
スケジュールをもとに生産現場へ指示する手段を設け、
この着工順序指示手段により納期が守れそうにない製品
を優先的に着手しても製品の納期遅れを最小限にできる
ようにしたものである。
さらに多角的階層的表示手段として、上記生産進行予
測手段で求めた設備の稼動率や製品の完成予定日や製品
の仕掛り量の推移等の予測結果をCRTディスプレイト上
のマルチウインドウに多角的に表示する手段を設け、こ
の多角的階層的表示手段により表示するさいに例えば製
品の仕掛り量を工程別に棒グラフで表示しておくことに
より工程別の仕掛り量の比較などが容易に行える上に該
棒グラフを選択することで仕掛り製品の詳細がわかって
製品ごとの進度管理が行え、このようにマクロ情報から
ミクロ情報へ階層的に表示することにより製造現場の全
体的な管理から個別製品の管理までが簡単に行えるよう
にし、特に1つのCRTディスプレイ上に工程別の製品仕
掛り量表示と製造設備別の着工ロット表示(同時に段取
り替えも表示)とロット別の進度表示(同時に完成予定
日時も表示)とを組み合せて表示することにより、生産
管理上で重要な仕掛り量と設備稼動率と完成予定日を製
造現場の管理者が一度に見ることができるようにし、こ
れより仕掛り量が多いと製品の製作期間が長くなって納
期に間に合わなくなるし逆に仕掛り量が少ないと製造設
備が遊んでしまう恐れがあるのがわかるほか設備の段取
り替えの多いか少ないかで納期に間に合わない製品のあ
るなしも容易にわかるようにしたものである。
〔作用〕
上記の生産進行予測シミュレータのその生産進行予測
手段では、製品進行状況より各工程での仕掛っている製
品がわかるとともに製造設備状態より製品待ちの設備が
わかり、この両方からある工程に製品が仕掛っていて製
造設備が製品待ちの場合のみ該製品の処理が行なえ、こ
の場合に着工ルールに応じて仕掛っている製品の中から
最も優先順位の高い製品を選び出し、この選び出された
製品の属性と該製品を処理する製造設備の属性が異なる
場合には設備の処理能力に応じた段取り替え時間分だけ
の段取り替えを行い、また選び出された製品については
選び出された時刻または段取り替えが終了した時刻(両
時刻ともシミュレータ内部の時刻を指す)に工程フロー
の中の平均処理時間を加えることにより処理終了時刻を
求め、処理が終了した製品については工程フローの次の
工程に送られるようにして生産現場の将来の状態をシミ
ュレータ内部に作り出すと同時に各々の状態を予測結果
として記憶するようにし、このように生産進行予測手段
を用いることにより将来の各製品の進行と各工程の仕掛
り量と各製造設備の稼動状態等が求められる。
また着工順序指示手段では、先の生産進行予測手段で
予測結果として記憶してある各工程での着工スケジュー
ルをもとに生産現場へ着工順序を指示するようにし、ま
た先の生産進行予測手段では着工ルールに応じて優先順
位を決めるので着工順序指示手段で納期が守れそうにな
い製品を優先的に着手指示するルールを用いると製品の
納期遅れを最小限にできるようになる。
さらに多角的階層的表示手段では、先の生産進行予測
手段で求めた予測結果をもとに1つのCRTディスプレイ
を複数に分割した状態で各々のウインドウに生産管理と
設備管理に必要な情報(製品仕掛り量と設備稼動率と完
成予定日等)を集約して表示し、また集約された情報を
選択することにより詳細な情報を表示して階層的な表示
が可能となり、これにより全体的な問題点を素早く把握
できると共に該問題点の原因となっている部分を容易に
探し出せるようになる。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例を第1図から第12図により説
明する。
第1図は本発明による生産進行予測シミレータの一実
施例を示す機能ブロック図である。第1図において生産
進行予測シミュレータはローカルエリアネットワークと
の間でデータの授受を行う通信制御部1と、通信制御部
1を通して受信した進度情報をもとに製品進度ファイル
14と設備状況ファイル15を更新する進度更新部2と、実
際にシミュレーションを行う生産進行予測部3と、シミ
ュレータ全体の制御を行う制御部4と、予測結果を表示
する予測表示部5と、生産進行予測により決定された製
品の着工順序を設備や作業者へ指示する着工順序指示部
6と、CRTディスプレイ7と、キーボード8と、マウス
9とより成り、生産進行予測シミュレータで用いるファ
イルは製品ごとの工程フローと平均処理時間が入ってい
る工程フローファイル10と、工程別の着工ルールが入っ
ている着工ルールファイル11と、製品ごとの納期が入っ
ている納期ファイル12と、各製造設備の段取り替え時間
が入っている段取り替え時間ファイル13と、製品の現在
の進度が入っている製品進度ファイル14と、製造設備の
現在の状況が入っている設備状況ファイル15と、製品進
度ワークファイル16と、設備状況ワークファイル17と、
生産進行予測を行った結果が入っている予測結果ファイ
ル18とより成る。
第2図は第1図の生産進行予測シミュレータを含む生
産設備管理システムの全体構成ブロック図である。第2
図において生産設備管理システムは生産進行予測シミュ
レータ20と、進度収集装置21と、進度情報ファイル22
と、設備コントローラ23と、製造設備24と、収集指示端
末25と、ローカルエリアネットワーク(通信手段)26と
よりなる。この構成例で製造設備24を制御している設備
コントローラ23から直接にローカルエリアネットワーク
(通信手段)26を通して処理の開始終了の情報(設備名
と製品名と処理開始/終了時刻)を進度収集装置21が収
集している。また製造設備コントローラ23を持たない製
造設備24を管理対象とする場合には作業者が収集指示端
末25を通して処理の開始終了の情報を進度収集装置21へ
入力する。この両方またはどちらか一方の方法で集めら
れた処理の開始終了の情報は進度情報として進度情報フ
ァイル22に蓄えられる。生産進行予測シミュレータ20は
ローカルエリアネットワーク26を通した進度情報をもと
に将来の生産状況を予測する。
第3図は第1図の生産進行予測シミュレータの全体動
作フロー図である。第3図において、まずデータ入力30
では進行予測に必要なデータを入力するが、ここでは、
着工ルールファイル11と工程フローファイル10と段取り
替え時間ファイル13と納期ファイル12とを入力する。第
4図は第3図の着工ルールがファイル11の内容説明図で
ある。この入力される着工ルールファイル11の中には生
産進行予測(部)33で利用される着工優先順位を決定す
るための設備(番号)ごとの着工ルール(段取り優先や
納期優先等)が入っている。第5図は第3図の工程フロ
ーファイル10の内容説明図である。この工程フローファ
イル10には製品(製品Aや製品B等)ごとに処理される
工程名(第1工程や第2工程等)の設備(番号)と平均
処理時間(分単位)が入っている。第6図は第3図の段
取り替え時間ファイル13の内容説明図である。この段取
り替え時間ファイル13には設備ごとの段取り替え時間が
入っており、ある設備において前回の製品(製品Aや製
品B等)から今回の製品(製品Aや製品Bや製品C等)
へ段取りを替えるのに必要な時間を分単位で入力してあ
る。第7図は第3図の納期ファイル12の内容説明図であ
る。この納期ファイル12には製品(製品Aや製品B等)
ごとの納期(月日)が入っている。
つぎに進度受信31では進度収集装置21より進度情報フ
ァイル22に入っている製品と設備24に関する進度の情報
をローカルエリアネットワーク26を通して受信する。つ
いで進度更新32では受信した進度情報をもとに製品進度
ファイル14と設備状況ファイル15を更新する。第8図は
第3図の製品進度ファイル14の内容説明図である。この
更新される製品進度ファイル14は製品ごとに先の第5図
の工程フローファイル10の同何番目の工程まで処理が進
んでいるかを表しており、製品(製品Aや製品B等)ご
との現在の設備(番号)と状態(待ちや処理中等)を記
憶している。第9図は第3図の設備状況ファイル15の内
容説明図である。この更新される設備状況ファイル15は
設備(番号)ごとの状態(製品待ちや処理中や段取り替
え中や故障等)を表しており、同時に設備が処理中また
は段取り替え中の場合にはそれぞれの完了時刻(終了予
定時刻)と設備ごとの前回製品も記憶している。次に生
産進行予測(部)33では上記ファイル10〜15のデータを
利用してシミュレータ内部に将来の生産現場の状況を計
算で作り出し、その予測結果を予測結果ファイル18へ出
力する。第10図は第3図の予測結果ファイル18の内容説
明図である。この予測結果ファイル18は将来の生産現場
での製品(製品Aや製品B等)ごとの工程の設備(番
号)とその状態(処理中や段取り替え中等)と処理開始
時刻と終了時刻が入っている。この予測方法を次に説明
する。
第11図−Aと第11図−Bは第3図の生産進行予測
(部)33の処理フロー図である。第11図−Aと第11図−
Bにおいてまずワークファイル作成処理40では予測用の
製品進度ワークファイル16と設備状況ワークファイル17
の初期化を行い、製品進度ワークファイル16には製品進
度ファイル14を複写すると共に設備状況ワークファイル
17には設備状況ファイル15を複写する。ついで設備空き
製品有り判定処理41で設備が製品待ちでこの設備で待ち
の製品がある場合には予想処理開始の処理47を行う。こ
の処理開始処理47ではまず着工製品選択処理42で着工ル
ールが段取り優先であるとこの設備で待っている製品
(製品進度ワークファイル16の該当製品の設備の項目が
この設備の番号と同じ製品)の中の段取り替え時間が最
も短かい製品を選んで着工し、段取り替え時間が同じ場
合には納期が最もせまっている製品を優先的に着工し、
また着工ルールが納期優先であるとこの設備で待ってい
る製品の中で納期が最もせまっている製品を選んで着工
し、納期が同じ場合には段取り替え時間が最も短かい製
品を優先的に着工するようにそれぞれ決める。つぎの完
了時刻計算処理46では段取り替え時間の零判定処理43で
先処理42のさいの段取り替え時間が零でない場合(段取
り替え発生の場合)には、段取り替え処理44で現在の時
刻に段取り替え時間を加えた時刻を設備状況ワークファ
イル17の完了時刻とすると共に状態を段取り替え中にす
る。また段取り替え時間が零の場合(処理開始の場合)
には、処理45で現在の時刻に平均処理時間を加えた自己
を設備状況ワークファイル17の完了時刻とすると共に状
態を処理中にする。これまでの処理42から処理45が処理
開始の処理47に当たる。処理48では全設備について上記
処理が行われたか否かが判断される。
つぎに処理49では製品全てについて作業が終了したか
否かが判断されており、もしもシミュレーションの途中
の場合には処理50で設備状況ワークファイル17の完了時
刻のうち零以外の最小のものが選択され、これが次の内
部時刻として設定されるようになっている。この処理50
により次に作業が終了する設備が選択され、その時刻ま
で内部時刻が進められるものである。その進められた内
部時刻で段取り替えまたは処理が終了するので、完了処
理51では段取り替えまたは処理を終了させる。そして完
了した製品は次の設備へ工程フローファイル10にもとづ
き送られるが、もしも次の設備の判定処理52で次の設備
がないと判定された場合には、その製品は処理が全て完
了したものとして以降処理の対象とされなくなる。また
次の設備が空いている場合には設備使用処理53を行い、
完了時刻計算処理46で完了時刻が設定されると同時に、
予測結果出力処理54では予測結果ファイル18に製品と設
備と状態と開始時刻と終了時刻が第10図に示したように
格納される。また次の設備が段取り替え中または処理中
の場合には待ち処理55で待ちになったことを設備状態ワ
ークファイル17の状態待ちにし設備を当該設備にして設
定する。これらの処理によりその内部時刻に完了となっ
た製品に対する処理が終了されることになる。しかし完
了した設備が空いたままになるので、その設備では新た
な製品が処理されることになる。この処理は待ち判定処
理56で待ちがある場合に先の処理と同様に設備使用処理
53と完了時刻計算処理46と予測結果出力処理54を行い、
また待ちがない場合には設備開放処理57を行い終了す
る。
上記の処理で製品に対する1つの工程の処理が終了し
たことになるが、同様の処理が繰り返されることにより
生産進行予測処理(シミュレーション)が進行されるよ
うになっているものである。また生産進行予測処理が終
了すると全製品の各工程での処理開始時刻と終了時刻の
入った予測結果ファイル18ができ上がることになる。こ
れにより製造設備の段取り替えも着工ルールの一部とし
て考慮した着手順序が決定できるので無駄な段取り替え
を少なくして製造設備の稼動率を向上できる。またこの
シミュレーション方式を用いて各製造設備別に処理時間
と段取り替え時間を集計することにより稼動率を求める
ことができるし、各製品の最終工程の完了時刻を利用す
ることにより製品の完成予定日も求めることができる。
さらに予測した製品が納期に間に合わない場合には該製
品の納期を更に前にすることにより、変更前よりも優先
的に着工させて納期に間に合う可能性を高めることも可
能である。つぎにシミュレーションの予測結果ファイル
18を利用して第3図の予想表示(部)34と画面・着工ル
ール切替え35で生産現場の将来状況を多角的に表示する
予測表示方法を説明する。
第12図は第3図の予測表示(部)34の生産進行予測表
示画面の説明図である。第12図においてこの予測表示34
の表示画面はCRTディスプレイ7の5つのウインドウに
分割された状態として利用されており、最上のウインド
ウ60は設備表示の仕方(処理中と段取り替え中の製品待
ち)とシミュレーション内部時刻を表示している。左上
のウインドウ61は生産現場のレイアウトに対応した各製
造設備(番号)1,2,3の状態(処理中と段取り替え中と
製品待ち)を色(処理中は緑、段取り替中は黄、製品待
ちは白)で表示しており、このウインドウ61を見ると将
来のある時点での製造設備24の状態が一目でわかる。右
上のウインドウ62は各製造設備1,2,3の前で待っている
製品の個数を棒グラフで表示している。これで製品の仕
掛りの多い少ないが容易にわかる。左下のウインドウ63
は各製造設備1,2,3でどの製品が何時から何時まで処理
されたかを横軸を時間にして1つ1つの4角形で表わし
ており、これらの設備状態の処理中と段取り替え中を共
に表示している。このウインドウ63からは製造設備全体
の稼動率とか段取り替えの発生頻度が全体的に把握でき
る。右下のウインドウ64は先の左下のウインドウ63とは
逆に各製品A,B,Cが各工程で何時から何時まで処理され
たかを横軸を時間にして1つ1つの4角形で表わしてお
り、これらの製品の処理中と段取り替え中を共に表示し
ている。また3角形の印は各製品A,B,Cの納期を表わし
ている。このウインドウ64からは各製品が顧客の要求し
ている納期に対して間に合うか否かが簡単にわかる。こ
れより4つのウインドウ61〜64を組み合わせて見ること
により、製品が納期に間に合わないのは特定設備の能力
がネックとなっており、それは特定設備の段取り替え多
発となって表わされており、これには特定設備の着工ル
ールを段取り優先に変更するといった一連の問題解決手
法を1つのCRT画面で行うことができる。またそれぞれ
のウインドウ61〜64の画面で更に詳細な情報をマウス9
を利用して対話的に表示できる。左上と左下のウインド
ウ61,63の画面では各製造設備1,2,3で処理している製品
名と納期と処理開始終了時刻を表示でき、右上のウイン
ドウ62の画面では各製造設備1,2,3の前で仕掛っている
全製品の製品名と納期を表示でき、また右下のウインド
ウ64の画面では各製品A,B,Cをそれぞれ処理している製
造設備24と処理開始終了時刻を表示できる。これにより
各ウインドウ画面において詳細な情報を生産現場の管理
者が見たい時にはマウス9で該当部分を選択することに
より容易に見ることができ、したがって生産現場の将来
の状況を全体的に見ることができる上に各々の詳細情報
も選択して容易に見ることによりきめ細かい製品の納期
対策を取ることもできる。
つぎに第3図において上記予測表示(部)34と画面・
着工ルール切替え35の生産進行予測表示結果で生産進行
予測(部)33の予測結果が最終的に良いとなると、着工
順序指示36で予測結果ファイル18に入っている各製造設
備24ごとの着工行順序をローカルネットワーク26を通し
て設備コントローラ23または生産現場端末即ち、収集指
示端末25へ送信し、作業の順序指示に利用することが可
能となる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、着工ルールに段取り優先ルールを追
加することにより製造設備の段取り替え回数をおさえて
製造設備の稼動率の向上が図れ、また製品の工程別仕掛
り量や製品の完成予定日を予測可能にし、また予測した
製品の完成予定日が納期に間に合わない場合には納期を
考慮した着工ルールを用いているので製品の納期を早め
るか又は各製造設備で納期優先ルールを用いることによ
り製品の納期順守率を向上でき、さらにCRTディスプレ
イのマルチウインドウを利用して設備の状態と製品の進
度と設備別仕掛り量を同時に表示することにより1つの
CRT画面を見るだけで生産現場の将来的状況を一目で見
ることができるので納期対策などを容易に立案できると
共に、仕掛り量等をマクロ情報(単なる数量)からミク
ロ情報(個別の製品名)への表示することにより製造現
場の管理者へ情報を素早く伝えられるなどの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による生産進行予測シミュレータの一実
施例を示す機能ブロック図、第2図は第1図の生産進行
予測シミュレータを含む生産設備管理システムの全体シ
ステム構成図、第3図は第1図の全体動作フロー図、第
4図は第3図の着工ルールファイル内容図、第5図は第
3図の工程フローファイル内容図、第6図は第3図の段
取り替え時間ファイル内容図、第7図は第3図の納期フ
ァイル内容図、第8図は第3図の製品進度ファイル内容
図、第9図は第3図の設備状況ファイル内容図、第10図
は第3図の予測結果ファイル内容図、第11図−Aと第11
図−Bは第3図の生産進行予測処理フロー図、第12図は
第3図の生産進行予測表示画面図である。 1……通信制御部、2……進度更新部、3……生産進行
予測部、4……制御部、5……予測表示部、6……着工
順序指示部、7……CRT、8……キーボード、9……マ
ウス、10……工程フローファイル、11……着工ルールフ
ァイル、12……納期ファイル、13……段取り替え時間フ
ァイル、14……製品進度ファイル、15……設備状況ファ
イル、16……製品進度ワークファイル、17……設備状況
ワークファイル、18……予測結果ファイル、20……生産
進行予測シミュレータ、21……進度収集装置、22……進
度情報ファイル、23……設備コントローラ、24……設
備、25……収集指示端末、26……ローカルエリアネット
ワーク。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の設備で加工処理されて製品として完
    成していく複数種類の製品を生産している生産現場を対
    象として、各製品の工程フローと平均処理時間と納期と
    各設備での着工ルールとに基づいて、各製品の各設備で
    の処理開始終了時刻を求めて最終的に製品の完成予定日
    を予測する手段を有する生産進行予測シミュレータにお
    いて、予測時点での最新の製品の進度情報と各設備の段
    取り状態を含む状態とに基づいて、各設備での現状の段
    取りと各設備の前で処理を待っている製品の納期とを考
    慮して優先的に着工すべき製品を決定する機能を設けた
    ことにより、各設備での段取り替えの多発を抑えて設備
    の高稼働率を維持するような設備別の着工順序を予測結
    果として生成する手段と、該手段からの予測結果をCRT
    ディスプレイ上にマルチウインドウを用いて、製品の設
    備別の仕掛り量や各設備での製品の処理時間等を多角的
    に表示する手段と、上記マルチウインドウを構成してい
    る各ウインドウで統計的な集約情報であるマクロ情報を
    表示した後、生産現場の将来の状態を階層的に表示すべ
    く、マクロ情報の一部が選択された場合に、当該マクロ
    情報の詳細情報であるミクロ情報を表示する手段とを備
    えた生産進行予測シミュレータ。
  2. 【請求項2】多角的に表示する手段によって、4つのウ
    インドウそれぞれには、各設備の稼働状態、設備別の仕
    掛り量、設備別の処理製品、製品別の進行予定が同時に
    表示されるようにした請求項1記載の生産進行予測シミ
    ュレータ。
  3. 【請求項3】予測結果として生成された設備別の着工順
    序を設備コントローラや生産現場に置かれている作業収
    集指示端末に指示する手段を備えた請求項1記載の生産
    進行予測シミュレータ。
  4. 【請求項4】複数の設備で加工処理されて製品として完
    成していく複数種類の製品を生産している生産現場を対
    象として、各製品の工程フローと平均処理時間と納期と
    各設備での着工ルールとに基づいて、各製品の各設備で
    の処理開始終了時刻を求めて最終的に製品の完成予定日
    を予測する生産進行予測方法において、予測時点での最
    新の製品の進度情報と各設備の段取り状態を含む状態と
    に基づいて、各設備での現状の段取りと各設備の前で処
    理を持っている製品の納期とを考慮して優先的に着工す
    べき製品を決定することにより、各設備別の着工順序を
    予測結果として生成した上、該予測結果をCRTディスプ
    レイ上にマルチウインドウを用いて、製品の設備別の仕
    掛り量や各設備での製品の処理時間等を多角的に表示
    し、上記マルチウインドウを構成している各ウインドウ
    の統計的な集約情報であるマクロ情報を表示した後、生
    産現場の将来の状態を階層的に表示すべく、マクロ情報
    の一部が選択された場合には、当該マクロ情報の詳細情
    報であるミクロ情報が表示されるようにした生産進行予
    測方法。
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