JP2721261B2 - 未収集データ収集装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は、オンラインデータ収集処理システムにお
ける未収集データ収集装置に関する。

（従来の技術） 従来、この種のデータ収集処理システムにおいては、
センサー、テレメータ装置等相手方の装置とデータを収
集する側の計算機システムとを結ぶ有線回線、無線回線
等の通信路又は計算機システム側において何らかの障害
が発生した場合、障害が回復するまでの間データは未収
集（欠測）となっていた。データが未収集となること
は、オンライン監視業務が中断されるばかりでなく、未
収集データの計算機システムへのインプット作業による
労力増大、人手が介入することによる誤データ混入の恐
れなど様々な問題を発生させていた。

（発明が解決しようとする課題） 近年の技術的進歩によって、センサーあるいはデータ
伝送装置等は、マイクロコンピュータ等を搭載したもの
が多く、これら装置は装置自身で、ある一定期間分のデ
ータ保存を行なえるようになっている。

本発明は、このようなデータ保存を行なえるセンサー
あるいはデータ伝送装置とを組合せたオンラインデータ
収集処理システムにおいて、通信路あるいはホスト計算
機システムの障害によって発生する未収集データを自動
的に検知および収集することによって従来発生していた
様々な問題を解決する未収集データ収集装置を提供する
ことにある。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明はデータ収集が正常に行なわれたか否かを管理
するデータ収集管理テーブルと、このデータ収集管理テ
ーブルの特定の領域に対してデータが正常に収集できた
か否かによってOK信号又はNG信号を示すデータを設定す
るテーブル書替え処理部と、このテーブル書替え処理部
を予め整定した時間毎に検索して未収集となっている時
刻を割出す未収集時刻検出処理部と、この未収集時刻検
出処理部及びテーブル書替え処理部を制御するデータ収
集処理部と、このデータ収集処理部に接続されてデータ
演算を行ない保存状態に処理するデータ演算保存処理部
と、このデータ演算保存処理部のデータを保存するデー
タファイルとを具備してなる未収集データ収集装置であ
る。

（作 用） データ収集管理テーブルは、データ収集が正常に行な
われたか否かを管理し、本テーブルは、１時間に１回の
割合でデータ収集するシステムを想定し、１日分として
24個から成り、当日から過去へ遡って数日分用意され、
各時間毎のデータ部へはデータ収集が正常にされた場合
にはOKを示すデータ、されなかった場合にはNGを示すデ
ータが設定され、テーブル書替え処理部は、データ収集
管理テーブルに記憶されているデータの更新を行なう機
能を有し、データ収集が正常にされた場合OKを示すデー
タを、また、されなかった場合はNGを示すデータを設定
し、未収集時刻検出処理部はデータ収集管理テーブルを
１日の中の特定の時刻になった時にサーチし、未収集と
なっているデータの日付・時刻を割り出しする。

（実施例） 次に本発明の一実施例を説明する。第１図はデータ収
集が正常に行なわれたか否かを管理するデータ収集管理
テーブル５と、データ収集管理テーブル５の特定の領域
に対してデータが正常に収集できたか否かによってOK信
号又はNG信号を示すデータを設定するテーブル書替え処
理部３と、テーブル書替え処理部３を予め整定した時間
毎に検索して未収集となっている時刻を割出す未収集時
刻検出処理部４と、未収集時刻検出処理部４及びテーブ
ル書替え処理部３を制御するデータ収集処理部２と、デ
ータ収集処理部２に接続されてデータ演算を行ない保存
状態に処理するデータ演算保存処理部６と、データ演算
保存処理部６のデータを保存するデータファイル７とを
具備してなる未収集データ収集装置を示している。

即ち、データ収集が正常に行なわれたか否かを管理す
るデータ収集管理テーブル５と、データ収集管理テーブ
ル３の特定の領域に対して、データが正常に収集できた
時OK信号を示すデータ、できなった時NG信号を示すデー
タを設定するテーブル書替え処理部３と、このテーブル
を自動的にサーチして未収集となっている時刻を割出す
ことのできる未収集時刻検出処理部４とを備えた装置
で、このテーブルを参照しながらデータ収集することに
より未収集データの自動収集を行なうものであり、１日
の中の特定時刻になるとスケジューリング処理部１から
データ収集処理部２に対して未収集データ収集開始信号
８が出力される。

データ収集処理部２では未収集データ収集開始信号８
を受信すると未収集データ検出処理部４に対して未収集
データサーチ信号10を出力する。

未収集データ検出処理部４では未収集データサーチ信
号10を受信するとデータ収集管理テーブル５からNGとな
っている日付・時刻を割出してデータ収集処理部２に対
して日付・時刻データ11を出力する。

データ収集処理部２は日付・時刻データ11に基づいて
テレメータ装置内に保存されている未収集データ９を得
ることができる。

データ収集処理部２では受信した未収集データが要求
した日付・時刻のものと合っている事を確認した上でテ
ーブル書替え処理部３に対してテーブル書替え信号12を
出力すると共にデータ演算・保存処理部６に対して演算
・保存要求信号13を出力する。テーブル書替え処理部３
はテーブル書替え信号12を受信するとデータ収集管理テ
ーブル５の該当データ部へOK信号を示すデータを設定す
る。

一方、演算・保存要求信号13を受信したデータ演算・
保存処理部６は未処理データ９に対して必要な演算を行
ない磁気ディスク装置７に存在するデータファイルへ処
理データ14の書出しを行なうことによって未収集データ
の収集および処理を行なうことができる。

第２図は、本発明の適用例である環境監視テレメータ
システムのブロック図である。

本システムの通常時のデータの流れとして、テレメー
タ子局装置101は接続されている各種センサー100のデー
タを正時00分毎に読み込み、自装置内データ記憶メモリ
の当日分現在時刻領域へ格納する。

（メモリ容量的には数日分データの保存を行なえるよう
にしてある。） テレメータ親局装置103は正時00分より少し後に各テ
レメータ子局装置101を順次呼出し、テレメータ子局装
置101が保存している現在時刻のデータを呼出しそのデ
ータをホスト計算機システム104へ送信する。

本発明は第２図のようなシステムにおいて、伝送路10
2、テレメータ親局装置103、ホスト計算機システム104
の障害あるいは定期点検作業などによって未収集となる
データを自動的に収集しようとするものである。

〔発明の効果〕

以上の説明で明らかなように、データ収集管理テーブ
ルにより、データ収集状況を管理することで、未収集デ
ータの容易な検出および効率的なデータ収集を行なえ、
欠測データのマニュアル入力などの無駄な労力を防止で
き、かつ高品質なデータ管理業務が行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す未収集データ収集装置
の構成図、第２図は未収集データ収集装置のブロック説
明図である。 ３……テーブル書替え処理部 ４……未収集時刻検出処理部 ５……データ収集管理テーブル ６……データ演算保存処理部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】データ収集が正常に行なわれたか否かを管
   理するデータ収集管理テーブルと、このデータ収集管理
   テーブルの特定の領域に対してデータが正常に収集でき
   たか否かによってOK信号又はNG信号を示すデータを設定
   するテーブル書替え処理部と、このテーブル書替え処理
   部を予め整定した時間毎に検索して未収集となっている
   時刻を割出す未収集時刻検出処理部と、この未収集時刻
   検出処理部及びテーブル書替え処理部を制御するデータ
   収集処理部と、このデータ収集処理部に接続されてデー
   タ演算を行ない保存状態に処理するデータ演算保存処理
   部と、このデータ演算保存処理部のデータを保存するデ
   ータファイルとを具備してなる未収集データ収集装置。