JP2720307B2 - 斜張橋ケーブルの繊維強化プラスチック製保護管 - Google Patents

斜張橋ケーブルの繊維強化プラスチック製保護管

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JP2720307B2 JP17376594A JP17376594A JP2720307B2 JP 2720307 B2 JP2720307 B2 JP 2720307B2 JP 17376594 A JP17376594 A JP 17376594A JP 17376594 A JP17376594 A JP 17376594A JP 2720307 B2 JP2720307 B2 JP 2720307B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、斜張橋ケーブルの防
錆のために保護管で被覆施工する際に、便宜な接続構造
の斜張橋ケーブルの繊維強化プラスチック製保護管に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、斜張橋ケーブルは、鋼線の束か
らなり屋外に暴露されるので、防錆する必要がある。そ
のために、斜張橋ケーブルを架設する前に、保護管は接
着剤を用いて接続されて固着し、これを順次引き上げて
配管する。その後保護管内に斜張橋ケーブルを通してい
る。次いで、該ケーブルと保護管の間にセメントミルク
をグラウトする。すなわち、保護管は片端部の内面にテ
ーパ加工し、次段の保護管の他端部には、前記片端部の
内面に嵌合する形状に加工して形成されるものである。
よって、保護管の片端部のテーパ状内面と、次段の保護
管の他端部の表面に接着剤を塗付して、嵌合させて接着
し所要強度が得られるまで放置若しくは加熱・乾燥ボッ
クスで熱処理を施し、早期強度を得るようにして固着し
ている。これを繰り返して行ない、前述の保護管の配管
をしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記保
護管の接続に接着剤を使用しているため、作業者による
接着剤の塗付ムラが生じ、接続強度が一定しないという
問題がある。また、接着剤の硬化に時間がかかり、工期
が長くかかるといった問題がある。さらに、接着剤を早
期乾燥および硬化させるために特別の加熱・乾燥ボック
スを使用すると、施工に手間がかかりコストも嵩むなど
の問題がある。
【0004】この発明は、前記の問題を解決するために
なしたもので、接続が簡易であるとともに、確実に連結
接続することができる斜張橋ケーブルの繊維強化プラス
チック製保護管を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明の斜張橋ケーブルの繊維強化プラスチック
製保護管は、両端外周に、外端側から内方側に向って平
行部とおねじ部とを有する繊維強化プラスチック製管体
と、両端内周にめねじ部を有する継手管と、前記継手管
の両めねじ部間にはめこんだ、両端内面に内向きの突起
部を有する環状弾性パッキンとからなり、前記管体の一
端側のおねじ部に、前記継手管の一端側のめねじ部をね
じ込み接続するとともに、前記環状弾性パッキンの一端
側の突起部を、前記管体の一端側の平行部に押圧するよ
うにしたことである。
【0006】
【作用】斜張橋ケーブルの繊維強化プラスチック製保護
管は、一方の管の継手管内に他方の管の平行部を挿入
し、次いで他方の管(または一方の管)を回転すること
により、一方の管の継手管のめねじ部に他方の管のおね
じ部が螺合し一体化するとともに、環状弾性パッキンの
突出部が他方の管の平行部に圧着状態となる。このよう
に、管同士は継手管を介してねじ螺合による接続である
から、その接続が簡易で短時間に行なわれ、しかも接合
強度も強固なものとなる。また、管と継手管との間は、
環状弾性パッキンが圧縮状態となっているため、水密性
が得られる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1〜2に基づい
て説明する。図において、1は斜張橋斜材(ケーブル)
の繊維強化プラスチック製保護管である。保護管1は、
定尺の管体2と継手管5および環状弾性パッキン8とか
らなり、管体2と継手管5の材質は熱硬化性樹脂をガラ
ス繊維で強化した複合材である繊維強化プラスチック
(FRP)である。管体2の両端部に薄肉平行部3a,
3bを形成するとともに、内方側の外周面に薄肉平行部
3a,3bと連接するおねじ部4a,4bを形成する。
管体2の内径は100〜250mm、長さ6m、管厚
4.5〜7.5mm程度のものである。継手管5は内面
中央部に形成した凹状段差6と、その両側に形成しため
ねじ部7a,7bとからなる。環状弾性パッキン8は、
内面中央部に形成した肉厚部9とその両側に形成した薄
肉部10a,10bとからなり、薄肉部10a,10b
の内周側にほぼ3角状の突起部11a,11bを形成す
る。そして、予め工場にて継手管5を管体2の一端側に
接合して保護管1を製作する。すなわち、継手管5の凹
状段差6(パッキン8の位置ずれ防止のために形成した
が省略してもよい)に環状弾性パッキン8を装着した
後、継手管5のめねじ部7a側を管体2の平行部3a側
に挿入し、次いで継手管5を回すと、めねじ部7bとお
ねじ部4aとが螺合一体化するとともに、環状弾性パッ
キン8の突条11bが平行部3aに圧着状態となる。
【0008】なお、前記実施例では、予め管体2に環状
弾性パッキン8を内装した継手管5を接合一体化して保
護管1を構成したが、この作業を架設現場で行なうよう
にしてもよい。また、環状弾性パッキン8の突出部11
a、11bと管体2の平行部3a、3bとは、管体2の
おねじ部4a、4bと継手管5のめねじ部7a、7bの
螺合が、少なくとも半周以上した後になるようにするこ
とが望ましい。これによって、管体1と継手管5とが心
合わせされるため、円滑な接合が可能となる。また、環
状弾性パッキン8の肉厚部9の内径を管体2の内径と同
じにする。これによって、管体2のストッパーとしての
機能と、管体2の端面の押圧による止水機能を果す。
【0009】このようにしてなる斜張橋ケーブルの保護
管1の架設要領を図3〜図7により説明する。図3に示
すように、主搭12と橋桁13の間に、保護管1の架設
位置より上方に架設用ワイヤロープ14を張架する。ま
た、主搭12に緊張した架設用ワイヤロープ14より若
干下方の位置に引き上げ用ワイヤロープ15を掛け渡
し、その一端を架設用ワイヤロープ14側に伸すととも
に、他端を架設用ワイヤロープ14と反対側の主搭12
に設けた上下の滑車16,17を介して垂下し、橋桁1
3上の巻取機18に巻きつける。橋桁13上に搬入され
た保護管1内に、コイル状に巻かれた鋼線19を引き出
してスパイラル上に内接させる。20は管接合用架台で
ある。
【0010】橋桁13上の保護管1を、その継手管5側
が下方となるように架台20上に載せ、保護管1の先端
側を架設用ワイヤロープ14に懸架したハンガー21に
より吊り下げるとともに、保護管1の先端部に引き上げ
用ワイヤロープ15を連結した後、保護管1を引き上げ
用ワイヤロープ15を介して巻上げ機18により、ほぼ
その全長分だけ引き上げる。次いで、後続の保護管1を
前記と同様に継手管5が下方となるように架台19に載
せ、この後続の保護管1の先端部を先行の保護管1の継
手管5内に挿入した後、後続の保護管1を回転すること
により、先行の保護管1の継手管5のめねじ部7aに後
続の保護管1のおねじ部4bが螺合一体化するととも
に、環状弾性パッキン8の突出部11aが保護管1の平
行部3bに圧着状態に接続される。そして、前記接続部
近傍で前記と同様にハンガー21により保護管1を吊り
下げ、再び巻上げ機18により引き上げ用ワイヤロープ
15を介してを保護管1を引き上げる。この作業を保護
管1の接続毎に繰り返して保護管1を架設する(図1,
2および5参照)。架設が完了すると、引き上げ用ワイ
ヤロープ15、滑車17,18、巻取機18を撤去す
る。なお、図示省略したが、前記撤去前に架設された保
護管1を別途ワイヤロープにて仮固定しておく(図5参
照)。
【0011】図6に示すように、コイルスタンド23の
PC鋼線(ストランド)22を、プッシングマシン24
を介して送り出し、ガイドチューブ25を経て主搭12
の上部に誘導し、上方側から保護管1内に挿入し、その
先端を橋桁13に固定するとともに、他端を図示省略し
たシングルストランドジャッキにより主搭12側に固定
する。この作業を順次繰り返して多数本のストランドに
よる斜材(ケーブル)を構成する。斜材張設後、ハンガ
ー21、架設用ワイヤロープ14を撤去する。
【0012】図7に示すように、橋桁13上に設置され
たミキサー26により練られたセメントミルクを、ポン
プ27により保護管1の下端部の注入口28から注入・
充填し、保護管1の中ほどに設けた排出口29から溢れ
出たら停止し、次いで排出口29からセメントミルクを
注入し、保護管1の上半部内を充填すれば、保護管1の
全長にわたる充填が完了する。
【0013】また、前記実施例では、説明の都合上、主
搭12と橋桁13との間に保護管1を接続した一連の架
設のみを図示したが、多数連架設されることは言うまで
もない。
【0014】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したか
ら、次に述べるような効果を奏する。両端外周に、外端
側から内方側に向って平行部とおねじ部とを有する繊維
強化プラスチック製管体と、両端内周にめねじ部を有す
る継手管と、前記継手管の両めねじ部間にはめこんだ、
両端内面に内向きの突起部を有する環状弾性パッキンと
からなり、前記管体の一端側のおねじ部に、前記継手管
の一端側のめねじ部をねじ込み接続するとともに、前記
環状弾性パッキンの一端側の突起部を、前記管体の一端
側の平行部に押圧するようにしたので、接続が簡易で短
時間で済むとともに確実である。
【0015】また、管は接続後、従来のような接着剤使
用による硬化時間が全く要らず、直ちに引き上げること
ができるため、工期を大幅に短縮することができる。さ
らに、環状弾性パッキンの使用により、セメントミルク
のグラウト時、該ミルクが漏れたりすることがなく、大
なる水密性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る保護管の実施例を示す縦断面図
である。
【図2】この発明に係る環状弾性パッキンの実施例を示
す要部縦断面図である。
【図3】この発明に係る保護管の架設前の段取を示す概
略図である。
【図4】この発明に係る保護管の架設中間状態を示す概
略図である。
【図5】この発明に係る保護管の架設完了状態を示す概
略図である。
【図6】この発明に係るPC鋼線の挿入状況を示す概略
図である。
【図7】この発明に係るセメントミルクの充填状況を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 繊維強化プラスチック製保護管 2 管体 3a,3b 薄肉平行部 4a,4b おねじ部 5 継手管 6 凹状段差 7a,7b めねじ部 8 環状弾性パッキン 9 肉厚部 10a,10b 薄肉部 11a,11b 突出部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端外周に、外端側から内方側に向って
    平行部とおねじ部とを有する繊維強化プラスチック製管
    体と、両端内周にめねじ部を有する継手管と、前記継手
    管の両めねじ部間にはめこんだ、両端内面に内向きの突
    起部を有する環状弾性パッキンとからなり、前記管体の
    一端側のおねじ部に、前記継手管の一端側のめねじ部を
    ねじ込み接続するとともに、前記環状弾性パッキンの一
    端側の突起部を、前記管体の一端側の平行部に押圧する
    ようにしたことを特徴とする斜張橋ケーブルの繊維強化
    プラスチック製保護管。
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