JP2720246B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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Description
の誘導体、グリチルレチンまたはその誘導体、パントテ
ン酸またはその誘導体、ビタミンEまたはその誘導体か
らなる群から選ばれる一種又は二種以上と、トレハロー
スとを含有する優れた消炎効果を有する皮膚外用剤を提
供するものである。
ン、パントテン酸、ビタミンEまたはそれらの誘導体等
を消炎を目的として、あるいは、湿疹、皮膚炎、蕁麻
疹、薬疹などの治療を目的として化粧品や医薬品に配合
されることが多い。
の薬剤のみを配合した皮膚外用剤の消炎効果は、未だ満
足できるものではなかった。
に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、アラントイン、グリチ
ルレチン、パントテン酸、ビタミンEまたはそれらの誘
導体と、トレハロースとを組み合わせると、消炎効果が
相乗的に亢進することを見出し、本発明を完成するに至
った。すなわち本発明は、アラントインまたはその誘導
体、グリチルレチンまたはその誘導体、パントテン酸ま
たはその誘導体、ビタミンEまたはその誘導体からなる
群から選ばれる一種又は二種以上と、トレハロースとを
含有することを特徴とする皮膚外用剤を提供するもので
ある。
発明に用いられるアラントインまたはその誘導体は、ア
ラントイン、アラントインアセチル−DL−メチオニ
ン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラ
ントインジヒドロキシアルミニウム、アラントインポリ
ガラクツロン酸等である。グリチルレチンまたはその誘
導体は、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸、グリチ
ルレチン酸アラントイン、グリチルレチン酸グリセリ
ン、グリチルレチン酸ステアリル等である。パントテン
酸またはその誘導体は、パントテニルアルコール、パン
トテニルエチルエーテル、パントテン酸カルシウム、パ
ントテン酸ナトリウム、アセチルパントテニルエチルエ
ーテル、安息香酸パントテニルエチルエーテルエステル
等である。ビタミンEまたはその誘導体は、d−δ−ト
コフェロール、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−
トコフェロール、リノール酸dl−α−トコフェロール、
ニコチン酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−
トコフェロール等である。これらの配合量は皮膚外用剤
全量中の0.1 〜5重量%の範囲内である。0.1 重量%未
満では薬効が期待できず、5重量%を超えて配合して
も、それ以上の効果の増大は少なく、不経済である。な
お、グリチルリチンは甘味成分をして甘草中にも存在す
ることが知られているが、本発明においては当然のこと
ながら甘草抽出物として配合されても構わない。
ースが2つ結合した形の2糖類であり、その結合様式は
α,α−、α,β−、β,β−の3種類があり、天然
に、多く存在が認められるα,α−の結合様式のものが
一般的である。本発明に用いられるトレハロースの配合
量は、皮膚外用剤全量中の0.01〜30重量%であり、好ま
しくは0.05〜20重量%である。0.01重量%未満では消炎
の相乗効果が発揮されない傾向にある。
分に加えて、必要に応じて、通常医薬品、化粧品等の皮
膚外用剤に用いられるその他の成分、例えばエデト酸、
二、三又は四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、メタリ
ン酸ナトリウム等の金属イオン封鎖剤、ブチルヒドロキ
シトルエン(BHT)、没食子酸プロピル、酸化防止
剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、香料、水、エタノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール類、増粘剤、
色剤、粉末、薬剤、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸、リ
ン酸等の無機酸等を配合することができる。当然のこと
ながら、これらの成分は本発明の効果を損なわない質的
量的範囲内で用いられなければならない。
溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−二層系、
水−油−粉末三層系等、どのような剤型でも構わない。
また、本発明の皮膚外用剤の用途も任意であり、化粧
水、乳液、クリーム、パック等のフェーシャル、ボディ
用皮膚外用剤や軟膏等の外用剤に用いることができる。
併用することにより、アラントイン、グリチルレチン、
パントテン酸、ビタミンEまたはそれらの誘導体のもつ
消炎効果を相乗的に増大させることができるものであ
る。
を具体的に明らかにする。本発明はこれにより限定され
るものではない。配合量は重量%である。
レチンおよびトレハロースをそれぞれ配合した実施例、
比較例を製造した。 (基剤) エタノール 3.0 1,3 −ブチレングリコール 10.0 ポリオキシエチレン(15モル)オレイルアルコールエーテル 0.5 オレイルアルコール 0.1 エチルパラベン 0.1 香料 0.05 イオン交換水 残量
て、実使用テストを実施して、日焼け後の肌のほてりを
おさえる消炎効果を評価した。試験方法はつぎのとおり
である。 (試験方法)20〜30代の女性15名6群を被験者として、
夏の海浜で半日、海水浴をした後、それぞれの群に実施
例1〜3及び比較例1〜3のいずれかを適宜2日にわた
って使用してもらい、消炎効果の満足感を聴取した。結
果を表−2に示す。表−2中の数字は15名中の満足し
たと回答した人の数である。この結果より、トレハロー
スにグリチルレチンの消炎効果をさらに増大する効果が
あることが明らかである。
た。 セタノール 4.0 ワセリン 7.0 スクワラン 21.0 ステアリン酸モノグリセライド 2.2 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノステアレート 2.8 イソプロピルミリステート 6.0 エチルパラベン 0.3 香料 0.2 プロピレングリコール 10.0 1,3 −ブチレングリコール 5.0 グリチルレチン 0.1 トレハロース 2.0 イオン交換水 残量
た。 セタノール 3.5 脱臭ラノリン 4.0 ホホバ油 5.0 ワセリン 2.0 スクワラン 6.0 ステアリン酸モノグリセライド 2.5 ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 1.5 ポリオキシエチレン(25モル)セチルエーテル 1.0 香料 0.2 グリセリン 3.0 プロピレングリコール 8.0 調合粉末 12.0 アラントイン 3.0 トレハロース 0.1 イオン交換水 残量
た。 エタノール 50.0 ポリオキシエチレン(8モル)オレエート 1.5 ヒノキチオール 0.1 グリチルリチン 1.0 トレハロース 15.0 エチルパラベン 0.1 香料 0.05 イオン交換水 残量 実施例4〜8は、いずれも消炎効果に優れ、経時安定
性、使用性、安全性にも優れていた。
Claims (1)
- 【請求項1】アラントインまたはその誘導体、グリチル
レチンまたはその誘導体、パントテン酸またはその誘導
体、ビタミンEまたはその誘導体からなる群から選ばれ
る一種又は二種以上と、トレハロースとを含有すること
を特徴とする皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17020792A JP2720246B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17020792A JP2720246B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06128136A JPH06128136A (ja) | 1994-05-10 |
JP2720246B2 true JP2720246B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=15900655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17020792A Expired - Lifetime JP2720246B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2720246B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
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JP4652540B2 (ja) * | 2000-03-02 | 2011-03-16 | 株式会社林原生物化学研究所 | 体臭抑制剤とその用途 |
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KR102200213B1 (ko) * | 2019-08-28 | 2021-01-11 | 코스맥스 주식회사 | 솔비톨 또는 그 혼합물을 유효성분으로서 함유하는 피부자극완화 및 피부염증완화용 화장료 조성물 |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP17020792A patent/JP2720246B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH06128136A (ja) | 1994-05-10 |
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